JPS62214048A - 単軌条運搬車の乗用台車 - Google Patents

単軌条運搬車の乗用台車

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JPS62214048A
JPS62214048A JP5521786A JP5521786A JPS62214048A JP S62214048 A JPS62214048 A JP S62214048A JP 5521786 A JP5521786 A JP 5521786A JP 5521786 A JP5521786 A JP 5521786A JP S62214048 A JPS62214048 A JP S62214048A
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passenger
rail
brake
constant speed
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千種 英男
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CHIGUSA SAKUDO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 m要 約 単軌条運搬車の動力車と荷台車との間に新しく乗用台車
を接続する。
乗用台車は、人間が座って単軌条運搬車を運搬するため
の台車である。これは、座席を備え、ハンドブレーキを
持っている。操作性がよく、安定性が優れた乗用台車と
しなければならない。このため乗用台車は左右に換向で
きる車架によって支持し、前端は短い連結棒によって、
上下変位が不可能な状態で動力車の後端に連結している
。乗用台車と動力車の距離が短くなるので、動力車の操
作レバーに手が届きやすくなり、操作性が向上する。
乗用台車の本体は、動力車と乗用台車の車架の両方で支
持するから、上下動が封じられ、安定感が増す。
定速ブレーキを乗用台車へさらに附加することとすれば
、降板時走行の安全性が一層高まる。
イ)技術分野 単軌条運搬車は、みかん園など丘陵地に敷設されて、農
作物、肥料などの運搬に利用される。レールは一本であ
って、敷設は簡単である。ラックとピニオンが噛合った
駆動機構を備えるので、急傾斜を容易に昇り、或は下る
ことができる。
単軌条運搬車は、動力車と台車とを連結してなる。動力
車は、エンジン、減速機、ピニオンなどの動力伝達系統
と、制動系統とを備える。制動系統は、通常の停止ブレ
ーキと、定速ブレーキと、非常停止ブレーキとを含む場
合が多い。
通常の停止ブレーキというのは、レールの側方に立てら
れた当り棒に、ブレーキ杆が衝突することにより、ブレ
ーキがかかるものである。ブレーキ杆は、人間が手でも
って動かすこともある。
台車は、走行機能をもつだけで、動力、制動機構を有し
ない。荷物は全て台車に載せて運搬する。
単軌条運搬車は人間が乗ってはならないことになってい
る。危険だからである。また、人間が乗るべきスペース
も作られていない。
人間が乗るのではないので、動力車は、敷設されたレー
ルの始点から終点まで、無人走行する。
始点では、1人の作業者が荷物を載せ、或は降し、停止
ブレーキのロックを解除し、エンジンの始動ワイヤを強
く引張って、エンジ゛・をかけ、動力車を始動させる。
運搬車は、レール上を無人走行する。終点(停止させる
べき地点)には、ブレーキ当り棒がレール近傍の地上に
立てである。ここに単軌条運搬車が達すると、ブレーキ
当り棒に、ブレーキ杆が衝突し、ブレーキ杆が回動する
。これによってブレーキが作動する。運搬車が停止する
終点にいたもう1人の作業者は、荷物を降し、又は載せ
て、ギヤを反対方向に切換え、再びエンジンを始動させ
る。
このように、単軌条運搬車は、無人走行が原則である。
しかし、レールの両端に1人ずつ、作業者が待機してい
なければならない。農作業に従事する人々の数は減って
いる。常に、2人の人間が単軌条運搬車による運搬作業
に従事する、というのは難しい情況にある。
そこで、便法として、次のような方法が行われている。
1人の人間で全ての作業を行う。始点で単軌条運搬車を
起動し、運搬車とともに歩いて終点へゆき、ここで積降
し作業をする。つまり、1人の人間が常時単軌条運搬車
について動くのである。
法令の規定では、単軌条運搬車には人間が乗ってはなら
ないことになっている。人間は歩かなければならない。
しかし、単軌条運搬車は、歩行速度より速く走るので、
追随するのは容易でない。
しかも傾斜地が多いので、歩きにくい所もある。
そこで、現実には、作業者は、徒歩で動くのではなく、
単軌条運搬車に乗って移動する事が多い。
もともと単軌条運搬車は、人間が乗るようには作られて
いない。もし、人間がこれに乗ると、危険なことが多い
。ころげ落ちてケガをする場合もある。荷台の僅かなス
ペースに乗込むのであるから、必ずしも安全ではない。
農水省も、乗用モルレールを許可する意向にある、と伝
えられている。
実際に、単軌条運搬車に乗っている人が多いのだし、乗
らなければ農作業ができないのであるから、乗るのを禁
止するのは現実的でない。乗るのは危険だから禁止する
、というのであるが、逆に、安全に乗れるように、技術
的に完成したものを作ればよいわけである。
現在も乗っているのであるから、安心して乗れるものを
作るべきなのである。
こういう理由で、農水省も制限を緩和する方針であるら
しい。
殴)従来技術とその問題点 単軌条運搬車に人が乗ることは禁じられていたので、乗
用の単軌条運搬車で広く公けに知られ、使用されていた
ものは存在しない。このため、技術的な蓄積に乏しい。
アイデアだけのものであるが、特開昭52−22212
号(1977年2月19日公開)、特開昭52−222
