JPS6222728Y2 - - Google Patents
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- JPS6222728Y2 JPS6222728Y2 JP1980035960U JP3596080U JPS6222728Y2 JP S6222728 Y2 JPS6222728 Y2 JP S6222728Y2 JP 1980035960 U JP1980035960 U JP 1980035960U JP 3596080 U JP3596080 U JP 3596080U JP S6222728 Y2 JPS6222728 Y2 JP S6222728Y2
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- vaporizing
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- suction
- vaporization
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- Expired
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Landscapes
- Wick-Type Burners And Burners With Porous Materials (AREA)
Description
本考案は液体燃料燃焼器に用いられる燃焼芯に
関するもので、その目的は燃焼状態を安定させク
リーン燃焼を得ると共に、タール状物質の生成蓄
積に伴う燃焼量低下や一酸化炭素、臭気の発生を
防止し、長期間に渡つて安定な燃焼を保持できる
燃焼芯を提供することにある。 石油ストーブ等に用いられる燃焼芯は従来、ガ
ラス繊維、炭素繊維等の耐熱性材質の編組体から
なる気化芯と、綿、ポリプロピレン繊維等の編組
体からなる吸上げ芯を縫合もしくは編接したもの
が多く用いられていたが、この種の燃焼芯を用い
た場合、次の様な欠点を有していた。即ち 気化芯の見かけ体積当りの燃料油保有量（以
下含油量と呼ぶ）が小さく、該気化芯先端が燃
焼中には燃料油が不足し、高温に達する。この
ため燃料油が熱及び酸素の介在によつて重縮合
もしくは分解されて生ずるタール状物質が、気
化芯の表面及び内部にまで生成蓄積し、燃焼量
の低下や、一酸化炭素や臭気の増加を招く等の
不具合を生じていた。 上記タール状物質を除去するために、燃料供
給を停止した状態で燃焼を継続させる、いわゆ
る空焼き操作を行つた場合、例えばガラス繊維
では約600℃までの耐熱性を有してはいるもの
の、炭素質の多いタール状物質では700〜800℃
まで昇温しなければ焼去できないために、気化
芯を損わない空焼き温度範囲では充分なタール
除去効果は得られなかつた。 繊維の編組体よりなる気化芯は、表面状態が
均一となり難く、燃焼器の気化室内に露出され
る高さが同一であつても実際の気化面積あるい
は気化に有効な表面積は個々に、及び芯上下の
繰返しによつてもばらつきを生ずる。このため
最適気化量を得る気化芯の露出高さを微調節す
る機構が必要であつた。 本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以
下本考案の一実施例について添付図に基づき説明
する。 図に於て、１は気化芯でシリカ：アルミナ≒
50：50の組成よりなる繊維状物質をコロイダルシ
リカ及びアルミナゾルで結合成型した耐熱性多孔
体である。気化芯１下方にはポリプロピレン繊維
の編組布よりなる吸上げ芯２を連接しており、上
記気化芯１と吸上げ芯２とはニカワ質の糊材を用
いた接着テープ３及び縫製糸４で密着されてい
る。また上記吸上芯２の上方、下方も夫々縫製糸
４によつて縫製されている。 ここで吸上芯２は気化芯１と略同厚のものを２
枚重ねており、一方は端面で、他方は側面で夫々
気化芯１に接している。 上記構成に於て気化芯１はシリカ−アルミナ系
繊維を耐熱性無機バインダーで結合成型したもの
であり、燃料吸上げに有効な気孔の見かけ体積に
占める割合（以下気孔率と呼ぶ）は70〜80％にも
達し、従来のガラス繊維や炭素繊維の編組体が気
孔率40〜50％であるに比べ極めて大きな気孔率を
有している。従つて燃焼中に燃料油は気化芯１に
充分満たされており、気化芯１先端及び内部が高
温になつて燃料油の重縮合、あるいは分解等の現
象を生じることは著しく減少される。このためタ
ール状物質の生成蓄積は微量にとどまり、従来頻
繁に見られた燃焼量の低下、一酸化炭素や臭気の
増大等の不具合は著しく解消できる。 また上記気化芯１は優れた耐熱性を有してお
り、常用1100℃にも耐え得る。従つて従来芯材質
の劣化を生ずる故に空焼き時の温度を充分上げ得
ず、タール状物質を焼去できなかつたものが、
1000℃以上まで昇温する空焼き操作が可能とな
り、炭素質の多いタール状物質もほぼ完全に焼去
できると共に、繰返し空焼きしても何ら異常なく
長期間に渡つて好ましい条件で使用することがで
きる。 また、気化芯１は従来のガラス繊維や炭素繊維
を用いたものの様なケバ立ちや不均一表面構造を
示さず、安定したほぼ均一な表面状態を呈し得る
から、気化芯１の気化室への露出高さを設定すれ
ば、燃料気化量のばらつきは殆んど無く、従来の
如き芯露出高の微調節機構を不要とすることがで
きる。また上記芯露出高が一定であることは気化
室の空気孔との位置関係や空気流との接触状態及
び気化芯１の負荷（単位表面積当りの燃料気化
量）も均一となるため、極めて安定した燃焼状態
を得ることができる。 ここで、上記気化芯１に連接される吸上げ芯２
は芯上下操作をする為に燃焼器のタンク底に当つ
