JPS62183951A - 鋳型内湯面レベル制御方法 - Google Patents

鋳型内湯面レベル制御方法

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JPS62183951A
JPS62183951A JP2650786A JP2650786A JPS62183951A JP S62183951 A JPS62183951 A JP S62183951A JP 2650786 A JP2650786 A JP 2650786A JP 2650786 A JP2650786 A JP 2650786A JP S62183951 A JPS62183951 A JP S62183951A
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mold
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Masami Nakamura
雅巳 中村
Sadao Kubota
久保多 貞夫
Tomoyoshi Koyama
小山 朝良
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複数ストランドの連続鋳造鋳片を少なくとも2
ストランド共通の引抜装置にて引抜くように構成した連
続鋳造設備における鋳型内湯面レベル制御方法に関する
[従来技術〕 連続鋳造設備は、生産性向上を図るべく多くのものが複
数のストランドを備えている。このような連続鋳造設備
の1タイプとしては、第6図(2ストランドのものを示
す)に示す如く各ストランド別に設けた2個の鋳型6.
26に対応させてスライディングノズル4.24を底部
に取付けたタンディツシュ3内の?8 ?Ik、1列え
ば溶鋼2をスライディングノズル(以下単にノズルとい
う)4.24を介して鋳型6.26へ注入し、形成され
た2本の連続鋳造鋳片(以下単に鋳片という)1.21
夫々に各ストランド共i11駆動の引抜装置40にてす
べて同一速度で下方(白抜矢符方向)に引抜く構成のも
のがある。これは一般に比較的小断面寸法の1本当たり
の引抜駆動力が小さくて済むブルーム、ビレット鋳片を
連続鋳造するのに使用されており、生産性向上を狙った
ものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
斯かる連続鋳造設備にて鋳造する際の鋳造開始時、或い
はタンディツシュ交換後の鋳造再開時等の場合は、鋳型
6,26に下方からその一側端部を少し挿入されたダミ
ーバ101,121  (第6図参照)上に、或いは交
換前のクンディツシュ内の溶鋼に係る鋳片1.21上に
、7B鋼が注入されて鋳型の所定高さレベルに湯面が到
達すると引1友きを開始する。
この引抜開始の際、上記所定高さレベル以上に湯面が上
昇したときに引抜きを開始した場合は、鋳型上端から溶
鋼が溢れ出るという所謂オーバーフローが発生する。こ
れに対して湯面が所定高さレベルよりも低すぎる場合に
は鋳片が鋳型を出るまでに鋳型にて十分冷却されず、こ
のため鋳片の外枠たる凝固シェルの厚さが不足して溶鋼
静圧により凝固シェルが破れ、そこから溶鋼が漏出する
という所謂ブレークアラ1へが発生する虞れがある。
このため引抜開始時の/8朔の湯面レベルは厳格な管理
が望まれている。
また上記ブレークアラ1−を予防するためには、鋳型内
の湯面上昇速度を所定値以下に維持する必要がある。こ
れは前記所定高さレベルで引抜きを開始してもそれまで
の湯面上昇速度が速いと鋳型による冷却時間が短くなり
、凝固シェル厚が不足するからである。
ところで、前述の連続鋳造設備は複数スl−ランドの鋳
片の引抜きを開始する場合、各鋳型の湯面を同時に所定
高さレベルに一致させることは困■であり、安定した引
抜開始は望めなかった。
これを以下に詳述する。鋳型には一般に湯面レベルセン
サ7.27が取付けられるようになっており(第6図参
照)、この湯面レベルセンサ7.27の検出内容に基づ
いて通常、引抜開始後の安定引抜時の鋳型内湯面レベル
は制御できる。しかし、湯面レベルセンサ7.27によ
