JP2003306708A - 高炉の安定操業方法 - Google Patents

高炉の安定操業方法

Info

Publication number
JP2003306708A
JP2003306708A JP2002114476A JP2002114476A JP2003306708A JP 2003306708 A JP2003306708 A JP 2003306708A JP 2002114476 A JP2002114476 A JP 2002114476A JP 2002114476 A JP2002114476 A JP 2002114476A JP 2003306708 A JP2003306708 A JP 2003306708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
blast furnace
pressure
blast
stable operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002114476A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Murao
明紀 村尾
Michitaka Sato
道貴 佐藤
Tatsuro Ariyama
達郎 有山
Ryota Murai
亮太 村井
Kazuya Goto
和也 後藤
Akio Shimomura
昭夫 下村
Sachikazu Hayasaka
祥和 早坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2002114476A priority Critical patent/JP2003306708A/ja
Publication of JP2003306708A publication Critical patent/JP2003306708A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Iron (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操業中の高炉における炉下部の通気・通液性
を的確に把握することにより、安定した高炉操業を行な
う技術を開発する。 【解決手段】 操業中高炉1の炉下部での送風圧力の仮
想低下量を求め、これを用いて炉下部の充填物粒子径を
推定すると共に、予め当該高炉の安定操業中の炉下部で
の送風圧力の仮想低下量を求め、両仮想低下量を用いて
そのときの炉下部の充填物粒子径を推定しておく。操業
中高炉の上記充填物粒子径と、安定操業中の上記充填物
粒子径との比を、高炉の操業安定性の指標として用い
る。仮想低下量を求める方法は、羽口の上方で朝顔部1
0に属する2点以上の炉内壁近傍の圧力を用いて羽口軸
4上の仮想の送風圧力Pb’を求め、Pb’と、上記2点
以上の圧力の内最も高い位置の圧力測定値Pminとの圧
力差を仮想低下量とする。仮想低下量から、炉下部の平
均的充填粒子径を、Ergunの式を用いて求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、操業中の高炉に
おける炉下部の通気・通液性を的確に把握することによ
り、安定した高炉操業を行なう技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】安定した高炉の操業を行なうためには、
炉内の通気性を良好に維持することが必須の要件であ
る。従来、炉内通気性を表わす指標として、図9(a)
に模式的に示すように、炉の上部、中央部及び下部の各
通気抵抗指数である上部K値(K u)、中央部K値
(Ks)及び下部K値(Kl)を、それぞれ下記(4−
1)〜(4−3)式: Ku={(P3 2−P4 2)/V1.7}×106‥‥‥‥‥‥‥‥(4−1) Ks={(P2 2−P3 2)/V1.7}×106‥‥‥‥‥‥‥‥(4−2) Kl={(P1 2−P2 2)/V1.7}×106‥‥‥‥‥‥‥‥(4−3) 但し、 P1:送風圧力(kg/cm2) P2:下段の所定高さ位置における炉壁近傍圧力(kg
/cm2) P3:上段の所定高さ位置における炉壁近傍圧力(kg
/cm2) P4 :炉頂圧力(kg/cm2) V :ボッシュガス量(Nm3/min) で求めており、炉内通気性を表わす指標として用いてき
た。
【0003】例えば、高炉の炉芯部の通気抵抗を下げ、
高炉を安定状態で操業する技術として、特開平8−18
8808号公報には、次の技術が開示されている。高炉
の操業において、高炉下部の通気抵抗が上昇した場合
に、炉芯内の通気抵抗を下げるために、炉芯内のコーク
ス粒径を大きくする方法が提案され、そのために、ソリ
ューションロス反応量が少ない低反応性のコークスを高
炉の中心部に装入することにより、炉頂から装入された
コークスが炉芯に到達するまでのコークスの減量を抑制
して、炉芯内に粒径の大きなコークスを供給する方法が
提案されている。即ち、上記(4−3)で求められた炉
下部の通気抵抗指数である炉下部K値(K l)が、その
高炉が安定操業中の1ヶ月間における炉下部K値
(Kl)の平均値(ここでは基準炉下部K値という)よ
り10%以上高くなった場合には、CRI(Coke
Reactivity Index)が20〜26未満
の範囲内のコークスを高炉の中心部に装入するという方
法が提案されている(以下「先行技術1」とう)。この
ように、先行技術1においては、高炉安定操業の指標と
して、炉下部K値(Kl)が用いられている。
【0004】また、高炉の炉芯に粉状コークスが蓄積し
たり、コークスの粒径が小さくなって、炉芯コークス部
