JPH0664985B2 - 回路しや断器 - Google Patents

回路しや断器

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JPH0664985B2
JPH0664985B2 JP12070886A JP12070886A JPH0664985B2 JP H0664985 B2 JPH0664985 B2 JP H0664985B2 JP 12070886 A JP12070886 A JP 12070886A JP 12070886 A JP12070886 A JP 12070886A JP H0664985 B2 JPH0664985 B2 JP H0664985B2
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洋一 横山
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/30Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts
    • H01H9/32Insulating body insertable between contacts

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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、回路しゃ断器に関するものである。
〔背景技術〕
異常電流たとえば短絡時に可動接点と固定接点との間
に、消弧用の遮へい板を挿入することによりアークをし
ゃ断して消弧する従来例(特開昭57-196440号)を第11
図に示す。すなわち、100は可動接触子、101は遮へい
板、102は固定接点、103は可動接点、104は開閉・トリ
ップ手段、105は遮へい板101を可動接点103および固定
接点102を有する方向に付勢するばね、106はケースであ
る。
この回路しゃ断器は、可動接点103と固定接点102間に発
生したアークを遮へい板101により絞り込み高いアーク
電圧を発生して遮断することができる。
しかしながら、遮へい板101とケースとの間隙が大きい
とその間隙にアークが移行し、アーク電圧が低下すると
いう欠点があった。
〔発明の目的〕
この発明の目的は、高いアーク電圧を維持することがで
きる回路しゃ断器を提供することである。
〔発明の開示〕
この発明の回路しゃ断器は、固定接点を有する固定接触
子と、前記固定接点に対して開閉する可動接点を有する
可動接触子と、この可動接触子をハンドルにより開閉す
るとともに負荷の異常電流を検出する検出部の動作に連
動して前記可動接触子をトリップ開極させる開閉・トリ
ップ手段と、前記負荷の異常電流を検出する電磁石と、
この電磁石により駆動されて前記駆動接点の開閉する方
向と直角な方向より前記可動接点と固定接点との間に進
入する消弧用の遮へい板と、前記可動接点および固定接
点の間に進入した前記遮へい板の進入方向の先端部およ
びその両側部が係合する溝を有するケースとを備えたも
のである。
この発明の構成によれば、固定接点および可動接点の間
に進入した遮へい板の先端部および両側部が溝に係合す
るため、ケースと遮へい板との間の間隙は極めて小さく
なる。このため、アークの径が絞られて高いアーク電圧
を得ることができる。したがってアーク電流を急速に限
流し遮断することができる。
実施例 この発明の第1の実施例を第1図ないし第8図に基づい
て説明する。すなわち、この回路しゃ断器は、固定接点
1を有する固定接触子2と、前記固定接点1に対して開
閉する可動接点3を有する可動接触子4と、この可動接
触子4をハンドル6により開閉するとともに負荷の異常
電流を検出する検出部の動作に連動して前記可動接触子
4をトリップ開極させる開閉・トリップ手段8と、前記
負荷の異常電流を検出する電磁石5と、この電磁石5に
より駆動されて前記可動接点の開閉する方向と直角な方
向より前記可動接点3と固定接点1との間に進入する消
弧用の遮へい板9と、前記可動接点3および固定接点1
との間に進入した前記遮へい板9の進入方向の先端部お
よびその両側部が係合する溝10a〜10cを有するケース10
とを備えている。
第1図において、前記ケース10は側面(第1図の紙面に
直角な方向)に部品組み込み用の開口(図示せず)を有
しかつ1極分の構成を有する。開口にはケース10のカバ
