JPH058244B2 - - Google Patents

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JPH058244B2
JPH058244B2 JP22098387A JP22098387A JPH058244B2 JP H058244 B2 JPH058244 B2 JP H058244B2 JP 22098387 A JP22098387 A JP 22098387A JP 22098387 A JP22098387 A JP 22098387A JP H058244 B2 JPH058244 B2 JP H058244B2
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coke
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furnace
core
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Yoshio Kimura
Shoken Shimizu
Ryuichi Hori
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Priority to CA000576240A priority patent/CA1338098C/en
Priority to EP88114291A priority patent/EP0306026B1/en
Priority to AU21792/88A priority patent/AU613399C/en
Priority to DE3889399T priority patent/DE3889399T2/de
Priority to US07/239,655 priority patent/US4963186A/en
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Publication of JPH058244B2 publication Critical patent/JPH058244B2/ja
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    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21BMANUFACTURE OF IRON OR STEEL
    • C21B5/00Making pig-iron in the blast furnace
    • C21B5/008Composition or distribution of the charge

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacture Of Iron (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高炉操業における炉芯固体還元剤層
の通気性を良好に保ち、炉況を安定に維持するこ
とのできる制御方法に関するものである。尚本発
明においては、炉芯層構成用の固体還元剤として
コークスのほか炭化珪素、黒鉛、木炭等も使用可
能であるが、本明細書では最も代表的なコークス
を主体にして説明を進める。
〔従来の技術〕
高炉を安定にしかも効率良く操業するには、炉
内を上昇するガス流分布を適正に制御することが
重要である。たとえば第1図は高炉操業状況を示
す断面模式図であり、図中Oは鉱石、Cはコーク
ス、Kは塊状帯、SMは軟化融着帯、Coは炉芯コ
ークス、Lはレースウエイ、Bは羽口、Fは溶
銑、Eは出湯口を夫々示す。即ち高炉頂部から交
互に装入される鉱石OとコークスCは層状を呈し
つつ徐々に降下し、羽口Bから吹込まれる熱風と
コークスとの反応によつて生成する還元性ガス
(CO)の作用で鉱石Oは塊状帯Kを降下しつつ
徐々に還元され、軟化融着帯SMを形成した後炉
芯コークス層Coの隙間を伝つて炉底部に溜まる。
そしてこの溶銑Fは、定期的にまたは連続的に出
湯口Eより抜き出される。
この様な高炉操業の効率および安定性を高める
ための制御法については多くの提案がなされてい
るが、現在のほぼ確立した考えでは、たとえば本
願出願人の出願に係る特開昭60−56003号公報に
も既に記載した様に、高炉上昇ガスを中心流化し
