JPS62190647A - 誘導結合プラズマのための質量分析装置 - Google Patents

誘導結合プラズマのための質量分析装置

Info

Publication number
JPS62190647A
JPS62190647A JP62020358A JP2035887A JPS62190647A JP S62190647 A JPS62190647 A JP S62190647A JP 62020358 A JP62020358 A JP 62020358A JP 2035887 A JP2035887 A JP 2035887A JP S62190647 A JPS62190647 A JP S62190647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass spectrometer
hole
plasma
ions
rear surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP62020358A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0450702B2 (ja
Inventor
ロバート キャンプベル ハットン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
VG Instruments Group Ltd
Original Assignee
VG Instruments Group Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=10592338&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPS62190647(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by VG Instruments Group Ltd filed Critical VG Instruments Group Ltd
Publication of JPS62190647A publication Critical patent/JPS62190647A/ja
Publication of JPH0450702B2 publication Critical patent/JPH0450702B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/02Details
    • H01J49/06Electron- or ion-optical arrangements
    • H01J49/067Ion lenses, apertures, skimmers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/02Details
    • H01J49/10Ion sources; Ion guns
    • H01J49/105Ion sources; Ion guns using high-frequency excitation, e.g. microwave excitation, Inductively Coupled Plasma [ICP]
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma
    • H05H1/26Plasma torches
    • H05H1/30Plasma torches using applied electromagnetic fields, e.g. high frequency or microwave energy

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は誘導結合されたプラズマ(以下ICPと称す)
中の試料ガスからイオンが発生せしめられるような質量
分析計に関する。
背景技術 アルゴンガス中におけるICP放電からなるイオン源を
存する質量分析計は混合ガス中において分解された試料
ガス中の元素の組成を測定するために用いられる。かか
る質量分析計においては、該混合ガスは制御されたアル
ゴンガス流が通過せしめられる噴霧器によって導入され
る。該アルゴンガスは、次に、原子放射分光学において
通常用いられるものと類似したICP放電装置に対して
供給される。該ICP放電装置内の温度は約5000℃
であり、これによって、該試料ガスは、通常、完全に解
離され且つ該試料ガス中に存在する各元素のイオンが形
成される。
該ICP放電装置は冷却された円錐体に対して向けられ
、該円錐体の頂部には第1排気領域に連通ずる小さい孔
が配設されている。更に、同じく頂部に孔を存する坪数
り用円錐体が前記第1円錐体の下流に配設され、該坪数
り用円錐体は質量分析器が配設される第2の排気領域を
該第1の排気領域から分離する。該質量分析器と、該2
つの円錐体の孔とは同軸上に位置する。一般的には、4
極質量分析器が採用される。該坪数り用円錐体と該第1
排気領域は、一般的な減圧装置を有する。
ある種の装置においては、2つの減圧装置が用いられて
いる。該装置には、該坪数り用円錐体の下流に配設され
た第3の排気領域が配設され、該第3の排気領域は他の
いくつかの孔と同軸をなす孔を有する弁によって該第2
の排気領域がら隔離される。