た時容易に屈曲し得る柔軽性を有したものが要求
され、耐油性、親油性の良い綿や、撥水性を有す
るポリプロピレン繊維等の編組体もしくは紐状体
が好ましいが、これらの材質は前述の様に気孔率
が40〜50％であるために気化芯１の気孔率を大と
しても吸上芯２において燃料の吸上げが律速とな
り気化芯１まで充分燃料を供給し得ず、従来の如
く気化芯１を高温に達せしめる。そこで吸上げ芯
２を気化芯１より厚くして、燃料吸上げに寄与し
得る気孔の総量を同等もしくは吸上げ芯２に大と
すれば、燃料は気化芯１に速かにかつ充分供給で
きるから、前述の効果は滞りなく発現される。ち
なみにポータブル石油ストーブを用いての試験に
よれば、次表の様な結果が得られた。
関するもので、その目的は燃焼状態を安定させク
リーン燃焼を得ると共に、タール状物質の生成蓄
積に伴う燃焼量低下や一酸化炭素、臭気の発生を
防止し、長期間に渡つて安定な燃焼を保持できる
燃焼芯を提供することにある。 石油ストーブ等に用いられる燃焼芯は従来、ガ
ラス繊維、炭素繊維等の耐熱性材質の編組体から
なる気化芯と、綿、ポリプロピレン繊維等の編組
体からなる吸上げ芯を縫合もしくは編接したもの
が多く用いられていたが、この種の燃焼芯を用い
た場合、次の様な欠点を有していた。即ち 気化芯の見かけ体積当りの燃料油保有量（以
下含油量と呼ぶ）が小さく、該気化芯先端が燃
焼中には燃料油が不足し、高温に達する。この
ため燃料油が熱及び酸素の介在によつて重縮合
もしくは分解されて生ずるタール状物質が、気
化芯の表面及び内部にまで生成蓄積し、燃焼量
の低下や、一酸化炭素や臭気の増加を招く等の
不具合を生じていた。 上記タール状物質を除去するために、燃料供
給を停止した状態で燃焼を継続させる、いわゆ
る空焼き操作を行つた場合、例えばガラス繊維
では約600℃までの耐熱性を有してはいるもの
の、炭素質の多いタール状物質では700〜800℃
まで昇温しなければ焼去できないために、気化
芯を損わない空焼き温度範囲では充分なタール
除去効果は得られなかつた。 繊維の編組体よりなる気化芯は、表面状態が
均一となり難く、燃焼器の気化室内に露出され
る高さが同一であつても実際の気化面積あるい
は気化に有効な表面積は個々に、及び芯上下の
繰返しによつてもばらつきを生ずる。このため
最適気化量を得る気化芯の露出高さを微調節す
る機構が必要であつた。 本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以
下本考案の一実施例について添付図に基づき説明
する。 図に於て、１は気化芯でシリカ：アルミナ≒
50：50の組成よりなる繊維状物質をコロイダルシ
リカ及びアルミナゾルで結合成型した耐熱性多孔
体である。気化芯１下方にはポリプロピレン繊維
の編組布よりなる吸上げ芯２を連接しており、上
記気化芯１と吸上げ芯２とはニカワ質の糊材を用
いた接着テープ３及び縫製糸４で密着されてい
る。また上記吸上芯２の上方、下方も夫々縫製糸
４によつて縫製されている。 ここで吸上芯２は気化芯１と略同厚のものを２
枚重ねており、一方は端面で、他方は側面で夫々
気化芯１に接している。 上記構成に於て気化芯１はシリカ−アルミナ系
繊維を耐熱性無機バインダーで結合成型したもの
であり、燃料吸上げに有効な気孔の見かけ体積に
占める割合（以下気孔率と呼ぶ）は70〜80％にも
達し、従来のガラス繊維や炭素繊維の編組体が気
孔率40〜50％であるに比べ極めて大きな気孔率を
有している。従つて燃焼中に燃料油は気化芯１に
充分満たされており、気化芯１先端及び内部が高
温になつて燃料油の重縮合、あるいは分解等の現
象を生じることは著しく減少される。このためタ
ール状物質の生成蓄積は微量にとどまり、従来頻
繁に見られた燃焼量の低下、一酸化炭素や臭気の
増大等の不具合は著しく解消できる。 また上記気化芯１は優れた耐熱性を有してお
り、常用1100℃にも耐え得る。従つて従来芯材質
の劣化を生ずる故に空焼き時の温度を充分上げ得
ず、タール状物質を焼去できなかつたものが、
1000℃以上まで昇温する空焼き操作が可能とな
り、炭素質の多いタール状物質もほぼ完全に焼去
できると共に、繰返し空焼きしても何ら異常なく
長期間に渡つて好ましい条件で使用することがで
きる。 また、気化芯１は従来のガラス繊維や炭素繊維
を用いたものの様なケバ立ちや不均一表面構造を
示さず、安定したほぼ均一な表面状態を呈し得る
から、気化芯１の気化室への露出高さを設定すれ
ば、燃料気化量のばらつきは殆んど無く、従来の
如き芯露出高の微調節機構を不要とすることがで
きる。また上記芯露出高が一定であることは気化
室の空気孔との位置関係や空気流との接触状態及
び気化芯１の負荷（単位表面積当りの燃料気化
量）も均一となるため、極めて安定した燃焼状態
を得ることができる。 ここで、上記気化芯１に連接される吸上げ芯２
は芯上下操作をする為に燃焼器のタンク底に当つ
た時容易に屈曲し得る柔軽性を有したものが要求
され、耐油性、親油性の良い綿や、撥水性を有す
るポリプロピレン繊維等の編組体もしくは紐状体
が好ましいが、これらの材質は前述の様に気孔率
が40〜50％であるために気化芯１の気孔率を大と
しても吸上芯２において燃料の吸上げが律速とな
り気化芯１まで充分燃料を供給し得ず、従来の如
く気化芯１を高温に達せしめる。そこで吸上げ芯
２を気化芯１より厚くして、燃料吸上げに寄与し
得る気孔の総量を同等もしくは吸上げ芯２に大と
すれば、燃料は気化芯１に速かにかつ充分供給で
きるから、前述の効果は滞りなく発現される。ち
なみにポータブル石油ストーブを用いての試験に
よれば、次表の様な結果が得られた。
【表】
即ち吸上げ芯２の気孔量を充分大にすることに
よつて、燃焼量の低下を減少し、空焼きによる回