13号(1977年2月19日公開)は、人間が乗る座
席車を、単軌条運搬車の動力車と台車(荷物車)の間に
接続している。
前者は、座席車吉台車が別体になっている。後者は台車
の前部に座席を新しくつくったものである。
いずれも、2系統の互に独立したブレーキを設けている
。一方のブレーキが故障しても、他方のブレーキによっ
て停止できるので、急傾斜に於ける暴走を防ぐことがで
きる。実際、急傾斜地を走る単軌条運搬車にあっては、
暴走を防止する対策は極めて重要である。
単軌条運搬車は傾斜地に於て、使用される。水平線に対
する傾斜角30°に達することも多いし、45°になる
ことすらある。
しかし、これらの発明に於て乗用台車は、前方の動力車
とかなり離れている。2系統のブレーキをかけるための
2本のハンドルが運転者のすぐ前にある。
ハンドルが邪魔になるし、動力車は遠いので、動力車の
レバーを簡単に操作することができない。
動力車は、本発明者の製作する単軌条運搬車の場合、ミ
ッション切換レバーと停発進レバーを有する。運転者は
、乗用台車から、手を伸ばして、これらレバーを操作し
なければならない。
これらの発明では、これら動力車のレバーの操作が難し
い、という欠点がある。
いまひとつの、これら発明の欠点は、換向時の抵抗が大
きくなりすぎるという事である。
これらの発明に於て、乗用台車の前端の棒が、動力車の
後端に、上下方向のピンで連結されている。
レールの曲率が0であるところ、つまり直線である部分
はこれでもよい。しかし、曲率が大きいところや、曲率
が変化するところでは、左右方向に曲ることかできる箇
所が1ケ所しかない連結構造であっては、これに適合で
きない。
第8図によって詳しく説明する。
レールにの上に動力車Sと、乗用台車Tが乗っていると
する。
動力車Sは、A、B点に換向不能な上下車輪を持ってい
る。乗用台車丁は、D1E点に換向不能な−に下車軸を
持っている。−上下車輪は、レールkを上下から挾んで
いる。
これら車輪は、換向可能であっても同じことである。A
、BlD、E点で、これら車輌の中点に車輪の中点があ
るから、レールには、これら車輌の中点を通る。
連結点をCとする。CはABの延長上にあり、しかもl
)Eの延長上になければならない。
A B = a 、 B C= b 、 CD = c
 、 D E = dとする。
0点で、レールkから、左右にそれる。それる量を、Δ
とする。レールにの動力車Sに於ける曲率をη1、乗用
台車Tに於ける曲率をη2とする。
動力車の方から考える。A、B、、Cは一直線上にある
。0点で、直線ABCと、レールのなす角は、aη!/
2である。0点のレールからのズレの量Δ1は、 a η1 Δ□= b tu −(1) でなければならない。
乗用台車Tの方から考えると、D点でのレールと直線C
I)Hのなす角はdη2/2であるから、0点のレール
からのズレの量Δ2は、 でなければならない。
0点はひ吉つの点なのであるから、常に、Δ□=Δ2(
3) でなければならない。しかし、これは常には成立しない
。近似式でいうと、 a b 7)l = c d 7)2        
 (4)の時のみ、(3)式が成立する。
(4)式が成立するためには、直線レール(ηl−η2
−0)であることが必要である。
しかし、レールは常に真直ぐであることができない。単
軌条運搬車は、傾斜地のみかん山などに使うのであるか
ら、レールには必ず曲りがある。
しかし、動力車Sと乗用台車Tに於ける曲率η11 η
2がもしも等しければ、 a b = c d             (5)
となるように、車輪の位置を決めておけば、(4)式が
成立する。
しかし、曲率ηは変化するものであるから、η1、η2
が常に同一である、というわけにはゆかない。この場合
、Δ11Δ2が喰い違う。
従って、連結部がひとつのピンだけであるような、動力
車と、乗用台車は、直線レールにしか使えない、という
ことが分る。
こういう明白な欠点は、実験をすれば、すぐに分るはず
である。しかし、既に述べたように、単軌条運搬車に人
は乗れないのであるから、前記の発明は、まだ、実験以
前の段階にとどまっているものと考えられる。市場が存
在しないのに、巨額の投資をすることはできない。
農水省が禁止を解除する気運になったのは、極く近年の
ことで、現在も、未だ乗用禁止規定が解かれたわけでは
ない。
本発明者は、前記発明を知らずに単軌条運搬車の乗用台
車について、2つの発明をした。特願昭58−1668
43号(昭和58年9月9日出願)、特願昭58−16
6844号(昭和58年9月9日出願)である。
これらの発明は、乗用台車を新しく設けた場合に、座席
が前後に傾くので、これを調整するために、座席に座っ
たまま、座席の角度を変えられるようにしたものである
これら先願の発明について、先に説明する。
第7図に、前記先願の発明にかかる単軌条運搬車の側面
図を示す。ただし、座席の角度の調節機構のないものを
示している。これは前記先願の新規な点であるが、今回
の発明は、座席角度に関するものではないからである。
その他の点は、先願のものと同じである。
動力車201と乗用台車202は、連結棒216によっ
て連結されている。
動力車201の後端にはブラケツl−221、乗用台車
202の前端にはブラケッl−222があり、これらと
連結棒216は、自在継手223.224によって、左
右上下回動自在に結合されている。
乗用台車202の乗用本体219は、固定車架225の
上に固定されている。固定車架225に対し乗用本体2
19は、左右上下に回動できない。
車架225は、レール4を上下から挾む上車輪226、
上車輪227、緊急ブレーキ230などを備える。
車架225の向きは、上下車輪226.227がレール
上の2点で、レールに接するが、この2接点の延長方向
に等しい。