の通気性が悪化し炉芯温度が低下する、所謂炉芯が不活
性な状態となった場合にこれを改善して、高炉を安定状
態で操業する技術として、特開平7−150209号公
報には、次の技術が開示されている。高炉操業におい
て、炉芯が不活性と判断された場合に、それ以前の装入
コークスよりも内部摩擦角の大きなコークスを炉頂中心
に装入し、その外側には内部摩擦角の小さなコークスを
装入して、炉芯の大きさを縮小させると共に、その外側
のコークスに対してすべり変形を与えて、炉芯の更新を
促進させることにより、炉芯の活性を速やかに取り戻
し、高炉の安定操業を行なうという方法が開示されてい
る。ここで、炉芯の不活性の判断基準として、炉下部の
通気抵抗が、通常操業時の炉下部通気抵抗以上の値とな
る期間がある一定期間(例えば、10日間)続いた場合
としている(以下「先行技術2」という)。このよう
に、ここにおいても高炉安定操業の指標として、炉下部
の通気抵抗を採用し、炉下部K値(Kl)が用いられて
いる。
【0005】このように、高炉の炉芯部の通気抵抗を下
げて良好な通気性を維持していくために、従来、(4−
3)式で求められる炉下部K値(Kl)が盛んに用いら
れてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
高炉の合理化操業を達成するためには、高炉への微粉炭
多量吹込み操業(高微粉炭吹込み比操業)及び低強度コ
ークスの多量使用操業が、必須の要件となっている。こ
うした背景から、高炉の炉内状況は従来と比較して大き
く変化している。本発明者等は、高PCR高炉操業にお
いて、低強度コークスを多量に使用すると、コークスの
反応劣化量の増大、炉内滞留時間の増加、コークスのせ
ん断粉化・燃焼粉化量の増加につながり、炉内通気性の
悪化や充填コークス径の低下といった問題が生じ、その
結果、炉芯温度の低下、溶銑中Si濃度の変動量増加及
び出銑滓の排出不良といった現象が起こることを明らか
にしている(材料とプロセス vol.12(199
9),628)。
【0007】本発明者等の試験によれば、図9(b)に
示すように、微粉炭の吹込み量の増加につれて、炉内通
気抵抗指数はいずれも増加傾向を示している。但し、微
粉炭吹込み比(PCR)が200kg/t程度を超える
と、炉下部K値(Kl)の増加傾向挙動に異常が発生し
ている。即ち、このように高PCRの高炉操業になる
と、微粉炭吹込み比(PCR)と炉下部K値(Kl)と
の間には相関関係が認められなくなっている。
【0008】そこで、本発明者等は、炉下部K値
(Kl)が炉下部全域の内どの部位の充填構造に最も強
く支配されいるかを調べるために、オールコークス操業
とPCRが180〜230kg/tの高PCR操業とに
ついて、炉の中心、中間及び周辺部のそれぞれの部位に
おける−5mm粒径コークスの粉率を試験調査した。そ
の試験結果を、図10に示す。同図より、オールコーク
ス操業においては、炉中心部においては、炉下部K値
(Kl)とコークス粉率との相関が高いのに対して、高
PCR操業においては、周辺部のコークス粉率のみとの
相関が認められる。この結果より、高PCI操業時にお
ける炉下部通気性は、レースウェイ先端から炉芯表層部
にかけての比較的狭い領域の充填構造によって支配され
ているのであって、炉芯中心領域の充填構造の支配は余
り受けていないことが示唆される。
【0009】更に、高PCR高炉操業においては、炉芯
内温度が低下し、滴下帯からの液流れが羽口側に偏流し
ていること、及び炉芯の充填構造が密になっていること
から、炉芯の通気性は悪化していると考えられる。従っ
て、炉下部の充填構造と炉下部現象とは密接に関係して
いると考えられる。そこで、炉下部K値(Kl)とスラ
グインデックス((スラグの排出時間)/(メタルの排
出時間))との相関関係を調査した。図11に、高PC
R高炉操業において低強度コークスを多量に使用した場
合における、Kl値とスラグインデックスとの関係を示
す。同図より明らかなように、両者間に相関は認められ
ない。
【0010】上述した通り、従来、炉下部全域の通気性
を表わす指標として扱われてきた炉下部K値(Kl)を
用いても、高PCR且つ低強度コークスの多量使用によ
る高炉操業においては、炉下部現象を十分には把握する
ことができず、安定した高炉操業を行なう際の指標とし
て使用するには問題があることが明らかとなった。
【0011】以上より、この発明を完成するための解決
すべき課題は、高PCR且つ低強度コークスの多量使用
による高炉操業においても、炉下部全域の通気・通液性
を的確に把握することにより、高炉の安定操業を行なう
際の新しい操業指標を見出し、この新操業指標を適切に
使用することにより、所期目的を達成し得る高炉の操業
技術を開発することである。
【0012】こうして、この発明の目的は、上記課題を
解決することにより、今後の高PCR且つ低強度コーク
スの多量使用による高炉操業において、炉況の不安定を
迅速・的確に予知することにより、炉況が不安定状態に
陥ることを防止すると共に、炉況不安定状態時にはその
立て直しを迅速に行なうことが可能となる、高炉の安定
操業方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点に鑑み、今後要請される高炉の操業条件下、特に、高
PCR且つ低強度コークスの多量使用という操業条件下
においては、炉下部K値(K1)を炉況判定の指標とし
て使用したのでは、不充分である。そこで、これを解決
し得る高炉操業における的確な炉況判定の新たな操業指
標を確立するために、鋭意試験・研究を重ねた。そし
て、新たな知見を得た。
