JPS6219380B2 - - Google Patents
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- JPS6219380B2 JPS6219380B2 JP56156621A JP15662181A JPS6219380B2 JP S6219380 B2 JPS6219380 B2 JP S6219380B2 JP 56156621 A JP56156621 A JP 56156621A JP 15662181 A JP15662181 A JP 15662181A JP S6219380 B2 JPS6219380 B2 JP S6219380B2
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- cement
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- cement board
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Landscapes
- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアスベストを含有しない繊維セメント
板の製造方法に関し、繊維状ウオラストナイトと
補強繊維をそれぞれ全非水成分の10〜25重量％及
び１〜８重量％含有するセメントスラリーを調整
し、これを抄造することを特徴とする繊維セメン
ト板の製造方法に係るものである。 屋根材等の繊維セメント板にあつて、抄造性、
機械的強度等に優れた繊維セメント板を得るため
には従来からアスベストを添加することが行われ
ている。しかし乍ら、アスベストは発がん性の恐
れのある物質としては指摘され、作業環境を悪化
させるために近時では敬遠される傾向にある。そ
こでアスベストの代わりに各種繊維を混合する方
法が検討された。その１つに麻パルプやレーヨン
等の有機繊維を混合する方法にあつては繊維セメ
ント板の耐火性が劣るという欠点があつた。また
アスベストの代わりにガラス繊維を混合する方法
にあつては、耐アルカリ性が劣るため繊維の強度
を低下させるという欠点があつた。さらに、耐ア
ルカリに強い耐アルカリガラス繊維を混合する方
法にあつては、セメント成分とのなじみが悪いた
めに抄造する際にセメント成分が網目を通過して
しまい抄造性が劣るという欠点があり、また繊維
が剛直で柔軟性にも乏しいという欠点があつた。 本発明は上記の点に鑑みて成されたものであつ
て、アスベストを使用することなく抄造性や機械
的強度に優れた繊維セメント板の製造方法を提供
することを目的とするものである。 以下本発明を詳細に説明する。非水成分として
は繊維状ウオラストナイト、セメント、パルプ、
補強繊維、凝集剤、増粘剤等を使用することがで
き、これらの非水成分を水中に分散してセメント
スラリーを調整するものである。繊維状ウオラス
トナイトの組成はケイ酸カルシウムで構成され、
粒径は50％粒度の中央値が20μ以上のものが好ま
しい。繊維状ウオラストナイトは上記全非水成分
の10〜25重量％配合するのが好ましく、繊維状ウ
オラストナイトをセメントスラリーに混合するこ
とによりセメントスラリー中で他の非水成分の凝
集粒子が分散する繊維状ウオラストナイト表面に
附着し、このセメントスラリーがシリンダー網上
で脱水される際に、シリンダー網上での留りを極
めて良くすると共に適度の水度を得ることがで
きるものである。繊維状ウオラストナイトの配合
量が全非水成分に対して10重量％末満の場合に
は、上記抄造性が劣り、製造された繊維セメント
板の機械的強度を低下させるものである。また、
繊維状ウオラストナイトの配合量が全非水成分に
対して25重量％を超えると、マトリツクスを形成
するセメント量が減少することになり、製造され
た繊維セメント板の機械的強度が低下するもので
ある。セメントは普通ポルトランドセメントや高
セメント等を使用することができるが、後述す
る耐アルカリガラス繊維のアルカリ劣化を減少す
るために高セメントを使用するのが好ましい。
配合量は全非水成分に対して60〜85重量％配合す
るのが好ましいものである。パルプとしては故
紙、麻パルプ、木材パルプ等を使用することがで
き、全非水成分に対して１〜９重量％配合するの
が好ましく、セメントスラリーの分散性、吸着
性、水性等を改善することができるものであ
る。パルプの配合量が全非水成分の１重量％未満
の場合には上記効果が得難いものであり、また全
