JPS62215659A - 導電性複合ポリマ−材料およびその製法 - Google Patents

導電性複合ポリマ−材料およびその製法

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JPS62215659A
JPS62215659A JP62018126A JP1812687A JPS62215659A JP S62215659 A JPS62215659 A JP S62215659A JP 62018126 A JP62018126 A JP 62018126A JP 1812687 A JP1812687 A JP 1812687A JP S62215659 A JPS62215659 A JP S62215659A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、押出の後はとんどまたは全くアニールを行な
う必要のない、新しいかつ予期し得ない正特性抵抗を有
する新規かつ改良された半導体材料に関するものである
。より詳しくは、本発明は1、 OOO〜30.000
の範囲内、特に5.000〜25、000の範囲内の分
子量をもつポリマー分子を十分に含有する適当なポリマ
ーまたはポリマーブレンドを含み、その結果実質的にア
ニールの必要性を排除(約30秒未満)しうる新規な半
導体材料に関するものである。本発明の利点を十分に達
成するためには、組成物の全ポリマ一部分は、200.
000以下の重量平均分子量(1w)、8、000〜3
0.000の範囲内、特に8.000〜23、000の
範囲内の数平均分子量(−■n)および3〜25の多分
散度(1Jw/−■n)をもたなければならず、これに
より実質的にアニール用炉の必要性が排除される。本発
明の半導体材料に最適な特定のカーボンブラックは、本
質的に表面処理されておらず、乾燥体積抵抗率について
中間的な値を有し、かつ、L、 75 X + 6に/
3ff (:xは導電性材料のDBP (ジブチルフタ
レート)吸収量(CC/100g)3以上の窒素吸着表
面積A(m’/g)を有するものである。「本質的に表
面処理されていない」という用語は、本発明においては
、本質的に化学的に表面処理されていない(本質的に非
酸化表面を有し)ものとして定義され、結果としそ該カ
ーボンブラックのpHは少なくとも4.0、一般には約
4.0〜8.5の範囲にある。これらの表面処理されて
いないカーボンブラックは一般には、約3.0以下、通
常は2.5以下の乾燥揮発分を有してい名。本発明の重
要な特徴によれば、これらの材料に対して必要とされる
アニールは、本質的に一定な室温抵抗を達成するために
は、本質的に零(一般に数百ミリ秒程度)でよく、この
結果アニール用炉および付属装置・労力をすべて排除し
て、水冷用トラフを押出機の近傍に配置できる。
〔従来の技術〕
1957年頃、適当に導電性粒子を充填したセラミック
材料は、そのキュリ一温度において急激な電気抵抗の」
二昇を示し、この現象が「正の温度係数現像」と呼ばれ
ることは知られていた。1957年以来、正の温度係数
(PTC)を示す材料、特に微粉化導電性材料、とりわ
けカーボンブラックを配合した半結晶質ポリマーの分野
において、広範囲な研究がなされてきた。これらの広範
囲な研究は、前記PTC現象の改良に関し、特に固有の
温度制御性を有する材料を提供することを目的とするも
のであり、このような固有の温度制御性とは前記材料の
温度が予め設定した上限値に達した際に、該材料が高抵
抗を有し、この結果木質的にもはや導電性でなくなるこ
とである。前記PTC現象は電気毛布産業において最も
効果的に使用されており、適当な毛布織物材料内部に一
対の導線を取り囲む本体熱応答性PTC材料のグリッド
を与える。前記PTC材料は、毛布内部のサーモスタッ
トの必要なしに熱を検知し、任意の与えられた時点もし
くは毛布内の任意の位置における熱要求量に応じて本体
のすべての部分に熱を伝える能力を有する電極(導体)
被覆材料を提供するため十分な自己調節精度を有するよ
うに開発されてきた。
新規PTC材料の分野において行なわれてきた広範囲な
研究にもかかわらず、新規組成物および新しい理論に関
する多数の特許や文献によって明らかとされているよう
に、該PTC現象は今日までほとんど理解されていない
。PTC材料に関する導電率現象を説明するため、多く
の理論が提起されてきた。その1つの理論は、予め決め
られた温度で急激に変化する正特性抵抗が、ポリマー/
微細導体マトリックスの熱膨張により生じるというもの
である。この理論は、導電性充填材が、まず前記ポリマ
ーを介して導電性連鎖の網状構造中に広がり、前記材料
が加熱されるにつれて該導電性充填材は、結晶の融点に
おいて不導電性挙動が得られるまで、熱膨張によって広
がっていくという考え方に基いている。他の理論では、
前記PTC現象は、温度上昇時の炭素充填材粒子間の大
きな結晶粒間隙における電子の通り抜けが非常に困難な
ことによる伝導損失に起因しているものと理論的に想定
している。この理論は、前記PTC現象が高温における
ポリマーマ)+7ツクス中の炭素粒子間の臨界的な分離
距離によるものであるという前提を根拠としている。更
に他の理論は、前記PTC現象が所定のポリマーに対す
るポリマーの結晶化度に直接関連しており、このため特
定のポリマーにおける結晶化度の増大により、PTC特
異性が増大することを理論的に想定したものである。し
かしながら、最後の理論に関しては結晶化度と種々のポ
リマーにおいて経験しうるようなPTC現象の程度との
間には全く相関性はない。
新規PTCff1合材料に関する研究の多(は、ポリマ
ー担体に充填した特定の導電性材料、特に特定の網状構
造、抵抗率および/または粒度を有するカーボンブラッ
クに関するものであった〔例えば、ケリー(Kelly
)による米国特許第4.277、673号、同第4.3
27.480号および同第4.367、168号および
ファンコニーネンバーグ(Van Konynenbu
rg)  等による米国特許第4.237.441号参
照〕。カーボンブラック製造業者等によって頒布された
前記特許および文献はカーボンブラックの導電率が該カ
ーボンブラックの構造および表面処理(酸化)の程度に
太き(依存していることを教示している。より高い網状
構造グレードのカーボンブラックは低網状構造グレード
のカーボンブラックより高い導電率を与えること、およ
び表面処理(揮発分)は導電率を減少させることは周知
のことである。カーボンブラックの網状構造は一般にオ
