JPS62179577A - インキ組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は新規なインキ組成物に関するものである。更に
、本発明は、熱硬化性樹脂に適した耐久性のあるインキ
組成物に係るものであり、特にメラミン樹脂製の食器や
什器の絵付けをする場合に好適なインキ組成物である。

［従来の技術］ 従来から、食器に絵付をする場合１通常は、模様を印刷
した絵付フォイルを食器の表面等に圧着し、更にその上
にコーティング処理を施している。

従って１食器等の製造には、成形、絵付けおよびコーテ
ィングの３工程が必要であり、工程が煩雑で手数が掛か
ると共に、別途に調製した絵付フォイルを使用する必要
があり不便である。

［発明が解決しようとする問題点コ 従来の絵付フォイルを使用した模様は、耐久性や耐煮沸
性などが低く、苛酷な条件下で使用すると、膨れやみか
ん肌を生じ、剥離するという欠点が有った・ 本発明は、これらの欠点を除去するためになされたもの
であり、メラミン樹脂やその他の硬質材料に、低廉なコ
ストで簡単に絵付けを行なうことができる耐久性インキ
組成物を提供することを目的とするものである。

更に゛、本発明は、粘度を適宜に調整でき、ゲル化し難
く、かつ印刷に使用する場合にドクターブレード等の金
属部材を腐食することのない取扱い容易なインキ組成物
を提供することを目的とするものである。

ｃ問題点を解決するための手段］ 本発明のインキ組成物は下記の配合からなるものである
。

メラミンベンゾグアナミン 共縮合物　２０〜４０重量部 Ｃ，〜〜グリコール　　　　　２０〜４０重量部メタク
リル酸−２− ヒドロキシエチル　　５〜ｌＯ重量部 顔　　　料　　　　　　　　　　　　　　０．５〜　５
重量部エチレングリコールまたは ポリエチレングリコール　５〜１０重量部上記のメラミ
ンベンゾグアナミン共縮合物および後記の変性メラミン
樹脂とじては、例えば、樹脂コーティング用グレーズと
して市販されているものが好適である。メラミンベンゾ
グアナミン共縮合物の量が２０重量部よりも少ないとイ
ンキ組成物の接着力が低下し好ましくない。一方、メラ
ミンベンゾグアナミン共縮合物の量が４０ｉ量部を越え
ると１組成物が固くなり粘稠性がなくなるのでやはり好
ましくない。

前記Ｃ３〜Ｃ６グリコールとしては、プロピレングリコ
ール、ブタンジオール、ペンタンジオールおよびヘキサ
ンジオールを適宜に使用できるが、その内、ｌ、２−ブ
タンジオール、１．３−ブタンジオール、１．４−ブタ
ンジオールおよび１．５−ペンタンジオールなどが好適
である。また、ヘキサンジオールを使用する場合には、
インキ組成物が結晶化する傾向があるので、組成物を加
温することが必要である。

Ｃ３〜Ｃ６グリコールの使用量は前記の通りであるが、
Ｃ３〜Ｃ６グリコールがこの量よりも少ないと、インキ
組成物の脆くなり、硬化に際し亀裂が生じ易くなる。ま
た、前記の量よりも過剰に使用すると、インキ組成物の
粘度が過度に低くなるので好ましくない。

また、本発明のインキ組成物においては、メタクリル酸
−２−ヒドロキシエチルを配合しているので、インキ組
成物を使用して形成した絵柄は、光沢が良好であり、か
つ被膜が強靭でクラックを生ずることがない。

顔料としては、アゾ系顔料、ツタロシアニン系顔料、ア
ントラキノン系顔料、その他＃酸性および耐アルカリ性
の無機顔料を使用目的に応じて適宜に選択して用いるこ
とが出来る。

また、前記インキ組成物は本来粘稠な液体であるが、５
〜１０重量部のエチレングリコールまたはポリエチレン
グリコールを添加することによって、粘度を適宜に調整
することができ、かつインキ組成物のゲル化を防止し、
組成物の保存期間が延長される。

更に、上記組成物の被塗布面に対する付着性を一層良好
にするために、１０〜２０重量部の変性メラミン樹脂お
よび２０〜４Ｏｉ量部のフルフリルアルコールからなる
混合物を、前記インキ組成物１００重量部に対して約３
０〜５０重量部添加することも可能である。

前記インキ組成物は、筆、ローラー、吹付け。

型押し、シルクスクリーン印刷など適宜の方法で食器等
に付与すればよい。

上記のインキ組成物を使用して所望の図柄等を描いた後
、加熱乾燥することによって硬化させることができる。

［作用］ 本発明のインキ組成物は、完全に重合して三次元構造に
なる前の、可溶可融性の中間重合物の状態にある熱硬化
性の樹脂を利用した組成物を用いたものであり、それに
より図柄等を描き、被塗布面上で樹脂の立体構造への最
終重合を行なわせるものである。この最終重合（硬化）
は熱による焼付けである。

〔実施例］ 以下の配合によりインキ組成物を調製した。

メラミンベンゾグアナミン 共縮合物　　３０ｇ １．３−ブタンジオール　　　　　３０ｇハンザエロー
（顔料）　　　　　　　　２ｇメタクリル酸−２− ヒドロキシエチル　　Ｌｏｇ エチレングリコール　　　　　　　５ｇ上記組成物を用
いて、メラミン樹脂製の皿に模様を描いた。その後１３
０〜１４０　’Ｃで３０分間加熱乾燥を行なった。

一方、上記と同様の皿に絵付ホイルを圧着し、グアナミ
ン変性グレーズを用いて、常法によりコーティング処理
を施し対照例とした。上記のようにして調製した試料に
ついて１次の通り試験を行なって、＃煮沸性、変色、退
色などを観察した。

〔試験方法〕

試料を下記の試験液中で７時間煮沸し、その後１７時間
そのまま浸漬する。この試験を４０日間反復した。

試験液（１）：ｌ〜３０日目まで ２文の水にクレンザ−を加え、更にＮａＯＨ２０ｇを加
えてＸＡ製した。

試験液（２）：３１〜４０日目 ２文の水にＮａＯＨを４０ｇ加えて調製した。

〔試験結果〕

試験結果は以下の第１表の通りである。

第１表 評価　Ｏ：変化なし　Ｘ＝！’Ｉ＃　　Ｏｒ＝みかん肌
Ｄｃ＝退色　　　Ｂｌ＝膨れ ［発明の効果］ 以上の通り、本発明のインキ組成物を使用して絵付けを
行なった試料は、従来の絵付フォイルを使用したものに
比較して、耐久性に優れ、絵柄が剥離し難く、かつ膨れ
やみかん肌などが生じないという利点を有する。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）メラミンベンゾグアナミン共縮合物２０〜４０重
   量部、Ｃ＿３〜Ｃ＿６グリコール２０〜４０重量部メタ
   クリル酸−２−ヒドロキシエチル５〜１０重量部、顔料
   ０．５〜５重量部およびエチレングリコールまたはポリ
   エチレングリコール５〜１０重量部からなるインキ組成
   物。
2. （２）前記Ｃ＿３〜Ｃ＿６グリコールが、プロピレング
   リコール、ブタンジオール、ペンタンジオールおよびヘ
   キサンジオールの群から選ばれた少なくとも１つの化合
   物である特許請求の範囲第１項に記載のインキ組成物。
3. （３）１０〜２０重量部の変性メラミン樹脂および２０
   〜４０重量部のフルフリルアルコールからなる混合物を
   、前記インキ組成物１００重量部に対して約３０〜５０
   重量部添加してなる特許請求の範囲第１項または第２項
   に記載のインキ組成物。