JPS6221272Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6221272Y2
JPS6221272Y2 JP13682883U JP13682883U JPS6221272Y2 JP S6221272 Y2 JPS6221272 Y2 JP S6221272Y2 JP 13682883 U JP13682883 U JP 13682883U JP 13682883 U JP13682883 U JP 13682883U JP S6221272 Y2 JPS6221272 Y2 JP S6221272Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking piece
main shaft
disk
sewing machine
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13682883U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6044778U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP13682883U priority Critical patent/JPS6044778U/ja
Publication of JPS6044778U publication Critical patent/JPS6044778U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6221272Y2 publication Critical patent/JPS6221272Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案はミシンの主軸定位置停止装置に関す
るものであつて、更に詳細には、所定の針数で一
縫製サイクルを完了し主軸を定位置で停止させる
装置を備えたサイクルミシンにおいて、前記停止
装置の動作時に発生する機械的衝撃を吸収して作
動部材の損傷・摩耗を低減させ、併せて衝撃音お
よび故障を減少させるよう構成した緩衝機構に関
するものである。
従来技術 工業用の環縫いその他本縫いサイクルミシンで
は、針が所定回数往復動して一縫製サイクルを終
了すると、主軸の回転を定位置で停止させる機構
を具備している。例えば工業用ボタン付けミシン
では、2つ穴のボタンを布地に縫い付けるに際
し、押え足と送り板との間にボタンおよび布地を
挾持し、前記送り板を移動させると共に定位置で
昇降する針が例えば9回往復動して、一縫製サイ
クルを完了するようになつている。この場合、前
記所定の針数での縫製完了と同時的に、ボタン付
けミシンに配設された前記主軸定位置停止装置が
作動し、針棒に支持した針を常に最大上昇位置に
到達させた状態で停止するよう構成されている。
そして従来の主軸定位置停止装置は、主軸に固着
したカム円盤に切欠が形成され、ばね付勢された
停止片が一縫製サイクルの完了にタイミングを合
わせて前記切欠に落着し、前記カム円盤が接続し
ている主軸を強制的に停止させる構成となつてい
るが、この機構によるときは停止作動時の機械的
衝撃が極めて大きく、このため当接部の激しい損
傷・摩耗および故障誘発を招来すると共に喧騒な
衝撃音により作業環境を低下させる、等の弊害が
生じていた。
目 的 本考案は、従来技術に係るミシンの主軸定位置
停止装置に内在している前記欠点に鑑み、これを
解決するべく提案されたものであつて、主軸に固
定した停止用円盤に設けた第1の係止片に停止レ
バーに設けた第2の係止片を当接させ、この両部
材が衝突係合した際に、夫々の係止片において衝
撃緩和がなされるようにして、機械的な損傷・摩
耗および衝撃音を低減させ、故障修理に要する手
間を省くと共に作業環境を快適になし得るよう構
成した新規な衝撃吸収緩和機構を提供することを
目的とする。
解決手段 本考案に係るミシンの主軸定位置停止装置で
は、ミシンの主軸に固定した停止用円盤に該円盤
の回転方向に回動可能な第1の係止片を軸支する
と共に、この第1の係止片と前記円盤との間に剛
性圧縮に優れたゴム等の第1の弾性体を介在させ
て常には前記第1の係止片を主軸回転方向に付勢