【0014】1.高炉の炉況判定を行なうに際し、炉下
部K値(K1)を操業指標として用いたのでは、高炉の
炉芯、融着帯、滴下帯及びレースウェイシェル等に関
し、これらの充填構造を反映した的確な炉況判定は困難
である。
【0015】2.また、前記(4−3)式で求められる
炉下部K値: Kl={(P1 2−P2 2)/V1.7}×106
におけるボッシュガス量であるV(Nm3/min)と
して、実ボッシュガス量であるV’(m3/min)=
V(T/273){1.033/(1.033+
P)}、(但し、Tは絶対温度(K)、Pはボッシュガ
スの圧力(kg/cm3))が用いられていない。従っ
て、炉下部K値(K1)においては、ボッシュガスに対
する羽口先温度の影響が無視されており、炉下部の通気
性評価に対して誤差をぜしめ、通気性の実態を把握する
ためには、その的確性に欠ける。
【0016】3.そこで、上記1.及び2.項の問題点
を解消すると共に、炉況をより鋭敏且つ的確に把握し得
る手段として、本発明者等は、炉芯、融着帯、滴下帯及
びレースウェイシェル等からなる炉下部全域の反応現象
及び通気・通液性に注目すべきであり、その手段として
炉下部全域の充填構造に注目すべきであると発想を得
た。そして、このような目的達成のための炉下部全域の
充填構造を表わす特性値として、当該充填構造を構成す
る構成物全体の平均的な充填粒子径を用いることに着眼
した。
【0017】こうして、本発明者等は、充填層におけ
る層流と乱流のいずれの状況をも扱い得ること、しか
も、充填層内の一定要因が当該充填層内における圧力
損失に及ぼす影響が大なる評価式について検討した。そ
の結果、かかる一定要因として、充填層内の充填構造
を構成する平均的粒子径を採用すること、が有効である
ことに着眼した。
【0018】上記〜の条件を満たす評価式として、
下記(5)式で表わされるErgunによって提案され
ている式(化学工学便覧 p278)に着目した。
【0019】 ΔP/ΔL=150{(1−ε’)2μ’u’/ε’3(φdp)2} +1.75{(1−ε’)ρ’u’2/ε’3(φdp)} ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(5) 但し、ΔP:2点間の圧力損失(kg/ms2もしくは
Pa)、ΔL:圧力測定の2点間の距離(m)、ε’:
充填構造の空隙率(−)、μ’:流体の粘度(Pa・
s)、u’:流体速度(m/s)、ρ’:流体密度(k
g/m3)、φ:形状係数(−)、dp:粒子の調和平
均径(m)である。
【0020】(5)式において、形状係数φと粒子の調
和平均径dpとの積φ・dpを、充填構造を構成する構
成物全体の平均的な充填粒子径であるとみなして、dl
で表記した。即ち、 dl=φ・dp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(6) そして、かかる充填構造の平均的な充填粒子径dlを炉
況判定の操業指標として用いることが、迅速且つ的確な
炉況判定に基づく高炉の安定操業に対して効果的である
ことを見出した。この平均的な充填物粒子径dlを炉況
判定に用いれば、特に、高PCR操業下における大量の
未燃チャーの発生や、低強度コークスの多量使用操業下
における炉下部でのコークス粒子の形状や炉内コークス
粉の発生状況が反映される。そして、上記(5)式を用
いて高炉下部の平均的な充填物粒子径を求める際に、炉
内圧力を測定ないし推定すべき2測定点を羽口軸上炉壁
近傍及びその上方位置とした場合、この羽口とその上方
位置との距離h(m)は、その羽口から高炉ストックラ
インまでの距離h0(m)との間に、下記(3)式: h=kh0 0.26<k<0.33 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(3) の関係が満たされるように設定すれば、平均的な充填物
粒子径dlは、軟化融着帯の性状をも反映されたものと
なる。このように、炉況安定化に対して厳しい高炉操業
条件下にあっても、炉下部全域における炉況判定に対し
て、その効果が発揮されることを見出した。
【0021】この発明は、上記知見に基づきなされたも
のであり、その特徴は次の通りである。
【0022】請求項1記載の高炉の安定操業方法は、操
業中高炉の炉下部における送風圧力の仮想低下量を求
め、この仮想低下量を用いて、当該炉下部の充填物粒子
径を推定する。一方、予め、当該高炉の安定操業中に、
当該炉下部における送風圧力の仮想低下量を求め、この
仮想低下量を用いて、当該高炉の安定操業中における炉
下部の充填物粒子径を推定しておく。そして、こうして
推定された上記操業中高炉の炉下部の充填物粒子径と、
当該高炉の上記安定操業中における炉下部の充填物粒子
径との比を、当該高炉の操業安定性の指標として用いる
ことに特徴を有するものである。
【0023】請求項2記載の高炉の安定操業方法は、請
求項1記載の発明において、上記操業中高炉の炉下部に
おける送風圧力の仮想低下量を求める方法として、操業
中高炉の羽口の上方位置であって、高炉朝顔部に属する
2点以上の所定高さ位置の炉内壁近傍における圧力を測
定し、得られた当該2点以上の位置における圧力測定値
を用いて当該羽口軸上における仮想の送風圧力を求め、
得られた当該仮想の送風圧力(これをPb’と表記す
る)と、上記2点以上の圧力測定点の内最も高い位置に
おける圧力測定値(これをPminと表記する)との圧力
差Pb’−Pminを算出し、この圧力差Pb’−Pminを、
上記送風圧力の仮想低下量とする方法である。
【0024】そして、上記送風圧力の仮想低下量に応じ
た、上記操業中高炉の炉下部の充填物粒子径を推定する