ー10′が閉ざされる。なお、複数極の回路しゃ断器を構
成する場合は、ケース10が並列に並べられて連結孔13に
かしめピン(図示せず)を通すことにより連結される。
11はケース10の一端部に設けられた負荷側端子、12はケ
ース10の他端部に設けられた電源側端子、14はケース取
付用溝である。
前記開閉・トリップ手段8は、ハンドル6と、フレーム
15と、操作リンク19と、作動軸20と、可動枠30と、ラッ
チリンク23と、トリップリンク24と、開極ばね42と、前
記電磁石5を実施例とする前記検出部と、作動リンク35
とで構成されている。前記フレーム15はケース10内に保
持される。前記ハンドル6はフレーム15の第1図の上端
部に固定軸16により回動自在に設けられ、ケース10の上
面のハンドル穴17より一部が露出し、ケース10の内側に
リセット突起68を形成している。このハンドル6の内端
部に可動軸18を設け、可動軸18に操作リンク19の一端が
連結され、他端に作動軸20が連結されている。また可動
軸18とフレーム15のハンドル6の下方の位置に設けられ
たばね受け21との間に引張り作用を有するハンドル復帰
バネ22が懸架され、ハンドル6を第5図の中立姿勢とな
るように付勢している。前記固定軸16にラッチリンク23
の上端部が回動自在に連結され、ラッチリンク23の下端
部の一側面に前記作動軸20が摺動できるように当接す
る。前記ラッチリンク23の前記作動軸20と反対側の位置
のフレーム15にトリップリンク24が固定軸25により回動
自在に設けられる。
このトリップリンク24は、先端のラッチ部24aと、中間
部の短絡応答部27と、固定軸25より上方に延出する過電
流応答部26と、復帰ばね28とを有する。復帰ばね28は固
定軸25に巻部が支持され一端部が過電流応答部26に係合
し他端部がフレーム15に係合して、トリップリンク24を
第1図で時計方向に回動付勢しており、かつ第1図の位
置でフレーム15に設けられた図示しないストッパにより
位置決めされている。またこの状態はラッチ部24aがラ
ッチリンク23の下端部に当接係止するラッチ状態であ
り、ラッチリンク23が固定軸16の中心に反時計方向に回
動しないように規制する。
前記操作リンク19の下方でケース10の側壁に一対のガイ
ド29が設けられ、ガイド29間に可動枠30が第1図で上下
方向に摺動自在に案内されている。可動枠30を上端部に
軸受け凹部31(第5図参照)を形成しており、この軸受
け凹部31に作動軸20が下方に移動するのを阻止する状態
に係合できるようにしている。
前記電磁石5はプランジャ型を実施例とし、そのプラン
ジャである可動部7と、可動部7を内部に有するコイル
筒33と、コイル筒33の両端にまたがるヨーク40と、ヨー
ク40の内側でコイル筒33に巻装されたコイル32と、コイ
ル筒33内で可動部7に対向する固定鉄心41と、可動部7
と固定鉄心41との間に介在される図示しない復帰ばねと
で構成されている。前記ヨーク40がフレーム15のトリッ
プリンク24の下方に固定されている。前記可動部7は固
定鉄心41を貫通する可動棒7aを一体または別体に設け、
可動棒7aの中間部に強制開極部7bを段設し、また可動部
7の上端部につば状の係合部34を有し、係合部34が電磁
石5の動作により前記トリップリンク24の短絡応答部27
に係合するように対向している。
前記作動リンク35は可動棒7aの下方に固定軸36によりケ
ース10に回動自在に保持されている。この作動リンク35
はL字形をなし回転中心となる屈曲部に固定軸36を有
し、屈曲部より第1の腕35aおよび第2の腕35bを径方向
に延出し、かつ第2の腕35bを第1の腕35aより長く形成
している。また固定軸36に復帰ばね37の巻部を掛け、復
帰ばね37の一端をケース10の底面に係止し、他端を作動
リンク35に係止して、作動リンク35を時計方向に付勢
し、そのばね作用により作動リンク35の第1の腕35aで
可動棒7aの下端を上方に押圧し、可動部7の段部がコイ
ル筒33の上端の内側段部に係止することにより位置決め
されている。なお、前記電磁石5の図示しない復帰ばね
は復帰ばね28,37に兼用させることができる。
前記電磁石5は図示しない復帰ばねのばね力の設定によ
り短絡電流を検出するものであるが、過電流を検出する
ためバイメタル38がケース10内に設けられる。バイメタ
ル38の基端部は負荷側端子11に固着され、先端部にギャ
ップ調整ねじ39を設け、ギャップ調整ねじ39の先端を前