し、またミシンの停止作動時にその自由端がミシ
ンの主軸に向けて求心的に回動する停止レバーを
設け、前記停止レバーの自由端にミシンの停止作
動時に第1の係止片に衝突係合する第2の係止片
をコイルばね等の第2の弾性体を介して往復移動
可能に支承するよう構成することにより、従来技
術に係る前記欠点を解決している。すなわち、サ
イクルミシンにおける所定針数での縫製サイクル
が終了して、ミシンの主軸停止のタイミングが到
来すると、前記停止レバーが主軸に向け回動して
第2の係止片を停止用円盤に設けた前記第1の係
止片に衝突係合させ、該主軸を定位置において停
止させるが、この衝突時の衝撃を第1の係止片は
これを弾力支持している第1の弾性体の圧縮変形
により吸収し、また第2の係止片は同じくこれを
弾力支持している第2の弾性体を圧縮変形させな
がら前記停止レバーに沿つて後退して衝突時の衝
撃を吸収するので、これらの共作用により略完全
な衝撃の吸収緩和が図られ、衝撃に伴う前記諸々
の弊害が一挙に解決されるものである。なお停止
レバーに往復動自在に支承した前記第2の係止片
は、前述の如く衝撃吸収のため第2の弾性体を圧
縮して停止レバーに沿つて後退するが、その直後
には第2の弾性体の弾力復帰作用により当該第2
の係止片は原位置へ前進駆動されるため、前記第
2の係止片は再び第1の係止片に当接して停止用
円盤を逆付勢し、一旦定位置で停止させた主軸を
再度逆転させてしまう惧れがある。そこで本考案
では、この主軸逆転を防止するために、停止用円
盤に第3の係止片を出没自在に配設し、前記第2
の係止片の前進により第1の係止片を逆付勢する
と、前記第3の係止片が第2の係止片に設けた爪
部に反対側から係合して主軸の逆転を瞬時に阻止
するようにしてある。
実施例 次に本考案に係るミシンの主軸定位置停止装置
の詳細につき、好適な実施例を挙げて、添付図面
を参照しながら以下詳細に説明する。第1図は本
考案に係るミシンの主軸定位置停止装置を具備し
た工業用ボタン付けミシンの概略構成を示す斜視
図であり、第2図は本考案装置の概略構成を示す
一部切欠斜視図である。図において参照符号10
は工業用ボタン付けミシンに代表される単糸環縫
サイクルミシンを示し、このミシン10のフレー
ム12は、ベース基台14、アーム16およびベ
ツド18から構成される。そして前記フレヨーム
12の一部を構成するベース基台14に、第2図
に示す本考案に係るミシンの主軸定位置停止装置
が組込まれ、所定の針数での一縫製サイクルが終
了するとこの装置(後に詳細に説明する)が作動
して、主軸を定位置で停止させる構成となつてい
る。図示のミシン10に関して、本考案装置の動
作説明に必要な最小限の周辺部材につきここで述
べれば、針20を下端部に着脱自在に取付けた針
棒22はアーム16に固定した支持軸24に中間
部において揺動自在に軸支した針駆動腕26の一
端部に作動的に遊着連結されている。また前記針
駆動腕26の他端部は、ミシン主軸28に設けた
偏心カム30にコンロツド32を介して連結さ
れ、前記主軸28の回転により針駆動腕26にク
ランク運動が与えられ、これにより針棒22およ
び針20が定位置において往復昇降動し得るよう
になつている。またベツド18上の針板34に針
孔36が穿設され、該針板34上には主軸28と
連動するカム機構(図示せず)により前後左右に
移動する送り板38が配設されている(この送り
板38上に加工布が載置される)。また先端にボ
タン保持用の押え足40,40を設けた押え腕4
2が、その基端部において前記送り板38に回動
自在に支承されており、図示しない駆動機構によ
り所定中心角で傾動昇降し得るようになつてい
る。なおミシン主軸28は、図示しないモータに
接続するVベルト44、プーリおよびクラツチ4
8を介して、動力伝達・遮断自在に回転される。
第1図に示すミシン10のベース基台14に組
込まれる本考案に係るミシン主軸定位置停止装置
の詳細を、第2図乃至第4図に示す。すなわち主
軸28は、第1図に示す如くミシン10のフレー
ム12に回転自在に支承され、前記主軸28に停
止用円盤50が固定されている。この主軸28
は、前述したように偏心カム30、コンロツド3
2および針駆動腕26で構成されるクランク機構
を駆動して、針棒22に固定した針20を昇降作
動させるものである。従つて前記サイクルミシン
