JPS62198526A - ノ−スピンデフ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、車両の差動装置に使用されるノースピンデフ
装置に関する。

（従来の技術） 自動車および他の車両がスリップまたはスピンなどのト
ラブルを起すのを自動的に防いで走行を安定化する自動
ロックデフ装置としてのノースピンデフ装置は周知であ
る。このノースピンデフ装置は、車両が旋回する時はど
のようにデフが差動を必要とする時には差動し、従来の
装置では動くことができないような状況、即ち、片輪が
駆動力を失って車輪が空転（スピン）する場合でも、ノ
ースピンをつけ駆動力を失なわずに走行できるものであ
る。

この種、従来のノースピンデフ装置として、例えば、「
新編、自動車工学ハンドブック、社団法人自動車技術全
編、図書出版社、１９８１年５月２５日、第８版」第５
−３９頁、特願昭５９−１３６２９９号、特願昭５９−
１３６３０１号　明細書及び図書等に開示されている。

前記従来のノースピンデフ装置は、両端面の内外周部に
クラッチ歯とカム歯とを備え、かつ、デフギャと一体回
転するセンタ部と、該センタ部の両側に配置され前記セ
ンタ部のクラッチ歯とカム歯とに咬合するクラッチ歯と
カム歯とを備え、かつ、左右独立した車軸に夫々結合さ
れるサイド部と、該サイド部をセンタ部側に押圧する弾
性部材とを備えたものであった。

（発明が解決しようとする問題点） 前記従来のノースピンデフ装置は、旋回時、外輪側のサ
イド部がセンタカムに乗り上げて空転し、内輪側が駆動
されるものであるが、操向輪の切れ角によっては逆にな
り、外輪駆動になる場合があった。即ち、サイド部は弾
性部材で押圧されているのみであったから、何らかの力
がアンバランスで、本来外れなければならない側のサイ
ド部がカムに乗り上げず、それとは反対側のサイド部が
カムに乗り上げ、クラッチ歯の咬合が解除されるおそれ
があった。

そこで、本発明は、旋回に際して外れてはならない側の
サイド部を強制的押圧手段によって付勢することにより
、確実なロックを行なうことができるノースピンデフ装
置を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 前記目的を達成する為、本発明は、次の手段を講じた。

即ち、本発明の特徴とする処は、両端面の内・外周部に
クラッチ歯とカム歯とを備え、かつ、デフギヤと一体回
転するセンタ部と、該センタ部の両側に配置され前記セ
ンタ部のクラッチ歯とカム歯とに咬合するクラッチ歯と
カム歯とを備え、かつ、左右独立した車軸に夫々結合さ
れるサイド部と、該サイド部をセンタ部側に押圧する弾
性部材とを備えたノースピンデフ装置において、前記弾
性部材をサイド部側に押動する油圧シリンダを設け、該
油圧シリンダとパワステアリングの油圧回路とを車両旋
回時、旋回方向内側の油圧シリンダに作動油が供給され
るよう接続した点にある。

（作　用） 本発明によれば、サイド部を押圧する弾性部材を更に油
圧シリンダで押圧し、この油圧シリンダとパワステアリ
ングの油圧回路とを接続し、旋回方向に連動して旋回方
向内側の油圧シリンダに作動油を供給するよう構成して
いるので、旋回方向内側のサイド部は、同外側のサイド
部より大きな力でセンタ部側に押圧される。従って、旋
回方向内側のクラッチ歯は確実に咬合状態を維持するこ
とができ、外側のクラッチ歯の咬合が確実に解除される
。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述する。

第１図において、１は車両のノースピンデフ装置である
。該ノースピンデフ装置１は、デフギヤ２を有し、該デ
フギヤ２は図示省略のデフピニオンに噛合し、デフビニ
オンにはエンジンの動力が伝達される。

上記デフギヤ２はデフギヤケース３に固定されている。

デフギヤケース３は左右に分割されており、その両端部
はベアリング４を介して図示省略のミッションケースに
回転自在に支持されている。

この分割されたデフギヤケース３間にセンタ部５が挟持
固定されている。

上記センタ部５は、環状のクラッチディスク６と、該デ
ィスク６の内周部に固定された環状のカムディスク７と
から構成されている。デフギヤケース３内において、前
記クラッチディスク６の左右両端面には、第３図及び第
５図に示すようなコ字状の突部から成るクラッチ歯８が
周方向に多数並設されている。

上記カムディスク７の左右両端面にも、第４図及び第６
図に示すような台形状突部から成るカム歯９が、前記ク
ラッチ歯８に対応して並設、されている。

前記デフギヤケース３内において、センタ部５を挟持す
るように、その左右両側にサイド部１０．１０が配置さ
れている。このサイド部１０の内側端面には、前記セン
タ部５のクラッチ歯８に咬合するクラッチ歯１１と、前
記カム歯９に咬合するカム歯１２が形成されている。

