JPH088055B2 - 回路しや断器 - Google Patents

回路しや断器

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JPH088055B2
JPH088055B2 JP61048088A JP4808886A JPH088055B2 JP H088055 B2 JPH088055 B2 JP H088055B2 JP 61048088 A JP61048088 A JP 61048088A JP 4808886 A JP4808886 A JP 4808886A JP H088055 B2 JPH088055 B2 JP H088055B2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/30Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts
    • H01H9/32Insulating body insertable between contacts

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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、回路しゃ断器に関するものである。
〔背景技術〕
異常電流たとえば短絡時に可動接点と固定接点との間
に、消弧用の遮へい板を挿入することによりアークをし
ゃ断して消弧する従来例(特開昭57−196440号)を第8
図に示すが、つぎのような欠点があった、すなわち、開
閉・トリップ手段104のリンク機構部の動作による可動
接触子100の開離動作に連動して、ばね105で付勢された
遮へい板101が可動接触子100に摺動しながら固定接点10
2と可動接点103との間に移動するため、その摺動摩擦に
より短絡発生から遮へい板101が動作完了するまでに要
する時間は、実験によれば約5〜10ms必要となった。第
7図は開極ばねのばね力を大きく設定して、遮へい板10
1が約5msで動作完了したときのアーク波形を示してい
る。Q1は接点アーク電圧、Q2はしゃ断電流、Q3は推定短
絡電流である。
このように、開極ばねのばね力を大きく設定しても、
約5msの遅れがあるため短絡電流のピーク値を迎えてお
り、そのためアークによる接点損傷や接点周辺の成形品
および遮へい板101の損傷が大きい。また開極ばねのば
ね力を大きくすると、ハンドル操作の荷重が大きくなる
ため操作負担になる。
その結果、遮へい板101が動作完了するまでの時間を
短縮できず、大きなしゃ断容量を得ることができないと
いう欠点があった。
また、遮へい板101が可動接触子100の開離動作に連動
しているため、ハトル操作による可動接触子100の開閉
動作にともなって遮へい板101が動作するので、オンオ
フ操作の繰り返しによる開閉・トリップ手段104および
遮へい板101の摩耗が大きくなり、しかも可動接触子100
の付近の部品点数が多く構造が複雑になり大型化する欠
点があった。
〔発明の目的〕
この発明の目的は、ハンドルの操作荷重を大きくする
ことなく、短絡発生から遮へい板の動作完了までの時間
を短縮することにより、しゃ断容量を増大することがで
きるとともに、オンオフ操作の繰り返しによる開閉・ト
リップ手段および遮へい板の摩耗を少なくでき、また部
品点数を少なく構造を簡単にできかつ小型化できる回路
しゃ断器を提供することである。
〔発明の開示〕
この発明の回路しゃ断器は、固定接点を有する固定接
触子と、前記固定接点に接離自在に対向する可動接点を
有した可動接触子と、負荷の異常電流を検出する電磁石
と、この電磁石の動作に連動するトリップリンクを有し
このトリップリンクに離脱可能に係合するラッチリンク
を有して前記トリップリンクに前記ラッチリンクをラッ
チ係合した状態で前記可動接触子の前記可動接点を外部
