JPS622279Y2 - - Google Patents

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JPS622279Y2
JPS622279Y2 JP1978005784U JP578478U JPS622279Y2 JP S622279 Y2 JPS622279 Y2 JP S622279Y2 JP 1978005784 U JP1978005784 U JP 1978005784U JP 578478 U JP578478 U JP 578478U JP S622279 Y2 JPS622279 Y2 JP S622279Y2
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warm
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、エンジン用回転速度制御装置に関
し、特に火花点火式エンジンのアイドル回転速度
を制御するものに係る。
〔従来の技術〕
一般に、火花点火式エンジンのアイドル(遊
転)回転速度は、エンジン冷態時においては暖機
時間を短かくするため、エンジン温態時よりも高
い回転速度に制御することが好ましい。
従来、このためにスロツトル弁をバイパスする
空気導管を設け、この空気導管の途中にバイメタ
ル式空気制御弁を設ける構成で、エンジン温度に
応じて補助空気量を調整することにより、エンジ
ンへの供給混合気量を制御し、回転速度を制御す
るものが公知である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、上記のものは、エンジン温度のみを
制御パラメータとして制御しているため、エンジ
ンの潤滑油の種類が異なつたとき、この潤滑油の
粘度差に起因して設計どおりの高い回転速度が得
られなかつたり、逆に設計した値以上の高い回転
速度になつてしまつたりする欠点がある。
また、エンジン暖機中にエンジンによつて駆動
される自動車が渋滞中の道路又は凍結した道路を
極低速走行するとき、暖機中の回転速度が相当高
い場合には自動車の車両速度が高くなり過ぎるこ
とがあり、危険を招きやすいという欠点がある。
上記問題点に鑑み、本考案の目的はエンジンの
潤滑油の種類が異なる場合にもエンジンのアイド
ル時の回転速度を設計どおりの値に正確に制御で
き、かつ暖機中であつて設定回転速度が高い値に
ある状態であつても、変速機が接続されて負荷運
転状態にある時に例えば極低速走行しようとする
ドライバーの意志に反して車両速度が高くなり過
ぎるというようなことが無く、安全走行を行い得
るエンジン用回転速度制御装置を提供することで
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために、本考案における
エンジン用回転速度制御装置は、エンジンの暖機
状態を検出する暖機センサとエンジンが無負荷運
転状態にあるか負荷運転状態にあるかを検出する
ニユートラル状態検出手段との検出信号に対応し
てあらかじめ決められている設定回転速度の信号
と回転速度センサの検出信号とを比較して、エン
ジンの回転速度が設定回転速度になるようエンジ
ンに供給する空気を制御する空気制御弁の開度を
閉ループ制御する閉ループ制御回路を備えるエン
ジン用回転速度制御装置において、 前記設定回転速度はエンジンの暖機状態が暖機
後温度よりも低い状態ではニユートラル状態検出
手段の信号レベルに応じて、エンジンの暖機状態
に対応したそれぞれ異なつた関数を持ち、その関
数はエンジンの暖機状態が不充分である程、前記
設定回転速度が高くなる様な傾向を有しており、
かつニユートラル状態検出手段にて無負荷運転状
態が検出されている時の設定回転速度に比べて、
ニユートラル状態検出手段にて負荷運転状態が検
出されている時の設定回転速度が低く設定される
様に構成されている。
〔実施例〕
以下この考案を図に示す実施例により説明す
る。
第1図において、エンジン10は、自動車を駆
