JPS62191141A - 均一な合せ材厚さを有するクラツド鋼板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、圧延接合法によって均一な合せ材厚を有する
クラッド鋼板を高歩留で製造する方法に関する。

従来の技術 炭素綱、低炭素鋼、高合金鋼をはじめとする鉄銅材料の
表面に、その他の合金鋼、非鉄合金屑を形成したクラッ
ド銅板は、各々金属材料の特徴を生かしてより高度な材
料性能要求に応え得る複合金属材料であり、石油プラン
ト、海水淡水化装置、圧力容器等に広範囲に使用されて
いる。

該クラッド鋼板の製造方法として代表的な圧延接合法は
、母材鋼スラブおよび合せ材片板を積層して作製したコ
ンポジットを熱間圧延工程にて接合させる方法である。

従来、熱間圧延の際に、サンドイッチ型またはセミサン
ドイッチ型コンポジットは単一方向のみに圧延されてお
り、結果的に該合せ付光後端部に板厚の不均一が生じて
いた。すなわち、第１図および第２図に示されるように
、従来のサンドイッチ型コンポジットを単一方向のみで
熱間圧延する方法では、分離材（３）を挟んだ合せ材（
２）の圧延方向（図中左右方向）の先後端部近傍以外の
領域は圧延荷重を基本的には面圧として負担するため合
せ材（２）が均一になるのに対して、合せ材の先後端部
においては、合せ材端面か母材鋼またはダミー板（１）
とほぼ直角になっているため、この領域で歪が局部的に
集中して不均一変形が生じ、合せ材の先後端近傍に厚肉
部（４）または薄肉部（５）を生ずる。

すなわち、第１図に示すごとく、母材鋼またはダミー板
（１）よりも合Ｕ゛材（２）の高温変形抵抗の方が高い
場合には、合せ付光後端領域の母材鋼またはダミー板が
合仕材よりも大きく変形する。結果的に、該領域におけ
る合せ材厚さが他領域よりも厚くなる。第２図に示すご
とく、逆に、合せ材の高温変形抵抗の方が低い場合には
、合せ材の先後端部厚さが他領域よりも薄くなる。

したがって、従来、クラッド鋼板を製造する場合は、つ
ぎのような対策がとられていた。

（イ）圧延後、所定の合せ材長さが確保できないため、
コンポジット設計の段階で予め合せ材原板の厚さ或いは
圧延方向の長さを長（する。

（ロ）クラッド鋼板先後端部における切捨量をできる限
り少なくし、且つ母材調厚の上下限公差を満足させるた
め、圧延仕上がり板厚を予め厚く或いは薄くしておく。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、合せ材厚公差、母材調厚公差に加えて全
厚公差が厳しく設定された場合は製造自体が不可能であ
る。

また、不均一領域は一般に、合せ付光後端から３００〜
２０００ｍｍの範囲であり、該合せ材に生じる厚肉化ま
たは薄肉化現象のため、母材鋼またはダミー鋼と高温変
形抵抗を異にする合せ材を使用するクラッド鋼板を高歩
留で製造できないという問題点であった。

本発明は、母材鋼と高温変形抵抗を異とする合Ｕ゛材を
使用するクラッド鋼板のかかる問題点に鑑み、該熱間圧
延過程で生ずる合仕材板厚の不均一を防止し、健全なり
ラッド鋼板を高歩留で製造する方法を見出すに至った。

問題点を解決するための手段 すなわち本発明は、母材鋼および該母材鋼と高温変形抵
抗を異にする金属材料である合Ｈ材からなるクラッド鋼
板の製造に際して、該サンドイッチ型コンポジットまた
はセミサンドイッチ型コンポジットの圧延方向をほぼ直
交した２方向に分割して圧延することを特徴とするクラ
ッド鋼板の製造方法を提供するものである。

以下に本発明の詳細な説明する。

本発明のクラッド鋼板の製造方法において使用される合
せ材はステンレス、チタン、Ｃｕ合金等であり、母材鋼
は炭素鋼、低合金鋼、高合金鋼が使用される。サンドイ
ッチ型コンポジットの場合は、合せ材、母材鋼、分離材
、Ｎｉ箔等により作製し、一方、セミサンドイッチ型コ
ンポジットの場合は合せ材、母材鋼、分離材、Ｎｉ箔ダ
ミー板により作製する。

