JPS6222745Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は赤外線バーナその他の燃焼板式のバー
ナにおける点火用のパイロツトバーナ装置に関す
る。

従来この種装置として、混合気室の前面に炎口
の多数個を有する燃焼板を備えると共に、パイロ
ツト用ガスノズルを該室内に突入させて設ける式
のものは知られるが（例えば実公昭46−260）、こ
の場合該パイロツト用ガスノズルは該室内にこれ
と気密に絶縁して設けられる式を一般としたもの
で、かゝるものでは該パイロツト用ガスノズルに
外気に連通する吸気孔を備えて燃焼を良好にすべ
く構成することが可能であり、これを換言すれば
該吸気孔は該混合気室内と絶縁するため該パイロ
ツト用ガスノズルへのガスの供給を断つとき、こ
れに該室内の混合気が逆流するようなことがない
が、かくするときは、燃焼板はこれに対向する部
分に暗部を生ずる不都合を伴う。従来かゝる不都
合を無くすべく該パイロツト用ガスノズルを気密
に絶縁することなく該室内に開口させる式のもの
も提案されたが（例えば実願昭55−184109）、
かゝるものではこれに吸気孔を備えると、これを
介して混合気が逆流して外部にもれることが考え
られ、かくて該吸気孔を備え得られず、これによ
れば該パイロツト用ガスノズルの前面の燃焼板で
の燃焼に際しイエロチツプの発生或は燃焼不良等
を生じ易い不都合を伴う。

本考案はかゝる不都合のない装置を得ることを
その目的としたもので、ガスと空気との混合気を
導かれる混合気室１の前面に炎口２の多数個を有
する燃焼板３を設けたものに於いて、該室１内に
パイロツト用ガスノズル４をその先端開口４ａで
前記燃焼板３の内面に間隔ｌを存して相対向する
ごとく設けると共に、該パイロツト用ガスノズル
４に該室１内に開口する吸気孔５を設けて成り、
パイロツト用ガスノズル４は、これにガス導管６
を介してガスが導かれるようにした。図面で９は
混合気室１の流入口に対向するガスノズル１０は
これに連るガス導管、１１は該ノズル９の外周の
空気孔、１２は燃焼板３を介して該パイロツト用
ガスノズル４の前方の燃焼板３の外面に対向する
点火電極を示す。

その作動を説明するにガス導管１０を介してガ
スを導かせるときは混合気室１内にはガスと空気
との混合気が生じこれが炎口２を介して上方に噴
出して燃焼に備えられる。この際同時にガス導管
６を介してパイロツト用ガスノズル４にもガスを
導かせるもので、該ガスはパイロツト用ガスノズ
ル４内を導かれる間吸気孔５を介して混合気室１
内の混合気を伴いかくて比較的高いガス濃度とな
つてその上方に噴出し点火電極１２によりこれに
点火が与えられる。尚この際吸気孔５を介して導
かれる混合気室１内の混合気は比較的多量に空気
を含むものでかくて該バーナ４はイエロチツプの
発生或は燃焼不良等から防止される。

次で燃焼板３はその全面に火移りするもので、
この階段でパイロツト用ガスノズル４へのガスの
供給を停止するが、この場合吸気孔５は混合気室
１内に開口するためこれを介して混合気が外部に
もれるようなことがない。即ちこれを外気に開口
させて設けた場合ガスの供給を停止するとこれを
介して混合気が逆流してもれるが、かゝる不都合
がない。

このように本考案によるときは、点火時にパイ
ロツト用ガスノズルから吐出されるガスに吸気孔
５を介して空気を含んだ混合気を吸引混合され
て、該パイロツト用ガスノズル４と対向する炎口
２から噴出されるガスは残余の炎口２から噴出さ
れるガス濃度よりは高いが、空気が混合された状
態にあるため、着火性が良く、しかもイエロチツ
プの発生或は燃焼不良等を生じることなく燃焼
し、更に吸気孔は混合気室内に位置して設けたた
め、該吸気孔を外部に開口して設ける式のものの
ように該吸気孔を介してガスが外部に漏出する等
の恐れもない等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本案装置の１例の截断側面図である。 １……混合気室、２……炎口、３……燃焼板、
４……パイロツトバーナ、５……吸気孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガスと空気との混合気を導かれる混合気室１の
   前面に炎口２の多数個を有する燃焼板３を設ける
   と共に、該室１内にパイロツト用ガスノズル４
   を、その先端開口４ａが前記燃焼板３の内面に間
   隙ｌを存して対向するごとく設けたものに於い
   て、該パイロツト用ガスノズル４に該室１内に開
   口する吸気孔５を設けて成る燃焼板式バーナにお
   けるパイロツトバーナ装置。