JPS62193667A - 塗着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、板状物、シート状物などの表面に塗料、接着
剤などの塗材を塗着するなめにロールを用いる塗着装置
に関する。

従来技術 従来、ロールを用いる塗着装置には様々な装置が知られ
ている。

参考図イには、被塗布物の搬送方向と同方向に塗布ロー
ルを回転するナチュラルロールコータの模式的側面図が
示されている。ナチュラルロールコータは、塗材を被塗
布面に塗着するためのナチュラル回転する塗布ロールと
、該塗布ロールに塗材の供給量を調整しつつ供給するド
クターロールと、該ドクターロールの面上の過剰な塗材
を掻き取るプレー１へとを有し、アンダーロールを持っ
たコンヘアと塗布ロールとの間で矢印方向に搬送される
被塗布物に塗材が塗布される。塗布ロールの回転周速度
とｍ塗布物の搬送速度との相対的関係、塗布ロールとア
ンダーロールとのロール面間隔、塗布ロール面上の塗材
の量などの調整により様々な塗布作業が行なわれ得る。

参考図口には、被塗布物の搬送方向と逆方向に塗布ロー
ルを回転するリバースロールコータの模式的側面図が示
されている。リバースロールコータは、ナチュラルロー
ルコータと同一構成てあり、塗布ロールの回転がリバー
ス回転である点て異なっている。リバースロールコータ
もまた塗布ロールの回転周速度と被塗布物の搬送速度と
の（１４対的関係、塗布ロールとアンダーロールとの間
隔、及び塗布ロール面上の塗材の量なとの調整により、
様々な塗布作業が行なわれ得る。

発明が解決しようとする問題点 」二連のナチュラルロールコータ、リバースロールコー
タにおいては、塗材は塗布ロールとドクターロールとの
間の谷部に供給され、塗布ロールとドクターロールとの
間の間隙の調整によって塗布量の調整が行なわれる。こ
の谷部における塗布ロールとドクターロールの軸方向両
端部には、邪魔板が設けられており、塗材はそれらによ
って形成された四部に貯留される。しかし、この谷部て
の塗材の貯留量が少なく、また両ロールと邪魔板との間
から塗材が流出するのを完全に防止することか出来ず、
塗材ロスか多く、装置を汚し易く、したがってまた清掃
を頻繁に行う必要があると言う欠点がある。また、貯留
量が少ないため、コミ。

塗材カスの混入が起き易く、更にプレーＨの摩耗が生じ
ると、塗布量の誤差を生じ、保守２点検を頻繁に行わね
ばならない、と言う欠点もあった。

被塗布物の搬送速度と塗布ロールの回転周速度との相対
的関係にもよるか、ナチュラルロールコータの一般的使
用態様では、塗材を被塗布面に擦り込みながら塗着する
ため、表面がポーラスな被塗布物に塗布する場合には表
面の凹部内に塗材が入り込むのて、ブリッジ現象が少な
く、塗材の被塗布面への密着力か向上する利点があるも
のの、ロービングがおこり易く、塗着量を多くすること
が出来ない。

又、リバースロールコータでは、塗材を被塗布面に乗せ
ながら塗着するために、ロービングが生じに＜＜、塗布
量を多くすることが出来るが、塗材か擦り込まれること
がないので、ポーラスな被塗布物に塗布する場合には、
ブリッジ現象が生じ易いと言う欠点があった。

これらの欠点を補うために、参考図ハに示す如く、リバ
ースロールコータを用いて、一旦塗材を塗布し、塗布さ
れた面上の塗材をリバースロールて擦り込みなから塗材
を掻き取る方法も行なわれている。この場合には少なく
とも２台の塗布装置か必要になる。

正逆回転可能な一つの塗布ロールにドクターロールとブ
レードとの組み合わせを、ナチュラル回転用と、リバー
ス回転用とのそれぞれのために設けた、ナチュラル回転
とリバース回転とに兼用するロールコータが提案されて
いるが、揚造が複雑となり、ナチュラル回転操作とリバ
ース回転操作との切り替えが面倒であり、メインテナン
スも繁雑であり、作業効率が悪い。

問題を解決するための手段 本発明の装置においては、塗材箱の塗材供給口と、上記
塗材供給口に近接して配置されたロールのロール面との
間に間隙を設け、上記塗材供給口のレベルを越えて塗材
を供給する一方、上記塗材箱内を減圧して」二車間隙か
ら外界の空気を吸引することにより、」二車間隙からの
塗材の濡出を防止し、上記ロールの回転により」二車間
隙からロール面」二に塗材を受け取り、上記間隙から吸
引される空気流によって過剰な塗材をロール面から除去
した後、上記ロール面の塗材を被塗布面に塗着する。

