JPS6217582B2 - - Google Patents

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JPS6217582B2
JPS6217582B2 JP9368779A JP9368779A JPS6217582B2 JP S6217582 B2 JPS6217582 B2 JP S6217582B2 JP 9368779 A JP9368779 A JP 9368779A JP 9368779 A JP9368779 A JP 9368779A JP S6217582 B2 JPS6217582 B2 JP S6217582B2
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JP
Japan
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trichloroethanol
chloroform
water
sulfuric acid
methacrylic acid
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Application number
JP9368779A
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JPS5618941A (en
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Mutsuo Kataoka
Juji Shin
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPS5618941A publication Critical patent/JPS5618941A/ja
Publication of JPS6217582B2 publication Critical patent/JPS6217582B2/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2・2・2−トリクロロエチルメタク
リラートの製造に関するものである。更に詳しく
はメタクリル酸と2・2・2−トリクロロエタノ
ールとから高純度の2・2・2−トリクロロエチ
ルメタクリラートを収率よく製造する方法を提供
しようとするものである。
2・2・2−トリクロロエチルメタクリラート
を重合させて得られるホモポリマーないし、2・
2・2−トリクロロエチルメタクリラートと他の
モノマーとを原料として、重合させて得られるコ
ポリマーは感放射線材料として非常に有用なもの
である。例えばポリ(2・2・2−トリクロロエ
チルメタクリラート)は高感度、高分解能の電子
線レジストとして超LSIやLSI等の製造に使用し
得る。上記ホモポリマーないしコポリマーの原料
として2・2・2−トリクロロエチルメタクリラ
ートは重要である。
従来2・2・2−トリクロロエチルメタクリラ
ートはメタクリロイルクロリドと2・2・2−ト
リクロロエタノールとの反応により製造できるこ
とが知られている。
この方法は、原料の一つであるメタクリロイル
クロリドが極めて催涙性の取扱い難い原料であ
り、かつメタクリル酸から酸塩化物への変換反応
を経て製造しなければならず、価格も高くなると
いう難点を有している。
本発明者らは、このような欠点を有する従来法
に代えて、安価に入手し得るメタクリル酸と、
2・2・2−トリクロロエタノールとから直接
2・2・2−トリクロロエチルメタクリラートを
製造する方法について鋭意検討した結果、本発明
方法に到達した。
即ち本発明は2・2・2−トリクロロエタノー
ルとメタクリル酸とを濃硫酸または発煙硫酸の存
在下に反応せしめ、反応後反応混合物を金属炭酸
塩または金属重炭酸塩ないし、それらの水溶液と
接触せしめ、反応混合物中のメタクリル酸および
硫酸を除去し、得られた2・2・2−トリクロロ
エチルメタクリラートと2・2・2−トリクロロ
エタノールとを含有する混合物をアルカリ金属水
酸化物およびアルカリ土類金属水酸化物から成る
群から選ばれた少くとも一種(以下水酸化アルカ
リと略す)の水溶液と接触せしめ、2・2・2−
トリクロロエタノールを除去することを特徴とす
る2・2・2−トリクロロエチルメタクリラート
の製造方法である。
2・2・2−トリクロロエタノールとメタクリ
ル酸との反応混合物を本発明に示された処理をす
ることなく、直接蒸留精製操作を行なつた場合に
は、2・2・2−トリクロロエタノールとメタク
リル酸との沸点が2・2・2−トリクロロエチル
メタクリラートの沸点に近いため、純粋な2・
2・2−トリクロロエチルメタクリラートを収率
よく得ることは困難である。
本発明方法は未反応のメタクリル酸と、2・
2・2−トリクロロエタノールとを別の段階にお
いて分離するので、おのおのの回収、再使用をす
る上で有利と考えられる。