該プラズマ放電において発生せしめられたイオンは上記
の孔を通過し、該質量分析器において連続的に質量分析
される。該プラズマ放電から該質m分析器へのイオンの
伝達を最大にすることを目的として、静電レンズが種々
の方法で配設される。
形成されたイオンの大部分は該プラズマ放電中に存在す
る各元素の単極荷電イオンであり、従って、該誘導結合
プラズマ源(ICPMS)を宵する質量分析は、特に、
合金若しくは地質学的な試料等の無機物質の試料の組成
を測定するための重要な装置である。従来のI CPM
S装置の説明及びいくつかの代表的な応用例が、下記の
文献においてGray氏によって開示されている。
a) Int、 J、 Mass Spectram、
 and Ion Phys。
1983、 vol、4B、の7頁ないし10頁b)同
書、1983. vol、48の357頁ないし360
頁 c) The Analyst、 1983. vol
、10gの第159頁該ICPMS装置は極めて高感度
であり且つ微少量の測定に対してしばしば用いられる。
しかしながら、特に、ある特定の元素を決定するために
通常用いられるビークが該バッグラウンドビークと一致
する場合においては、ある程度の質量を示すバックグラ
ウンドビークが存在することによって、元素に対する感
度が低下せしめられる。がかるバックグラウンドビーク
には下記の4っののタイプがある。
a)試料混合ガス内の基本成分若しくは不純物として存
在する水素(H)、炭素(C)、窒素(N)、酸素(0
)及び搬送用ガスであるアルゴン(Ar )による大き
なピーク b)溶解しにくい酸化物を有する元素から主に形成され
且つ該プラズマ放電が放出される冷却された板の近辺に
あるプラズマ内のガスの境界層において主に形成される
と考えられる酸化物若しくは水酸化物の分子イオンによ
るピーク C)例えば、冷却された円錐体のスパッタリングによっ
て形成される金属イオンの如き原子若しくは分子であり
、原子若しくは分子が接する面を有する放電内に存在す
る原子若しくは分子の反応によって形成される原子若し
くは分子イオンd)分子イオンによって形成され且つイ
オンがプラズマから飛び出した後、該質量分析器に到達
するまでに起こる凝縮反応によって形成されるArN+
及びArO等の分子イオン 明らかに、アルゴンと、該混合ガス中の成分とによる干
渉ピークは避は得ないものであるが、不純物による干渉
ピークは純粋物質を使用することによって最小限にする
ことが出来る。境界層において形成される溶解しにくい
金属の酸化物や水酸化物によるピークは完全に除去する
ことは困難であるが、該試料採取用円錐体内の孔に侵入
する境界層ガスの量を最小にすることは可能である。こ
れは、該プラズマ放電が指向される冷却円錐体の形状を
調整し且つ該侵入孔の形状と大きさを選択することによ
ってなされる。かがるピークは、上記干渉現象において
、通常、最も重要度が低い。
初期のICPMS装置においては、該冷却用円錐体内に
は唯一の小さい孔しかなく、従って、冷却用ガスの境界
層は該孔上に延在し、イオンは該境界層から採取されて
いた。しかしながら、分子イオンによるバックグラウン
ドピークは、抜孔の大きさが大きくなるとより小さくな
るということが発見され、従って、該境界層に孔が開け
られ、イオンは該プラズマの最も0温部から採取される
ようになった。しかしながら、この方法によると抜孔の
近辺でのアーク放電が増加し、これによってスパッタリ
ング等によって形成される分子や原子によるバックグラ
ウンドピークが増加せしめられ且つ抜孔の端縁の浸食を
早めることによって該円錐体の寿命が短くせしめられる
。P、 J。
DOuglaSは欧州特許出願第112.004号にお
いて、該アーク放電は該プラズマ中に存在する電位勾配
を最小限にすることによって減少せしめることが出来る
ことを述べている。更に、上記最小化は該プラズマに対
してエネルギを供給すべく用いられる。RF(ラジオ周
波数)発生器を変調せしめることによってなすことがで
きることも述べている。本願発明者は、この方法は該ア
ーク放電を減少せしめ且つ該円錐体の浸食速度を減じる
ことができるが、再結合及び凝縮反応によって元に戻る
分子イオンの形成を増加せしめ、結局、得られたバック
グラウンドスペクトルは、初期における[境界層採取]
型ICPMS装置において得られるバッグラウンドスペ
クトルと類似したものにすぎないことを認識した。かか
る分子イオンのピークが許容レベルに維持される場合に
おいては、抜孔においてアーク放電が幾分発生するのは
避けられないことは明らかにできる(例えば、0liv
aras、 J、A、and l1ouk、R,!li
、 Anal、 CheIR,1985,57の267
4頁ないし2679頁を参照のこと)。
該試料採取用円錐体の形状を注意深(設計することによ
って、放出されたイオンによる浸食及び高バックグラウ
ンドピークの問題を低減することができ、該試料採取円
錐体の交換を短時間でできるように装置を設計すること
もできる。しかしながら、かかる利点にもかかわらず、
従来の装置のバッグラウンドスペクトルにおける分子イ
オンスペクトルピークのうちのいくつかは依然としてレ
ベルが高く、ある種の元素に対する感度が制限せしめて
いる。
発明の目的 本発明の目的は従来の装置よりもバッグラウンドスペク
トル強度が低く且つ該バッグラウンドスペクトルにおけ
るピークによって、測定に悪影響をうけるような元素に
対する感度に対する制限度が低いICPM装置を提供す
ることにある。