動する公知の4サイクル火花点火式エンジンで、
エアクリーナ11、エアフローメータ12、吸気
管13、各吸気分岐管14を経て主の空気を吸入
し燃料、例えばガソリンは各吸気分岐管14に設
けられた複数の電磁燃料噴射弁15から噴射供給
される。
エンジン10の主吸入空気量は、任意に操作さ
れるスロツトル弁16によつて調整され、一方燃
料噴射量は、電子燃料制御ユニツト17によつて
調整される。電子燃料制御ユニツト17は、回転
速度センサをなす点火用デイストリビユータ18
で検出される回転速度と、エアフローメータ12
によつて測定される吸入空気量とを基本パラメー
タとして燃料噴射量を決定する公知のもので、他
にエンジン冷却水温を検出する暖機センサ19等
からの信号を入力しており、これによつて燃料噴
射量の増減を行う。
空気導管21、22はスロツトル弁16をバイ
パスするように設けられ、両導管21、22の間
には空気制御弁30が設けられている。また、導
管21の一端は、スロツトル弁16とエアフロー
メータ12の間に設けられた空気導入口に接続さ
れ、導管22の一端は、スロツトル弁16の下流
部に設けられた空気導出口に接続されている。
空気制御弁30は、ダイヤフラム式制御弁であ
つて、ハウジング31、32間に外周が挟設され
たダイヤフラム33の揺動を、シヤフト34に固
定された弁体35に伝達し弁座36を開閉する形
式のものである。ダイヤフラム33は、ダイヤフ
ラム室37、大気圧室38間の圧力差によつて変
位し、また圧縮コイルばね39により付勢され、
弁体35の開弁力が付与されている。
弁体35は、基本的にはニードル弁であつて、
弁座36と形成する流通面積をダイヤフラム33
の変位、すなわち室37の圧力に応じて連続的に
変化させ、入口パイプ41から出口パイプ42へ
流れる空気量を調整する。また、弁体35は、通
常のニードル弁とは逆に配設されており、比較的
弱い圧縮コイルスプリング43により閉弁力が付
与されている。
なお、弁体35は室37の圧力が高くなると開
度が大きくなり、逆に室37の圧力が低くなると
開度が小さくなる。
ハウジング32には、保持プレート44が固定
されており、この保持プレート44及びハウジン
グの案内孔45によりシヤフト34が案内されて
いる。また、保持プレート44には小孔46が形
成されており、この小孔46を介して大気圧室3
8内に大気を導入させている。もちろん、第7図
に示すように大気導入パイプ45′をハウジング
32に設け、これをスロツトル弁16上流部にパ
イプで接続して大気を導入するようにしてもよ
い。
ダイヤフラム室37は、大気圧を導くため管4
7を介してスロツトル弁16より上流のポート4
8に接続されており、負圧を導くため管49及び
絞り50を介してスロツトル弁16下流の吸気分
岐管14に接続されている。管47の途中には、
この管47を開閉し、ダイヤフラム室37の圧力
を制御する、即ち空気制御弁30の開度を制御す
る電磁機構をなす電磁開閉弁51が設けられてい
る。
この電磁開閉弁51は、電磁コイル52に通電
されると通路を閉じるもので電子空気制御ユニツ
ト60に接続されており、これによつて励磁が制
御される。この電子空気制御ユニツト60は、デ
イストリビユータ18、暖機センサ19、スロツ
トルスイツチ24、オートマチツク変速機25の
ニユートラルスイツチ26に接続されており、エ
ンジン回転速度信号、冷却水温信号、スロツトル
信号及びニユートラルスイツチ26のオン、オフ
信号が入力される。
ここで、スロツトルスイツチ24は、一種の切
換えスイツチとして構成されており、スロツトル
弁16の開度が全閉近傍の設定開度より大きいか
小さいかによつて切換わる。
また、ニユートラルスイツチ26は、変速機2
5の図示しないシフトレバーがニユートラル位置
にあるとオンし、それ以外のときにあるとオフす
るもので、エンジン10が無負荷運転状態にある
か負荷運転状態にあるかを検出するニユートラル
状態検出手段を構成している。ニユートラルスイ
ツチ26がオンしているとき無負荷運転状態と判
