JPS621808A - 高炉の操業方法 - Google Patents

高炉の操業方法

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JPS621808A
JPS621808A JP13973385A JP13973385A JPS621808A JP S621808 A JPS621808 A JP S621808A JP 13973385 A JP13973385 A JP 13973385A JP 13973385 A JP13973385 A JP 13973385A JP S621808 A JPS621808 A JP S621808A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高炉の操業方法の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
高炉の送風羽口前面に形成されるレースウェイ内では、
コークスが送風中の酸素により燃焼し最終的には消滅す
るが、この燃焼過程において、衝風によりコークスはレ
ースウェイ内を旋回するため、コークスどうしの衝突や
摩耗によっても、コークスが破壊され、細粒化する。す
なわち、燃焼と摩耗によってコークスは劣化ならびに細
粒化し、たとえば3鶴以下の粒径の微粉コークス(以下
粉コークスという)が発生するため、レースウェイ近傍
には、粉コークスが堆積し、該粉コークスの堆積量が大
量に蓄積した場合には、高炉内の通気性を阻害するため
高炉操業を円滑に行うことが困難になることが経験的に
確認されている。
ところで、このコークスの劣化をひき起す要因としては
、従来より、コークス強度の低下、たとえば、冷間での
ドラム回転強度DI  指数あるいは、熱間でのCO2
による反応後強度C3R指数の低下、もしくは、レース
ウェイ内でのコークスの旋回速度に影響を及ぼす羽口風
速の過大のいずれかが主たる原因と考えられてきた。
したがって、従来の高炉操業における基本的な考え方は
、前記のコークス強度を極力高めることであった。そし
て実際に、高炉の大型化および高羽口風速化に伴って、
高強度のコークスを使用するようになってきた。
一方、高炉操業要因としての羽口風速については、羽口
風速を過大にすると、レースウェイ内のコークスの旋回
速度が増大するため、コークスの摩耗量が増加して、粉
コークスの発生量も増加することは、後述のように公知
であったが、高炉操業における羽口風速の役割としては
、レースウェイ内での粉コークスの発生の抑制よりは、
レースウェイ深度の増大のための手段としての方がより
重要視されてきた。というのは、高炉操業では、炉の中
心部に降下速度のきわめて小さいコークス停滞層、すな
わち通常炉芯と称せられる不活性帯が形成されるため、
この炉芯をできるだけ小さくし、高炉内の活性帯をでき
るだけ広げることが重要と一般に信じられてきたからで
ある。ここで、炉芯が形成されるメカニズムは、送風羽
口より吹込まれた送風中の酸素によって、コークスが燃
焼する際のコークスの燃焼速度がきわめて大きいため、
炉内のレースウェイ先端近傍つまり、羽口先端から1m
ないし高々2mの範囲で酸素が消費されてしまい、それ
より炉の中心側ではコークスがもはや燃焼しなくなりコ
ークスが固体として安定に存在するため、前記のような
炉芯が形成されるのである。したがって、炉芯を小さく
するためには、羽口風速を太き(し、その南風エネルギ
ーによってレースウェイ深度を大きくすることが必要と
の考え方がこれまでの通念であって、羽口風速の増大に
伴う粉コークス発生量の増加に対しては、前記のように
、コークス強度の向上で対処してきたのが、高炉操業の
従来の基本的な考え方であった。ただし、羽口風速を増
大するといっても、羽口風速の上限値は経験的に約32
0m/s程度に押えて、高炉操業は行われてきた。
さて、レースウェイおよび炉芯の形成挙動とレースウェ
イ近傍の粉コークスの発生と堆積の挙動の重要性は、以
上説明したように明白であるが、以下、羽口風速の制御
なかんずくレースウェイ近傍のの粉コークスの発生と堆
