JPS62206735A - 回路しや断器 - Google Patents

回路しや断器

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JPS62206735A
JPS62206735A JP4808886A JP4808886A JPS62206735A JP S62206735 A JPS62206735 A JP S62206735A JP 4808886 A JP4808886 A JP 4808886A JP 4808886 A JP4808886 A JP 4808886A JP S62206735 A JPS62206735 A JP S62206735A
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洋一 横山
茂 朴木
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/30Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts
    • H01H9/32Insulating body insertable between contacts

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、回路しゃ断器に関するものである。
〔背景技術〕
異常電流たとえば短絡時に可動接点と固定接点との間に
、消弧用の遮へい板を挿入することによりアークをしゃ
断して消弧する従来例(特開昭57−196440号)
を第8図に示すが、つぎのような欠点があった。すなわ
ち、開閉・トリップ手段104のリンク機構部の動作に
よる可動接触子100の開離動作に連動して、ばね10
5で付勢された遮へい板101が可動接触子100に摺
動しながら固定接点102と可動接点103との間に移
動するため、その摺動摩擦により短絡発生から遮へい板
101が動作完了するまでに要する時間は、実験によれ
ば約5〜10葛必要となった。第7図は開極ばねのばね
力を大きく設定して、遮へい仮101が約5間で動作完
了したときのアーク波形を示している。Q、は接点アー
ク電圧、Q2はしゃ断電流、Q3は推定短絡電流である
このように、開極ばねのばね力を大きく設定しても、約
5醋の遅れがあるため短絡電流のピーク値を迎えており
、そのためアークによる接点損傷や接点周辺の成形品お
よび遮へい板101の損傷が大きい。また開極ばねのば
ね力を大きくすると、ハンドル操作の荷重が大きくなる
ため操作負担になる。
その結果、遮へい板101が動作完了するまでの時間を
短縮できず、大きなしゃ断容量を得ることができないと
いう欠点があった。
〔発明の目的〕
この発明の目的は、ハンドルの操作荷重を大きくするこ
となく、短絡発生から遮へい板の動作完了までの時間を
短縮することにより、しゃ断容量を増大することができ
る回路しゃ断器を提供することである。
〔発明の開示〕
この発明の回路しゃ断器は、固定接点を有する固定接触
子と、前記固定接点に対して開閉する可動接点を有する
可動接触子と、負荷の異常電流を検出する電磁石と、前
記可動接触子をハンドルにより開閉するとともに前記電
磁石の動作に連動するトリップリンクを有して前記可動
接触子をトリップ開極させる開閉・トリップ手段と、前
記トリップリンクの動作に連動して前記可動接点と固定
接点との間に挿入される消弧用の遮へい板とを備えたも
のである。
この発明の構成によれば、異常電流たとえば短絡電流が
流れると、電磁石が動作してトリップリンクが動作し開
閉・トリップ手段がトリップ動作するとともに、トリッ
プリンクの動作により遮へい板が動作して固定接点と可
動接点との間に進入する。すなわち、トリップリンクの
動作により遮へい板を動作させるため、従来の摺動摩擦
がほとんどなくなるとともにトリップリンクと遮へい平
反との間に作動リンクを介在するものと比較して遮へい
板の動作時間を大幅に短縮することができる。
