JPH088051B2 - 回路しや断器 - Google Patents

回路しや断器

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JPH088051B2
JPH088051B2 JP61003912A JP391286A JPH088051B2 JP H088051 B2 JPH088051 B2 JP H088051B2 JP 61003912 A JP61003912 A JP 61003912A JP 391286 A JP391286 A JP 391286A JP H088051 B2 JPH088051 B2 JP H088051B2
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洋一 横山
秀也 近藤
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/30Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts
    • H01H9/32Insulating body insertable between contacts

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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、回路しゃ断器に関するものである。
〔背景技術〕
異常電流たとえば短絡時に可動接点と固定接点との間
に、消弧用の遮へい板を挿入することによりアークをし
ゃ断して消弧する従来例(特開昭57−196440号)を第12
図に示すが、つぎのような欠点があった。すなわち、開
閉・トリップ手段104のリンク機構部の動作による可動
接触子100の開離動作に連動して、遮へい板101が固定接
点102と可動接点103との間に移動するため、短絡発生か
ら可動接点103が開離を始めるまで開閉・トリップ手段1
04のリンク機構部の動作による遅れ時間が約2〜4msあ
り、しかも可動接点103が開離を始めてから開離が完了
するまで約3〜6msあるため、短絡発生から遮へい板101
が動作を完了するまで約5〜10ms必要となる。第6図は
開極ばねのばね力を大きく設定して、遮へい板101が約5
msで動作完了したときのアーク波形を示している。Q1
接点アーク電圧、Q2はしゃ断電流、Q3は推定短絡電流で
ある。
このように、開極ばねのばね力を大きく設定して遮へ
い板101を動作するようにしても、約5msの遅れがあるた
め短絡電流のピーク値を迎えており、そのためアークに
よる接点損傷や接点周辺の成形品および遮へい板101の
損傷が大きい。また開極ばねのばね力を大きくすると、
ハンドル操作の荷重が大きくなるため操作負担になる。
その結果、遮へい板101が動作完了するまでの時間を
短縮できず、大きなしゃ断容量を得ることができないと
いう欠点があった。
また可動接触子100の開離動作に連動して、遮へい板1
01が固定接点102と可動接点103との間に進入するため、
オン・オフ操作のときも遮へい板101が動作するので、
オン・オフ操作の繰り返しによる遮へい板101の摩耗が
大きいという欠点があった。
〔発明の目的〕
この発明の目的は、ハンドルの操作荷重を大きくする
ことなく、短絡発生から遮へい板の動作完了までの時間
を短縮することにより、しゃ断容量を増大することがで
きるとともに、遮へい板の摩耗を少なくすることができ
る回路しゃ断器を提供することである。
〔発明の開示〕
この発明の回路しゃ断器は、固定接点を有する固定接
触子と、前記固定接点に接離自在に対向する可動接点を
有した可動接触子と、負荷の異常電流を検出するととも
に異常電流を検出したときに可動部にて前記可動接触子
を強制開極させる電磁石と、この電磁石の動作に連動し
て前記強制開極により開離した前記可動接点と固定接点