非水成分の９重量％を超える場合には繊維セメン
ト板の耐火性に問題が出てくるものである。補強
繊維としてはスチールフアイバー、銅繊維等の金
属繊維や耐アルカリ繊維等の繊維で繊維長６〜20
mmのものを使用することができ、全非水成分に対
して１〜８重量％配配合するのが好ましい。この
補強繊維の配合は繊維セメント板の機械的強度を
繊維状ウオラストナイトのみでは不十分であるの
で補強するものである。凝集剤は必要に応じて抄
造直前に添加されるもので、セメントスラリー中
の諸原料粒子の吸着あるいは凝集を促進させるも
のである。増粘剤としてはベントナイト、硅酸ソ
ーダ等を使用することができ、適宜必要量加えら
れる。この増粘剤は抄造時の水性を調節し、巻
き取り後の属間の結着強度を向上するものであ
る。繊維セメント板を製造するにあたつては、上
記の配合にて非水成分を水中に分散せしめてセメ
ントスラリーを調整し、これを抄造して繊維セメ
ント板を得るものである。 しかして、繊維状ウオラストナイトを全非水成
分の10〜25重量％配合することにより繊維セメン
ト板抄造時の抄造性を良くすると共に、補強繊維
を全非水成分の１〜８重量％配合することにより
繊維状ウオラストナイトのみでは不十分な繊維セ
メント板の機械的強度を高めることができるもの
である。また、繊維状ウオラストナイトや補強繊
維等の耐火性材料を多量に配合することにより繊
維セメント板の耐熱、耐火性を向上し優れたもの
とすることができるものであり、しかも製造され
た繊維セメント板に機械的強度に加え適度な切
断、釘打ち等の加工性を付与することができるも
のである。 上記のように本発明は、繊維状ウオラストナイ
トと補強繊維をそれぞれ全非水成分の10〜25重量
％及び１〜８重量％含有するセメントスラリーを
調整してこれを抄造したので、繊維状ウオラスト
ナイトでセメントスラリーの抄造性を良くすると
共に補強繊維で繊維状ウオラストナイトのみでは
不十分な繊維セメント板の機械的強度を補強する
ことができ、抄造性と機械的強度共に優れた繊維
セメント板を得ることができるものであり、しか
もこれらの耐熱、耐火材料の多量の配合により繊
維セメント板の耐熱、耐火性を高めることができ
るものである。 以下本発明を実施例に基いて具体的に説明す
る。 実施例 下表に示す配合でセメントスラリーを調整し、
これを抄造して下表に示す製造条件でプレスし、
その後自然養生して繊維セメント板を得た。抄造
時の抄造性はシリンダー網上での留りが良い上に
過抵抗は小さく良好であつた。また繊維セメン
ト板の曲げ破壊強度は下表の通りであり、従来の
アスベストを配合したものに比べて劣らないもの
であつた。 【表】
板の製造方法に関し、繊維状ウオラストナイトと
補強繊維をそれぞれ全非水成分の10〜25重量％及
び１〜８重量％含有するセメントスラリーを調整
し、これを抄造することを特徴とする繊維セメン
ト板の製造方法に係るものである。 屋根材等の繊維セメント板にあつて、抄造性、
機械的強度等に優れた繊維セメント板を得るため
には従来からアスベストを添加することが行われ
ている。しかし乍ら、アスベストは発がん性の恐
れのある物質としては指摘され、作業環境を悪化
させるために近時では敬遠される傾向にある。そ
こでアスベストの代わりに各種繊維を混合する方
法が検討された。その１つに麻パルプやレーヨン
等の有機繊維を混合する方法にあつては繊維セメ
ント板の耐火性が劣るという欠点があつた。また
アスベストの代わりにガラス繊維を混合する方法
にあつては、耐アルカリ性が劣るため繊維の強度
を低下させるという欠点があつた。さらに、耐ア
ルカリに強い耐アルカリガラス繊維を混合する方
法にあつては、セメント成分とのなじみが悪いた
めに抄造する際にセメント成分が網目を通過して
しまい抄造性が劣るという欠点があり、また繊維
が剛直で柔軟性にも乏しいという欠点があつた。 本発明は上記の点に鑑みて成されたものであつ
て、アスベストを使用することなく抄造性や機械
的強度に優れた繊維セメント板の製造方法を提供
することを目的とするものである。 以下本発明を詳細に説明する。非水成分として
は繊維状ウオラストナイト、セメント、パルプ、
補強繊維、凝集剤、増粘剤等を使用することがで
き、これらの非水成分を水中に分散してセメント
スラリーを調整するものである。繊維状ウオラス
トナイトの組成はケイ酸カルシウムで構成され、
粒径は50％粒度の中央値が20μ以上のものが好ま
しい。繊維状ウオラストナイトは上記全非水成分
の10〜25重量％配合するのが好ましく、繊維状ウ