上記の方法により得られた各コンポジットを、６５０〜
１２００℃の温度域において圧延速度３００ｍ／分以下
、圧下量３５％／パス以下の条件で熱間圧延した後、分
離除去し周囲を切断してクラッド鋼板を得る。

本発明は上述のように、圧延方向をほぼ直交した２方向
に分割して少なくとも２段の圧延を行なうことを必須と
しており、圧延工程を３段以上に分割してもよい。圧延
完了後、分離部にて分割し、所定寸法に切断してクラッ
ド鋼板を得る。

実施例 次に実施例、比較例を挙げ本発明をさらに具体的に説明
する。

実施例１ 合什材として２５ｍｍ厚の５ＵＳ３０４（γ系ステンレ
ス１１４）、母材鋼として１２５ｍｍ厚のＳ　Ｓ　４１
（低炭素鋼）を用いコンポジットを作製した。ついで該
コンポジットを１２００℃に加熱し圧延速度９４ＩＩｌ
／分で熱間圧延した。圧延は、幅方向および長さ方向の
２段にて行ない、幅方向の圧下比を２゜６、全圧下比を
７．９とした。最終的に全厚１９＋ｅ＋ｎ（母材厚１６
ｍ＋ｎ、合せ材厚３畦）、幅３５００ｍｍ。

長さ１００００ｍｍのクラッド鋼板が得られた。

得られたクラッド鋼板の内合せ材厚が均一な領域を残し
、厚さの不均一な端部を切捨た。切捨量は、幅方向（両
幅用１０＋ｎｍ、長さ方向（両端用６５１１１ｆｆｌで
あった。

歩留をつぎの式に基づき求めた。

得られた歩留は９４％であった。

比較例１ コンボジッ）・を長さ方向のみの一方向で全圧下比７．
９にて圧延したことを除き、すべて実施例Ｉと同じ条件
で圧延を行ない全厚１９ｍｍ（母材厚１６ｍｍ、合せ材
厚３　ｍｍ）、幅３５００ｎ＋ｎ＋、長さ１００００ｎ
＋ｍのクラッド鋼板を作製した。得られたクラッド鋼板
の切捨量は、幅方向（両幅）６０ｍｍ、長さ方向（両端
）４００ｍｍであった。

実施例１と同様に歩留を測定したところ、９０％と本発
明方法による実施例１に比べて相当低かった。

本発明方法にて得られたクラッド鋼板は、従来方法によ
り得られたクラッド鋼板に認められた合せ付光後端部の
厚肉化および薄肉化現象が、かなり軽減されている。

これは、たとえ一方向圧延の場合でも圧延方向に直角方
向の合せ材両端部においては合せ材厚さがほぼ均一であ
るところからクラッド鋼板圧延工程においで圧延方向を
、ほぼ直交する２方向に少なくとも２分割することによ
り合Ｕ゛材の肉ηの不均一が解消さけるものと考えられ
る。

発明の効果 以上のごとく、本発明は、圧延方向を直交する２方向に
分割して少なくとも２回に分割した圧延を行なうことに
より、従来、コンポジットを単一方向のみに圧延してい
た際に生ずる合せ祠先後端部の厚肉化或いは薄肉化現象
を解消し、クラッド鋼板の製造工程における高歩留を可
能とした。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来技術により作声した合せ祠の厚肉化現象
を伴うクラッド鋼板の概略断面図、第２図は、従来技術
により作製した合ゼ材の薄肉化現象を伴うクラッド鋼板
の概略断面図を示す。 図面中の主な符号は次のとおりである。 ｌ：母材鋼、２：合せ材、３：（合せ材）厚肉部、４：
（合せ材）薄肉部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）母材鋼、および該母材鋼と高温変形抵抗を異にす
   る金属材料の合せ材からなるクラッド鋼板製造用のコン
   ポジットの圧延方向を、ほぼ直交した２方向に分割して
   圧延することを特徴とするクラッド鋼板の製造方法。