では、所定針数での縫製サイクルを確実に終了さ
せるべく、前記主軸28を最終的な強制対象とす
るミシン主軸定位置停止装置が設けられる。
停止用円盤50は、基本的には所定直径を有す
る金属製円形体として構成されているが、その外
周には、第3図に示すように第1の摺動面52お
よび第2の摺動面54が連続的に形成されて変形
円盤となつている。すなわち、停止用円盤50の
外周面には、主軸28を回転中心として全周の大
半を占める円弧状の第1の摺動面52が形成され
ると共に、この第1の摺動面52に連続して、主
軸28の回転方向(第3図において矢印Aで示す
時計方向)に逆らう方向に漸次低くなつて1つの
凹部を形成する第2の摺動面54が形成されてい
る。なお図示の実施例では、前記第1の摺動面5
2は、主軸28を中心として約305゜の中心角で
拡開する円盤外周の円弧部分を占め、残余の中心
角約55゜をなす円弧部分に、前記第2の摺動面5
4が陥凹形成されているが、この第1および第2
の摺動面52,54の分配割合は、種々の設計条
件により最適値に設定されるものである。
また前記停止用円盤50の外周面には、第2図
乃至第4図から判明するように、第1の摺動面5
2の一部およびこれに連なる第2の摺動面54の
全部に亘つて所定深さの溝部56が穿設され、従
つて該溝部56の開口部は円盤外周面に開口して
いる。そして前記溝部56の底部58は、停止用
円盤50の主軸挿通位置の手前における所定限界
位置において平担に延在している。その結果とし
て円盤50には、前記溝部56および底部58を
画成する一対の直立壁部60,60が、所定の平
行間隔を保持して対向的に形成される。
前記溝部56中には、後述する第1の係止片6
2および第3の係止片64が前記直立壁部60,
60に夫々挿通したピンを介して、揺動自在に配
設支持されている。すなわち停止用円盤50の第
2の摺動面54に隣接し、かつ前記溝部56中に
位置する直立壁部60,60間には、第3図に示
す形状をした第1の係止片62が、ピン66を介
して前記円盤50の回転方向へ若干回動し得るよ
うに支承されている。この第1の係止片62に
は、前述の如く溝部56中にピン66を介して支
承した際に、前記第2の摺動面54の最も低くな
る凹部と相対し得る係止面68が切欠段部として
形成されており、ミシン作動停止時には、後述す
る第2の係止片70がこの係止面68に当接衝合
するようになつている。また第1の係止片62と
停止用円盤50の溝底部58との間には、好まし
くはゴムを円柱状に形成してなる第1の弾性体7
2が配設され、この第1の弾性体72は外力によ
り圧縮された後原形復帰するに際して、第1の係
止片62を主軸28の回転方向と同一方向に付勢
するべく機能する。そして第1の弾性体72に前
記第1の係止片62が休止している状態におい
て、該係止片62に形成した前記係止面68は、
第2の摺動面54の最も低くなる部分から第1の
摺動面52へ移行する立上り面74より、第2の
摺動面54形成側に向けて若干突出するようにな
つている(第3図参照)。なお円柱状ゴム体から
なる前記第1の弾性体72は、第2図に示すよう
に対向する直立壁部60,60の一側面に形成し
た通孔を介して溝部56中に挿入され、後述する
クラツチ板76を被蓋することにより脱落防止が
なされている。
更に前記第1の係止片62には、この係止片が
溝部56中に支承配置された際に、溝底部58と
当接して該係止片62が主軸28の回転方向側へ
所定距離以上回動し得ないよう位置規制するため
の制限手段78が形成されている。この制限手段
78は、具体的には、溝底部58側に指向するよ
う前記係止片62に一体的に突出形成した突起片
である。
次に、前述した停止用円盤50に設けた第1の
係止片62と連繋的に係合して主軸28の回転を
阻止する停止レバー80およびこれに支承配置し
た第2の係止片70の構成について説明する。第
1図および第2図から判明するように、主軸28
に対し平行に所定間隔を置いて、揺動軸82がフ
レーム12に所定中心角の範囲で回動自在に支承
されており、この揺動軸82に停止レバー80の
基端部が取付けられている。この停止レバー80
は、後述するミシンの作動停止時に、該レバーの
自由端を主軸28に向けて所定角度で回動される
ものであつて、その駆動力は当該停止レバー80