積挙動の制御に関して羽口風速もしくは送風量を制御す
る最新の従来技術の概要を説明し、該従来技術の問題点
を説明する。
まず、最初にレースウェイでの燃焼と摩耗によるコーク
スの劣化に伴うコークス粒子の細粒化現象を予測し、送
風量を制御する従来技術の例としてたとえば特開昭53
−117623号公報がある。該公報Gこ記載の技術(
以下手技術という)の概要は、サイクロンの原理を応用
した旋回摩耗試験装置を用いて、実高炉レースウェイ部
にできるだけシミュレートした条件下でコークスを一定
時間旋回させた後、粒度分布を測定し、送風量、コーク
スの初期粒径等の要因を考慮した粒度分布の推定式を導
き、該推定式に基づいて実高炉のレースウェイ部のコー
クスの平均粒径を算出して、炉内の通気性を制御しよう
とするものである。
ところで、前記甲技術の第1の問題点は、旋回摩耗試験
装置を用いて実高炉のレースウェイ部をシミュレートし
ているといっても、温度や羽口風速の条件は試験装置と
実高炉では大幅に異っており、また、コークスの燃焼反
応によるコークス粒径の変化をも論理的に考慮している
が、あくまでもレースウェイ部でのコークスの平均粒径
を推定したものであり、レースウェイ部のコークス粒径
の実測値に基づいて、炉内の通気性を判定し、送風量を
制御する方法ではないことである。何故ならば、炉内現
象は複雑であって、レースウェイの形成挙動一つをとっ
てみてもたとえば羽ロ一本あたりの送風量が同じであっ
ても、羽口径が違えば、後述のようにレースウェイの大
きさが異なり、粉コークスの発生量も違ってくるからで
ある。したがって、相似則や燃焼反応などの点で高炉内
状況を十分に再現したシミュレーション実験結果もしく
は実測値によって検証されてない推定値のみで、適切な
送風量制御ができるかどうかは問題といわざるを得ない
。つぎに、甲技術の第2の問題点は、炉内のコークス粒
径の変化を推定できるとしているが、炉内の粉コークス
の堆積状態を全く考慮していないことである。というの
は、粉コークスは炉内で完全に消滅するわけではなく、
必ず、炉芯や炉壁近傍などの充填層内に堆積するもので
あり、むしろ、このような炉内の粉コークスの堆積状況
こそが、付着物の形成や、炉芯の肥大化などに作用し、
装入物の降下状態や通気性を決定すると言っても過言で
はないからである。つまり、高炉内の通気性は、コーク
スの平均粒径以上に、むしろ、レースウェイ近傍での粉
コークスの発生とその堆積挙動によって大きく影響され
るからである。
そこで、本発明者らは、前記甲技術のかかる問題点を解
決するために羽口風速の制御に関する高炉操業法を発明
し特許出願済みである(特願昭58−219791゜以
下、該特許出願の技術を乙技術という)。以下、該乙技
術の概要と問題点を説明する。すなわち、乙技術の特徴
とするところは、高炉送風羽口よりレースウェイ先端部
から炉芯表層部におけるコークスのサンプリングを行い
、粒径3鶴未満の粉コークス量が、サンプリングコーク
ス量の5重量%以下になるように羽口風速を制御し、も
し、前記の粉コークス量が5重量%をこえた場合には、
羽口風速を200m/秒以下にすることを特徴とする高
炉操業法である。ところで、乙技術の問題点を列挙する
とすれば、高炉の設備条件たとえば、炉内容積や羽口数
もしくは羽口径および羽口風速以外の操業条件、たとえ
ば出銑比や送風温度あるいは使用するコークスの平均粒
径の条件が与えられた場合に、適切な羽口風速をある計
算式に基づいて定量的に推定できないことである。すな
わち、乙技術の方法では、前記のごとく炉芯表層部のコ
ークスサンプリングを行って、粉コークス量が4重量%
以下になるような適正な羽口風速を試行錯誤で決定しな
ければならないという不便さ、もしくは、無条件に羽口
風速を200m/秒以下にすることによる操業上への予
−期できぬ悪影響を蒙る可能性があったことである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、任意の設備条件、すなわち内容積およ
び羽口数を備える高炉において、出銑比ならびに送風温
度および装入コークスの平均粒径などの操業条件が任意
に設定された場合の適正な羽口風速の条件を試行錯誤し
