JPS6218344Y2

JPS6218344Y2 -

Info

Publication number: JPS6218344Y2
Application number: JP1984169357U
Authority: JP
Priority date: 1984-11-07
Filing date: 1984-11-07
Publication date: 1987-05-12
Also published as: JPS60100115U

Description

【考案の詳細な説明】〈技術分野〉本考案は台座に載置した被切断部品（ワーク）
の一端部を押えつゝ、下降させた可動刃と下方の
固定刃とにより該部品を二つに切断する切断プレ
ス装置の改良に関するものである。

〈従来技術〉従来、切断プレス装置にて切断した切断片（部
品）はパーツフイーダに集め、このパーツフイー
ダによつて部品を整列させながら順次所定の位置
まで搬送し、クランプ爪にて１つ１つ部品を取り
上げてたとえば基板上に半田付するようにしてい
る。

しかしながら、被切断部品（ワーク）の形状が
複雑であつたり、タンタルコンデンサのように小
さな部品の場合はパーツフイーダによつて整列さ
せようとしてもきれいに整列しないので、クラン
プ爪によつて１つ１つ正確に取り上げるのが困難
であつた。

〈考案の目的〉本考案はこのような従来の問題点に鑑みて成さ
れたもので、切断プレス装置に被切断部品（ワー
ク）の切断時に切断片を挾持し且所定の位置まで
搬送し得るクランプ機構を備えることにより、形
状が複雑で小型の切断片（部品）であつてもパー
ツフイーダを用いることなく常に正確にクランプ
して所定の位置まで搬送し得るようにしたたいへ
ん実用的な切断プレス装置を提供せんとするもの
である。

〈実施例〉以下図にもとづいて本考案を詳細に説明する。

第１図は本考案に係る切断プレス装置の要部構
成図である。

図において、１は上下可動なプレス上型、２は
プレス下型であり、プレス上型１にはその下端部
に可動刃３が取付られ、プレス下型２には固定刃
４が図示の如く取付られている。５はコイルスプ
リング８によりプレス下型より弾性的に持ち上げ
られた台座の上に置かれた被切断部品（ワーク）
たとえばタンタルコンデンサであり、このコンデ
ンサ５は第３図に示す如く予めテープ６に一定の
間隔を置いて複数個貼着されていて、該テープ６
の摺動によつて各コンデンサ５が切断位置に供給
され位置決めされる。そして、コンデンサ５の位
置決めが終わると、プレス上型１が下降し、該上
型の下端にてテーピングした被切断部品５の図中
右端部及び上記台座を押下して可動刃３と固定刃
４によつて上記部品５を二つに切断するようにし
ている。

クランプ機構は、エアシリンダー１３によつて
駆動されるリング機構と、圧縮空気１２によつて
部材９（第２図ｃ参照）を移動させるピストンロ
ツド１１と、上記プレス上型１の上昇下降に応動
し、かつ上記リンク機構によつて図中左右方向に
移動するとともに、上記部材９の移動に応じて開
閉するクランプ爪７によつて構成されている。ク
ランプ爪７は第２図ａに示すように、スプリング
１０の作用により常時開成方向に附勢されてい
て、第２図ｃに示す如く部材９の矢印方向への移
動によつて閉成されるようになつている。

また、このクランプ爪７の先端は可動刃３の下
面より僅かに上部に位置し、被切断部品５の切断
とほぼ同時に若しくはそれより若干速く該部品の
切断片を挾持できるように考慮されている。

そこで、今テープ６の摺動により被切断部５が
所定位置に設定されると、プレス上型１とクラン
プ爪７が下降する。このときピストンロツド１１
にはエアーが送り込まれていないので、部材９は
第２図ｃの実線で示す位置にあり、したがつてク
ランプ爪７はコイルスプリング１０の附勢力によ
つて開成状態にある。

その後プレス上型１の下端によつてワーク５及
び台座が押下され、可動刃３と固定刃４によつて
ワーク５が切断される直前にピストンロツド１１
にエアー１２が送り込まれ部材９が鎖線で示す如
く移動し（第２図ｃ参照）、クランプ爪７が閉成
してワーク５の左端部を挾持する。挾持すると同
時に該ワーク５は切断され、切断片は第２図ｂに
示す如くクランプ爪７に挾持される。

そして、プレス上型１及び切断片５を挾持した
クランプ爪７は元の位置まで上昇し、上昇し終え
るとエアシリンダー１３によつてＬ字クランクが
図中矢印方向に押下され、これによつて切断片を
挾持したクランプ爪７を図中左方向へ所定の位置
まで送り出す。このようにしてワーク５を切断す
るごとにその切断片をクランプ爪７にて挾持し、
挾持したまゝ所定の位置まで移動させることがで
き、したがつてワーク５の形状や大きさがどのよ
うなものであつてもパーツフイーダを用いること
なく確実にその切断片を所定の位置まで移動させ
ることが出来る。第４図に本考案に係る切断プレ
ス装置の側面図を掲げる。

〈効果〉以上詳細に説明したように、本考案の切断プレ
ス装置は、可動刃の降下に伴つて下降し、かつ被
切断部品（ワーク）の切断直前に該部品の一端部
を挾持するクランプ爪と、切断後、切断片を挾持
するクランプ爪を所定の位置まで移動させる手段
を備えたので、ワークの形状が複雑であつたり、
その切断片が小さくともパーツフイーダを用いる
ことなく常に正確にクランプして所定の位置まで
搬送することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る切断プレス装置の要部構
成図、第２図ａはクランプ爪の正面図、同図ｂは
側面図、同図ｃは平面図、第３図はワークの形状
を示す図、第４図は前記切断プレス装置の側面図
である。１はプレス上型、２はプレス下型、３は可動
刃、４は固定刃、５はワーク、７はクランプ爪。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】下降させた可動刃と固定刃とによつて台座に載
置した被切断部品（ワーク）を二つに切断する切
断プレス装置に於て、上記可動刃の降下に伴つて下降し、かつ上記被
切断部品（ワーク）の切断直前に該部品の一端部
を挟持するクランプ爪と、切断後、切断片を挟持するクランプ爪を所定の
位置まで移動させる手段を備えて成ることを特徴
とする切断プレス装置。