同じことは、動力車201の向きについても言える。上
下車輪がレール4と接する2点を延長したものが、動力
車の方向という事になる。
単軌条運搬車は、みかん園などの彎曲、傾斜の変化の激
しいところで用いられる。これは、200即用のものを
示しているが、みかん園で、みかん、肥料などの運搬に
使われることを目的にしている。
第8図に於て図示したように、レールが上下、左右に彎
曲した場合、ブラケット221.222の位置がレール
と平行にならず、上下、左右に喰いちがう。
この喰い違い分があっても、動力車207、乗用台車2
02を連結できるために、上下、左右に回動できる自在
継手223.224を必要とする。
第9図は連結部のみの拡大側面図、第10図は平面図で
ある。
それだけではない。レールの曲率が大きければ、連結棒
の長さJSもかなり長くなくてはならないのである。
第10図に於て、D、E点が乗用台車の車輪のある部分
だとする。C1、C2は連結棒の前後端であるとする。
これは、第8図と同じ符号を付けている。
C1の位置は動力車によって決まり、C2は乗用台車に
よって決まる。レール4が強く彎曲している時は、2点
鎖線で示すように、連結棒のふれの角O8が大きくなる
。同じことは、左右だけでなく、上下についても言える
ふれの角が太きいと、これは、車輪に対する横ブレのモ
ーメントとして働くので、乗用台車が著しく横ゆれする
ことになる。不安定な走行になり、乗員の不安感を深め
る。
そこでθSは小さい方が良い。
しかしθSを小さくすると、連結棒の長さl!Sが長く
ならざるを得ない。
連結棒を長くすればよいようにみえるが、そうではない
。動力車201にある、ミッション切換レバー213、
停発進レバー214を、運転者は、後から手を伸ばして
、前後に動かさなくてはならない。連結棒を長くすると
、動力車201と乗用台車202の距離が離れて、レバ
ー213.214に手が届きにくくなり、操作性が悪く
なってしまう。
走行中のカーブにおける横ゆれの他に、まだ安全性を損
う要素があった。乗用台車201に乗り込む際、前方の
踏み台240に片足をまず乗せる。
乗用台車は、後方の上車輪226、上車輪227によっ
て上下動を封するように支持されている。
しかし、踏み台240は、前後の上下車輪226.22
7の外側の延長上にあるから、踏み台240に加わる力
の伺倍もの力が(5〜7倍)が上下車輪226.227
からレール4にかかる。つまり片もち支持である。
レールは50 am X 50 mmの中空角形パイプ
であるが、それほど堅牢であるわけではない。また車輪
とレールの間には、バックラッシュがある。
このようなわけで、体重のある人が踏み台240に上る
と、踏み台が数センチも下ってしまい、乗用台車202
が前傾する。
かなり不安定である。これは降りるときにもいえること
である。走行中も、登板、降板の際に乗用台車が傾く。
これは、乗用台車の前後輪の間隔dが狭いことによる。
前後輪の間隔dを拡げればよいように見える。
しかし、こうすると、車架のフレーム部分が広くなり、
材料が多く必要になり、フレームが重くなる。これは無
駄なことである。
作)技術的課題 人間が乗るべき単軌条運搬車の乗用台車には次のような
ことが要求される。
(1)運転者の操作により動力車を発進停止させること
ができる。
動力車が近くにあって、手を延ばせば簡単に、動力車の
レバーを操作できる。
つまり、操作性が良いということである。
(2)乗込む時、または降りる時に踏み台があまり沈み
こまない。また、カーブを曲ったり、上下方向に曲率が
変ったりする時に、乗用台車があまり横ゆれ、縦ゆれし
ないようにする。
つまり、安定性がよいという事である。
(3)運転者の乗る台車には、動力車の制御装置とは別
に、独立したブレーキが設けられること。
暴走が起っても、運転者の操作により停止させることが
できる。
オ)本発明の構成 安定性と操作性の要求を満たすために、本発明の乗用台
車は、次のような構成にする。
(1)乗用台車の本体と車架とを固結するのではなく、
両者の結合を左右上下回動可能であるようにする。つま
り乗用台車は、その車架ひとつによっては支持できない
ようにする。
(2)  乗用台車は、自らの車架と、動力車の車架と
の両方によって支持されるようにする。
このため、連結棒は2つの自在継手をもつのではなく、
ただひとつの自在継手をもつようにし、しかも短い連結
棒にする。
このようにすると、人が乗込む時、降りる時の重心は、
動力車の車架、乗用台車の車架の中心付近になり、最も
安定した領域に存在することになる。
ただひとつの左右上下方向の自在継手であるから、荷重
がかかつても殆ど、踏み台が下降しないのである。
(3)乗用台車に設けた緊急ブレーキを、サイドブレー
キ方式で操作する。
(4)定速ブレーキを付加すると、さらによい。
(5)  レールの下面にラックを溶接するものとする
。ピニオンは、レール下面のラックに噛合っている。ラ
ックを側面に溶接した型式のものについては、本発明者
は既にこれを発明し、出願している(特願昭59−20
5122号S59.9.28出願)。レールの下面にラ
ックを溶接することにしても差支えない。側面に溶接す
るものに比べて下面にラックを溶接するものに、レール
の製作が単純化される。
また安定性もよい場合がある。
vJl実施例 第1図は本発明の実施例に係る単軌条乗用台車を含む単
軌条運搬車の側面図である。
単軌条運搬車は、動力車1と、乗用台車2と、荷台車3
とを連結してなる。これらを支える単軌条は、角形断面
のレール4と、下面屹溶接されたラック5と、レール4
を地上に支持する支柱6・とよりなっている。
動力車1は、運搬車全体を牽引するものである。
動力車1は、アルミ合金又は鋳鉄で製作されうる車体7
に、上車輪8、下車輪9を車軸を介して取付けたもので
ある。動力車1は、さらに、燃料タンク10、エンジン
