JPS62170259A - 流量調整器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、輸液、輸血セット等の可撓性プラスチックチ
ューブ内を流れる液体の流量を調整するための器具に関
するものである。

（従来技術及びその問題点） 輸液、輸血セットその他の医療用器具には、チューブ内
を流れる薬液、血液等の流量調整を行なうため、チュー
ブ途中にクランプが取付けられていることはよく知られ
ている。

このクランプにも従来から種々のタイプが知られており
、その代表的なものにロールクランプがある。

このロールクランプは、一般的には、ケーシングと、こ
のケーシングに転勤可能に装着されたロールによって構
成されており、ロール周面と、適度の傾斜が付いたケー
シング底面との間にチューブを挾み、ロールを転勤させ
ることで該チューブの開口断面積を変化させ、液体の流
量調整を行なっている。

しかしながら、このような方式のクランプは、基本的に
はチューブを２方向から押え付けるだけであるから、そ
のチューブが塩化ビニル等の可撓性プラスチックチュー
ブである場合、その特性により経時的にチューブ開口断
面積が変化することになる。これは、押し付は方向以外
の空隙部分にチューブの肉厚が経時的に逃げることに起
因するものと思われるが、こうしたチューブ開口断面積
の変化により流量が変化するという問題がある。

また、従来のロールクランプは、ロールを数■の範囲で
移動させて流量を調整するため、流量設定には指先によ
る微妙なコントロールが必要で熟練が要求されるという
問題があった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、可撓性プラスチックチューブ内を流れる液体
の流量を調整するための器具であって、周方向に複数の
チューブ押圧片５を有するクランプ本体２と、該クラン
プ本体２に螺合されるキャップ３とから構成され、前記
クランプ本体２のチューブ押圧片５は軸心方向に弾性的
に押し曲げ可能となっており、かつ前記キャップ３にお
ける前記押圧片５との当接内面には、キャップ端部に向
かって徐々に小径となったテーパ９を形成するようにし
たものである。

（作用） クランプ本体２とキャップ３に可撓性プラスチックチュ
ーブ１を挿通させた状態で、キャップ３をクランプ本体
２に螺合させ、前記キャップ３を締め付けるに従って、
キャップ３の内面テーパ９により押圧片５が軸心方向に
押し曲げられ、この押圧片５により前記可撓性プラスチ
ックチューブ１が周方向から締めつけられる。

この締め付は度合をキャップ３で調整することにり、可
撓性プラスチックチューブ１の開口断面積を変化させ、
流量を調整する。

（実施例） 以下本発明の実施例を添付図面に従って説明すると、ま
ず第１図は本発明に係る器具を輸液セットの可撓性プラ
スチックチューブｌの途中に取付けた例を示したもので
、２はクランプ本体、３はキャップである。

クランプ本体２は、第２図に詳示するごとく、軸心部に
前記チューブ１の挿入孔４が形成されるとともに、上部
周方向には複数のチューブ抑圧片５が形成されている。

これらチューブ押圧片５はやや薄肉に形成され、本体軸
心方向に弾性的に押し曲げ可能となっている。また、こ
のクランプ本体２の胴部外周には、ネジ６が形成されて
いる。

一方、前記キャップ３にも軸心部に前記チューブ１の挿
入孔７が形成されている。この挿入孔７には、クランプ
本体２のネジ６に対応して、これと螺合するネジ８が形
成されるとともに、挿入孔７の上端部にはテーパ９が形
成され、端部に向かうに従って徐々に小径となっている
。

こうしたクランプ本体２とキャップ３の各挿入孔４，７
には、輸液チューブとなる可撓性プラスチックチューブ
ｌが挿通される。そして、キャップ３をクランプ本体２
にはめ、それぞれのネジ６．８を螺合させて回し込むと
、キャップ３はしだいにクランプ本体２に引き込まれる
。これに伴ないキャップ３のテーパ面９によりクランプ
本体２の各押圧片５が軸心方向に押し曲げられ、前記チ
ューブ１は周方向から締め付けられる。したがって、前
記キャップ３の回転の度合により押圧片５の押圧力を調
整し、チューブ１の開口断面積を変化させることができ
る。

第３図及び第４図は、本発明に係る器具を輸液セットの
点滴筒１０の上部に直接組み込んだ実施例を示したもの
である。すなわち、ｔｊＳ４図に詳示するごとく、クラ
ンプ本体２における前記チューブ挿入孔４には点滴芯チ
ユーブ１２が挿入固定されるとともに、このクランプ本
体２の下部は点滴筒１０のキャップ１１に挿入固定され
る。また、前記キャップ３の挿入孔７には、瓶針１３を
接続した可撓性プラスチックチューブ１４が挿入され、
その端部は前記点滴芯チユーブ１２に接続されている。

その他の構成は、上記第１図及び第２図の実施例と同様
である。

こうした実施例によれば、キャップ３を回転して押圧片
５によるチューブ１４の押圧力を調整することにより、
点滴芯チユーブ１２からの点滴速度を容易に調整するこ
とができる。

上記した実施例は本発明の一例であり、たとえば、押圧
片５の本数や形状等は任意に変更することが可能である
。また、本発明は、医療用チューブのみならず、理化学
実験器具等で使用されるチューブの流量調整にも使用す
ることができる。

（発明の効果） 以上説明した本発明によれば、キャップ３をねじ込んで
クランプ本体２の押圧片５により可撓性プラスチックチ
ューブ１を周方向の複数箇所でクランプするため、従来
のロールクランプに比較して経時的な流量変化が少なく
なり、安定した流量が得られる。また、キャップ３を回
転させ、そのキャップ３をクランプ本体の長さ方向に移
動させて流量調整を行なうため、たとえば、クランプ本
体２の外面に目盛等を付しておけば、キャップ３の移動
量を容易に知ることができ、高度の熟練を必要とするこ
となく、容易に流量調整が行なえる等の効果が得られる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示した斜視図、第２図は第１
図の詳細を示す分解図、第３図は本発明の他の実施例を
示した斜視図、第４図は第３図の詳細を示す分解図であ
る。 図中、■は可撓性プラスチックチューブ、２はクランプ
本体、３はキャップ、５は押圧片、６．８はネジ、９は
テーパである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 可撓性プラスチックチューブ内を流れる液体の流量を調
   整するための器具であって、周方向に複数のチューブ押
   圧片を有するクランプ本体と、該クランプ本体に螺合さ
   れるキャップとから構成され、前記クランプ本体の押圧
   片は軸心方向に弾性的に押し曲げ可能となっており、か
   つ前記キャップにおける前記押圧片との当接内面には、
   キャップ端部に向かって徐々に小径となったテーパが形
   成されていることを特徴とする流量調整器具。