る湯面レベル制御範囲は150鶴程度であり(第6図に
ハンチングにて示す)、それよりも長い鋳型(約900
m5)の全域に亘る湯面レベル制御は不可能であった。
つまり湯面レベルセンサは鋳型の上端側に寄った位置に
設置されるため、引抜開始時のように湯面が例えばダミ
ーバの上面位置から徐々に上昇していきその検出範囲内
となるまで無監視状態である。
即ち、湯面レベルセンサの検出範囲内に入るまでは、ノ
ズルの開度を一定にせざるを得ないが、ノズルの開度に
対する有効断面積は取付は積度、使用開始後に生ずる位
置ずれ、ガタ或いはノズル内での溶鋼の付着、詰り等に
より、各ノズル毎に異なっており、このため同一のノズ
ル開度となるようにこれを調整しても各ノズルから注入
される溶鋼流量は夫々違ったものとなっていて、湯面上
昇速度を各ストランドで同速度とすることができず、湯
面レベルセンサの検出範囲内に入ってからの制御では間
に合わない場合が多くあった。
このような理由に依り、各ストランドの湯面上昇速度と
引抜開始時の各鋳型内の湯面レベルとを夫々の所定値に
制御できず、安定した引抜開始は望めなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、安定
引抜時の湯面レベル制御に使用する湯面レベルセンサの
鋳型取付は位置よりも下方に複数のスポット的湯面検出
器を設け、その検出器を湯面が通過する時間差及び目標
設定時間との時間差に基づいてノズルの開度をWJ整す
る機構とすることにより、鋳造開始時、又はタンディツ
シュ交換後の鋳造再開時等であっても安定した引抜きを
可能とし得る鋳型内湯面レベル制御方法を提供すること
を目的とする。
本発明に係る鋳型内湯面レベル制御方法は、複数ストラ
ンドの各別に設けられた鋳型に、その上方の容器に設け
られた開度調整機能を具備するノズルを介して注入され
た溶融金属から生成される連続鋳造鋳片を、少なくとも
2ス1−ランド共通の引抜装置にて引抜くように構成し
た連続鋳造設備において、前記引抜装置にて連続鋳造鋳
片が引抜かれる各ストランドの鋳型に、鋳型内の熔融全
屈の湯面レベルを検出する湯面検出器を引抜き方向に沿
って複数設け、各ストランド間での湯面検出器の湯面検
出タイミングの時間差及び該時間差が生じた湯面検出範
囲々に設定されている湯面検出の目標時点と実検出時点
との時間差に基づいて前記引抜装置にて連続鋳造鋳片が
引抜かれる各ストランドの湯面レベルを可及的に同一と
するように前記ノズルの開度を調整することを特徴とす
る。
〔作用〕
本発明においては、複数の湯面検出器により鋳型内の湯
面上昇状況を把握するので、共通の引抜装置で連続鋳造
鋳片が引抜かれる鋳型内での湯面レベルが相異なっても
それを同一レベルとすべくノズル開度に調整しつつ注入
を行う。これにより連続鋳造鋳片の引抜開始時の湯面レ
ベルがt@う。
〔実施例〕
以下本発明を図面に基づき具体的に説明する。
第1図は本発明を2ストランド共通の引抜装置にて引抜
くように構成した連続鋳造設備に通用した場合の実施状
、態を示す模式図であり、図中3はタンディツシュを示
す。タンディツシュ3にはその上方の図示しないし一ド
ルから/g’bIA2が注入されるようになっており、
タンプイノツユ3内のン容S閃2はタンディツシュ3の
底部に取付けられた2個のノズル4.24を介して、ノ
ズル4,240下側部が挿入されている鋳型6,26へ
注入される。
鋳型6.26への溶鋼注入量の制御は、ノズル4゜24
の一部である開度調整部4a、24aにシリングロッド
が取付けられた駆動シリンダ4b、24bをサーボアン
プ11.31にて進出、退入させて開度調整部4a。
24aの開度を調整することによってなされ、開度調整
部4a+24aの開度は開度検出器5,25にて検出さ
れ、検出値は夫々の駆動装置たるサーボアンプ11.3
1及びノズル開度演算器50へ与えられる。
上記鋳型6.26には下方からダミーバ101.121
の上端側が所定長さ挿入されており、鋳型6.26内へ
注入された溶m2は鋳型6,26にて1次冷却されて外
側部分に凝固シェルを有した鋳片1,21となる。この
鋳片l、21は鋳型6,26の下方に設けられた2次冷
却帯(図示せず)にて更に冷却されて凝固シェルの厚さ