塗材供給口とロールとの間隙を調整することにより、塗
布量の調整が可能である。

作　　　　用 本発明によれば、塗材箱に塗材供給口のレベルを越えて
塗材を供給しても、供給口と塗布ロールとの間の間隙か
らの空気の吸引によって、塗材が該間隙から濡出するこ
とはない。

又、上記間隙から吸引される高速の空気流によって過剰
な塗材はロール面から除去され、その空気流の速度は塗
材箱内の負圧が一定であるとすれば、間隙の面積によっ
て変化する。従って、間隙の調整によって適正な塗布量
の調整が可能である。この際、吸引された空気は、塗材
中を上昇し、塗材を撹拌するので、塗材中の固形分の沈
降、塗材成分の分離が防止出来る。

塗布量の調整は、塗材の粘度、塗材箱内の負圧。

塗材箱とロールとの間の間隙、塗布ロールの回転周速度
と被塗布物の搬送速度との相対的関係、塗布ロール面上
の塗材の量（極端な場合にはロール面に溶剤のみが与え
られる）などの調整によって行い得るが、基本的には供
給口とロールとの間隙を調整することによって行い、塗
材箱の負圧の調整によって微調整を行うことが出来る。

更に、間隙と負圧との調整によって、ロール面から塗材
を完全に除去することも出来、これによってロールを塗
材の掻き取りロールとして機部させることも出来る。

塗布ロールを正逆回転可能にすることにより、ナチュラ
ルロールコータ及びリバースロールコータとして共用す
ることが出来、しかもそのために何等の付加的な手段も
必要とぜず、従って装置の構成が簡単になり、装置のコ
ストが節約できる。

装置の構造が簡単になるので、保守１点検が簡単になる
。

実　　　施　　　例 以上に本発明の概要を述べたが、以下に本発明の実施例
を図面を参照して、本発明を更に詳述する。

第］−図ａは、本発明による塗着装置の模式的側面図、
１）は第１図ａの装置の塗材箱とロールとの部分の模式
的正面図、Ｃ及びｄは第１図すの変形例の同様な模式的
正面図であって、１０は塗材箱、２０はロール手段、３
０は塗材供給手段、４０は減圧手段、５０は塗材抜き取
り手段、６０は２次空気取り入れ手段、７０は気液分離
手段を夫々示す。

塗材箱１０は、上方が開放しており、下方部分に矩形状
の塗材供給口１１を有し、上部の開口は蓋体］２によっ
て気密に密閉し得る構造になっているものとして示され
ている。供給口１１は、塗材箱の底壁に設けられても良
く、底壁と側壁との出会う隅部に設けられても良く（第
１図Ｃ）、あるいは側壁に設けられても良い（第１図ｄ
）。必要なことは、供給口１１の上方のレベルにまで塗
材が貯留され得ることである。

ロール手段２０は、円筒状の塗布ロール２１と、アンダ
ーロール２２とよりなるものとして示されている。塗布
ロール２１は、ゴム、合成樹脂、金属などいずれの材料
で出来ていても良く、供給口］１に近接して配置され、
その一部が供給口］１内に入り込んでいる。詳述すれば
、塗布ロール２１の軸方向の両端部と、それに近接する
供給口１１の縁部との間にはできる限り間隙を少なくし
、塗布ロール２１のロール面とそれに近接する供給口１
１の縁部との間に間隙が生しるよう、塗装箱内に塗布ロ
ールの一部が入り込んでいる。アンダーロール２２は、
矢印の方向に回転し、被塗布物を矢印Ａの方向に搬送す
る。塗布ロール２１は、矢印で示すように正逆回転可能
であるのが望ましい。

これにより、一つの塗着装置をナチュラルロールコータ
としてもリバースロールコータとしても用い得るように
なる。

塗材供給手段３０は、塗材タンク３１と、塗材タンク３
１から塗材箱１ｏに塗材を供給する配管３２と、該配管
に接続されたポンプ３３とを有するものとして示されて
いる。塗材箱中の塗材の液面を一定に維持するのが望ま
しい。液面維持手段は様々な形式のものが知られており
、従って詳述しない。

減圧手段４０は、塗材箱１０の上部に接続された配管４
］と、該配管に接続された真空ポンプ４２とを有するも
のとして示されている。減圧手段４０は、塗材箱に直接
接続する必要はなく、塗材箱と塗材タンクのそれぞれの
上部を連通させる通気手段を設け、塗材タンク内を減圧
することにより、間接的に塗材箱内を減圧しても良い。