て軟化融着帯SMの形状を逆V字形に維持したと
きには操業効率が最も高く且つ安定化すると言わ
れている。そこでこの様な操業状況を確保するた
めの手段として、鉱石OやコークスCの装入方
法、積層形状、通気性等について様々の改良研究
が進められているが(たとえば特公昭61−42896
号や特開昭61−227109号等)、それらの研究の殆
んどは、軟化融着帯SMの形状改善あるいは該融
着帯よりも上方の塊状帯Kにおける上昇ガス流の
適正化、更には鉱石OとコークスCの積層形状の
改善に主眼を置くものであり、前述の公報に開示
したものもその様な趣旨に沿うものであつた。こ
れに対し軟化融着帯SMよりも下方に位置する炉
芯コークス層Coについてはその性状等が操業安
定性等にどの様な影響を及ぼすか、といつた点に
ついて研究されたことはない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、かねてより高炉操業の効率およ
び安定性の向上を目的として研究を進めている
が、今回、過去の数多くの高炉解体調査を統計的
に整理し、更に高炉内の物質移動シミユレーシヨ
ンを検討した結果次の様な事実を明らかにするこ
とができた。
即ちその事実とは、軟化融着帯SMの形状が炉
芯コークス層Coの通気性の良否によつて大きく
左右されるという点であり、炉芯コークス層Co
の通気性が良好であるときは吹き込まれたガスが
炉の軸心部に集まつて中心流を形成し、軟化融着
帯SMの形状が適正な逆V字形に維持され、安定
した操炉状況が保たれる。ところが炉芯コークス
層Coの通気性が悪くなると、上昇ガスの周辺流
比率が高くなりはじめて軟化融着帯SMはW字形
となり、操炉状況は不安定になつてくる。こうし
た現象は第2,3図の一部断面模式図によつて説
明することができる。即ち第2図は炉芯コークス
層Coの通気性が良好に保たれている場合の状況
を示したものであり、羽口Bから吹込まれる熱風
は、通気性の良い炉芯コークス層Coの軸心部ま
で進入し易くなつているので、同図中の白抜き矢
印で示す如く炉軸心寄りのガスが多くなり、上昇
ガスは中心流を形成し軟化融着帯SMの形状も逆
V字形で安定に保たれる。また軟化融着帯SMが
逆V字形を形成することによつて、ガス流は一層
中心流の傾向を強める。これに対し第3図は炉芯
コークス層Coの通気性が悪い場合の状況を示し
たものであり、炉芯コークス層Coの通気抵抗が
大きいため羽口Bから吹き込まれる熱風は高炉壁
面方向に分流せざるを得なくなり、それに伴なつ
て周辺部の鉱石Oが相対的に早い時期(高い位
置)に還元を受けはじめる。その結果軟化融着帯
SMはW字形となり、炉壁に近い側の高さ方向へ
の通気抵抗は一層小さくなつて上昇ガスの周辺流
が更に助長され、吹き抜け、付着物の生成、装入
物の異常降下(スリツプ)といつた現象となつて
表われる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上記の様な知見を基にしてなされたも
のであつて、その目的は、高炉操業状況を炉芯コ
ークス層Coの通気性の変動によつて定量的に把
握し、その結果を軸心装入コークス供給部へフイ
ードバツクして軸心装入コークス量を制御するこ
とによつて、炉況を安定に保つことのできる方法
を確立しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成することのできた本発明の構
成は、 高炉頂部から固体還元剤および鉱石を交互に装
入して固体還元剤層および鉱石層を積層していく
に当たり、 固体還元剤層の炉軸心部領域に通気性の向上に
適した固体還元剤を適宜装入するか、および/ま
たは鉱石層の炉軸心部領域に固体還元剤を適宜装
入すると共に、高炉操業時の圧力損失を測定し、
該圧力損失に応じて、下記[]式の条件範囲内
において炉軸心部領域へ装入される軸心装入固体
還元剤量を調整して炉芯部の通気性を安定に保ち
つつ操炉条件の制御を行なうころに要旨を有する
ものである。
(−9.72×ΔP+16.93)<RWc <(−9.72×ΔP+17.2)… [] 但しΔP=圧力損失(Kg/cm2) RWc=炉軸心部領域へ装入される軸心装入固体還元剤
総量/固体還元剤層を構成する全固体還元剤装入量 (重量%) 〔作用および実施例〕 本発明者らは、炉芯コークスの通気性が高炉操
業効率に重大な影響を与えるという知見を基に、
こうした事実を操業効率の向上に役立てようとし