を増しながら、ピンチロール等の引抜装置40にてダミ
ーバ1(11,121又は鋳片l、21自体が引抜かれ
ることにより下方(白抜矢符方向)へ送られる。
鋳型6,26は夫々鋳片l、21と接触している銅板の
外側の上端寄りの位置に、従来より取付けられている湯
面検出範囲の広い湯面レベルセンサ7゜27を内蔵して
おり、更にその下方に湯面検出範囲が狭いスポットであ
る湯面定点検知センサ8,9及び28.29を各2fa
通当な高さだけ離隔して内蔵している。湯面定点検知セ
ンサ8. 9.28.29は湯面の上昇、下降時にセン
サ設置高さレベルを湯面が通過したことを検出できるも
のを使用する。例えば超音波発信受信器、放射線発生検
知器、熱電対等の測温素子或いは熔融により断線又はシ
ョートすることを利用して検出する電極等を使用する。
鋳型6X26内に注入された溶鋼2の湯面は注入に伴っ
て上昇していき、その高さレベルに応じてまず湯面定点
検知センサ9.29にて検知され、次いでその上の湯面
定点検知センサ8,28にて検知される。なお、湯面定
点検知センサ9,29の鋳型内湯面検出位置をMLa 
(破線)、湯面定点検知センサ8.28のそれをMLb
 (破線)とする。湯面定点検知センサ8. 9.28
.29の検出信号は夫々第1.第2ストランド用の湯面
上昇速度及び時間演算器10゜30へ与えられるように
なっており、湯面上昇速度及び時間演算器10.30は
その入力信号に基づいて入力時点を検出して湯面の上界
速度及び注入開始から検出時点までの時間を算出し、算
出値を夫々ノズル開度演算器50へ出力する。
ノズル開度演算器50は湯面上昇速度及び時間演算器1
0.30から信号を入力すると、その入力信号及び前記
開度検出器5,25からの入力信号に基づき適当な注入
mとすべき開度調整部4a、24aの13f’J度補正
量を算出し、算出値をサーボアンプ11.31へ出力す
る。サーボループ11.31はこの入力信号と前記開度
検出器5.25からの入力信号とに基づき駆動シリンダ
4b、24bを作動させて開度調整部4a、24aの開
度を調整し、ノズル4,24を通流する溶精流量を調節
する。
前記湯面レベルセンサ7.27は引抜きが安定した段階
における湯面レベルを検出するためのものであり、その
検出範囲を安定引抜時の湯面レベルが中心値となるよう
にしている。検出値はノズル開度演算器50へ与えられ
、従来同様の一定湯面しベル制御に使用される。
このように構成された連続鋳造設備による本発明の鋳型
内湯面レベル制御方法についてフローチャート(第2図
に示す)に基づき以下に詳述する。
まずノズル4.24の開度を夫々予め定めた初期開度x
aに固定しく第3図+a)参照)、ダミーバ101,1
21が挿入された鋳型6,26ヘタンデイ・ノシュ3内
の溶鋼2を注入開始する(第3図fbl参照)。
その注入の際、例えばオペレータは湯面上昇速度及び時
間演算器10.30及びノズル開度演算器50等に作動
開始指令信号を与える。なお、作動開始指令信号につい
ては、鋳型6.26に熱電対を設けて、またはノズル4
.24の溶鋼流出口に臨ませてTVカメラ等の光学式検
出装置等を設けて、これにて注入開始を検出した時点で
発するようにしてもよい。これにより湯面上昇速度及び
時間演算器10゜30は夫々注入開始時点からの経過時
間tMl、 LM2を夫々計時し始める。
注入開始後、鋳型6,26内の溶鋼2湯面は上昇してい
く。これら湯面の上昇速度は、前述の如く一般にノズル
内での溶鋼2の付若、詰り等によりノズルの有効断面積
が違うために、異なっている。
(ステップ1) ノズル開度演算器50は、注入が開始されると湯面上昇
速度及び時間演算器10.30から入力される経過時間
tM1.1M2と、予め設定された目標経過時間TMI
とを夫々比較し、湯面定点検知センサ9゜29が該当す
るストランドの湯面を検知する前に、つまり該当するス
トランドの湯面がMLaに到達する前に、下記(1a)
又は(1b)式が成り立つときは、 tMl >TMI          −(Ia)1M
2 >TMI          ・・・(lb)予め
設定されているノズル開度補正幅Δx1(〉0)を該当
ストランドについての現状のノズル開度に一度だけ加算
