JPS62211684A - デイスプレイ用防眩フイルタ− - Google Patents

デイスプレイ用防眩フイルタ−

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JPS62211684A
JPS62211684A JP5356586A JP5356586A JPS62211684A JP S62211684 A JPS62211684 A JP S62211684A JP 5356586 A JP5356586 A JP 5356586A JP 5356586 A JP5356586 A JP 5356586A JP S62211684 A JPS62211684 A JP S62211684A
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filter
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film
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、OA機器あるいはFAa器などに使用される
ディスプレイの前面に装着する防眩フィルターであって
、防眩性及びディスプレイ表面への密着性に優れた防眩
フィルターに関するものである。
[従来の技術] 最近、事務所内のOA化、あるいは工場内のFA化が急
速に進み、それに伴なうワープロ、パソコン、制御盤、
計器盤、その他の機器に備えられるディスプレイによる
作業者の目の疲労、あるいは、それに起因すると思われ
る精神的疲労が問題となっていて、作業者への対策が必
要となっている。
作業者に与えるディスプレイによると記のような問題は
、ディスプレイ特有の輝度と画像のチラッキなどと共に
、ディスプレイの表面に太陽光や室内の照明光が照射さ
れることによって生ずる表面反射光や、ディスプレイ表
面の鏡面作用によって像が映ることによって表示画像の
確認に困難を生ずることが原因となっている。
このため、ディスプレイ前面に装着して1表面反射光や
像が映ることを防ぐフィルター形式の防眩板、防眩フィ
ルター、あるいは表面反射板(以下、これらを防眩フィ
ルターと称する)が市販されている。
上記のような防眩フィルターは、一般的には、透明基体
、例えば硬質プラスチック板の表面を反射防止コートし
たもの、偏光板をプラスチック板で挟むように密着させ
たもの、あるいはプラスチック板の表面を染料で染色さ
せるか、プラスチック材料中に染色材料を添加して、染
色プラスチック板に成形加工されたものなどからなって
いる。
一方、透明プラスチック薄板の一表面に外部光が照射さ
れることで生ずる表面反射光を視野外に導くように3!
!続する僕を形成させて、表面反射光を視野外に除去す
る方法(特開昭56−133701号公報参照)、それ
を改良して連続する模を両表面に形成させた像移動及び
色発生の少ない表面反射の視野外除去装置(特開昭57
−165801号公報参照)なるものが提案されている
[発明の解決しようとする問題点] 現在重版の透明基体よりなる防眩フィルターの基体材料
は硬質のポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート
、ポリスチレン、あるいはガラスなどである。かかる防
眩フィルターは硬質の材料からなる故に、はとんどが剛
直な平板であり、ディスプレイの前面に特定の間隔を保
って装着され、ディスプレイ表面の凸球面の曲率、ある
いは円柱状面の曲率に相応する曲率は付与されていない
、したがって、ディスプレイ表面と装着される防眩フィ
ルターとの間に部分的に異なった間隔の空間が形成され
る。このため、ディスプレイを注視する作業者の位置、
例えばディスプレイの正面に対して左右サイド側では防
眩効果が低下し、しかも作業者の位置によっては、ディ
スプレイに表示される画像や、文字は屈曲されたり、レ
ンズ作用を生じて歪んで見えて、不鮮明なものとなると
いう欠点がある。また、防眩フィルターの基体を柔軟性
を有する材料、例えば、軟質プラスチックとした場合、
かかる防眩フィルターを折り曲げると接着されている偏
光膜は基体材料の柔軟性に追従し得す、接着面から容易
に剥離してしまうという問題がある。
一方、前記のようなプラスチック薄板の表面に連続する
楔を形成させて、表面反射光を視野外に導くような楔を