塗材箱１０内には、塗材供給口１１のレベルを越えて、
塗材供給手段３０から塗材が供給され、一方塗材箱内は
、減圧手段４０によって減圧される。この減圧によって
、供給口１１と塗布ロール２１との間の間隙から外界の
空気が高速で吸引され、従って、塗材は供給口１１から
溢出することはない。塗布ロールの軸方向両端部とそれ
らに近接する供給口１１の縁部との間にわずかな間隙が
有っても、空気の吸引によって、塗材が漏れることがな
い。これは従来技術の欠点の一つを解決している。

供給口１１から塗材箱内に吸引された空気は、塗材中を
気泡となって上昇し、塗材箱の上方の空気中に逃げる。

このとき、塗材が激しく撹拌され、塗材に含まれる固形
分の沈降、塗材成分の分離を防止する。更に、撹拌作用
は、塗材カスの発生を防止するのに有効である。塗装箱
内に貯留される塗材の量が多く、塗材箱が蓋体て覆われ
ているので、ゴミの混入も少ない。

上述の気泡に伴われて塗材の液滴が空気中に運び出され
るが、気液分離手段７０によって塗材の液滴を回収する
ようにしても良い。気液分離手段としては様々なものが
知られており、従って詳述しないが、例えば、塗材箱の
上部に複数の邪魔板７１を設け、空気流を塗材の液面に
向かって吹き当てて、重力及び／又は遠心力によって液
滴を回収するようにしても良い。

塗材箱内の負圧が予定値よりも高い圧力になったとき、
塗材が間隙から溢出するおそれがある。

従って、塗材抜き取り手段５０を設けることが望ましい
。塗材抜き取り手段５０は、塗材箱の底部に接続された
配管５１と、該配管に設けた弁５２として示されている
。弁５２は、常態的には閉じられており、塗材箱内に設
けた圧力検知手段（図示せず）によって予定値以上の圧
力を検知したとき、弁５２を自動的に開放させるように
することが出来る。かかる検知手段、自動弁自体は公知
であり、詳述しない。

第１図Ｃ及びｄの実施例では、塗材箱の供給口Ｊ１と塗
布ロール２１との間隙のレベルが異なっている。従って
、これらの実施例では間隙の幅が同一ならば、それぞれ
の間隙で同一の塗材除去効果を得るためには間隙の幅を
変える必要がある。

第ｊ図ａにおいて、６０で示したのは、気液分離手段で
あって、気液分離手段６０は、配管６１と、弁６２とよ
りなるものとして示されている。

弁６２の開閉により、塗材箱内の負圧を調整し、塗布ロ
ールへ塗材が移行する量の微妙な調整をすることが出来
る。

塗材供給口１］と塗布ロール２１のロール面との間隙は
、ロール面」二に受け取る塗材の量を規定する。塗布量
の調整のため、塗材供給口１１と塗布ロール２１との間
隙を調整可能とすることが望ましい。かかる手段は、機
械技術において周知の構造であって良い。例えば、第２
図ａに示すように、塗材供給口１１の縁部に開口調整板
１３を移動可能に設け、適切な固定手段１４によって固
定しても良く、第２図すに示す如く、塗材箱】０と塗布
ロール２１の回転軸とを矢印で示す如く直交する２方向
に相対的に移動、固定する調整手段を設けても良い。か
かるｎ４造は機械技術において周知であり、従って詳述
しない。

以上の説明では、塗材供給口１１は矩形状であり、塗布
ロール２１のロール面は円筒形であるものとして説明し
て来た。しかしながら、被塗布物の表面が平面的でない
場合には、塗布ロールのロール面を塗布面に対応して変
形することが出来る。

又、平面的な被塗布面に部分的な塗着を行うために、ロ
ール面を変形することが出来る。第３図ａ〜ｄには、か
かる変形ロール面を持った塗布ロール２１−と、それら
に組み合わせて用いる開口調整板］３の平面図とが示さ
れている。変形ロール面と開口調整板との形状又は配置
関係を変更することにより、部分的に異なった塗布量を
与えることもまた可能である。

第３図ａ　□”　ｄには、塗布ロール２１の一部分と夫
々に組み合わせて用いる開口調整板１５の平面図が示さ
れている。

第３図ａは円筒状のロール面を持った塗布ロール２１と
それに組み合わせて用いる開口調整板１３とを示す。こ
の組み合わせは、上述の実施例で説明した。

第３図すは大きい直径部分りと小さい直径部分Ｓとによ
って複数のランドが形成された塗布ロール２１と、それ
に組み合わせて用いられる開口調整板１３とを示す。開
口調整板］３の凸部の幅ｌｌ１１は塗布ロール２１の小
径部分の幅ｔｕ２よりも小さく、それらが組み合わせて
用いられたとき、それらの間に等しい間隙が形成される
ようになっている。かくて、その塗布ロール２１の凹凸
のあるロール面上には均等な厚さに塗材が移行する。開
口調整板の凹凸形状と同様な凹凸断面を有する溝を持っ
た被塗布物の表面の塗布にこれらの組み合わせを適用し
たとき、被塗布物の凹凸面に均等な塗布厚の塗着が可能
となる。塗布ロール２］と開口調整板との間隙を変更す
ることにより、異なった厚さの塗布、あるいは部分的な
塗布も可能であることは説明を要しないてあろう。