する。つまり湯面上昇速度を速める。
逆に、上記(la)、  (lb)を満足しないときは
該当ストランドのノズル開度はxaのままとする。
(ステップ2) また、湯面定点検知センサ9,29が該当するストラン
ドの湯面を検知した時点で、経過時間tM1 。
1M2と、ノズル開度演算器50に予め設定しである目
標経過時間TM2  (>T?11 )とを比較し、下
記(2a)、  (2b)が成立するときは、tMl 
 <7M2           ・・・(2a)1M
2 <7M2           ・・・(2b)ノ
ズル開度演算器50は、予め設定しであるノズル開度補
正幅ΔX2  (>0)を該当するストランドの現状の
ノズル開度×aから一度だけ減算する。つまり、湯面上
昇速度を遅らせる。逆に、上記(2a) 。
(2b)を満足しない場合は該当ストランドのノズル開
度はxaのままとする。
(ステップ3) そして、湯面レベルが高い方のストランド(以下これを
先行ストランドという)の湯面が湯面定点検知センサ8
又は28にて検知されると、つまりMLbに到達すると
、湯面上昇速度及び時間演算器10又は30は、予めこ
れに夫々設定されている下記(3)式により先行ストラ
ンドの湯面上昇速度αa1を求める。
αa I = (MLb −MLa ) / (tbl
 −tal ) ・43)但し、tal:湯面定点検知
センサ9.29による先行ストランドの湯面の検出時点 tb、siJ&面定点検定点検知センサ8による先行ス
トランドの湯面の検出時点 先行ストランド側の湯面上昇速度及び時間演算″a10
又は30はこれに続いて湯面レベルセンサ7゜27にて
可能な湯面レベル制御範囲の下限値肛へに、先行ストラ
ンドの鋳型6又は26内の湯面レベルを後述する経過時
間LLAのときに到達させる湯面上昇速度αb1を下記
(4)式により求める。
α b  r  −(MLA    MLb  )  
/  (tL八 −tbl)  ・・・(4)ここで、
上記tLAは下記(53式により決定する。
ML八 −MLO ただし、上記MLOは注入開始時のダミーバ101゜1
21又は鋳造再開時の鋳片1,21の上端レベル、また
上記MLP、tPは夫々引抜装置40にて引抜開始が可
能である、操業上決定された許容最低レベル及び目標保
持時間値である。つまり、上記tLAは、tpで湯面が
MLPに到達させるのに必要な湯面上昇速度で、湯面を
MLAに到達させる時間である。なお、tpについては
鋳型内の湯面レベル上昇速度が大きすぎる場合には鋳片
の凝固シェル厚さが十分に発達し得ず、前述のブレーク
アウトが発生する虞れがあるため、湯面上界速度及び時
間/:A算器10゜30に適当値を定める。例えば厚さ
:  210mm、幅:1800龍のスラブ鋳片を長さ
9008mの鋳型にて鋳造する場合は、tpは90秒程
度となる値に、また外径=213■−の丸ビレツト鋳片
を同じく長さ900鶴の鋳型にて鋳造する場合はipは
45秒程度となる値にしている。
湯面上昇速度及び時間演算器IO又は30は求めた湯面
上昇速度αb、をノズル開度波W、器50へ出力する。
ノズル開度演算器50はαb1とすべく先行ストランド
におけるノズル開度を算出する。先行ストランド側のノ
ズル4又は24での熔m流量Q1は下記(6)式にて求
まり、 Q、=αb、XD、   ・・・(6)但し、DI :
鋳型6又は26内断面積(6)式はノズル開度f4W、
器50に予め設定されている。
ノズル開度演算器50はαb1を入力するとαb1及び
(6)式に基づきQlを算出し、またQlと比例関係に
あるノズル内有効断面積S1を下記(7)式により求め
る。
S 1= K X Q 1− (71 但し、K:タンディツシュ内の18鋼ヘット高さにて決
定される定数 そして、ノズル開度演算器50はSlを求めると、これ
と一義的な関係を有するノズル開度にbllを下記(8
)式にて求め、 xb’ 1 ” F (S l)   ”・(8)但し
、F(St):SLの関数 次いで先行ストランドの開度検出器5又は25がら入力
した開度信号にalに基づきxb’lを補正する。
これを詳述すると、開度信号χalと、前記αalに基
づき上述のようにして算出したXalのときの計算上の