その結果、異常電流が発生してから遮へい板が動作完了
するまでの時間を短縮でき、アークしゃ断時間を短縮で
きるため大きなしゃ断容量を実現することができる。し
かも開閉・トリップ手段の開極ばねを大きくする必要が
ないため、ハンドルの操作荷重を増大することがない。
またトリップリンクにより直接遮へい板を作動するため
部品点数が少なくなり構造が簡単になるとともに小型化
できる。
実施例 この発明の第1の実施例を第1図ないし第6図。
に基づいて説明する。すなわち、この回路しゃ断器は、
固定接点1を有する固定接触子2と、前記固定接点1に
対して開閉する可動接点3を存する可動接触子4と、負
荷の異常電流を検出する電磁石5と、前記可動接触子4
をハンドル6により開閉するとともに前記電磁石5の動
作に連動するトリップリンク24を有して前記可動接触
子4をトリップ開極させる開閉・トリップ手段8と、前
記トリップリンク24の動作に連動して前記可動接点3
と固定接点1との間に挿入される消弧用の遮へい板9と
を備えている。
第1図において、10は側面(第1図の紙面に直角な方
向)に部品組み込み用の開口10a (第2図)を有し
かつl極分の構成を有するケースであり、複数極の回路
しゃ断器を構成する場合は、ケース10が並列に並べら
れて連結孔13にかしめピン(図示せず)を通すことに
より連結される。
10b (第2図)は開口10aを閉成する側部カバー
、1)はケース10の一端部に設けられた負荷側端子、
12はケース10の他端部に設けられた電源側端子、1
4はケース取付用溝である。
前記開閉・トリップ手段8は、ハンドル6と、フレーム
15と、操作リンク19と、作動軸20と、可動枠30
と、ランチリンク23と、トリップリンク24と、開極
ばね42とで構成されている。前記フレーム15はケー
ス10内に保持される。前記ハンドル6はフレーム15
の第1図の上端部に固定軸16により回動自在に設けら
れ、ケース10の上面のハンドル穴17より一部が露出
し、ケース10の内側にリセット突起68を形成してい
る。このハンドル6の内端部に可動軸18を設け、可動
軸18に操作リンク19の一端が連結され、他端に作動
軸20が連結されている。また可動軸18とフレーム1
5のハンドル6の下方の位置に設けられたばね受け21
との間に引張り作用を有するハンドル復帰ばね22が懸
架され、ハンドル6を第4図の想像線の中立姿勢となる
ように付勢している。前記固定軸16にラッチリンク2
3の上端部が回動自在に連結され、ランチリンク23の
下端部の一側面に前記作動軸20が摺動できるように当
接する。前記ラッチリンク23の前記作動軸20と反対
側の位置のフレーム15にトリップリンク24が固定軸
25により回動自在に設けられる。
このトリップリンク24は、先端のラッチ部24aと、
中間部の短絡応答部27と、固定軸25より上方に延出
する過電流応答部26と、遮へい板9を作動するための
腕35と、復帰ばね28とを有する。復帰ばね28は固
定軸25に巻部が支持され一端部が過電流応答部26に
係合し他端部がフレーム15と一体の電極石5の係合孔
28aに係合して、トリップリンク24を一1図で時計
方向に回動付勢しており、かつ第1図の位置でフレーム
15に設けられた図示しないストッパにより位置決めさ
れている。またこの状態はラッチ部24aがラッチリン
ク23の下端部に当接係止するラッチ状態であり、ラン
チリンク23が固定軸16を中心に反時計方向に回動し
ないように規制する。
前記操作リンク19の下方でケース10の側壁に一対の
ガイド29が設けられ、ガイド29間に可動枠30が第
1図で上下方向に摺動゛自在に案内されている。可動枠
30は上端部に軸受は凹部31(第4図参照)を形成し
ており、この軸受は凹部31に作動軸20が下方に移動
するのを阻止する状態に保合できるようにしている。
前記電磁石5はプランジャ型を実施例とし、そのプラン
ジャである可動部7と、可動部7を内部に有するコイル
筒33と、コイル筒33の両端にまたがり、フレーム1