て種々研究を行なつた結果、 炉芯コークスの通気性が良好である場合は、
高炉上昇ガスが中心流を形成すると共に軟化融
着帯の形状は逆V字形で安定し、高い操業効率
が得られること、 高炉内へ装入されるコークスのうち、炉頂周
辺側へ装入されるコークスは高炉内を降下しつ
つ羽口から吹き込まれる熱風によつて殆んどが
燃焼・消失し、炉頂軸心部の一定領域内へ装入
される軸心装入コークスのみが高炉の軸心に沿
つて降下して炉芯コークス層へ取り込まれてい
ること、換言すると炉芯コークス層は炉頂軸心
部の特定領域内へ装入されるコークスによつて
実質的に占められており、軸心装入コークスの
通気性さえ改善してやれば、炉芯コークスの通
気性を良好に保ち得ること、 第4図の実験例に示す如く、炉芯コークス層
Coが軸心装入コークスによつて全面置換され
る領域(半径:rh)は、炉頂軸心部における軸
心装入コークスの装入領域(半径:rt)によつ
て決まり、この軸心装入コークスの半径(rt
と炉頂部半径(Rt)が下記[A]式の関係を
満たす領域に、 rt≧0.03Rt… [A] 通気性の向上に適した良質コークスが全装入コ
ークス量の0.2重量%以上を占める様に装入し
てやれば、炉芯コークス層の通気性が良好に保
たれること、 また上記[A]式の要件を満たす高炉軸心部
の半径領域における鉱石をコークスで置換し、
当該軸心部をコークスリツチ乃至100%コーク
スとしてやれば、軸心部降下時におけるコーク
スの粉化が抑制されて炉芯コークスの通気性が
良好に保たれること、 を確認し、こうした知見を生かした高炉操業法を
開発し本日付けで特許願(1)として特許出願を行な
つた。第4図は当該発明の概要と実験法を説明す
るための縦断面略図であり、(1)高炉模型の羽口部
に相当する位置に抜き出し口Exを設け、供試コ
ークスを所定速度で抜き出すことによつて実炉の
羽口部から吹き込まれる熱風によるコークスの燃
焼・消費を再現し、また(2)炉底部は昇降可能な円
形テーブルで構成すると共に実験中は所定速度で
降下させることにより、実炉における炉芯コーク
スCoの消費(燃焼および溶銑への浸炭・溶解)
を再現し、炉頂から装入されるトレーサーコーク
スCtの降下状況を追跡した結果を示したもので
ある。そして前記[A]式に示した結論は、この
様な実験や実炉による実績を総合して導いたもの
である。
即ちこの特許願(1)に記載された発明は、炉芯コ
ークスの通気性(および通液性)を良好に保持す
るために必要な炉頂軸心部へのコークス装入半径
を設定しつつ、軸心装入コークス量の好適条件を
示すものであり、炉芯コークスの更新制御につい
ての基本概念を確立するものであつた。
そこで本発明においては、上記更新制御を実行
するときの管理手法について更に研究した。即ち
炉況安定度や操業効率の良否を表わすものとして
利用されている管理指標の中から適切なものを選
択し、連続的もしくは定期的に検知されるデータ
に基づいて前記軸心装入量を決定して炉況を安定
に保つことのできる技術を確立するものである。
本発明者等はこの様な観点から種々検討を行な
い、高炉操業における管理指標となつている圧力
損失変動に着目し、圧力損失変動量に基づいて軸
心装入コークス量を制御する発明を完成し、別途
出願した[本日付特許出願(2)]。しかし圧力損失
変動は圧力損失の絶対値を無視して相互間の変動
量に注目しているので、高炉操業のミクロ的変動
に左右されるきらいがある。そこで本発明ではマ
クロ的変動に注目しようと考え、圧力損失の絶対
量に注目した。
即ち本発明は、炉況安定度や操業効率を表わす
管理指標の中から、炉芯コークス層の通気性と密
接な相関性をもつものとして圧力損失(Kg/cm2
の絶対量を採用し、圧力損失の大小に応じて軸心
装入コークス量を調整して炉況を安定に維持する
ものである。即ち高炉操業が安定に保たれている
ときにおける炉芯コークス層の通気性は良好であ
つて、上昇ガスは中心流を形成すると共に軟化融
着帯は適正な逆V字形を形成しており、圧力損失
は小さい。しかしながら炉芯コークス層の通気性
が悪くなると、上昇ガス中に占める周辺流の比率
が増大し軟化融着帯はW字形に変形して炉況は不
安定となり、こうした状況は直ちに圧力損失の増
大となつて表われる。従つて圧力損失を常時測定
しておき、その大小に応じて通気性の向上に適し
た軸心装入コークスの量をコントロールして炉芯
コークス層等の通気性を適正な値に戻してやれ
ば、高炉操業状況を安定に保つことができるので
ある。