方法としては、上記圧力差Pb’−Pminと、上記高炉の
操業中データーに基づいて得られる数値とを、下記
(1)式に代入して、炉下部における平均的な充填物粒
子径(これをdlと表記する)を算出して推定する方法
である。
【0025】一方、上記高炉の安定操業中の炉下部にお
ける送風圧力の仮想低下量については、予め、上記圧力
差Pb’−Pminに相当する、当該高炉の安定操業中にお
ける圧力差(これを(Pb’−PminSTと表記する)を
求めておき、当該圧力差(P b’−PminST及び当該高
炉の安定操業中における操業データーに基づく数値と
を、下記(2)式に代入して、当該高炉の安定操業中の
炉下部における平均的な充填物粒子径(dlSTを算出
して推定することに特徴を有するものである。
【0026】ここで、上記(1)及び(2)式は、次の
通りである。
【0027】 (Pb’−Pmin)/ΔL ={150(1−ε)2μu}/ε3l 2 +{175(1−ε)ρu2}/ε3l ‥‥‥‥‥‥(1) (Pb’−PminST/ΔL ={150(1−εST2μuST}/εST 3(dlST 2 +{175(1−εST)ρuST 2}/εST 3(dlST ‥‥‥(2) 但し、 Pb’−Pmin、(Pb’−PminST:それぞれ操業時及
び安定操業時の羽口と朝顔部最上圧力測定位置との間の
圧力差(kg/cm2) ΔL:羽口軸上と、その上方の朝顔部に属する2点以上
の炉内壁近傍における圧力測定点の内最も高い位置にお
ける圧力測定位置との距離(m) ε、εST:それぞれ操業時及び安定操業時の炉下部空隙
率(−) μ:ボッシュガス粘度(Pa・s) u、uST:それぞれ操業時及び安定操業時のボッシュガ
ス速度(m/s) ρ:ボッシュガス密度(kg/m3) dl、(dlST:それぞれ操業時及び安定操業時の炉下
部の構成物の平均的な充填粒子径(m) である。
【0028】請求項3記載の高炉の安定操業方法は、請
求項1又は請求項2記載の発明において、上記操業中高
炉の炉下部の充填物粒子径と、上記高炉の安定操業中に
おける炉下部の充填物粒子径との比が、1未満になるこ
とが予想されるときに、炉況不調発生の可能性があると
みなし、少なくとも1の炉況立て直しアクションをとる
ことに特徴を有するものである。
【0029】請求項4記載の高炉の安定操業方法は、請
求項1から請求項3のいずれかに記載の発明において、
上記高炉の操業中又は当該高炉の安定操業中における炉
下部の送風圧力の仮想低下量を求める場合の、羽口より
上方における圧力測定点の位置は、当該羽口から当該高
炉のストックラインまでの距離(これをh0と表記す
る)との間に、下記(3)式: h=kh0 0.26<k<0.33 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(3) 但し、 h :羽口から圧力測定点までの距離(m) h0 :羽口からストックラインまでの距離(m) の関係を満たすように設定することに特徴を有するもの
である。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、この発明の望ましい実施形
態を説明する。
【0031】図1に、この発明に係る高炉の安定操業方
法の実施を説明するための高炉断面及び装置の概念図を
示す。1は高炉の炉体、2及び3は朝顔部の炉内壁近傍
の圧力を検出するように取り付けられた圧力検出器であ
る。圧力検出器2、3のセンサー取付け高さ位置はいず
れも、羽口軸4上よりも上方であって、ストックライン
5と羽口軸4上との間の距離h0の0.26〜0.33
倍の範囲内の位置に設定されている、即ち、(3)式の
関係を満たす位置に設定されている。高炉の操業中に、
圧力検出器2、3で測定された圧力測定値を用いて、羽
口軸4上の羽口に近接した点(同図中の点P)における
圧力を推定する。この点Pにおける推定圧力を、この明
細書においては、羽口の上流位置で通常測定される所謂
送風圧力に対して、「仮想の送風圧力」と呼ぶ。
【0032】図2に、仮想の送風圧力の望ましい推定方
法例の原理図を示す。同図は、朝顔部10の内壁であっ
て(3)式を満たす位置の4箇所に圧力測定器を取り付
けて測定した場合であって、各位置における圧力測定値
を用いて回帰線を引き、これを羽口軸4上まで外挿して
この点における圧力、即ち仮想の送風圧力Pb’を求め
る。このようにして求められた仮想の送風圧力Pb
と、上記4箇所の内最も高い位置における測定値P4
の差Pb’−P4を算出する。なお、上記最も高い圧力測
定位置と羽口軸4上との間の距離をΔLと表記する。こ
うして得られた圧力差Pb’−P4及び上記距離ΔL、並
びに操業中高炉の操業条件から求められる上記(1)式
中のε、μ、u、ρを、当該(1)式に代入してd
lを、即ち、操業時における炉下部の平均的な充填物粒
子径dlを求める。
【0033】一方、同じ高炉の安定操業期間中に、上記
圧力差Pb’−P4並びにε、μ、u、ρに対応するそれ
ぞれの値である圧力差(Pb’−P4ST並びにεST、μ
ST、uST、ρSTを、上記高炉操業時における方法に準じ
て求め、これらを用いて上記(2)式により、同じ高炉
の安定操業期間中における炉下部の平均的な充填物粒子
径(dlSTを求めておく。
【0034】こうして求められた、操業時における炉下
部の平均的な充填物粒子径dlと、安定操業期間中にお
ける炉下部の平均的な充填物粒子径(dlSTとの比、
l/(dlSTを算定する。
【0035】上述した圧力測定値からの各仮想の送風圧
力の演算は、同図中の仮想の送風圧力演算機6で行な
い、各仮想の送風圧力からの炉下部の平均的な各充填物
粒子径の演算及び上記充填物粒子径の比dl/(dlST