5と一体となったヨーク40と、ヨーク40の内側でコ
イル筒33に巻装されたコイル32と、コイル筒33内
で可動部7に対向する固定鉄心41と、可動部7と固定
鉄心41との間に介在される復帰ばね70とで構成され
ている。前記ヨーク40はフレーム15のトリップリン
ク24の下方に配置される。前記可動部7は固定鉄心4
1を貫通する可動棒7aを一体または別体に設け、また
可動部7の上端部につば状の保合部34を有し、保合部
34がトリップリンク24を貫通して電磁石5の動作に
よりトリップリンク24の短絡応答部27に係合するよ
うに対向している。なお、前記トリップリンク24の腕
35は電磁石5の側部に平行に垂下して下端部が可動棒
7aの近傍に位置する。
前記電磁石5は復帰ばね70のばね力の設定により短絡
電流を検出するものであるが、過電流を検出するためバ
イメタル38がケース10内に設けられる。バイメタル
38の基端部は負荷側端子1)に固着され、先端部にギ
ヤツブ調整ねじ39を設け、ギヤツブ調整ねじ39の先
端を前記過電流応答部26に対向している。
前記可動接触子4は中間部が開極ばね42により上方に
付勢された状態に支持され、先端部に前記可動接点3が
固着され、後端部43aは可動棒7aに対向し、後端部
43aの湾曲部43は前記電磁石5の下端であるヨーク
40の下面に対向し、さらに開極ばね42と可動接点3
との間に前記可動枠30の下端部を軸30aにより連結
し、可動枠30により可動接点3が固定接点1に接触す
る方向に可動接触子4を押圧している。可動接触子4は
可動棒7aにより後端部43aが押圧されると可動枠3
0を支点にして開極ばね42が圧縮されて反時計方向に
回動し、これにより開離動作することができる。なお、
開極ばね42はハンドル復帰ばね22よりもばね力を大
きく設定している。
前記遮へい板9は絶縁部材で形成され、ケース10に形
成したガイド溝46に摺動自在に支持され、先端部が前
記固定接点1と可動接点3との間に位置し、固定接点1
と可動接点3とに対応して貫通孔37を形成し、後端部
に形成した係合孔47に前記トリップリンク24の腕3
5が係合している。この場合係合孔47は腕35よりも
大きくして腕35の動作に僅か遅延して遮へい板9が動
作させ、可動接点3が固定接点1から離れる前に後退動
作しないようにしている。遮へい板9はトリップリンク
24の復帰ばね28により腕35に引っ張られて第1図
に示す前進位置に位置して貫通孔37に可動接点3を対
向している。電磁石5の動作によりトリップリンク24
が反時計方向に回動して腕35により遮へい板9を後退
動作させ、遮へい仮9の先端部が前記可動接点3と固定
接点1との間に位置して両者を遮へいする。
この遮へい板9の動作は可動接触子4が可動棒7aによ
り強制開極された後に行われる。このため、電磁石5の
動作でまず可動接触子4が強制開極し、つぎに遮へい板
9が動作するように係合孔47の径を腕35よりも大き
くすることにより動作タイミングが設定される。また開
閉・トリップ手段8のトリツブ動作も可動接触子4が強
制開極した後行われるが、リンク機構の動作遅れを考慮
して電磁石5によりランチリンク23を先に引外してか
ら可動棒7aで可動接触子4の後端部43aを押圧する
ようにタイミングをとり、これにより可動棒7aに加わ
る負荷を低減することができる。
前記固定接触子2は、ケース10の開閉・トリップ手段
8の下位側を仕切る仕切り板66の下位側に配置され、
前記固定接点1が仕切り板66に形成された切欠67に
通されて開閉・トリップ手段8側に臨んでいる。前記固
定接点1を先端部に有する固定接触子2の基端部は途中
まで可動接触子4の後端部の方向に延出する延出部49
を存する。これにより可動接点3と固定接点lとが接触
した状態で可動接触子4と固定接触子2との間に電流が
流れると電磁反発力が生じ、異常電流の場合にはその電
磁反発力が大きくなって可動接点3を押上げるため、前
記開極ばね42を圧縮して可動接点3が開極動作し電磁
石5による強制開極動作を助勢する。固定接触子2の基