操作可能なハンドルにより前記固定接点に接離させると
ともに前記固定接点に前記可動接点が接触した閉極状態
で前記トリップリンクが前記電磁石に連動されたときに
前記ラッチリンクのラッチ係合を解除して前記可動接点
を前記固定接点から強制開極する開閉・トリップ手段
と、前記トリップリンクが動作したときに前記トリップ
リンクに連動して前記可動接点と前記固定接点との間に
挿入される消弧用の遮へい板とを備えたものである。
この発明の構成によれば、異常電流たとえば短絡電流
が流れると、電磁石が動作してトリップリンクが動作し
開閉・トリップ手段がトリップ動作するとともに、トリ
ップリンクの動作により遮へい板が動作して固定接点と
可動接点との間に進入する。すなわち、トリップリンク
の動作により遮へい板を動作させるため、従来の摺動摩
擦がほとんどなくなるとともにトリップリンクと遮へい
板との間に作動リンクを介在するものと比較して遮へい
板の動作時間を大幅に短縮することができる。その結
果、異常電流が発生してから遮へい板が動作完了するま
での時間を短縮でき、アークしゃ断時間を短縮できるた
め大きなしゃ断容量を実現することができる。しかも開
閉・トリップ手段の開極ばねを大きくする必要がないた
め、ハンドルの操作荷重を増大することがない。また通
常のオン・オフ操作では、消弧用の遮へい板が連動せ
ず、異常電流たとえば短絡電流が流れると、電磁石が動
作してトリップリンクが動作し開閉・トリップ手段がト
リップ動作するとともに、トリップリンクの動作により
遮へい板が動作して固定接点と可動接点との間に進入す
る。すなわち、異常電流が流れたときのみ消弧用の遮へ
い板が連動して固定接点と可動接点との間に挿入される
ので、従来のようにハンドルをオン・オフ操作する度に
消弧用の遮へい板が連動して可動接点と固定接点との間
に挿入されることがなく、開閉・トリップ手段および遮
へい板の摩耗を少なくすることができる。しかも、トリ
ップリンクの動作により直接遮へい板を作動するため部
品点数も少なくなり構造が簡単になるとともに小型化で
きる。
実施例 この発明の第1の実施例を第1図ないし第6図に基づ
いて説明する。すなわち、この回路しゃ断器は、固定接
点1を有する固定接触子2と、固定接点1に接離自在に
対向する可動接点3を有した可動接触子4と、負荷の異
常電流を検出する電磁石5と、この電磁石5の動作に連
動するトリップリンク24を有しこのトリップリンク24に
離脱可能に係合するラッチリンク23を有してトリップリ
ンク24にラッチリンク23をラッチ係合した状態で可動接
触子4の可動接点3を外部操作可能なハンドル6により
固定接点1に接離させるとともに固定接点1に可動接点
3が接触した閉極状態でトリップリンク24が電磁石5に
連動されたときにラッチリンク23のラッチ係合を解除し
て可動接点3を固定接点1から強制開極する開閉・トリ
ップ手段8と、トリップリンク2が動作したときにトリ
ップリンク24に連動して可動接点3と固定接点1との間
に挿入される消弧用の遮へい板9とを備えている。
第1図において、10は側面(第1図の紙面に直角な方
向)に部品組み込み用の開口10a(第2図)を有しかつ
1極分の構成を有するケースであり、複数極の回路しゃ
断器を構成する場合は、ケース10が並列に並べられて連
結孔13にかしめピン(図示せず)を通すことにより連結
される。10b(第2図)は開口10aを閉成する側部カバ
ー、11はケース10の一端部に設けられた負荷側端子、12
はケース10の他端部に設けられた電源側端子、14はケー
ス取付用溝である。
前記開閉・トリップ手段8は、ハンドル6と、フレー
ム15と、操作リンク19と作動軸20と、可動枠30と、ラッ
チリンク23と、トリップリンク24と、開極ばね42とで構
成されている。前記フレーム15はケース10内に保持され
る。前記ハンドル6はフレーム15の第1図の上端部に固
定軸16により回動自在に設けられ、ケース10の上面のハ
ンドル穴17より一部が露出し、ケース10の内側にリセッ