の演算は、同図中のdl/(dlST値演算機7で行な
う。そして、得られたdl/(dlST値により、炉況判
定を行ない、高炉操業を管理する。即ち、炉況判定指数
l/(dlST値が1を下回りそうになった場合には、
炉況不安定化の可能性有りと判断し、数種類の炉況立て
直しアクションの内から適宜選定し、そのアクションを
実施する。
【0036】炉況立て直しアクションとしては、次の方
法を適宜実施する。
【0037】装入コークスの性状コントロールを行な
う。例えば、コークス粒径を、コークス粒径調節機8
で、1.1〜1.2dc(但し、dcは現状装入してい
るコークス粒径である)に粒径調整を行なったコークス
を、図1に示したコークス中心装入装置9により炉中心
部に装入する。装入コークスの強度を上げたものを使
用する。例えば、ドラム強度で0.2〜1%程度強度を
上げたコークスを使用する。微粉炭の燃焼性向上アク
ションをとる。例えば、アッシュ含有率の低い微粉炭を
使用したり、微粉炭吹込み速度を脈動的に変化させて、
レースウェイシェルを破壊したりする。一次的に、微
粉炭吹込み量を減らして、炉下部通気性の改善を図る。
例えば、微粉炭吹込み比を5〜7%程度減少させる。
焼結粉の吹込みにより、焼結粉に含まれる約10%のC
aO分でレースウェイシェル層内面のSiO2及びAl2
3主体の高融点、高粘度スラグ層を溶解除去して、レ
ースウェイ周りの通気性を向上させる。低SiO2
有量の焼結鉱の使用により、焼結鉱の被還元性の向上
と、低スラグ比化により、また銑滓の分離・溶け落ち性
の改善により、軟化融着帯の通気性改善を図る。これら
の炉況立て直しアクションを、原料需給や生産工程計
画、及び合理化計画等の状況を勘案しつつ、効果的に実
施することにより、炉況を安定化させる。
【0038】なお、炉況立て直しアクションとして、
の装入コークスの強度を上げたものを使用する方法は、
この発明の課題解決の前提条件には、低強度コークスを
多量に使用することを上げているので、この立て直しア
クションの濫用は避け、最小限に抑えるべきである。
【0039】また、炉況立て直しアクション〜は、
それぞれ、高炉操業中において、吹込みのために準備さ
れている微粉炭の工程及び需給関係、アクション用の焼
結粉のストック及びそれへの切替え工程タイミング、低
SiO2含有量焼結鉱の需給工程等と生産計画、並び
に、アクションを要する緊急度等を総合的に考慮して、
アクションとしての採用可否を判断する。
【0040】次に、炉況判定の指標として、この発明で
導入した炉下部充填構造の充填物の平均的粒子径に基づ
く指標dl/(dlSTと、従来の炉下部の炉況判定指標
としての炉下部K値(Kl)とについて、炉況の判定精
度の比較をする。
【0041】図3に、高PCR且つ低強度コークスの多
量使用条件下における、高炉への微粉炭吹込み比(PC
R)と、炉下部K値(Kl)又はこの発明の炉下部の平
均的粒子径に基づく指標dl/(dlSTとのそれぞれの
関係を示す。PCRと指標d l/(dlSTとの間には相
関が認められ、PCRの増大につれて指標dl/(dl
STは低下するが、PCRと炉下部K値(Kl)との間に
は相関が認められない。即ち、PCRが増大して炉下部
充填構造の平均的粒子径が小さくなった場合でも、従来
の炉下部K値(Kl)には明確な変化が認められない。
【0042】図4に、同じく高PCR且つ低強度コーク
スの多量使用条件下における、指標dl/(dlSTと、
スラグインデックス((スラグの排出時間)/(メタル
の排出時間))との関係を示す。図11において上述し
た通り、高PCR且つ低強度コークスの多量使用条件下
において、Kl値とスラグインデックスとの間には相関
が認められなかったが、図4からわかるように、この発
明の指標dl/(dl STと、スラグインデックスとの間
には、強い相関が認められる。一般に、スラグインデッ
クスが過大になると、直接溶銑の生産率低下につながる
と共に、高炉操業の安定性が阻害される。
【0043】このように、この発明の指数の炉下部にお
ける充填構造の平均的粒子径についての指数dl
(dlSTを、炉況判定の指数として用いることによ
り、従来の炉下部K値(Kl)をもってしては把握でき
ない炉況の変化を感度良く検知することができる。
【0044】
【実施例】この発明を実施例により更に詳しく説明す
る。
【0045】高炉の実操業において、この発明の方法に
より炉況判定を行ない、その判定結果に基づき、所定の
操業アクションを実施したもの(実施例1)及び操業ア
クションをとるべきでないとの炉況判定が下されたもの
(実施例2,3)、並びに従来の炉下部K値(Kl)を
用いて炉況判定を行ない、判定結果に基づき操業アクシ
ョンを実施したもの(比較例)についての操業試験結果
について述べる。
【0046】試験対象高炉は、内容積:3223m3
実用高炉であり、送風温度:1200℃、酸素富化率:
3.5%の操業条件で試験を実施した。試験方法は、1
ヶ月当たりのスリップと吹抜けの合計発生回数で炉況の
安定性を評価した。ここで、スリップとは、高炉のスト
ックラインが0.5m以上変化した場合、そして吹抜け
とは、炉頂圧が0.05kg/cm2以上瞬時に変化し
た場合とした。図5〜図8に、各試験の結果を示す。同
図はいずれも、炉況判定の指数として、この発明におけ
る炉下部充填構造の平均的充填粒子径から導き出された
炉況判定指数d l/(dlSTと、従来の炉下部K値(K
l)とのそれぞれの経時変化を示し、これら経時変化の
それぞれに対するスリップと吹抜け回数との合計値の経
時変化を示すものである。なお、同図中、(Kl
STは、この対象高炉の安定操業継続期間における炉下部