との間に挿入される消弧用の遮へい板と、前記可動接触
子をハンドルにより開閉操作するとともに負荷の異常電
流を検出する検出部に連動して前記強制開極した前記可
動接触子をトリップ開極させる開閉・トリップ手段とを
備え、前記可動部が前記可動接触子に直接作用して強制
開極する強制開極距離を、少なくとも前記遮へい板が前
記可動接点と固定接点との間に進入可能な距離としたも
のである。
この発明の構成によれば、通常のオン・オフ操作で
は、消弧用の遮へい板が連動せず、異常電流たとえば短
絡電流が流れると、開閉・トリップ手段がトリップ動作
する前に電磁石の可動部により可動接触子を強制開極す
る。同時に電磁石の動作に連動して開閉・トリップ手段
の動作によることなく、遮へい板を固定接点と可動接点
との間に挿入させる。この結果、オン・オフ操作の繰り
返しによる遮へい板の摩耗を少なくすることができると
ともに、開閉・トリップ手段の動作による遅れ時間の影
響がないため、異常電流が発生してから遮へい板が動作
完了するまでの時間を短縮でき、アークしゃ断時間を短
縮できるため大きなしゃ断容量を実現することができ
る。しかも開閉・トリップ手段の開極ばねのばね力を大
きくする必要がないため、ハンドルの操作荷重を増大す
ることがない。
実施例 この発明の第1の実施例を第1図ないし第7図に基づ
いて説明する。すなわち、この回路しゃ断器は、固定接
点1を有する固定接触子2と、前記固定接点1に接離自
在に対向する可動接点3を有した可動接触子4と、負荷
の異常電流を検出するとともに異常電流を検出したとき
に可動部7にて前記可動接触子4を強制開極させる電磁
石5と、この電磁石5の動作に連動して前記強制開極に
より開離した前記可動接点3と固定接点1との間に挿入
される消弧用の遮へい板9と、前記可動接触子4をハン
ドル6により開閉操作するとともに負荷の異常電流を検
出する検出部に連動して前記強制開極した前記可動接触
子4をトリップ開極させる開閉・トリップ手段8とを備
え、可動部7が可動接触子4に直接作用して強制開極す
る強制開極距離を、少なくとも遮へい板9が可動接点3
と固定接点1との間に進入可能な距離としている。
第1図において、10は側面(第1図の紙面に直角な方
向)に部品組み込み用の開口(図示せず)を有しかつ1
極分の構成を有するケースであり、複数極の回路しゃ断
器を構成する場合は、ケース10が並列に並べられて連結
孔13にかしめピン(図示せず)を通すことにより連結さ
れる。11はケース10の一端部に設けられた負荷側端子、
12はケース10の他端部に設けられた電源側端子、14はケ
ース取付用溝である。
前記開閉・トリップ手段8は、ハンドル6と、フレー
ム15と、操作リンク19と、作動軸20と、可動枠30と、ラ
ッチリンク23と、トリップリンク24と、開極ばね42と、
電磁石5を実施例とする前記検出部とで構成されてい
る。前記フレーム15はケース10内に保持される。前記ハ
ンドル6はフレーム15の第1図の上端部に固定軸16によ
り回動自在に設けられ、ケース10の上面のハンドル穴17
より一部が露出し、ケース10の内側にリセット突起68を
形成している。このハンドル6の内端部に可動軸18を設
け、可動軸18に操作リンク19の一端が連結され、他端に
作動軸20が連結されている。また可動軸18とフレーム15
のハンドル6の下方の位置に設けられたばね受け21との
間に引張り作用を有するハンドル復帰ばね22が懸架さ
れ、ハンドル6を第5図の中立姿勢となるように付勢し
ている。前記固定軸16にラッチリンク23の上端部が回動
自在に連結され、ラッチリンク23の下端部の一側面に前
記作動軸20が摺動できるように当接する。前記ラッチリ
ンク23の前記作動軸20と反対側の位置のフレーム15にト
リップリンク24が固定軸25により回動自在に設けられ
る。
このトリップリンク24は、先端のラッチ部24aと、中
間部の短絡応答部27と、固定軸25より上方に延出する過
