JPS6221247Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、飲食店における客用テーブル（カ
ウンターを含む）や家庭のテーブルであつて、座
席に対応してそれぞれ揚げ鍋をそなえ、着席者が
好みの材料を選び自ら天ぷらや串物を揚げること
ができる新規な揚げ物テーブルに係り、その目的
とするところは、個々に温度調節できる加熱器付
き揚げ物鍋への油を、必要によりメインタンクか
ら供給し、用済み鍋の油は排出し続いて過した
後メインタンクに還元する揚げ物テーブルとする
にある。

この考案の詳細を添付図面に示す実施例に基い
て以下に説明する。

第１図において１はテーブル本体、２はテーブ
ル本体１のまわりに配設された複数個の椅子であ
る。

テーブル本体１の天板３には椅子２に対応する
部分に揚げ鍋４が埋込んで配設されている。

天板３に下方には第２図にも示すように、各揚
げ鍋４への油供給用パイプ５と、各揚げ鍋からの
排出油吸引用パイプ６が配設してあり、油供給用
パイプ５と各揚げ鍋は油供給用分岐管７で接続さ
れ、排出油吸引用パイプ６と各揚げ鍋は油排出用
分岐管８で接続されており、且つこれらの各分岐
管にはバルブ９ａ、９ｂが設けてある。

油供給用パイプ５にはポンプ１０ａを介在して
油タンク１１が接続してあり、排出油吸引パイプ
６にはポンプ１０ｂを介して過器１２が接続し
てあるが、図示構造では油タンク１１の上に過
器１２が重なつているものを示した。１３は油タ
ンク１１と過器１２間の多孔仕切板、１４は
過器内の層を示す。

各揚げ鍋４の底部下面には温度調節装置付き加
熱器１５が配してある。

加熱器１５の熱源は通電により発熱するニクロ
ーム線、又はガスバーナなどが使用される。温度
調節装置は揚げ鍋内の温度を検知して所定温度以
上になると熱源への通電又は燃焼用ガスの供給を
ストツプし常時所定温度を保つようにするがこの
装置は公知であるので図示を省略した。１６は揚
げ鍋の蓋、１７は排煙用ダクトを示す。

この考案は上記したような構造であり、この揚
げ物テーブルは、テーブル本体の天板部に、各座
席に対応して揚げ鍋が設けてあり、これらの揚げ
鍋には油タンクからの油が共通する油供給用パイ
プからの分岐管により供給され、又揚げ鍋を使い
終つた際の油は油排出分岐管により排出油吸引パ
イプに吸引されて過器に送られ、過された油
を前記油タンクに還元するようにし、又各揚げ鍋
にはそれぞれ温度調節装置付き加熱器が設けてあ
るので、各揚げ鍋への油の供給や使用済み鍋の油
の排出過を管理者の手で操作することにより、
揚げ物テーブルに着席したものは希望の揚げ物材
料を求めてこれを鍋内に投入するだけでよく、焦
げ色等で判断し引き上げて食することができて楽
しく喫食し得るという効果がある。

又この考案によれば、複数個中の１つの揚げ鍋
のみを使用することができ、油タンク内の油は加
熱しないので油が不用に加熱されず、且つ油加熱
用燃料代も大いに節約することができるという効
果がある。

なお、各揚げ鍋の油供給、並びに各揚げ鍋の使
い終り油の排出を、各鍋の分岐管のバルブを操作
するだけで、油供給用パイプに介在されるポンプ
や油吸引パイプに介在されるポンプの電源が入る
電気回路を設けた構造にすれば、バルブの操作だ
けで鍋内に自動的に注油したり排出したりするこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る揚げ物テーブルの一例の
一部切欠斜視図、第２図は同上の配管系の説明図
である。 １……テーブル本体、２……椅子、３……天
板、４……揚げ鍋、５……油供給用パイプ、６…
…排出油吸引パイプ、７，８……分岐管、９ａ，
９ｂ……バルブ、１０ａ，１０ｂ……ポンプ、１
１……油タンク、１２……過器、１５……加熱
器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テーブル本体の、各座席に対応する位置におい
   て天板上に揚げ鍋をそれぞれ配設し、天板下には
   油タンク及びポンプを介在する油供給用パイプ
   と、過器及びポンプを介在する排出油吸引パイ
   プを配し且つ両パイプは各揚げ鍋にバルブ付き分
   岐管によりそれぞれ接続し、前記過器は前記油
   タンクに接続し、各揚げ鍋の底部下面には温度調
   節装置付き加熱器を配したことを特徴とする揚げ
   物テーブル。