発明の要点 本発明による質量分析計は、 a)誘導結合高周波数発生器によって搬送用ガス流中に
おいて高温プラズマを発生する手段と、b)該プラズマ
内へ試料ガスを導入する手段と、C)該プラズマに隣接
する前方面と、後方面と、該前方面と後方面とを結合し
且つ該プラズマ中において形成されたイオンが通過する
孔とを有する試料採取用部材と、 d)該試料採取用部材の後面を形成する壁を有するチャ
ンバと、 C)該チャンバ内の気圧を大気圧以下に維持する手段と
、 r)鎖孔を介して該チャンバ内に侵入したイオンのうち
の少なくとも一部を質量分析器に導くための手段とから
なり、該試料採取用部材の後面上の少なくとも鎖孔に近
い部分は平滑になされている。
本発明による質量分析計のうち代表的なものは該円錐体
の市部に鎖孔が配設された中空円錐形の試料採取用部材
を有する。該円錐形試料採取用部材は、該円錐体の頂点
が該プラズマ内に突出するように配設される。該プラズ
マと接触する外側面(すなわち、前面)が含む角度と内
側面(すなわち、後面)が含む角度は異なり、従って、
該円錐体の壁の厚みは鎖孔の近辺では薄くなっている。
このタイプの円錐体は、最も一般的には、回転すること
によって形成され、その結果、該内側後面は回転表面の
代表的なものであり、且つ全く粗面であると考えられる
。今日まで、該内側後面の状態は該質量分析計の動作に
対して重要な影響を及ぼさないと考えられ、該円錐体の
制作において特別な注意が払われなかった。上記した平
滑な表面は、好ましくは、該試料採取用部材の後面を研
摩することによって得られる。ここで言う研摩とはパフ
研摩やラッピング等の機械的工程及び電気研1fl!を
含む。本発明によって得られる利点を最大にするには、
該平滑領域の表面仕上げ加工は好ましくは5ミクロン以
下の粗さになされなければならない。
しかしながら、鎖孔の端縁は、好ましくは、該研摩過程
中に丸味をつけられるべきではなく、もし丸味を付けら
れると、該質量分析計の性能に影響がでる。
該平滑領域は、好ましくは、鎖孔から径方向に該後面上
のある範囲まで延在する必要があり、該範囲は、鎖孔と
該質量分析器とを結ぶ軸から極めて離れているので、該
領域の近辺において形成されたイオンは該質量分析器内
には入り込まない。
最外殻の直径が約4印である代表的な試料採取用円錐体
においては、該研摩領域は鎖孔からすくなくとも1cm
まで延在する必要がある。実際上は、該内側後面全体を
容易に研摩することができる場合が多い。
本発明のもう1つの観点に従って、質量分析器によって
観察されるバッグラウンドスペクトルの少なくとも一部
分を減じる方法が提供され、該方法においては、試料ガ
スは該搬送用ガス内の誘導結合プラズマ放電によってイ
オン化され、該イオンは試料採取用部材内の孔を介して
プラズマから採取され、該試料採取用部材は該プラズマ
と隣接する前面と、該採取されたイオンを鎖孔を介して
質量分析器に侵入せしめる手段を宵する排気チャンバの
壁を形成する後面とを有し、該方法は少なくとも鎖孔と
隣接する後面を研摩することを含んでいる。
該試料採取用部材の後面における表面は、好ましくは、
研摩によって削り取られるが、該研摩としてパフ研摩若
しくはラッピング、さもなければ電気研摩等の他の過程
を用いることができる。更に、該研摩領域の表面粗さは
、好ましくは5ミクロン若しくはそれ以下でなければな
らない。
本出願人は該試料採取用部材の後面が上記の如く研IY
されると、ArN+やArO+等の分子イオンの形成が
1/10以下に減じられることを認識した。かかるピー
クをもたらす多数の同位元素の質量は54及び56であ
るゆえ、これらはマンガン(Mn)や秩(Fc)(同位
元素の質量、55及び56)等の金属の測定に対して重
大な支障をきたす。従って、本発明によってArOやA
rN1によるバックグラウンドピークが減じられると、
該金属に対する検知の制限が減じられることになる。更
に、本発明による研摩がなされることによって、おそら
くニッケルを含む試料採取用部材のスパッタリングによ
って形成される。58N+の如き他の妨害バックグラウ
ンドピークの強度が現象せしめられ、これによってNi
に対する検知制限も減じられる。
実施例 第1図において、分析さるべき試料の混合ガス1は気体
供給装置4からパイプ3を介してアルゴンガス流を供給
されている空気噴霧器2に対して供せられる。アルゴン
ガス内に引き入れられた試料ガスはバイブ5を介して従
来型のICP灯6内に導入され、余分な混合ガスは排気
ロアを介して噴霧器2から排出される。ガス供給装置4
は、更に、2つの制御ガス流をバイブ8及び9を介して
ICP灯6に対して供給する。高周波数発生器10は導
線12及び13を介してコイル11に対して電源を供給
し、これによって、プラズマ放電14(第2図)がIC
P灯6の端部において形成される。
ICP灯6及びICP灯6と係合するガス供給装置4、
コイル11、高周波数発生′510及び噴霧器2等の装
置は一般的な装置であり、特に説明する必要はないと考
えられる。かかる装置の詳しい説明はAnalytic
al Che+++1stry、 1980年昇の第2
283頁ないし第2289頁においてl1ouk、 F
assel、 5vec、 Gray、 Taylor
らによって及びAnalytical Chcffli
stry、 1974年、46の1155Aないし1L
64AにおいてPa5SO1とKnisclcyによっ
てなされている。
プラズマ放電14は冷却フランジ33上に装着され且つ