K値(この明細書にて、「炉下部K値の基準値」とい
う)である。
【0047】実施例1:図5は、実施例1における試験
結果である。炉況判定指数dl/(dlSTが1に近づい
て来たので、粒径が1.1dcのコークスを炉に中心装
入する操業アクションを実施した場合である。その結
果、炉況は良好に保持された。なお、従来法により炉況
を判定すれば、Kl<(KlSTであったから、炉況は安
定しているとされる場合である。
【0048】実施例2:図6は、実施例2における試験
結果である。炉況判定指数dl/(dlSTが、安定して
1を上回って推移していたので、炉況不良対策の操業ア
クションは実施しなかった。そして、安定した炉況が継
続し、安定操業が行なわれた。しかしながら、従来法に
よる炉況判定によれば、Kl値が(KlSTを上回ってき
たので、炉況立て直しアクションを実施すべきところで
あったが、特別なアクションを実施しなくても、スリッ
プ及び吹抜け共に増加することなく、安定操業が継続さ
れた。
【0049】実施例3:図7は、実施例3における試験
結果である。炉況判定指数dl/(dlSTが、安定して
1を上回って推移していたので、炉況不良対策の操業ア
クションは実施しなかった。そして、安定した炉況が継
続し、安定操業が行なわれた。なお、従来法により炉況
を判定しても、Kl>(KlSTであったから、炉況は安
定しているとされる場合である。
【0050】比較例:図8は、比較例における試験結果
である。炉況判定指数dl/(dl STが1に近づき、更
に低下して1を下回ったが、Kl値が(KlSTを安定し
て下回っていたので、従来の炉況判定基準に従い、炉況
立て直しアクションを実施しなかった。ところが、炉況
判定指数dl/(dlSTが1を下回ったあたりから、ス
リップと吹抜けの回数が多くなり、炉況の悪化が明らか
になった。そこで、装入コークスの粒径を、1.2dc
に切り替え、炉に中心装入する操業アクションを実施し
て、炉況を立て直した。
【0051】以上の通り、この発明における炉下部充填
構造の平均的充填粒子径から導き出された炉況判定指数
l/(dlSTを用いることにより、炉況を不調に陥れ
ることなく、安定した高炉操業を行なうことができた。
また、従来の炉下部K値(K l)を炉況判定に用いた場
合には、炉況を不調に陥れる場合も有り得ることがわか
った。
【0052】
【発明の効果】以上述べた通り、この発明によれば、操
業中高炉の炉下部全域における通気・通液性を、迅速且
つ的確に把握することが可能となる。そして特に、一段
と要請が強まりつつある、高微粉炭吹込み比条件下にお
いて、低強度コークスの多量使用による高炉操業におい
て、炉況を迅速・的確に判定し、予知することができ
る。従って、炉況不安定時の炉況立て直しアクションを
より効果的に行なうことが可能とり、炉況が不安定状態
に陥ることを防止することができると共に、炉況不安定
状態に突入した場合でも、炉況の立て直しアクションを
迅速に実施することが可能となる。その結果、溶銑製造
コストの低下に大きく寄与することができる。このよう
な効果が発揮される高炉の安定操業方法を提供すること
ができ、工業上有益な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る高炉の安定操業方法の実施を説
明するための高炉断面及び装置の概念図である。
【図2】この発明において仮想の送風圧力を推定する望
ましい方法例を説明する原理図である。
【図3】高PCR且つ低強度コークスの多量使用条件下
における、高炉への微粉炭吹込み比(PCR)と、炉下
部K値(Kl)又はこの発明の炉下部の平均的粒子径に
基づく指標dl/(dlSTとのそれぞれの関係を示すグ
ラフである。
【図4】高PCR且つ低強度コークスの多量使用条件下
における、指標dl/(dlSTと、スラグインデックス
((スラグの排出時間)/(メタルの排出時間))との
関係を示すグラフである。
【図5】実施例1における、炉況判定指数dl/(dl
STと、炉下部K値(Kl)とのそれぞれの経時変化を示
すと共に、これら経時変化のそれぞれに対するスリップ
と吹抜け回数との合計値の経時変化を示すグラフであ
る。
【図6】図5に準じた、実施例2におけるグラフであ
る。
【図7】図5に準じた、実施例3におけるグラフであ
る。
【図8】図5に準じた、比較例におけるグラフである。
【図9】(a)は炉の上部K値(Ku)、中央部K値
(Ks)及び下部K値(Kl)の模式的説明図であり、
(b)は微粉炭吹込み比(PCR)とKu、Ks及びKl
との関係を示すグラフである。
【図10】炉の中心、中間及び周辺部のそれぞれの部位
における−5mm粒径コークスの粉率を、オールコーク
ス操業時と高PCR操業(PCR180〜230kg/
t)時とについて比較試験調査した結果を示すグラフで
ある。
【図11】高PCR高炉操業において低強度コークスを
多量に使用した場合における、炉下部K値(Kl)とス
ラグインデックスとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 高炉炉体 2、3 圧力検出器 4 羽口軸 5 ストックライン 6 仮想の送風圧力演算機 7 dl/(dlST値演算機 8 コークス粒径調節機 9 コークス中心装入装置 10 朝顔部 11 融着帯 12 滴下帯 13 炉芯 14 レースウェイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有山 達郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 村井 亮太 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 後藤 和也 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 下村 昭夫 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 早坂 祥和 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4K012 BD00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操業中高炉の炉下部における送風圧力の
