JPS62199729A - 竪型焼結機の破砕装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、粉状鉱石を焼き固めて塊状焼結鉱を製造す
る竪型焼結機の破砕装置に関する乙のである。

「従来の技術」 粉状鉱石、たとえば粉鉄鉱石を焼き固めて高炉用焼結鉱
を製造する場合には、従来第３図に示すような竪型焼結
機が用いられている。

この従来の竪型焼結機は、焼結機本体Ｉの上端部に原料
供給装置２を備え、その下方に順次原料層３、焼結帯４
、焼結鉱ケーキ５、破砕室６、成品冷却層７、成品排出
口８を連設して構成され、空気を成品冷却層７の下端近
傍から導入し、成品冷却層７、通気帯９、焼結帯４を経
て吸引口ｌＯから排ガスとして吸引する全体構造となっ
ている。

原料供給装置２は、焼結原料１１を供給する装置と通気
帯原料Ｉ２を供給する装置とからなる。

焼結原料１１を供給する装置は、原料供給ホッパ１３と
回転円筒式の原料供給ドラムフィーダ１４、カットゲ−
１・Ｉ５を備え、焼結原料１１を原料層３へ定量供給す
る。この焼結原料１１は図示しない前段工程において粉
鉄鉱石、副原料および所定ｍの粉コークスを混合し、水
分調整して疑似粒子を形成したものである。

また、通気帯原料Ｉ２を供給する装置は、通気帯原料供
給ホッパＩ６により構成されている。通気帯原料１２は
ドワイドロイド型焼結機における床敷鉱に該当し、この
竪型焼結機の下方から導入された焼結用空気を効率良く
焼結帯４に供給するための通気帯９を焼結鉱ケーキ５の
横断面中央部に形成させるものである。通気帯原料Ｉ２
には、焼結原料ＩＩより粒度に粗い粒体、例えば焼結成
品を整粒する過程で発生する粒体を用いる。通気帯原料
供給ホッパ■６はその下部を下方に延長して原料層３中
に深く進入させ、その下端部が焼結帯４の上端位置を決
定するように形成し、焼結帯４がこれ以上上方に伸張し
ないようにその位置決めをする。またこの高さはこのホ
ッパＩ６内の通気帯原料１２を通って上方から空気が浸
入するのを防止するために必要な充填高さを有するよう
に構成し、いわゆる原料シール機能を持たせる。必要に
応じて別のシール装置を設けても良い。

原料層３は上方から供給された焼結原料１１が充填され
重力によって下方に移動する充填層である。この原料層
３はこの原料層３を通って空気が吸引されないように層
高を確保する。

原料層３の下端部には、水平横方向に排ガスを吸引する
前記吸引口ＩＯか設けられ、その油面には火格子１０ａ
が取り付けられている。そしてこの吸引口ＩＯのやや下
方のレベルに焼結帯４が形成される。焼結帯４は成品と
熱交換した高温空気によって、焼結原料１１中に所定量
混入している粉コークスを燃焼させ、粉鉄鉱石を焼き固
める帯域である。

焼結帯４の下方には前記焼結鉱ケーキ５が連設される。

焼結鉱ケーキ５には、焼結帯４で焼結された焼結鉱が下
降移動し、上昇空気が下方から上昇して向沌熱交換する
。

焼結鉱ケーキ５の下方に前記破砕室６が設けられ、その
内部に第４図に示すように、３台の破砕装置１７が配設
されている。この破砕装置１７は、図示しない駆動装置
により焼結鉱ケーキ５の幅方向つまり第３図および第４
図における左右方向（矢印で示される）に往復運動をな
すシャフト１７ａに、ハンマーブロック１７ｂが取り付
けられた構成とされ、上方の焼結鉱ケーキ５（第４図中
の二点鎖線で示す）から降下してくる焼結鉱をハンマブ
ロック１７ｂの衝撃力により粗破砕する。

破砕室６の下方には成品冷却ホッパ１８が設けられ、そ
の内部に前記成品冷却層７が形成される。

成品冷却層７は粗破砕された成品焼結鉱の充填層であっ
て、その下端に冷却用空気導入管１９．１９が取り付け
られている。成品冷却層７では導入された冷却用空気に
より高温焼結鉱がさらに冷却され、一方冷却空気は昇温
されて上昇し、焼結用空気として用いられる。この熱交
換は充填層形式で行なわれるので、高い熱交換効率を得
ることができる。したがって高温焼結鉱の保育顕熱は焼
結工程に有効に利用される。