本発明で2・2・2−トリクロロエタノールと
メタクリル酸とを反応させるに際し、両者の量比
は特に限定されるものではないが、2・2・2−
トリクロロエタノールがメタクリル酸よりも非常
に高価であるので、2・2・2−トリクロロエタ
ノールの損失が少ない方法が好ましく、回収ロス
等の点から2・2・2−トリクロロエタノールに
対しメタクリル酸を量論量以上用いる方が好まし
いが、特に限定されるものではない。さらに好ま
しくは、2・2・2−トリクロロエタノールに対
し2〜10倍モルのメタクリル酸が反応に供せられ
る。
本発明のエステル化に用いられる触媒は濃硫酸
または発煙硫酸である。
従来カルボン酸のアルコールによるエステル化
反応の触媒として、塩酸、リン酸等の鉱酸、ある
いはP−トルエンスルホン酸等の有機酸、さらに
は三フツ化ホー素エーテラート等が用いられるこ
とはよく知られている。しかしながらこれらの触
媒は着色成分その他副生成物の生成が多く、かつ
2・2・2−トリクロロエチルメタクリラートの
収率が劣るという欠点がある。また本発明の触媒
を使用すると、前述のメタクリロイルクロリドを
原料とする方法において通常用いられるヒドロキ
ノン等の重合禁止剤を用いる必要がないという利
点も有する。
本発明で用いる濃硫酸は90〜100%濃度のもの
が好ましく用いられ、また発煙硫酸は遊離無水硫
酸の濃度が0〜50%のものが好ましく用いられ
る。
本発明で用いる濃硫酸または発煙硫酸の量は特
に限定されるものではなく、エステル化反応で生
成する水を除くに足る量であれば特に問題はな
い。メタクリル酸が2・2・2−トリクロロエタ
ノールに対して量論量以上の場合は2・2・2−
トリクロロエタノールの0.1〜10倍量(重量比)
の濃硫酸ないし発煙硫酸が好ましく用いられる。
逆にメタクリル酸が2・2・2−トリクロロエタ
ノールに対して量論量未満の場合はメタクリル酸
の0.1〜10倍量(重量比)の濃硫酸ないし発煙硫
酸が好ましく用いられる。
本発明でエステル化反応の反応時間は当然のこ
とながら、反応条件、例えば用いる濃硫酸または
発煙硫酸の量や、反応温度、原料の量比等により
異なるが、通常1〜100時間が採用される。また
反応温度も特に限定されるものではないが0〜
100℃に通常設定される。
さらに本発明では2・2・2−トリクロロエタ
ノールとメタクリル酸とを反応せしめた後、反応
混合物をまず金属炭酸塩または金属重炭酸塩ない
しそれらの水溶液と接触せしめることを特徴とし
ている。金属炭酸塩または金属重炭酸塩として
は、アルカリ金属、アルカリ土類金属その他種々
の金属の炭酸塩または重炭酸塩として知られる化
合物が用いられる。好ましくはアルカリ金属また
はアルカリ土類金属の炭酸塩または重炭酸塩が用
いられ、中でも炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリ
ウムが特に好ましく用いられる。これらの金属炭
酸塩または重炭酸塩は1種でも2種以上の併用で
も良い。
本発明で用いる金属炭酸塩または金属重炭酸塩
の量は特に限定されるものではないが、反応混合
物中のメタクリル酸および硫酸を除去するに足り
る量でればよく、好ましくはメタクリル酸および
硫酸の各当量の和に相当する当量の1.1〜1.5倍相
当量が用いられる。
本発明で、反応混合物を金属炭酸塩または金属
重炭酸塩ないし、それらの水溶液と接触させる方
法は特に限定されるものではなく、反応混合物と
該金属塩ないし該金属塩の水溶液とが効率よく接
触できる方法であればいずれの方法でもよい。例
えば撹拌羽根による撹拌方式や振とう方式、ある
いはパイプミキサー方式等がいずれも好ましく用
いられる。接触操作の後、静置過あるいは遠心
分離等の方法により層分離せしめ、2・2・2−
トリクロロエチルメタクリラートと2・2・2−
トリクロロエタノールを含有する層が分離分別さ
れる。
尚、本発明で反応混合物を金属炭酸塩または金
属重炭酸塩ないしそれらの水溶液と接触せしめる
前に、水と接触させて混合物中に存在する硫酸を
大部分水層に抽出除去してもよい。この場合はそ
の後に用いる炭酸塩ないし重炭酸塩の量が少なく
てすむという利点が生ずる。従つて好ましく用い
られる炭酸塩ないし重炭酸塩の量は先に示した好
ましい量から水接触により除かれる硫酸分をさし
引いた相当量になる。
上記の通り、反応混合物中のメタクリル酸およ
び硫酸を除去し得られた2・2・2−トリクロロ
エチルメタクリラートと2・2・2−トリクロロ
エタノールとを含有する混合物を、本発明では次
に水酸化アルカリ水溶液と接触せしめ、2・2・
2−トリクロロエタノールが除去される。この際
の処理温度は比較的低い方が好ましく、特に30℃
以下が好ましい。温度が高すぎるとアルカリによ
る2・2・2−トリクロロエチルメタクリラート
の加水分解が惹起される。
本発明に言う水酸化アルカリとしてはアルカリ
金属またはアルカリ土類金属の水酸化物が包含さ
れる。即ち水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシ
ウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、
水酸化ストロンチウム、水酸化バリウム等が使用
できる。特に好ましくは水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムが用いられる。これらの水酸化アルカ
リは1種でも2種以上の併用でも良い。
本発明で用いる水酸化アルカリ水溶液の濃度は
特に限定されるものではないが、2N以下の濃度
が好ましく用いられる。また用いる水酸化アルカ
リの量は混合物中に存在する2・2・2−トリク
ロロエタノールの当量以上であればよく、好まし
くは、2・2・2−トリクロロエタノールの1.1
〜1.5倍モルが用いられる。
本発明で、メタクリル酸および硫酸を除いた
2・2・2−トリクロロエチルメタクリラートと
2・2・2−トリクロロエタノールとを含有する
反応混合物を水酸化アルカリ水溶液と接触せしめ
る方法は特に限定されるものではなく、該混合物
と水酸化アルカリ水溶液が効率よく接触できる方
法であればいずれの方法でもよい。例えば撹拌羽
根による撹拌方式や、振とう方式あるいはパイプ
ミキサー方式等が用いられる。
該混合物と水酸化アルカリとを接触させた後、
静置あるいは遠心分離等の方法により2・2・2
−トリクロロエチルメタクリラートを含有する非
水層と水層とを層分離し、分別することにより、
硫酸、未反応のメタクリル酸および2・2・2−
トリクロロエタノールを含有しない、2・2・2
−トリクロロエチルメタクリラートよりなる非水
液が得られる。該非水液より通常の乾燥、蒸留等
の精製操作をほどこすことにより、純枠な2・
2・2−トリクロロエチルメタクリラートが得ら
れる。
尚、本発明で、2・2・2−トリクロロエタノ
ールとメタクリル酸との反応混合物を金属炭酸塩
または金属重炭酸塩ないし、それらの水溶液と接
触せしめる前ないし、接触せしめている間に水と
混合しない有機溶剤を加えてもよい。また該炭酸
塩または重炭酸塩ないしそれらの水溶液と接触せ
しめ、反応混合物中のメタクリル酸および硫酸を
除去し、得られた2・2・2−トリクロロエチル
メタクリラートおよび2・2・2−トリクロロエ
タノールを含有する混合物を水酸化アルカリ水溶
液と接触せしめる前ないし接触せしめている間に
水と混合しない有機溶剤を加えてもよい。
該有機溶剤としては石油エーテル、石油ベンジ
ン、シクロヘキサン等の炭化水素類、塩化メチレ
ン、クロロホルム、トリクレン等の塩素化炭化水
素類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素
類、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類、
ジエチルエーテル等のエーテル類が好ましく用い
られる。
以下実施例により本発明を詳述するが本実施例
は本発明を制限するものではない。
実施例 1 メタクリル酸6.9g、2・2・2−トリクロロ
エタノール10g、96%硫酸20gを混合し、室温で
2日間撹拌した。反応混合物を氷30g中に注ぎ水
100mlを加えた後クロロホルム100mlで抽出した。
クロロホルム層をビーカーにとり水40mlを加え撹
拌下に炭酸水素ナトリウム3.3gを加えさらに30
分間撹拌した。クロロホルム層をとり、20℃以下
で1N水酸化ナトリウム水溶液30mlで洗浄した。
水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後クロ
ロホルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸留した。76
−78℃/10Torr8.1g(56%)の2・2・2−ト
リクロロエチルメタクリラートが得られた。分析
値を示す。
C(%) H(%) Cl(%) 実測値 33.09 3.17 48.71 計算値C6H7O2Cl3 33.14 3.24 48.91 実施例 2 メタクリル酸8.6g、2・2・2−トリクロロ
エタノール10.0g、96%硫酸40gを混合し室温で
18時間撹拌した。反応混合物を氷60g中に注ぎ、
水50mlを加えた後、クロロホルム100mlで抽出し
た。
クロロホルム層をビーカーにとり水50mlを加え
撹拌下に炭酸水素ナトリウム8.0gを加えさらに
30分間撹拌した。クロロホルム層をとり、20℃以
下で1N水酸化ナトリウム水溶液30mlで洗浄し
た。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後
クロロホルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸留し
た。76−78℃/10Torr8.8g(60%)の2・2・
2−トリクロロエチルメタクリラートが得られ
た。
実施例 3 メタクリル酸11.6g、2・2・2−トリクロロ