記過電流応答部26に対向している。
前記可動接触子4は中間部が開極ばね42により上方に付
勢された状態に支持され、先端部に前記可動接点3が固
着され、後端部43aは前記強制開極部7bに対向し、後端
部43aの湾曲部43は前記電磁石5の下端であるヨーク40
の下面に対向し、さらに開極ばね42と可動接点3との間
に前記可動枠30の下端部を軸30aにより連結し、可動枠3
0により可動接点3が固定接点1に接触する方向に可動
接触子4を押圧している。可動接触子4はこの構成によ
り可動棒7aにより後端部43aが押圧されると可動枠30を
支点にして開極ばね42が圧縮されて反時計方向に回動
し、これにより開離動作することができる。なお、開極
ばね42はハンドル復帰ばね22よりもばね力を大きく設定
している。
前記遮へい板9は絶縁部材で形成されるが、とくにアー
ク熱により熱分解ガスを発生して冷却する樹脂たとえば
アクリル樹脂が好ましい。遮へい板9は第2図にも示す
ようにケース10に形成したガイド溝46に摺動自在に支持
され、先端部が前記固定接点1と可動接点3との間の側
方に位置し、後端部に係合孔47を有して係合孔47に前記
作動リンク35の第2の腕35bが係合している。また遮へ
い板9の後端部に切欠65を形成して前記可動棒7aを通し
ている。前記遮へい板9は復帰ばね37により作動リンク
35を引っ張られて第1図に示す後退位置に位置してい
る。電磁石5の動作により可動棒7aが下方に移動して作
動リンク35を復帰ばね37に抗して押圧すると、作動リン
ク35が反時計方向に回動して他端部35bにより遮へい板
9を前進動作させ、遮へい板9の先端部が前記可動接点
3と固定接点1との間に位置して両者を遮へいする。
この遮へい板9の動作は可動接触子4が強制開極された
後に行われる。このため、電磁石5の可動部7の動作で
まず可動接触子4が強制開極し、つぎに遮へい板9が動
作するように動作タイミングが設定される。また開閉・
トリップ手段8のトリップ動作も可動接触子4が強制開
極した後行われるが、リンク機構の動作遅れを考慮して
電磁石5によりラッチリンク23の先に引外してから強制
開極部7bで可動接触子4の後端部43aを押圧するように
タイミングをとり、これにより可動部7に加わる負荷を
低減することができる。
前記ケース10の溝10a〜10cは、遮へい板9が前記可動接
点3と固定接点1との間に進入した状態の遮へい板9の
先端部および両側部が係合する。この場合溝10aおよび
溝10bの半分はカバー10′側に形成されている。こうし
て、開極時のアークを遮へい板9と溝10a〜10cとの間に
絞り込み、高いアーク電圧を維持するものである。
前記固定接触子2は、ケース10の開閉・トリップ手段8
の下位側を仕切る仕切り板66の下位側に位置され、前記
固定接点1が仕切り板66に形成された切欠67に通されて
開閉・トリップ手段8側に臨んでいる。前記固定接点1
を先端部に有する固定接触子2の基端部は途中まで可動
接触子4の後端部の方向に延出する延出部49を有する。
これにより可動接点3と固定接点1とが接触した状態で
可動接触子4と固定接触子2との間に電流が流れると電
磁反発力が生じ、異常電流の場合にはその電磁反発力が
大きくなって可動接点3を押上げるため、前記開極ばね
42を圧縮して可動接点3を開極動作し電磁石5による強
制開極動作を助勢する。固定接触子2の基端部はその延
出部49から横U字折曲部50を介して反対側に延出し、こ
の反対側延出部44を中間部にわん曲部45を有し、ケース
10に設けた固定軸48に係合して回動自在に支持され、ま
た固定軸48よりも基端49′側にばね56を設けて固定接点
1を可動接点3から離間する方向に付勢するとともに、
基端部49′は有極電磁石50のプランジャ51により固定状
態に保持されている。
有極電磁石50は、リモートコントロール制御やタイマ回
路を接続してタイマ機能をもたせるために設けたもの
で、プランジャ51,コイル52を巻装したコイル枠55,ヨー
ク53,54,およびヨーク53,54間に介在された永久磁石69
(磁極をN,Sで表示)とで構成され、プランジャ51の第
1の接極子51aがヨーク53に接触しかつ第2の接極子51b
がヨーク54に接触する第1図の状態を安定状態としてい
る。前記プランジャ51の突出部の溝57に固定接触子2の
基端部49′が係合し、固定接点1はプランジャ51を介し
て永久磁石69の保持力により固定接点1としての固定状