ト突起68を形成している。このハンドル6の内端部に可
動軸18を設け、可動軸18に操作リンク19の一端が連結さ
れ、他端に作動軸20が連結されている。また可動軸18と
フレーム15のハンドル6の下方の位置に設けられたばね
受け21との間に引張り作用を有するハンドル復帰ばね22
が懸架され、ハンドル6を第4図の想像線の中立姿勢と
なるように付勢している。前記固定軸16にラッチリンク
23の上端部が回動自在に連結され、ラッチリンク23の下
端部の一側面に前記作動軸20が摺動できるように当接す
る。前記ラッチリンク23の前記作動軸20と反対側の位置
のフレーム15にトリップリンク24が固定軸25により回動
自在に設けられる。
このトリップリンク24は、先端のラッチ部24aと、中
間部の短絡応答部27と、固定軸25より上方に延出する過
電流応答部26と、遮へい板9を作動するための腕35と、
復帰ばね28とを有する。復帰ばね28は固定軸25に巻部が
支持され一端部が過電流応答部26に係合し他端部がフレ
ーム15と一体の電磁石5の係合孔28aに係合して、トリ
ップリンク24を第1図で時計方向に回動付勢しており、
かつ第1図の位置でフレーム15に設けられた図示しない
ストッパにより位置決めされている。またこの状態はラ
ッチ部24aがラッチリンク23の下端部に当接係止するラ
ッチ状態であり、ラッチリンク23が固定軸16を中心に反
時計方向に回動しないように規制する。
前記操作リンク19の下方でケース10の側壁に一対のガ
イド29が設けられ、ガイド29間に可動枠30が第1図で上
下方向に摺動自在に案内されている。可動枠30は上端部
に軸受け凹部31(第4図参照)を形成しており、この軸
受け凹部31に作動軸20が下方に移動するのを阻止する状
態に係合できるようにしている。
前記電磁石5はプランジャ型を実施例とし、そのプラ
ンジャである可動部7と、可動部7を内部に有するコイ
ル筒33と、コイル筒33の両端にまたがり、フレーム15と
一体となったヨーク40と、ヨーク40の内側でコイル筒33
に巻装されたコイル32と、コイル筒33内で可動部7に対
向する固定鉄心41と、可動部7と固定鉄心41との間に介
在される復帰ばね70とで構成されている。前記ヨーク40
はフレーム15のトリップリンク24の下方に配置される。
前記可動部7は固定鉄心41を貫通する可動棒7aを一体ま
たは別体に設け、また可動部7の上端部につば状の係合
部34を有し、係合部34がトリップリンク24を貫通して電
磁石5の動作によりトリップリンク24の短絡応答部27に
係合するように対向している。なお、前記トリップリン
ク24の腕35は電磁石5の側部に平行に垂下して下端部が
可動棒7aの近傍に位置する。
前記電磁石5は復帰ばね70のばね力の設定により短絡
電流を検出するものであるが、過電流を検出するためバ
イメタル38がケース10内に設けられる。バイメタル38の
基端部は負荷側端子11に固着され、先端部にギャップ調
整ねじ39を設け、ギャップ調整ねじ39の先端を前記過電
流応答部26に対向している。
前記可動接触子4は中間部が開極ばね42により上方に
付勢された状態に支持され、先端部に前記可動接点3が
固着され、後端部43aは可動棒7aに対向し、後端部43aの
湾曲部43は前記電磁石5の下端であるヨーク40の下面に
対向し、さらに開極ばね42と可動接点3との間に前記可
動枠30の下端部を軸30aにより連結し、可動枠30により
可動接点3が固定接点1に接触する方向に可動接触子4
を押圧している。可動接触子4は可動棒7aにより後端部
43aが押圧されると可動枠30を支点にして開極ばね42が
圧縮されて反時計方向に回動し、これにより開離動作す
ることができる。なお、開極ばね42はハンドル復帰ばね
22よりもばね力を大きく設定している。
前記遮へい板9は絶縁部材で形成され、ケース10に形
成したガイド溝46に摺動自在に支持され、先端部が前記
固定接点1と可動接点3との間に位置し、固定接点1と