ノズル開度Xa’lとの差を下記(9)式により求め、
これにより開度誤差Δx1を算出する。
ΔXl ””Xal −Xa’ l   ・・・(9)
ここでノズル毎に求めるべきノズル開度xb、は、前記
ノズル開度xb’1に夫々開度誤差ΔXlを加算する下
記00式にて表わされる。
xbI=xb’ H+ΔXI =F(SL)+ΔXl・・・α・ 従ってノズル開度演算器50は湯面上昇速度演算器IO
又は30からの入力信号αb1及び(6)、(7)、(
81゜(91,Q(1式に基づいてxblを求め、求め
られた値xJをサーボアンプ11又は31へ出力する。
サーボアンプ11又は31はその入力信号に基づき駆動
シリンダ4b又は24bを駆動して開度調整部4a又は
24aの開度をxa 1−xb 1に調整する。
(ステップ4) 一方、湯面レベルが低い方のストランド(以下これを後
行ストランドという)については、先行ストランドの湯
面が湯面定点検知センサ8又は28にて検知されたとき
に、ノズル開度波W器50は後行ストランドの湯面上昇
速度を速めるべくそれ以降のノズル開度を、予め設定さ
れたノズル開度補正幅ΔX3  (>0)を現状のノズ
ル開度に一度だけ加算する。
(ステップ5) その後、後行ストランドに関する経過時間tMl又はt
M2が予め設定された目標経過時間TM3を超えても湯
面定点検知センサ8又は28が後行ストランドの湯面を
検知しない場合、つまり下記(Ila )又は(llb
 )式が成立する場合には、tMl >7M3    
     − (lla )tM2 >7M3    
      ・・・(llb )予め設定されたノズル
開度補正幅ΔX4(>O)を現状のノズル開度に一度だ
け加算する。つまり、湯面上昇速度を更に速める。
(ステップ6) 然る後、後行ストランドの湯面が湯面定点検知センサ8
又は28にて検知されると、つまり後行ストランドの湯
面が肚すに到達すると、それに到達したときの湯面上界
速度αa2を、MLa以上となった後の速度変更状況に
応じて下記(12)、 (12′)。
(13)又は(13’ )式により求める。
(11tb+≧ta2(7A面定点検知センサ9,29
による後行ストランドの湯面の検出時点)の場合(イ)
ステップ5でΔx4の加算がなかった時+ (tb2−
tb+ ) ) −(12)(ロ)ステップ5でΔx4
の加算があった時S (xc) a a 2 = (MLb−MLa)/ (□S (x
c+Δx3+ΔX4) S(にC+Δx3+ΔX4) ・ (7M3−tb+ ) + (tb 2−7M3)
 )−(13)但し、 にC:後行ストランドの湯面が
MLaに到達したときのノズル開度 S:ノズル開度に応じて変化するノズ ル内有効断面禎に関する関数 tb2: ’tJJ、面定点検知センサ8,28による
後行ストランドの湯面の検出時点 上記(12)式はxcのときの湯面上昇速度をθ、。
xc+Δx3のときのそれを02として成り立つ下記(
14) 、 (15) 、 (16)式よりαa2につ
いて整理することにより得た式であり、 θl ・(tb、 −ta2 )+02 ・(7M3 
 tb+ ) ・= (15)θ2−αa2     
       ・・・(16)上記(13)式は、θ1
.θ2を前同様としXC+Δx3+Δx4のときの湯面
上界速度をθ3として成り立つ下記(14′)、(15
N、(16’)式よりαa2について整理することによ
り得た式である。
S (xc)   S (xc +Δ)C3)   5
(xc+Δx3+Δx4)−(14’) θ1 ・(tbl−ta 2)  +θ2  ・(7M
3−tb 1)+03 ・(tb 2 7M3)=ML
b−札a  −(15’ >03−αa2      
          ・・・ (16” )(2) t
bl<ta2の場合 (イ)ステップ5でΔx4の加算がなかった時Δa 2
 =(MLb−MLa)/ (tbl −taI)  
  −(12’)(ロ)ステップ5でΔX、の加算があ
った時+(tb、、−7M3))・−(13’)(13
’ )式は、θ1を前同様とし、xc+Δx4のときの
それをθ、として成り立つ下記(14’)。
(15’) 、 (16’)式よりα32について整理