11、などの動力源を有する。動力は、遠心クラッチ1
2、プーリ、■ベルトなどから、減速用歯車列を通じて
、駆動ピニオン18に伝達される。
歯車列の切換えにより、前進、後進をすることができる
。・これは、ミッション切換レバー13によって行う。
停発進レバー14の操作により、停止ブレーキを作動さ
せ、或は解除する。
車体7の側方に設けられた定速ブレーキ15は、降板時
に速度が出すぎて暴走するのを防ぐものである。停止ブ
レーキは、停発進レバー14に連動して、ピニオン18
につながる動力伝達機構を停止させることができる。停
止ブレーキはピニオン18の反対側にある。図には現わ
れない。
非常停止ブレーキは、降板時に速度が出すぎた異常時に
作動して、動力車を自動的に停止させるものである。非
常停止ブレーキは反対側にあって、図に現われない。
このように、動力車1は、動力機構と制動機構を備えて
いる。制動機構は、停止ブレーキ、非常停止ブレーキ、
定速ブレーキの3つのブレーキからなっている。
このような動力車は本発明者が以前から製造しているも
のである。
荷台車3は、荷物を搭載するものである。動力車1、乗
用台車2、荷台車3は、連結棒16.17によって接続
される。
荷台車3は、広い荷台20を、ひとつ、或はふたつの車
架21によって支えたものである。
車架21は、アルミ合金、鋳鉄などのフレームに、2つ
ずつの上車輪22、下車軸23を、車輪を介して取付け
たものである。車架21は荷台20に対し左右上下に換
向可能に連結されている。
レール4が上下、左右に彎曲していても、車架21が換
向して、レールの彎曲に追随することができる。下車軸
のひとつには、台車用緊急ブレーキ23′が設けてある
荷台車3の前後には荷物柵24.24が立設されている
。必要により側方にも、柵を立てることができる。
乗用台車2は、レール4に対し、車架25によって支持
される。車架25はアルミ、アルミ合金、鋳鉄などで作
られる。
車架25には、レール4を上下から挾む上車輪26、下
車輪21が車軸を介して回転可能に設けられる。
下車軸26、下車輪21とも前後にひとつづつあるから
、計4つの車輪があって、車架25をレール4に対して
支える。
下車軸のうち前方のものは従動ピニオン29を兼ねてい
る。
下車軸のうち前方のものには、緊急ブレーキ28と、そ
の反対側に従動ピニオン29とが固設されている。従動
ピニオン29は第1図に於て、向う側にあってレール下
面に溶接されたラック5と噛み合っている。緊急ブレー
キ28が作動すると、この下車軸が停止し、従動ピニオ
ン29が停まり、これはラック4と噛み合っているから
、乗用台車2が停車する。
車架25と、乗用車の本体19とは、第7図のもののよ
うに一体固設されているのではない。左右上下動可能ジ
ヨイント42によって、乗用本体19は、車架25に対
し、左右上下方向に自在に換向できるように支持されて
いる。
これが、本発明の特徴点のひとつである。
乗用本体19の上には、座席32と、その前方に、運転
台手摺38が設けてある。手摺38の下方が踏み台41
になっている。
座席32には水平板も、背板もある。運転者は座席32
に座り、運転台手摺38の下方の踏み台41に足を置く
。両手で運転台手摺38を持つ。
この例では、座席32の角度は、回動可能な調節用座席
支持棒39の後方のピン40をピン穴40′の適当なも
のに入れ換えることによってなされるO 乗用台車2の制動装置について説明する。
動力車1は定速ブレーキ、停止ブレーキ、非常停止ブレ
ーキの3つの制動装置があった。これだけでも充分であ
るが、新たに乗用台車2を加えるのであるから、動力車
の既存の制動力だけでは不足する、という事も考えられ
る。
そこで、この装置では、乗用台車2に、手動式緊急ブレ
ーキ28と、定速ブレーキ30とを設けている。
手動式緊急ブレーキ28について説明する。
座席32の側下方に、引上げ式のハンドブレーキレバー
33が、上下方向に回動できるように設けてある。
ハンドブレーキレバー33から、ハンドブレーキ用ワイ
ヤケーブル34が延びており、他端は、緊急ブレーキ2
8につながっている。
ハンドブレーキレバー33の支点を中心として、ラチェ
ット35が固設される。ハンドブレーキレバー33を引
上げると、ラチェット35により、その位置で固定され
る。レバーボタン33′を押ストハンドブレーキレバー
33はラチェットから解放されもとへ戻すことができる
ハンドブレーキレバー33に近接してリミットスイッチ
36が設けられる。1ツバ−33を引上げると、リミッ
トスイッチ36がレバーによつそ作動する。スイッチ3
6のオン、オフ信号はエンジンストップ用コード37を
伝わり動力車1のエンジン11を停止させる。エンジン
が停止してから緊急ブレーキ28がきき始め従動ピニオ
ン29が停止し乗用台車2に制動力が生じる。こうして
、運搬車全体を停車させる。
(+)制動装置の構造 車架25に設けられた手動式緊急ブレーキ28、定速ブ
レーキ30について、第2図によってさらに詳しく説明
する。これは、第1図に於て、増速ギヤボックス31に
沿い、手動式緊急ブレーキ28の軸と定速ブレーキ30
の軸の中心を結ぶ線に於て切断した断面図であるが、一
部に上車輪も示している。これは鉛直線に沿った断面で
ある。
車架25は、フレーム50に、下車軸53を固定し、下
車軸も固定しであるが、前方の下車軸はピニオン軸52
となっており、増速ギヤボックス31に軸受56.58
によって回転可能に支持している。
車軸4本の内、3本は固定であるが、ピニオン軸52だ
けは従動ピニオン29とともに回転する。
従動ピニオン29は、車輪状のピンホイル260、ピン
261、ピン押え板262、嵌め輪263よりなる。
従動ピニオン29はピン261が円周上に等間隔に設け
られ、ラック5に噛合っている。