イル(ジブチルフタレート)の吸収量によって測定され
る。高網状構造グレードのものは、比較的大きな空隙面
積を有し、低網状構造グレードのものより多量のオイル
を吸収する。
カーボンブラックは製造工程において永続的に融合して
凝集体を形成するような元素状炭素の球状粒子から成る
。これらの凝集体は粒度および表面積、凝集体の大きさ
または構造(網状構造〉、および表面化学特性によって
規定される。カーボンブラックの粒度は、製造の際に融
合されて凝集体となった場合の個々の粒子の大きさで表
わされ、前記凝集体の全表面積に対し反比例的に変化す
るものである。カーボンブラック凝集体の表面積は最も
一般的には、公知のB、E、T、(ブルナウアー(Br
unaur)、エメット(Emmet)、テラー(Te
ller) :1法を用いて測定した窒素吸着量(m’
/g)で表わされる。比較的小さな粒度・を有し、それ
ゆえに比較的大きな凝集体表面積を有するカーボンブラ
ックは、一層良好な導電率すなわちより低い体積抵抗率
を示す。
前記カーボンブラック凝集体の粒度および複雑さは「構
造」すなわち「網状構造」といわれている。低網状構造
グレードのカーボンブラックは、製造中に密に融合され
、凝集体内に比較量少量の空隙しか与えないような比較
的少数の球状炭素粒子から成っている。高網状構造グレ
ードのカーボンブラックは、製造中に融合される際に凝
集体内に多量の空隙を与えるような、非常に細かく分枝
した炭素粒子鋼から成っている。カーボンブラックの網
状構造の程度はオイル(ジブチルフタレート)の吸収量
によって測定される。高網状構造グレードのカーボンブ
ラックは、凝集体内により大きな空隙率を有するため、
低網状構造グレードのものより多量のオイルを吸収する
カーボンブラックの製造中、ある程度の酸化が前記凝集
体の表面に自然におこり、これによって該凝集体表面上
にはカルボキシル系、キノン系、ラクトン系およびフェ
ノール系の基などの化学吸着した酸素錯体が存在するこ
とになる。数種のカーボンブラックは更に表面処理され
、前記凝集体の表面上には更に多くの化学吸着した酸素
を有することになる。これらの表面処理されたカーボン
ブラックは、4.0未満の、一般には約2.0〜3.0
の範囲内の低いpHによっておよび/または950℃に
加熱した際の乾燥カーボンブラックの重量損失を測定す
ることによって同定し得る。この重量損失は「揮発分」
と言われており、表面処理されたカーボンブラックでは
、この値は少なくとも3.0重量%、一般には約5.0
〜10,0重量%の範囲内にある。カーボンブラックが
常態では不導電性であるプラスチックに多少の導電率を
与える(すなわち、体積抵抗率を減少させる)度合は、
該カーボンブラックの4つの基本特性、すなわち表面積
、構造、多孔度および表面処理の程度に依存している。
高網状構造グレードのカーボンブラックは、長い不規則
形の凝集体が前記配合物内に更に良好な電子通路を与え
るため、低網状構造グレードのものより高い導電率(よ
り低い体積抵抗率)を与える。他方、前記表面酸素は凝
集体を電気的に絶縁するため、表面処理は常に前記体積
抵抗率を高める(導電率を低(する)。
PTC高分子複合材料に関する1つの公知の事実は、前
記ポリマーがPTC挙動を示すためには、その最終的な
状態において、部分的に結晶質でなければならないとい
うことである。カーボンブラックなどの導電性粒子を充
填した無定形ポリマーを用いた実験においては、加熱し
ても全く抵抗値の増大を示さない。予め定めた温度にお
いて急激な抵抗値の増大を示す高分子マ)IJフックス
料(PTC材料)は、今日まで、数分から数日の範囲の
アニール時間を経ることなしに導電性を示すことはなか
った。米国特許第3.861.029号においては、最
初の調製時に導電性材料を生成するために十分に高い割
合のカーボンブラックを充填した高分子材料は、ピーク
温度に達した際、可撓性、伸び率、亀裂抵抗に劣り、か
つ好ましくない低い抵抗率を示すことが指摘されている
。従って、前記高分子マトリックスのカーボンブラック
含量を限定し、かつ前記材料が一定の室温抵抗値に達す
るまで徐々に結晶化度を高めるために一定時間のアニー
ル(結晶融点以上で熱処理を行なう)を行なうことが必
要であった。高分子マドIJックスオ料に十分な結晶化
度を与えるためには、溶融および押出の後に、該分子を
該高分子材料に適した規則的な結晶格子構造とするのに
必要な、所定の並進的なかつ立体配座の再構成を可能に
するために十分な時間該材料をアニールすることが必要
になってきた。
非常に導電性の高いカーボンブラックを使用した場合に
は、一定の抵抗値を達成するための厳密なアニールを必
要とする材料、すなわち、抵抗値が高すぎて実用に供せ
られないような組成物しか得られないことも知られてい
る。しかしながら、従来の組成物は、十分な導電率を有
し、またPTC挙動を示す組成物を得るために、非常に
導電性の高いカーボンブラックを必要としていた。ケI
J +(Kelly)による米国特許第4.277、6
33号、同第4、327.480号、同第4.367、
168号に開示されているように、表面処理したモーダ
ル(Mogul) Lおよびラベン(Raven) 1
255などの高抵抗(本質的に不導電性の)カーボンブ
ラックの使用により、これらを5〜15%の範囲内で使
用した場合には、所要のアニール時間はいくつかの場合
には、実質的に約2〜3時間の範囲にまで短縮される。
〔発明の内容〕
少なくとも4.0、一般には5.0〜8.5の範囲内の
pH値で示されるように、本質的に化学的表面処理(酸
化)されておらず、かつ、次式、A:1.75X +e
”37(式中、Aは窒素吸着表面積(m’/g)、Xは
DBP吸収量(CC/100g))で示される窒素吸着
表面積とDBP吸収量との関係により決定されるような
比較的低網状構造グレードを有するカーボンブラック並
びに、適当な数の比較的低分子量の分子を含有するポリ
マーを選択することにより、前記PTC材料に必要なア
ニール時間を実質的に排除しても、実質的に一定の室温
抵抗が得られることを見出した。
要するに、本発明は予め決定された最大温度で急激に上
昇する電気抵抗を有する全く新規な半導体材料に関する
ものである。この全く新規な材料は予め決定された温度
において急激に変化する正特性抵抗(PTC)を示し、
押出後に、室温における本質的に一定な抵抗を得るため
のアニールを実質的に必要としない。前記PTC組成物
は、カーボンブラックなどの微細導電性材料と、実質的
にアニールを排除するのに十分な数の比較的低分子量の
分子を含む分子量分布を有する適当な半結晶質ポリマー