成品冷却ホッパ１８の下端には成品排出口８が形成され
ており、この成品排出口８の下方には成品を運搬する運
搬装置例えば成品パンコンベヤ２０が配設される。パン
コンベヤ２０は図示しない次の工程の整粒装置に成品を
輸送する。整粒装置は粗破砕成品を高炉に装入する適度
な粒度に焼結鉱を整粒するものである。

この竪型焼結機は、一旦着火すればそれを火源として連
続的に着火が進行し、理論的にはバーナーは不要である
が、焼結作業開始時の着火および連続着火後の補助、バ
ックアップのための点火装置２１．２１が設置されてい
る。

この竪型焼結機を用いて操業を行う場合、焼結作業開始
は次のように行う。まず、不活性物質、例えば既に焼結
した塊鉱等を下端から点火装置２１．２■の上レベルま
で通気性をもたけて充填し、その上方の原料層３に粉コ
ークスを混合した通常の焼結原料１１を充填する。その
後、空気を吸引しながら、点火装置２１．２１により着
火し、破砕機１７を運転し、不活性物質層を所定のスピ
ードで降下させ、通常の焼結作業に移行する。

この竪型焼結機では、破砕装置１７によって焼結鉱ケー
キ５の下部を破砕することにより、焼結鉱ケーキ５およ
び原料層３は所定速度で降下し、その降下速度に合わせ
て焼結原料１１および通気帯原料１２を所定量づつ焼結
機本体１内に装入していけば、連続的に焼結鉱が製造さ
れる。

「発明が解決しようとする問題点」 ところで、上記の竪型焼結機に備えられた破砕装置Ｉ７
は、既に説明したように、単にハンマーブロック１７ｂ
を往復移動させて焼結鉱ケーキ５にぶつけ、その衝撃力
により焼結鉱ケーキ５を破砕するようにされているので
、その効率はさほど良くないものであり、またその駆動
装置（図示路）の所要動力も極めて大きなものであった
。このため、運転費がかさんで製造コストにも影響する
という問題があった。

この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、効率良
く焼結鉱ケーキを破砕することができ、運転費の低減を
図ることのできる破砕装置を提供することを目的とする
。

「問題点を解決するための手段」 この発明は、内部に形成された粉状の焼結原料からなる
原料層を下方に移動させつつ、下方より上昇する焼結用
空気により連続的に焼結させて焼結鉱ケーキを形成する
焼結機本体と、その焼結機本体内に焼結原料を供給する
装入装置と、前記焼結鉱ケーキの下端部を破砕する破砕
装置とを備えた竪型焼結機における前記破砕装置であっ
て、前記焼結鉱ケーキの下方に、回転自在かつ軸線方向
に往復移動自在なシャフトを略水平に配設し、前記シャ
フトに、このシャフトとともに回転および往復移動して
前記焼結鉱ケーキを破砕するハンマーブロックを固定し
てなることを特徴としている。

前記ハンマーブロックには突起を設けることが望ましい
。

「作用」 この発明の破砕装置は、ハンマーブロックが往復移動に
加えて回転することにより、衝撃力によりて焼結鉱ケー
キに亀裂を生じさせるとともに、回転力によって焼結鉱
ケーキに変形を与えてその亀裂を成長させ、速やかに破
砕する。

「実施例」 以下、第１図および第２図を参照してこの発明の詳細な
説明する。

第１図はこの実施例の破砕装置３０か備えられた竪型焼
結機の側断面図であるが、この竪型焼結機は破砕装置以
外の部分については上述した従来のらのと同様に構成さ
れているので、第１図に第３図と同一符号を付してその
説明は省略する。

この竪型焼結機には、第２図に示すように、破砕室６内
にこの実施例の破砕装置３０が３台設けられている。

破砕装置３０は、破砕室６を貫通してほぼ水平に配され
たシャフト３１に、ハンマーブロック３２．３２が固定
された構成となっている。シャフト３１は、破砕室６の
外部に設けられている駆動装置（図示路）によって、図
中矢印で示すように回転するとともに、焼結鉱ケーキ５
の幅方向つまり第１図および第２図において左右方向に
往復移動するようになっている。また、ハンマーブロッ
ク３２．３２は略円盤状に形成されていて、所定間隔離
間して互いに対向した状態で上記シャフト３１に固定さ
れている。これらのハンマーブロック３２．３２の対向
面３２ａ、３２ａには、焼結鉱ケーキ５（第２図中の二
点鎖線で示す）の表層部に食い込むことのできる多数の
突起３３・・・が形成されている。なお、上記の駆動装
置（図示路）は、シャフト３１を回転させるとともに往
復移動させることができれば適宜の構成（たとえばリン
ク機構やカム機構を用いるもの等）で良いが、その移動
速度および回転速度をそれぞれ個別に制御し得る制御機
構を備えておくことが望ましい。