電流応答部26と、復帰ばね28とを有する。復帰ばね28は
固定軸25に巻部が支持され一端部が過電流応答部26に係
合し他端部がフレーム15に係合して、トリップリンク24
を第1図で時計方向に回動付勢しており、かつ第1図の
位置でフレーム15に設けられた図示しないストッパによ
り位置決めされている。またこの状態はラッチ部24aが
ラッチリング23の下端部に当接係止するラッチ状態であ
り、ラッチリンク23が固定軸16を中心に反時計方向に回
動しないように規制する。
前記操作リンク19の下方でケース10の側壁に一対のガ
イド29が設けられ、ガイド29間に可動枠30が第1図で上
下方向に摺動自在に案内されている。可動枠30は上端部
に軸受け凹部31(第5図参照)を形成しており、この軸
受け凹部31に作動軸20が下方に移動するのを阻止する状
態に係合できるようにしている。
前記電磁石5はプランジャ型を実施例とし、そのプラ
ンジャである可動部7と、可動部7を内部に有するコイ
ル筒33と、コイル筒33の両端にまたがるヨーク40と、ヨ
ーク40の内側でコイル筒33に巻装されたコイル32と、コ
イル筒33内で可動部7に対向する固定鉄心41と、可動部
7と固定鉄心41との間に介在される図示しない復帰ばね
と、作動リンク35とで構成されている。前記ヨーク40が
フレーム15のトリップリンク24の下方に固定されてい
る。前記可動部7は固定鉄心41を貫通する可動棒7aを一
体または別体に設け、可動棒7aの中間部に強制開極用段
部7bを形成し、また可動部7の上端部につば状の係合部
34を有し、係合部34が電磁石5の動作により前記トリッ
プリンク24の短絡応答部27に係合するように対向してい
る。作動リンク35は可動棒7aの下方に固定軸36によりケ
ース10に回動自在に保持されている。この作動リンク35
はL字形をなしその屈曲部に固定軸36を有し、固定軸36
に復帰ばね37の巻部を掛け、復帰ばね37の一端をケース
10の底面に係止し、他端を作動リンク35に係止して、作
動リンク35を時計方向に付勢し、そのばね作用により作
動リンク35の一端35aで可動棒7aの下端を上方に押圧
し、可動部7の段部がコイル筒33の上端の内側段部に係
止することにより位置決めされている。なお、図示しな
い復帰ばねは復帰ばね28,37に兼用させることができ
る。
電磁石5は図示しない復帰ばねのばね力の設定により
短絡電流を検出するものであるが、過電流を検出するた
めバイメタル38がケース10内に設けられる。バイメタル
38の基端部は負荷側端子11に固着され、先端部にギャッ
プ調整ねじ39を設け、ギャップ調整ねじ39の先端を前記
過電流応答部26に対向している。
前記可動接触子4は中間部が開極ばね42により上方に
付勢された状態に支持され、先端部に前記可動接点3が
固着され、後端部43aは前記強制開極用段部7bに対向
し、後端部43aの湾曲部43は前記電磁石5の下端である
ヨーク40の下面に対向し、さらに開極ばね42と可動接点
3との間に前記可動枠30の下端部を軸30aにより連結
し、可動枠30により可動接点3が固定接点1に接触する
方向に可動接触子4を押圧している。可動接触子4はこ
の構成により可動棒7aにより後端部43aが押圧されると
可動枠30を支点にして開極ばね42が圧縮されて反時計方
向に回動し、これにより開離動作することができる。な
お、開極ばね42はハンドル復帰ばね22よりもばね力を大
きく設定している。
前記遮へい板9は絶縁部材で形成され、第2図にも示
すようにケース10に形成したガイド溝46に摺動自在に支
持され、先端部が前記固定接点1と可動接点3との間の
側方に位置し、後端部に係合孔47を有して係合孔47に前
記作動リンク35の他端部35bが係合している。また遮へ
い板9の後端部に切欠65を形成して前記可動棒7aを通し
ている。前記遮へい板9は復帰ばね37により作動リンク
35に引っ張られて第1図に示す後退位置に位置してい