復を増大する効果が著しく現われている。 以上の様に本考案の燃焼芯はタール状物質の生
成蓄積を減少せしめ、空焼きによるタール状物質
の除去効果を大ならしめると共に、長期間に渡る
安定燃焼を容易に得ることができるもので、実用
上の効果は極めて大なるものである。
よつて、燃焼量の低下を減少し、空焼きによる回
復を増大する効果が著しく現われている。 以上の様に本考案の燃焼芯はタール状物質の生
成蓄積を減少せしめ、空焼きによるタール状物質
の除去効果を大ならしめると共に、長期間に渡る
安定燃焼を容易に得ることができるもので、実用
上の効果は極めて大なるものである。
図は本考案の一実施例にかかる燃焼芯の一部分
を示す斜視図である。 １……気化芯、２……吸上げ芯、３……接着テ
ープ、４……縫製糸。
を示す斜視図である。 １……気化芯、２……吸上げ芯、３……接着テ
ープ、４……縫製糸。
Claims (1)
- 液体燃料を吸い上げる吸上げ芯と、上記吸上げ
芯上方に連接され液体燃料を気化せしめる気化芯
とを有し、上記気化芯はシリカ系またはシリカア
ルミナ系またはアルミナ系耐熱性多孔質体にて構
成すると共に、前記吸上芯は繊維の編組体で形成
し、かつ前記気化芯よりも厚さを大にした事を特
徴とする燃焼芯。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1980035960U JPS6222728Y2 (ja) | 1980-03-19 | 1980-03-19 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1980035960U JPS6222728Y2 (ja) | 1980-03-19 | 1980-03-19 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56140711U JPS56140711U (ja) | 1981-10-24 |
| JPS6222728Y2 true JPS6222728Y2 (ja) | 1987-06-10 |
Family
ID=29631574
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1980035960U Expired JPS6222728Y2 (ja) | 1980-03-19 | 1980-03-19 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6222728Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5878005A (ja) * | 1981-11-04 | 1983-05-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 燃焼芯 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS3932670Y1 (ja) * | 1964-02-07 | 1964-11-04 | ||
| JPS4418309Y1 (ja) * | 1966-01-19 | 1969-08-07 | ||
| JPS51121832A (en) * | 1975-04-17 | 1976-10-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | A combustion |
| JPS5434453B2 (ja) * | 1975-02-28 | 1979-10-26 | ||
| JPS54149945A (en) * | 1978-05-16 | 1979-11-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Liquid fuel combustion device |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5434453U (ja) * | 1977-08-12 | 1979-03-06 |
-
1980
- 1980-03-19 JP JP1980035960U patent/JPS6222728Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS3932670Y1 (ja) * | 1964-02-07 | 1964-11-04 | ||
| JPS4418309Y1 (ja) * | 1966-01-19 | 1969-08-07 | ||
| JPS5434453B2 (ja) * | 1975-02-28 | 1979-10-26 | ||
| JPS51121832A (en) * | 1975-04-17 | 1976-10-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | A combustion |
| JPS54149945A (en) * | 1978-05-16 | 1979-11-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Liquid fuel combustion device |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56140711U (ja) | 1981-10-24 |
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| JPS5872806A (ja) | 燃焼芯 | |
| JPS6324325Y2 (ja) |