断し、それ以外のとき負荷運転状態であると判断
する。
次に第2図において、電子空気制御ユニツト6
0について詳細に説明する。関数発生器60a
は、暖機センサ19及びニユートラルスイツチ2
6に接続されており、センサ19、スイツチ26
の信号に応じてエンジン回転速度を制御する関数
電圧を発生する。この関数発生器60aは、抵抗
101,102、トランジスタ103で構成さ
れ、暖機センサ19、抵抗101,102の抵抗
値をそれぞれR19,R101,R102とし、
電源電圧をVcとすれば、トランジスタ103の
ベース電位は、ニユートラルスイツチ26がオフ
の場合、Vc×R19/(R19+R102とな
り、ニユートラルスイツチ26がオンの場合、
Vc×R19/(R19+R101×R102/R101
+R102とな る。このトランジスタ103は、エミツタフオロ
ワとして使用されており、暖機センサ19はその
抵抗値R19がエンジン冷却水温Tに対して第3
図に示すように変化するサーミスタを使用してい
るので、トランジスタ103のエミツタ電位、す
なわち関数電圧Vは冷却水温Tが低ければ低いほ
ど高くなり、またニユートラルスイツチ26がオ
ンの場合高く、オフの場合低くなり、従つて第4
図に示すように変化する。
D−Aコンバータ60bは、デイジタルパルス
信号をアナログ信号、例えばアナログ電圧に変換
する公知のもので、回転速度センサをなすデイス
トリビユータ18に接続され、エンジン回転速度
に応じた周波数で発生される点火パルス信号を波
形整形した後、アナログ電圧に変換する。
比較器60cは、抵抗104,105,10
6,107、コンパレータ108から構成されて
おり関数発生器60a、D−Aコンパレータ60
bに接続されている。そして、比較器60cは、
コンパレータ108により、実際のエンジン回転
速度を電圧に変換した信号と設定回転速度に相当
する関数電圧とを比較し、実際のエンジン回転速
度が設定回転速度以下の場合“0”レベル信号を
出力し逆に設定回転速度以上の場合は“1”レベ
ル信号を出力する。
発振器60dは、コンパレータを用いた公知の
周波数可変の無安定マルチバイブレータで、コン
パレータ110、抵抗111〜117、トランジ
スタ118,119、コンデンサ120で構成さ
れ、発振周波数は抵抗113、コンデンサ120
およびコンパレータ110の非反転入力端子+に
入力される比較電圧で決定される。したがつて、
比較器60cの出力信号により発振周波数が変化
し、コンパレータ108の出力信号が“1”レベ
ルのときは発振周波数が低い“0”レベルのパル
ス信号を発生し、“0”レベルのときは発振周波
数が高い“0”レベルのパルス信号を発生する。
単安定マルチバイブレータ60eは、抵抗12
1〜125、コンデンサ126、トランジスタ1
27,128で構成され、発振器60dの“0”
レベルの出力パルス信号によりトリガされ、この
発振周波数に対応して抵抗123、コンデンサ1
26等で決まる所定時間幅のオフ時間が設定され
るパルス信号、即ちデユーテイ比が変化するパル
ス信号を出力する。トランジスタ127は発振器
60dの“0”レベルの出力信号によりトリガさ
れ、第5図a,cで示すように発振器60dの
“0”レベルの出力信号の発生時間幅に応じた時
間間隔だけオフする。そして、トランジスタ12
8はトランジスタ127のオフからオンへの変化
に応じてオフされ、第5図b,dに示すように所
定時間このオフ状態に保持される。
つまり、発振器60dの“0”レベルのトリガ
信号の発生に応じてトランジスタ127はオフ
し、トランジスタ127,128の両方がオンし
ている間に満充電状態にされていたコンデンサ1
26からトランジスタ128へと電荷が放電され
コンデンサ126は空の状態となる。そしてこの
トランジスタ127がオフしている間は、コンデ
ンサ126からの電流ならびに関数発振器60a
のトランジスタ103のエミツタからの電流がト
ランジスタ128のベースへと流れるので、トラ
ンジスタ128はオン状態に維持される。次に発