可動接点3とに対応して貫通孔37を形成し、後端部に形
成した係合孔47に前記トリップリンク24の腕35が係合し
ている。この場合係合孔47は腕35よりも大きくして腕35
の動作に僅か遅延して遮へい板9が動作させ、可動接点
3が固定接点1から離れる前に後退動作しないようにし
ている。遮へい板9はトリップリンク24の復帰ばね28に
より腕35に引っ張られて第1図に示す前進位置に位置し
て貫通孔37に可動接点3を対向している。電磁石5の動
作によりトリップリンク24が反時計方向に回動して腕35
により遮へい板9を後退動作させ、遮へい板9の先端部
が前記可動接点3と固定接点1との間に位置して両者を
遮へいする。
この遮へい板9の動作は可動接触子4が可動棒7aによ
り強制開極された後に行われる。このため、電磁石5の
動作でまず可動接触子4が強制開極し、つぎに遮へい板
9が動作するように係合孔47の径を腕35よりも大きくす
ることにより動作タイミングが設定される。また開口・
トリップ手段8のトリップ動作も可動接触子4が強制開
極した後行われるが、リンク機構の動作遅れを考慮して
電磁石5によりラッチリンク23を先に引外してから可動
棒7aで可動接触子4の後端部43aを押圧するようにタイ
ミングをとり、これにより可動棒7aに加わる負荷を低減
することができる。
前記固定接触子2は、ケース10の開閉・トリップ手段
8の下位側を仕切る仕切り板66の下位側に配置され、前
記固定接点1が仕切り板66に形成された切欠67に通され
て開閉・トリップ手段8側に臨んでいる。前記固定接点
1を先端部に有する固定接触子2の基端部は途中まで可
動接触子4の後端部の方向に延出する延出部49を有す
る。これにより可動接点3と固定接点1とが接触した状
態で可動接触子4と固定接触子2との間に電流が流れる
と電磁反発力が生じ、異常電流の場合にはその電磁反発
力が大きくなって可動接点3を押上げるため、前記開極
ばね42を圧縮して可動接点3が開極動作し電磁石5によ
る強制開極動作を助勢する。固定接触子2の基端部はそ
の延出部49から横U字折曲部50を介して反対側に延出
し、この反対側延出部44の中間部にわん曲部45を有し、
ケース10に設けた固定軸48に係合して回動自在に支持さ
れ、また固定軸48よりも先端部49′側にばね56を設けて
固定接点1を可動接点3から離間する方向に付勢すると
ともに、先端部49′は有極電磁石50のプランジャ51によ
り固定状態に保持されている。
有極電磁石50は、リモートコントロール制御やタイマ
回路を接続してタイマ機能をもたせるために設けたもの
で、プランジャ51,コイル52を巻装したコイル枠55,ヨー
ク53,54,およびヨーク53,54間に介在された永久磁石69
(磁極をN,Sで表示)とで構成され、プランジャ51の第
1の接極子51aがヨーク53に接触しかつ第2の接極子51b
がヨーク54に接触する第1図の状態を安定状態としてい
る。前記プランジャ51の突出部の溝57′に固定接触子2
の先端部49′が係合し、固定接点1はプランジャ51を介
して永久磁石69の保持力により固定接点1の固定状態が
保持される。有極電磁石50のコイル52が通電されると励
磁によりプランジャ51が反対側へ移動し、固定接触子2
が固定軸48を中心に時計方向に回動するため、固定接点
1が可動接点2から開離する。
この回路しゃ断器の内部電路を形成するため、バイメ
タル38と電磁石5のコイル32との間、コイル32と可動接
触子4との間および固定接触子2と電源側端子12との間
にそれぞれ可とう電線57〜59が接続されている。したが
って内部電路は、負荷側端子11側からみると負荷側端子
11→バイメタル38→可とう電線57→コイル32→可とう電
線58→可動接触子4→可動接点3→固定接点1→固定接
触子2→可とう電線59→電源側端子12となる。
なお、60は有極電磁石50のコイル52に接続されて通電
状態を表示する発光ダイオードを実施例とする通電表示