前記サイド部１０は環状体から成り、その内面にスプラ
イン１３が形成されている。この内面スブライン１３に
サイドスリーブ１４がスプライン嵌合している。サイド
スリーブ１４の内面にもスプライン１５が形成され、該
スプライン１５に車軸１６がスプライン嵌合している。

この車軸１６は左右独立しており、各車軸１６の内端が
、前記サイドスリーブ１４にスプライン嵌合している。

前記左右一対の各車軸１６はデフギヤケース３を通って
外方へ延出し、第２図に示すように、その外端に車輪１
７が取着されている。

前記サイド部１０の内面でかつ内端部側には、内径方向
に突出するフランジ１８を有し、該フランジ１８にスプ
リングリテーナ１９で係止されている。

一方、前記サイドスリーブ１６の内端面には環状の油圧
シリンダ２０が設けられている。即ち、サイドスリーブ
１６の内端面には環状のシリンダ孔２１が凹設され、該
シリンダ孔２１に環状のピストン２２が軸方向移動自在
に嵌合されている。このピストン２２と前記スプリング
リテーナ１９間に、弾性部材である圧縮コイルスプリン
グ２３が介在されている。

このスプリング２３はサイド部１０をセンタ部５側に押
圧している。

前記サイドスリーブ１４及び車軸１６にはシリンダ孔２
１に作動油を供給する油路２４が形成されている、車軸
１６の油路２４は回転継手２５を介して固定側の油圧配
管２６に接続されている。この油圧配管２６は、パワス
テアリングの油圧シリンダ２７に接続されている。この
バ、ワステアリングの油圧シリンダ２７は操向輪２８の
ナックルアーム２９に連結されている。

前記パワステアリングの油圧シリンダ２７とサイドスリ
ーブ１４の油圧シリンダ２０とは、旋回時、旋回方向内
側のサイドスリーブ１４の油圧シリンダ２０にパワステ
アリングの油圧シリンダ２７から作動油が供給されるよ
う接続されている。

前記本発明の実施例によれば、直進時は、パワステの油
圧シリンダ２７は中立位置にあり、従って、左右のサイ
ドスリーブ１４の油圧シリンダ２０には均等に油圧が作
用している。従って、スプリング２３の押圧力は左右均
一であり、クラッチ歯８，１１及びカム歯９，１２は、
第３・４図に示す如（完全に咬合し、ロック状態で動力
を伝達する。

一方、第１図及び第２図に示す如く、右旋回すると、パ
ワステの油圧シリンダ２７の右側室に作動油が供給され
、この作動油は右側のサイドスリーブ１４の油圧シリン
ダ２０にも供給され、ピストン２２を押動する。従って
、旋回方向内側のスプリング２３は押動され、この側の
サイド部ｌＯを強力に押圧する。従って、第５・６図に
示す如く、旋回内側のクラッチ歯８，１１及びカム歯９
．１２の咬合は解除されない。逆に、旋回外側は、車輪
１７の回転が速くなり、カム歯９，１２同志が乗り上げ
、クラッチ歯８゜１１の咬合が解除され、ここに差動が
生じ、円滑な旋回が可能となる。

尚、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。

（発明の効果） 本発明によれば、旋回時、確実に旋回内側の車輪に動力
が伝達されるものとなり、ノースピンの効果が確実に発
揮され、かつ、旋回半径も小さくなるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す断面図、第２図は同平面
図、第３図及び第５図はクラッチ歯の展開図、第４図及
び第６図はカム歯の展開図である。 １−ノースピンデフ”ＪｚＴｌ、２−・デフギヤ、５−
・センタ部、８−クラッチ歯、９・−カム歯、１ｏ−サ
イド部、１１・−クラッチ歯、１２−・カム歯、１６・
−車軸、２０・・・油圧シリンダ、２３−　スプリング
（弾性部材）、２６−・油圧配管、２７・−パワステア
リングの油圧シリンダ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）両端面の内・外周部にクラッチ歯とカム歯とを備
   え、かつ、デフギヤと一体回転するセンタ部と、該セン
   タ部の両側に配置され前記センタ部のクラッチ歯とカム
   歯とに咬合するクラッチ歯とカム歯とを備え、かつ、左
   右独立した車軸に夫々結合されるサイド部と、該サイド
   部をセンタ部側に押圧する弾性部材とを備えたノースピ
   ンデフ装置において、 前記弾性部材をサイド部側に押動する油圧シリンダを設
   け、該油圧シリンダとパワステアリングの油圧回路とを
   車両旋回時、旋回方向内側の油圧シリンダに作動油が供
   給されるよう接続したことを特徴とするノースピンデフ
   装置。