たとえば第5図は、実炉を使用しマーカーを含
有させたトレーサーコークスを約2か月間に亘つ
て炉頂軸心部へ装入[鉱石Oの装入に先立つて炉
頂軸心部へコークスCを装入する方法を採用(詳
細は後述)し、その間炉頂圧力が一定となる様に
羽口からの熱風供給圧力を調整しつつ、圧力損失
(炉頂圧と送風圧力との差)およびスリツプ回数
を調べた結果を示したものであり、軸心装入コー
クス量を増加するにつれて圧力損失およびスリツ
プ回数は低下してきており、炉況が安定化するこ
とを物語つている。また第6図は、上記操業実験
の終了時に炉芯部の半径方向数か所から採取した
コークスの粒径と粉率を示したものであり、コー
クス軸心装入法を採用すると中間部(炉軸心と炉
壁内面との中間部)における微粉コークス量(5
mm以下のコークス粉の含有率)が減少すると共に
コークスの平均粒径(5mm以上の粗粒物の平均)
が増大しており、炉芯部の通気性が改善されたこ
とを確認できる。従つてレースウエイから吹込ま
れた熱風は炉芯の周辺にとどこおることなく軸心
方向へ向けてよく流れることが期待される。
次に第7図は、上記の実験を含めた多数の実験
データより、炉頂軸心部へのコークス装入量
RWcL〔炉頂軸心部へ装入される軸心装入コーク
ス総量/コークス層を構成する全コークス装入量
(重量%)〕と圧力損失ΔPの関係を整理して示し
たグラフである。尚高炉においては操業中、刻々
と圧力損失を測定しており、この値は刻々変動し
ているので通常は毎日これらの平均値を求め、こ
の平均値を圧力損失と称しているが、平均値を求
める為の時間長さ等については特段制限されるこ
とはない。また平均値は単純な算術平均法に限定
されず、種々の補正要素を加えた手法で求めたも
のであつても良い。このグラフからも明らかな様
に、RWcとΔPの関係は第7図の(1)式および(2)式
[下記(1)および(2)式に対応する]で囲まれる斜線
領域(即ち[]式)に収まつている。このこと
から、該斜線領域に沿つてRWcを調整すること
によりΔPを制御し得ることが分かる。
RWc=−9.72×ΔP+17.20… (1) RWc=−9.72×ΔP+16.93… (2) (−9.72×ΔP+16.93)<Rwc <(−9.72×ΔP+17.2)… [] 従つて本発明を実施するに当たつては、まず第
7図に示す様にRWcとΔPの関係を予め求めてお
く。そして実操業に当たつては、圧力損失を[実
測ΔP]として連続的もしくは定期的に測定する。
そして炉況に応じて圧力損失を変更したい場合
は、調整すべき圧力損失の目標値を[目標ΔP]
として定め、上記[実測ΔP]と、第7図の斜線
で示される領域の傾斜角度θ、及び上記[目標
ΔP]から、当該[目標ΔP]に対応するRWcを求
め、軸心装入コークス量比率RWcをコントロー
ルすればよい。
前記説明においては、軸心装入コークスとして
良質コークスを装入すると述べてきたが、このこ
とはその周辺に装入されるコークスは汎用されて
いる通常コークスで良いことを意味する。そこで
良質コークスと通常コークスを区分して装入する
方法について、2つの例(第8図、第9図)を挙
げて説明する。
まず第8図A,B(炉頂部の縦断面模式図)に
示すベル式高炉では、原料装入用ベル1とは別
に、炉頂軸心部を指向する良質コークス専用の装
入シユート2を配設しておき、通常コークスCA
を装入するに先立つて炉頂軸心部に適量の良質コ
ークスCBを装入し[第8図A]、次いでその外周
側へベル1から通常コークスCAを装入する[第
8図B]。後で装入された通常コークスCAは良質
コークスCBで堰とめられる為軸心部に入り込む
ことができず、したがつて軸心装入コークスは良
質コークスで占められることになる。また第9図
A,Bはベルレス式高炉の場合で、旋回式分配シ
ユート3が備えられている。まず分配シユート3
を直下方向に向けた状態で炉頂軸心部へ適量の良
質コークスCBを装入し[第9図A]、次いで分配
シユート3を傾斜(炉壁方向に指向)させて旋回
させながら、良質コークスCB装入部の外周側に
通常コークスCAを装入する[第9図B〕。
ところでこれまでの説明では、炉芯コークス層
Coの100%を良質の軸心装入コークスで更新す
る、という想定の下で前述の第8図Bや第9図B
に示す如く、各コークス層の全てにおいて炉軸心
部に軸心装入コークスを入れるという操業形態を
仮定して軸心装入コークスの装入領域を定めた。
しかし実際には炉芯コークス層Coのすべてが通
気性の向上に適した良質コークスで更新されなけ