振器60dの“0”レベルのトリガ信号の消滅に
応じてトランジスタ127が再びオンすると、ト
ランジスタ103のエミツタからの電流は抵抗1
23、コンデンサ126、トランジスタ127を
介してアースへと流れる。従つて、トランジスタ
128のベース電位が低下するため、トランジス
タ128はオフする。
ところで、コンデンサ126は、トランジスタ
103のエミツタからの電流により、抵抗123
を介して充電されるため、コンデンサ126のト
ランジスタ128のベース側端子は所定時間後に
所定レベルの電位に達するようになるので、これ
に応じてトランジスタ128はオンする。なお、
コンデンサ126は両トランジスタ127,12
8がオンしている間に満充電状態へと達する。そ
して両トランジスタ127,128は再びトラン
ジスタ127のベースに発振器60dの“0”レ
ベルのトリガ信号が入力されるまでオン状態に維
持される。
従つて、トランジスタ128のオフ時間幅は関
数発生器60aのトランジスタ103のエミツタ
電位(関数電圧V)が一定であれば、抵抗12
3、コンデンサ126で決まる一定時間幅とな
り、オン時間幅は発振器60dのトリガ信号の発
生周期に従つて可変となる。そしてトランジスタ
128のオフ時間幅は関数発生器60aのトラン
ジスタ103のエミツタ電位が低ければ低い程長
くなる。しかして、発振器60dと単安定マルチ
バイブレータ60eで比較器60cの出力信号に
よりデユーテイ比が変化するパルス信号を発生す
るパルス発生器が構成されている。
駆動回路60fは、抵抗129、トランジスタ
130,131から構成され、単安定マルチバイ
ブレータ60eの出力パルス信号により電磁開閉
弁51の通電を制御する。
無安定マルチバイブレータ60gは、オン時間
幅が小さく一定周波数のパルス信号を発生するも
ので、スロツトル弁16が設定開度以上に開かれ
ると、スロツトルスイツチ24を介して駆動回路
60fに接続され、トランジスタ131のオン、
オフを制御する。
なお、A−D変換器60b、比較器60c、発
振器60d、単安定マルチバイブレータ60e及
び駆動回路60fは閉ループ制御回路を構成して
いる。
上記構成において、スロツトル弁16の開度が
全閉近傍の設定開度以下にあるエンジンアイドル
運転時には、空気制御弁30は電子空気制御ユニ
ツト60により開度が閉ループ制御される。制御
ユニツト60は、暖機センサ19およびニユート
ラルスイツチ26の出力信号を入力信号としてお
り、関数発生器60aはこれらの出力信号により
第4図に示すように関数電圧Vを発生する。エン
ジン10の暖機状態を検出する暖機センサ19は
ここではエンジン冷却水温を検出し、冷却水温T
に対して第3図に示すように抵抗値が変化するも
のを用いており、関数電圧Vはニユートラルスイ
ツチ26がオンのときエンジン冷却水温Tつまり
エンジン10の暖機状態に対して第4図曲線Aで
示すように変化し、ニユートラルスイツチ26が
オフのとき第4図曲線Bで示すように変化する。
そして、第4図曲線A、曲線Bに示される関数
電圧Vはアイドル時の設定回転速度に相当するも
ので、従つてこの設定回転速度はエンジンの暖機
状態が暖機後温度よりも低い状態(第4図におい
てはエンジン冷却水温が約80℃以下)では、ニユ
ートラルスイツチ26のオン、オフ状態に応じ
て、エンジン冷却水温に対応したそれぞれ異なつ
た関数を持つており、その関数はエンジン冷却水
温が低い程、設定回転速度が高くなる様な傾向を
有している。またニユートラルスイツチ26がオ
ン、つまり無負荷運転状態が検出されている時の
設定回転速度に比べて、ニユートラルスイツチ2
6がオフ、つまり負荷運転状態が検出されている
時の設定回転速度が低くなるように上記関数電圧
Vにて設定されている。
比較器60cは、設定回転速度に相当する関数
電圧VとD−A変換器60bからの実際のエンジ
ン回転速度を電圧に変換した信号とを比較し、実
際のエンジン回転速度が設定回転速度以下の場合
“0”レベル信号を出力し、設定回転速度以上の