以上の構成のもとにこの破砕装置３Ｑは、ハンマーブロ
ック３２．３２がシャフト３１とともに往復移動および
回転することにより、効率良く焼結鉱ケーキ５を破砕す
ることができるものである。

すなわち、ハンマーブロック３２．３２を回転させつつ
水平方向に往復移動させてその対向面３２ａ、３２ａを
焼結鉱ケーキ５の表面にぶつけ、その衝撃力および突起
３３が焼結鉱ケーキ５の表層部に食い込む力によって、
焼結鉱ケーキ５に亀裂を生じさせる。そして、それと同
時にハンマーブロック３２．３２の回転力によって焼結
鉱ケーキ５に変形を与え、その亀裂を速やかに成長させ
る。

これにより、従来の往復移動による衝撃力によってのみ
破砕を行うものに比して、極めて効率良く速やかに破砕
を行うことができ、これに要する動力も大きく低減する
ことができる。

なお、焼結鉱ケーキ５の状態や操業状況に応じて、シャ
フト３１の移動速度や回転速度を適宜設定すれば良く、
また、必要に応じて往復移動と回転を同時に行うことな
く交互に行うようにしても良い。

以上、この発明の詳細な説明したが、この発明は上記実
施例に限定されるものではなく、シャフト、ハンマーブ
ロック、突起の形状等は適宜変更して良い。また、ハン
マーブロックの回転力は、ハンマーブロックと焼結鉱ケ
ーキとの摩擦抵抗によっても焼結鉱ケーキに対して加え
ることができるから、必ずしも突起を設けることはない
。

さらに、上記では、通気帯を形成するようにした竪型焼
結機に対して３台の破砕装置を備えた場合について説明
したが、この発明の破砕装置はそれに限らず、適宜構成
の竪型焼結機に適宜台数設置して用いることができるこ
とは勿論である。

「発明の効果」 以上詳細に説明したように、この発明の破砕装置によれ
ば、ハンマーブロックを往復移動させるとともに回転さ
せる構成としたので、焼結鉱ケーキを速やかに、効率良
く破砕することができる。

したがって、運転費および製造コストの低減を図ること
ができるという効果を奏する。

また、ハンマーブロックの表面に突起を設けることとす
れば、亀裂が生じやすくなるとともに、ハンマーブロッ
クの回転力を充分に焼結鉱ケーキに伝えることができ、
破砕がより効率良くなされるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明の実施例を示す図であっ
て、第１図はこの実施例の破砕装置を備えた竪型焼結機
の全体概略構成を示す側断面図、第２図は破砕装置の平
面図である。 第３図および第４図は従来例を示す図であって、第３図
は従来の破砕装置を備えた竪型焼結機の側断面図、第４
図は破砕装置の平面図である。 １・・・・・・焼結機本体、２・・・・・・装入装置、
３・・・・・・原料層、４・・・・・・焼結帯、５・・
・・・・焼結鉱ケーキ、ＩＩ・・・・・・焼結原料、３
０・・・・・破砕装置、３１・・・・・・シャフト、３
２・・・・・・ハンマーブロック、３３・・・・・・突
起。 出願人　　石川島播磨重工業株式会社 第１図 第２図 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）内部に形成された粉状の焼結原料からなる原料層
   を下方に移動させつつ、下方より上昇する焼結用空気に
   より連続的に焼結させて焼結鉱ケーキを形成する焼結機
   本体と、その焼結機本体内に焼結原料を供給する装入装
   置と、前記焼結鉱ケーキの下端部を破砕する破砕装置と
   を備えた竪型焼結機における前記破砕装置であって、前
   記焼結鉱ケーキの下方に、回転自在かつ軸線方向に往復
   移動自在なシャフトを略水平に配設し、前記シャフトに
   、このシャフトとともに回転および往復移動して前記焼
   結鉱ケーキを破砕するハンマーブロックを固定してなる
   ことを特徴とする竪型焼結機の破砕装置。
2. （２）前記ハンマーブロックの表面には、突起が形成さ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   竪型焼結機の破砕装置。