とフレーム12間に弾力的に介装した引張ばね8
4により与えられる。すなわち第5図に示すよう
に、主軸28の回転中(つまり縫製サイクルの進
行中)は、第1図に示すソレノイド86が付勢さ
れてプランジヤ88により、前記停止レバー80
を前記引張ばね84の引張弾力に抗して上限位置
に持上げ保持しているが、ミシン主軸の停止タイ
ミングと同期して前記ソレノイド86の付勢が解
除されると、引張ばね80の復帰弾力により該停
止レバー80は、第3図に示す係合位置まで揺動
降下するものである。
前記停止レバー80の自由端には、第2の係止
片70が往復動可能に支承されると共に、第2の
弾性体90がこの停止レバー80と第2の係止片
70との間に弾力的に介装されて、該係止片70
を前方付勢している。すなわち停止レバー80の
基端部近傍および自由端近傍には、夫々突出段部
92,92が一体的に形成されており、該レバー
の軸方向に所定間隔で対向し合う前記一対の突出
段部92には軸方向の貫通孔が穿設されると共
に、これらの貫通孔に1本の摺動軸94が往復動
自在に挿通されている。この摺動軸94は、例え
ば図示のようにボルトで構成され、停止レバー8
0の自由端側に位置するボルト頭部側にブロツク
状の第2の係止片70が挿通固定されている。こ
の第2の係止片70には、後述するミシンの作動
停止時に、前記第1および第2の摺動面52,5
4に摺接した後、前記第1の係止片62に形成し
た係止面68と当接係合して主軸28の回転を停
止させる爪部96が形成されている。なお前記第
2の係止片70を一端部に固定支持している前記
摺動軸94には、前記2つの突出段部92,92
の間においてフランジ付スリーブ98が挿通さ
れ、このフランジ付スリーブ98の前端部は一方
の突出段部92に貫通している第2の係止片70
の後端部と当接し、また該スリーブ98の後端部
と他方の突出段部92との間に圧縮コイルばねか
らなる第2の弾性体90が弾力的に介挿されてい
る。そして前記第2の弾性体90の伸張弾力によ
り、第2の係止片70を常時軸方向前方、すなわ
ち停止用円盤50の回転方向に逆らう方向(第3
図において左方)に付勢している。更に摺動軸9
4のねじ溝が形成されている側の他端部は、前記
一方の突出段部92の後方に延出して、ゴムリン
グ100およびワツシヤ102を介してナツト1
04により緊締され、このナツト104を回動す
ることにより前記第2の弾性体90の伸張弾力が
適宜の値に調節されるようになつている。また第
2の係止片70の自由端部が停止レバー80の自
由端から延在する距離は、摺動軸94に挿通した
前記フランジ付スリーブ98によつて所定値に規
制されているが、何れにしても第3図に示す如く
停止レバー80が反時計方向に揺動した際に、第
2の係止片70の自由端が停止用円盤50に設け
た第1の係止片62の係止面に当接して主軸28
を定位置で停止させ得るような延在距離に設定さ
れるものであることは勿論である。
停止用円盤50の前記溝部56中には、後述す
る主軸停止動作時に前記第2の弾性体90が圧縮
されて衝撃吸収緩和作用を果した後、原形復帰し
て第2の係止片70を原位置まで延伸復帰させる
際に、当該第2の係止片70が再び第1の係止片
62の係止面68に当接して該円盤50を逆付勢
し主軸28を逆転させる事態を防止するように、
第3の係止片64が配設されている。この第3の
係止片64は、第2図および第3図に明瞭に示す
ようにラチエツト爪の形状をしており、前記一対
の直立壁部60,60間に挿通したピン106を
介して回動自在に軸支されている。そしてその係
止端部108は、内蔵圧縮ばね109を介して、
前記第2の摺動面54上に出没自在に構成され、
後述するミシン作動停止時に、第2の係止片70
に形成した爪部96に前記係止端部108が反対
側から係合して、停止用円盤50並びに主軸28
の逆転を阻止するようになつている。
なお本考案装置には、主軸28への動力伝達の
入切を行うクラツチ48が付設されているので、
併せてこれにつき説明する。前記停止レバー80
には、第2図および第4図に示すようにその揺動
軸82を共通とするアーム110が一体的に分岐
形成されており、このアーム110にクラツチレ
バー112がボルト114を介して取付けられて
いる。また主軸28には、円錐凹面からなるクラ
ツチ面116を有するプーリ118が、スリーブ