場合、“0”レベル信号を出力する。
そして、発振器60dは、実際のエンジン回転
速度が設定回転速度以下の場合、高周波の“0”
レベルのパルス信号を出力し、このため単安定マ
ルチバイブレータ60eのトランジスタ127は
第5図cに示すようにオン、オフし、トランジス
タ128は第5図dに示すようにン、オフするの
で、単安定マルチバイブレータ60eは駆動回路
60fのトランジスタ130のベースに対してト
ランジスタ128のオン、オフに応じたデユーテ
イ比のパルス信号を発生し、この信号に応じて駆
動回路60fは電磁開閉弁51の電磁コイル52
に対して電源電圧Vcを印加する。
また、実際のエンジン回転速度が設定回転速度
以上の場合、発振器60dは低周波の“0”レベ
ルのパルス信号を出力し、このため単安定マルチ
バイブレータ60eのトランジスタ127は第5
図aに示すように第5図cで示す場合に比べて遅
い周期でオン、オフし、トランジスタ128は第
5図bに示すように第5図dで示す場合よりも遅
い周期でオン、オフし、しかもオン時間幅の長
い、つまり第5図dで示す場合よりもデユーテイ
比の大きい信号を駆動回路60fのトランジスタ
130のベースに対して発生する。
従つて、実際のエンジン回転速度が設定回転速
度以下の場合、トランジスタ128のオン、オフ
時間間隔に対する時間幅の小さい、つまりデユー
テイ比の小さいパルス信号により駆動回路60f
を介して電磁コイル52に通電が制御されるの
で、電磁コイル52への通電時間は全体として短
くなり、そして電磁開閉弁51は通電に応じて管
47を閉じるものであることから、管47を閉じ
る時間が短くなる。従つて、ダイヤフラム室37
内へは大気圧がトランジスタ128のオフ時間幅
の比率に応じて導かれ、ダイヤフラム室37内の
圧力Pは高くなり、ダイヤフラム33が第1図中
下方へ変位して弁体35は弁室36の開口面積を
大きくする。
こうして、スロツトル弁16をバイパスしてエ
ンジン10へ供給する補助空気量が増加し、これ
に伴つてエアフローメータ12が作動して噴射弁
15の燃料噴射量が増加する。このように、エン
ジン10が設定アイドル回転速度以下の場合は、
空気と燃料の供給量すなわち供給混合気量が増加
し、エンジン10の回転速度を上昇させる。
一方、実際のエンジン回転が設定回転速度以上
の場合、トランジスタ128のオン、オフ時間間
隔に対するオン時間幅の大きい、つまりデユーテ
イ比の大きいパルス信号により駆動回路60fを
介して電磁コイル52に通電が制御されるので、
電磁コイル52への通電時間は全体として長くな
り、管47を閉じる時間が長くなる。従つて、ダ
イヤフラム室37へ大気圧を導く時間比率が短く
なるため、管49、絞り50を介して導かれる負
圧により室37内の圧力Pは低くなり、ダイヤフ
ラム33が第1図中上方へ変位して弁体35は弁
室36の開口面積を小さくする。こうして、スロ
ツトル弁16をバイパスしてエンジン10へ供給
する補助空気量を徐々に減少させ、燃料噴射量も
これに伴つて減少してエンジン10の回転速度を
下げる。
上記のごとく、関数電圧Vに応じて電磁開閉弁
51の通電を制御することにより、エンジン回転
速度を関数電圧Vに対応した設定回転速度に維持
できる。ここで、関数電圧Vは第4図に示すよう
に冷却水温Tに対応して変化しており、エンジン
10の暖機時のように冷却水温が低い場合は関数
電圧Vが大きく、エンジン10の回転速度を第6
図に示すように高く維持し、エンジン10をエン
ジン潤滑油の粘性等の摩擦に打ち勝つて安定的に
回転させる。そしてエンジン10が徐々に暖機さ
れ、冷却水温Tが上昇するにつれて関数電圧Vは
第4図に示すように徐々に下がり、エンジン回転
速度を第6図に示すように徐々に通常のアイドル
回転速度まで下げる。
このアイドル回転速度は、実際のエンジン回転
速度と比較しつつ閉ループ制御を行つているめエ
ンジン潤滑油の種類が異なり、粘度が異なつてい
ても設定どおり、すなわち関数電圧Vで表された
とおりの設定回転速度に制御される。
また、冷却水温が低い暖機運転中に変速機25