上車輪26とピンホイル260が、レール4を上下から
挾む。
ピニオン軸52と、従動ピニオン29のピンホイル26
0とは、スプライン、セレーションなどの廻り止め機構
55を介して固結しである。
ピン261は、ピンホイル260の円周上にあって等間
隔に配列しである。ピン261はピニオンの歯車部のか
わりに用いている。ピン261が抜けないようにピン押
え板262が、外側からピン261、ピンホイル260
を押えるように設けてある。さらに、ピンホイル260
は嵌め輸263でピニオン軸52に対し抜は止めしであ
る。
ピンホイル260、ピン押え板262は、レールの下側
面を押えている。これらは上車輪と協同し、乗用台車を
レールに対し、安定に支持する。
つまり、ピンホイル260、ピン押え板262は下車軸
としての機能をもつ。ピン261がピニオンとしての作
用を果す。ピン261は歯車のかイつりである。しかし
、歯車のようにイボリュート面をもたない。そこでピン
は自由回転できるようにして、ラックの滑りによる磨耗
を減するようにしている。
オイルシール57が、増速ギヤボックス31の内部のオ
イルを、シールしている。
増速ギヤボックス31の外側に於て、ピニオン軸52は
、軸受59で支持され、オイルシールされている。
ピニオン軸52の、従動ピニオン29と反対側には、手
動ブレーキドラム60が固結しである。
ここにも、セレーション、スプラインなどが切ってあり
、廻り止め結合されている。
ワッシャ62、ボルト63などによって、ピニオン軸5
2の端に、手動ブレーキドラム60が固定される。
手動ブレーキドラム60の内周面近くに、手動ブレーキ
シュー61が設けられる。スプリング(図示せず)によ
って、通常、手動ブレーキシュー61は収縮している。
しかし、ハンドブレーキ用ワイヤケーブル34が引張ら
れると、手動ブレーキシュー61は拡開し、手動ブレー
キドラム60の内周面を強く押える。このため、手動ブ
レーキドラム60は停止し、ピニオン軸52が止まり、
従動ピニオン29が止まる。これによって乗用台車2の
全体が停車する。
手動ブレーキドラム60、手動ブレーキシュー61は、
緊急ブレーキ28を構成する。ここではデュオフユーザ
ブレーキを用いている。拡径、縮径の機構は図示を省す
る。カバー67は、ボルト68により、増速ギヤボック
ス31に固定される。
ピニオン軸52の他端は、軸受54の内輪を、止め輪6
4、ワッシャ65、ボルト66によって固定するように
した。
以上は、緊急ブレーキに関するものである。ピニオン2
9と、ブレーキドラム60が同軸であるので、ブレーキ
の効きがよい。しかし、同軸にせず、減速、増速機構な
どを介して、両者を連結することも差支えない。
定速ブレーキは、制動装置であるが、降板時に、加速度
がついて暴走するのを防ぐもので、速度を一定にしよう
とするものである。このため、増速しで、遠心力を大キ
くシたブレーキシューを用いる。
増速機構について説明する。
ピニオン軸52には、ピニオン大歯車70が固着しであ
る。その上方には、短い第1増速軸γ1が、軸受74.
75によって、増速ギヤボックス31に対し、回転自在
に設けてある。
第1増速軸71には、先程のピニオン大歯車70に噛合
う第1小歯車72と、第2犬歯車73とが固着しである
第1増速軸71の上には、第2増速軸76が軸受79.
80により、増速ギヤボックス31に対して、回転自在
に取付けられている。
第2増速軸76には、第2大歯車73に噛合う第2小歯
車77と、第3大歯車78が固着されている。
第3犬歯車78には、より小径の増速歯車90が噛合っ
ている。これは、定速・ブレーキ軸91の一端に固着さ
れている。
定速ブレーキ軸91は、軸受92.93によって、定速
ブレーキドラム95の、通し穴に支持される。89はオ
イルシールである。
定速ブレーキドラム95は、フレーム50に対し固結さ
れている。
定速ブレーキ軸91には、定速ブレーキシュー94が固
着しである。定速ブレーキシュー94は、遠心力によっ
て拡開し、定速ブレーキドラム95の内周面に摺接する
ようになる。
摩擦力が、これによって発生するので、定速ブレーキシ
ュー94はこれ以上高速回転できない。
このため、降板時であっても、一定速度で、暴走せずに
降りる事ができる。
定速ブレーキは、毎分1200回転程回転上く効き、こ
れ以上の回転にならないようにする。定速ブレーキ軸9
1の回転をこの値にするため、増速機構が必要なのであ
り、増速ギヤボックス31の中の歯車列は、増速作用を
担っている。
、定速ブレーキ軸91の外端には、冷却ファン96がつ
いている。これは、空気を強制的に定速ブレーキシュー
94へ吹き付け、摩擦によって発生した熱を放散させる
ものである。
カバー97が、冷却ファン96を囲んでいる。
カバー97の側面には、空気抜き用の多数の穴がおいて
いる。
99は軸受。100は、冷却ファン96を、定速ブレー
キ軸91に固定するナツトである。
上、上車輪のいずれか一方は、レールに対して、偏芯で
きなければならない。
ここでは、上車輪53が、フレーム50に固着すべき小
径部102と、車軸部とで、中心の位置がずれている。
調節プレート103を廻して、上車輪53を廻すことに
より、上車輪53は上下に変位する。レール4とのバッ
クラッシュを適当に調節して、ボルト106を締める。
軸受104.105が上車輪26を支持する。
フレーム50と、増速ギヤボックス31とは、取付ポル
NO7,108によって、一体固結される。
(り)車架の構造 乗用台車の車架25は、乗用本体19に対し、固結され
ているのではなく、左右上下動可能ジヨイント42によ
って連結されている。
この点は、ブレーキの存在する点を除けば、荷台車3の
車架21.21と同様である。このような、結合自体は
公知である。本発明者はボーギ一式走行装置と呼んでい
る。もとは、本発明者の創案にかかる(実公昭57−5