て決定することなく、あるいは乙技術のように一律に2
00m/秒以下にするのではなく、前記の高炉操業条件
に応じてもっとも適正な羽口風速を容易に策定する高炉
操業方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は前述の問題点を解決するために、レースウェイ
深度が設定値以下になるように特定の式に基づいて羽口
風速を制御することに特徴があり、その要旨は以下のと
おりである。
(1)高炉の送風羽口前面に形成されるレースウェイ深
度が設定値DR以下になるように、次式に基づいて、羽
口風速utを制御することを特徴とする高炉の操業方法
ここで、 ut:羽口風速(m/s)、DRニレ−スウ
ェイ深度の設定値(m)、ρC:コークスのみかけ密度
(kg/n?) 、  d p :装入コークスの平均
粒径(m)、Tb:送風温度(’C)、Pb:送風圧力
(kg / cat 、ゲージ)、T:出銑比(t−d
−’−m−5)、Vi;内容積(n?) 、 N t 
:羽口数(−)、に:高炉操業条件によって定まる定数
(2)高炉の送風羽口前面に形成されるレースウェイ深
度DRを測定し、もしくは次式に基づいて算定し、該D
Rが、1.4m以下になるように、羽口風速を制御する
前記(1)記載の高炉の操業方法。
DR=5.00Dt・ut  (pb+i)/(ρ。・
dp・(Tb+273)}}ここで、Dt:羽口径(m
)。
以下本発明について詳細に説明する。
本発明者等は、第2図に示す縮尺が約1/10の高炉下
部二次元模型を使用し、主に高炉下部における充填物の
充填降下特性に及ぼす出銑比および羽口風速の影響につ
いて実験解析し、出銑比ならびに高炉の設備条件が与え
られた場合の適正な羽口風速の策定法に関して新しい知
見を得て、それに基づいて従来にはない新しい高炉操業
方法を発明するに至った。
すなわち、本実験装置は、充填物の降下とガス流れは勿
論のこと、粉コークスの堆積挙動に関して、実際の高炉
内現象とできる限り相似となるように相似則つまり、フ
ルード数等の無次元数を検討して、装置の製作と実験条
件の設定を行った。
すなわち、後述のフルード数を模型と実高炉とで一致さ
せた。つぎに実験方法を概説すると、装置上部(装入部
)1より平均粒径5鶴のコークスと擬似鉱石を交互に装
入する。ここで、擬似鉱石は融点が100〜123°C
の低融点合金により製造したものである。一方、装置下
部の両端に設置した2本の羽口8より約180℃の熱風
を吹きこみ、前記の擬似鉱石を溶融滴下させる。そして
、上部より装入された前記のコークスと熔融滴下する擬
似鉱石は、羽口8の前方に形成されるレースウェイ9の
直下に設置したロータリーフィーダー7を介して、下部
の密閉貯蔵庫10へ排出させる。そして、本実験装置を
用いて、出銑比のレベルを3水準に変更し、羽口風速を
後述のフルード数に基づく実炉の羽口風速への換算値(
以下実炉換算羽口風速という)で100〜330m/秒
の範囲で7水準に変更して実験した。すなわち、送風量
とそれに比例したコークスの排出量を変更することによ
り、炉内における充填物の降下速度を基準にした実炉換
算の出銑比を1.6. 2.0. 2.7 t −a 
−1・m と3水準変更し、各出銑比のレベルで、羽口
径を変更することにより、同一の送風量でも羽口風速を
変更させることにより、後述のように、出銑比と適正な
羽口風速の関係を解析した。
以下、主要な実験結果について説明する。第3図は、レ
ースウェイの無次元深度Yと前記のフルード数Xとの関
係を示したもので、両者の間には明確な直線関係があり
、実験データの最小自乗性近似により、直線回帰式とし
て(1)式を得た。
Y=0.48X             ・・・・・
・(1)ただし、 Y=DR/D t        
・・・・・・(2)x =utpgy’c「σg’ a
、)  ++ ++ (3}}ここで、 DR;レースウェイ深度(m)1羽口軸上の羽口先端と
レースウェイ最深部間の水平距離、Dt=羽口径(m 
)、 X:フルード数(−)、ut:羽口風速(m/s
)、 9g :空気密度(kg/r+?)、 φ:形状係数(=0.33)、 ρC:コークスみかけ密度(kg/rrr)、g:M力