と、導電率に対し十分な数の極性分子を与える適当な高
分子材料とを含んでいる。本発明の利点を十分に達成す
るため、少なくとも9重量%のポリマー分子が1.00
0〜30. OOOl特に5. OOO〜23. OO
Oの分子量範囲内にあり、かつ前記複合組成物の全高分
子部分が20.000以下以下の重量平均分子量<1w
 ) 、および30.000以下の数平均分子量(1n
)を有するべきである。
一般に、前記半結晶質ポリマーの比較的低分子量の分子
(M、W、1.000〜30,000、特に5.000
〜23,000)が、前記組成物中のポリマー分子の全
重量の9〜15%、特に9〜12%の量で含まれている
。本発明のPTC材料が構造的に安定である限りにおい
て、更に多量の半結晶質ポリマーの該比較的低分子量の
分子を材料中に含めることができる。これらの高分子P
TC材料は、約25%以下のカーボンブラックしか含ま
ないため、はじめの混合時には、本質的に不導電性であ
る。前記材料を融点以上で1秒間未満保ったくアニール
)後には、該材料は優れたPTC特性および伝導時性を
示す。従って、押出後かつ冷却前に十分なアニールが完
了するため、アニール用炉は全く排除できる。冷却後、
前記材料は光照射などによって適当に架橋される。
本発明の重要な特徴によれば、前記半結晶質ポリマーは
十分な数の比較的低分子量の分子を含み、この結果十分
な割合の半結晶質ポリマー分子中の該低分子量分子が可
動性となり、押出または他の材料成形加工の後の該半結
晶質ポリマーの予期し得ない程迅速な結晶化を十分に可
能とし、結果的に該材料の熱構造化(アニール)は本質
的に排除される。本発明の処理によれば、前記比較的低
分子量の半結晶質ポリマー分子は容易に、かつ迅速に規
則的鎖充填によって必要な格子構造に配列され、これに
よって成形すなわち押出加工後の前記材料の補助灼熱構
造化工程を予期し得ない程に減少または排除できる。予
想外なことに、前記半結晶質ポリマーの低分子量部分の
移動度により、導電性粒子を充填した高分子材料は、成
形もしくは押出の後、本質的にアニールなしに一定室温
抵抗を獲得できる。約200.000以下の重量平均分
子量(’lirw ) 、30.000以下、特に23
.000未満の数平均分子1および3〜25の多分散度
(1w/ffi”n)を有する半結晶質ポリマーは迅速
に結晶化する一方、成形後のアニールを本質的に排除す
ることが見出された。
本発明の重要な特徴によれば、本発明の組成物に配合さ
れるカーボンブラックは極めて移動性が高く、結晶化中
に該炭素粒子の迅速な移動を生ずる。前記カーボンブラ
ックの移動度は、押出または他の材料成形加工の後、新
しいかつ予期し得ない程に迅速な結晶化を与え、このた
めに予期し得ない程短い熱構造化(アニール)時間が得
られる。
本発明において定義されるカーボンブラックは、本発明
の組成物のポリマ一部分の無定形領域に容易に移動し得
ることが知られており、この移動のために、該無定形、
極性材料の1つ以上の極性部分に迅速にかつ十分に接近
するように配置されて、カーボンブラックが該極性部分
と相互作用して、この結果優れた導電性が得られ、一方
でPTC挙動が示される。
炭素−極性部分間の相互作用に関する何等かの特定の理
論に拘泥するものではないが、前記炭素粒子は前記無定
形ポリマーの極性部分、例えばカルボキシル基に電子を
導き、次いで該カルボキシル基から前記半結晶質ポリマ
ーの結晶部分の結晶構造に電子を導き、この結果、導電
性が得られるものと思われる。更に、本発明において定
義される好ましいカーボンブラックの移動度は、結晶化
過程において極めて重要である。即ちこの炭素粒子は形
成された微結晶から迅速に移動することができて、規則
性のある鎖充填によって規則正しい結晶格子構造を比較
的妨害を受けることなく迅速に形成せしめ、それによっ
て必要なアニール時間を実質的に短縮することができる
本発明の1つの重要な態様によれば、前記微細導電性粒
子は表面処理されていない(本質的に酸化されておらず
、少なくとも4.0、一般に少なくとも5.0のpHを
有する)カーボンブラックであり、該カーボンブラック
は、低網状構造、中間的な乾燥体積抵抗率および次式: A) 1.75 X+ e”” (式中Aは窒素吸着表
面積(m’/g)、XはDBP吸収量(cc/ 100
g)を表わす〕 に従うN2吸着表面積とDBP (ジブチルフタレート
)吸収量との関係によって定義される低DBP吸収量を
有するものである。
従って、本発明の目的は新規かつ改善された半導体複合
ポリマー/導電性粒子材料を提供することにあり、ここ
において、前記半結晶質ポリマーは、十分な半結晶質ポ
リマー移動度を与えるのに十分な数の比較的低分子量の
分子を含んでいて、この結果該半導体ポリマーの迅速な
結晶化を可能とし、室温において一定抵抗を宥し、予期
し得ない程短いアニール時間しか必要としない材料を与
えるものである。
本発明の更に別の目的は、結晶質または半結晶質のポリ
マー、極性分子を含む高分子材料および分散された微細
な導電性粒子を含み、押出後のアニールを実質的に必要
としない新規なかつ改善された半導体複合ポリマーを提
供することにある。
本発明の別の目的は、予め決定した温度において、急激
に変化する正特性抵抗を示す新規な、かつ改善された半
導体複合高分子材料を提供することにある。
本発明の別の目的は、分散された導電性粒子、特にカー
ボンブラックを含む、少なくとも10%の結晶化度を有
するポリマーを含み、かつ1.QOO〜30,000、
特に5.000〜23.000の範囲内の分子量をもつ
十分に低分子量の半結晶質ポリマー分子を含んでおり、
十分な電導度をもたらすポリマー分子内の新規な、かつ
改善された電子の通り抜けを与え、しかも押出後のアニ
ールを実質的に必要としない新規な、かつ改善されたP
TC材料を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、半結晶質ポリマー中に分散さ
れた微細カーボンブラックを含む新規な、かつ改善され
たポリマー複合組成物を提供することにあり、ここにお
いて、該カーボンブラックは本質的に表面処理されてお
らず少なくとも4.0、一般には5.0〜8.5の範囲
内のpH値を有し、かつその窒素吸着表面積AとDBP
吸収量は次式、A’L75X+e”’フ〔式中Alt窒
素吸着表面積(m’/g)、XはDBP吸収量(cc/
 100 g)である〕によって関係づけられている。
本発明の別の目的は、十分に低い数平均分子量を有し、
かゼ窒素吸着表面積およびDBP吸収量が式、Δ≧1.