形成させてなる表面反射光の除去方法あるいは装置にお
いて、その材料として透明プラスチック、ガラスが例示
され、折り曲げ自在な軟質材として、透明性の低いもの
でも良いとしてシリコーンゴムが挙げられている。而し
て、表面に連続する楔を形成させるに好適な成形性、透
明性及び適度な柔軟性を有する材料については具体的に
何ら示されてはいない。
本発明は、上記の如き問題点に鑑みなされたものであり
、本発明者は、ディスプレイ用防眩フィルターとしては
、ディスプレイ表面の曲率に応じて、その表面に密着さ
せることが可能である変形性、柔軟性とを有し、しかも
防眩フィルターとしての成形時に基体の表面に防眩効果
を生じさせるに足る連続した楔状面を容易に形成し得る
透明プラスチック材料を種々研究、検討した。その結果
、特定のポリウレタンが、上記の目的を達成し得て、耐
摩耗性、耐薬品性にも優れているという事実を見い出し
本発明を完成するに至ったものである0、 [問題点を解決するための手段] 本発明は、一表面が連続する傾斜面と垂直面で構成され
る楔状面で形成された透明ポリウレタンエラストマーの
フィルムからなることを特徴とするディスプレイ用防眩
フィルターを新規に提供するものである。
本発明のディスプレイ用防眩フィルターにおいて、フィ
ルターの材料としての透明ポリウレタンエラストマーは
、公知のポリウレタンエラストマーにおける透明性を有
する熱可塑性ポリウレタンエラストマーあるいは熱硬化
性ポリウレタンエラストマーから選定される。而して、
かかるポリウレタンエラストマーは柔軟性あるいは弾性
を有するが1本発明のディスプレイ用防眩フィルターと
しては、JIS K6301によって測定される下記特
性が下記数値内にあるものから選定されるのが好適であ
る。
引張強さ:200〜800 kg/c履2伸   び:
5〜700 % ショアA硬度:60〜100 ここで、JIS K 6301は加硫ゴム物理試験方法
であることから、上記特性は柔軟性あるいは弾性を表わ
す指標として用いられる。而して、本発明におけるポリ
ウレタンエラストマーは、上記特性数値にあることによ
って1曲率を異にする種々のディスプレイ表面に対して
、密着性が優れ、したがって画像の歪の発生もなく、防
眩性の効果とあいまって、画像が極めて鮮明となり、見
やすくなる。上記特性数値を逸脱すると、上記のような
効果は低下し、装着時の折り曲げなどによって破損した
り、また密着性が低いことから、画像に歪みを生じたり
することとなる。
一般に熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、ポリオー
ルなどの二官能性活性水素化合物と、ジイソシアネート
化合物をほぼ出量で反応させて線状化された、所謂直鎖
構造型のポリマーとして得られ1弾性を有するものであ
ることが知られている9本発明における熱可塑性ポリウ
レタンエラストマーにおいても上記に従うものである。
二官能性活性水素化合物としては、通常比較的高分子量
の二官能性活性水素化合物と鎖伸長剤と呼ばれる低分子
量の二官能性活性水素化合物が併用される。前者として
は、分子量約800〜6000のポリエーテル類あるい
はポリエステル類などのジオールが適当であるが、これ
に限られずポリカーボネート類あるいはポリブタジェン
類などの高分子量ジオールも使用できる。而して、ポリ
オールとしてのポリエステル類あるいはポリエーテル類
において、ポリエステル類からなる熱可塑性ポリウレタ
ンエラストマーは前記の特性値を満足し得るという点に
おいて好適である。ポリエステル類としては、アジピン
酸やアゼライン酸なとの二塩基性有機酸とエチレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1.8−ヘキサンジ
オールなどのグリコールを原料としたものが市販され容
易に入手することが出来る。かかるポリエステル類とし
ては、ポリエチレンアジペート、ポリブチレアジベート
、ポリヘキシレンアジペート、ポリエチレンアゼレート
などを例示し得る。また開環重合ポリエステルジオール
として、ポリラクトン類、特にポリイプシロンカプロラ
クトンも例示し得る。ポリエーテル類としては、ポリ(
オキシテトラメチレン)グリコールやポリ(オキシプロ
ピレン)ポリ(オキシエチレン)グリコールなどがある
。 鎖伸長剤としては分子量約400以下、特に約20
