JPS583668A - 凹凸エンボス模様板の塗布装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、凹凸エンボス模様板にむらなく均一に塗装で
きるような塗布装置に関するものである。　　　　　　
′ 凹凸エンボス模様板に塗装を施す装置は、従来から種々
開発され使用されている。この種の塗装装置で一番問題
となるのは、凹凸エンボス模様面に如何にして均一にむ
らなく塗装するかということであり、平坦な板状体への
塗装とは異なった考え方が必要となる。すなわち、凹凸
模様のため、塗料の延びが阻害されがちであるし、凹所
に塗着しなかったり、逆に凹所に余剰の塗料液がＳ−留
してしまうといった不都合が生じやすいからであ゛る。

そこで例えば、凹凸模様面上に塗料容器の底部に穿設し
た塗料落下スリットから過剰の塗料を落下流布し、余剰
の塗料を凹凸エンボス模様板の周側縁部より流下させつ
つ、更に絞りロールを通過させて凹凸エンボス模様面上
に付着せる余剰の塗料を流下させ、それら流下させた余
剰の塗料を前記塗料容器に返送して再循環させて塗装す
るような方法も提案されて（°・る。

ところが上記のような方法では、常時大量の塗料液が凹
凸エンボス模様板の側縁部から流下し、繰返し循環させ
られるため１．長時間にわたって大気と攪拌接触し、そ
のため塗料液が変質しがちであるし、異物を混入しやす
（、また装置化する場合には、再循環のためのポンプや
タンク、配管系等が必要となるなど複雑化してしまうと
いった問題点もある。

本発明の目的は、上記のような問題点を解消しうるよう
な凹凸エンボス模様板の塗布装置を提供することにある
。

以下、図面に基づき本発明について詳述する。

才１図は本発明に係る塗布装置の原理説明図である。凹
凸エンボス模様板１を、その模様面２が表側に位置する
如く一方向に搬送する搬送機構３と、前記凹凸エンボス
模様板１の模様面２に接触しつつ回転する該模様板１よ
りも幅広のクッション性塗布ロール４と、該塗布ロール
４に対向接触し、上方の塗料送込み口５から流下する塗
料液を前記塗布ロール４の幅方向に均一に含ませるスク
イーズロール６とを備えている。

クッション性塗布口〜ル４は、外周面にフェルト、合成
ウール、アクリル系植毛シート８スポンジ（連続気泡型
合成樹脂発泡シート）等を巻付は固定したものである。

しかし、凹凸エンボス模様板の凹凸模様が鋭い場合、ス
ポンジ類では耐引裂性に優れたものが少なく、またトル
エン、酢酸エチル、キシレン等耐溶剤性の点で劣るから
、塗料によってはスポンジ類の使用を避けた方がよい場
合もある。合成ウールは、そのような問題は全くなく、
極めて好ましい結果をもたらす。スクイーズロール６は
、塗料を取りこまないよう硬いものの方が好ましい。

さて、塗料送込み口６から流下する塗料液ｌは、スクイ
ーズロール６によってクッション性塗布ロール４の幅方
向に均一に含ませられるが、その場合、クッション性塗
布ロール４には、エンボス模様板１への塗着量よりも多
い塗料液を含むように調整させる。そして、塗布ロール
４０回転によってエンボス模様板１に接触したとき、含
まれている塗料液を吐き出し、余剰の塗料液をエンボス
模様板１の両側縁方向にも横溢させるよう塗り広げる。

クッション性塗布ロール４において塗料液を吐き出した
部分は、該塗布ロール４の回転によってやがてエンボス
模様板１から離間していくが、そのときエンボス模様の
凹部に溜った塗料液を吸上げながら回転しつづける。ま
た、横溢した塗料液もエンボス模様板の両側縁から流下
することなく前記クッション性塗布ロール４の張り出て
いる両端部によって吸上げられ（吸収され）、回収され
る。このように、本発明によれば、クッション性塗布ロ
ール４の回転によって、余剰の塗料液は自動的に回収さ
れ、再使用される。従って、本発明によれば、塗着する
際の塗料液の余剰量はそれほど多くなく、クッション性
塗布ロールの回転によって直ちに消費されていくため、
常に新しい塗料液を供給しているのと実質的に変らず、
変質の虞は全くない。