ランプ、61は通電表示ランプ60に対応してケース10の窓
62に設けられた透光性の表示板、63はギャップ調整ねじ
39に対応してケース10の窓64に設けられた覆い板であ
る。
この回路しゃ断器の動作について、説明する。すなわ
ち、第1図は回路しゃ断器のオン状態、第3図はオフ状
態である。オフ状態からハンドル6を第1図の状態に反
時計方向に倒すと、ハンドル6が固定軸16を中心に回動
し、可動軸18が反時計方向へ回動する。操作リンク19は
作動軸20がラッチリンク23を摺動しながら下方へ移動す
るため操作リンク19は垂直姿勢となる方向に回動する。
このときハンドル復帰ばね22が引張される。作動軸20の
移動により、作動軸20に係合する軸受け凹部31を有する
可動枠30がガイド29にガイドされて下方へ移動する。可
動接触子4は可動枠30の下端部に押圧されて第3図の状
態から反時計方向へ回動し、可動接点3が固定接点1に
接触し、ついで可動接点3が固定接点1に接触した状態
で可動接触子3が固定接点1を支点に時計方向に回動
し、開極ばね42を圧縮することにより接点圧が与えら
れ、同時に可動接点2が固定接点1の表面を転動(ロー
リング)することにより投入時のアークにより接点溶着
が起きたときの溶着ブリッジを破壊する。また開極ばね
42が圧縮されるため、その反力が可動枠31を介して操作
リンク19に加わり、可動軸18が固定軸16と作動軸20とを
結ぶ線と交差する反転死点を超えると、開極ばね42によ
り可動軸18を押上げてハンドル6を倒れた方向へ付勢す
る。可動軸18は図示しないストッパに係止し、ハンドル
6は第1図の状態を維持する。したがって、電源側端子
12および負荷側端子7を線路の負荷に接続すると、内部
電路を電流が流れることとなる。
第1図のオン状態から、ハンドル6を第3図の状態へ
倒すと、前記動作と反対に可動軸18が時計方向へ回動
し、開極ばね42の付勢力により作動軸20がラッチリンク
23に摺動して上方に移動し、可動枠30が上方に移動し
て、可動接触子4が開離動作する。可動接触子4の基端
部のわん曲部43が電磁石5の下端に当接するとその当接
点を支点に可動接触子4が回動し、可動接点3が固定接
点1から大きく開離する。
第4図は異常電流のうち短絡電流が流れた直後の状
態、またその想像線は開閉・トリップ手段8が動作完了
した状態である。内部電路に短絡電流が流れると、電磁
石5の動作によりつぎの3つの動作が起こる。まずトリ
ップリンク24を固定軸25を中心に回動させ、ラッチリン
ク23を釈放する。つぎに可動棒7aにより可動接触子4の
後端部43aが押され、開極ばね42のばね力に抗して可動
枠30の下端部を軸30aを支点に可動接触子4を回動さ
せ、可動接点3が固定接点1から強制開離される。さら
にトリップリンク24の腕35の回動により遮へい板9を後
退動作させる。その結果、可動接点3が開離すると同時
に遮へい板9が可動接点3と固定接点1との間に挿入さ
れ、開極時に発生するアークをしゃ断する。
この動作に続いて想像線の状態に至る前記第3の開閉
・トリップ手段8によるトリップ動作は、トリップリン
ク24が反時計方向に回動してそのラッチ部24aがラッチ
リンク23の下端部の側面から離れる釈放動作をすると、
開極ばね42に基づいて作動軸20がラッチリンク23を押圧
する力によりラッチリンク23が固定軸16を中心に反時計
方向へ回動し、作動軸20が可動枠30の軸受け凹部31から
離れる。同時に開極ばね42の付勢力により可動枠30が上
方に移動し、それにつれて可動接触子4が開離動作し可
動接触子4の湾曲部43が電磁石5の下端に接触し、湾曲
部43を中心に可動接触子4が回動し可動接点3が前記強
制開極による開離位置からさらに開離動作する。この可
動接触子4の開離位置は図示しないストッパにより規制
される。また前記作動軸20が軸受け凹部31から離れると
開極ばね42の影響を受けないため、ハンドル開極ばね22
の作用により可動軸18が時計方向に回動し、ハンドル6