チャンバ17と連通する孔16を有する試料採取用部材
15に対して向けられる。真空ポンプ18はチャンバ1
7を大気圧以下、すなわち、一般的には1トール(to
rr)に維持する。頂部に孔を有する滓取り用円錐体1
つはチャンバ17をチャンバ20から隔離し、チャンバ
20は拡散ポンプ(閃絡)によって排気される。チャン
バ20は静電レンズ21を有し、静電レンズ21によっ
てイオンは滓取り用円錐体19及び試料採取用部材15
に設けられた孔内を通過せしめられて4極質量分析器2
2に対して効率良く伝えられる。質量分析器22は弁3
9によってチャンバ20から離隔せしめられ、弁39は
イオンを静電レンズ21から質量分析器22へ通過せし
めるための小さい孔を有する。チャンバ23は第2の拡
散ポンプ(閃絡)によってチャンバ20よりも低い気圧
に維持される。
質量分析器22を通過したイオンはイオン検知器24内
に侵入して変換器電極26に衝突して電子増倍器に入り
込む2次電子を放出せしめる。電子増倍器25によって
発生された電気信号は表示装置27内の増幅器によって
増幅され、表示装置27は該データを更に処理すべくデ
ジタルコンピュータ28及び端子29に対して信号を順
次送り込む。
第2図は該プラズマ放電及び試料採取用部材を更に詳し
く示している。
試料採取用部材15は中空円錐体状に形成され、該中空
円錐体の前面30はプラズマ放電14と接触し、その後
面は31はチャンバ17の壁部を形成する。プラズマ放
電14内において形成されたイオンは孔16内通過し、
続いて滓取り用円錐体1つ(第1図)内の孔を通過し且
つ静電レンズ21を介して質量分析器22に入り込む。
試料採取用部材15は取付用フランジ33から容易に取
り外すことができ、これによって清掃若しくは交換が容
易化される。図から明らかなように、試料採取用部材1
5はフランジ33の円形溝内に配設されたゴム製0リン
グ34によってフランジ33に対して封止され且つ3つ
のネジ35によって固定される。フランジ33は、試料
採取用部材15の端部の周りに配設された貫通孔からな
゛る通気路36内を流れる冷却剤によって冷却される。
このようにして、試料採取用部材15の温度はできるだ
け下げられ、0リング34の損傷が防止される。
通気路36の代わりとして、冷却剤が通過せしめられる
パイプをフランジ33に対して鑞付してもよい。
既に述べたように、本発明の利点は試料採取用部材15
の後面31における領域32(第2図)を研摩すること
によって得られる。該研摩領域は孔16から試料採取用
部材15上の成る部分まで延在し、該延在した部分は孔
16、静電レンズ21、質量分析器22等の共通軸から
遠く離れているので、ここで形成されたイオンは質量分
析器22に対して侵入しないと考えられる。一般的に、
試料採取部材15の直径は約4cmであり、孔16の直
径は約0.5mmであり、研摩領域は32は後面31に
沿って半径約1c+nのところまで延在する。
必要とされる5ミクロン若しくはそれ以下の表面仕上げ
はなんらかの適切な手段によってなすことができるが、
機械的研摩及びパフ仕上げが最も好ましい。該研摩過程
の際に孔16の端縁が丸味を帯びないように注意する必
要がある。試料採取部材15を電気研摩することも可能
であるが、この場合は孔16の大きさを拡げ易い。実際
上は、後面31全体を研摩する方がより便利である。
第3図は同一のI CPMS装置において得られた2つ
のバックグランド質量スペクトル37及び38を示し、
スペクトル37は本発明に従って研摩された試料採取部
材を用いた装置によるものであり、スペクトル38は従
来の(未研摩の)試料採取用部材を用いた装置によるも
のである。該2つのスペクトルは同じ感度によって示さ
れている。
明らかに、研摩された試料採取用部材によって得られた
ハラ、グラウンドスペクトル37の強度は従来の試料採
取用部材によって得られたスペクトル38におけるバッ
グラウンドスペクトルの強度よりもはるかに小さい。表
1は未研摩の試料採取用部材が装管された装置において
測定されたいくつかのバックグラウンドピークの強度と
、本発明に従って研摩された試料採取用部材が装着され
た同種の装置において測定されバックグラウンドピーク
の強度との比較結果を示す。(PPbは同じピーク強度
を示すインジウムイオ/In  (単位ng / ml
 )の混合濃度を示す。)表   1 第1図から明らかなように、ArN、ArO“、Nl 
らによるバックグラウンドピークは本発明を適用するこ
とによって約1/10に減少せしめられる。これは該研
摩過程によって後面31の表面が顕微鏡的レベルになさ
れたことによるもえつ のと考えられる。かかるバッククラ、ンドイオンの形成
を惹起する化学的作用の詳細は明確ではないが、試料採
取用部材15の後面31上の孔16に近い領域における
活性域において発生する触媒作用によってArN+やA
rOの如きイオンが形成されると考えられる。このこと
は孔16からチャンバ17内に流出するプラズマ成分の
噴射が大きい角度で拡がり、孔16近辺では極めて高温
の而31と接触することから理解できる。従って、孔1
6からある程度離れた位置において形成されたイオンは
質量分析されないと考えられるので、後面31全体若し
くはフランジ33が研摩されることが必須条件ではない
。後面31において研摩の必要がある範囲は試料採取用
部材15及び孔16の形状並びにプラズマ放電14及び
静電レンズ21の特性に依存する。それゆえ、該研摩は