0以下のジオールやジアミンが適昌である。たとえば、
エチレングリコール、1.4−ブタンジオール、1.8
−ヘキサンジオール、インホロンジアミン、MOCAな
どが使用できる。通常、この鎖伸長剤の使用量によりポ
リウレタンエラストマーの硬度がrJ8節され、その使
用量が多い程硬いエラストマーが得られる。勿論、比較
的高分子量の二官能性活性水素化合物の種類によっても
硬度調節でき、たとえばその分子量が低い程硬いエラス
トマーが得られる。
また、ジイソシアネート化合物は特に限定されないが、
好適なものとして4.4゛−メチレンビス(シクロヘキ
シルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネートなどの無黄変性ジイソ
シアネート化合物を例示し得る。 熱硬化性ポリウレタ
ンエラストマーは、多官能活性水素化合物とポリイソシ
アネート化合物のいずれか少なくとも1部に三官能以上
の化合物を使用し、それらをほぼ当量反応させて得られ
る架橋を有するポリウレタンエラストマーである。二宮
簡の活性水素化合物や三官能のポリカーボネート化合物
としては前記のものが適当である。三官能以上の高分子
量活性水素化合物どしては、官能基当りの分子量が約2
00〜3000のポリオールが適当がある。
ポリオールとしてはポリエステル類やポリエーテル類の
他2アクリルポリオールなども使用できる。ポリエステ
ル類としては前記の二塩基性有機酸とグリコールに加え
てさらに3価以上の多価アルコールや三塩基性以上の有
機酸とを原料として得られるものが好ましい、三官能以
上の多価アルコールの併用が好ましく、この多価アルコ
ールとしては、たとえばグリセリン、トリメチロールプ
ロパン、ヘキサントリオール。
ペンタエリスリトールなどがある。三官能以上のポリエ
ーテル類としては、三官能以上の多価アルコールや多価
フェノール、あるいは3以上のアミン性水素原子を有す
るポリアミン類などに、エチレンオキシドやプロピレン
オキシドを付加して得られるものが適当である。比較的
高分子量の二官能性および/または三官能以上の活性水
素化合物とともに、架橋剤と呼ばれる三官能以上の低分
子量活性水素化合物(たとえば3価アルコールなど)を
使用することができるが必ずしも必須ではない、また、
比較的高分子量の活性水素化合物が三官能以上のものあ
るいはそれと二官能性のものとの混合物である場合は、
三官能の前記鎖伸長剤を併用することもで、きる。
ポリインシアネート化合物としては前記のようなジイン
シアネート化合物が好ましい、しかし活性水素化合物が
すべて二官能性であるときは、三官能以上のポリイソシ
アネート化合物あるいはそれとジイソシアネート化合物
との組み合せを使用しうる。三官能具とのポリイソシア
ネート化合物としては、たとえばジイソシアネート化合
物の多官箋化変性物やウンデカントリイソシアネートな
どがある。
ポリウレタンエラストマーは上記原料を使用し、プレポ
リマー法やワンショット法などで製造される。特に、高
分子量活性水素化合物とポリイソシアネート化合物より
末端インシアネート基を有するプレポリマーを製造し、
このプレポリマーと鎖伸長剤あるいは架橋剤と反応させ
る方法、即ち、プレポリマー法、の使用が好ましい。
本発明の防眩フィルターについて、上記の原料を使用す
る場合の製造方法を具体的に説明する。熱可塑性ポリウ
レタンエラストマーを材料とする場合、ポリオールとし
て例えば、ポリエステル類とインシアネート化合物との
反応において、好ましくはポリエステルを事前に高温真
空処理して脱水、脱泡後、イソシアネート化合物と混合
1反応させてプレポリマーとする。この反応において触
媒として、有機金属化合物、例えば有m錫化合物あるい
は金属キレート化合物を加えるのが好ましい0.得られ
たプレポリマーに鎖伸長剤を加えて、加熱した状態でフ
ィルム成形用鋳型に注入し、加熱、熟成した後、離型し
て成形されたフィルムをキュアーすることによって、ポ
リウレタンエラストマーからなるフィルムが得られる。
フィルム成形用鋳型にはフィルムの一表面に連続した楔
状面を成形し得るように、その転写面を加工しておくこ
とによって、楔状面を有する防眩フィルターが成形され
る。また得られた平坦なポリウレタンエラストマーから
なるフィルムを連続した楔状面を形成し得るように加工
された金型を用いて、例えばプレス成形によって、フィ