は中立姿勢となる。このハンドル6の中立姿勢によりト
リップ表示が行われる。
トリップ開極により内部電路の電流がしゃ断される
と、電磁石5の吸引力がなくなるため可動部7が復帰ば
ね70により復帰し、同時に遮へい板9が復帰する。しか
し、可動接触子4は開閉・トリップ手段8の動作により
開極状態が維持される。
短絡事故の修復後のリセットは、第4図の想像線の状
態から中立姿勢のハンドル6を第3図のオフ状態へ倒
す。ハンドル6の回動により可動軸18が時計方向へ回動
するため操作リンク19が引き上げられ、作動軸20が可動
枠30の軸受け凹部31に係合する。またハンドル6のリセ
ット突起68によりラッチリンク23が固定軸18を中心に時
計方向に回動させ、復帰ばね28によりトリップリンク24
が復帰してラッチ部24aがラッチリンク23の下端部の側
面に係止し、第1図および第3図のようにラッチリンク
23をラッチ状態とする。これによりオフ状態となる。
つぎにオン状態において内部電路に過電流が流れる
と、電磁石5は復帰ばね70が吸引力よりも大きいばね力
を有するため可動部7は動作しないが、バイメタル38が
自己加熱されてわん曲し、ギャップ調整ねじ39の先端で
トリップリンク24の過電流応答部26を押し、これにより
トリップリンク24が回動してラッチリンク23を釈放す
る。その後の開閉・トリップ手段8のトリップ動作は前
記と同様である。
また第1図のオン状態で、有極電磁石50のコイル52に
電流を通電すると、プランジャ51が第1図で上方に移動
し、固定接触子2の後端部49が時計方向に回動し、固定
接点1が可動接点3から開離する。したがって、ハンド
ル6がオンの位置にあっても内部電路はしゃ断される。
反対に固定接点1が第1図の状態にあってもハンドル6
をオフ位置へ倒すことによりオフとなるため、いずれの
場合もこの回路しゃ断器はオフ優先となる。
この実施例によれば、異常電流たとえば短絡電流が流
れると、電磁石5が動作してトリップリンク24が動作し
開閉・トリップ手段8がトリップ動作するとともに、ト
リップリンク24の動作により遮へい板9が動作して固定
接点1と可動接点2との間に進入する。すなわち、トリ
ップリンク24の動作により遮へい板9を動作させるた
め、従来の摺動摩擦がほとんどなくなるとともにトリッ
プリンク24と遮へい板9との間に作動リンクを介在する
ものと比較して、遮へい板9の動作時間を大幅に短縮す
ることができる。その結果、異常電流が発生してから遮
へい板9が動作完了するまでの時間を短縮でき、アーク
しゃ断時間を短縮できるため大きなしゃ断容量を実現す
ることができる。
実験によれば、遮へい板9が動作完了するまでの時間
が2ms以内であった。第5図はその時のアーク電圧波形
図を示す。Q5は推定短絡電流、Q6はしゃ断電流、Q7は接
点アーク電圧であるが、第7図と比較してしゃ断電流が
小さくなるため、固定接点1,可動接点3,ケース10,遮へ
い板9等のアークによる損傷が小さいことがわかる。
しかも開閉・トリップ手段の開極ばね42を大きくする
必要がないため、ハンドル6の操作荷重を増大すること
がない。また通常のオン・オフ操作では、消弧用の遮へ
い板9が連動せず、異常電流たとえば短絡電流が流れる
と、電磁石5が動作してトリップリンク24が動作し開閉
・トリップ手段8がトリップ動作するとともに、トリッ
プリンク24の動作により遮へい板9が動作して固定接点
1と可動接点3との間に進入する。すなわち、異常電流
が流れたときのみ消弧用の遮へい板9が連動して固定接
点1と可動接点3との間に挿入されるので、従来のよう
にハンドルをオン・オフ操作する度に消弧用の遮へい板
が連動して可動接点3および固定接点1との間に挿入さ
れることがなく、開閉・トリップ手段8および遮へい板
9の摩耗を少なくすることができる。しかも、トリップ
リンク24の動作により直接遮へい板9を作動をするため
部品点数も少なくなり構造が簡単になるとともに小型化