端部はその延出部49から横U字折曲部50を介して反
対側に延出し、この反対側延出部44の中間部にわん曲
部45を有し、ケース10に設けた固定軸4日に係合し
て回動自在に支持され、また固定軸48よりも先端部4
9′側にばね56を設けて固定接点1を可動接点3から
離間する方向に付勢するとともに、先端部49′は有極
電磁石50のプランジャ51により固定状態に保持され
ている。
背極電磁石50は、リモートコントロール制御やタイマ
回路を接続してタイマ機能をもたせるために設けたもの
で、プランジャ51. コイル52を巻装したコイル枠
55.ヨーク53,54.およびヨーク53.54間に
介在された永久磁石69(磁極をN、Sで表示)とで構
成され、プランジャ51の第1の接極子51aがヨーク
53に接触しかつ第2の接極子51bがヨーク54に接
触する第1図の状態を安定状態としている。前記プラン
ジャ51の突出部の溝57に固定接触子2の先端部49
′が係合し、固定接点1はプランジャ51を介して永久
磁石゛69の保持力により固定接点1の固定状態が保持
される。有極電磁石50のコイル52が通電されると励
磁によりプランジャ51が反対側へ移動し、固定接触子
2が固定軸48を中心に時計方向に回動するため、固定
接点1が可動接点2から開離する。
この回路しゃ断器の内部電路を形成するため、バイメタ
ル38と電磁石5のコイル32との間、コイル32と可
動接触子4との間および固定接触子2と電源側端子12
との間にそれぞれ可とう電線57〜59が接続されてい
る。したがって内部電路は、負荷側端子1)側からみる
と負荷側端子1)→バイメタル38−可とう電線57−
コイル32−可とう電線58−可動接触子4−可動接点
3−固定接点1−固定接触子2−可とう電線59−電源
側端子12となる。
なお、60は背極電磁石50のコイル52に接続されて
通電状態を表示する発光ダイオードを実施例とする通電
表示ランプ、61は通電表示ランプ60に対応してケー
ス10の窓62に設けられた透光性の表示板、63はギ
ャップ調整ねじ39に対応してケース10の窓64に設
けられた覆い板である。
この回路しゃ断器の動作について、説明する。
すなわち、第1図は回路しゃ断器のオン状態、第3図は
オフ状態である。オフ状態からハンドル6を第1図の状
態に反時計方向に倒すと、ハンドル6が固定軸16を中
心に回動し、可動軸18が反時計方向へ回動する。操作
リンク19は作動軸20がラッチリンク23を摺動しな
がら下方へ移動するため操作リンク19は垂直姿勢とな
る方向に回動する。このときハンドル復帰ばね22が引
張される。作動軸20の移動により、作動軸20に係合
する軸受は凹部31を有する可動枠30がガイド29に
ガイドされて下方へ移動する。可動接触子4は可動枠3
0の下端部に押圧されて第3図の状態から反時計方向へ
回動し、可動接点3が固定接点1に接触し、ついで可動
接点3が固定接点1に接触した状態で可動接触子3が固
定接点1を支点に時計方向に回動し、開極ばね42を圧
縮することにより接点圧が与えられ、同時に可動接点2
が固定接点1の表面に転勤(ローリング)することによ
り投入時のアークにより接点溶着が起きたときの?8着
ブリフジを破壊する。また開極ばね42が圧縮されるた
め、その反力が可動枠31を介して操作リンク19に加
わり、可動軸18が固定軸16と作動軸20とを結ぶ線
と交差する反転死点を超えると、開極ばね42により可
動軸18を押上げてハンドル6を倒れた方向ヘイ」勢す
る。可動軸18は図示しないストッパに係止し、ハンド
ル6は第1図の状態を維持する。したがって、電源側端
子12および負荷側端子7を線路の負荷に接続すると、
内部電路を電流が流れることとなる。
第1図のオン状態から、ハンドル6を第3図の状態へ倒
すと、前記動作と反対に可動軸18が時計方向へ回動し
、開極ばね42の付勢力により作動軸20がランチリン
ク23に摺動して上方に移動し、可動枠30が上方に移
動して、可動接触子4が開離動作する。可動接触子4の