る。電磁石5の動作により可動棒7aが下方に移動して作
動リンク35を復帰ばね37に抗して押圧すると、作動リン
ク35が反時計方向に回動して他端部35bにより遮へい板
9を前進動作させ、遮へい板9の先端部が前記可動接点
3と固定接点1との間に位置して両者を遮へいする。
この遮へい板9の動作は可動接触子4が強制開極され
た後に行われる。このため、電磁石5の可動部7の動作
でまず可動接触子4が強制開極し、つぎに遮へい板9が
動作するように動作タイミングが設定される。また開閉
・トリップ手段8のトリップ動作も可動接触子4が強制
開極した後行われるが、リンク機構の動作遅れを考慮し
て電磁石5によりラッチリンク23を先に引外してから強
制開極用段部7bで可動接触子4の後端部43aを押圧する
ようにタイミングをとり、これにより可動部7に加わる
負荷を低減することができる。
前記固定接触子2は、ケース10の開閉・トリップ手段
8の下位側を仕切る仕切り板66の下位側に配置され、前
記固定接点1が仕切り板66に形成された切欠67に通され
て開閉・トリップ手段8側に臨んでいる。前記固定接点
1を先端部に有する固定接触子2の基端部は途中まで可
動接触子4の後端部の方向に延出する延出部49を有す
る。これにより可動接点3と固定接点1とが接触した状
態で可動接触子4と固定接触子2との間に電流が流れる
と電磁反発力が生じ、異常電流の場合にはその電磁反発
力が大きくなって可動接点3を押上げるため、前記開極
ばね42を圧縮して可動接点3が開極動作し電磁石5によ
る強制開極動作を助勢する。固定接触子2の基端部はそ
の延出部49から横U字折曲部50を介して反対側に延出
し、この反対側延出部44は中間部にわん曲部45を有し、
ケース10に設けた固定軸48に係合して回動自在に支持さ
れ、また固定軸48よりも基端49′側にばね56を設けて固
定接点1を可動接点3から離間する方向に付勢するとと
もに、基端部49′は有極電磁石50のプランジャ51により
固定状態に保持されている。
有極電磁石50は、リモートコントロール制御やタイマ
回路を接続してタイマ機能をもたせるために設けたもの
で、プランジャ51,コイル52を巻装したコイル枠55,ヨー
ク53,54,およびヨーク53,54間に介在された永久磁石69
(磁極をN,Sで表示)とで構成され、プランジャ51の第
1の接極子51aがヨーク53に接触しかつ第2の接極子51b
がヨーク54に接触する第1図の状態を安定状態としてい
る。前記プランジャ51の突出部の溝57に固定接触子2の
基端部49′が係合し、固定接点1はプランジャ51を介し
て永久磁石69の保持力により固定接点1としての固定状
態が保持される。有極電磁石50のコイル52が通電される
と励磁によりプランジャ51が反対側へ移動し、固定接触
子2が固定軸48を中心に時計方向に回動するため、固定
接点1が可動接点2から開離する。
この回路しゃ断器の内部電路を形成するため、バイメ
タル38と電磁石5のコイル32との間、コイル32と可動接
触子4との間および固定接触子2と電源側端子12との間
にそれぞれ可とう電線57〜59が接続されている。したが
って内部電路は、負荷側端子11側からみると負荷側端子
11→バイメタル38→可とう電線57→コイル32→可とう電
線58→可動接触子4→可動接点3→固定接点1→固定接
触子2→可とう電線59→電源側端子12となる。
なお、60は有極電磁石50のコイル52に接続されて通電
状態を表示する発光ダイオードを実施例とする通電表示
ランプ、61は通電表示ランプ60に対応してケース10の窓
62に設けられた透光性の表示板、63はギャップ調整ねじ
39に対応してケース10の窓64に設けられた覆い板であ
る。
この回路しゃ断器の動作について、説明する。すなわ
ち、第1図は回路しゃ断器のオン状態、第3図はオフ状
態である。オフ状態からハンドル6を第1図の状態に反
時計方向に倒すと、ハンドル6が固定軸16を中心に回動