6930)。
第3図に、断面図を示す。これは、第1図に於てジヨイ
ントの中心と、後方の上、上車輪26.27を通る断面
に沿う断面図である。
乗用本体19の座板109の下面には、通し穴128を
水平方向に穿った前後方向に長いブラケット129を、
ボルト131によって固定する。
両端が円柱部127になった水平換向主軸123を、カ
ラー130を介して、ブラケット129の通し穴128
に挿入しである。水平換向主軸123に対し、底板10
9は上下方向に揺動できる。
水平換向主軸123・の下面には、段階的に縮径する鉛
直方向に軸を有する大径部124、中径部118、小径
部119が形成しである。
フレーム50は、水平の上フレーム板115と、取付ボ
ルト116によって一体固結されている。
上フレーム板115の反対側には、側フレーム板112
が、ボルトによって固定されている。
上フレーム板115の中心には、鉛直方向に、通し穴が
穿たれ、ここへスラスト軸受117が取付けである。ス
ラスト軸受117の内輪に、水平換向主軸123下端の
小径部119が差込まれ、下押え板120.121と押
えボルト122によって固定される。
水平換向主軸123は、スラスト軸受117の作用によ
って、上フレーム板115に対シ、水平方向に自在に換
向できる。
フレーム50と、側フレーム板112の間に、水平の下
車軸139が固定される。
下車軸139の右端は、雌螺部となり、押え輪155、
ボルト156によって固定される。小径部153が側フ
レーム板112を貫通している。
下車軸139は、軸受141.141によって、上車輪
26を支持している。
カラー157が右軸受141の位置決めをしでいる。
下車軸139は、左方からスパナのかがる角形部147
、雄螺部146、中径部145、大径部144となって
いる。中径部145に於て、フレーム50と補強用バー
111の通し穴148.149を貫いている。雄螺部1
46には、ワッシャ150、ナツト151.152が螺
合する。ナツト151.152を締めると、ワッシャ1
50と大径部144が、フレーム50、補強用バー11
1を強く押えるから、下車軸139が堅固に支持される
下車軸140は、下車軸139と異なり、フレーム50
、補強用バー111によって片もち末持される。
下車軸140には、軸受142.142があって、これ
が下車輪21を回転自在に支持する。
下車輪21は、レール下面の両側に下から接触する。レ
ール下面の中央にはラックが溶接されているから、ラッ
クを避けるため、下車輪21は大径の車輪となっていて
、中央部が凹部264となっている。
下車軸140の自由端には、止め溝168が穿たれ、こ
こへ嵌め輪169を装入することによって、軸受142
を抜止めする。
下車軸140の、左端は角形部162、つづいて雄蝶部
161、中径部160、大径部159となっている。
中径部160に於て、フレーム50、補強用バー111
の通し穴163.164を貫く。雄螺部161に、ワッ
シャ165、ナツト166.167を螺合する。ワッシ
ャ165と、大径部159によって、フレーム50、補
強用バー111が強く押えられる。
大径部159の右と左とで、下車軸140の軸芯が異な
っている。そこで、下車軸140を回転すれば、下車輪
21が上下に変位する。レール4と、上下車輪26.2
7のバックラッシュの調節は、下車軸の回転調節によっ
て行う。この点、第2図の前玉車軸を偏芯プレートの回
転によって行うのと同じであるが、下車軸にはあまり大
きいカがかからないので、偏芯プレートを用いず、単に
、ナツト167.166で緊締することにしている。
フレーム50の下端には、安全のため、カバー113が
ボルト134によって固着しである。
m 連結部の構造 動力車1と、乗用台車2の連結部の構造は、本発明に於
て重要である。条件は、 (1)上下左右方向へ回動できる機構がひとつだけ存在
し、ふたつ以上ないこと。
(2)連結棒のどちらに上下回動、左右回動機構を設け
てもよいこと。
(3)連結棒は短いこと。
などである。
第4図〜第6図によって、連結部の構造を説明する。
動力車1のフレーム180の後端に、連結横軸181に
よって、ネジ付ブラケット182を回動自在に支持する
ネジ付ブラケットはT型の金具で、水平方向に横穴18
3が穿孔されている。横穴183に連結横軸181を差
込む。連結横軸181は、フレーム180の平行板部を
貫き、両端の螺部をナツト189によって固定するよう
になっている。
ネジ付ブラケット182の中央上部には、円柱形の口頚
部188と、雄螺条184が形成されている。
連結棒16は、前後が乗用台車2の乗用本体19の前端
に溶接187されている。
連結棒16の前端には縦穴185が穿たれる。
連結棒16の縦穴185へ、下方から、ネジ付ブラケッ
ト182の雄螺条184、口頚部188を差込み、雄螺
条184にはナツト186を螺着する。
連結棒16は、口頚部188を中心にして、左右方向へ
回動できる。
ネジ付ブラケット182は、連結横軸181のまわりに
、回動できるから、連結棒16は、上下方向に回動でき
る。
重要なことは、左右回動、上下回動の自由度を与える機
構がひとつしかない、ということである。
第7図の前例では、この自由度がふたつずつあった。
上下回動の自由度が、連結部に於て、ふたつあってはな
らない理由を説明する。
乗用本体19は、車架25によって、左右上下動可能ジ
ヨイント42によって、上下動可能に支持されている。
従って乗用本体19の全荷重が車架25に加わるのでは
なく、乗用本体19の荷重は、乗用台車2の車架25と
、動力車1によって支えられる。
連結棒16に於て、上下方向の回動の自由度がふたつあ
るとすれば、乗用本体19の荷重を動力車1が支えるこ
とができなくなってしまう。
このため、上下方向回動自由度はふたつ以上ない。
