JPS6216887B2

JPS6216887B2 -

Info

Publication number: JPS6216887B2
Application number: JP57078009A
Authority: JP
Inventors: Mitsutomi Minazu; Koichi Hashimoto
Original assignee: Okura Yusoki KK
Current assignee: Okura Yusoki KK
Priority date: 1982-05-10
Filing date: 1982-05-10
Publication date: 1987-04-15
Also published as: JPS58197104A

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明は、平行に配置した複数条の伸縮体間に
キヤリヤローラを軸架並設することにより、搬送
路の長さを調節できるとともに搬送路を曲線状に
設定できるようにしたフリーカーブコンベヤに関
するものである。

〔発明の技術的背景〕

従来のフリーカーブコンベヤは、グラビテイ搬
送、すなわち、搬送面を下降傾斜方向に設定する
ことにより被搬送物自体の重量で搬送するもので
あつた。

〔背景技術の問題点〕

したがつて、従来のフリーカーブコンベヤでは
わずかな下降傾斜方向ないし上昇傾斜方向に搬送
することができず、この場合には作業者が押動す
る必要があり、また、下降傾斜方向の場合でも搬
送速度が不安定となる等の欠点があつた。

〔発明の目的〕

本発明は、上述したような点に鑑みなされたも
ので、水平方向ないし上昇傾斜方向にも搬送でき
るフリーカーブコンベヤを提供することを目的と
するものである。

〔発明の概要〕

本発明のフリーカーブコンベヤは、多数の連結
杆をその中央部及び両端部において鳩目金具で順
次軸着連結してパンタグラフ状の伸縮体を形成
し、この伸縮体を複数条平行に配置し、この複数
条の伸縮体の各連結杆一端部の鳩目金具間に外周
に溝を形成したキヤリヤローラを軸架並設すると
ともに各連結杆中央部の鳩目金具間にカウンター
ローラを軸架並設し、上記各連結杆一端部及び中
央部の各キヤリヤローラ及び各カウンターローラ
に断面が円形の無端状の丸ベルトをキヤリヤロー
ラの溝に位置決めした状態で順次巻回し、上記各
キヤリヤローラを各カウンターローラ及び各丸ベ
ルトを介して少なくとも１つのモータにより駆動
するようにしたもので、これによつて、水平方向
ないし上昇傾斜方向の搬送を可能にしたものであ
る。

〔発明の実施例〕

次に、本発明を、図面に示す一実施例に基づい
て具体的に説明する。

第１図ないし第３図は本発明のフリーカーブコ
ンベヤ１を示すもので、このコンベヤ１は、複数
の脚体２の間にそれぞれ両側１対のパンタグラフ
状の伸縮体３を平行状に取付け、この両側の各伸
縮体３の上端部間に多数のキヤリヤローラ４を軸
架並設するとともに、その上下方向の中央部間に
多数のカウンターローラ５を軸架並設し、これら
のキヤリヤローラ４及びカウンターローラ５に断
面が円形の無端丸ベルト６を順次巻回し、各対の
伸縮体３間に設けられたモータ７により各カウン
ターローラ５及び各丸ベルト６を介して各キヤリ
ヤローラ４を同方向に回動するようにしたもので
ある。

上記各伸縮体３は、第４図に示すように、多数
の連結杆１１をその中央部において鳩目金具１２
によつて軸着してＸ字状に連結するとともに、こ
のＸ字状に軸着連結した各連結杆１１の上下端部
を同様にしてＸ字状に軸着連結した各連結杆１１
の上下端部に鳩目金具１２によつて順次軸着連結
することにより形成されており、その両端部の連
結杆１１の上下端部にも鳩目金具１２が取付けら
れている。なお、連結杆１１を軸着する鳩目金具
１２は若干のがたを有するように緩めに取付けて
おき、伸縮体３が曲線を形成できるようにしてお
く。

そして、上記各キヤリヤローラ４は、第５図に
示すように、その一端部外周に２つの溝４ａを有
し、両側の各伸縮体３の各連結杆１１上端部の鳩
目金具１２間にボルト１５及びナツト１６を介し
て軸架されているとともに、上記各カウンターロ
ーラ５は、図示しないが上記各キヤリヤローラ４
と同様に、両側の各伸縮体３の各連結杆１１中央
部の鳩目金具１２間にボルト１５及びナツト１６
を介して軸架されている。なお、上記各キヤリヤ
ローラ４及び各カウンターローラ５は、その両端
部にベヤリング１７を内蔵しており、円滑に回転
するようになつている。