孔16から、バックグラウンドビークの強度の低下が充
分前られるように実験で求められた距離までの範囲にお
いてなされるべきである。実際上は、第2図に示したタ
イプの試料採取部材において本発明による利点を得るた
めには、領域32のみが研摩されれば充分であるが、簡
素化するためには後面31全体を研摩するのが最も好ま
しい。
第3図及び表1から明らかなように、Niを含む試料採
取部材が使用される場合においては、58Nt”による
ピーク強度もまた該研摩過程によって低下せしめられる
。これはアーク放電の減少及び同じく該研摩による該試
料採取用部材のスバツタの減少によるものであると考え
る。既に述べたように、アーク放電は該試料採取用部材
の形状及びプラズマ放電14内での電圧振動によって影
響を受ける。アーク放電は完全に除去できないことは好
ましいことではないが、研摩することによってアーク放
電が減少せしめられることはスパッタによって放出され
たバックグラ、ンドイオンの量を制御することにおいて
有益である。研摩することによって後面31上の活性域
の数が減少せしめられる結果、アーク放電が減少せしめ
られる。
ここでは、中空円錐状の試料採取用部材15を用いた実
施例を示したが、本発明はかかる部材の使用に限定され
るものではない。本発明の利点は他のタイプの試料採取
用部材が用いられる場合、例えば、中央に孔が配設され
た事項円板が用いられる場合においてもまた得ることが
できる。この場合には、該円板の後面において鎖孔に近
い部分が研摩される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による質量分析計のブロック図であり、
第2図は本発明における使用に適した試料採取用部材を
示す図であり、第3図は第1図の質量分析計によって得
られるバックグラウンド質量スペクトルを示すグラフで
あり、本発明を利用した場合と、しない場合のスペクト
ルが示されている。 主要部分の符号の説明 1・・・・・・混合ガス    2・・・・・・噴霧器
3、5.8.9・・・・・・パイプ 4・・・・・・ガス供給装置 6・・・・・・ICP灯 10・・・・・・高周波数発生器 11・・・・・・コイル 15・・・・・・試料採取用部材 16・・・・・・孔 17・・・・・・チャンバ   18・・団・真空ポン
プ20・・・・・・排気チャンバ 21・・・・・・静電レンズ  22・・・・・・質量
分析器24・・・・・・イオン検知器 25・・・・・・電子増幅器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)誘導結合高周波数発生器によって搬送用ガス流中
    において高温プラズマを発生する手段と、前記プラズマ
    内に試料ガスを導入する手段と、前記プラズマに隣接す
    る前面と後面と前記前面及び後面を結合し且つ前記プラ
    ズマ中において形成されたイオンを通過せしめる孔とが
    設けられた試料採取用部材と、前記後面を形成する壁を
    有するチャンバと、前記チャンバ内の気圧を大気圧以下
    に維持する手段と、前記孔を通過して前記チャンバ内に
    侵入したイオンのうちの少なくとも一部を質量分析器に
    導くための手段とからなる質量分析計であり、前記試料
    採取用部材の後面のうち少なくとも前記孔に近接する部
    分は平滑にされてなることを特徴とする質量分析計。
  2. (2)前記試料採取用部材は中空状円錐体からなり、前
    記孔は前記円錐体の頂部に配設され、前記試料採取用部
    材の頂部は前記プラズマ内に突出していることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の質量分析計。
  3. (3)前記試料採取用部材の後面における前記平滑領域
    は前記後面を研摩することによって得られることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項若しくは第2項記載の質量
    分析計。
  4. (4)前記平滑領域は5ミクロン若しくはそれ以下の表
    面仕上げがなされていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載ないし第3項記載の質量分析計。
  5. (5)前記平滑領域は前記孔から所定領域まで延在し、
    前記所定領域の内側及び外側において形成されるイオン
    はどれも前記質量分析器に侵入しないようになされてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第4項
    記載の質量分析計。
  6. (6)搬送用ガス内の誘導結合プラズマ放電によって試
    料ガスがイオン化され、イオンは試料採取用部材内の孔
    を介して前記プラズマから採取される質量分析計よって
    観察されるバックグラウンドスペクトルのうちの少なく
    とも一部分のスペクトル強度を減少せしめる方法であっ
    て、前記試料採取用部材は前記プラズマに対して隣接す
    る前面と、前記孔を介して採取されたイオンを質量分析
    器に侵入せしめるためのの手段を有する排気チャンバの
    壁を形成する後面とを有し、前記後面上の少なくとも前
    記孔に対して隣接する部分を研磨することを含む方法。
  7. (7)前記研摩領域は前記孔から少なくとも所定領域ま
    で延在し、前記所定領域の内側及び外側において形成さ
