JPS6222543Y2 - - Google Patents

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JPS6222543Y2
JPS6222543Y2 JP12913182U JP12913182U JPS6222543Y2 JP S6222543 Y2 JPS6222543 Y2 JP S6222543Y2 JP 12913182 U JP12913182 U JP 12913182U JP 12913182 U JP12913182 U JP 12913182U JP S6222543 Y2 JPS6222543 Y2 JP S6222543Y2
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elevator
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hydraulic
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JP12913182U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は油圧エレベータの異常検出装置の改
良に関するものである。
従来油圧エレベータにおいては、エレベータの
起動遅れをなくすために、呼びが登録されるとモ
ータ起動指令を発してモータを起動し、これにベ
ルト結合されたポンプにより油圧を一定の圧力に
あげておいてから(以下、油圧還流運転と称
す)、ドアが閉じた時点でエレベータに出発指令
を与えて油圧エレベータを運転させているが、な
んらかの原因、例えば制御弁の動作不良等のため
に、エレベータが出発できない場合、いつまでも
モータは回転を続け、ポンプにより油圧が加えら
れるので油温の上昇をきたしポンプのかじり等の
機器の損傷を招き、最悪のときには油火炎を起す
可能性がある。又、ポンプを駆動するためのベル
トが切断すると、エレベータを運転できないまま
いつまでもモータは回転を続ける。これを防止す
るため、一般に、油圧ポンプ駆動用モータの運転
開始後所定時間経過してもモータが運転継続して
いれば、空転と見なして強制的にモータ運転回路
を遮断している。しかしこのような方式では、異
常が起つても所定時間経過しなければ異常を検出
できないため安全性の面で問題が残る。
本考案は上記の点に鑑みなされたもので、油圧
エレベータの上昇運転時のモータの一次電流が、
通常第1図に示すように、エレベータの運転指
令、即ちモータ起動指令、エレベータの出発指
令、停止指令あるいはモータ停止指令に応じて所
定の決まつた変化をすることに着目し、エレベー
タの運転指令とモータの一次電流との関係を監視
することにより異常を検出できる油圧エレベータ
の異常検出装置を提供することを目的とする。
第2図は本考案による異常検出装置の一回路図
であり、図中10は油圧ポンプ(図示しない)を
駆動するモータ(図示しない)の一次電流を検出
する電流検出装置で、この一次電流に対応する電
流信号10aを出力する。11は基準値発生装置
で、呼びが登録されモータ起動指令が発せらる
と、第3図に示すように例えば3種類の異なるレ
ベルの基準信号11a〜11cを出力し、呼びが
無くなりモータ停止指令が発せられるとこれらの
基準信号が消滅する。
即ち、基準信号11aはエレベータかごが定格
積載の状態で上昇運転を行なう場合(以下かご定
格負荷上昇時と称す)に電流検出装置10から出
力される電流信号10a1よりも少し大きな値の信
号、基準信号11bはモータ起動指令が発せられ
実際にエレベータかごが駆動されるまでの油圧を
一定の圧力まで上げるための油圧還流運転時に電
流検出装置10から出力される電流信号10a3
りも大きく、エレベータかごが無負荷の状態で上
昇運転を行なう場合(以下かご無負荷上昇時と称
す)に電流検出装置10から出力される電流信号
10a2よりも小さな値の信号、基準信号11cは
モータを、無負荷運転した場合(以下モータ無負
荷運転時と称す)に電流検出装置10から出力さ
れる電流信号よりも大きく、油圧還流運転時の電
流信号10a3よりも小さな値の信号である。OP
1〜OP3はそれぞれ基準信号11a〜11cと
電流信号10aとを比較する比較装置で、電流信
号10aの方が大きいときのみ第3図に示すよう
にHighレベルの信号を出力する。NOT1,NOT
2は論理否定素子、AND1〜AND4は論理積素
子、OR1,OR2は論理和素子で正常の場合には
LOWレベル、異常の場合にはHighレベルの信号
を出力する。12はエレベータの運転指令、即ち
モータ起動指令、エレベータの出発指令、停止指
令あるいはモータ停止指令に応じてゲート信号を
発生するゲート信号発生装置で、第3図に示すよ
うに2種類のゲート信号12a,12bを出力す