態が保持される。有極電磁力50のコイル52が通電される
と励磁によりプランジャ51が反対側へ移動し、固定接触
子2が固定軸48を中心に時計方向に回動するため、固定
接点1が可動接点2から開離する。
この回路しゃ断器の内部電路を形成するため、バイメタ
ル38と電磁石5のコイル32との間、コイル32と可動接触
子4との間および固定接触子2と電源側端子12との間に
それぞれ可とう電線57〜59が接続されている。したがっ
て内部電路は、負荷側端子11側からみると負荷側端子11
→バイメタル38→可とう電線57→コイル32→可とう電線
58→可動接触子4→可動接点3→固定接点1→固定接触
子2→可とう電線59→電源側端子12となる。
なお、60は有極電磁石50のコイル52に接続されて通電状
態を表示する発光ダイオードを実施例とする通電表示ラ
ンプ、61は通電表示ランプ60に対応してケース10の窓62
に設けられた透光性の表示板、63はギャップ調整ねじ39
に対応してケース10の窓64に設けられた覆い板である。
この回路しゃ断器の動作について、説明する。すなわ
ち、第1図は回路しゃ断器のオン状態、第3図はオフ状
態である。オフ状態からハンドル6を第1図の状態に反
時計方向に倒すと、ハンドル6が固定軸16を中心に回動
し、可動軸18が反時計方向へ回動する。操作リンク19は
作動軸20がラッチリンク23を摺動しながら下方へ移動す
るため操作リンク19は垂直姿勢となる方向に回動する。
このときハンドル復帰ばね22が引張される。作動軸20の
移動により、作動軸20に係合する軸受け凹部31を有する
可動枠30がガイド29にガイドされて下方へ移動する。可
動接触子4は可動枠30の下端部に押圧されて第3図の状
態から反時計方向へ回動し、まび可動接点3が固定接点
1に接触し、ついで可動接点3が固定接点1に接触した
状態で可動接触子3が固定接点1を支店に時計方向に回
動し、開極ばね42を圧縮することにより接点圧が与えら
れ、同時に可動接点2が固定接点1の表面に転動(ロー
リング)することにより投入時のアークにより接点溶着
が起きたときの溶着ブリッジを破壊する。また開極ばね
42が圧縮されるため、その反力が可動枠31を介して操作
リンク19に加わり、可動軸18が固定軸16と作動軸20とを
結ぶ線と交差する反転死点を超えると、開極ばね42によ
り可動軸18を押上げてハンドル6を倒れた方向へ付勢す
る。可動軸18は図示しないストッパに係止し、ハンドル
6は第1図の状態を維持する。したがって、電源側端子
12および負荷側端子7を線路を負荷に接続すると、内部
電路を電流が流れることとなる。
第1図のオン状態から、ハンドル6を第3図の状態へ倒
すと、前記動作と反対に可動軸18が時計方向へ回動し、
開極ばね42の付勢力により作動軸20がラッチリンク23に
摺動して上方に移動し、可動枠30が上方に移動して、可
動接触子4が開離動作する。可動接触子4の基端部のわ
ん曲部43が電磁石5の下端に当接するとその当接点を支
点に可動接触子4が回動し、可動接点3が固定接点1か
ら大きく開離する。
第4図は異常電流のうち短絡電流が流れた直後の状態、
第5図は開閉・トリップ手段8が動作完了した状態であ
る。内部電路に短絡電流が流れると、電磁石5の動作に
よりつぎの3つの動作が起こる。まずトリップリンク24
を固定軸25を中心に回動させ、ラッチリンク23を釈放す
る。つぎに強制開極部7bにより可動接触子4の後端部43
aが押され、開極ばね42のばね力に抗して可動枠30の下
端部を軸30aを支点に可動接触子4を回動させ、可動接
点3が固定接点1から開離する。さらに可動棒7aの下端
で作動リンク35を回動させ、遮へい板9を進出動作させ
る。その結果、可動接点3が開離すると同時に遮へい板
9が可動接点3と固定接点1との間に挿入され、遮へい
板9の先端部および両側部が溝10a〜10cに係合し、開極
時に発生するアークをしゃ断する。
この動作に続いて第5図の状態に至る前記第3の開閉・
トリップ手段8によるトリップ動作は、トリップリンク
24が反時計方向に回動してそのラッチ部24aがラッチリ
ンク23の下端部の側面から離れる釈放動作をすると、開
極ばね42に基づいて作動軸20がラッチリンク23を押圧す
る力によりラッチリンク23が固定軸16を中心に反時計方
向へ回動し、作動軸20が可動枠30の軸受け凹部31から離
れる。同時に開極ばね42の付勢力により可動枠30が上方
に移動し、それにつれて可動接触子4が開離動作し可動