し、可動軸18が反時計方向へ回動する。操作リンク19は
作動軸20がラッチリンク23を摺動しながら下方へ移動す
るため操作リンク19は垂直姿勢となる方向に回動する。
このときハンドル復帰ばね22が引張される。作動軸20の
移動により、作動軸20に係合する軸受け凹部31を有する
可動枠30がガイド29にガイドされて下方へ移動する。可
動接触子4は可動枠30の下端部に押圧されて第3図の状
態から反時計方向へ回動し、まず可動接点3が固定接点
1に接触し、ついで可動接点3が固定接点1に接触した
状態で可動接触子3が固定接点1を支点に時計方向に回
動し、開極ばね42を圧縮することにより接点圧が与えら
れ、同時に可動接点2が固定接点1の表面を転動(ロー
リング)することにより投入時のアークにより接点溶着
が起きたときの溶着ブリッジを破壊する。また開極ばね
42が圧縮されるため、その反力が可動枠31を介して操作
リンク19に加わり、可動軸18が固定軸16と作動軸20とを
結ぶ線と交差する反転死点を越えると、開極ばね42によ
り可動軸18を押上げてハンドル6を倒れた方向へ付勢す
る。可動軸18は図示しないストッパに係止し、ハンドル
6は第1図の状態を維持する。したがって、電源側端子
12および負荷側端子7を線路の負荷に接続すると、内部
電路を電流が流れることとなる。
第1図のオン状態から、ハンドル6を第3図の状態へ
倒すと、前記動作と反対に可動軸18が時計方向へ回動
し、開極ばね42の付勢力により作動軸20がラッチリンク
23に摺動して上方に移動し、可動枠30が上方に移動し
て、可動接触子4が開離動作する。可動接触子4の基端
部のわん曲部43が電磁石5の下端に当接するとその当接
点を支点に可動接触子4が回動し、可動接点3が固定接
点1から大きく開離する。
第4図は異常電流のうち短絡電流が流れた直後の状
態、第5図は開閉・トリップ手段8が動作完了した状態
である。内部電路に短絡電流が流れると、電磁石5の動
作によりつぎの3つの動作が起こる。まずトリップリン
ク24を固定軸25を中心に回動させ、ラッチリンク23を釈
放する。つぎに強制開極用段部7bにより可動接触子4の
後端部43aが押され、開極ばね42のばね力に抗して可動
枠30の下端部を軸30aを支点に可動接触子4を回動さ
せ、可動接点3が固定接点1から開離する。さらに可動
棒7aの下端で作動リンク35を回動させ、遮へい板9を進
出動作させる。その結果、可動接点3が開離すると同時
に遮へい板9が可動接点3と固定接点1との間に挿入さ
れ、開極時に発生するアークをしゃ断する。
この動作に続いて第5図の状態に至る前記第3の開閉
・トリップ手段8によるトリップ動作は、トリップリン
ク24が反時計方向に回動してそのラッチ部24aがラッチ
リンク23の下端部の側面から離れる釈放動作をすると、
開極ばね42に基づいて作動軸20がラッチリンク23を押圧
する力によりラッチリンク23が固定軸16を中心に反時計
方向へ回動し、作動軸20が可動枠30の軸受け凹部31から
離れる。同時に開極ばね42の付勢力により可動枠30が上
方に移動し、それにつれて可動接触子4が開離動作し可
動接触子4の湾曲部43が電磁石5の下端に接触し、湾曲
部43を中心に可動接触子4が回動し可動接点3が前記強
制開極による開離位置からさらに開離動作する。この可
動接触子4の開離位置は図示しないストッパにより規制
される。また前記作動軸20が軸受け凹部31から離れると
開極ばね42の影響を受けないため、ハンドル復帰ばね22
の作用により可動軸18が時計方向に回動し、ハンドル6
は中立姿勢となる。このハンドル6の中立姿勢によりト
リップ表示が行われる。
トリップ開極により内部電路の電流がしゃ断される
と、電磁石5の吸引力がなくなるため可動部7が図示し
ない復帰ばねにより復帰し、同時に遮へい板9が復帰す
る。しかし、可動接触子4は開閉・トリップ手段8の動
作により開極状態が維持される。
