JPS62199822A - 紡機用リング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は繊維産業の精紡機、撚糸機等に用いられ高速運
転可能な紡機用り／グに関するものである。

従来の技術および問題点 従来、紡機用リングは炭素鋼を素材とし、浸炭焼入によ
る熱処理を施して形成しているが、トラペラがリングフ
ランジ上を滑走する際の摩擦により、摩耗を生じ、特に
トラペラの高速によシ生じる遠心力の急増によシ摩擦力
が増大し、早期剥離摩耗や糸切れが発生し易いという欠
点がある。

そこでｄｌけ等を含む合金鋼に窒化処理を施し、トライ
２摺動面の硬度を高め耐摩性を高め九紡機用リングもあ
るが、トラペラとのなじみ性が悪いため、トラペラ走行
が円滑に行われないという欠点がある。

また、耐摩耗性材料としてセラミックスを利用した紡機
用リングもあるが、リングとトラペラ間の摩擦係数が大
きいために、紡出張力も大きく、高速運転にも限界があ
り、ユーザの要望を満足させることができないという問
題がある。

問題点を解決するための手段 本発明は上記従来の紡機用リングの問題点を解消し、ト
ラベラの高速回転によって生じる高温度下で、無潤滑で
低い摩擦係数を保ち、がり耐摩耗性の大きい紡機用リン
グを提供するものであり、少くともリングフランジ部を
無定形カーボンとカーボン・グラファイトの混合物によ
り形成し、必要に応じ、さらに金属や樹脂を含浸処理し
て構成した紡機用リングである。

実施例 本発明の１実施例を図画に基いて説明する。

無定形カーボンとカーボン・グラファイトの混合物によ
シ第１図の如く紡機用リング（１）の形状に成型して本
発明の紡機用リングを構成する。

上記紡機用リングは原料を円筒状に成型し、高温加熱す
ることによシ焼成されるもので、所定形状の型によ〕焼
成し、必要によシ機械加工を施すことにより形成される
ものである。

また、よシ強度や潤滑性を向上するために、上記無定形
カーボンとカーボン・グラファイトの混合物に°よシ形
成される有孔部に金属や樹脂を含浸するとともできる。

この場合、金属は鉄、ニッケル、クロム、タングステン
等のあらゆる金属から、要求される性能の最適の材料を
選出して用いることができる。

また、２種以上の金属を混合したり、合金化したものや
、金属の酸化物、炭化物、窒化物。

硫化物等の化合物として用いることもある。

また、上記樹脂にはポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂
、アクリル樹脂、四弗化エチレン等の弗素樹脂等を１種
、または２種以上混合して用いることができる。

また、含浸は金属と樹脂を混合して行ったシ７ランジ部
のみに含浸したり、あるいはトラペラと接触する部分に
のみ含浸を限定して施すこともできる。

さらに、上記例においては所要のリング形状に成型され
、機械加工を施し、表面処理を施した後、金属や樹脂を
含浸しているが、無定形カーボンとカーボン・グラファ
イトの混合物に金属や樹脂を含浸した素材より機械加工
によシ所要形状とした後表面処理を施して形成すること
もある。

実施例２ 第３図に本発明の他の実施例の紡機用リングの断面図を
示す。

実施例１の方法を用いてリングのフランジ部（！：のみ
を無定形カーボンとカーボン・グラファイトの混合物に
よシ成型し、また、必要に応じ同様な方法で金属や樹脂
を含浸してリングフランジ部を成型した後、炭素鋼、あ
るいは合成樹脂等上記フランジ部とは異なる材質の材料
より形成したリング基体（３）に、上記フランジ部（り
を接着剤による接着等により固着して本発明の紡機用リ
ー／グを構成する。

ところで第８図および第４図は本発明の紡機用リングの
異なる実施例の断面図である。第８図はフランジ部（２
）の下部に段部（４）を、＠４図は凹部（６）を設けて
上記フランジ部（りとリング基体（３）とを嵌合固着し
て紡機用リングを構成したものである。

この場合、フランジ部（２）とリング基体（３）との接
合固着はよシ一層強固となる。

第６図は本発明の紡機用リング（２）と従来の紡機用リ
ング（至）を用いて下記のテスト条件で紡出した場合の
運転時間と摩耗減量との曲線図を示す。

テスト条件 リング内径：４１ｘｄ ７ランジ巾：　＆ｆｉａ 繊維：エステル／綿　４５′Ｂ スピンドル回転数：２７０００ｒ、ｐ、ｍトラベラ：　
Ｙａ−’Ａ／ｈｆ　ｔｇ／。

第５図よシ、従来の紡機用リング（９）に比較し、本発
明の紡機用リング（２）は約％の摩耗減量とな９、寿命
は５倍以上に延びることが判る。またスピンドル回転数
を２００００ｒ、ｐ、ｍ以上に上げると従来リング（２
）ではリングとトラベラ間の摩擦抵抗の増大のため紡出
張力が増大し糸切れが生じ、トラベラ飛散等によシ連続
運転を行うことは困難であるが、本発明の紡機用リング
は摩擦係数が低下し、ならし運転の要なく、紡出当初よ
シ高速運転が可能となる。

発明の効果 本発明の紡機用リングは上記の如く、少くともリング７
−）ンジ部を無定形カーボンとカーボン・グラファイト
の混合物で形成しているので、無定形カーボンによる強
度増大と、カーボン・グラファイトによる低摩擦係数の
性質を共有し、ならし運転することなく、紡出当初よシ
高速運転が可能となプ、糸切れも少く、良好な助詞を維
持することができる。

トラベラの高速回転や紡出張力の増大に対しても充分な
強度を有するのでリングの寿命を著しく延長するもので
ある。

さらに、上記無定形カーボンとカーボン・グラファイト
の混合物への金属や樹脂を含浸することによって、強度
はさらに増大し、摩擦係数の低下がさらに改良されスピ
ンドル回転８００００ｒ、　ｐ、ｍ以上の高速回転も可
能である等優れた効果を有する発明である。

【図面の簡単な説明】

第１１！ｌは本発明の１実施例の紡機用リングの一部破
断断面図、第３図、第３図および第４図は本発明の他の
実施例の断面図、第５図は本発明と従来の比較を示す摩
耗減量と運転時間の関係曲線図である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）少くともリングフランジ部を無定形カーボンとカ
   ーボン・グラファイトの混合物により形成したことを特
   徴とする紡機用リング。
2. （２）上記混合物に金属や樹脂を含浸処理したことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の紡機用リング。
3. （３）リングフランジ部と他の材質より形成したリング
   基体とを固着したことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項又は第３項記載の紡機用リング。