る。ゲート信号12aはモータ起動指令が発せら
れて所定時間(電動機の起動電流が落ちつくまで
の時間)経過してからドアスイツチが動作して出
発指令が発せられるまで及び停止指令が発せられ
て所定時間の間の油圧還流運転時にHighレベル
信号になり、論理積素子AND3,4のゲートを
開く一方、ゲート信号12bはドアスイツチが動
作して出発指令が発せられ停止指令が発せられる
までのかご上昇走行時のみ、Highレベル信号に
なり、論理積素子AND1,2のゲートを開く。
以下本考案の動作について、正常運転時と異常
運転時の場合に分けて説明する。
〔正常の場合〕
上昇呼びが登録されモータ起動指令が発せられ
ると、モータに電力が供給され基準信号11aを
上回る起動電流10aがモータの一次巻線に流れ
るが、所定時間後には基準信号11bより小さく
基準信号11cより大きな一次電流10a3になり
油圧還流運転が行なわれる。その後ドアが閉じて
エレベータかごに出発指令が与えられると、モー
タの負荷が増すために、モータの一次電流は再び
基準信号11bを上回る(ただし基準信号10a
より小さい)大きさになり、エレベータかごが呼
びに答えて目的階に停止すると、エレベータ出発
前の油圧還流運転に戻るので、モータの一次電流
は基準信号11bと11cの間に落ち着く。上昇
呼びがなければ、所定時間後にモータ停止指令が
発せられモータへの電力が遮断されて一次電流は
零になる。この一連の動作におけるモータの一次
電流の変化と本考案の異常検出回路の各部の信号
の変化を第3図に示す。
ゲート信号発生装置12は第3図に示すよう
に、呼びが登録されモータ起動指令が出されて所
定時間後(電動機の起動電流が落ちつくまでの
間)から出発指令が発せられるまで及びエレベー
タ停止後の油圧還流運転時にはHighレベルのゲ
ート信号12aを出力して論理積素子AND3,
AND4のゲートを開き、出発指令が発せられ停
止指令が発せられるまでのかご上昇走行時には
Highレベルのゲート信号12bを出力して論理
積素子AND1,AND2のゲートを開くため、正
常な場合には、論理積素子AND3,4のゲート
が開いている油圧還流運転時には、モータの一次
電流が基準信号11cと11bの間に位置するの
で、比較器OP2はLOWレベル、比較器OP3は
Highレベルであり、論理積素子AND3,4の出
力はともにLOWレベルで、論理和素子OR2は
LOWレベル信号を出力して正常であることを示
し、又論理積素子AND1,2のゲートが開いて
いるかご上昇走行運転時には、モータの一次電流
が基準信号11bと11aの間に位置するので、
比較器OP1はLOWレベル、比較器OP2はHigh
レベルであり、論理積素子AND1,2の出力は
ともにLOWレベルで、論理和素子OR1はLOW
レベル信号を出力して正常であることを示す。
〔異常の場合〕
ここでは、例えば制御弁の動作不良により出発
指令がでたにもかかわらず、作動油がシリンダに
送られず油圧還流運転状態が継続した場合につい
て述べる。
呼が入つて油圧還流運転が行なわれ、やがでド
アが閉つて出発指令が発せられても制御弁の不良
により、作動油の圧力が十分上がらずかごが動か
なかつた場合、モータの負荷は無負荷上昇運転時
の負荷よりも小さくモータ無負荷運転時の負荷よ
りも大きいため、モータの一次電流10aは第4
図に示すように基準値11cと11bの間の値を
とり続ける。
一方、出発指令が出るとゲート信号12bは
Highレベル状態になり論理積素子AND2のゲー
トを開くので、モータの一次電流10aが基準値
11bよりも小さく比較器OP2の出力はLOWレ
ベル状態、否定素子NOT1の出力はHighレベル
状態になり、論理和素子OR1の出力がHighレベ
ルになつて出発指令が発せられるとほとんど同時
に異常をすばやく検出することができる。
又、油圧ポンプを駆動するためのベルトが切断
しているような場合には、第4図の破線で示すよ
うに、モータの一次電流10aは基準値11cよ
りも小さい値をとり続けるので、ゲート信号12
aあるいは12bがHighレベルになると、その
時点で論理積素子AND4あるいはAND2の出力
がHighレベル状態になり論理和素子OR2あるい
はOR1の出力がHighレベルになつて異常をすば
やく検出できる。
以上述べたように本考案によれば、モータの一
次電流とエレベータの運転指令との関係を、論理
積素子と論理和素子からなる判別装置13により
常に監視しているため、異常が起れば迅速に検出
でき適切な処置をすばやくとることができ極めて
安全な油圧エレベータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は油圧エレベータの上昇運転時のモータ
の一次電流図、第2図は本考案による異常検出装
置の一回路図、第3図は正常運転時のモータの一