また、上記各キヤリヤローラ４のうちの各対の
伸縮体３の両端の各キヤリヤローラ４を軸架した
ボルト１５及びナツト１６により、両側の各伸縮
体３の両端の連結杆１１の上端部の鳩目金具１２
が上記脚体２の両側の上端部に軸着されていると
ともに、図示しない短かいボルト及びナツトによ
り、両側の各伸縮体３の両端の連結杆１１の下端
部の鳩目金具１２が上記脚体２の両側部に上下動
自在に嵌合された摺動部材１８に軸着されてい
る。なお、コンベヤ１の両端部の脚体２の外側端
上部にもキヤリヤローラ４をボルト１５及びナツ
ト１６により軸着しておく。

そして、上記各丸ベルト６は、第６図及び第７
図に示すように、キヤリヤローラ４の溝４ａに嵌
合して位置決めされた状態で、各連結杆１１の上
端部の各キヤリヤローラ４と中央部の各カウンタ
ーローラ５に順次巻回されており、各脚体２の上
部の１対のキヤリヤローラ４にはやや短かい丸ベ
ルト６_aが巻回されている。

そして、上記各モータ７は各対の伸縮体３間の
前後方向の中間部にカウンターローラ５に代えて
設けられている。

すなわち、第８図及び第９図に示すように、上
記各対の伸縮体３の前後方向の中間部に位置した
相対向する１対の連結杆１１_aにはカウンターロ
ーラ５を軸架せずに、１対のロツドとしてのボル
ト１５_aを横架してナツト１６で固定し、この１
対のボルト１５_aにそれぞれ複数のブラケツト２
１，２２及びカラー２３，２４，２５を嵌合して
おき、このカラー２３，２４，２５によつて位置
決めされたブラケツト２１，２２にモータ７が取
付けられ、これによつて、モータ７の出力軸が上
記連結杆１１_aの上下方向の中央部すなわちカウ
ンターローラ５の軸架位置に相当する位置に配設
され、この出力軸に取付けられたドライブローラ
２６に丸ベルト６が巻回されている。

なお、上記各脚体２は、この下端両側部にキヤ
スター２９が取付けられているとともに、このキ
ヤスター２９部分が伸縮可能に形成されている。

そうして、このフリーカーブコンベヤ１の使用
に際しては、両側の各伸縮体３を引き伸ばすこと
によりその全長を変えることができるとともに、
両側の各伸縮体３が独自に伸縮できるので直線状
の搬送路だけでなく曲線状の搬送路を形成するこ
とができ、しかも、この場合、丸ベルト６，６_a
によつて連動されるドライブローラ２６とキヤリ
ヤローラ４との間、キヤリヤローラ４とカウンタ
ーローラ５との間及び脚体２部の１対のキヤリヤ
ローラ４の間の寸法が変わることがないので、モ
ータ７の駆動によつて各キヤリヤローラ４を確実
にかつ安定した状態で駆動することができ、さら
に、丸ベルト６，６ａがキヤリヤローラ４の溝４
ａ内に嵌合しているので、丸ベルト６，６ａ上に
被搬送物が有つても何の支障もなく、その上、被
搬送物が搬送路の側方にオーバーハングすること
にも支障がない。

そして、モータ７を、１対のボルト１５_aによ
つて宙吊り状に支持したので、モータベース等が
不要であり、しかも、カラー２３，２４，２５に
よつて簡易に位置決めできるので、駆動部が軽量
かつ簡易に構成できる。

また、この実施例では、第４図及び第５図に示
すように、連結杆１１を、プレス加工により形成
して、その中央部を長さ方向の全長にわたつて一
側面に膨出したので、連結杆１１の強度が増し、
その板厚を薄くして軽量化ができ、しかも、鳩目
金具１２を取付ける部分には突縁３１を折曲形成
したので、ワツシヤなども不要となつており、ボ
ルト１５の頭部やナツト１６なども外側部に甚だ
しく突出しないようになつている。

また、この実施例では、丸ベルト６，６ａをコ
ンベヤ１の一側部に配置したが、各脚体２によつ
て区分される各スパン毎に一側及び他側に交互に
配置してもよく、また、中央部に配置してもよ
い。

また、モータ７も通常の形式の他に、中心軸を
固定して円筒状を成す外周部が回動するモータロ
ーラを使用することもできる。

また、モータ７を各スパンに１つずつ設けた
が、各スパンに２つ以上のモータ７を設けてもよ
く、一部のモータ７を省略してもよい。

また、駆動部を伸縮体３の下端部に設けるか、
あるいは、上記したモータローラを用い、さらに
各カウンターローラをキヤリヤローラに代えるこ
とにより、伸縮体３の上端部とその下方の中間部
の２段階の位置で搬送を行なうこともできる。

また、各スパン毎に駆動部を設けた場合、丸ベ
ルト６_aを取外すとともに、各スパンの搬送速度
を変えることにより、被搬送物の接近、引離しも
行える。

なお、第１０図及び第１１図はこのフリーカー
ブコンベヤ１の使用例を示すもので、第１０図は
端部の脚体２を取外すことにより、コンベヤ１の
端部を床面等の障害物４１の上方にオーバーハン
グさせて他のコンベヤ４２に接続した状態を示
し、また、第１１図は他のコンベヤ４３，４４，
４５の間を柱４６及び壁４７を避けて湾曲状に接
続した状態を示したもので、従来、このような湾
曲状にコンベヤを設置する場合には、様々な曲率
のカーブコンベヤ及び直線コンベヤを組合わせな
ければならないが、このフリーカーブコンベヤ１
ではその必要がなく、極めて容易に設置すること
ができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、搬送路の伸縮が可能で、搬送
路を曲線状に設定することのできるフリーカーブ
コンベヤにおいて、キヤリヤローラを駆動したの
で、水平方向および上昇傾斜方向の搬送が可能と
なり、しかも、駆動力を伝達する丸ベルトは、コ
ンベヤの伸縮及び湾曲に影響されないので、確実
にかつ安定した状態でキヤリヤローラが駆動し、
さらに、丸ベルトがキヤリヤローラの溝内に嵌合
しているので、丸ベルト上に被搬送物が有つても
何の支障もなく、その上、被搬送物が搬送路の側
方にオーバーハングすることにも支障がなく、部
品が少なく構造も簡単で、高価な部品を使用しな
いこともあつて安価にでき、騒音も少ない。

【図面の簡単な説明】

図は本発明のフリーカーブコンベヤの一実施例
を示すもので、第１図はその全体平面図、第２図
はその全体側面図、第３図は第２図における−
視断面図、第４図はその伸縮体の側面図、第５
図はそのローラの軸架状態を示す一部を切り欠い
た正面図、第６図及び第７図はそれぞれその丸ベ
ルトの巻回状態を示すもので、第６図は平面図、
第７図は側面図、第８図及び第９図はその駆動部
を示すもので、第８図は一部を切り欠いた側面
図、第９図は第８図における−視断面図、第
１０図及び第１１図はそれぞれその異なる使用例
を示すもので、第１０図は側面図、第１１図は平
面図である。１……フリーカーブコンベヤ、３……伸縮体、
４……キヤリヤローラ、４ａ……溝、５……カウ
ンターローラ、６，６ａ……丸ベルト、７……モ
ータ、１１，１１ａ……連結杆、１２……鳩目金
具、１５ａ……ロツドとしてのボルト、２１，２
２……ブラケツト、２３，２４，２５……カラ
ー。

Claims

【特許請求の範囲】１多数の連結杆をその中央部及び両端部におい
て鳩目金具で順次軸着連結してパンタグラフ状の
伸縮体を形成し、この伸縮体を複数条平行に配置
し、この複数条の伸縮体の各連結杆一端部の鳩目
金具間に外周に溝を形成したキヤリヤローラを軸
架並設するとともに各連結杆中央部の鳩目金具間
にカウンターローラを軸架並設し、上記各連結杆
一端部及び中央部の各キヤリヤローラ及び各カウ
ンターローラに断面が円形の無端状の丸ベルトを
キヤリヤローラの溝に位置決めした状態で順次巻
回し、上記各キヤリヤローラを各カウンターロー
ラ及び各丸ベルトを介して少なくとも１つのモー
タにより駆動するようにしたことを特徴とするフ
リーカーブコンベヤ。２上記モータを、上記複数条の伸縮体の連結杆
の間に横架したロツドに複数のカラーとともに嵌
合して位置決めしたブラケツトに、取付けたこと
を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のフリー
カーブコンベヤ。