加速度(= 9.8 m/ s2)、dp;装入コーク
ス平均粒径(m)。
なお、ρ3は、(4)式で表される。
ρ、= 352(Pb+1)/ (Tb+273)・・
・(4)ただし、Pb:送風圧力(kg / crA 
、ゲージ)、Tb:送風温度(’c)。
ここで、(2)〜(4)式を(11式へ代入して整理す
ると、レースウェイ深度DRの推定式として(5)式が
得られる。
DH=5.00Dt’u4 (Pb+1)/(4,’d
 (TB+27−”””(5)なお、第3図に、前述の
実験データとともに実炉データをプロットしたが、実炉
データも(1)式の直線の近傍に散布しているため、(
5)式により、実高炉のレースウェイ深度を精度よく推
定することができることがf1認された。
第4図は、レースウェイ深度DRと羽口水準の炉芯表層
部における111以下の微粉コークスの堆積量との関係
を示したものであるが、本発明を生む重要なきっかけと
なった図である。
すなわち、第4図はレースウェイ深度の増大とともに、
炉芯表層部、換言すればレースウェイ近傍における微粉
コークスの堆積量が指数関数的に増加することを示して
いる。ちなみに(5)式より明らかなごとく、レースウ
ェイ深度DRは羽口風速町に正比例する。また、出銑比
の増加は送風量の増加を伴うため、羽口径Dtもしくは
羽口風速utのどちらかを増大しなければならないため
、やはりレースウェイ深度が増大する。すなわち、出銑
比や羽口風速の増加により、レースウェイ深度が増大す
るが、炉芯表層部における粉コークスの堆積量との関係
については、レースウェイ深度DRで整理することがで
きることが見出されたわけである。そして通気性の観点
から、微粉コークス堆積量の許容最大値は約IQwt%
であることが判明した。したがって、第4図に示すよう
に、炉芯表層部の微粉コークスの許容堆積量を10−1
%とおくことにより、レースウェイ深度の許容最大値は
105鶴ないしは高々140fiであることが判明した
。この数値を実高炉のレースウェイ深度に換算すると、
本実験の縮尺比が1/10であるから、実験値を10倍
すれば良く、実高炉のレースウェイ深度の上限値は約1
m〜1.4mと推定される。
第5図は、トラベリングタイムとレースウェイ深度の関
係を示したものである。ここで、トラベリングタイムと
は、第2図において、装置の上部lより装入したコーク
スがレースウェイ9に到達するまでの滞留時間である。
ここで、出銑比が増加するほど、トラベリングタイムが
短縮する理由は、高出銑比はど装置下部からのコークス
の排出量が大きいためであるが、重要なことは、出銑比
が同一の場合でも、レースウェイ深度がある一定値、つ
まり100〜110mを越えると、トラベリングタイム
が急激に短縮する現象である。このように、レースウェ
イ深度が100〜110f1以上になると充填物の滞留
時間が短縮する理由は、炉芯が肥大化し、充填物の降下
領域が縮少するからである。ここで、炉芯肥大化の理由
を、さらに詳しく説明すると、前記のように、レースウ
ェイ深度が100鶴を越えると、炉芯表層部の微粉コー
クス堆積量が増大し、炉芯内にガスが流通できなくなる
。その結果、ガスが炉芯表層部に沿って上方へ流れるた
め、レースウェイ内で発生した粉コークスもそのガス流
によって上方へ搬送され、その過程で炉芯上部の表層部
に逐次粉コークスが堆積してゆくため、徐々に、炉芯肥
大化現象が進行するのである。ところで、実高炉内で、
トラベリングタイムが短縮すると、鉄鉱石の還元や昇温
が十分に行われなくなるため、高炉操業の効率が低下す
ることは説明するまでもないことである。
以上の通り、本実験の結果レースウェイ深度には上限値
が存在し、その上限値は約105 m+i (Max。
14(1+m)であることが判明した。そこで、第6図
に示す、レースウェイ深度と実炉換算羽口風速の関係図
において、レースウェイ深度の上限値を105鶴と設定
すると、各出銑比における実炉換算羽口風速の上限値を
推定できることを見出した。
すなわち、出銑比が1,5t−d  −m  の場合の
羽口風速の上限値は280m/3であり、同様に、2.