75 X+ e”” 〔式中Aは窯素吸着表面積(m’
/g)、XはDBP吸収量(cc / 100g)であ
る〕に従って関係づけられているような少なくとも4.
0のpHを有する、分散された導電性カーボンブラック
粒子を含んでいて、十分な導電率をもち、押出または他
の成形加工後のアニールを本質的に必要としない新規な
、かつ改善されたPTC材料を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、約200,000以下の重l
平均分子量(TW)、約30.000未満、一般に25
.000未満の数平均分子m (1n )および3〜2
5の多分散度(1“w/l”n)を有するポリマー中に
分散された微細導電性粒子を含む新規な、かつ改善され
たPTC材料を提供することにある。
本発明の上記および他の目的および利点は図面と共に示
される下記の好ましい態様の詳細な説明により明らかに
なろう。
本発明の半導体材料に使用されるポリマー成分は、単一
のポリマーまたは2種以上の異なるポリマーの混合物で
あっても良い。このポリマーは少なくとも10%の結晶
化度を有するべきであり、また結晶化度が大きい程PT
C挙動がより顕著になるため、該ポリマーの結晶化度は
ポリマ一体積に対して約15〜20%の範囲内にあるこ
とが好ましい。適当なポリマーとしてはポリオレフィン
が挙げられ、特に1種以上のα−オレフィンのポリマー
、例えばポリエチレン、ポリプロピレンおよびエチレン
、プロピレンコポリマーが挙げられる。ポリエチレン、
好ましくは低密度ポリエチレンによって良好な結果が得
られている。
半結晶質ポリマーの他に、例えば十分な数のカルボキシ
ル基などの極性基をもつポリマー、コポリマーまたはタ
ーポリマーなどの材料が組成物に対して約5〜約20重
量%の量で添加されて、該組成物に十分な導電率を与え
る。前記材料の構造(強度)上の要求に合致する限りに
おいて、20重量%を超えるlの極性ポリマーを含有し
得るが、本発明の半導体材料の導電率は、約20重量%
を超える量の極性ポリマーを配合しても、もはや増大す
ることはない。1個を超える極性基を有する材料、例え
ばジカルボキシル化合物は、例えば本発明の組成物の2
〜3重量%という低い配合率で該材料に対し必要な導電
率を与えるが、エチレンエチルアクリレートなどの、単
一の極性基しかもたないポリマーの場合には、一般に少
なくとも約5重量%、好ましくは10〜20重量%の量
が必要とされる。適当な極性ポリマーの例としては、1
種以上の極性コモ/マーく例えば酢酸ビニル、アクリル
酸、エチルアクリレートおよびメチルアクリレート)と
、例えばエチレンなどの1種以上のα−オレフィンとの
コポリマー例えばエチレンビニルアセテート、エチレン
エチルアクリレート、エチレンアクリル酸およびその金
属塩(例えばナトリウム、マグネシウム塩)などのコポ
リマー;エチレン、アクリル酸および/またはその金属
塩とメククリル酸のターポリマー、ポリエチレンオキサ
イド、ポリビニルアルコール:例えばポリアリーレンエ
ーテルケトン順およびポリアリーレンエーテルスルホン
類オヨヒポリフエニレンスルフィドなどのポリアリーレ
ン類:例えばポリブチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンテレフタレートおよびポリカプロラクトンなどのポリ
ラクトンを含むポリエステル類;ポリアミド類;ポリカ
ーボネート類;およびフルオロカーボン類すなわち、例
えばポリビニリデンフルオライド、ポリテトラフルオロ
エチレン、フッ素化エチレン/プロピレンコポリマーな
どの少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも20
重量%のフッ素を含むポリマーおよび、例えばテトラフ
ルオロエチレンなどのフッ素含有コモノマーとエチレン
と場合により第3のコモノマーから成るコポリマーが含
まれる。
加工に際しては、前記組成物に半結晶質ポリマーを添加
する前に、前記極性ポリマーとカーボンブラックとを混
合することが好ましい。
半結晶質ポリマーは微結晶のクラスター並びに、かなり
の部分の無秩序な無定形領域を含んでいる。
結晶化がおこるためには、ポリマー分子は規則性のある
鎮充填により規則正しい結晶格子を形成させるような規
則正しい鎮状構造を持たなければならない。例えば、す
べての市販の低密度ポリエチレンに見られる、嵩高い、
突出した分子の分枝は、ポリマー主鎖が所定の結晶格子
構造に配列されるのを妨害することにより結晶化を妨げ
る。本発明のいかなる特定の理論に限定されることなく
、例えば適当な温度に冷却される際、小さな直鎮分子ポ
リエチレンは微結晶を形成しながら迅速に結晶化する。
高分子量分枝ポリエチレンのようなより大きく、かつよ
り複雑なポリマー分子は所定の結晶格子構造に充填され
るべく、多くの構造変化を経なければならない。従って
、より高い分子量で、より分枝したポリマー分子はより
低い結晶化速度を有し、いくつかの場合においては、結
晶化度はある程度まで抑制され、この結果冷却した際に
は剛性の無定形高分子マトリックスのみが形成されるこ
とになる。
前記マ)IJフックス前記高分子材料中に低分子量分子
画分が含まれることにより、下記の少なくとも2つの全
く新規な、かつ予期し得ない特徴を示す半結晶質ポリマ
ーが得られることが見出された。すなわち、(1)得ら
れるポリマーブレンドは本質的に全くアニールを必要と
せず(一般に、融点より高い温度で1秒未満維持される
) 、(2)低網状構造グレードおよび本質的に非酸化
表面を有し、ポリマーマトリックス全体に分散された導
電性粒子、例えば、第3図の曲線上またはその上方、か
つ左側に存在するすべての領域を含む、低網状構造グレ
ードの表面処理されていないカーボンブラックを使用す
ることにより、本質的にアニールを必要とせず、アニー
ル炉を排除しうる材料が得られる。
従来技術、特にケリーによる米国特許第4、327.4
80号、同第4.277、673号および同第4、36
7、168号に示されているように、前記ケリーの特許
以外のPTC材料の複合化に関する従来技術の教示のす
べては、十分な炭素粒子間導電率を達成するために、特
に低体積抵抗率の高網状構造グレードカーボンブラック
を取扱っていた。ケリーの特許に開示されているように
、5%の揮発分を有する約5〜15重量%の低導電率(
高乾燥体積抵抗*>カーボンブラック材料〔モーグル(
Mogul) Lまたはラベン(Raven) 125
5 )を含有することにより、より良好な導電率が得ら
れることが見出された。