ルムの一表面に楔状面を形成し、45!状面を有する防
眩フィルターを成形することもできる。
熱硬化性ポリウレタンエラストマーにおいても、その材
料のポリオールをポリエステル類とする場合は、上記の
熱可塑性ポリウレタンエラストマーの場合と同様の方法
によって行なわれる。またポリオールをポリエーテル類
とした場合もプレポリマーに架橋剤を反応させて、ポリ
エステル類と同様の方法によってフィルムが成形される
。更に架橋剤や鎖伸長剤を用いることなく、ワンショッ
ト法等でフィルムを形成することもできる。フィルムの
一表面への連続した楔状の形成方法は前記の熱可塑性ポ
リウレタンエラストマーの場合と同様の方法によって行
なわれ、防眩フィルターに成形きれる。
熱可塑性ポリウレタンエラストマーあるいは熱硬化性ポ
リウレタンエラストマーの製造方法において、ポリオー
ルとインシアネート化合物の種類や配合割合を変化させ
ることによって得られるエラストマーの特性も変化する
。たとえば、高分子量ポリオールに対する鎖伸長剤やイ
ンシアネート化合物を多くすると、特性としての伸びは
低下し、硬度は上昇する傾向が認められる。また高分子
量ポリオールが低分子量となるほど伸びが低下し硬度は
上昇する傾向がある、これらのことから原料の種類や配
合割合を適宜選択することによって、好適な特性を有す
るエラストマーが得られる。
かくして、成形される本発明の防眩フィルターにおいて
、一表面に形成される連続する傾斜面と垂直面で構成さ
れる楔状面について、具体的に第1図によって説明する
。第1図は、本発明の防眩フィルターの部分拡大断面図
である。
図中、フィルタ一本体1の一表面に傾斜面2と垂直面3
とによって、連続的に楔状面が形成されている。垂直面
間のピッチPは0.05mm〜0.5IIm、好ましく
は0.1層m〜0.3mm 、傾斜面の角度0は10度
〜40度、好ましくは20度〜35度である。楔状面の
形状寸法が上記の値を逸脱すると防眩効果は低下する。
フィルタ一本体1の厚さtは0.05■m〜 1■腸で
あるが、フィルターの柔軟性が適当に保たれ、ディスプ
レイ表面への密着性において好適であり、また、ディス
プレイ画像の透視性においても好適である。フィルター
の一表面に形成される楔状面の垂直面は着色塗料によっ
て塗装され部分的に遮光されていると防眩効果とともに
コントラストも向上する。第2図は上記のごとく楔状面
の垂直面3に着色塗料5が塗布されてなる防眩フィルタ
ーの部分断面拡大図である。かかる塗料において、黒色
塗料であるのが効果は著しい、しかしながら、色種は上
記効果を余すものであれば特に限定されない0着色塗料
の材質としてはポリウレタンエラストマーへの塗料の接
着性において、ポリウレタン塗料として公知あるいは市
販されているものが好適である。かかる塗料に着色剤、
例えばカーボンブラックなどを混合したものなどが使用
され得る。塗料の塗布方法は、種々の方法が採用され、
特に限定されない。
本発明の防眩フィルターにおいて、第1図に示される楔
状面の形成されない他の表面4は平坦であるが、ディス
プレイ前面への装着及び密着性において充分であり問題
はない、而して、ディスプレイ前面への着脱性などを改
良する目的から、楔状面に形成されてもよく、また、微
小凹凸面、エンボス面1曲率などが付与されてもよい、
更に、上記のごとき形状の他に、粘着剤層6が形成され
、密着性を更に向上させることもできる。かかる粘着剤
層において、ディスプレイ表面への装着時に粘着剤層が
現われるように粘着剤層を他の材料、例えば剥離紙など
で保護しておくことは好ましいことである。粘着剤層に
おける粘着剤は、アクリル系ポリマーなどディスプレイ
表面への密着性と防眩フィルターへの層形成性とにおい
て、好適な成分からなることは勿論である。
本発明の防眩フィルターは透明ポリウレタンエラストマ
ーからなるが、透明性を維持し得る限りにおいて着色さ
れていてもよく、ディスプレイ画像の色調、輝度などと
の関係において、着色の色種は適宜選択され得る。
[作 用] 本発明の防眩フィルターは、その表面に形成される連続
する楔状面が幾何学的に構成されてなることから、照射
される外部光の反射光を視野外に導くよう作用して、防
眩効果を生ずるものである。また、ディスプレイを見る
角度によってもその効果は変ることがなく、しかも画像
の歪が生じないということはフィルターがディスプレイ