0,2.7t−d  −m  の出銑比に対する羽口風
速の上限値はそれぞれ230m/ s、  180m/
Sと推定された。つまり、高出銑比はど羽口風速を減少
すべきことが判明した。ところですでに述べたように、
羽口風速に関する通念はできるだけレースウェイ深度を
太きぐするため、羽口風速は大きくすべきであるという
ことであり、出銑比を増加する場合には、羽口風速を減
少すべきとの技術思想はこれまでまったくなかった。
そこで、以上の実験結果の知見をふまえて、実際の高炉
において、任意の設備条件、たとえば内容積と羽口数の
条件と、任意の操業条件たとえば出銑比と送風温度の条
件が与えられた場合に、適正な羽口風速を定量的に策定
する方法を見い出したので、その詳細を以下説明する。
まず、羽口数Nt  (本)および羽口径Dt(m)が
既知の場合、送風量V b (N+s?/min ) 
、送風温度Tb(℃)、送風湿度Mb (g/N%) 
、送風圧力Pb(kg/cn!、ゲージ)の送風条件が
与えられると、羽口風速u t  (rn / s )
は(6)式で表される。
ここで、送風量vbを、出銑比7(t−d  −m  
)および内容積Vi(n?)の関数として表示すると(
7)式が成り立つ。
Vb=Fp −r・Vi/1400    ・・・・・
・(7}}ここで、Fp:銑鉄tあたりの所要送風量(
Nn?/1)。
つぎに、(6)式および(7)式を前記(5)式に代入
して、羽口径Dtについて整理すると、(8)式が得ら
れる。
Dt=k・γ・Vi/(Nt−DR)  ・・・・・・
(8)ただし、 したがって、レースウェイ深度の設定値、すなわち目標
値もしくは上限値DRが設定されると、(8)式より、
羽口径Dtを求めることができる。
そこで、(8)式を(5)式へ代入し、羽口風速utに
ついて整理すると、00式が得られる。
ここで、不等号くを付した理由は、レースウェイ深度D
Rが上限値であれば、αω式で算定される羽口風速も上
限値であり、これ以下の羽口風速を選定する必要がある
からである。
〔発明の作用〕
先に提案した00式に基づいて羽口風速utを策定する
ことができるが、以下、実施例に基づいて、本発明の詳
細な説明する。
第1図は、4000m級の高炉を想定して(10)式に
基づいて作成した羽口風速utと出銑比γの関係を示し
たものである。
ここで計算条件は、内容積Vi=389Or+?、羽口
数Nt=34本、送風温度Tb=1250℃、送風圧力
P b = 4.1 kg/d、ゲージ、送風湿度Mb
=30g/Nrd、コークスの平均粒径dp=48XI
Om、に=8X10  n?・d−win/lである。
第1図において、パラメータとして、3種類のレースウ
ェイ深度D R−、すなわち1.2,1.3゜1.4m
を採用した理由は、すでに述べたように、模型実験から
、レースウェイ深度の適正な上限値が実炉換算で約1m
〜1.4mであると判明したためである。
第7図は出銑比γと適正羽口径との関係を示すグラフで
ある。
このように高炉の内容積や羽口数などの設備条件および
出銑比や送風温度などの操業条件が任意に設定された場
合に、00式もしくはαω式より得られた第1図のよう
な関係図によって、適正な羽口風速の条件を求めること
ができる。たとえば、レースウェイ深度を1.4mに保
持して、出銑比を2゜0から2.4 t −d−’・m
−5へ増加するためには第1図によって羽口風速を25
7m/sから214m/sへ減少すべきことが定量的に
算定できる。
また、前記の模型実験結果から容易に類推できるように
、同一出銑比の場合でもレースウェイ深度を小さくした
方が、レースウェイ近傍における粉コークスの堆積量の
減少およびトラベリングタイムの観点からは望ましいこ
とがわかっているので、たとえば、出銑比が2 t −
d、−’・m−’の場合、レースウェイ深度を1.4m
から1.3mへ小さくするためには、羽口風速を257
m/sから22・1m/sへ減少すればよいこと、すな
わち、羽口風速の減少量をレースウェイ深度との関係で
定量的に推定できる利点を有している。以上の説明はレ
ースウェイ深度を確認することなしに予め設定してそれ
に基づいて羽口風速を決定する例についてのべたが、レ
ースウェイ深度を実測するか、あるいは前述の(5)式
によって算定して、レースウェイ深度を確認しながらレ
ースウェイ深度が1.4m以下になるように00式に基
づいて羽口風速を制御するのがより望ましい。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明者らは模型実験により出銑比の増加