    れたイオンはどれも前記質量分析器には侵入しないよう
    になされていることを特徴とする特許請求の範囲第6項
    記載の方法。
  8. (8)前記研摩は前記後面の表面仕上げ程度が5ミクロ
    ン若しくはそれ以下になるまでなされることを特徴とす
    る特許請求の範囲第6項若しくは第7項記載の方法。
JP62020358A 1986-01-31 1987-01-30 誘導結合プラズマのための質量分析装置 Granted JPS62190647A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB868602463A GB8602463D0 (en) 1986-01-31 1986-01-31 Mass spectrometer
GB8602463 1986-01-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62190647A true JPS62190647A (ja) 1987-08-20
JPH0450702B2 JPH0450702B2 (ja) 1992-08-17

Family

ID=10592338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62020358A Granted JPS62190647A (ja) 1986-01-31 1987-01-30 誘導結合プラズマのための質量分析装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4760253A (ja)
EP (1) EP0231131B1 (ja)
JP (1) JPS62190647A (ja)
DE (1) DE3773003D1 (ja)
GB (1) GB8602463D0 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02248854A (ja) * 1989-03-23 1990-10-04 Seiko Instr Inc 誘導結合プラズマ質量分析装置
JP2019066249A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 田辺三菱製薬株式会社 元素不純物測定用試料調製方法

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS639761U (ja) * 1986-07-07 1988-01-22
GB8813149D0 (en) * 1988-06-03 1988-07-06 Vg Instr Group Mass spectrometer
US4926021A (en) * 1988-09-09 1990-05-15 Amax Inc. Reactive gas sample introduction system for an inductively coupled plasma mass spectrometer
GB8826966D0 (en) * 1988-11-18 1988-12-21 Vg Instr Group Plc Gas analyzer
GB8901975D0 (en) 1989-01-30 1989-03-22 Vg Instr Group Plasma mass spectrometer
US5006706A (en) * 1989-05-31 1991-04-09 Clemson University Analytical method and apparatus
JPH03194843A (ja) * 1989-12-25 1991-08-26 Hitachi Ltd プラズマイオン源極微量元素質量分析装置
FR2656926B1 (fr) * 1990-01-05 1993-06-11 Air Liquide Perfectionnement au procede d'analyse elementaire d'un echantillon par spectrometrie de masse couplee a un plasma induit par haute frequence et a l'installation pour la mise en óoeuvre de ce procede.
US5229605A (en) * 1990-01-05 1993-07-20 L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Process for the elementary analysis of a specimen by high frequency inductively coupled plasma mass spectrometry and apparatus for carrying out this process
FR2685977A1 (fr) * 1992-01-07 1993-07-09 Air Liquide Electrode d'interface et ensemble d'analyse de gaz a spectrometre de masse comportant une telle electrode.