短絡事故の修復後のリセットは、第5図の状態から中
立姿勢のハンドル6を第3図のオフ状態へ倒す。ハンド
ル6の回動により可動軸18が時計方向へ回動するため操
作リンク19が引き上げられ、作動軸20が可動枠30の軸受
け凹部31に係合する。またハンドル6のリセット突起68
によりラッチリンク23が固定軸18を中心に時計方向に回
動させ、復帰ばね28によりトリップリンク24が復帰して
ラッチ部24aがラッチリンク23の下端部の側面に係止
し、第1図および第3図のようにラッチリンク23をラッ
チ状態とする。これによりオフ状態となる。
つぎにオン状態において内部電路に過電流が流れる
と、電磁石5は復帰ばね37が吸引力よりも大きいばね力
を有するため可動部7が動作しないが、バイメタル38が
自己加熱されてわん曲し、ギャップ調整ねじ39の先端で
トリップリンク24の過電流応答部26を押し、これにより
トリップリンク24が回動してラッチリンク23を釈放す
る。その後の開閉・トリップ手段8のトリップ動作は前
記と同様である。
また第1図のオン状態で、有極電磁石50のコイル52に
電流を通電すると、プランジャ51が第1図で上方に移動
し、固定接触子2の後端部49が時計方向に回動し、固定
接点1が可動接点3から開離する。したがって、ハンド
ル6がオンの位置にあっても内部電路はしゃ断される。
反対に固定接点1が第1図の状態にあってもハンドル6
をオフ位置へ倒すことによりオフとなるため、いずれの
場合もオフ優先となる。
このように構成したため、この実施例によれば、通常
のオン・オフ操作では、消弧用の遮へい板9が連動せ
ず、異常電流たとえば短絡電流が流れると、開閉・トリ
ップ手段8がトリップ動作する前に電磁石5の可動部7
により可動接触子4を強制開極する。同時に電磁石5の
動作に連動して開閉・トリップ手段8の動作によること
なく、遮へい板9を固定接点1と可動接点3との間に挿
入させる。この結果、オン・オフ操作の繰り返しによる
遮へい板9の摩耗を少なくすることができるとともに、
開閉・トリップ手段8の動作による遅れ時間の影響がな
いため、異常電流が発生してから遮へい板9が動作完了
するまでの時間を短縮でき、アークしゃ断時間を短縮で
きるため大きなしゃ断容量を実現することができる。
実験によれば、遮へい板9が動作完了するまでの時間
が2ms以内であった。第7図はその時のアーク電圧波形
図を示す。Q5は推定短絡電流、Q6はしゃ断電流、Q7は接
点アーク電圧であるが、第6図と比較してしゃ断電流が
小さくなるため、固定接点1,可動接点3,ケース10,遮へ
い板9等のアークによる損傷が小さいことがわかる。
また従来のように、開極ばね42のばね力を強くするこ
とによって遮へい板9の動作速度を高くする必要がない
ため、ハンドル6の操作荷重を増大することがない。
またこの実施例では、電磁石5の可動部7によりトリ
ップリンク24を作動してラッチリンク23を引外した後、
強制開極用段部7bで可動接触子4の後端部43aを押圧し
さらに遮へい板9を作動するため、可動接触子4の強制
開極時の可動部7の負荷が小さくなり可動接触子4を確
実に強制開極することができる。また異常電流を検出す
る検出部を電磁石5により兼用しているため、構成が簡
単になるとともに、ラッチ引外し,強制開極,および遮
へい板9による遮へいの動作タイミングが取りやすい。
この発明の第2の実施例を第8図ないし第11図に示
す。すなわち、前記実施例は検出部を電磁石5で兼用し
たが、この実施例は過電流を検出するバイメタル38を実
施例としたものである。この場合、短絡電流が流れると
電磁石5の動作よりも遅れてバイメタル38が動作する。
したがって短絡時に第10図のように可動接触子4が強制
開極し、遮へい板9が可動接点3と固定接点1との間に
進入した後、第11図のようにバイメタル38がトリップリ
ンク24を作動してラッチリンク23を引外し、開閉・トリ
ップ手段8をトリップ開極する。その他は第1の実施例