接触子4の湾曲部43が電磁石5の下端に接触し、湾曲部
43を中心に可動接触子4が回動し可動接点3が前記強制
開極による開離位置からさらに開離動作する。この可動
接触子4の開離位置は図示しないストッパにより規制さ
れる。また前記作動軸20が軸受け凹部31から離れると開
極ばね42の影響を受けないため、ハンドル開極バネ22の
作用により可動軸18が時計方向に回動し、ハンドル6は
中立姿勢となる。このハンドル6の中立姿勢によりトリ
ップ表示を行われる。
トリップ開極により内部電路の電流がしゃ断されると、
電磁石5の吸引力がなくなるため可動部7が図示しない
復帰ばねにより復帰し、同時に遮へい板9が復帰する。
しかし、可動接触子4は開閉・トリップ手段8の動作に
より開極状態が維持される。
短絡事故の修復後のリセットは、第5図の状態から中立
姿勢のハンドル6を第3図のオフ状態へ倒す。ハンドル
6の回動により可動軸18が時計方向へ回動するため操作
リンク19が引き上げられ、作動軸20が可動枠30の軸受け
凹部31に係合する。またハンドル6のリセット突起68に
よりラッチリンク23が固定軸18を中心に時計方向に回動
させ、復帰ばね28によりトリップリンク24が復帰してラ
ンチ部24aがラッチリンク23の下端部の側面に係止し、
第1図および第3図のようにラッチリンク23をラッチ状
態とする。これによりオフ状態となる。
つぎにオン状態において内部電路に過電流が流れると、
電磁石5は復帰ばね37が吸引力よりも大きいばね力を有
するため可動部7が動作しないが、バイメタル38が自己
加熱されてわん曲し、ギャップ調整ねじ39の先端でトリ
ップリンク24の過電流応答部26を押し、これによりトリ
ップリンク24が回動してラッチリンク23を釈放する。そ
の後の開閉・トリップ手段8のトリップ動作は前記と同
様である。
また第1図のオン状態で、有極電磁石50のコイル52に電
流を通電すると、プランジャ51が第1図で上方に移動
し、固定接触子2の後端部49が時計方向に回動し、固定
接点1が可動接点3から開離する。したがって、ハンド
ル6がオンの位置にあっても内部電路はしゃ断される。
反対に固定接点1が第1図の状態にあってもハンドル6
をオフ位置へ倒すことによりオフとなるため、いずれの
場合もオフ優先となる。
この実施例によれば、固定接点1および可動接点3の間
に進入した遮へい板9の先端部および両側部が溝10a〜1
0cに係合するため、ケース10と遮へい板9との間の間隙
は極めて小さくなる。このため、アークの径が絞られて
高いアーク電圧を得ることができる。したがってアーク
電流を急速に限流し遮断することができる。
またこの実施例では、異常電流たとえば短絡電流が流れ
ると、開閉・トリップ手段8がトリップ動作するととも
に、電磁石5の動作に連動して作動リンク35が回動し、
遮へい板9を固定接点1と可動接点3との間に挿入させ
る。すなわち、電磁石5の吸引力により作動リンク35を
回動して遮へい板9を動作させるため、遮へい板9の動
作時間を短縮することができる。その結果、異常電流が
発生してから遮へい板9が動作完了するまでの時間を短
縮でき、アークしゃ断時間を短縮できるため大きなしゃ
断容量を実現することができる。
また、開極ばね42のばね力を強くすることによって遮へ
い板9の動作速度を高くする必要がないため、ハンドル
6の操作荷重を増大することがない。
またこの実施例では、電磁石5の可動部7の可動棒7aの
強制開極部7bにより可動接触子4を強制開極するため、
短絡発生から可動接点3が開離を始める時間が短縮さ
れ、限流効果がよくなる。また電磁石5の可動部7によ
りトリップリンク24を作動してラッチリンク23を引外し
た後、強制開極部7bで可動接触子4の後端部43aを押圧
しさらに遮へい板9を作動するため、可動接触子4の強
制開極時の可動部7の負荷が小さくなり可動接触子4を
確実に強制開極することができる。また異常電流を検出
する検出部を電磁石5により兼用しているため、構成が
簡単になるとともに、ラッチ引外し,強制開極,および
遮へい板9による遮へいの動作タイミングが取りやす
い。
さらに、作動リンク35の第2の腕35bを第1の腕35aより
も長く形成したため、可動部7のストロークを大きくす
ることなく遮へい板9のストロークを大きくすることが
でき、そのため電磁石5を大型化することなくしかも電
磁石5の磁気効率が低下することがない。
この発明の第2の実施例を第9図および第10図に示す。
すなわち、この回路しゃ断器は、遮へい板9の先端部に
対応する溝10bの底部に排気孔10dを連通したものであ
る。
第1の実施例において、溝10a〜10cと遮へい板9との間
隙を小さくすればそれだけアークの径が絞られるため高
いアーク電圧を得ることができる。しかしながら、遮へ
い板9を溝10bに進入させたとき、溝10b内のガス圧が大
きくなるため、その圧力により遮へい板9を押し戻すお
それがある。この場合の短絡電流とアーク電圧の波形を
第10図(a)に示す。Q1は短絡電流、Q2はアーク電圧で
ある。これに対して、排気孔10dを形成すると遮へい板
9が押し戻されることがないため、アーク電圧の波形は
第10図(b)のようになる。Q3は短絡電流、Q4はアーク
電圧である。第10図(a)と同図(b)との比較から明
らかなように、排気孔10dを有する方がアーク電圧の低
下がなく、より速く遮断されることがわかる。
なお、前記実施例において可動枠30と可動接触子4とは
軸30aで連結したが可動枠30を可動接触子4に接触させ
るだけでもよい。
また前記実施例は強制開極部7bにより可動接触子4を強
制開極しているが、この手段はなくても作動リンク35に
より従来の摺動摩擦による時間遅れを解消することがで
きるものである。
さらに、前記遮へい板9を接触状態の可動接点3と固定
接点1との間に強制的に進入させるように構成したり、
可動接触子4と固定接触子2との間に働く電磁反発力に
よる開極を利用して遮へい板9を迅速に進入させるよう
に構成したり、また電磁石5に連動して可動接触子4を
介して作動リンク35を回動し遮へい板9を動作させても
よい。
またこの発明の開閉・トリップ手段8は前記実施例に限
定されるものでない。たとえば実施例と同型のリンク機
構で構成された遅入速断型および反転ばね式の速断速入
型などにも適用できるものである。
またこの発明の開閉・トリップ手段の検出部は、電磁石
5を実施例として兼用したが、他の検出手段たとえば前
記バイメタル38で構成してもよいものである。
さらにこの発明の異常電流について、前記実施例は短絡
電流を対象としたが、アークが発生する過負荷電流に対
して適用できるものである。
〔発明の効果〕
この発明の回路しゃ断器によれば、固定接点および可動
接点の間に進入した遮へい板の先端部および両側部が溝
に係合するため、ケースと遮へい板との間の間隙は極め
て小さくなる。このため、アークの径が絞られて高いア
ーク電圧を得ることができる。したがってアーク電流を
急速に限流し遮断することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例のオン状態の断面図、
第2図は遮へい板部分を示す部分斜視図、第3図はオフ
状態の断面図、第4図はトリップ直後の遮へい板の動作
状態を示す断面図、第5図はトリップ動作が完了した状
態を示す断面図、第6図は全体の分解斜視図、第7図は
ケースのカバーを外した状態の正面図、第8図は溝を示
す斜視図、第9図はこの発明の第2の実施例の部分断面
図、第10図は短絡電流およびアーク電圧の波形図、第11
図は従来例の部分断面図である。 1……固定接点、2……固定接触子、3……可動接点、
4……可動接触子、5……電磁石、6……ハンドル、8
……開閉・トリップ手段、9……遮へい板、10……ケー
ス、10a〜10c……溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定接点を有する固定接触子と、前記固定
    接点に対して開閉する可動接点を有する可動接触子と、
    この可動接触子をハンドルにより開閉するとともに負荷
    の異常電流を検出する検出部の動作に連動して前記可動
    接触子をトリップ開極させる開閉・トリップ手段と、前
    記負荷の異常電流を検出する電磁石と、この電磁石によ
    り駆動されて前記可動接点の開閉する方向と直角な方向
    より前記可動接点と固定接点との間に進入する消弧用の
    遮へい板と、前記可動接点および固定接点の間に進入し
    た前記遮へい板の進入方向の先端部およびその両側部が
    係合する溝を有するケースとを備えた回路しゃ断器。
  2. 【請求項2】前記遮へい板の先端部側の前記溝は底部に
    排気孔を有する特許請求の範囲第(1)項記載の回路し
    ゃ断器。
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