のシフトレバーをニユートラル位置からドライブ
位置に操作し、エンジン10により自動車を駆動
させ、エンジン10を負荷運転とする場合におい
ても、渋滞道路又は凍結した道路を極低速走行す
るときは、スロツトル弁16の開度がほぼ全閉状
態となつているため、スロツトルスイツチ24は
第2図実線で示すようになつており、エンジン回
転速度は閉ループ制御が行われる。
ここで、エンジン回転速度を高くすると危険に
なるが、本案ではシフトレバーをニユートラル位
置から操作すると、ニユートラルスイツチ26が
オフし、関数電圧Vは、第4図の曲線Bで示すよ
うに第4図の曲線Aで示されるニユートラルスイ
ツチ26がオンである時の電圧よりも低い電圧に
変化し、エンジンアイドル回転速度を第6図の曲
線Bで示すように低く維持する。なお第6図の曲
線Aは関数電圧Vが第4図の曲線Aに示すように
変化した時のアイドル回転速度の変化を示す。つ
まり、エンジン暖機運転中であつても、エンジン
10が負荷運転状態になるとエンジン回転速度を
低下させ自動車の極低速走行において、十分遅い
車両速度を確保できる。
また、スロツトル弁16が設定開度以上に開か
れてエンジン10が通常走行運転状態に移行する
と、スロツトルスイツチ24が無安定マルチバイ
ブレータ60g側に切換り、電子空気制御ユニツ
ト60による電磁開閉弁51の閉ループ制御が解
除され、電磁コイル52は無安定マルチバイブレ
ータ60gの一定周波数のパルス信号により駆動
され、空気制御弁30は小さな一定開度に保持さ
れる。
なお、上記実施例では発振周波数を高低の2段
階で制御したが、比較器60cの出力を積分回路
を通して発振器60dに加えることにより発振器
60dの発振周波数を連続的に変化させるように
してもよい。
また、パルス発生器として周波数可変の発振器
60d、オフ時間幅一定のパルス信号を出力する
単安定マルチバイブレータ60eを用い、オフ時
間幅がトランジスタ103のエミツタ電位が一定
である時、一定で周波数が変化するパルス信号に
より電磁開閉弁51の通電を制御したが、周波数
一定の無安定マルチバイブレータ、オン時間幅可
変のパルス信号を出力する単安定マルチバイブレ
ータを利用して周波数一定でオン時間幅及びオフ
時間幅が変化するパルス信号により電磁開閉弁5
1の通電を制御するようにしてもよい。
さらに、パルス発生器として、他の形式のもの
も使用可能である。
また、空気制御弁としてダイヤフラム弁、電磁
機構として電磁開閉弁を用いたが、空気制御弁と
してバタフライ弁、電磁機構としてパルスモータ
等の電動モータを用いてもよいし、さらに他の形
式のものであつてもよい。
また、空気制御弁は補助空気を制御するものに
限らず、スロツトル弁16を空気制御弁とみなし
このスロツトル弁の開度、例えば閉じる位置を電
磁機構により制御するようにしてもよい。
また、暖機センサとして冷却水温センサを用い
たが、エンジンの油温センサ、ブロツク温度セン
サ、あるいはバイメタルと電熱ヒータを用いた始
動タイマー等を用いてもよい。
また、関数電圧の要素として、エンジンの暖機
状態を適用したが、さらに空調用コンプレツサの
エンジンへの接続等、他のエンジン運転状態を付
加して関数電圧を発生させるようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上述べたようにこの考案においては、エンジ
ンの暖機状態を検出する暖機センサとエンジンが
無負荷運転状態にあるか負荷運転状態にあるかを
検出するニユートラル状態検出手段との検出信号
に対応してあらかじめ決められている設定回転速
度の信号と回転速度センサの検出信号とを比較し
て、エンジンの回転速度が設定回転速度になるよ
うエンジンに供給する空気を制御する空気制御弁
の開度を閉ループ制御する閉ループ制御回路を備
えるエンジン用回転速度制御装置において、 前記設定回転速度はエンジンの暖機状態が暖機
後温度よりも低い状態ではニユートラル状態検出
手段の信号レベルに応じて、エンジンの暖機状態
