JPS6222512Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、左右に対向起立させた側面案内板の
一方を、両案内板間に挿入セツトされる積層用紙
巾に合わせるべく他方の案内板に対し接近離間自
在に設けるようにした、いわゆる左右案内板の間
隔調整機構の、特に上記移動する側の案内板支持
構造に工夫を加え、この案内板の移動操作時に生
じ易い該板の上下並に前後方向の遊動ガタ並に積
層用紙面への給紙ローラの圧接回転によつて生じ
易い側面案内板の遊動を簡単な構成により防止さ
せ、もつて用紙の機体への正確な送り込みを可能
とすることにある。

先ず、図面に就いて実施例の詳細を述べる。
尚、ここにいう給紙装置の概略は、第１図の説明
図に示すように機体１の前部に配置したプラテン
２、このプラテンの後方機体部分に軸１２により
軸架した給紙ローラ３とこのローラの下部に積層
用紙４を介して圧接自在に臨ませた分離爪５′を
有する紙載台５とでなる給紙部６、並に一対の繰
出しローラ７とでなる排紙部８を夫々備え、給紙
ローラ３の駆動により紙載台５上に積層載置した
最上位の用紙の一枚が分離爪５′により分離され
てプラテン２に送られ、該プラテン前方に臨ませ
た印字ヘツド９でタイプ打ちされ、その用紙は排
紙部８から取出されるものである。

そこで、上記紙載台５の左右側には側面案内板
１０，１１が対向起立され、その一方の側面案内
板１０は機体１に固定され、かつ他方の側面案内
板１１は機体１に設けた後述するガイド手段を介
して上記固定側の側面案内板１０に接近離間し得
るよう移動自在に支持されている。

又、前述した紙載台５の前後の両側端部は左右
の側面案内板１０，１１の前後部に夫々設けた縦
長孔１３に上下動可能に嵌合連結され、かつ、こ
の紙載台５は、上記側面案内板１１が移動する関
係上、左右に２分されて両者を重なり合わせてい
る。

そこで、本考案の要旨とする上記側面案内板１
１のガイド手段について述べる。

側面案内板１１にこの板と直交する平行２本の
肉厚板上の腕杆１４，２５を第４図のように平面
的にみて前後に大きな間隔の位置ずれ状態で突設
し、その一方の腕杆１４の上下縁を機体に設けた
上下のガイド１６（溝ローラ）で、かつ、他方の
腕杆２５の前後縁を機体に設けた前後のガイド２
６（溝ローラ）にて夫々直交関係で挾合支持さ
せ、上記上下のガイド１６で支持されてる側の腕
杆１４に操作摘み２０を設けたものである。

尚、本例では、上記一方の腕杆１４は側面案内
板１１の外側に固定した取付金具１５に、横長孔
２９と調整ねじ３０とで外向きに突設され、か
つ、腕杆１４の中途板部には長孔１７が設けら
れ、この長孔１７に腕杆１４と平行な機体面１′
に突設したピン１８を係合ガイドさせてある。
又、本実施例では、上記側面案内板１１の移動で
給紙ローラ３をも移動させて、このローラを案内
板１０，１１間の所定位置に従動移動させる構成
の給紙装置なるため、上記腕杆２５を上記腕杆１
４と逆方向、つまり内向き方向に突出させ、そし
てこの腕杆２５に上記給紙ローラ３の移動操作用
ブラケツト２７を取り付けた例を示しているが、
ブラケツトから独立させて上記腕杆１４と同じ側
に外向きに突設しても勿論よい。尚、２８はブラ
ケツト先端に設けた切欠きで、この切欠き２８を
軸１２に嵌合させ、ブラケツト２８の先端部を給
紙ローラ３の側面に押動自在に臨ませてある。

又、上記操作摘み２０は、腕杆１４に上縁部に
延長形成した突出部１９の先端屈曲部に取り付け
られ、この摘み２０は機体１に外挿嵌合したケー
ス２１の長窓２２から露呈されている。

又、上記腕杆１４の下縁には、用紙の規格巾に
応じた位置決め用の凹陥状係合部２３が数個所定
間隔毎に設けられ、この係合部２３に機体に設け
た弾片からなる係止部材２４が嵌脱自在に係合さ
れている。

よつて、上記構成によれば、一方の側面案内板
１１を移動操作してこれを他方の固定側の側面案
内板１０に対し接近離間させることにより、用紙
巾に対応する左右案内板間隔の調整が常法のよう
になし得るは勿論であるが、従来上記側面案内板
１１のガイド手段は、何れもひとつの支持方向か
らなるガイド部にそつて摺動案内させる構造なる
ことから、どうしても上記側面案内板１１が片持
ち的な支持関係となり、該側面案内板１１に偏よ
りモーメントを生じさせるため、側面案内板１１
が遊動ガタを生ずる傾向となり、このガタが更に
は給紙ローラ３が左右案内板間の積層用紙に圧接
回転するとき案内板１１を紙を介して前後方向に
動かし、この結果紙がまがつて機体に送り込まれ
てしまうという問題を発生した。

そこで、この考案は上記事実に鑑み、側面案内
板１１にこの板と直交する平行２本の腕杆１４，
２５を設けて、その一方の腕杆１４の上下縁を機
体に設けた上下のガイド１６で、かつ、他方の腕
杆２５の前後縁を機体に設けた前後のガイド２６
で夫々挾合支持させた、つまり、両腕杆１４，２
５の直交支持関係により、側面案内板１１の上
下、並に前後方向の相乗的なガタの発生を除去さ
せることができる重大な特長がある。而も、案内
板１１を移動操作するための摘み２０を、上記上
下で挾合される側の腕杆１４にかかる下圧力を上
記上下のガイド１６が受けてくれるので操作時の
大きな力を側面案内板１１に波及させることがな
い。

更に、上記腕杆１４，２５は前後に位置ずれ状
態に配置してあるので、上記操作時に生ずる側面
案内板１１の偏よりモーメントを抑止させること
ができる。

このように、本考案によれば上記構成、作用に
より従来に生じた側面案内板１１のブレの発生原
因を除去することができたもので、それにより用
紙の機体への送り込みの確実化を計り、併せて側
面案内板１１の円滑な移動を可能としたもので、
この種給紙装置における積層用紙の側面案内板間
隔調整機構として優れた実用上の効果を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は給紙装置の説明図、第２図は同上を背
後からみた状態の一部切欠斜面図、第３図は要部
の斜面図、第４図は上昇は同上平面図である。 ３……給紙ローラ、１０，１１……側面案内
板、１４，２５……腕杆、２０……操作摘み、１
６，２６……腕杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機体に軸架した給紙ローラの下部に紙載台を昇
   降自在に臨ませ、この紙載台の左右側に対向起立
   される用紙の側面案内板のうち、紙載台を連結し
   た一方の側面案内板を、機体に設けたガイド手段
   を介して他方の側面案内板に接近離間し得るよう
   に移動自在に支持させる給紙装置において、上記
   移動する側の側面案内板にこの板と直行する平行
   ２本の腕杆を前後に位置ずれ状態で突設し、その
   一方の腕杆の上下縁を機体に設けた上下のガイド
   で、かつ、他方の腕杆の前後縁を機体に設けた前
   後のガイドで夫々挟合支持させ、上記上下のガイ
   ドで支持された側の腕杆に操作摘みを設けたこと
   を特徴としてなる給紙装置における積層用紙の側
   面案内板間隔調整機構。