本発明の利点を十分に達成するためには、低網状構造グ
レードの中間的な導電率を有する低揮発分含有カーボン
ブラックを本発明のポリマー組成物に添加する。このよ
うなカーボンブラックはアニール炉の必要性を排除し、
これまでは適当なPTC材料を得る目的では従来のポリ
マーに使用されることはなかった。これらのカーボンブ
ラックは、少なくとも4.0、一般には5.0〜8.5
の範囲内のp)l値、3.0以下、好ましくは1.5%
未満の乾燥揮発分を有し、かつ第3図に示されるように
次式: A”31.75 X+ e”” 〔式中Aハカーホンフ
5ツタの窒素吸着表面積(m’/g)、XはDBP吸収
量(cc/ 100 g)である〕によって表わされる
曲線上またはその上方かつ左側に位置するような窒素吸
着表面積およびDBP吸収量によって規定されている。
他の多少とも導電性を有し、表面積の大きなカーボンブ
ラックも本発明の高分子材料と共に使用し得るが、本発
明の利点を十分に達成するためには、前記ポリマーマト
リックス組成物は、少なくとも4.0のpH値と、前記
材料が第3図の曲線上またはその上方かつ左側に位置す
るような窒素吸着表面積およびDBP吸収量とを有する
導電性粒子を4〜25%、特に10〜20%含むべきで
あるものと理解すべきである。
本発明のPTC材料を形成する、分散された導電性粒子
を含む半導体ポリマーマトリックス組成物は、好ましく
は、高分子材料の体積に対し、例えば0.5〜4%の量
で酸化防止剤を含む。該酸化防止剤としては周知のもの
として例えば1.3−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシ
フェニル酸化防止剤がある。前記酸化防止剤は加工およ
びエージング中のポリマーの分解を防ぐ。前記マトリッ
クスはまた、不導電性充填材、加工助剤、顔料および難
燃剤などの従来公知の成分も含むことができる。前記マ
トリックスは好ましくは、溶融押出、成形または他の溶
融成形法により成形される。前記ポリマーマトリックス
組成物の過度の加工は、材料の抵抗率が過度に高くなる
のを防ぐ意味から避けるべきである。前記高分子マトリ
ックス材料に対してなされる加工を抑制することにより
、トンネル伝導モードに対して有利な材料の形成が可能
になると思われる。前記材料がわずかに加工不足の場合
、押出機での付加的な加工により、導電性を高めること
ができる。本発明の高分子組成物に対して収集されたデ
ータから、材料1ボンド(0,45kg)あタリ0.1
〜0.15馬カ・時間トイう特定の加工が、配合装置に
対して特に有利な操作範囲内にあると思われる。好まし
い態様によれば、外部から熱をかけて、適当な混合時間
の経過後、約168℃(約335”F)で前記ポリマー
マトリックス配合物を押出機から取り出すべきである。
混合工程では、前記カーボンブラックおよび任意の他の
成分は、バンバリーミキサ−(B a n b u r
 yMixer)などの高剪断力強カミキサ−を使用し
て高分子材料に配合される。前記材料は、ハンバIJ−
ミキサーからチョッパーに供給し、切断された(4料を
集めかつこれをペレット押出機に供給することにより、
ペレットとすることができる。このペレット化された配
合物は引続き配合物の注入成形または押出しにより適当
な電極を1尋るために1吏用して、発熱ワイヤー、検出
装置等を形成し、その後この生成物は必要に応じて、適
当な絶縁用外被の押出にかけられる。本発明の重要な利
点によれば、押出後に本発明の材料に形状維持用外被を
与える必要はない。なぜならば、該材料は本質的に全く
アニールを必要とせず、押出機により与えられる形状を
失うことなく、1秒未満で結晶化し得るからである。
前記高分子マ) IJフックス成物を押出などによって
成形した後、該組成物を架橋して、前記高分子材料中に
分散された導電性粒子を固定する。該架橋は、前記導電
性粒子を捕獲して、これらが移動するのを防ぐが、前記
導電性粒子が半結晶質高分子材料の無定形領域、特に前
記高分子マトリックスに含まれる無定形コポリマ一部分
に運ばれると考えられているような場合には、結晶化中
も、炭素粒子の移動を生ずるある程度の移動度が存在す
る。架橋は炭素粒子を固定するだけでなく、無定形ポリ
マー分子を架橋し、これによって、ポリマーの結晶質部
分およびカーボンブラックを電子の通り抜けに対して適
当な位置に固定する。前記高分子マトリックスは好まし
くは光照射によって架橋される。前記架橋は強力な炭素
−炭素結合を形成して、架橋時に遊離炭素粒子を所定の
位置に効果的に固定し、この結果溶融転移温度以上での
導電性炭素鎖の形成を防止する。
本発明の利点を十分に達成するためには、前記高分子マ
トリックス材料は20メガラドを超える、好ましくは少
なくとも30メガラドの総照射量で光照射すべきである
。前記カーボンブラックまたは他の微細導電性粒子は、
予め決めた温度において急激な抵抗値の増加を有する高
分子マトリックスを生成するため、かつアニール炉を完
全に排除するために必要であるばかりか、比較的少量で
はあるが、本発明のPTC材料においては必須の電導モ
ードであると思われる。
前記高分子マトリックスの約25重世%未満の量の導電
性粒子を使用することが好ましい。本発明の組成物は、
従来の材料程カーボンブラック充填物を含んでいないが
、優れた伸び率、可撓性および亀裂抵抗などの特性を有
している。更に、導電率におけるトンネルモードが本発
明の材料の電気伝導の主たるモードであるため、カーボ
ンブラック充填量は比較的少量ではあるが、該材料は押
出機から出た直後には良好な初期導電率を有し、しかも
前記PTC現象にとって必須の、より高温における非常
に高い抵抗値をも達成する。
本発明の高分子マトリックス材料は自己調節性発熱ワイ
ヤー、例えば電気毛布等の製造に特に有用である。図面
を参照すると、第1図および第2図においては、一般に
参照番号12.で示され、本発明の高分子マ) リック
ス組成物で製造された発熱ワイヤーを含む、一般に参照
番号10で示される適当な電気毛布が示されている。第
1図に示されるように、前記発熱ワイヤーは1対の、間
隔をおいて配置された導電体14と16を含み、該導電
体は周知のものと同様に、それぞれ窓材料18と20に
適当に巻きつけることができる。
PTC特性を示すこのような発熱ワイヤーは周知であり
、第1図に示されるように、「ダンベル型」断面といわ
れる形状の一般に参照番号22で示される本発明の組成
物を該ワイヤー上に(標準的押出法により)押出すこと
により、導電体14と16、および芯18と20が被覆
され、かつ高分子マ) IJフックス料製の熱伝導路を