ればならない訳ではなく、炉芯コークス層Coが
常時一定量以上の良質コークスで占められる様に
コントロールしてやれば、炉芯コークス層Coの
通気性は十分良好に保たれるものと考えられ、本
発明者らが別途確認したところによると、前記
[A]式で規定される炉軸心部領域に、通気性の
向上に適したものとして装入される良質コークス
が、装入される全コークス量の0.2重量%を占め
る様に、良質コークスの軸心装入量を調節すれば
よいことを確かめている。
従つて第8図、第9図に示した様に、コークス
装入の1チヤージ(1チヤージとは第11図Bに
おいてUで示す単位、即ちコークス層と鉱石層の
両方で完結される積層状態の基本装入単位を意味
する)毎に良質コークスCBを軸心装入しなけれ
ばならない訳ではなく、軸心装入コークスを良質
コークスと通常コークスの混合物として良質コー
クスの配合比を変えたり、2〜5チヤージの中か
ら選ばれる任意チヤージにおいて良質コークス
CBの軸心装入を行なつたり、あるいは1チヤー
ジ内のコークス装入を複数バツチに分けて2〜数
バツチの中から選ばれる任意バツチにおいて良質
コークスCBの軸心装入を行なう方式等を採用し、
炉軸心部に装入される良質コークスの割合を調節
することも勿論可能である。
この様な方法を採用すれば、圧力損失(ΔP)
の増・減に応じて前記[]式の関係を満たしつ
つ良質コークスCBの装入量(RWc)を調整する
ことによつて、炉軸心部のコークスおよび炉芯コ
ークスの通気性を適正に保ち炉況を安定に維持す
ることができる。
上記説明においてはコークス層の軸心部に良質
コークスを装入する場合について述べたが、コー
クス層については従来の如く通常コークスCA
みの装入とし、鉱石層の装入に当たつて軸心部に
良質コークスを装入する様にしても同様の効果が
得られ、またこの方法であれば、通常コークスで
あつても炉芯においては良質コークスとして作用
するので以下説明する。
第10図A,Bは第8図A,Bと同じベル式高
炉の場合であり、原料装入用ベル1とは別に炉頂
軸心部のみにコークスCを装入するためのシユー
ト4を設けている。コークス層Cはベルからの一
斎(若しくは数バツチ分割)投入によつて形成さ
れている。そしてその上へ鉱石層Oを形成するに
当たつては、鉱石Oを装入するに先立つてまず炉
頂軸心部へシユート4から所定量のコークスCを
装入し[第10図A]、次いでその外周側へベル
1から鉱石Oを装入する[第10図B]。そうす
ると炉頂軸心部はコークスCで占められているた
めこれが堰として作用し鉱石Oは炉頂軸心部へ流
入することができず、その結果、炉内における周
辺側は鉱石層Oとコークス層Cが相互に重なり合
つた通常の堆積構造となるが、炉軸心部は実質的
にコークスCのみからなる柱状層となる。
ところで高炉内においては、羽口から吹込まれ
る熱風とコークスの反応により生成する還元性の
CO含有ガスが鉄鉱石に触れながら上昇するが、
その過程において鉄鉱石の還元反応が以下の如く
進行し、 Fe2O3+CO→2FeO+CO2 FeO+CO→Fe+CO2 生成したCO2はコークス層Cを通過する過程で下
記反応式によつて還元され、再び還元性のCO含
有ガスが形成されて上層側の鉄鉱石の還元反応に
利用される。
CO2+C→2CO 従つて各コークス層C内のコークス粒子は、そ
の直下の鉱石層Oを通過する過程で生成したCO2
との反応により表面から徐々にやせ細つて細粒化
していくことになる(ソリユーシヨンロス反応)。
ところが上記第10図A,Bに示した様な方法で
軸心部を実質的にコークスCのみからなるものと
しておけば、該軸心部を上昇するガスは鉱石と接
触することがなく従つて酸化されることもないの
で、還元性COガスのままの状態で上昇する。そ
の結果軸心部のコークスCが[CO2+C→2CO]
のソリユーシヨンロス反応を受けて細粒化する様
な恐れはなくなり、通常コークスであつても粗粒
状態を保つたまま炉芯コークス層Coを更新して
いくこととなり、前記と同様に通気性および通液
性の優れた炉芯コークス層が維持されることにな
る。
この方法(以下鉱石層改造方法ということがあ
る)は炉軸心降下時におけるコークス粒の微細化
を抑制することによつて炉芯コークス層Coの性
状を改善するものであり、前に述べたコークス層
改造方法に比べると、良質コークスを使わなくと
も目的を達成し得るという点で経済的な方法と言
うことができる。もつとも鉱石層改造方法を実施