表面に密着し得ることによるものである。ディスプレイ
表面へのかかる密着性は、フィルターの材質、特に透明
ポリウレタンエラストマーの有する特定の特性値によっ
て規定される柔軟性、硬度などによって生ずるものと考
えられる。
実施例1 分子32018.  ヒドロキシル価55.8のポリ呈
チレンアジヘー) 100.0gを真空下110℃で脱
気及び脱水し、これに4,4′−メチレン−ビス(シク
ロヘキシルイソシアネート) 53.3g及びジブチル
チンジウラレー) 0.01gを加えて、窒素気流下8
0℃にて15分間反応させ、プレポリマーを得た0次に
、得られたプレポリマーを70℃に保持して、1,4−
ブタンジオール13.4gを加え、攪拌しながら減圧脱
泡して、あらかじめ用意した、連続する傾斜面(角度3
5度)と垂直面でピッチ0.31に構成される楔状面を
形成し得る転写面を有する金属板よりなるフィルム成形
用鋳型に注入した。このフィルム成形用鋳型の転写面は
、電鋳メッキされた表面を溝切りして楔状面が形成され
たものである。注入後、130℃にて15時間キュアさ
せた。かくし”て成形体を離型することによって熱可塑
性ポリウレタンエラストマーのフィルムからなり、その
一表面に連続する楔状面の形成された本体の厚さ約1m
mの防眩フィルターを得た。
得られた防眩フィルターを14インチ大のディスプレイ
の球状表面に相当する形状に裁断調整して、その表面に
密着させ、次のように防眩効果を確認した。即ち、ディ
スプレイより直線距離的1.5m、角度約45度の上方
位置及び直線距離的3mの上方に室内光(各3QW直管
蛍光灯2本)がある位置にディスプレイを設置して、室
内光による反射光の防眩試験、同ディスプレイによる1
回2時間連続ディスプレイ作業の1日3回緑返しによる
作業者の目の疲労試験である。
その結果、室内光による反射光の防眩試験において、デ
ィスプレイ正面及び左右30度の角度からの注視におい
て、室内光の反射は全く認められず、ディスプレイの画
像は鮮明に読み取ることができて、優れた防眩効果が認
められた。
次に目の疲労試験において、作業者は疲労を全く感する
ことなく、能率の向上が認められるという報告がなされ
た。
別に上記と同様に、転写面に楔状面の形成されないフィ
ルム成形用鋳型を使用して、楔状面の形成されない熱可
塑性ポリウレタンエラストマーのフィルムを得て、その
特性を測定し、結果を第1表に示した。
実施例2 実施例1におけるポリエチレンアジペートに代えて、分
子J12011、ヒドロキシル価55.8のポリイプシ
ロンカブラクトン100gをポリオールの全量として用
いた他は実施例1と同様の方法によって、熱可塑性ポリ
ウレタンエラストマーのフィルムからなる防眩フィルタ
ー及びフィルム(楔状面の形成されない)を得た。
得られた防眩フィルターの防眩性試験及び目の疲労試験
を実施例1と同様に行なったところ、実施例1と全く同
様の結果が得られた。更に、フィルムについて特性を測
定したところ第1表に示す通りであった。
実施例3 分子量44B、ヒドロキシル価37.8のポリオキシプ
ロピレントリオール100.Ogを真空下110℃で脱
気及び脱水処理し、これにヘキサメチレンジイソシアネ
ートのビユレット変性体(“スミジュールN −320
0”:住友バイエル社製) io。
g及びジブチルチンジラウレー) 0.008gを加え
て、80℃にて5分間攪拌しながら反応させ、減圧脱泡
した後、実施例1と同様のフィルム成形用鋳型に注入し
、 130℃にて15時間キュアさせた。鋳型より成形
物を離型して熱可塑性ポリウレタンエラストマーのフィ
ルムよりなる防眩フィルターを得た。また、同様にして
楔状面の形成されないフィルムを得た。
得られた防眩フィルターの防眩性試験及び目の疲労試験
を実施例1と同様に行なったところ、実施例1と全く同
様の結果が得られた。更に、フィルムについて特性を測
定したところ第1表に示す通りであった。
実施例4 分子量2580、ヒドロギルジル価80.9のジエチレ
ングリコール、トリメチロールプロパンとアジピン酸よ
りなるポリエステルポリオール(“ニラポラン−403
2″ :日本ポリウレタン社製)100゜Ogを真空下
11O℃で脱気及び脱水し、これにこれに4.4゛−メ
チレン−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)58.