形成する連続的な相互接続用ウェブ24が与えられる。
適当な絶縁用外被すなわち被覆26はまた、十分な長さ
の発熱ケーブル12上に従来の方法にて押出される。架
橋は、好ましくは押出直後に光照射することによって行
なわれる。本発明の重要かつ予期し得ない利点によれば
、導電性粒子を適切に選択すると共に、ポリマーまたは
ポリマーブレンドを適当に選択することにより、アニー
ル炉の使用を完全に排除することができる。第2図に示
されるように、この発熱ケーブル12は電気的に接続さ
れた点滅スイッチ30および周囲温度応答制御器32を
備えた適当な織物材料28、例えばポリエステルおよび
/またはアクリル織物内に配置される。
最終的な架橋の後、基本のワイヤーまたは他の構成部材
を形成する高分子マドIJックス材料は、大部分の被覆
材料の融点範囲内の温度に殆ど影響を受けなくなる。従
って、前記外被が約61〜91m7分(200〜300
ft、7分)の速さで前記高分子マトリックス材料の囲
りに押出される場合、熱分解に関する問題は全く生じな
いであろう。
しかしながら、押出工程を何らかの理由で停止する場合
、押出機のクロスヘッドにおける高分子マトリックス材
料は分解される恐れがある。
本発明によれば、約200.000以下の重量平均分子
量(−■W)および、比較的低い数平均分子量(−■n
)画分を有するポリマーが、実質的に安定で、かつ一定
の室温抵抗を得るに必要なアニール時間を実質的に減少
させるかどうかを決定するため、各種の実験が低密度ポ
リエチレンに関して行なわれた。近年のゲル透過クロマ
トグラフィー(GPC)により、ポリマーの分子量分布
の正確な分析が可能となっている。これによってユニオ
ン・カーバイド(Union Carbide)口FD
6005の2種の試料を分析して、それぞれ重量平均分
子量(IW)が139.000および124,000、
数平均分子量(1”n)が34.800および30、0
00であることを見出した。また別の低密度ポリエチレ
ンポリマーUSI310−06をGPCによって分析し
、2つの試料が、それぞれ1Ww= 150.000お
よび156. OO01−M°n=22、600および
23.400であることを見出した。両方のポリマーは
、ミドルハーフ領域(分子量分布の上下25%づつを除
いた中央領域)において非常に類似した分子量分布を有
しているが、ユニオンカーバイド6005は高分子量領
域(上部1/4の領域)に57%程度の分子しか含まず
、更に重要なことに低分子量領域(分子量3.000〜
3E1. OOOの領域)に55.2%程度の分子しか
含まないことがGPC分析により見出された。更に、0
31310−06は、ユニオンカーバイド6005ポリ
エチレンの3倍に相当する3、 000〜6.000の
範囲内の低分子量分子を含んでいることが見出された。
LISI310−06の押出は、実質的にユニオンカー
バイド6005程アニール時間を必要とせず、適当に選
択されたカーボンブラック、例えばカボッ) (Cab
ot)社のり一ガル(Regal) 660を使用した
場合には、本質的にアニール時間を必要としない(25
0ミリ秒)ことが見出された。
これらの分子量のデータは、結晶化速度が低分子量ポリ
マ一種の存在によって高められるという理論と組合せる
と、310−06ポリエチレンがなぜ同様の伝導に対し
より一層短いアニール時間しか必要としないかというこ
とに関する機構および理由を支持している。
標準的PTCポリマー組成物の分子量分布を、低分子量
ポリエチレンおよび/またはワックスを含有するポリマ
ーを充填することにより変化させた。1350 (Ω−
cm )の初期体積抵抗率を有するPTC組成物は、4
8%のユニオンカーバイドDFD−6005,20%の
アルミナ三水和物、16%のり一ガル660カーボンブ
ラック、および16%のエチレン/エチルアクリレート
コポリマーを含んでいる。前記組成物にイーストマンコ
ダック(Bastman Kodak)社のC−10−
):ポレン([!polene :低分子量ポリエチレ
ン)と高純度家庭用パラフィンの両者を充填した場合、
前記PTC組成物は大巾に改良された導電性を示した。
ポリエチレンPTC組成物に10%エポレンを充填した
場合、該PTC組成物の体積抵抗率は実質的に低下した
実験データは、ポリマー/微細導電体組成物の導電率の
トンネル伝導モードを高める好ましい低分子量範囲が存
在することを示している。実験によれば、低分子量種の
量は、ポリエチレンなどの低密度ポリマーまたはPTC
特性を示す任意の他の半結晶質ポリマーに低分子量分子
を添加することによって変えうろことが示された。計算
によれば、10%のエボレン低分子量ポリエチレンを微
細導電体を含むポリエチレン/エチレンエチルアクリレ
ート組成物に添加した場合、前記マトリックス中のポリ
マーの数平均分子量は34.800から21.000に
移動し、アニール時間が実質的に短縮されることが示さ
れた。従って、約15.000〜30.000、特に2
0. OOO〜25. OOOの範囲内の数平均分子量
を有するポリマーは、予期し得ない程に速いアニールを
与え、結果として自己調節ワイヤーについて予め決めら
れた上限温度で急激に増加する抵抗値を有する導電性P
TC配合物を生成する。
前記PTC配合物に充填するのに使用したパラフィンの
数平均分子m (Tn )は−前記エボレンポリエチレ
ンの数平均分子量より小さかった。前記パラフィンの1
n値は約2.500であった。
本発明の重要な特徴によれば、半結晶質ポリマーに、l
、 000〜30,000、特に5.000〜23、0
00、とりわけ約10.000〜20.000の範囲内
の分子量を有する低分子量分子を充填することにより本
質的にアニールを排除し得ることが見出された。前記組
成物中のポリマー全重量に対して、少なくとも約9%の
割合で低分子量分子を添加することにより、実際に熱構
造化(アニール)の必要性が排除されることが見出され
た。
本発明の開示のいかなる事柄も、高分子量のポリマー分
子は必要ではないが、これらの寄与は諸物性(材料強度
)に対するものであり、導電率に対するものではないこ
とを、意味するものではないと解釈すべきである。
ポリエチレンの低分子量分子の割合を増大させ、ポリマ
ーの数平均分子量を低下させるため、ユニオンカーバイ
ドDFD6005ポリエチレンに、低分子量ポリエチレ
ンを配合した。これらの実験の目的は、十分な数の比較
的小さな分子量の分子を含有するポリマーが、はとんど
または全くアニールを行わなくともPTC挙動を示すと
いう新しいかつ予期し得ない知見を確認することにあっ
た。
〔実施例〕