と同様である。
なお、前記実施例において可動枠30と可動接触子4と
は軸30aで連結したが可動枠30を可動接触子4に接触さ
せるだけでもよい。また前記実施例は可動棒7aにより作
動リンク35を介して遮へい板9を作動しているが、可動
棒7aで直接遮へい板9を作動するものでもよい。
またこの発明において、開閉・トリップ手段は前記実
施例に限定されるものでない。たとえば実施例と同型の
リンク機構で構成された遅入速断型および反転ばね式の
速断速入型などにも適用できるものである。また異常電
流について、前記実施例は短絡電流を対象としたが、ア
ークが発生する過負荷電流に対して適用できるものであ
る。
〔発明の効果〕
この発明の回路しゃ断器によれば、通常のオン・オフ
操作では、消弧用の遮へい板が連動せず、異常電流たと
えば短絡電流が流れると、開閉・トリップ手段がトリッ
プ動作する前に電磁石の可動部により可動接触子を強制
開極する。同時に電磁石の動作に連動して開閉・トリッ
プ手段の動作によることなく、遮へい板を固定接点と可
動接点との間に挿入させる。この結果、オン・オフ操作
の繰り返しによる遮へい板の摩耗を少なくすることがで
きるとともに、開閉・トリップ手段の動作による遅れ時
間の影響がないため、異常電流が発生してから遮へい板
が動作完了するまでの時間を短縮でき、アークしゃ断時
間を短縮できるため大きなしゃ断容量を実現することが
できる。しかも開閉・トリップ手段の開極ばねのばね力
を大きくする必要がないため、ハンドルの操作荷重を増
大することがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例のオン状態の断面図、
第2図は遮へい板部分を示す部分斜視図、第3図はオフ
状態の断面図、第4図はトリップ直後の遮へい板の動作
状態を示す断面図、第5図はトリップ動作が完了した状
態を示す断面図、第6図は従来例のアーク電圧波形図、
第7図はこの実施例のアーク電圧波形図、第8図は第2
の実施例のオン状態の断面図、第9図はオフ状態の断面
図、第10図はトリップ直後の遮へい板の動作状態を示す
断面図、第11図はトリップ動作が完了した状態を示す断
面図、第12図は従来例の部分断面図である。 1……固定接点、2……固定接触子、3……可動接点、
4……可動接触子、5……電磁石、6……ハンドル、7
……可動部、8……開閉・トリップ手段、9……遮へい

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定接点を有する固定接触子と、前記固定
    接点に接離自在に対向する可動接点を有した可動接触子
    と、負荷の異常電流を検出するとともに異常電流を検出
    したときに可動部にて前記可動接触子を強制開極させる
    電磁石と、この電磁石の動作に連動して前記強制開極に
    より開離した前記可動接点と固定接点との間に挿入され
    る消弧用の遮へい板と、前記可動接触子をハンドルによ
    り開閉操作するとともに負荷の異常電流を検出する検出
    部に連動して前記強制開極した前記可動接触子をトリッ
    プ開極させる開閉・トリップ手段とを備え、前記可動部
    が前記可動接触子に直接作用して強制開極する強制開極
    距離は、少なくとも前記遮へい板が前記可動接点と固定
    接点との間に進入可能な距離である回路しゃ断器。
  2. 【請求項2】前記開閉・トリップ手段の検出部は前記電
    磁石である特許請求の範囲第(1)項記載の回路しゃ断
    器。
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JPS5925142A (ja) * 1982-07-30 1984-02-09 松下電工株式会社 回路しや断器に於ける消弧装置

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