次電流と異常検出回路の各部の信号出力を示す
図、第4図は異常運転時のモータの一次電流と異
常検出回路の各部の信号出力を示す図である。 10……電流検出装置、11……基準値発生装
置、11a〜11c……基準信号、12……ゲー
ト信号発生装置、OP1〜OP3……比較装置、
AND1〜AND4……論理積素子、OR1,OR2
……論理和素子、13……判別装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) エレベータの呼びが登録されると、モータ起
    動指令を発しモータを起動してポンプにより油
    圧還流運転を行ない、ドアが閉じた時点でエレ
    ベータに出発指令を与えて油圧エレベータを上
    昇運転させ、目的階に到着すると停止指令によ
    り油圧還流運転に戻るものにおいて、前記モー
    タの一次電流を検出する電流検出装置と、呼び
    が登録されモータ起動指令が発せられると異な
    るレベルの基準信号を出力する基準値発生装置
    とを設け、該基準値発生装置の異なるレベルの
    出力と前記電流検出装置の出力とをそれぞれ比
    較する比較装置を備え、前記モータ起動指令、
    前記出発指令及び前記停止指令等のエレベータ
    の運転指令により前記油圧還流運転時とエレベ
    ータ上昇運転時とに分けて、前記比較装置の出
    力の組み合わせにより前記電流検出装置の前記
    一次電流が正常レベル範囲以外の異常レベルに
    あるか否かを判別する判別装置を設けたことを
    特徴とする油圧エレベータの異常検出装置。 (2) 前記基準値発生装置の異なるレベルの基準信
    号はモータの起動電流レベルより小さく、かご
    定格負荷上昇時の前記モータの前記一次電流レ
    ベルより大きい第一の基準信号と、前記かご定
    格負荷上昇時の前記モータの前記一次電流レベ
    ルより小さく、還流運転時の定常状態での前記
    モータの前記一次電流レベルより大きい第二の
    基準信号と、前記還流運転時の前記モータの前
    記一次電流レベルより小さく、モータ無負荷運
    転時の前記モータの前記一次電流レベルより大
    きい第三の基準信号とであることを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の油圧エレ
    ベータの異常検出装置。 (3) 前記判別装置は前記エレベータの運転指令に
    応じてゲートを開く論理積素子と、該論理積素
    子の各出力信号の論理和を出力する論理和素子
    とで構成されたことを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の油圧エレベータの異常
    検出装置。
JP12913182U 1982-08-25 1982-08-25 油圧エレベ−タの異常検出装置 Granted JPS5933874U (ja)

Priority Applications (1)

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JP12913182U JPS5933874U (ja) 1982-08-25 1982-08-25 油圧エレベ−タの異常検出装置

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JP12913182U JPS5933874U (ja) 1982-08-25 1982-08-25 油圧エレベ−タの異常検出装置

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Publication Number Publication Date
JPS5933874U JPS5933874U (ja) 1984-03-02
JPS6222543Y2 true JPS6222543Y2 (ja) 1987-06-08

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JP12913182U Granted JPS5933874U (ja) 1982-08-25 1982-08-25 油圧エレベ−タの異常検出装置

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JPS60148881A (ja) * 1984-01-11 1985-08-06 三菱電機株式会社 油圧エレベ−タの制御装置

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JPS5933874U (ja) 1984-03-02

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