下記実施例の複合マトリックス材料は、下記成分をバン
バリーミキサ−中で混合することによって製造した。
実施例1 カーボンブラック(リーガル660)  14.4重量
%アルミナ三水和物        18.0重量%D
FD6005ポリエチレン       43.2重1
%低分子量ポリエチレン      10.0重重%(
mJw= 24.000 ;1n =8.000 )こ
のカーボンブラックは他の成分と混合する前に、まずエ
チレン/エチルアクリレートコポリマーと混合した。次
いで、これらの材料を頚粒化し、1対の電極のまわりに
約177℃(350’F>の温度、約105kg/c+
+Iゲージ圧(1500p、 s、 i、 g、 )で
3分間ブラックをプレス成形した。次いで、このブラッ
クを最終配合物の体積抵抗率を測定するために使用した
。第1表および第4図は得られたデータを表およびグラ
フを用いて表わしたものである。ユニオンカーバイド6
005として明記されたコントロール試料は、低分子量
ポリエチレンの代りに更に10%のユニオンカーバイド
6005を使用したこと以外は、上記組成に従って製造
されたことに注意すべきである。
ユニオンカーバイドDFD6005ポリエチレンに低分
子里程を添加することによって、実質的に体積抵抗率が
低下(導電率が増加)することが、第1表のデータから
理解できる。押出機のクロスヘッドと冷却水トラフとの
間において、純粋なユニオンカーバイドDFD6005
で形成された組成物は1〜3分間のアニールを必要とし
、一方純粋な310−06ポリエチレンから形成された
組成物は250 ミIJ秒のアニールを必要とする。
第  ■  表 6005 (コントロール)   34.800   
615410%エボレンC−1431,7405610
10%エポレンC−1021,356346210%パ
ラフィン    10.QOO2805第■表のデータ
は、DFD6 D 05ポリエチレンの代りに約150
.000の−iwおよび約23.000の−Inを有す
るUSI310−06低密度ポリエチレンを含むこと以
外は実施例1と同じ実験用PTC組成物から得られた。
冷却水温度は23℃であった。生産ライン速度とは、押
出の終了したワイヤーが冷却水トラフへの経路上で押出
機のクロスヘッドを出る際の該ワイヤーの速度である。
冷却距離とは、押出機の金型出口から冷却水(トラフの
水との接触点までの距離である。電流は、前記冷却水ト
ラフから直接測定した、ワイヤーの室温での電流である
第  1  表 1    約305      約137    17
02    約229      約137    1
593    約229      約170    
 163*ライン速度 ()内の数値は フィート7分での値である。
*冷却距離  ()内の数値は インチで表わした値である。
上記データは、前記ポリマーとカーボンブラックが本発
明の上記組成物に関する基準を満足する場合には、わず
かに42.5 ミ’J秒のアニール時間(試料#4)で
、導電性PTC組成物を生成することを示している。
PTCポリマー組成物中の低分子量分子の効果を更に十
分に評価するため、1,500〜26.000の囲の分
子量分布を有するポリエチレンを、実施例2〜7に示さ
れるように、種々の量でPTC組成物に添加した。
実施例2〜7 (−■w = 24.000、 0,0 1.5 2.
9 4.4 5.9 7.3−Mon  8,000) 実施例2−7の組成物を頚粒化し、1対の電極のまわり
に177℃(350’F)の温度、約105kg/c+
+fゲージ圧(1500p、s、i、g、 )で3分間
ブラックをプレス成形した。次いで、これらのブラック
を最終組成物の体積抵抗率を測定するために使用した。
第3表および第5図は、この結果得られたデータを表お
よびグラフを用いて表わしたものである。実施例2とし
て記載されたコントロール試料が低分子量ポリエチレン
分子の添加なしに(コポリマーおよびDFD6005ポ
リエチレンのみ)製造されていることに注意すべきであ
る。
正確に上記の方法で作られたコントロール試料を使用す
る目的は、PTC材料への低分子量分子の各種ドーピン
グ即ち添加量の効果を比較することにある。
23、 OO0未満の分子量画分に存在するポリエチレ
ン分子の割合が9%の値を超え、一般には少なくとも約
10%程度に変化するまで、PTC配合物の体積抵抗率
の低下はおこらないことが第■表より理解できる。11
%程度では、前記配合物の体積抵抗率は更に低下したが
、12%程度まで添加した場合には逆に上昇し始めた。
このことは、分子量分布の特定分子量領域において低分
子量分子の飽和が生じうろこと、および低分子量分子を
更に添加しても前記配合物の導電特性は向上しないこと
を示唆している。
2(コントロール>     7    1550最近
、イーストマン(8astman)社のテナイト(Te
nite) 800低密度ポリエチレンを用いた実験を
行なった。分子量特性は以下の通りである。
分子量    多分散度 1w    in   1w、”!Jnテナイト800
   215,000  26.300   8.20
テナイト800   215,000  22,900
   9.41USI310−06   150,00
0 22,600   6.6211SI 310−0
6   150,000 23.400   6.67
約215.000の重量平均分子量(1”W)を有する
この低密度ポリエチレンによって作られた配合物から得
られる体積抵抗率から、このポリエチレンの低分子量画
分はLISI310−06の低分子量画分と類似してお
り、それゆえに前記PTC配合物のアニール特性をそれ
程度化させないが、LJSI310−06と比較して、
更に大きな重量平均分子量(mJw)を有するテナイト
800はアニールを必要とする結晶化の問題を生じるこ
とが示される。重量平均分子量のこの大きな差は、テナ
イト800が310−06ポリエチレンより大きな高分
子量分子(500,000g1モル)を大量に含んでい
ることを示している。これらのより高い分子量の分子は
、より粘性の高い溶融物を生成することによって、迅速
な結晶形成をし抑制している。この粘性の高い溶融物は
分子の移動性を減じ、かつその結果とし・て低分子量分
子が迅速な結晶化に適した配列をとる能力を減少させる
。結果的に、本質的にアニールを必要としないPTC配
合物中で有利に使用し得る低密度ポリエチレンについて
は、最大の許容できる重量平均分子量が存在する。この
重量平均分子量の上限は約200.000と規定できる
。従って、この規定から、低密度ポリエチレンの多分散
