JPS6218338Y2 - - Google Patents

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JPS6218338Y2
JPS6218338Y2 JP1981039158U JP3915881U JPS6218338Y2 JP S6218338 Y2 JPS6218338 Y2 JP S6218338Y2 JP 1981039158 U JP1981039158 U JP 1981039158U JP 3915881 U JP3915881 U JP 3915881U JP S6218338 Y2 JPS6218338 Y2 JP S6218338Y2
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JP
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tip
cutting
cutting edge
seat
cutting blade
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、2枚刃を構成するスローアウエイ式
ボールエンドミルに関し、特にその切刃構成を合
理的に改善して安定した切削状態を確保できるよ
うにしたものである。
従来、この種のスローアウエイ式ボールエンド
ミルとしては、例えば特開昭53−49390号公報、
実開昭53−51686号公報等にみられるものが開示
されている。
前者は、3つの弧状側面を有するスローアウエ
イチツプを複数個組込んだもので、形式上3切刃
または6切刃の使用が可能である。しかしなが
ら、金型加工では、曲面加工があることから、頂
角部分に微少チツピングを生じることが多く、こ
の場合には隣の切刃稜となるべき部分にも影響を
与えるため、使用可能切刃数が減少してしまうと
いう不具合があつた。
また、後者は、円板状のスローアウエイチツプ
を軸中心線に対し例えば0.2mm偏位させたもので
ある。しかしながら、一つの面で使用コーナーを
増やそうとすれば切込みを大きくとることができ
ず、必ずしも有効な使用コーナー数が多いわけで
はなかつた。
さらに、これらのボールエンドミルでは、肩削
り、曲面加工などで切削できないケースがあり、
適用範囲が狭くなつているという不具合があつ
た。
このようなことから、この種のボールエンドミ
ルでは、有効切刃の確保、取付け剛性の確保が可
能となり、また深切込みのできるスローアウエイ
式の開発が要望されていた。
本考案は、上述した点に鑑みなされたもので、
円柱状をなす工具本体の先丸頭部には、2つのチ
ツプ座が設けられ、一方のチツプ座内には、3つ
の弧状側面を有する切刃チツプがねじ止めされる
とともに、他方のチツプ座内には、多角形板状の
側切刃チツプが取付けられるように改善された2
枚刃を構成するスローアウエイ式のボールエンド
ミルを提供するものである。
以下、本考案ボールエンドミルの一実施例につ
いて図を参照して説明する。
第1図乃至第4図において、1は、円柱状をな
す工具本体であり、先丸頭部に設けられた2つの
チツプ座2,3内には、3つの円弧側面4a,4
b,4cを有する切刃チツプ5および例えば3角
形板からなる多角形板状の側切刃チツプ6が取付
けられている。
前記切刃チツプ5は、中央取付け穴7および止
めねじ8により取付けられ、略1/4円状の切刃稜
9a,9b,9cが形成され、また側切刃チツプ
6は、第4図でみられるように例えば締付けねじ
10に備えたクランプ片11により取付けられ
る。そして、側切刃チツプ6は、例えば図示のよ
うな3角形板からなり、前記切刃チツプ5に対し
略180゜ずれた軸方向後方位置にあつて、直線的
な外周切刃稜12を形成する。
これに伴つて、切刃チツプ5および側切刃チツ
プ6は、回転軌跡上では、切削領域が連続し、切
刃チツプ5におけるよりも切削領域が拡大され
る。
また、第5図は、前記切刃チツプ5を止めねじ
8だけでなく、締付けねじ13を備えたクランプ
片14によつても取付けたものが示されている。
これは、いわゆるダブルクランプとして切刃チツ
プ5に対する取付け強度を高めたものである。
しかして、前記切刃チツプ5はその形状が第6
図乃至第8図で拡大して示されているように、頂
角部分には、帯状側面15により非削稜としての
チヤンフアー16がそれぞれ形成される。
すなわち、切刃チツプ5は、第1図、第5図お
よび第9図でみられるようにチツプ座2内に取付