US5313067A (en) * 1992-05-27 1994-05-17 Iowa State University Research Foundation, Inc. Ion processing apparatus including plasma ion source and mass spectrometer for ion deposition, ion implantation, or isotope separation
US6330426B2 (en) * 1994-05-23 2001-12-11 Stephen J. Brown System and method for remote education using a memory card
JP3123843B2 (ja) * 1992-12-17 2001-01-15 日本電子株式会社 プラズマフレームを用いた試料気化装置
DE4322102C2 (de) * 1993-07-02 1995-08-17 Bergmann Thorald Flugzeit-Massenspektrometer mit Gasphasen-Ionenquelle
US5495107A (en) * 1994-04-06 1996-02-27 Thermo Jarrell Ash Corporation Analysis
JP3355376B2 (ja) * 1995-02-27 2002-12-09 株式会社日立製作所 質量分析装置、スキマ−コ−ン組立体及びスキマ−コ−ン
US6222186B1 (en) 1998-06-25 2001-04-24 Agilent Technologies, Inc. Power-modulated inductively coupled plasma spectrometry
US7642531B2 (en) * 2006-07-14 2010-01-05 Tel Epion Inc. Apparatus and method for reducing particulate contamination in gas cluster ion beam processing equipment
US7948215B2 (en) * 2007-04-19 2011-05-24 Hadronex, Inc. Methods and apparatuses for power generation in enclosures
US8981322B2 (en) * 2009-02-04 2015-03-17 Tel Epion Inc. Multiple nozzle gas cluster ion beam system
US20100243913A1 (en) 2009-03-31 2010-09-30 Tel Epion Inc. Pre-aligned nozzle/skimmer
JP5965743B2 (ja) * 2012-06-27 2016-08-10 株式会社日立ハイテクサイエンス Icp装置及び分光分析装置並びに質量分析装置
GB201316697D0 (en) * 2013-09-20 2013-11-06 Micromass Ltd Tool free gas cone retaining device for mass spectrometer ion block assembly
US10109472B2 (en) * 2013-09-20 2018-10-23 Micromass Uk Limited Tool free gas cone retaining device for mass spectrometer ion block assembly
US9540725B2 (en) 2014-05-14 2017-01-10 Tel Epion Inc. Method and apparatus for beam deflection in a gas cluster ion beam system
GB2585327B (en) * 2018-12-12 2023-02-15 Thermo Fisher Scient Bremen Gmbh Cooling plate for ICP-MS

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59105257A (ja) * 1982-12-08 1984-06-18 エムデイ−エス・ヘルス・グル−プ・リミテツド プラズマのサンプリング装置および方法
JPS60133648A (ja) * 1983-12-21 1985-07-16 Shimadzu Corp 誘導結合プラズマをイオン源とする質量分析装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59105257A (ja) * 1982-12-08 1984-06-18 エムデイ−エス・ヘルス・グル−プ・リミテツド プラズマのサンプリング装置および方法
JPS60133648A (ja) * 1983-12-21 1985-07-16 Shimadzu Corp 誘導結合プラズマをイオン源とする質量分析装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02248854A (ja) * 1989-03-23 1990-10-04 Seiko Instr Inc 誘導結合プラズマ質量分析装置
