JPS6222468Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、折り畳み自転車フレームにおける折
り畳み部の安全装置に関するもので、更に詳しく
は一対に構成されている上バツクホークを掌握等
によりバツクホークを一定幅にわたり押圧掴持す
るごとく配設したロツキングプレート内を近接摺
動させた後に上バツクホークを回動させる折り畳
み自転車の一対の上バツクホークの両部材にブリ
ツジビームを介装させ一対の上バツクホークが折
り畳み時以外はロツキングプレート内を近接摺動
しないようにして走行中など不用意に折り畳み作
動が発生するのを防止したものである。

以下、図面にしたがつて本考案の実施例を詳細
に説明する。

本考案は、バツクホークを一定幅にわたり押圧
掴持するごとくロツキングプレートを配設し、一
対に構成されている下バツクホーク２はロツキン
グプレート３に固定され、一対に構成されている
上バツクホーク１はロツキングプレート３に貫設
したコネクテイングシヤフト５により回動ならび
にロツキングプレート内を摺動可能てなる折り畳
み自転車において、ロツキングプレートの上方の
上バツクホーク１の両部材間に一端を遊嵌状態を
保ちながら一方の部材に巻回する巻装部８を形成
し、他端を他方の部材を握持する嵌脱自在なフツ
ク部９として形成したブリツジビーム７を介装さ
せてなるものであつて、折り畳み自転車フレーム
におけるバツクホークを上バツクホーク１と下バ
ツクホーク２との上・下二つに分割し、上バツク
ホーク１、下バツクホーク２とも相対する二本の
部材により構成してそれぞれ一対のバツクホーク
とし、下バツクホーク２はボルト４等によりロツ
キングプレート３に固定するが、上バツクホーク
１はその端部がロツキングプレート３に貫設した
コネクテイングシヤフト５によつて回動ならびに
ロツキングプレート内を摺動可能にロツキングプ
レート３に対し軸着されている。

さらに、上バツクホーク１が常時ロツキングプ
レート３に押圧掴持されるようにコネクテイング
シヤフト５には圧縮ばね６を嵌装する。従つて、
折り畳み時に上バツクホークを掌握等により近接
摺動させる際は、この圧縮ばね６に抗して行な
い、上バツクホーク回動後、掌握等を解除すれば
近接された上バツクホーク１は元の拡がつた位置
に復帰する。第６図は、上バツクホーク１の動き
を表わしたものである。ここで一対に構成されて
いる上バツクホーク１間にブリツジビーム７を着
脱自在に介装させるのであるが、本考案実施例に
おいては、ブリツジビーム７の一端に巻装部８を
設け、上バツクホーク１に遊嵌状態を保ちながら
巻回し、ボルト１１、ナツト１２で締結する。ブ
リツジビーム７のもう一端には上バツクホーク１
を握持するフツク部９を設け、ブリツジビーム７
が巻装部８を中心として回動し、このフツク部９
が回動中心と相対する他方の上バツクホーク１を
挾持嵌脱可能に構成する。１０は嵌脱操作する際
の押引部である。

一対に構成されている上バツクホーク１を掌握
し、ロツキングプレート３に貫設したコネクテイ
ングシヤフト５に対し上バツクホーク１の端部を
ロツキングプレート３内で摺動させるとともに回
動させて、上バツクホーク１を折り畳むことがで
きるようにした折り畳み自転車において、折り畳
みが必要時以外は不用意に折り畳み作動を防止で
きるようにするためには一対に構成されている上
バツクホーク１間にブリツジビーム７を装架す
る。以上の様な構成となつているので一方の上バ
ツクホーク１に巻回した巻装部８を回転中心とし
て、ブリツジビーム７は回動自在に設けられてい
るのでブリツジビーム７のフツク部９をもう一方
の上バツクホーク１に着脱させればよい。この着
脱の際はフツク部９近傍に設けた押引部１０を押
し込み操作する。ことにより行なえばよい。ブリ
ツジビーム７を外した場合は一対の上バツクホー
ク１を掌握などの操作によりロツキングプレート
３内で近接摺動が可能なため、上バツクホーク１
を回動させ自由に自転車を折り畳むことができ
る。しかし、ブリツジビーム７を着装した場合、
一対の上バツクホーク１を掌握しても、一対の上
バツクホーク１の近接に、ブリツジビーム７が抗
して上バツクホーク１の自由な移動を防止する。
このようにしてブリツジビーム７が一対の上バツ
クホーク１間に装着されていれば、走行中に上バ
ツクホーク１に他の物体が接触するなどして乗員
の意に反し折り畳み作動が発生するのを防止で
き、折り畳み自転車の安全性を向上させることが
できる。第５図は、フレームの折り畳み方向を示
す一部側面図である。

以上のごとく本考案によれば走行中の不測の折
り畳み作動を防止し、安全性を向上させる折り畳
み自転車を提供できることとなつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案ブリツジビームを装着した折
り畳み自転車の後部側面図。第２図は、第１図に
おけるＡ矢視図。第３図は、ブリツジビームの巻
装部を展開した平面図。第４図は、ブリツジビー
ムを取り付けた状態を表わす斜視図。第５図は、
フレームの折り畳み方向を示す一部側面図。第６
図は、バツクホークの動作を示す正面図。 図中、１：上バツクホーク、２：下バツクホー
ク、３：ロツキングプレート、４：ボルト、５：
コネクテイングシヤフト、６：圧縮ばね、７：ブ
リツジビーム、８：巻装部、９：フツク部、１
０：押引部、１１：ボルト、１２：ナツト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) バツクホークを一定幅にわたり押圧掴持する
   ごとくロツキングプレートを配設し、一対に構
   成されている下バツクホークはロツキングプレ
   ートに固定され、一対に構成されている上バツ
   クホークはロツキングプレートに貫設したコネ
   クテイングシヤフトにより回動ならびにロツキ
   ングプレート内を摺動可能に軸着されてなる折
   り畳み自転車において、ロツキングプレートの
   上方の上バツクホークの両部材間に一端を遊嵌
   状態を保ちながら一方の部材に巻回する巻装部
   を形成し、他端を他方の部材を握持する嵌脱自
   在なフツク部として形成したブリツジビームを
   介装させたことを特徴とする折り畳み自転車の
   安全装置。 (2) フツク部近傍に押引部を形成したブリツジビ
   ームを介装させたことを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の折り畳み自転車の安
   全装置。