に対応したそれぞれ異なつた関数を持ち、その関
数はエンジンの暖機状態が不充分である程、前記
設定回転速度が高くなる様な傾向を有しており、
かつニユートラル状態検出手段にて無負荷運転状
態が検出されている時の設定回転速度に比べて、
ニユートラル状態検出手段にて負荷運転状態が検
出されている時の設定回転速度が低く設定される
様にしているので、 アイドル時の回転速度は暖機センサとニユート
ラル状態検出手段の検出信号により決まる設定回
転速度に閉ループ制御されるため、エンジン潤滑
油の粘性の違い等エンジンの種々の外的条件に影
響されることなく設計者の意図する安定した回転
速度の制御を行なうことができるという優れた効
果があり、 また、設定回転速度はエンジンの暖機状態が不
充分である程、高くなる様な傾向を有しているた
め、暖機運転中では高い回転速度に制御されるこ
とで、エンジンを速やかに暖機でき、エンジンの
安定性が確保でき、 しかも、エンジンが暖機運転中で高い回転速度
に制御されている状態であつても、ニユートラル
状態検出手段にて負荷運転状態が検出されている
場合はニユートラル状態検出手段にて無負荷運転
状態が検出されている時に比べて設定回転速度が
低く設定されているため、負荷運転状態にある時
は無負荷運転状態にある時よりも低い回転速度に
制御され、従つて例えば極低速走行しようとする
ドライバーの意志に反して車両速度が高くなり過
ぎるというようなことは一切無く、ドライバーの
意志に応じた十分遅い車両速度での走行が確保で
き、安全走行が確保できるという優れた効果も有
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す構成図、第
2図は第1図図示の電子空気制御ユニツトを示す
電気回路図、第3図〜第6図はそれぞれ作動説明
を供するグラフ、第7図はこの考案の他の実施例
の要部をなす構成図である。 10……エンジン、18……回転速度センサを
なすデイストリビユータ、19……暖機センサ、
25……変速機、26……ニユートラル状態検出
手段をなすニユートラルスイツチ、51……電磁
機構をなす電磁開閉弁、60a……関数電圧発生
器、60b,60d,60e,60f……閉ルー
プ制御回路をなすD−Aコンバータ、比較器、発
振器、単安定マルチバイブレータ、駆動回路、3
0……空気制御弁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 自動車駆動用のエンジンに供給する吸入空気を
    制御する空気制御弁と、前記エンジンの回転速度
    を検出する回転速度センサと、前記エンジンが無
    負荷運転状態にあるか負荷運転状態にあるかを検
    出するニユートラル状態検出手段と、前記エンジ
    ンの暖機状態を検出する暖機センサと、前記ニユ
    ートラル状態検出手段及び暖機センサの検出信号
    に対応してあらかじめ決められている設定回転速
    度の信号と前記回転速度センサの検出信号とを比
    較して前記エンジンの回転速度が設定回転速度に
    なるよう前記空気制御弁の開度を制御する閉ルー
    プ制御回路とを備えるエンジン用回転速度制御装
    置において、 前記設定回転速度は前記エンジンの暖機状態が
    暖機後温度よりも低い状態では前記ニユートラル
    状態検出手段の信号レベルに応じて、前記エンジ
    ンの暖機状態に対応したそれぞれ異なつた関数を
    持ち、その関数は前記エンジンの暖機状態が不充
    分である程、前記設定回転速度が高くなる様な傾
    向を有しており、かつ前記ニユートラル状態検出
    手段にて無負荷運転状態が検出されている時の設
    定回転速度に比べて、前記ニユートラル状態検出
    手段にて負荷運転状態が検出されている時の設定
    回転速度が低く設定される様にしたことを特徴と
    するエンジン用回転速度制御装置。
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