エタノール10.0g、96%硫酸30gを混合し室温で
18時間撹拌した。反応混合物を氷50g中に注ぎ、
水70mlを加えた後クロロホルム100mlで抽出し
た。
クロロホルム層をビーカーにとり、水100mlを
加え撹拌下に炭酸水素ナトリウム11gを加えさら
に30分間撹拌した。クロロホルム層をとり、20℃
以下で1N水酸化ナトリウム水溶液30mlで洗浄し
た。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後
クロロホルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸留し
た。76−78℃/10Torr9.6g(66%)の2・2・
2−トリクロロエチルメタクリラートが得られ
た。
実施例 4 メタクリル酸17.3g、2・2・2−トリクロロ
エタノール10.0g、96%硫酸30gを混合し、室温
で18時間撹拌した。反応混合物を氷50g中に注
ぎ、水70mlを加えた後クロロホルム100mlで抽出
した。クロロホルム層をビーカーにとり、水100
mlを加え撹拌下に炭酸水素ナトリウム14gを加え
さらに30分間撹拌した。クロロホルム層をとり、
20℃以下で1N水酸化ナトリウム水溶液30mlで洗
浄した。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ
過後クロロホルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸留
した。76−78℃/10Torr10.5g(72%)の2・
2・2−トリクロロエチルメタクリラートが得ら
れた。
実施例 5 メタクリル酸17.3g、2・2・2−トリクロロ
エタノール10.0g、96%硫酸5.0gを混合し、80
℃で8時間撹拌した。反応混合物を氷水100g中
に注ぎクロロホルム100mlで抽出した。
クロロホルム層をビーカーにとり水100mlを加
え撹拌下に炭酸水素ナトリウム14gを加えさらに
30分間撹拌した。クロロホルム層をとり、20℃以
下で1N水酸化ナトリウム水溶液30mlで洗浄し
た。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後
クロロホルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸留し
た。76−78℃/10Torr11.1g(76%)の2・2・
2−トリクロロエチルメタクリラートが得られ
た。
上記炭酸水素ナトリウム水溶液層をとり濃硫酸
を加えPH1とし、酢酸エチル100mlで抽出した。
酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄、ヒドロキノン
0.1gを加え無水硫酸ナトリウムで乾燥した。酢
酸エチルを減圧留去すると11.5gのメタクリル酸
が回収された。
また上記水酸化ナトリウム水溶液層をとり濃塩
酸を加えPH1とし酢酸エチル50mlで抽出した。酢
酸エチル層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。酢酸エチルを減圧留去すると
1.5gの2・2・2−トリクロロエタノールが回
収された。
実施例 6 メタクリル酸17.3g、2・2・2−トリクロロ
ロエタノール10.0g、96%硫酸3.0gを混合し80
℃で10時間撹拌した。反応混合物を氷水50g中に
注ぎクロロホルム100mlで抽出した。
クロロホルム層をビーカーにとり、水100mlを
加え撹拌下に炭酸水素ナトリウム14gを加えさら
に30分間撹拌した。クロロホルム層をとり、20℃
以下で1N水酸化ナトリウム水溶液30mlで洗浄し
た。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後
クロロホルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸留し
た。76−78℃/10Torr10.5g(72%)の2・2・
2−トリクロロエチルメタクリラートが得られ
た。
実施例 7 メタクリル酸17.3g、2・2・2−トリクロロ
エタノール10.0g、96%硫酸2.0gを混合し80℃
で10時間撹拌した。反応混合物を氷水50g中に注
ぎクロロホルム100mlで抽出した。
クロロホルム層をビーカーにとり水100mlを加
え撹拌下に炭酸水素ナトリウム14gを加えさらに
30分間撹拌した。クロロホルム層をとり、20℃以
下で1N水酸化ナトリウム水溶液30mlで洗浄し
た。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後
クロロホルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸留し
た。76−78℃/10Torr9.0g(62%)の2・2・
2−トリクロロエチルメタクリラートが得られ