次に、連結部に於ける上下方向回動自由度が、ひとつな
ければならない事を説明する。
レール4は、上下方向に彎曲する部分がある。
この時、動力車1の方向と、乗用本体19を支える車架
25の方向と高さが喰い違う。このため、乗用本体19
の上下方向の向きが、動力車1の向きと異ならなければ
ならない。このため、上下方向回動自由度がひとつなけ
ればならない。
左右方向の自由度についても似たような事が言える。
レール4は左右に彎曲している部分がある。このため、
動力車1の方向と、乗用車架25の方向と、位置がずれ
る。方向のずれは、車架25と乗用本体19の左右上下
動可能ジヨイント42の左右回動可能機構によって調節
される。しかし、位置のずれを吸収するためには、左右
方向の回動自由度が連結部に於て、ひとつ存在する必要
がある。
これは、第5図によって明らかである。
左右方向回動自由度がふたつあってはならない理由につ
いて述べる。これは上下方向の場合に比べてそれほど明
確ではない。
左右方向回動自由度が、連結部に於てふたっ存在すると
、乗用本体19の水平方向の方位が定まらない。
乗用本体19は、車架25に対し、左右方向に回動でき
る。乗用本体19と荷台車3を連結する連結棒17が、
2つの自在継手をもっているから、この連結棒17は、
乗用本体19の方位を決定しない。
従って、動力車1が乗用台車2、荷台車3を制動する方
向の力を生じている時、乗用本体19は、連結棒16の
長さ分だけ横を向いてしまうことになる。前方を向かな
い。
そうでなくても、横方向の回転モードの振動が発生し、
乗りごこちが悪くなる。
結局、連結部に於ける、上下、左右方向の回動の自由度
はひとつでなければならない。
ただし、回動軸は、この例のように、動力車1の側にな
ければならない、こいうものではない。
乗用台車2の方に、上下左右の回動機構を設けるように
してもよい。
乗用台車2と、動力車1のどちらにも、いずれかの回動
機構を設けるようにしてもよい。
1コ)効 果 (1)  従来、人間が乗るように作られていなかった
単軌条運搬車に、乗用台車をつなぐようにしたので、農
作業を能率よく、疲労も少なく行うことができる。
(2)乗用台車2の乗用本体9は、動力車1と、車架2
5によって支持されるので、両もち状態となり、安定性
が高い。踏み台41に足をかけて乗込む時にも、踏み台
41が下降しない。
走行中も、縦ゆれが少なくなって、安心である。
(3)乗用台車2の乗用本体19の向きは、動力車1の
方向を向くので、常に前方を向くことになる。第10図
の例の場合、lSが短いと、連結棒のふれの角O5はか
なり大きくなる事がある。レールの曲率半径は4mぐら
いの強いカーブもあるが、この場合θSは60’ぐらい
になることもあった。
しかし、本発明の場合、第5図に示すようになるから、
連結棒の長さlBがいくら短くても、ふれの角θBは、
最大で7〜8°にすぎない。
このため、連結棒を短くすることができる。
動力車1を、乗用台車2の近くに連結できるから、手を
伸ばして、動力車1のミッション切換レバー13、停発
進レバー14を容易に操作することができる。
つまり操作性が高揚する。
(4)乗用台車2にも、緊急ブレーキ28を設けている
ので、スピードが出すぎた時、サイドブレーキレバー3
3を引いて、これを停車させることかできる。暴走を防
ぐことができ、安全性が高まる。
(5)さらに、乗用台車2にも、定速ブレーキを設ける
ことにすれば、降板時の暴走を事前に防ぐことができる
(6)定速ブレーキは動力車にも設けられているが、乗
用台車にも設けることとすれば、制動力は充分である。
降板時には、エンジンを切ったままで、重力を利用して
走行できる。燃料を節約できる。
従来は、エンジンブレーキを効かしながら降りたので、
降板時でも、燃料を消費したのである。
(7)  モルレールのラックが破壊されることもある
。このばあい溶接がはずれて、ラックが押しちぢめられ
る。1mぐらいの長さでレールからラックが剥ぎとられ
ることがある。・乗用台車がなければ、ラックと噛み合
うのは動力車のピニオンだけとなるが、この噛る合い点
でラックが破壊されるのであるから、制動力を失い、短
い距離であっても暴走し、危険である。
しかし、乗用台車があれば、これのピニオンもラックと
噛み合っている。ラックのピッチが、破壊時には変化す
るので、乗用台車のピニオンの作用之おいて、乗用台車
が停止する。
つまり、ラック破壊が起ったような、°非常時において
、より安全である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例にかかる乗用台車を動力車と荷
台車の間に接続した単軌条運搬車の側面図。 第2図は乗用台車の車架の部分の制動装置(緊急ブレー
キ、定速ブレーキ)を示す断面図。 第3図は乗用台車の車架の部分で左右上下動可能ジヨイ
ントと上、下車輪の構造を示す断面図。 第4図は動力車と・乗用本体の連結部の側面図。 第5図は動力車と乗用本体の連結部の平面図。 第6図は動力車の連結部のみの背面図。 第7図は本発明者の未公開の先願(特願昭58−166
843、特願昭58−166844)にかかる単軌条運
搬車の乗用台車の車架と本体が一体であることを示すた
めの動力車、乗用台車の側面図。 第8図は、特開昭52−22242、特開昭52−22
213の単軌条運搬車の動力車と乗用台車の連結部のズ
レを説明するための略平面図。 第9図は本発明者の前記先願発明に於ける動力車と乗用
台車の連結部の側面図。 第10図は本発明者の前記先願発明に於ける動力車と乗
用台車の連結部の平面図。 1・・・・・・動 力 車 2・・・・・・乗用台車 3・・・・・・荷台車 4・・・・・・し − ル 5・・・・・・ラ ッ り 6・・・・・・支  柱 7・・・・・・車  体 8・・・・・・上車輪 9・・・・・・上車輪 10・・・・・・燃料タンク 11・・・・・・エンジン 12・・・・・・遠心クラッチ 13・・・・・・ミッション切換レバー14・・・・・