オラストナイトをセメントスラリーに混合するこ
とによりセメントスラリー中で他の非水成分の凝
集粒子が分散する繊維状ウオラストナイト表面に
附着し、このセメントスラリーがシリンダー網上
で脱水される際に、シリンダー網上での留りを極
めて良くすると共に適度の水度を得ることがで
きるものである。繊維状ウオラストナイトの配合
量が全非水成分に対して10重量％末満の場合に
は、上記抄造性が劣り、製造された繊維セメント
板の機械的強度を低下させるものである。また、
繊維状ウオラストナイトの配合量が全非水成分に
対して25重量％を超えると、マトリツクスを形成
するセメント量が減少することになり、製造され
た繊維セメント板の機械的強度が低下するもので
ある。セメントは普通ポルトランドセメントや高
セメント等を使用することができるが、後述す
る耐アルカリガラス繊維のアルカリ劣化を減少す
るために高セメントを使用するのが好ましい。
配合量は全非水成分に対して60〜85重量％配合す
るのが好ましいものである。パルプとしては故
紙、麻パルプ、木材パルプ等を使用することがで
き、全非水成分に対して１〜９重量％配合するの
が好ましく、セメントスラリーの分散性、吸着
性、水性等を改善することができるものであ
る。パルプの配合量が全非水成分の１重量％未満
の場合には上記効果が得難いものであり、また全
非水成分の９重量％を超える場合には繊維セメン
ト板の耐火性に問題が出てくるものである。補強
繊維としてはスチールフアイバー、銅繊維等の金
属繊維や耐アルカリ繊維等の繊維で繊維長６〜20
mmのものを使用することができ、全非水成分に対
して１〜８重量％配配合するのが好ましい。この
補強繊維の配合は繊維セメント板の機械的強度を
繊維状ウオラストナイトのみでは不十分であるの
で補強するものである。凝集剤は必要に応じて抄
造直前に添加されるもので、セメントスラリー中
の諸原料粒子の吸着あるいは凝集を促進させるも
のである。増粘剤としてはベントナイト、硅酸ソ
ーダ等を使用することができ、適宜必要量加えら
れる。この増粘剤は抄造時の水性を調節し、巻
き取り後の属間の結着強度を向上するものであ
る。繊維セメント板を製造するにあたつては、上
記の配合にて非水成分を水中に分散せしめてセメ
ントスラリーを調整し、これを抄造して繊維セメ
ント板を得るものである。 しかして、繊維状ウオラストナイトを全非水成
分の10〜25重量％配合することにより繊維セメン
ト板抄造時の抄造性を良くすると共に、補強繊維
を全非水成分の１〜８重量％配合することにより
繊維状ウオラストナイトのみでは不十分な繊維セ
メント板の機械的強度を高めることができるもの
である。また、繊維状ウオラストナイトや補強繊
維等の耐火性材料を多量に配合することにより繊
維セメント板の耐熱、耐火性を向上し優れたもの
とすることができるものであり、しかも製造され
た繊維セメント板に機械的強度に加え適度な切
断、釘打ち等の加工性を付与することができるも
のである。 上記のように本発明は、繊維状ウオラストナイ
トと補強繊維をそれぞれ全非水成分の10〜25重量
％及び１〜８重量％含有するセメントスラリーを
調整してこれを抄造したので、繊維状ウオラスト
ナイトでセメントスラリーの抄造性を良くすると
共に補強繊維で繊維状ウオラストナイトのみでは
不十分な繊維セメント板の機械的強度を補強する
ことができ、抄造性と機械的強度共に優れた繊維
セメント板を得ることができるものであり、しか
もこれらの耐熱、耐火材料の多量の配合により繊
維セメント板の耐熱、耐火性を高めることができ
るものである。 以下本発明を実施例に基いて具体的に説明す
る。 実施例 下表に示す配合でセメントスラリーを調整し、
これを抄造して下表に示す製造条件でプレスし、
その後自然養生して繊維セメント板を得た。抄造
時の抄造性はシリンダー網上での留りが良い上に
過抵抗は小さく良好であつた。また繊維セメン
ト板の曲げ破壊強度は下表の通りであり、従来の
アスベストを配合したものに比べて劣らないもの
であつた。 【表】
Claims (1)
- １ 繊維状ウオラストナイトと補強繊維をそれぞ
れ全非水成分の10〜25重量％及び１〜８重量％含
有するセメントスラリーを調整し、これを抄造す