第３図Ｃは波形のロール面を持った塗布ロール２１と、
それに組み合わせて用いられる開口調整板１３とを示す
同様な図面である。これらを用いて波板の表面への塗布
が可能であることは説明を要しないであろう。塗布ロー
ル面と開口調整板との間の間隙を変更することにより、
異なった塗布厚の塗布、あるいは部分的な塗布も可能で
あることは、前述と同様である。

第３図ｄは鋸歯状の断面形状を持った塗布ロール２１と
、それに組み会わせて用いられる開口調整板１３とを示
す同様な図面である。これらを用いて鋸歯状断面を有す
る波板の様々な塗装が可能である。

上述の塗布ロール２１と開口調整板１３とけ上述の組み
合わせで用いる必要はなく、それらは目的に応じて他の
組み合わせで用いることが出来、又他の形状の塗布ロー
ル、開口調整板も用いる事が出来る。

例えば、上述の塗布ロール及び開口調整板は被塗布物の
搬送方向に平行な凸条を持った場合に適するが、塗布ロ
ールの形状を変更することにより、搬送方向に凹凸を持
った被塗布物の表面に塗材を塗布することも可能である
ことは、容易に理解されよう。この場合、塗布ロールの
表面には、被塗布物の搬送方向の凹凸に対応した凹凸を
塗布ロールの円周方向に与えなければならない。

発明の効果 本発明の効果は、下記の通りである。

１、同一の装置を用いて、従来のナチュラルロールコー
タ、リバースロールコータを用いた様々な態様の総ての
塗布態様で塗材を塗布することが出来、しかもそれらの
操作の切り替えが容易である １、塗布ロールと邪魔板との間からの塗材の漏れがなく
、装置の汚れが防止できる １、塗材箱内の塗材の撹拌が自動的に行なわれ、塗材中
の固形分の沈降、塗材成分の分離を防止てきる １、塗布量の調整が容易である １、装置の保守１点検が容易である

【図面の簡単な説明】

第１図ａは、本発明の方法を実施する塗着装置の模式的
側面図、 第１図すは第１図ａの装置の塗材箱とロールとの部分の
模式的正面図、 第１図Ｃ及びｄは第１図１〕の変形例の同様な模式的正
面図、 第２図ａ及びｂは塗材箱の塗材供給口１１と塗布ロール
２１との部分の異なった実施例の正面図、 第３図ａ〜ｄは、塗布ロールの一部分とそれぞれに組み
合わせて用いる開口調整板との平面図である。 符号の説明

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ［１］塗材貯留領域の下方部分に塗材供給口を有する塗
   材箱と、上記塗材供給口に近接して配置された塗布ロー
   ルと、上記塗材箱内を減圧する減圧手段と、を有し、上
   記塗材供給口のレベルを越えて塗材箱内に塗材を供給す
   る一方、上記塗材箱内を減圧して上記塗材供給口と上記
   塗布ロールとの間隙から外界の空気を吸引することによ
   り上記間隙からの塗材の溢出を防止し、上記間隙と上記
   塗材箱内の負圧との調整に応じて、上記ロールの回転に
   より上記間隙からロール面上に塗材を受け取り、上記間
   隙から吸引される空気流によって所望量の塗材をロール
   面から除去した後、上記ロール面の塗材を被塗布面に塗
   着するか、あるいは上記ロールを塗材もしくは塗材に用
   いたと同一の溶剤で湿して被塗布物に一旦塗られた塗材
   を掻き取り、表面の塗材を除去するることを特徴とする
   塗着装置。 ［２］特許請求の範囲第１項記載の装置において、上記
   塗材供給口に開口調整手段が交換可能に設けられている
   ことを特徴とする塗着装置。 ［３］特許請求の範囲第１項または第２項記載の装置に
   おいて、上記塗布ロールの軸が上記塗材開口に関して互
   いに直交し、かつ該軸に対して直交する二つの方向に移
   動可能になっており、それによって開口が調整されるこ
   とを特徴とする塗着装置。 ［４］特許請求の範囲第１項〜第３項の内、いずれか１
   項記載の装置において、上記塗布ロールが可逆回転され
   ることを特徴とする塗着装置。