た。
実施例 8 メタクリル酸17.3g、2・2・2−トリクロロ
エタノール10.0g、96%硫酸1.2gを混合し80℃
で10時間撹拌した。反応混合物を氷水50g中に注
ぎクロロホルム100mlで抽出した。
クロロホルム層をビーカーにとり、水100mlを
加え撹拌下に炭酸水素ナトリウム14gを加えさら
に30分間撹拌した。クロロホルム層をとり、20℃
以下で1N水酸化ナトリウム水溶液40mlで洗浄し
た。水浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後
クロロホルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸留し
た。76−78℃/10Torr8.0g(55%)の2・2・
2−トリクロロエチルメタクリラートが得られ
た。
実施例 9 メタクリル酸10.0g、2・2・2−トリクロロ
エタノール52.0g、96%硫酸9.0gを混合し80℃
で8時間撹拌した。反応混合物を氷水100ml中に
注ぎクロロホルム100mlで抽出した。
クロロホルム層をビーカーにとり水40mlを加
え、撹拌下に炭酸水素ナトリウム3.3gを加えさ
らに30分間撹拌した。分液して水層を除き、クロ
ロホルム層を再びビーカーに移し氷水で10℃以下
に冷却した後1N水酸化ナトリウウ水溶液300mlを
徐々に加え、10分間撹拌を続けた。クロロホルム
層をとり、さらに水酸化ナトリウム水溶液50mlで
洗浄した後、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。クロロホルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸
留した。76−78℃/10Torr17.4g(69%)の2・
2・2−トリクロロエチルメタクリラートが得ら
れた。
実施例 10 メタクリル酸17.3g、2・2・2−トリクロロ
エタノール10.0g、発煙硫酸(SO36%)5.0gを
混合し、70℃で8時間撹拌した。反応混合物を氷
水100g中に注ぎクロロホルム100mlで抽出した。
クロロホルム層をビーカーにとり、水100mlを
加え撹拌下に炭酸水素ナトリウム14gを加えさら
に30分間撹拌した。クロロホルム層をとり、20℃
以下で1N水酸化ナトリウム水溶液30mlで洗浄し
た。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後
クロロホルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸留し
た。76−78℃/10Torr11.2g(77%)の2・2・
2−トリクロロエチルメタクリラートが得られ
た。
実施例 11 メタクリル酸17.3g、2・2・2−トリクロロ
エタノール10.0g、96%硫酸5.0gを混合し、70
℃で10時間撹拌した。反応混合物を氷水100g中
に注ぎクロロホルム100mlで抽出した。
クロロホルム層をビーカーにとり水100mlを加
え撹拌下に炭酸ナトリウム8.8gを加えさらに30
分間撹拌した。クロロホルム層をとり20℃以下で
1N水酸化ナトリウム水溶液30mlで洗浄した。水
洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後クロロ
ホルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸留した。76〜
78℃/10Torr11.1g(76%)の2・2・2−トリ
クロロエチルメタクリラートが得られた。
実施例 12 メタクリル酸40.3g、2・2・2−トリクロロ
エタノール10.0g、96%硫酸5.0gを混合し、70
℃で10時間撹拌した。反応混合物を氷水100g中
に注ぎクロロホルム100mlで抽出した。
クロロホルム層をビーカーにとり水200mlを加
え撹拌下に炭酸水素ナトリウム40gを加えさらに
30分間撹拌した。クロロホルム層をとり20℃以下
で1N水酸化カリウム水溶液30mlで洗浄した。水
洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後クロロ
ホルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸留した。76〜
78℃/10Torr11.2g(77%)の2・2・2−トリ
クロロエチルメタクリラートが得られた。
実施例 13 メタクリル酸10.0g、2・2・2−トリクロロ
エタノール121.4g、96%硫酸10gを混合し、70
℃で10時間撹拌した。反応混合物を氷水100g中
に注ぎクロロホルム150mlで抽出した。
クロロホルム層をビーカーにとり水50mlを加え
撹拌下に炭酸カリウム3.0gを加えさらに30分間
撹拌した。クロロホルム層をとり20℃以下で1N
水酸化ナトリウム水溶液800mlで洗浄した。水洗