けられるに際して、切刃始点Cが軸中心線17上
に位置する。そして、この切刃始点Cは、図示の
場合、切刃稜9a側にあるチヤンフアー16の一
端によつて形成され、チヤンフアー16自体は、
前述したように非削稜となる。
なお、前記チヤンフアー16は、通常直線また
は円弧線によつて形成されるが、その巾Wについ
ては、一般的には、刃先半径rの5〜10%程度で
設定される。したがつて、切刃チツプ5は、第6
図でみられるようにA点からB点までの略1/4円
状の切刃稜9a,9b,9cおよびWの巾を有す
る非削稜としてのチヤンフアー16がそれぞれ形
成される。この場合、切刃稜9a,9b,9cの
曲率半径rが工具の刃先半径となり、曲率半径R
については、頂角点を通る円の半径である。
さらに、前記チツプ座2については、切刃チツ
プ5に適合するように2つの側壁18,18を有
するとともに、ねじ穴19を形成した座面20の
切刃チツプ5に対する軸方向の取付け角θは、第
3図でみられるように負角を構成する。この場
合、取付け角θは、一般的には−10゜〜−20゜の
範囲である。また、前述した切刃チツプ5は、そ
のすくい面には、切刃稜9a,9b,9cに沿つ
て斜面21が形成されている。これは、第8図で
示されているように半径方向のすくい角δを付与
することによつて切削性能を改善するもので、一
般的にはδ=0゜〜15゜範囲内で設定されるもの
である。
すなわち、例えばδ=0゜の場合には、鋳鉄切
削用として利用でき、δ=5゜〜15゜の場合には
鋼切削用として利用できるからである。
また、前記切刃チツプ5のすくい面における軸
方向の延長方向には、切屑ポケツト22が形成さ
れ、切屑の排出性を良好にしている。
第9図a〜cは、前述した非削稜としてのチヤ
ンフアー16の存在効果を切刃損傷により説示し
たものである。
すなわち、第9図a,bは、切刃チツプ5の切
刃稜9aによつて切削した場合の切刃損傷が示さ
れているもので、特に第9図aでは、すくい面側
に微少チツピングがみられ、また第9図cでは、
逃げ面側に正常摩耗(平均摩耗VB≒0.2mm、大き
なところでVB≒0.5mm)がみられる。そして、第
9図cは、帯状側面15の存在により、切刃稜9
aの両端に存在するチヤンフアー16の一部が損
傷しているが、残りの切刃稜9b,9cには損傷
の影響を与えていない。
これに対し、第9図bは、この切刃チツプ5を
コーナーチエンジして、切刃稜9aから切刃稜9
bに代えたもので、前述したようにすくい面側の
微少チツピングおよび逃げ面側の正常摩耗の影響
を受けていないことがわかる。なお、この場合の
切削は、被削材23をS55C(HB200)として100
分切削したものである。また、工具仕様は、切刃
チツプ5の曲率半径をr=10mm、チヤンフアー1
6の巾をW=0.8mmとし、切削条件は、回転数N
=1500rpm、テーブル送りF=450mm/min、回
転当りの送りf=0.3mm/revとしたものである。
これに対し、チヤンフアー16を有しない従来
品については、微少チツピングの存在から、正常
な切刃稜を保つことができず有効切刃数が減少し
た。
第10図は、本考案品を急な上り勾配の加工に
適用した概念的な図が示されているものである。
そして、被削材22の斜線部における少ない取代
でも側切刃チツプ6の存在が必要であることがわ
かる。また、本考案品は、側切刃チツプ6による
外周切刃稜12が形成されていることから深切込
みも当然に可能である。
本考案は、以上説明したように、2枚刃を構成
するスローアウエイ式のボールエンドミルを提供
したものであるから以下のような効果を有する。
第1に、切刃チツプ5の有効切刃数を確実に確
保できることである。これは、切刃チツプ5の頂
角部分にチヤンフアー16を形成し、チツプ座2
内に組込んだときには、このチヤンフアー16が
非削稜となるようにしたことから、コーナーチエ
ンジしても正常な切刃稜9a,9b,9cを適用
できるからである。これに対し、特開昭53−
49390号公報にみられる従来品では、非削稜とし
てのチヤンフアー16が存在しないことから、微
少チツピングなどの切刃損傷をによつて有効な切
刃数が減少するため大きな効果となる。
第2に、深切込みの加工、上り勾配の加工など
に適用できることである。これは、切刃チツプ5
および側切刃チツプ6による2枚刃構成を採つた
ことからである。
第3に、切刃チツプ5に対する取付け剛性が高
く、また良好な切屑排出性から有効な切削が行な