する場合でも、炉頂軸心部から鉱石層内に軸心装
入されるコークスの一部をもしくは全部に良質コ
ークスを使用すれば、堆積圧力による降下時の細
粒化も防止され、炉芯コークス層の通気性の低下
を一層確実に防止することができるので好まし
い。尚、鉱石層改造方法を実施する場合において
もコークス層改造方法と同じ様に全チヤージ、全
バツチにおいてコークス軸心装入を行なう必要は
なく、数チヤージ毎、数バツチ毎に所望の頻度で
軸心装入を行なえば良い。またコークス層改造方
法と鉱石層改造方法を組み合わせて実施すること
も本発明の技術的範囲に含まれる。
尚本発明で炉芯コークス構成材として軸心装入
される固体還元剤のうち代表的なものは、熱間・
冷間圧壊強度が高く且つ粒度調整された良質コー
クスであるが、良質コークスに代えて他の炭素質
物質、たとえば炭化珪素煉瓦、黒鉛煉瓦、木炭等
を粒度調整して軸心装入し、あるいは良質コーク
スと併用することも勿論可能である。
また前記第8〜10図の装入例では軸心装入す
るものを除き、通常の装入原料はすべて炉頂壁側
からの周辺装入方式とし、装入原料の流動によつ
て炉軸心方向へ充填する方法を採用しているの
で、各装入物の堆積状態はV字形を呈している。
しかしながら炉頂装入時の堆積形状は勿論V字形
に限られる訳ではなく、たとえば分配シユートを
利用して原料の装入位置を軸心部から炉壁方向へ
徐々にずらしながら旋回装入する方法を採用し、
装入原料の堆積状態を略水平にすることも可能で
ある。
〔発明の効果〕
本発明は以上の様に構成されており、高炉操業
時における炉芯コークス層の通気性不良に由来す
る炉況異常を圧力損失によつて検知し、該圧力損
失の絶対量に応じて、コークス層形成時における
炉頂軸心部への良質固体還元剤装入量を調整し、
あるいは鉱石層形成時における炉頂軸心部への固
体還元剤装入量を調整して降下時の細粒化を抑制
することによつて、炉芯部の通気性を常に適正な
状態に保つことができるので、高炉操業状況を安
定に維持しつつ高レベルの操業効率を確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は高炉操業時の内部状況を示す断面模式
図、第2図は安定した操業状況を示す要部断面模
式図、第3図は不安定な操業状況を示す要部断面
模式図、第4図は先願発明で採用した模擬実験法
と装入原料の降下状況を示す説明図、第5図は、
実炉を使用し軸心装入コークス量を徐々に変えた
場合の圧力損失およびスリツプ回数の経時変化を
示すグラフ、第6図は上記実験終了時の炉芯半径
方向における炉芯コークスの粒径および粉率を示
すグラフ、第7図は軸心装入コークス量(RWc
と圧力損失(ΔP)の相関を示すグラフ、第8〜
10図は本発明で採用される原料装入法を示す断
面説明図である。 O:鉱石(層)、C:コークス(固体還元剤)
層、K:塊状帯、SM:軟化融着帯、B:羽口、
L:レースウエイ、Co:炉芯コークス(固体還
元剤)、F:溶銑、E:出湯口、Ct:トレーサー
コークス、1:ベル、2,4:原料装入シユー
ト、3:分配シユート。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 高炉頂部から固体還元剤および鉱石を交互に
    装入して固体還元剤層および鉱石層を積層してい
    くに当たり、 固体還元剤層の炉軸心部領域に通気性の向上に
    適した固体還元剤を適宜装入するか、および/ま
    たは鉱石層の炉軸心部領域に固体還元剤を適宜装
    入すると共に、高炉操業時の圧力損失を測定し、
    該圧力損失に応じて、下記[]式の条件範囲内
    において炉軸心部領域へ装入される軸心装入固体
    還元剤量を調整して炉芯部の通気性を安定に保ち
    つつ操炉条件を制御することを特徴とする高炉操
    業における制御方法。 (−9.72×ΔP+16.93)<RWc <(−9.72×ΔP+17.2)… 〔〕 但し、ΔP=圧力損失(Kg/cm2) RWc=炉軸心部領域へ装入される軸心装入固体還元剤
    総量/固体還元剤層を構成する全固体還元剤装入量 (重量%)
JP22098387A 1987-09-03 1987-09-03 Control method for blast furnace operation Granted JPS6465216A (en)

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