JP2019066249A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 田辺三菱製薬株式会社 元素不純物測定用試料調製方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0231131A3 (en) 1988-11-23
EP0231131A2 (en) 1987-08-05
JPH0450702B2 (ja) 1992-08-17
DE3773003D1 (de) 1991-10-24
GB8602463D0 (en) 1986-03-05
EP0231131B1 (en) 1991-09-18
US4760253A (en) 1988-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62190647A (ja) 誘導結合プラズマのための質量分析装置
Shelley et al. Characterization of direct-current atmospheric-pressure discharges useful for ambient desorption/ionization mass spectrometry
Gray Mass-spectrometric analysis of solutions using an atmospheric pressure ion source
Okamoto Annular-shaped microwave-induced nitrogen plasma at atmospheric pressure for emission spectrometry of solutions
US6265717B1 (en) Inductively coupled plasma mass spectrometer and method
Zeuner et al. Design of ion energy distributions by a broad beam ion source
EP3021645B1 (en) Reduction of ambient gas entrainment and ion current noise in plasma based spectrometry
US3930155A (en) Ion microprobe analyser
Satzger et al. Detection of halogens as positive ions using a He microwave induced plasma as an ion source for mass spectrometry
US4812040A (en) Hollow cathode plasma plume
Wang et al. Effect of nitrogen addition on electron density and temperature of cascaded arc argon discharge plasma diagnosed by laser Thomson scattering
EP0734049B1 (en) Plasma mass spectrometry method and apparatus
Schubert et al. A simple, inexpensive SIMS apparatus
JPH03214044A (ja) 固体状態の試料物質を分析する方法、プラズマを発生させる場合に使用する固体試料陰極を支持するための試料ホルダー、およびマトリックス中に変態を生じることのない一体化された連続の固体試料を直接に分析するための装置、ならびに固体試料を質量スペクトル分析するための源
Coburn Mass spectrometric studies of positive ions in rf glow discharges
Saprykin et al. Characterization and optimization of a radiofrequency glow discharge ion source for a high resolution mass spectrometer
US4670651A (en) Apparatus for performing the SNMS method
Su et al. Study of a pulsed glow discharge ion source for time-of-flight mass spectrometry
JP2005251546A (ja) 高融点マトリックスサンプル用icp−msプラズマインターフェース
JP2000164169A (ja) 質量分析計
Veerasamy et al. A distributed carbon cathodic vacuum arc
JPH09127060A (ja) 溶液の質量分析に関する方法と装置
Nam et al. Exploration of a Helium Inductively Coupled Plasma/Mattauch—Herzog Mass Spectrometer for Simultaneous Multielement Analysis
Kim et al. Jet-enhanced sputtering cell as an ion source for mass spectrometry
JPH08203468A (ja) 大気圧イオン化質量分析計

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees