JPS6221402A - 平鋼の圧延方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は幅寸法が近く、厚みが異なる断面寸法が良好で
歩留りのよい多サイズの平鋼をユニバーサル圧延機を含
む圧延機群にてロール替を行うことなく効率よく圧延す
る方法に関する。

「従来の技術」 従来、平鋼の圧延方法として、第７図ａに示すようなブ
レークダウンロール１，１°にて素材を圧延して偏平な
相形鋼片をつくり、これを第７図すに示すようなカリバ
ー付ロール２，２°にて圧延し、所定の厚さおよび幅を
有する平鋼を得る方法がある。この方法では幅の大小、
厚みの大小が異なるごとにロール組替や、カリバー替を
必要とし、ロール費が高くなるとともに、稼動率や能率
が低下する欠点があった。また、この方法ではカリバー
の側面に抜は勾配を設けねばならないため。

圧延された製品の幅方向の端面ば上下面に対し直角では
なく第８図に示すような台形断面３となり。

厚みの厚いものほど上下面の幅Ｂｌ　、Ｂ２の差が大き
くなるという欠点もあった。

他の方法としてはブレークダウンミルにて圧延された偏
平な粗形鋼片を第９図に示すようなフラットな水平ロー
ル４，４”と被圧延材の厚みに適した幅のボックスカリ
バーをもつ垂直ロール５゜５”とを交互に配した圧延機
列にてタンデム圧延して平鋼を得る方法がある。この方
法では、水平ロール４，４゛　は製品の幅および厚みが
異なっても使用できるが、垂直ロール５．５”には被圧
延材の厚みが異なるごとに幅Ｂｖが異なるカリバーを用
いないと垂直ロール５，５°での幅方向圧下時に材料が
倒れ、第１０図のように断面が菱変形をするため、製品
の厚みが変わるごとに垂直ロール５．５゛のロール組替
やカリバー替を必要とした。

また、広幅薄肉のものでは垂直ロール５，５゛での幅方
向の圧下時に被圧延材が第１１図のようにバックリング
するという欠点もあった。

かかる従来の平鋼の圧延方法がもっているロール替、カ
リバー替による稼動率の低下、能率の低下を防止し、効
率よく、断面形状の良好な平鋼を圧延する方法の要望に
対し、ロール替、カリバー替を省略するため、特開昭５
７−０３２８０１号では、フラットな水平ロールと、フ
ラットな垂直ロール群からなる圧延機群を使用する方法
が提案されている。

一方、特開昭５４−１１８３７０号では素材鋼片をブレ
ークダウンミルで粗圧延し２次いでユニバーサルミルと
工・７ジヤーミルにより中間圧延を行ない。

最後に仕上ユニバーサルミルで圧延する方法が提案され
ている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかるに、叙上の２提案では、前者にあっては第１２図
に示される如く、フラットな垂直ロール６゜６°で幅方
向に圧下するときに材料の菱変形、バックリングを防止
するため、押えガイド等の特殊な装置７．７゛が必要で
あり、この装置は被圧延材の厚み・幅に応じた設定可能
な構造とする必要があり、複雑・高価なものとなる。

又、後者にあっては、ユニバーサルミルを使用してはい
るが、ユニバーサルミルには孔型付の垂直ロールを用い
、エソジャーミルにも孔型ロールを用いているため、１
組のロールで圧延できる平鋼の幅と厚みの範囲はせまく
大きな改善にはならない。

「問題点を解決するための手段」、「作用」本発明は叙
上の事情に鑑みなされたもので、その要旨とするところ
は、カリバー幅の異なる複数のボックスカリバーとフラ
ット部からなる多シリーズ、多サイズに共用できるブレ
ークダウンロールにより素材を偏平な粗形鋼片に圧延し
１次いで１フラツトな垂直ロールとロール胴端が中央よ
り小径とされた水平ロールからなるユニバーサル圧延機
と水平ロール圧延機からなるユニバーサルミル群のユニ
バーサル圧延機において、垂直ロールで幅方向の圧下を
加え所定の幅にすると同時に水平ロールにて幅方向の中
央部のみを厚み方向に圧下し、水平ロール圧延機ではユ
ニバーサル圧延機では圧下されなかった幅方向の端部の
みを圧下することにより１幅と厚みを整え、最後にフラ
・ノドな仕上ロールで厚みを均一に仕上ることにより、
少いロール数で広い範囲の幅・厚みをもつ平鋼を効率よ
く生産することが出来るとした点にある。

「実施例」 以下、これを図に基づいて詳細に説明する。

本発明を実施するために必要な圧延装置列は第１図に示
すようにブレークダウン圧延機１０．ユニバーサル圧延
機１１とそれに近接して配置された水平ロール圧延機１
２からなるユニバーサルミル群および仕上圧延機１３か
らなる。

ブレークダウン圧延機のロールは第２図に示すように、
カリバー幅の異なるボックスカリバー１４ａ、１４ｂ、
・・・・・・とフラット部１５からなる。素材１９は、
まずブレークダウン圧延機１０でその厚みに適したボッ
クスカリバーによる幅方向の圧下（第３図ａ）とフラッ
ト部１５による厚み方向の圧下（第３図ｂ）を交互に繰
返して受け、所定の幅と厚みをもった矩形の相形断面に
圧延され、ユニバーサルミル群に送られる。粗形断面は
最終製品断面の幅と厚みの絹合せにより、極めて多種と
なるが。

当圧延性によれば、任意の幅と厚みの粗形断面とするこ
とができる。

即ち、ボックスカリバー１４ａ、１４ｂ、・・・・・・
を幅６一 ａが３０〜６０ｍの差で順次異なるように旋削しておけ
ば、フラット部で厚みを圧下した後にカリバー底の幅ａ
が圧延材１９の厚みｂと同等かそれよりわずかに広いボ
ックスカリバーを選択して使用することにより、材料の
倒れやねじれを防止しながら幅方向に圧下できる。した
がってボックスカリバーによる幅方向の圧下とフラット
部での厚み方向の圧下の組合せにより、１種類のロール
にて広い範囲で任意の幅と厚みにできる。

ブレークダウン圧延機で圧延された矩形断面の材１４は
ユニバーサル圧延機群に送られる。ユニバーサル圧延機
１１では第４図ａに示すように材料２０は垂直ロール２
１．２１°で幅方向に圧下されると同時に、水平ロール
２２．２２’　で幅方向中央部を厚み方向に圧下される
。このとき垂直ロール２１．２１゜での幅方向の圧下量
は材料端部の凹凸をならす程度の軽圧下とされる。水平
ロール２２．２２’　はロール胴端が中央部より小径と
された形状をなし、圧下による材料とロールの接触範囲
がロールの側面２３、２３”、　２４．２４’　にまで
達しない範囲で、即ち。

ロールの端部の１頃斜邪の途中までが材料に接触する程
度まで圧下される。ユニバーサル圧延機１１で圧延機の
材料断面は第４図ａの圧延中の材料２０のように幅方向
中央部が薄く２両端部が厚い形状となる。続く、水平ロ
ール圧延機では、この両端部の厚い部分のみを圧延し、
中央の薄い部分と同程度の厚みまで圧下される。水平ロ
ール圧延機においては１幅方向の端部のみを圧下するた
め圧下されない中央部により伸びを拘束され、圧下部は
幅方向に広がるとともに側面２５．２５″が第４図すの
ようにへこんだ形状となる。

また、このとき材料の先後端は幅方向の中央部が伸びず
端部のみが伸び、上からみると第５図のような形状とな
る。

一方、ユニバーサル圧延機１１では１幅方向の中央部の
みが厚さ方向に圧下され、垂直ロール２１゜２１゛　に
よる幅方向の圧下は水平ロールの圧延で形成された側面
のへこみを除去する程度の軽圧下としているため、材料
の先後端は遂に第６図のように幅方向の中央部のみが延
びた形状となる。したかって、ユニバーサル圧延機１１
による圧延と水平ロール圧延機による圧延による材料の
先後端の延びの組合せにより、材料の先後端の延びは幅
方向にほぼ均一となり、先後端の切捨量が少く歩留りが
向上する。

ユニバーサル圧延ｔａｌｌの水平ロール２２．２２°を
ロール胴端が中央部より小径としているのは、水平ロー
ル２２．２２’　で材料の幅方向の中央部のみを圧下し
たときの中央部のへこみと両端部の間で段付が生じない
ように、滑らかな連続的な変化とし。

水平ロール圧延での折れ込み疵の発生を防ぐためである
。

材料断面の４つの角は、ユニバーサル圧延機１１では垂
直ロール２１．２１’　の圧下で上下方向に突出た鋭角
となり、水平ロール圧延機では左右に突出した鋭角とな
る。

ユニバーサル圧延機１１にと水平ロール圧延機による圧
延は複数パス繰返され、後半になるほど軽圧下とされる
ため、この突出し量は徐々に小さくなり、最終的にはほ
ぼ直角となり１．いわゆる角落ちのない、極めて良好な
形状となる。

ユニバーサルミル群においては材料は目標の製品の厚み
よりやや厚く仕上圧延での幅広がり量だけせまい幅まで
圧延され、仕上圧延機に送られる。

仕上圧延機はフラットな水平ロールからなり。

ロール幅以下のどの幅の材料にも使用でき、ロール隙を
変えるごとによりあらゆる厚さに対応できる。

仕上圧延機では幅方向の全体を同時に圧下する。

このとき、通人材料の厚みをユニバーサルミル群で幅方
向端部が中央部よりごくわずかに厚くしておくことによ
り２幅方向の端部で厚みが薄くなる現象を防ぎ厚さを均
一にできる。

ちなみに２本発明の実施に使用したブレークダウンロー
ルのボックスカリバーの幅は８０．　１２０゜１６０、
　２１０．　２６０ｍｍの５種類であり、ブレークダウ
ン最終で厚さが６０〜２５０ｍｍ、幅が２５０〜８５０
ｍｍの範囲の極めて多種の粗形鋼片を圧延している。

ユニバーサル圧延機の水平ロール幅は、　　２４０゜３
４０　、４４０　、５４０　、６４０　、７４０の６Ｍ
類で１パス当りの厚みの圧下量は５■菖以下とし５〜１
１パスで製品幅２５０〜８２０ｍｍの範囲の任意の幅で
、厚さ２３〜２０５　ｍｍの任意の厚みの製品を圧延し
た。

即ち、ブレークダウンロール　１セント、ユニバーサル
圧延機の水平ロール　６セント、垂直ロール　１セツト
水平ロ一ル圧延機のロール　１セント、仕上圧延機のロ
ール　１セントのみで上記の広範囲任意の厚さと幅の組
合せからなる断面の平鋼を圧延にて製造した。

「発明の効果」 以上よりなる本発明の効果を列記するならば次記の如く
である。

（１）、少ないロールの保有数で極めて多クイズの平鋼
が圧延できる。

（２）０組み替えが必要なのはユニバーサル圧延機の水
平ロールのみであるが、この水平ロールも適用できる製
品幅の範囲が広い。

（３）、断面の角落ちがなく、厚みが均一な良好な断面
の平鋼を圧延できる。

（４）、材料の先後端の延びの幅方向でのばらつきが少
く切捨量が少くて歩留りがよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による圧延機の配置例の説明図。 第２図は本発明に使用するブレークダウンロールの説明
図、第３図ａ、ｂはブレークダウンロールでの圧延の説
明図、第４図はユニバーサルミルでの圧延の説明図、第
５図、第６図は材料先後端形状の説明図、第７図は従来
のカリバー付ロールによる平鋼の圧延方法の説明図、第
８図は従来のカリバー付ロールにより圧延された平鋼の
断面図。 第９図〜第１２図は従来の水平ロールと垂直ロールによ
る平鋼の圧延の説明図である。 ■、■°・・・ブレークダウンロール、２，２°・・・
カリバー付ロール、３・・・台形断面、４．４°・・・
水平ロール３５．５°・・・垂直ロール、６．６’　・
・・垂直ロール、７，７”・・・装置、１０・・・ブレ
ークダウン圧延機、１１・・・ユニバーサル圧延ｔｊＪ
ＩＩ、　１２・・・水平ロール圧延ｔ＆、　１３・・・
仕−ト圧延機、１４ａ、１４ｂ・・・ポソクスカリハー
、　１５・・・フラント部、１９・・・圧延材、２０・
・・材料、　２１．２１’　・・・垂直ロール、　２２
．２２”・・・水平ロール、　２３．２３’　、　２４
．２４’　・・・ロールの側面、２５゜２５”・・・側
面。 ゴシ／７フ プ癖４−勿 ０゜ ：ｙ’？、’Ａの ｑ。 フック４υ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ブレークダウンロールで素材を矩形鋼片に圧延し、次い
   でユニバーサル圧延機とそれに近接して配置された水平
   ロール圧延機とからなる粗ユニバーサル圧延機群にて複
   数パス往復圧延し、最後に仕上圧延機にて圧延して平鋼
   を得る方法において、ユニバーサル圧延機のロールとし
   てフラットな垂直ロールとロール胴端が中央より滑らか
   な曲線で徐々に小径とされた水平ロールを使用し、ユニ
   バーサル圧延機では垂直ロールで幅方向の圧下を加え所
   定の幅にすると同時に、水平ロールにて幅方向の中央部
   のみを厚み方向に圧下し、水平ロール圧延機ではユニバ
   ーサル圧延機では圧下されなかった幅方向の端部のみを
   圧下することを特徴とする平鋼の圧延方法。