することにより得た式である。
θ1      θ。
=              ・−(14’)S (
xc)   S (xc 十Δx4)θ+  ・(7M
3  ta2)  +θ4 − (tb 2−7M3 
)= MLb  MLa −−(15’ )θ2=αa
2             −(16”)後行ストラ
ンド側の湯面上昇速度及び時間演算器10又は30は、
これに続いて先行ストランドの場合の(4)式と同様の
下記(17)式にて経過時間tLAのときに札^に湯面
を到達させ得る湯面上昇速度αb2を求め、 αb2− (MLA −MLb ) /(tLA−tb
2)・・・(17)求めたαb2をノズル開度演算器5
0へ出力する。
ノズル開度演算器50は、これに予め設定されている、
前記(6)、 (71,(81,(91,01式と同様
の下記(1B)、(19)、(20)、(21)、(2
2)式により先行ストランドの場合と同様にして開度信
号xb2を求める。
これを少し詳しく説明する。下記(18)式により後行
ストランド側のノズル4又は24での溶鋼流量Q2を求
め、 Q2=αb2×D2       ・・・(18)但し
、D2 :鋳型6又は26内断面積次いでQ2と比例関
係にあるノズル内有効断面積S2を下記・(19)式よ
り求め、 S 2− K x Q 2           ・”
 (19)S2と一義的な関係を有するノズル開度xb
’2を下記(20)式より求める。
xb ’ 2 =F (S2 )        −’
(20)但し、F(S2):82の関数 そして、後行ストランドの開度検出B5又は25からの
開度信号Xa2に基づいてxb’2を補正する。即ち、
先行ストランドの場合と同様、開度信号Xa2と、Xa
2のときの計算上のノズル開度 a ′2との差により
下記(21)式にて示す開度誤差Δx2を算出し、 Δx2 =xa 2−xa  ’ 2    − (2
1)その開度誤差Δx2とノズル開度xb’2とを加算
する下記(22)式よりノズル開度xb2を求め、 Xb 2 =F (S2)+ΔX r    = (2
2)求めた値xb2をサーボアンプ11又は31へ出力
する。
サーボアンプ11又は31はその入力信号に基づき駆動
シリンダ4b又は24bを駆動して開度調整部4a又は
24aの開度をXa 2−Xb 2に調整する。
(ステップ7) 次に両ストランドとも湯面検出センサ7.27が該当す
るストランドの湯面を検出せずに、即ち両ストランドの
湯面がMLAに到達する前に、経過時間tM1. tM
2と予め設定しである目標経過時間TM4との比較にお
いて、下記(23a )又は(23b )が成立すると
きには1、 tMl >7M4          − (23a 
)tM2 >7M4           ・・・(2
3b )予め設定しであるノズル開度補正幅ΔXS  
(>0)を該当するストランドについての現状のノズル
開度に一度だけ加算し、湯面上昇速度を速める。
このようにノズル開度が設定されることにより注入が行
われて湯面が前期MLAに到達する場合、両ストランド
の先行、後行が逆転する場合もあるがMLb、MLAに
先に到達したスl−ライドの方をMLb。
MLAでの先行ストランドとする。
(ステップ8) 斯かる先行ストランドの湯面がMLAに到達すると、後
行ストランドについてそれ以降のノズル開度を、予め設
定しであるノズル開度補正幅Δx6(〉0)を現状のノ
ズル開度に一度だけ加算する。
つまり、湯面上昇速度を速める。
(ステップ9) そして、後行ストランドの経過時間tM1又はtM2が
、先行ストランドの湯面力(MLAに到達した実際の時
点tA、から、それに対して設定した目標経過時間ΔT
M5つまりtAl +67M5を超えても、後行ストラ
ンドの湯面7!l<MLAに到達しない場合には予め設
定されたノズル開度補正幅Δx7 (〉0)を現状のノ
ズル開度に一度だけ加算し、湯面上昇速度を速める。
なお、上記TMI 、7M2.7M3.7M4及びΔT
M5等の目標経過時間は、鋳型断面寸法別に決められた
注入開始から引抜開始までの目標保持時間tpが経過し
たときに、目標のレベルNLPに湯面が到達するような
許容時間範囲に選定する。また、上記ΔXl+ΔX2.