基端部のわん曲部43がi磁石5の下端に当接するとそ
の当接点を支点に可動接触子4が回動し、可動接点3が
固定接点lから大きく開離する。
第4図は異常電流のうち短絡電流が流れた直後の状態、
またその想像線は開閉・トリップ手段8が動作完了した
状態である。内部電路に短絡電流が流れると、電磁石5
の動作によりつぎの3つの動作が起こる。まずトリップ
リンク24を固定軸25を中心に回動させ、ラッチリン
ク23を釈放する。つぎに可動棒7aにより可動接触子
4の後端部43aが押され、開極ばね42のばね力に抗
して可動枠30の下端部を軸30aを支点に可動接触子
4を回動させ、可動接点3が固定接点1から強制開離さ
れる。さらにトリップリンク24の腕35の回動により
遮へい板9を後退動作させる。
その結果、可動接点3が開離すると同時に遮へい板9が
可動接点3と固定接点1との間に挿入され、開極時に発
生するアークをしゃ断する。
ごの動作に続いて想像線の状態に至る前記第3の開閉・
トリップ手段8によるトリップ動作は、トリップリンク
24が反時計方向に回動してそのラッチ部24aがラッ
チリンク23の下端部の側面から離れる釈放動作をする
と、開極ばね42に基づいて作動軸20がラッチリンク
23を押圧する力によりランチリンク23が固定軸16
を中心に反時計方向へ回動し、作動軸20が可動枠30
の軸受は凹部31から離れる。同時に開極ばね42の付
勢力により可動枠30が上方に移動し、それにつれて可
動接触子4が開離動作し可動接触子4の湾曲部43が電
磁石5の下端に接触し、湾曲部43を中心に可動接触子
4が回動し可動接点3が前記強制開極による開離位置か
らさらに開離動作する。この可動接触子4の開離位置は
図示しないストッパにより規制される。また前記作動軸
20が軸受は凹部31から離れると開極ばね42の影響
を受けないため、ハンドル開極ばね22の作用により可
動軸18が時計方向に回動し、ハンドル6は中立姿勢と
なる。このハンドル6の中立姿勢によりトリップ表示が
行われる。
トリップ開極により内部電路の電流がしゃ断されると、
電磁石5の吸引力がなくなるため可動部7が復帰ばね7
0により復帰し、同時に遮へい板9が復帰する。しかし
、可動接触子4は開閉・ドリップ手段8の動作により開
極状態が維持される。
短絡事故の修復後のりセントは、第4図の想像線の状態
から中立姿勢のハンドル6を第3図のオフ状態へ倒す。
ハンドル6の回動により可動軸18が時計方向へ回動す
るため操作リンク19が引き上げられ、作動軸20が可
動枠30の軸受は凹部31に係合する。またハンドル6
のリセット突起68によりランチリンク23が固定軸1
8を中心に時計方向に回動させ、復帰ばね28によりト
リップリンク24が復帰してラッチ部24aがラッチリ
ンク23の下端部の側面に係止し、第1図および第3図
のようにランチリンク23をランチ状態とする。これに
よりオフ状態となる。
つぎにオン状態において内部電路に過電流が流れると、
電磁石5は復帰ばね70が吸引力よりも大きいばね力を
有するため可動部7は動作しないが、バイメタル38が
自己加熱されてわん曲し、ギャップ調整ねじ39の先端
でトリップリンク24の過電流応答部26を押し、これ
によりトリップリンク24が回動してランチリンク23
を釈放する。その後の開閉・トリップ手段8のトリップ
動作は前記と同様である。
また第1図のオン状態で、有極電磁石50のコイル52
に電流を通電すると、プランジャ51が第1図で上方に
移動し、固定接触子2の後端部49が時計方向に回動し
、固定接点1が可動接点3から開離する。したがって、
ハンドル6がオンの位置にあっても内部電路はしゃ断さ
れる。反対に固定接点1が第1図の状態にあってもハン
ドル6をオフ位置へ倒すことによりオフとなるため、い
ずれの場合もこの回路しゃ断器はオフ優先となる。
この実施例によれば、異常電流たとえば短絡電流が流れ
ると、電磁石5が動作してトリップリンク24が動作し
開閉・トリップ手段8がトリップ動作するとともに、ト
リップリンク24の動作により遮へい板9が動作して固
定接点1と可動接点2との間に進入する。すなわち、ト
リップリンク24の動作により遮へい板9を動作させる
ため、従来の摺動摩擦がほとんどなくなるとともにトリ
ップリンク24と遮へい板9との間に作動リンクを介在
するものと比較して、遮へい板9の動作時間を大幅に短
縮することができる。その結果、異常電流が発生してか
ら遮へい板9が動作完了するまでの時間を短縮でき、ア
ークしゃ断時間を短縮できるため大きなしゃ断容量を実
現することができる。
実験によれば、遮へい板9が動作完了するまでの時間が
2唾以内であった。第5図はその時のアーク電圧波形図
を示す。Qllは推定短絡電流、Q6はしゃ断電流、Q
7は接点アーク電圧であるが、第7図と比較してしゃ断
電流が小さくなるため、固定接点1.可動接点3.ケー
ス10.遮へい板9等のアークによる損傷が小さいこと
がわかる。
しかも開閉・トリップ手段の開極ばね42を大きくする
必要がないため、ハンドル6の操作荷重を増大すること
がない。またトリップリンク24により直接遮へい板9
を作動するため部品点数が少なくなり構造が簡単になる
とともに小型化できる。
またこの実施例では、電磁石5の可動部7の可動棒7a
により可動接触子4を強制開極するため、短絡発生から
可動接点3が開離を始める時間が短縮され、限流効果が
よ(なる。また電磁石5の可動部7によりトリップリン
ク24を作動してラッチリンク23を4外した後、可動
棒7aで可動接触子4の後端部43aを押圧しさらにト
リップリンク24で遮へい板9を作動するため、可動接
触子4の強制開極時の可動部7の負荷が小さくなり可動
接触子4を確実に強制開極することができる。
また電磁石5によりラッチ4外し9強制開極および遮へ
い体9を作動するため構成が簡単になり、かつ相互の動
作タイミングを取りやすい。
さらに、電磁石5の一端にトリップリンク24を設け、
他端に遮へい板9を設けてトリップリンク24の腕35
を電磁石5の側部に配置しているため、腕35の長さを
大きくとることができ、このため電磁石5の可動部7の
動作範囲を小さくして動作を速くすることができるとと
もに、遮へい板9の動作ストロークを充分に得ることが
できる。
これに対して、電磁石5と遮へい板9との間に作動リン
ク35を介在したものでは作動リンクの遮へい体9側の
レバー比を大きくする必要があるため、大型化する欠点
がある。
この発明の第2の実施例を第6図に示す。すなわち、こ
の回路しゃ断器は、前記トリップリンク24の腕35を
弾性体により構成したものである。
なお、この図はトリップ直後の状態であり、第4図と同
じ動作が行れれる。
腕35が弾性を有しない場合、可動接点3が開いた状態
で遮へい板9を固定接点1と可動接点3との間に挿入す
る必要があるが、弾性を有すると可動接点3が固定接点
1から遮へい体9の厚さ以上開かなくても遮へい板9を
作動することができる。すなわち、図のように遮へい板
9が可動接点3に当たり腕35が撓む。そして可動接点
3が遮へい板9の厚さ程度開くと遮へい板9が動き可動
接点3と固定接点1との間を遮へいする。
その結果、第1の実施例ではタイミングを得るため係合
孔47の大きさを腕35よりも相当大きくする必要があ
ったが、この実施例ではその必要がないため遮へい板9
が可動接点3に到達する時間が短縮される。また遮へい
板9が可動接点3の側部に当たっている間腕35が撓み
、エネルギが蓄えられているため可動接点3が開くとそ
の蓄積されたエネルギが遮へい板9の遮へい速度に寄与
する。したがって、短絡電流が発生してから、遮へい板
9の動作完了までの時間がより一層短くなり、可動接点
3が開いてからの遮へい板9の挿入時間が短縮されるの
でアーク消滅が早く可動接点3および固定接点1の損傷
が小さい。
なお、前記実施例において可動枠30と可動接触子4と
は軸30aで連結したが可動枠30を可動接触子4に接
触させるだけでもよい。
また前記実施例は可動棒7aにより可動接触子4を強制
開極しているが、この手段はなくてもよい。
さらに、可動接触子4と固定接触子2との間に働く電磁
反発力による開極を利用して遮へい板9を迅速に進入さ
せるように構成してもよい。
またこの発明の開閉・トリップ手段8は前記実施例に限
定されるものでない。たとえば実施例と同型のリンク機
構で構成された遅入速断型および反転ばね式の速断速入
型などにも適用できるものである。
さらにこの発明の異常電流について、前記実施例は短絡
電流を対象としたが、アークが発生する過負荷電流に対
して適用できるものである。
〔発明の効果〕
この発明の回路しゃ断器によれば、異常電流た3とえば
短絡電流が流れると、電磁石が動作してトリップリンク
が動作し開閉・トリップ手段がトリップ動作するととも
に、トリップリンクの動作により遮へい板が動作して固
定接点と可動接点との間に進入する。すなわち、トリッ
プリンクの動作により遮へい板を動作させるため、従来
の摺動摩擦がほとんどなくなるとともにトリップリンク
と遮へい板との間に作動リンクを介在するものと比較し
て遮へい板の動作時間を大幅に短縮することができる。
その結果、異常電流が発生してから遮へい板が動作完了
するまでの時間を短縮でき、アークしゃ断時間を短縮で
きるため大きなしゃ断容量を実現することができる。し
かも開閉・トリップ手段の開極ばねを大きくする必要が
ないため、ハンドルの操作荷重を増大することがない。
またトリップリンクにより直接遮へい板を作動するため
部品点数が少なくなり構造が簡単になるとともに小型化
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例のオン状態の断面図、
第2図は分解斜視図、第3図はオフ状態の断面図、第4
図はトリップ直後の遮へい板の動作状態を示す断面図、
第5図はこの実施例のアーク電圧波形図、第6図は第2
の実施例のトリップ直後の遮へい板の動作状態を示す断
面図、第7図は従来例のアーク電圧波形図、第8図は従
来例の部分断面図である。 1・・・固定接点、2・・・固定接触子、3・・・可動
接点、4・・・可動接触子、5・・・電磁石、6・・・
ハンドル、8・・・開閉・トリップ手段、9・・・遮へ
い板、24・・・トリップリンク 第5@ 第7図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)固定接点を有する固定接触子と、前記固定接点に
    対して開閉する可動接点を有する可動接触子と、負荷の
    異常電流を検出する電磁石と、前記可動接触子をハンド
    ルにより開閉するとともに前記電磁石の動作に連動する
    トリップリンクを有して前記可動接触子をトリップ開極
    させる開閉・トリップ手段と、前記トリップリンクの動
    作に連動して前記可動接点と固定接点との間に挿入され
    る消弧用の遮へい板とを備えた回路しゃ断器。
  2. (2)前記トリップリンクと前記遮へい板との間に前記
    電磁石が配置されている特許請求の範囲第(1)項記載
    の回路しゃ断器。
  3. (3)前記遮へい板を作動する前記トリップリンクの腕
    は弾性を有する特許請求の範囲第(1)項記載の回路し
    ゃ断器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021190204A (ja) * 2020-05-26 2021-12-13 三菱電機株式会社 回路遮断器

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JPS57196440A (en) * 1981-05-28 1982-12-02 Mitsubishi Electric Corp Circuit breaker
JPS5925142A (ja) * 1982-07-30 1984-02-09 松下電工株式会社 回路しや断器に於ける消弧装置

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