・停発進レバー 15・・・・・・定速ブレーキ 16・・・・・・連結棒 17・・・・・・連結棒 18・・・・・・駆動ピニオン 19・・・・・・乗用本体 20・・・・・・荷  台 21・・・・・・車  架 22・・・・・・上車輪 23・・・・・・上車輪 23′・・・・・・台車用緊急ブレーキ24・・・・・
・荷物柵 25・・・・・・車  架 26・・・・・・上車輪 27・・・・・・上車輪 28・・・・・・緊急ブレーキ 29・・・・・・従動ピニオン 30・・・・・・定速ブレーキ 31・・・・・・増速ギヤボックス 32・・・・・・座  席 33・・・・・・ハンドブレーキレバー34・・・・・
・ハンドブレーキ用ワイヤケーブル35・・・・・・ラ
チェット 36・・・・・・リミットスイッチ 37・・・・・・エンジンストップ用コード38・・・
・・・運転台手摺 39・・・・・・調節用座席支持棒 40・・・・・・ピ  ン 41・・・・・・踏み台 42・・・・・・左右上下動可能ジヨイント50・・・
・・・フレーム 51・・・・・・従動遊輪 52・・・・・・ピニオン軸 53・・・・・・上車輪 54・・・・・・軸   受 60・・・・・・手動ブレーキドラム 61・・・・・・手動ブレーキシュー 70・・・・・・ピニオン大歯車 71・・・・・・第1増速軸 72・・・・・・第1小歯車 73・・・・・・第2大歯車 76・・・・・・第2増速軸 77・・・・・・第2小歯車 78・・・・・・第3犬歯車 90・・・・・・増速歯車 91・・・・・・定速ブレーキ軸 94・・・・・・定速ブレーキシュー 95・・・・・・定速ブレーキドラム 96・・・・・・冷却ファン 97 ・・・・・・カ  バ  − 103・・・・・・調節プレート 109・・・・・・乗用本体の底板 111・・・・・・補強バー 112・・・・・・側フレーム板 117・・・・・・上フレーム板 139・・・・・・下車軸 140・・・・・・下車軸 180・・・・・・動力車のフレーム 181・・・・・・連結横軸 182・・・・・・ネジ付ブラケット 184・・・・・・雄螺条 185・・・・・・縦  穴 186・・・・・・す ッ ト 188・・・・・・円頚部 189・・・・・・す ッ ト 260・・・・・・ピンホイル 261・・・・・・ピ   ン 262・・・・・・ピン押え板 263・・・・・・嵌め輪 264・・・・・・下車軸凹部 発明者  千種英男

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)レール4を上下から挾む前後の上車輪26、下車
    輪21と、上車輪26、下車輪27を回転自在に支持す
    る車架25と、車架25の上方に左右上下動可能ジョイ
    ント42によつて左右方向、上下方向の回動ができるよ
    うに支持される乗用本体19と、車架25の上方で乗用
    本体19の上に設けられる座席32と、座席32の前方
    に設けられる踏み台41と、車架25を構成する下車軸
    のいずれか一方をピニオン軸52とし、ピニオン軸52
    に固着され、レール4の下方に溶接されたラック5に噛
    み合う従動ピニオン29と、従動ピニオン29と同軸又
    は減速、増速機構を介して設けられる手動ブレーキドラ
    ム60を備える緊急ブレーキ28と、緊急ブレーキ28
    を作動させるため座席32の側方に設けられた回動可能
    なハンドブレーキレバー33と、乗用本体19の前方に
    設けられ、ひとつの水平方向回動、上下方向回動機構の
    みを有し動力車1の後端と乗用本体19とを連結する連
    結棒16とより構成される事を特徴とする単軌条運搬車
    の乗用台車。
  2. (2)左右上下動可能ジョイント42は、乗用本体19
    の底板109の下底に固定し横方向に通し穴128を有
    する2つのブラケット129と、ブラケット129の通
    し穴128に両端の円柱部127、127を差込んだ水
    平方向換向主軸123と、車架25の上面をなす上フレ
    ーム板115の通し穴に固定された上下方向の軸を有す
    るスラスト軸受117と、スラスト軸受117の内輪に
    固定され水平換向主軸123の下面に固着された小径部
    119とよりなる特許請求の範囲第(1)項記載の単軌
    条運搬車の乗用台車。
  3. (3)ピニオン軸52の回転を増速する増速機構と、増
    速機構の終端に設けられた定速ブレーキ軸91と、定速
    ブレーキ軸91に固着した定速ブレーキシュー94と、
    冷却ファン96と、定速ブレーキシュー94を囲み、フ
    レーム50に対し直接又は間接に固定された定速ブレー
    キシュー94とよりなる定速ブレーキ30を備えた特許
    請求の範囲第(1)項又は第(2)項記載の単軌条運搬
    車の乗用台車。
  4. (4)動力車1のエンジン11を停止させるためのリミ
    ットスイッチ36を、ハンドブレーキレバー33に近接
    して設け、ハンドブレーキレバー33の引上げ操作によ
    つて動作するようにし、リミットスイッチ36の信号は
    エンジンストツプコード37によつて動力車1のエンジ
    ン11に伝達するようにした特許請求の範囲第(1)項
    〜第(3)項のいずれかに記載の単軌条運搬車の乗用台
    車。
  5. (5)乗用本体19の前方には、運転台手摺38を設け
    てある特許請求の範囲第(1)項〜第(4)項に記載の
    単軌条運搬車の乗用台車。
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