    仮想低下量を求め、この仮想低下量を用いて、当該炉下
    部の充填物粒子径を推定すると共に、 予め、当該高炉の安定操業中に、当該炉下部における送
    風圧力の仮想低下量を求め、この仮想低下量を用いて、
    当該高炉の安定操業中における炉下部の充填物粒子径を
    推定しておき、 こうして推定された前記操業中高炉の炉下部の充填物粒
    子径と、当該高炉の前記安定操業中における炉下部の充
    填物粒子径との比を、当該高炉の操業安定性の指標とし
    て用いることを特徴とする、高炉の安定操業方法。
  2. 【請求項2】 前記操業中高炉の炉下部における送風圧
    力の仮想低下量を求める方法は、操業中高炉の羽口の上
    方位置であって、高炉朝顔部に属する2点以上の所定高
    さ位置の炉内壁近傍における圧力を測定し、得られた当
    該2点以上の位置における圧力測定値を用いて当該羽口
    軸上における仮想の送風圧力を求め、得られた当該仮想
    の送風圧力Pb’と、前記2点以上の圧力測定点の内最
    も高い位置における圧力測定値Pminとの圧力差Pb’−
    minを算出し、この圧力差Pb’−Pminを、前記送風
    圧力の仮想低下量とする方法であり、 そして、前記送風圧力の仮想低下量に応じた、前記操業
    中高炉の炉下部の充填物粒子径を推定する方法は、前記
    圧力差Pb’−Pminと、前記高炉の操業中データーに基
    づく数値とを、下記(1)式に代入して、炉下部におけ
    る平均的な充填物粒子径dlを算出して推定する方法で
    あり、 一方、前記高炉の安定操業中の炉下部における送風圧力
    の仮想低下量については、予め、前記圧力差Pb’−P
    minに相当する、当該高炉の安定操業中における圧力差
    (Pb’−PminSTを求めておき、当該圧力差(Pb
    −PminST及び当該高炉の安定操業中における操業デ
    ーターに基づく数値とを、下記(2)式に代入して、当
    該高炉の安定操業中の炉下部における平均的な充填物粒
    子径(dlS Tを算出して推定することを特徴とする、
    請求項1記載の高炉の安定操業方法。ここで、上記
    (1)及び(2)式は、次の通りである。 (Pb’−Pmin)/ΔL ={150(1−ε)2μu}/ε3l 2 +{175(1−ε)ρu2}/ε3l ‥‥‥‥‥‥(1) (Pb’−PminST/ΔL ={150(1−εST2μuST}/εST 3(dlST 2 +{175(1−εST)ρuST 2}/εST 3(dlST ‥‥‥(2) 但し、 Pb’−Pmin、(Pb’−PminST:それぞれ操業時及
    び安定操業時の羽口と朝顔部最上圧力測定位置との間の
    圧力差(kg/cm2) ΔL:羽口軸上と、その上方の朝顔部に属する2点以上
    の炉内壁近傍における圧力測定点の内最も高い位置にお
    ける圧力測定位置との距離(m) ε、εST:それぞれ操業時及び安定操業時の炉下部空隙
    率(−) μ:ボッシュガス粘度(Pa・s) u、uST:それぞれ操業時及び安定操業時のボッシュガ
    ス速度(m/s) ρ:ボッシュガス密度(kg/m3) dl、(dlST:それぞれ操業時及び安定操業時の炉下
    部の充填構造を構成する構成物の平均的な充填粒子径
    (m)
  3. 【請求項3】 前記操業中高炉の炉下部の充填物粒子径
    と、前記高炉の安定操業中における炉下部の充填物粒子
    径との比が、1未満になることが予想されるときに、炉
    況不調発生の可能性があるとみなし、少なくとも1の炉
    況立て直しアクションをとることを特徴とする、請求項
    1又は請求項2記載の高炉の安定操業方法。
  4. 【請求項4】 前記高炉の操業中又は当該高炉の安定操
    業中における炉下部の送風圧力の仮想低下量を求める場
    合の、羽口より上方における圧力測定点の位置は、当該
    羽口から当該高炉のストックラインまでの距離h0との
    間に、下記(3)式: h=kh0 0.26<k<0.33 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(3) 但し、 h :羽口から圧力測定点までの距離(m) h0 :羽口からストックラインまでの距離(m) の関係を満たすように設定することを特徴とする、請求
    項1から請求項3のいずれかに記載の高炉の安定操業方
    法。
JP2002114476A 2002-04-17 2002-04-17 高炉の安定操業方法 Pending JP2003306708A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002114476A JP2003306708A (ja) 2002-04-17 2002-04-17 高炉の安定操業方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002114476A JP2003306708A (ja) 2002-04-17 2002-04-17 高炉の安定操業方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003306708A true JP2003306708A (ja) 2003-10-31

