JPS62178612A - 護岸の吸出防止工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、護岸工事において埋立土砂の吸出防止を行う
工法に関する。

〔従来の技術〕

アスファルトマットはアスファルト、石粉（フィラー）
、砂、砕石の混合物を陸上においてプレキャストしてマ
ット状にしたものであり、若干の補強材が入っている。

このアスファルト？ｆＢ合物は空げきがなく高温で流動
性があり、締固めの必要がな（、水密性、たわみ性を有
し、構造物として必要な諸強度および比重が比較的大で
あり、特定な配合のものはコンクリートや割石等との摩
擦系数が大きいなどの優れた特性を有する。

そこで、かかるアスファルトマットの利用法として例え
ば、第３図、第４図に示すような海１に面した堤体２を
設けるようなものでは、この堤体２が直接外海に面し、
高温を受けるので、テトラポット３を複数層配設し、さ
らに幅広い捨石基礎４の層があっても浸入する〆汚水に
よって背面の埋立土砂５を吸出すおそれがある。そこで
、背面にアスファルトマツトロを敷設して埋立土砂５の
１ｍえいを防止することが行なわれている。

図中２ａは堤体２の底版コンクリート、７はその下の基
礎コンクリート、８は埋立土砂５上に施工された道路を
示す。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前記アスファルトマツ１へ６ののり先は、少し基礎地盤
に沿って延ばし、天端のコンクリ−１・堤体との継目は
サントマスチックを舗設して水密性を確保するように留
意し、かつマツトロの左右端相互は１．０ｍ程度の重ね
合せを行っている。

このようにした場合、アスファルトマツトロ自体はかな
りの水密性があり、その＆１ｉｌ１部もしっかりと水密
に押えられているので完全な不透水層が形成されること
になる。

しかし、このような構造では堤体２の断面の安定性を確
保するため設計時の残留水位は２／３　（１−（ＷＬ−
ＬＷＬ）となる。

ＨＷＬ：満潮時の水位 ＬＷＬ　：干潮時の水位 これに対し、不透水層とせずに透水層とした場合には残
留水位は１／３　　（ＨＷＬ−ＬＷＬ）でよく、この方
が堤体２の断面を小さく形成でき、経済的である。例え
ば堤体２をケーソンを用いて造成する場合などは小さな
ケーソンですむ。

また、完全な不透水層があると埋立地内の水質も悪化す
る。

本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、必要に応
じて透水部分を適宜簡単に設けられる護岸の吸出防止工
法を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は前記目的を達成するため、提体下方で、埋立土
砂中に、吸出防止用のアスファルトマットを敷設する場
合において、隣接するアスファルトマットは間隔を存し
、ここに保護網で表面を被覆した透水材を配設すること
を要旨とするものである。

〔作用〕

本発明によれば、透水材で形成される通水層があるので
残留水位が少なくてすみ経済的であり、埋立地内の水質
悪化のおそれもない。

また、透水能力はアスファルトマット間の比率を調整す
ることにより自由に設定でき、しかも透水材は保護網に
より耐久性の大きいものとなる。

〔実施例〕

以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明する。

第１図は本発明の護岸の吸出防止工法の１実施例を示す
斜視図、第２図は同上要部の縦断側面図で、図中６はア
スファルトマットを示す。

このアスファルトマツトロは埋立土砂の吸出防止用とし
て、前記第３図、第４図に示すように堤体２下で埋立土
砂５中に敷設されるが、その詳細は前述の通りなので省
略する。

このアスファルトマツトロを敷設するに際し、相隣接す
るマット６同士適当な間隔を存するものとし、この場所
に表面を保護網９で被覆した透水材１０を配設した。

これらの材料は特に限定はないが、−例として透水材１
０としては繊維系のもので樹脂を適宜固めたものなどが
考えられる。また、保護網９としては割りと枡目の大き
なナイロン製ネットやワイヤーメツシュ等の金属型ネッ
トなどが好適である。

この透水材１０と保護網９の両者を一体としてマット状
に形成したものを作成し、その端部を予め敷設すべきア
スファルトマツ］・６の端部下面に取付けておく。この
取付方法としては、マノトロを成形する際の溶着などが
考えられる。そして、該アスファルトマツトロをクレー
ン等で水平に吊下げて敷設する際に、この透水材１０と
保護網９とのマット体を同時に吊下げ敷設する。なお、
他の一方の端のアスファルトマツトロは固定せずに単に
載置するだけでよい。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明の護岸の吸出防止工法は、提体
下方で、埋立土砂中に、吸出防止用のアスファルトマッ
トを敷設する場合において、簡単に必要分だけ透水層を
形成することができる。これにより、設計時の残留水位
を低（見梼もることができ、堤体の断面が小さくてすむ
など経済的なものである。

また、埋立地内の水質悪化を防止でき、しかも配設され
る透水材は保護網により耐久性の大きいものとなり、ま
たマット状である程度１があるのでＪｆｆｉ工性もよい
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の護岸の吸出防止工法の１天絡例を示す
斜視図、第２図は同上要部の紺断側面図、第３図は吸出
防止工の一般例を示す縦断側面図、第・１図は同上要部
の拡大縦断側面図である。 ■　・・・ン毎　　　　　　　　　　　　　　　　　２
　・・・１．５一体２．１・・・底版コンクリート ３・・・テトラポット　　４・・・捨石基礎５・・・埋
立土砂　　　　６・・・アスファルトマット７・・・基
礎コンクリート ８・・・道路　　　　　　９・・・保護網１０・・・透
水材 出願人　　日本海上工事株式会社 第１図 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）提体下方で、埋立土砂中に、吸出防止用のアスフ
   ァルトマットを敷設する場合において、隣接するアスフ
   ァルトマットは間隔を存し、ここに保護網で表面を被覆
   した透水材を配設することを特徴とする護岸の吸出防止
   工法。
2. （２）透水材はマット状で、予めアスファルトマットの
   端に端を取付け、アスファルトマットと同時に吊下げ敷
   設される特許請求の範囲の第１項記載の護岸の吸出防止
   工法。