できる。
またこの実施例では、電磁石5の可動部7の可動棒7a
により可動接触子4を強制開極するため、短絡発生から
可動接点3が開離を始める時間が短縮され、限流効果が
よくなる。また電磁石5の可動部7によりトリップリン
ク24を作動してラッチリンク23を引外した後、可動棒7a
で可動接触子4の後端部43aを押圧しさらにトリップリ
ンク24で遮へい板9を作動するため、可動接触子4の強
制開極時の可動部7の負荷が小さくなり可動接触子4を
確実に強制開極することができる。また電磁石5により
ラッチ引外し,強制開極および遮へい板9を作動するた
め構成が簡単になり、かつ相互の動作タイミングを取り
やすい。
さらに、電磁石5の一端にトリップリンク24を設け、
他端に遮へい板9を設けてトリップリンク24の腕35を電
磁石5の側部に配置しているため、腕35の長さを大きく
とることができ、このため電磁石5の可動部7の動作範
囲を小さくして動作を速くすることができるとともに、
遮へい板9の動作ストロークを充分に得ることができ
る。これに対して、電磁石5と遮へい板9との間に作動
リンク35を介在したものでは作動リンクの遮へい体9側
のレバー比を大きくする必要があるため、大型化する欠
点がある。
この発明の第2の実施例を第6図に示す。すなわち、
この回路しゃ断器は、前記トリップリンク24の腕35を弾
性体により構成したものである。なお、この図はトリッ
プ直後の状態であり、第4図と同じ動作が行われる。
腕35が弾性を有しない場合、可動接点3が開いた状態
で遮へい板9を固定接点1と可動接点3との間に挿入す
る必要があるが、弾性を有すると可動接点3が固定接点
1から遮へい体9の厚さ以上開かなくても遮へい板9を
作動することができる。すなわち、図のように遮へい板
9が可動接点3に当たり腕35が撓む。そして可動接点3
が遮へい板9の厚さ程度開くと遮へい板9が動き可動接
点3と固定接点1との間を遮へいする。
その結果、第1の実施例ではタイミングを得るため係
合孔47の大きさを腕35よりも相当大きくする必要があっ
たが、この実施例ではその必要がないため遮へい板9が
可動接点3に到達する時間が短縮される。また遮へい板
9が可動接点3の側部に当たっている間腕35が撓み、エ
ネルギが蓄えられているため可動接点3が開くとその蓄
積されたエネルギが遮へい板9の遮へい速度に寄与す
る。したがって、短絡電流が発生してから、遮へい板9
の動作完了までの時間がより一層短くなり、可動接点3
が開いてからの遮へい板9の挿入時間が短縮されるので
アーク消滅が早く可動接点3および固定接点1の損傷が
小さい。
なお、前記実施例において可動枠30と可動接触子4と
は軸30aで連結したが可動枠30を可動接触子4に接触さ
せるだけでもよい。
また前記実施例は可動棒7aにより可動接触子4を強制
開極しているが、この手段はなくてもよい。
さらに、可動接触子4と固定接触子2との間に働く電
磁反発力による開極を利用して遮へい板9を迅速に進入
させるように構成してもよい。
またこの発明の開閉・トリップ手段8は前記実施例に
限定されるものでない。たとえば実施例と同型のリンク
機構で構成された遅入速断型および反転ばね式の速断速
入型などにも適用できるものである。
さらにこの発明の異常電流について、前記実施例は短
絡電流を対象としたが、アークが発生する過負荷電流に
対して適用できるものである。
〔発明の効果〕
この発明の回路しゃ断器によれば、異常電流たとえば
短絡電流が流れると、電磁石が動作してトリップリンク
が動作し開閉・トリップ手段がトリップ動作するととも
に、トリップリンクの動作により遮へい板が動作して固
定接点と可動接点との間に進入する。すなわち、トリッ
プリンクの動作により遮へい板を動作させるため、従来
の摺動摩擦がほとんどなくなるとともにトリップリンク
と遮へい板との間に作動リンクを介在するものと比較し
て遮へい板の動作時間を大幅に短絡することができる。
その結果、異常電流が発生してから遮へい板が動作完了