に伴い、羽口風速を低減すべきとの新事実を見出し、さ
らにこれを定量化する目的で任意の高炉の設備・操業条
件のもとで、出銑比と適正な羽口風速の定量的な関係式
を導出し、該関係式に基づいて羽口風速を制御する高炉
操業方法を発明した。そこで、実施例に基づいて、本発
明の詳細な説明する。第8図は、最近2年間にわたって
当社で稼動していた12基の高炉の主要な操業指標の月
平均値の推移図を示したものである。第8図より明らか
なように、出銑比を1.7 t −d−’・m−3より
2.1t−d  −m  へ増加したにもかかわらず前
記αω式に基づいて羽口風速を260m/sより230
m/sへと減少させた。その結果、炉内の通気抵抗を表
わす指標に値は着実に低下し、つまり通気性は改善され
、充填物の降下異常性を表わすスリップ回数が減少した
結果、高炉操業の安定化および、溶銑品質の安定化、と
りわけ溶銑中のSi濃度を低下させることができ、銑鉄
製造コストの低減に大きく貢献した。以上のように、本
発明の効果は、非常に大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は出銑比と適正な羽口風速の関係をレースウェイ
深度をパラメータとして表わした図、第2図は高炉下部
二次元模型の装置構成図、第3図は、実験によって求め
られた、レースウェイの無次元深度とフルード数の関係
図、第4図は、炉芯表層部の微粉コークスの堆積量とレ
ースウェイ深度の関係図、第5図は、トラベリングタイ
ムとレースウェイ深度の関係図、第6図はレースウェイ
深度と実炉換算羽口風速の関係図、第7図は出銑比と適
正な羽口径の関係図、第8図は、最近2年間の高炉の主
要操業指標の推移図である。 1:装置の装入部、2:熱電対、3:熱風炉4:流量調
整器、5:送風機、6:熱風(最大200℃、200N
rr?/h) 、7 :ロータリーフィーダー、8:羽
口、9ニレ−スウェイ、10:密閉貯蔵庫 出 願 人  新日本製鐵株式会社 代理人弁理士  青 柳    稔 第1図 5.0  +0.0 15.0 20,0 25.0第
3図 レースウェイ深度 DR(mm) し−スフエイラJl!度 DR(mm)jI4図 第5図 土 t rll、T(t−d−’−m−3)第7図 手続補正書(自発) 昭和60年8月9 日 特許庁長官 宇 賀 道 部 殿 ■、事件の表示 昭和60年特許願第139733号 2発明の名称 高炉の操業方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 東京都千代田区大手町二丁目6番3号名称 (6
65)新日本製鐵株式会社 代表者 武 1)  豊 4、代理人 〒101 5、補正命令の日付  な し 60.8.101 8、補正の内容 (1)明細書第5頁下から9行の「傍のの」を「傍の」
に補正する。 (2)同第6頁下から7行の「論理的」を「理論的」に
補正する。 (3)同第9頁2行の「4重量%」を「5重量%」に補
正する。 (4)同第20頁下から8行のrXlOmJをrxlO
mJに補正する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高炉の送風羽口前面に形成されるレースウェイ深
    度が設定値D_R以下になるように、次式に基づいて、
    羽口風速u_tを制御することを特徴とする高炉の操業
    方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼ ここで、u_t:羽口風速(m/s)、D_R:レース
    ウェイ深度の設定値(m)、ρ_c:コークスのみかけ
    密度(kg/m^3)、dp:装入コークスの平均粒径
    (m)、Tb:送風温度(℃)、Pb:送風圧力(kg
    /cm^2、ゲージ)、γ:出銑比(t・d^−^1・
    m^−^3)、Vi:内容積(m^3)、Nt:羽口数
    (−)、k:高炉操業条件によって定まる定数。
  2. (2)高炉の送風羽口前面に形成されるレースウェイ深
    度D_Rを測定し、もしくは次式に基づいて算定し、該
    D_Rが、1.4m以下になるように、羽口風速を制御
    する特許請求の範囲第1項記載の高炉の操業方法。 D_R=5.00Dt・u_t√{(Pb+1)/{ρ
    _c・dp・(T_b+273)}}ここで、Dt:羽
    口径(m)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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