120を介して回転自在かつ軸方向への摺動自在
に挿通されている。前記主軸28の中心部には盲
孔122が穿設され、この盲孔122に弾力的に
圧縮コイルばね124が挿入されて、前記プーリ
118に被着した蓋体126を介して該プーリを
主軸28から離間させる方向に常時付勢してい
る。停止用円盤50には、ゴム、その他人造皮革
からなる裁頭円錐形状のクラツチ板76が同軸的
に配設固定され、前記クラツチレバー112によ
る押圧および押圧解除がなされることにより、ク
ラツチ板76と前記クラツチ面116とが接合・
離脱して、主軸28への動力伝達の入切がなされ
るようになつている。なおクラツチレバー112
の先端と前記蓋体126の頂部に形成した陥凹部
128との間には鋼球130が介装され、第3図
に示す位置においてクラツチレバー112は鋼球
130から変位して押圧を解除し(動力伝達遮
断)、また第4図に示す位置においてクラツチレ
バー112は鋼球130を介してプーリ118を
押圧し、主軸28への動力伝達を行う。
作用・効果 次に、このように構成した本考案に係るミシン
の主軸定位置停止装置の作用および効果について
説明する。いま第1図に示すサイクルミシン10
において、ボタン付けのため所定針数(例えば9
針)の縫製サイクルが進行中であるとする。この
とき、第1図に示すソレノイド86は付勢中であ
つて、プランジヤ88に接続する停止レバー80
は、第5図に示すように引張ばね84の弾力に抗
して斜め上方に跳ねあがり、第2の係止片70は
停止用円盤50から離脱した状態にある。そして
停止レバー80に接続する前記クラツチレバー1
12も、同じく揺動軸82を中心として時計方向
に若干回動して停止し、前記鋼球130を介して
プーリ118を内方へ押圧し、そのクラツチ面1
16を停止用円盤50に固定したクラツチ板76
に当接させることによりクラツチ接続を行ない、
Vベルト44からの動力を主軸28に伝達してい
る。
次いで前記サイクルミシンにおいて所要のボタ
ン付け作業が終了し、所定針数の縫製サイクルが
完了すると、図示しない電気的制御回路からソレ
ノイド86へ指令信号が発信され、これにより該
ソレノイド86はその電磁付勢を解除される。こ
のソレノイド86の滅勢により、前記引張ばね8
4の弾性力が優勢となつて該ばねは原形に復帰
し、停止レバー80は揺動軸82を中心として主
軸28に向けて反時計方向に回動し、第3図に示
すように第2の係止片70が第1の係止片62に
衝突当接して、前記主軸28を瞬時に停止させる
に至る。すなわちこの動作を経時的に述べると、
停止レバー80がばね84の復帰弾力により引張
されて反時計方向に所定角度回動すると、これに
伴いクラツチレバー112も回動して前記鋼球1
30からバイアスし、主軸28の盲孔122中に
収納した圧縮コイルばね124の解放弾力により
プーリ118はクラツチ板76から離脱して、主
軸28への動力伝達が遮断される。しかし主軸2
8に接続した停止用円盤50は、慣性によりなお
時計方向への回転を続けている。このため停止レ
バー80の自由端に配設した前記第2の係止片7
0は、その下端部を円盤50の第1の摺動面52
に当接摺擦させると共に、引続き第2の摺動面5
4と摺擦させる。そして第2の係止片70は、係
止端部108を第2の摺動面54から若干上方に
臨ませている第3の係止片64に当接し、この第
3の係止片64を押圧回動させつつ通過して、遂
には第1の係止片62の係止面68に衝突する。
これにより停止用円盤50およびこれに接続する
主軸28は定位置において瞬時に停止させられる
が、このとき第1の係止片62は円盤50との間
に設けた前記第1の弾性体72を圧縮変形させつ
つピン66を中心として反時計方向に若干回動し
て、衝突時の衝撃を吸収緩和する。また前記第2
の係止片70も前記第2の弾性体90を圧縮しつ
つ停止レバー80に沿つて軸方向に後退し、前記
摺動軸94の端部に介挿したゴムリング100の
圧縮変形との共作用下に同じく衝撃を吸収緩和す
る。
なお前述したように第2の係止片70は第2の
弾性体90を圧縮して後退した後、該弾性体90
の復帰弾力により直ちに原位置に向けて前進す
る。このため、第2の係止片70は第1の係止片
62を介して停止用円盤50を逆付勢し、該円盤
50に接続する主軸28を逆転させることが懸念