2g及びジブチルチンジウラレート0.01gを加えて
、窒素気流下80℃にて15分間反応させて、プレポリ
マーを得た0次に、70℃に調温した上記プレポリマー
に、エチレングリコール8.8g及びトリメチルプロパ
ン5.0gを加え攪拌しながら減圧脱泡し、80℃にて
実施例1と同様のフィルム成形用鋳型に注入し、130
℃にて15時間キュアさせた。鋳型より成形物を離型し
て熱硬化性ポリウレタンエラストマーのフィルムよりな
る防眩フィルターを得た。また、同様にして楔状面の形
成されないフィルムを得た。
得られた防眩フィルターの防眩性試験及び目の疲労試験
を実施例1と同様に行なったところ、実施例1と全く同
様の結果が得られた。更に、フィルムについて特性を測
定したところ第1表に示す通りであった。
比較例1 実施例1において、防眩フィルターをディスプレイ前面
に密着することなく、ディスプレイの防眩性試験及び目
の疲労試験を実施例1と同様に行なった。
その結果、防眩性については、ディスプレイ表面に室内
光の蛍光灯が映り、その表面で反射する光が視野に入り
、ディスプレイ画像は不鮮明であった。また、ディスプ
レイ作業において1作業者は1回2時間の作業後、室内
の風景が、あたかも緑黄色のフィルターを通して見るよ
うに着色されて見え、この状態が正常に回復するまでに
可成りの時間を要したとの報告がなされた。更に作業を
縁返すことによって、目の疲労感が著しいとの報告もな
された。
実施例5〜6 実施例1及び3によって得られた防眩フィルターについ
て、その表面に形成される楔状面の垂直面に1次の方法
により黒色塗料を塗布した。即ち、ポリウレタン塗料に
黒色顔料を混合した黒色塗料をプレス法により、転写塗
布した後、乾燥させて、垂直面が黒色に塗られた防眩フ
ィルターを得た。
得られた防眩フィルターについて実施例1と同様に防眩
性試験及び目の疲労試験を行なった。その結果、いずれ
もディスプレイ画像はコントラストが向上し、防眩効果
とともに、画像が極めて鮮明であった。また、作業者に
゛よる連続ディスプレイ作業によっても全く疲労感がな
いという報告がなされた。
[発明の効果] 本発明の防眩フィルターは、透明ポリウレタンエラスト
マーからなり、特定の特性を有し、例えば適度な柔軟性
を有することから、如何なる曲面のディスプレイであっ
ても、その表面に容易に密着するという特徴を有する。
したがって、ディスプレイ作業において、左右サイドか
らの注視においても画像の歪などは生じないという効果
が認められる。また、その特性は耐擦傷性をも向上させ
るものであり、傷が付きにくく、耐久性にも優れている
防眩フィルターとしての防眩性についてはディスプレイ
表面に照射される。外部光の反射光を視野外に向けるこ
とから、無反射面となり、優れた防眩性を有している。
特に、フィルター表面に形成される楔状面の垂直面を着
色塗料によって塗装し、部分的に遮光すると防眩性とと
もにコントラストを向上させるという効果も認められる
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の防眩フィルターの部分拡大断面図で
あり、第2図は、表面に形成される楔状面の垂直面に着
色塗料が塗装されてなる防眩フィルターの部分拡大断面
図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一表面が連続する傾斜面と垂直面で構成される楔状
    面で形成された透明ポリウレタンエラストマーのフィル
    ムからなることを特徴とするディスプレイ用防眩フィル
    ター。 2、透明ポリウレタンエラストマーはJIS K630
    1によって測定される下記特性が下記数値内にある特許
    請求の範囲1のディスプレイ用防眩フィルター。 引張強さ:200〜800kg/cm^2 伸び:5〜700% シヨアA硬度:60〜100 3、連続する傾斜面と垂直面で構成される楔状面の垂直
    面は着色塗料が塗布されてなる特許請求の範囲1のディ
    スプレイ用防眩フィル ター。
JP5356586A 1986-03-13 1986-03-13 デイスプレイ用防眩フイルタ− Expired - Lifetime JPH0625918B2 (ja)

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JPH0625918B2 JPH0625918B2 (ja) 1994-04-06

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