Family

ID=29396271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002114476A Pending JP2003306708A (ja) 2002-04-17 2002-04-17 高炉の安定操業方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003306708A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012172222A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Nippon Steel Corp 高炉操業特徴量演算装置、高炉操業特徴量演算方法及びプログラム
JP2012172221A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Nippon Steel Corp 高炉操業状態制御システム、操業制御装置、高炉操業状態制御方法およびプログラム
CN115466810A (zh) * 2022-10-12 2022-12-13 广东韶钢松山股份有限公司 一种风口布局调控方法及装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012172222A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Nippon Steel Corp 高炉操業特徴量演算装置、高炉操業特徴量演算方法及びプログラム
JP2012172221A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Nippon Steel Corp 高炉操業状態制御システム、操業制御装置、高炉操業状態制御方法およびプログラム
CN115466810A (zh) * 2022-10-12 2022-12-13 广东韶钢松山股份有限公司 一种风口布局调控方法及装置
CN115466810B (zh) * 2022-10-12 2024-01-05 广东韶钢松山股份有限公司 一种风口布局调控方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104212924B (zh) 一种高炉气流分布的检测方法
EP0827554B1 (en) Stable operation of a smelter reactor
JP2003306708A (ja) 高炉の安定操業方法
JP2015028209A (ja) 高炉塊状帯のガス流速および還元負荷の推定方法
US8192521B2 (en) Method of suppressing slag foaming in continuous melting furnace
JP2007186759A (ja) 高炉操業方法
JP2021080556A (ja) 高炉の炉況判断方法、高炉の炉況判断装置、及び高炉の炉況判断方法のプログラム
JP3589016B2 (ja) 高炉操業方法
JP7111277B1 (ja) 溶融物の液面高さの検出方法および検出装置、ならびに竪型炉の操業方法
WO2022168557A1 (ja) 液体の液面高さの検出方法および検出装置、溶融物の液面高さの検出方法および検出装置、ならびに竪型炉の操業方法
JP4778351B2 (ja) 高炉操業方法
WO2022168503A1 (ja) 溶融物高さの検出方法および溶鉱炉の操業方法
JP2970460B2 (ja) 高炉の操業方法
JPH11323412A (ja) 高炉炉熱低下検知方法
WO2023199551A1 (ja) 高炉の操業方法
JPH0978111A (ja) 高炉操業法
KR20230124065A (ko) 액체의 잔류량 검출 방법 및 검출 장치, 용융물의 잔류량검출 방법 및 검출 장치, 그리고 수형 노의 조업 방법
JP3238037B2 (ja) 高炉の操業法
JP3380599B2 (ja) 高炉炉芯部の活性度検出方法
JP2921392B2 (ja) 高炉の操業方法
JP3994808B2 (ja) 高炉への燃料吹き込み操業方法
JP2931497B2 (ja) 高炉の操業方法
CN116761900A (zh) 熔融物高度的检测方法和熔矿炉的操作方法
JPH0136523B2 (ja)
TW202302864A (zh) 液體殘留量的檢測方法及檢測裝置、熔融物殘留量的檢測方法及檢測裝置、立式爐的操作方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040826

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051004

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060214

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060921

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20070129