度(1w/−M′n)の範囲は3.0〜25.0に設定
し得る。本発明の利点を十分に達成するためには、前記
多分散度は10未満、好ましくは5〜8とすべきである
。10〜25の多分散度は10未満、好ましくは5〜8
とすべきである。10〜25の多分散度により、本発明
による顕著な改善が達成されるが、3〜10未満、特に
6〜7の多分散度をもつ半結晶質ポリマーを含有するポ
リマー組成物よりもゆっくりと結晶化が進行する。
明らかに、本発明の多くの改良および変更が上記教示に
照らして可能である。かくして、特許請求の範囲内で、
本発明は特に上記した以外の態様で実施し得るものと理
解すべきである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の発熱ケーブルの部分切り欠き拡大斜
視図であり、 第2図は、本発明の発熱ケーブルを含む電気毛布の分解
平面図であり、 第3図は、本発明の高分子マ) IJフックス成物に配
合された好ましいカーボンブラックに対するN2 吸着
表面積対DBP吸収量のグラフであり、第4図は、各種
ポリエチレンに対する体積抵抗率対数平均分子量のグラ
フであり、 第5図は、実施例2〜7の組成物に関する、体積抵抗率
対23.000未満の分子量を有するポリエチレン含量
(%)のグラフである。 (主な参照番号) 10・・・電気毛布、 12・・・発熱ワイヤー、 14.16・・・導電体、 18.20・・・芯材料、 22・・・本発明の組成物、 24・・・ウェブ、 26・・・被覆、 28・・・織物材料、 30・・・点滅スイッチ、 32・・・周囲温度応答制御器。 FIG、3 08P吸収量X (cc/loog) 体積オiオバー率 (Ω−cm) 体積4υ尾・!苅%PE含¥ ’/、P、E、含fL <23.000gAルFIG、

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)4〜25重量%の量でポリマー内に分散された適
    当な微粉化導電性材料を含む導電性複合ポリマー材料で
    あって、該ポリマーが、PTC挙動を示す導電性材料を
    得るために必要なアニール時間を1分未満まで短縮する
    のに十分な数の比較的低分子量の分子を含むことを特徴
    とする上記導電性複合ポリマー材料。
  2. (2)前記微粉化導電性材料が少なくとも4.0のpH
    を有するカーボンブラックを含む特許請求の範囲第(1
    )項に記載の複合ポリマー材料。
  3. (3)前記カーボンブラックが、5.0〜8.5の範囲
    内のpHを有する特許請求の範囲第(2)項に記載の複
    合ポリマー材料。
  4. (4)前記カーボンブラックが5.5〜8.0の範囲内
    のpHを有する特許請求の範囲第(3)項に記載の複合
    ポリマー材料。
  5. (5)前記微粉化導電性材料が、950℃に加熱した際
    に、3.0重量%以下の乾燥揮発分を有する特許請求の
    範囲第(2)項に記載の複合ポリマー材料。
  6. (6)前記微粉化導電性材料がA≧1.75X+e^x
    ^/^3^7を満足する、m^2/gで表わされたN_
    2吸着表面積Aおよびcc/100gで表わされたDB
    P吸収量Xを有している特許請求の範囲第(1)項に記
    載の複合ポリマー材料。
  7. (7)前記ポリマーが、ゲル透過クロマトグラフィー分
    析によって測定した際に、40,000未満の数平均分
    子量を有し、かつ1,000〜 30,000の範囲内の分子量をもつ十分な数の分子を
    含んでいて、押出後のアニールの必要性が本質的に排除
    される特許請求の範囲第(6)項に記載の複合ポリマー
    材料。
  8. (8)前記ポリマーが十分な数の低分子量分子を含んで
    いて、本質的に一定の室温抵抗を達成するのに1秒未満
    のアニールのみを必要とする特許請求の範囲第(7)項
    に記載の複合ポリマー材料。
  9. (9)前記ポリマーが15,000〜30,000の範
    囲内の数平均分子量を有している特許請求の範囲第(1
    )項に記載の複合ポリマー材料。
  10. (10)前記ポリマーが20,000〜25,000の
    範囲内の数平均分子量を有している特許請求の範囲第(
    9)項に記載の複合ポリマー材料。
  11. (11)前記微粉化導電性材料が、少なくとも4.0の
    pHを有するカーボンブラックを含む特許請求の範囲第
    (9)項に記載の複合ポリマー材料。
  12. (12)前記微粉化導電性材料がA≧1.75X+e^
    x^/^3^7を満足するm^2/gで表わされたN_
    2吸着表面積Aおよびcc/100gで表わされたDB
    P吸収量Xを有する特許請求の範囲第(11)項に記載
    の複合ポリマー材料。
  13. (13)前記ポリマーが約200,000以下の重量平
    均分子量および30,000未満の数平均分子量を有し
    、かつ9〜15%の23,000未満の分子量を有する
    ポリマー分子を含有する特許請求の範囲第(1)項に記
    載の複合ポリマー材料。
  14. (14)本質的にアニールを行なわずに、本質的に安定
    かつ一定の導電率を有する高分子組成物を製造する方法
    であって、第1のポリマーと、上記組成物の4〜25重
    量%の微粉化導電性粒子と実質的な数の比較的低分子量
    のポリマー分子を含む第2のポリマーとを混合して、P
    TC挙動を示す導電性材料を得るのに必要なアニール時
    間を実質的に排除することを含む上記方法。
  15. (15)前記第2のポリマー中のポリマー分子が、主と
    して1,000〜30,000の範囲内の分子量を有す
    る特許請求の範囲第(14)項に記載の方法。
  16. (16)前記第2のポリマーが、主として5,000〜
    15,000の範囲内の分子量を有する分子を含む特許
    請求の範囲第(15)項に記載の方法。
  17. (17)前記第1のポリマーが、200,000以上の
    重量平均分子量を有するポリマーを含み、かつ前記第2
    のポリマーが十分な数の低分子量分子を含み、その結果
    得られるポリマー配合物が200,000以下の重量平
    均分子量、30,000未満の数平均分子量および3〜
    25の多分散度を有する特許請求の範囲第(14)項に
    記載の方法。
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