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後クロロホ
ルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸留した。76〜78
℃/10Torr19.2g(76%)の2・2・2−トリク
ロロエチルメタクリラートが得られた。
実施例 14 メタクリル酸17.3g、2・2・2−トリクロロ
エタノール10g、96%硫酸5.0gを混合し、70℃
で10時間撹拌した。反応混合物を氷水100g中に
注ぎクロロホルム100mlで抽出した。
クロロホルム層をビーカーにとり水100mlを加
え撹拌下に炭酸カルシウム10gを加えさらに30分
間撹拌した。クロロホルム層をとり20℃以下で
1N水酸化ナトリウム水溶液30mlで洗浄した。水
洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後クロロ
ホルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸留した。76〜
78℃/10Torr11.1g(76%)の2・2・2−トリ
クロロエチルメタクリラートが得られた。
実施例 15 メタクリル酸17.3g、2・2・2−トリクロロ
エタノール10g、発煙硫酸(SO330%)5.0gを
混合し、70℃で10時間撹拌した。反応混合物を氷
水100g中に注ぎクロロホルム100mlで抽出した。
クロロホルム層をビーカーにとり水100mlを加
え撹拌下に炭酸水素ナトリウム14gを加えさらに
30分間撹拌した。クロロホルム層をとり20℃以下
で1N水酸化ナトリウム水溶液30mlで洗浄した。
水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後クロ
ロホルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸留した。76
〜78℃/10Torr11.2g(77%)の2・2・2−ト
リクロロエチルメタクリラートが得られた。
実施例 16 メタクリル酸17.3g、2・2・2−トリクロロ
エタノール10g、80%硫酸5gを混合し、70℃で
10時間撹拌した。反応混合物を氷水100g中に注
ぎクロロホルム100mlで抽出した。
クロロホルム層をビーカーにとり水100mlを加
え撹拌下に炭酸水素ナトリウム14gを加えさらに
30分間撹拌した。クロロホルム層をとり20℃以下
で1N水酸化ナトリウム水溶液50mlで洗浄した。
水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後クロ
ロホルムを減圧留去し、残渣を減圧蒸留した。76
〜78℃/10Torr7.1g(49%)の2・2・2−ト
リクロロエチルメタクリラートが得られた。
比較例 メタクリル酸17.3g、2・2・2−トリクロロ
エタノール10.0g、96%硫酸5.0gを混合し、80
℃で8時間撹拌した。反応混合物を氷水100g中
に注ぎクロロホルム100mlで抽出した。無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、ろ過後、クロロホルムを減
圧留去し、減圧蒸留した。
50−58℃/3Torrで留分1が10.3g得られ、こ
れは2・2・2−トリクロロエタノール1.4g、
メタクリル酸7.1g、2・2・2−トリクロロエ
チルメタクリラート1.8gの混合物であつた。58
−63℃/3Torrで留分2で12.6g得られこれは
2・2・2−トリクロロエタノール0.6g、メタ
クリル酸4.9g、2・2・2−トリクロロエチル
メタクリラート7.1gの混合物であつた。63−64
℃/3Torrで留分3として2.0g(14%)の2・
2・2−トリクロロエチルメタクリラートが得ら
れた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2・2・2−トリクロロエタノールとメタク
    リル酸とを濃硫酸または発煙硫酸の存在下に反応
    せしめ、反応後反応混合物を金属炭酸塩および金
    属重炭酸塩からなる群から選ばれた少くとも一種
    またはその水溶液と接触せしめて未反応のメタク
    リル酸および硫酸を除去し、次いでアルカリ金属
    水酸化物およびアルカリ土類水酸化物から成る群
    から選ばれた少くとも一種の水溶液と接触せしめ
    て未反応の2・2・2−トリクロロエタノールを
    除去することを特徴とする2・2・2−トリクロ
    ロエチルメタクリラートの製造方法。
JP9368779A 1979-07-25 1979-07-25 Production of 2,2,2-trichloroethyl methacrylate Granted JPS5618941A (en)

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