するまでの時間を短縮でき、アークしゃ断時間を短縮で
きるため大きなしゃ断容量を実現することができる。し
かも開閉・トリップ手段の開極ばねを大きくする必要が
ないため、ハンドルの操作荷重を増大することがない。
また通常のオン・オフ操作では、消弧用の遮へい板が連
動せず、異常電流たとえば短絡電流が流れると、電磁石
が動作してトリップリンクが動作し開閉・トリップ手段
がトリップ動作するとともに、トリップリンクの動作に
より遮へい板が動作して固定接点と可動接点との間に進
入する。すなわち、異常電流が流れたときのみ消弧用の
遮へい板が連動して固定接点と可動接点との間に挿入さ
れるので、従来のようにハンドルをオン・オフ操作する
度に消弧用の遮へい板が連動して可動接点および固定接
点との間に挿入されることがなく、開閉・トリップ手段
および遮へい板の摩耗を少なくすることができる。しか
も、トリップリンクの動作により直接遮へい板を作動を
するため部品点数も少なくなり構造が簡単になるととも
に小型化できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例のオン状態の断面図、
第2図は分解斜視図、第3図はオフ状態の断面図、第4
図はトリップ直後の遮へい板の動作状態を示す断面図、
第5図はこの実施例のアーク電圧波形図、第6図は第2
の実施例のトリップ直後の遮へい板の動作状態を示す断
面図、第7図は従来例のアーク電圧波形図、第8図は従
来例の部分断面図である。 1……固定接点、2……固定接触子、3……可動接点、
4……可動接触子、5……電磁石、6……ハンドル、8
……開閉・トリップ手段、9……遮へい板、23……ラッ
チリンク、24……トリップリンク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定接点を有する固定接触子と、前記固定
    接点に接離自在に対向する可動接点を有した可動接触子
    と、負荷の異常電流を検出する電磁石と、この電磁石の
    動作に連動するトリップリンクを有しこのトリップリン
    クに離脱可能に係合するラッチリンクを有して前記トリ
    ップリンクに前記ラッチリンクをラッチ係合した状態で
    前記可動接触子の前記可動接点を外部操作可能なハンド
    ルにより前記固定接点に接離させるとともに前記固定接
    点に前記可動接点が接触した閉極状態で前記トリップリ
    ンクが前記電磁石に連動されたときに前記ラッチリンク
    のラッチ係合を解除して前記可動接点を前記固定接点か
    ら強制開極する開閉・トリップ手段と、前記トリップリ
    ンクが動作したときに前記トリップリンクに連動して前
    記可動接点と前記固定接点との間に挿入される消弧用の
    遮へい板とを備えた回路しゃ断器。
  2. 【請求項2】前記電磁石の一端側に前記トリップリンク
    を配設するとともに前記電磁石の他端側に遮へい板を配
    設し、前記電磁石の一端側から他端側に延出したトリッ
    プリンクの腕を遮へい板に係合させた特許請求の範囲第
    (1)項記載の回路しゃ断器。
  3. 【請求項3】前記遮へい板を作動する前記トリップリン
    クの腕は弾性を有する特許請求の範囲第(1)項記載の
    回路しゃ断器。
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DE8686118137T DE3680902D1 (de) 1986-01-10 1986-12-30 Ausschalter.
US06/947,889 US4752660A (en) 1986-01-10 1986-12-30 Current limiting circuit breaker with an arc shearing plate

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