Δx3.Δx4+  ΔX5. Δx6+  Δx7等
のノズル開度補正幅については、ノズル開度補正による
溶鋼流量の変化が、適正な湯面上昇速度となるように選
定する。具体的には、目標経過時間及びノズル開度補正
幅共、連続鋳造設備のプラントモデルを用いた数値シュ
ミレーションにより選定してその選定値を実連続鋳造設
備に適用し、そのとき操業状況を考慮して修正を加えた
値とする。
これにより各ストランドの鋳型6.26内の湯面(第3
図(blに第1ストランドの湯面推移を実線、第2スト
ランドのそれを1点鎖線で示す)は、M[、a。
MLbの高さレベルに到達するまでの時間が異なってい
ても夫々注入を開始してtLA秒後に同時に湯面レベル
センサ7.27の制御範囲の下限値MLAに到達する。
その後前記湯面レベルセンサ7.27による従来の湯面
レベル制御が作動し始め、そして実操業上引抜き可能と
して決定された許容最低レベルMLP以上になった時点
で鋳片の引抜きを開始する。或いは特願昭      
   号による湯面レベル制御を行う。これによる場合
は更に制御制度の信碩性の向上を図れる。これにより第
1゜第2ストランドにおいて前記オーバーフロー。
ブレークアウトの発生の虞れのない鋳造が可能となる。
なお、上記実施例では鋳型の長さ方向に湯面定点検知セ
ンサを2個取付けているが、本発明はこれに限らず、そ
れを3個以上取付けて、湯面上昇速度の算出をより短期
間毎に求めるようにしても実施できる。このようにした
場合は各ストランド間の湯面上昇速度を一致させること
ができ、またtLA時点で各ストランドの湯面レベルを
ML八に同時に到達させ得、制御精度を向上できる。
なお、上記実施例では(3)式によりαa1を求めたの
ちαb1を算出し、この算出値により湯面レベル制御を
行っているが、本発明はこれに限らず、湯面定点検知セ
ンサ8,28又は9,29からの信号入力時間差に基づ
いて直接(4)式によりαb1を算出しても同様に実施
できることは勿論である。
そして、また上記実施例では2ストランド共通の引抜装
置にて引抜くように構成した連続鋳造設備に適用してい
るが、本発明はこれに限らず、3ストランド以上を共通
とする引抜装置にて引抜くように構成した連続鋳造設備
にも適用できるのは勿論である。
例えば共通の引抜装置で3ストランドを引抜く連続鋳造
設備に適用した場合につき説明する。第4図、第5図は
夫々その湯面の時間(横軸)と湯面レベル(縦軸)との
関係を示すグラフである。
図中白丸はノズル開度補正点を示す。
第4図に示すように、MLaに到達した3つの各ストラ
ンドについてその後、夫々のノズル開度をそのままとす
るか或いは経過時間が7M2より短い場合、Δx2だけ
閉じる。
第4図ではMLaに到達した順位で定まる先行ストラン
ド、その後の後行ストランドおよび最後の最後行ストラ
ンドは夫々その順位のままでMLbに到達している。
MLbに先行ストランドの湯面が到達すると、その次に
湯面レベルが高い後行ストランド及び一番湯面レベルが
低い最後行ストランドについては、Δx3だけ現状のノ
ズル開度を広げる。更に、経過時間が7M3より長くな
ると、更にΔx4だけノズルを広げる(図では最後行ス
トランドに該当する)つまり、この場合の後行、最後行
ストランドを2ストランドの場合の後行ストランドに該
当するものとして考える。先行ストランドについてはt
LAのときに湯面レベルがMLAとなるように上記(3
)式乃至αω式により補正する。
その後、後行ストランドがMLbに到達すると前同様の
ノズル開度制御を最後行ストランドについて行う。後行
ストランドについては前記(12) 。
(13)式および(17)式乃至(22)式によりtL
Aのときに湯面レベルがMLAとなるようにノズル開度
を補正する。なお、(23a )又は(23b )が成
立するときは開度を広げる。
最後行ストランドについては速度変更回数が3回以上と
なる場合がある。このため、それに必要な数の(12)
 、 (13)式に準する式つまり3乃至4つの式を設
定しておき、最後行ストランドについてtLAのときに
湯面レベルがMLAとなるようにその設定した式及び前
記(17)式乃至(22)式によりノズル開度を補正す
る。
ところで第5図に示すようにMLaにおける後行ストラ
ンドがMLbにて先行ストランドとなり、MLaにおけ
る先行ストランド力<MLbにて後行ストランドと順位
が変わる場合、この場合にあっても前同様MLbに一番
先に到達した先行ストランドについては先行ストランド
として、またそのときの後行ストランド、最後行ストラ
ンドについては前同様、後行ストランド、最後行ストラ
ンドとして夫々ノズル開度の制御を行う。
このようにノズル開度が設定された状態で各ストランド
において夫々の湯面はMLbより上昇していくが、経過
時間が7M4を超えても肚^に到達しない場合にはΔx
5だけノズル開度を広げる制御を行うが、第3図、第4
図、第5図の場合にはその制御の必要がなかった。
そして、第4図に示す如(先行、後行、QIjt1行の
各ストランドの湯面がそのままの順位で肚へに到達した
場合、先行ストランドの湯面力剛真に到達すると、先行
ストランド間ドいては湯面レベルセンサにてノズル開度
が制御され、後行及び最後行ストランドについてはΔχ
6だけノズル開度が広げられる。
