JPS62205608A - 油入電器の吸湿呼吸装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、変圧器、リアクトル等の油入電器が、温度変
化に応じて呼吸作用を行う大気通路に設け、油入電器が
吸入する空気中の水分を除去する。油入電器の吸湿呼吸
装置に関する。

（従来の技術） 油入電器においては、機器の運転に伴う温度上昇あるい
は機器を設置した環境変化によって、タンク内部の絶縁
油が膨張収縮をする現象がある。

この絶縁油の膨張収縮が、機器のタンクに過大な圧力を
与えることのない様に１通常の油入電器においては、第
３図に示す様に、そのタンク１にコンサベータ２を接続
し、このコンサベータ２に絶縁油３を導くと共に、この
コンサベータ２の一端を大気中に開放することにより、
タンク１内の絶縁油が膨張した時にコンサベータ２内の
絶縁油３の油面が上昇して、タンク１には過大な圧力が
加わらない様にしている。

この様なコンサベータ２内での油面の昇降に伴い、コン
サベータ２内には、外部の空気が吸入排出されることに
なるが、この現象を一般に、油入電器の呼吸作用と呼ん
でいる。

ところで、この様な油入電器の呼吸作用は、絶縁油３と
外部の空気とを接触させるものであるから、絶縁油３が
空気中の水分を吸湿し、絶縁性能の低下や酸化変質等の
劣化を招くことになる。そこで、コンサベータ２を大気
中に開放するための呼吸管４の管路上に吸湿呼吸装置５
を設置し、これによって空気中の水分を吸湿し、絶縁油
３の劣化を防止する様にしている。

この様な吸湿呼吸装置として従来から知られていたもの
は、第４図に示す如き構造のものである。

即ち、呼吸管４に連通ずる吸湿収納室１１内には吸湿剤
１２が収納され、この吸湿剤１２によってコンサベータ
２内に吸入される空気中の水分が除去される。なお、こ
の吸湿剤収納室１１の下部には、油っぽ１３が設けられ
、ここに油１４が溜められ、この油１４の油面の変化に
より収納室１１の網板１０を通過し。

収納室１１内に外気を導入する様になっている。

一方油入電器に万が一内部事故が起った場合、アークに
よる熱分解ガスの発生により、タンク１内の圧力が急激
に上昇する。この急激な圧力上昇によるタンク１の破損
、絶縁油３の流出による火災発生等の事故拡大防止のた
め、タンク１には放圧管６を介して、タンク１内の圧力
上昇が、規定以上に達したとき動作して、タンク１の破
壊を防止するために、放圧装置７が取付けられている。

（発明が解決しようとする問題点） この種の呼吸装置においては、内部の吸湿剤としては、
一般にシリカゲルが用いられているが、油入電器の運転
中の振動の影響等で吸湿剤も振動し、収納室壁や吸湿剤
どうしの振動接触により。

粉末が発生し収納室下部に堆積する。この吸湿剤の粉末
堆積物は、除々に進展し最悪の場合は、網板１０を塞ぐ
ことにより、油入電器の呼吸作用ができなくなり、油入
電器の油温上昇時はタンク内の圧力が上昇し、場合によ
っては油入電器の内部に異常がないにもかかわらず、放
圧装置が動作し、油入電器の運転停止に至る恐れがある
。

本発明は、上記の如き従来技術の問題点を解消するため
になされたもので、その目的は吸湿呼吸装置が万が一目
づまりを起しても、放圧装置が動作に至ることがないよ
うな、油入電器の圧力上昇を回避できる、油入電器の吸
湿呼吸装置を提供することにある。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明の吸湿呼吸装置は、呼吸管または吸湿剤収納室な
どの呼吸系統に、常時は外気と気密を保ち、呼吸系統の
圧力が上昇したとき、油入電器のタンクに付属の放圧装
置７より、低い圧力で放圧する避圧装置８を設ける。

（作用） 吸湿剤１２の粉末堆積物による。万が−の目づまりによ
る圧力上昇が生じても、この避圧装置８の動作により、
放圧装置７の誤動作を防止できるようにしたものである
。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を第１図、及び第２図によって
説明する。

まず第１図は避圧装置８を付属した吸湿呼吸装置を示し
、この避圧装置８の詳細を第２図に示す。

避圧装置は、ボディ２１．フード２２、スプリング２３
、シャフト２４、ガスケット２６などで構成されている
。

常時は、スプリング２３の作用でガスケット２６はフー
ド２２で押えられ、吸湿剤収納室ｌｌ内は外気とシール
される。

一方、吸湿剤１２の粉末堆積物などの影響で、万が一吸
湿呼吸装置が目づまりを起し、吸湿呼吸装置の内圧が上
昇すると、フード２２はスプリング２３に抗して浮き上
がり、吸湿剤収納室１１内の空気を放出し、油入電器内
の圧力上昇を抑える。放圧により吸湿剤収納室１１内の
圧力が低下したとき、スプリング２３の作用によりフー
ド２２は自動的にリセットされ、フード２２部分から外
気が吸湿剤収納室ｌｌ内に入り、吸湿剤１２が無用の吸
湿するのを防止する。

尚、避圧装置８の取付位置は、吸湿呼吸装置に限らず、
呼吸系統の他の部分、例えば呼吸管４に取付けてもよい
。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、油入電器の呼吸系統に避
圧装置を設けるだけで、万が−の吸湿呼吸装置の目づま
りにより、油入電器の内圧が上昇し、放圧装置が誤動作
、及びこれに伴う油入電器の電源停止事故に至るのを未
然に防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例を示す断面図。 第２図は本発明の要部拡大図、第３図は油入電器の全体
構成を示す説明図、第４図は従来の吸湿呼吸装置の構造
を示す断面図である。 １・・・タンク　　　　　２・・・コンサベータ３・・
・絶縁油　　　　　４・・・呼吸管５・・・吸湿呼吸装
置　　６・・・放圧管７・・・放圧装置　　　　８・・
・避圧装置代理人　弁理士　則　近　憲　佑 同　　三俣弘文

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　放圧装置を有する油入電器のタンクに接続されている
   呼吸管に接続された油入電器の吸湿呼吸装置において、
   前記呼吸管や吸湿呼吸装置の呼吸系統に、常時は外気と
   シールし、呼吸系統の内圧が上昇したとき、油入電器に
   付属の、放圧装置の動作圧力より低い圧力で放圧する、
   避圧装置を設けたことを特徴とする、油入電器の吸湿呼
   吸装置。