次に本発明の一実施例についてオ２図９オ３図により説
明する。基台１０上に版搬送用ロール１１とスライド用
レール１２を設け、それらを含む搬送機構によって凹凸
エンボス模様板１は、その模様面２が上向きとなるよう
にして一方向へＣ１２図において図面右手方向から左手
方向へ）搬送される。基台１０の上方には上部支持体１
３が位置し、該上部支持体１３はその一端下部にてヒン
ジシャフト１４により枢支されると共に、他端下部は高
さ調節機構１６及びスプリング１６の引張力を利用した
押え機構１７により支持される。、この上部支持体１３
上には、クッション性塗布ロール４が軸受１８によって
回転自在に支承され、また該クッション性塗布ロール４
に対向してスクイーズロール６が回転自在に支持されて
いる。スクィーズロール６の軸の両側には位置決め機構
１８が設けられ、そのハンドル１９を回動することによ
ってスクイーズロール６と塗布ロール４との接触度合、
換言すれば塗布ロール４に含ませられる塗料液量を調整
できるようになっている。本装置の動作は、才１図の原
理図に関連して述べたもノド同様である。クッション性
塗布ロール４、スクイーズロール６、仮搬送用ロール１
１等は単一のモータ（図示するを省略）−によって駆動
される。高さ調節機構１６のハンドル２０を回動するこ
とによって支点２１を昇降させることができるから、塗
布ロール４の回転軸の高さをコントロールでき、それ故
、塗布ロール４の外周面に取付けたクッション材の厚さ
や材質に応じて圧縮程度や塗布量を最適条件に適宜調節
することができる。

凹凸エンボス模様板の搬送路における塗布ロール４より
も下流側には、凹凸エンボス模様板１の両側縁部に摺接
するようにスクレツパー２２が突設され、両側縁部に付
着した塗料を掻凸エンボス模様板１の両側縁に相欠り部
が形成されている場合、このままでは表側相欠り部に塗
料が大量に付着し、使用時にこの相欠り部分でうまく接
合できなくなってしまう虞がある。

それ故、表側相欠り部を有するエンボス板の塗装の場合
には前記塗布ロール４よりも曲率の大きな弾性帯状体（
例えばリボン鋼）２５を塗布ロール４の側方直下、相欠
り部を約２〜３〜程度あけて（符号Ｓで示す）覆うよう
に（″？４図参照）セットするようにするとよい。そう
すれば、相欠り部への多量の塗料の塗布が阻止され、約
２〜３￥、程度あけである部分に塗布された塗料によっ
て、相欠り部には均一な薄い塗膜を形成することができ
る。

なお、基台１０の内部に塗料受は皿２６が組込まれてい
るが、この塗料受は皿２６は、従来技術におけるような
常時流下する塗料液を捕集するためのものではなく、本
装置の始動時や停止時、あるいは板の搬送が途切れたと
きやメンテナンス時等において流下する塗料液を受ける
ためのものであり、正常運転時にはこの塗料受は皿２６
へは塗料はほとんど流下しない。

以上、本発明の一実施例につき詳述したが、本発明はか
かる構成のみに限定されるものでないこと言うまでもな
い。

本発明は、上記のように構成された凹凸エンボス模様板
の塗布装置であるから、クッション性塗布口°−ルによ
る余剰の塗料の付着とその吸上げ作用とＫよって均一な
むらのない塗装を実施できることは熱論のこと、塗料送
り込み口から供給された新鮮な塗料は速やかに塗着され
ていくため、塗料の変質や異物混入の虞はなく、クッシ
ョン性塗布ロールの吸上げ力によって横溢する塗料を吸
収再循環させるようになっているから、再循環のためポ
ンプやタンク、配管系等も不要となり、構造が簡略化し
、メンテナンス等も容易となるなど数々のすぐれた効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

】・１図は本発明の原理説明図、第２図をま本発明に係
る装置の正面図、才３図はその側面図、第４図は弾性帯
状体の設置状況の説明図である。 １・・・凹凸エンボス模様板、３・・・搬送機構、４・
・・クッション性塗布ロール、５・・・塗料送込み口、
６・・・スクイーズワール。 特許出願人　　　三井−木材工業株式会社代理人　尾　
股　行　雄

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、　凹凸エンボス模様板をその模様面が表側に位置す
   る如く一方向に搬送する搬送機構と、前記エンボス模様
   板の模様面に接触しつつ回転する該模様板よりも幅広の
   クッション性塗布ロールと、該塗布ロールに対向接触し
   、上方の塗料送込み口から流下する塗料液を前記、塗布
   ロール幅方向に均一に含ませるスクイーズロールとを備
   え、前記クッション性塗布ロールに塗布量よりも多い塗
   料液を含ませてエンボス模様板に接触させて含まれてい
   る塗料液を吐き出し、余剰の塗料液をエンボス模様板の
   両側縁方向へも横溢せしめ、前記クッション性塗、布ロ
   ールがエンボス模様板から離間する際に凹部に溜った塗
   料液を吸上げながら回転すると共に、横溢した塗料液も
   前記クッション性塗布ロールの両側部によって吸上げら
   れ、余剰塗料液が塗布ロールによって回収されるように
   したことを特徴とする凹凸エンボス模様板の塗布装置。