えることである。これは、チツプ座2における切
刃チツプ5の取付け角θを負角に構成したことに
よりねじ止め部分のバツクメタル量が大きくなつ
たことおよび、切刃チツプ5のすくい面の軸方向
に延長される切屑ポケツト22が連設されたこと
からである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案ボールエンドミルの一実施例
を示す一部正面図、第2図は、その底面図、第3
図は、その側面図、第4図は、第3図を下からの
一部側面図、第5図は、変形例を示す一部正面図
その側面図、第6図は、切刃チツプを示す正面
図、第7図は、その側面図、第8図は、第6図中
の−線に沿つて得られる断面図、第9図a〜
cは、被削材を切刃チツプで切削したときの切刃
損傷状態を示す説明図で、aは正面図、bは側面
図、cはaにおける切刃チツプをコーナーチエン
ジした場合の正面図、第10図は、上り勾配の切
削状態を概念的に示した説明図である。 1……工具本体、2,3……チツプ座、4a,
4b,4c……弧状側面、5……切刃チツプ、6
……側切刃チツプ、12……外周切刃稜、15…
…帯状側面、16……チヤンフアー、17……軸
中心線、22……切屑ポケツト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 円柱状をなす工具本体1の先丸頭部には、2つ
    のチツプ座2,3が設けられ、一方のチツプ座2
    内には、3つの弧状側面4a,4b,4cを有す
    る切刃チツプ5がねじ止めされるとともに、他方
    のチツプ座3内には、側切刃チツプ6が取付けら
    れるようにしたスローアウエイ式ボルエンドミル
    において、 前記チツプ座2は、切刃チツプ5の弧状側面に
    適合する2つの側壁18,18を有するととも
    に、座面20における切刃チツプ5の軸方向の取
    付け角θが負角を構成し、軸方向の後方には、切
    屑ポケツト22が連設されるようになつており、 前記切刃チツプ5は、3つの頂角部分には、帯
    状側面15によるチヤンフアー16がそれぞれ形
    成され、しかもチツプ座2内に組込まれたとき
    に、軸中心線17上に位置する切刃始点Cが略1/
    4円状の切刃稜9a,9b,9cを形成する側に
    あるチヤンフアー16の一端によつて形成され、
    これに伴いチヤンフアー16が非削稜を形成する
    ようになつており、 前記チツプ座3は、前記チツプ座2に対し、略
    180゜ずれた軸方向後方に位置するように形成さ
    れ、 前記側切刃チツプ6は、三角形板、4角形板等
    の多角形板からなり、前記チツプ座3内では、直
    線的な外周切刃稜12を形成し、回転軌跡上で
    は、切刃チツプ5および側切刃チツプ6の切削領
    域が連続するようになつていることを特徴とする
    ボールエンドミル。
JP1981039158U 1981-03-20 1981-03-20 Expired JPS6218338Y2 (ja)

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JPS57153412U JPS57153412U (ja) 1982-09-27
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5349390A (en) * 1976-10-16 1978-05-04 Toyota Motor Corp Throwaway tips and end mill

Family Cites Families (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5351686U (ja) * 1976-10-05 1978-05-02

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JPS5349390A (en) * 1976-10-16 1978-05-04 Toyota Motor Corp Throwaway tips and end mill

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JPS57153412U (ja) 1982-09-27

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