更に、それでも先行ストランドの湯面がMLAに到達し
た後67M5経過しても湯面がMLAに到達しない場合
は、更にΔx7だけノズル開度を広げる。
つまり、この場合の後行、最後行ストランドを2ストラ
ンドの場合の後行ストランドに該当するものとして考え
る。
そして、後行ストランドの湯面がMLAに到達すると後
行ストランドについては前同様の湯面レベルセンサによ
るノズル開度制御が行われ、最後行ストランドについて
は更にΔx6だけノズル開度が広げられる。
ところで、第5図に示すようにMLbにおいて後行スト
ランドがNLAにて先行ストランド、MLbにおいて最
後行ストランドが肚へにて後行ストランド、MLbにお
いて先行ストランドがMLAにて最後行ストランドと順
位が変わる場合等、先行、後行。
最後行が逆転する場合でもあくまでMLb、 MLAに
到達した順番でMLb、 MLAでの先行、後行、最後
行を決定する。
なお、上記実施例ではスライディングノズルを用いた連
続鋳造設備に通用しているが、本発明はこれに限らず、
ロークリ式ノズル等を用いた連続鋳造設備にも通用でき
、また例えば3ストランドの連続鋳造設備においてその
内の2ストランドが共通の引抜装置で残りlストランド
が別の単独の引抜装置である連続鋳造設備等にも通用で
きるのは勿論である。
そして、更に、本発明は溶鋼に限らず、熔融全屈一般を
注入できることは勿論である。
〔効果〕
以上詳述した如く本発明による場合は、鋳型の鋳片引抜
方向に異なる2位置以上に湯面定点検出センサを設け、
それによる湯面の検出タイミングの時間差と、目標設定
時点と検出時点との時間差とにより湯面上昇速度を算出
して調整するので、検出タイミングのみによる場合にノ
ズル詰り等の程度によっては湯面上昇速度を調整できな
かったのを解消でき、鋳造開始時、鋳造再開時等であっ
ても安定した引抜開始が可能であり、これによりオーバ
ーフロー、ブレークアウト等の事故を防止できる等、本
発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を、2ストランド共通の引抜装置である
連続鋳造設備に通用した場合の実施例を示す模式図、第
2図は本発明の制御方法を示すフローチャート、第3図
は本発明の詳細な説明図、第4,5図は本発明を、3ス
トランド引抜装置である連続鋳造設備に通用した場合の
実施例を示す模式図、第6図は従来技術の内容説明図で
ある。 ■、21・・・連続鋳造鋳片 2・・・溶鋼 4.24
・・・スライディングノズル 4a、24a・・・開度
調整部4b、24b・・・駆動シリンダ 6.26・・
・鋳型8、 9.28.29・・・湯面定点検知センサ
10.30・・・湯面上昇速度及び時間演算?540・
・・引抜装rItSO−ノズル開度演算器 特 許 出願人  住友金属工業株式会社代理人 弁理
士  河  野  登  夫簿6図 OealTM2 7MI tbI  7M3  jb2
tAI   tLA時 間 第 3 図 第 4 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、複数ストランドの各別に設けられた鋳型に、その上
    方の容器に設けられた開度調整機能を具備するノズルを
    介して注入された溶融金属から生成される連続鋳造鋳片
    を、少なくとも2ストランド共通の引抜装置にて引抜く
    ように構成した連続鋳造設備において、 前記引抜装置にて連続鋳造鋳片が引抜かれ る各ストランドの鋳型に、鋳型内の溶融金属の湯面レベ
    ルを検出する湯面検出器を引抜き方向に沿って複数設け
    、 各ストランド間での湯面検出器の湯面検出 タイミングの時間差及び該時間差が生じた湯面検出器夫
    々に設定されている湯面検出の目標時点と実検出時点と
    の時間差に基づいて前記引抜装置にて連続鋳造鋳片が引
    抜かれる各ストランドの湯面レベルを可及的に同一とす
    るように前記ノズルの開度を調整することを特徴とする
    鋳型内湯面レベル制御方法。
JP2650786A 1986-02-07 1986-02-07 鋳型内湯面レベル制御方法 Granted JPS62183951A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102574200A (zh) * 2009-09-30 2012-07-11 Sms西马格股份公司 用于加工液态的金属材料的铸模

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6167551A (ja) * 1984-09-05 1986-04-07 メタコン・アクチエンゲゼルシヤフト 複数の鋳型を使用する連続鋳造方法
JPS62101359A (ja) * 1985-10-26 1987-05-11 メタコン・アクチエンゲゼルシヤフト 複数の鋳片を持つ連続鋳造装置を始動する方法

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CN102574200B (zh) * 2009-09-30 2015-11-25 Sms集团有限责任公司 用于加工液态的金属材料的铸模

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