される。しかるに本考案に係る装置では、前記第
3の係止片64の係止端部108が第2の係止片
70に設けた爪部96に反対側から係合するよう
になつているため、停止用円盤50に逆方向から
の付勢力が作用しても、該円盤50は反時計方向
に回転し得なくなつているので、主軸28に対す
る逆転防止が達成される。
以上詳細に説明したように、本考案に係るミシ
ンの主軸定位置停止装置によれば、サイクルミシ
ンにおける所定針数の縫製サイクルが終了して、
主軸停止指令により停止レバーが停止用円盤に向
けて回動し、この停止レバーの自由端に設けた第
2の係止片が停止用円盤に配設した第1の係止片
と衝突当接して主軸を定位置に停止させるに際
し、第1および第2の係止片は夫々配設した弾性
体を圧縮変形させて若干回動乃至後退して、衝突
時における衝撃を吸収緩和するように構成してあ
るから、各縫製サイクル毎に反復される主軸停止
動作による機械的損傷や摩耗およびこれに伴う故
障の発生を著しく低減させることができる。また
衝撃音も充分緩和されるので、作業環境を更に向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る装置を具備したサイクル
ミシンの概略構成を示す斜視図、第2図は本考案
に係る装置の概略構成を示す一部切欠斜視図、第
3図は本考案に係る装置の側面図であつて、停止
用円盤の一部が切欠かれてあり、第4図は第3図
に示す装置の平面図であつて、クラツチ部分を断
面図で表わし、第5図は第3図に示す装置におい
てクラツチが接続され、かつ第2の係止片が第1
の係止片から離脱している状態を示すものであ
る。 12……フレーム、28……主軸、50……停
止用円盤、52……第1の摺動面、54……第2
の摺動面、62……第1の係止片、64……第3
の係止片、68……係止面、70……第2の係止
片、72……第1の弾性体、78……制限手段、
80……停止レバー、90……第2の弾性体、9
6……爪部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ミシンのフレーム12に回転自在に支承され
    た主軸28と、 前記主軸28に固定された円盤であつて、当
    該円盤の外周には主軸28の軸心を中心とする
    円弧をなして全周の大半を占める第1の摺動面
    52と、その第1の摺動面52に連なり主軸2
    8の回転方向と逆らう方向に漸次低くなつて1
    つの凹部を形成する第2の摺動面54とが形成
    されている停止用円盤50と、 前記停止用円盤50における第2の摺動面5
    4に隣接した位置において、その停止用円盤5
    0の回転方向に沿い回動可能に支承され、かつ
    一側に前記凹部の最も低い側と相対し得る係止
    面68が形成された第1の係止片62と、 前記第1の係止片62と前記停止用円盤50
    との間に設けられ、その第1の係止片62を主
    軸28の回転方向と同一方向に付勢し前記係止
    面68を前記凹部中に位置させる第1の弾性体
    72と、 前記第1の係止片62に設けられ、前記停止
    用円盤50に接して当該第1の係止片62が主
    軸28の回転方向側へ移動するのを規制する制
    限手段78と、 前記主軸28と間隔を置きかつこれと平行な
    軸線の周りに基端が揺動可能に支承され、自由
    端がミシンの停止に際し主軸28に向かう方向
    に回動される停止レバー80と、 前記停止レバー80の自由端に往復動可能に
    支承されかつ前記第1および第2の摺動面5
    2,54に摺接した後、前記第1の係止片62
    の係止面68と係合して主軸28の回転を停止
    させる爪部96が形成された第2の係止片70
    と、 前記第2の係止片70と前記停止レバー80
    との間に設けられ、前記第2の係止片70と前
    記第1の係止片62との係合に際し少なくとも
    その第2の係止片70に対し緩衝作用をなす第
    2の弾性体90と、 前記第2の弾性体90の緩衝作用による反力
    により前記第2の係止片70を介して主軸28
    が逆転するのを防ぐため、第2の係止片70の
    爪部96に対し前記係止面68と反対の側から
    係合し得るように前記停止用円盤50の第2の