ることを特徴とする繊維セメント板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15662181A JPS5860657A (ja) | 1981-10-01 | 1981-10-01 | 繊維セメント板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15662181A JPS5860657A (ja) | 1981-10-01 | 1981-10-01 | 繊維セメント板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5860657A JPS5860657A (ja) | 1983-04-11 |
| JPS6219380B2 true JPS6219380B2 (ja) | 1987-04-28 |
Family
ID=15631710
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15662181A Granted JPS5860657A (ja) | 1981-10-01 | 1981-10-01 | 繊維セメント板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5860657A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01138160A (ja) * | 1987-11-20 | 1989-05-31 | Kubota Ltd | 繊維補強無機質製品の製造方法 |
| JPH01141860A (ja) * | 1987-11-26 | 1989-06-02 | Matsushita Electric Works Ltd | 繊維セメントスラリー |
| JPH08245277A (ja) * | 1996-01-25 | 1996-09-24 | Nichias Corp | 切削加工可能な断熱材 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52135330A (en) * | 1976-05-10 | 1977-11-12 | Nippon Asbestos Co Ltd | Production of calcium silicate boad free from asbestos |
| JPS54160421A (en) * | 1978-06-09 | 1979-12-19 | Asahi Glass Co Ltd | Compounding material for grc paper making |
| JPS5549023A (en) * | 1978-10-04 | 1980-04-08 | Toshiro Sasai | Voltage control variable resistor |
| JPS55167167A (en) * | 1979-05-15 | 1980-12-26 | Nippon Asbestos Co Ltd | Manufacture of calcium silicate heat resistant material |
-
1981
- 1981-10-01 JP JP15662181A patent/JPS5860657A/ja active Granted
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52135330A (en) * | 1976-05-10 | 1977-11-12 | Nippon Asbestos Co Ltd | Production of calcium silicate boad free from asbestos |
| JPS54160421A (en) * | 1978-06-09 | 1979-12-19 | Asahi Glass Co Ltd | Compounding material for grc paper making |
| JPS5549023A (en) * | 1978-10-04 | 1980-04-08 | Toshiro Sasai | Voltage control variable resistor |
| JPS55167167A (en) * | 1979-05-15 | 1980-12-26 | Nippon Asbestos Co Ltd | Manufacture of calcium silicate heat resistant material |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5860657A (ja) | 1983-04-11 |
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