    摺動面54に突設もしくは出没自在に取付けら
    れた第3の係止片64と を設けたことを特徴とするミシンの主軸定位置
    停止装置。 (2) 第1の弾性体72が円柱状に形成されている
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項記載のミシンの主軸定位置停止装置。
JP13682883U 1983-09-02 1983-09-02 ミシンの主軸定位置停止装置 Granted JPS6044778U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13682883U JPS6044778U (ja) 1983-09-02 1983-09-02 ミシンの主軸定位置停止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13682883U JPS6044778U (ja) 1983-09-02 1983-09-02 ミシンの主軸定位置停止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6044778U JPS6044778U (ja) 1985-03-29
JPS6221272Y2 true JPS6221272Y2 (ja) 1987-05-29

Family

ID=30307525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13682883U Granted JPS6044778U (ja) 1983-09-02 1983-09-02 ミシンの主軸定位置停止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6044778U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6044778U (ja) 1985-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4343250A (en) Lock stitching and over-lock stitching sewing machine
US5009177A (en) Thread cutting unit having a rotatably driveable cutting knife and loop spreading plate for a sewing machine
JPS6221272Y2 (ja)
US3889615A (en) Safety device for a sewing machine
US4073250A (en) Intermittent drive for sewing machine
US2721526A (en) Stop-motion mechanisms for sewing machines
JP2848968B2 (ja) ミシン
US3636902A (en) Control device for the operation of a sewing machine
US3126851A (en) Anti-rebound device for sewing machines
JPS6044950B2 (ja) 布押え足昇降用操作装置を備えたミシンにおける縫糸切断装置
JPS6237562Y2 (ja)
JP2550247B2 (ja) ミシンの布押え装置
JPH0437599Y2 (ja)
JPS624310Y2 (ja)
JPH0137584Y2 (ja)
JP4536508B2 (ja) 針棒駆動装置
JP3256703B2 (ja) ミシン
JPS59235B2 (ja) サイクルヌイミシンノヌノオサエソウチ
JPS6111631B2 (ja)
JP2752482B2 (ja) 針棒のジャンピング方法及びその装置
JPH0415177Y2 (ja)
JPS5845669Y2 (ja) サイクルミシンの針数変換装置
JPH0140637B2 (ja)
JPS6040216Y2 (ja) ミシンの縫模様サイクル縫装置
CA1048862A (en) Intermittent driving device for sewing machines