JPS62167488A - リング型ポジトロンｅｃｔ装置の散乱線補正法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、リング型ポジトロンＥＣＴ装置におけるｌ
ｔ＆乱線を補正する方法に関する。

従来の技術 リング型ポジトロンＥｃｒ装置は、リング状に配列され
た多数の放射線検出器を有し、このリングの中に被検体
（患者）を置く。患者にはポジトロン放出性核種で標識
された薬剤が投与されており、このポジトロン放出性核
種から放出されたポジトロン消滅γ線がリング状に配列
された各検出器に入射する。このγ線は１８００反対方
向に放出されるので、２つの検出器での同時計数により
その２つの検出器を結ぶ線上に核種が存在したことのデ
ータが得られる。こうして収集したデータをコンピュー
タで処理することにより、検出器のリング状配列面が、
患者を横切るスライス面でのポジトロン絞出性核種の体
内分布イメージ（ＰＥＴイメージ）か作成される。

発明か解決しようと干る問題点 ところで、第７図のように、患者ｌ内の点Ｐで消滅した
ポジトロンは１８０°反対方向にγ線を放出するが、一
方のγ線が点Ｑで散乱すると、本来入射すべきであった
Ｍ番目の検出器２でなく、たとえばＮ番目の検出器２に
入射することになる。他方のγ線は散乱されることなく
正規のＬ番目の検出器に入射したとする。そして、Ｌ番
目の検出器２とＮ番目の検出器２との同時計数が検出さ
れたとすると、点Ｐはり、　Ｍを結ぶ直線上にあるにも
かかわらず、Ｌ、Ｎを結ぶ直線上に点Ｐがあるものとの
誤ったデータが得られてしまう。

このように、散乱線の影響は、ＰＥＴイメージの画質あ
るいは定量性を低める原因の１つになっている。そこで
、従来よりこの散乱線の影響を除去するよう種々の試み
がなされてきている。しかし、従来の補正方法では、他
スライスからの影響を受けたり、ポジトロン放出性核種
の分布によって変化するため有効なものでなく、ＰＥＴ
イメージの各種補正方法のなかで方法論の確立されてい
ないものとなっている。

この発明は、散乱線の補正を精度良く行ない、ＰＥＴイ
メージの画質あるいは定量性を高めることができる補正
方法を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 この発明の散乱線補正法によれば、リング型ポジトロン
ＥＣＴ装置において、検出器のリング状配列の内側に、
互いに反対方向に放出された放射線だけを検出器に入射
させるような対向する平行多孔コリメータを装着し、こ
のコリメータを回転させてデータ収集を行なう。次に、
このデータを、上記のコリメータを装着しない通常の撮
影時に収集された補正前のデータから差し引いて散乱線
データを得る。そして、しかる後に、この散乱線データ
を補正前のデータから差し引く。

作　　　　用 対向する平行多孔コリメータを用いることにより互いに
１８０°反対方向に放出された放射線のみが検出器に入
射するので、これにより散乱線は除かれることになり、
散乱線の含まれないデータが得られる。したがって、こ
のデータを、上記のコリメータを装着しない、通常の撮
影によって実際の被検体について収集した補正前のデー
タから差し引けば、散乱線の成分のみを持った散乱線デ
ータが得られる。そこで、通常の撮影によって収集した
、実際の被検体の補正前のデータからこの散乱線のデー
タを差し引けば、散乱線の影響が除去されたデータが得
られる。

実施例 まず、第１図のように、患者１の周囲に、多数の放射線
検出器２のリング状配列３が位置するように、このリン
グ状配列３の中に患者ｌを挿入する。、ル者１の体内に
はポジトロン放出性核種で標識された薬剤が投与されて
おり、このポジトロン放出性核種から１８０°反対方向
に放出されたポジトロン消滅γ線が１．ｐ者１の周囲の
２つの検出器２に同時に入射して、同時計数されること
によリデータが得られる。このようにして、通常のデー
タ収集が行なわれ、収集されたデータをコンピュータで
処理することによって、リング状配列３が位置している
平面によって断層された患者１の身体のスライス面での
ＰＥＴイメージが第２図のように再構成される。このＰ
ＥＴイメージはスムージングされた第３図のような画像
に変換される。

以上は通常のＰＥＴイメージの撮影と同じであるが、上
記のような通常のデータ収集が終了した後、あるいはそ
の収集を開始する前に、第４図に示すようにリング状配
列３の内側に平行多孔コリメータ４を装着して同一患者
１の同一スライス面についてデータ収集を行なう。この
平行多孔コリメータ４は、互いに反対方向に放出された
γ線だけが検出器２に入射するように、この実施例では
四辺形の各辺に設けられて互いに対向している。

このようなコリメータ４をを回転させてデータ収集する
。すると、１８０°反対方向に放出されたγ線のみがこ
のコリメータ４を通過して検出器２にまで到達するため
、収集されたデータには散乱線の成分は含まれないこと
になる。こうして収集されたデータによりＰＥＴイメー
ジを再構成すると第５図のような画像を得る。これをス
ムージングすると第６図のようになる。

ここで、第２図の画像から第５図の画像を差し引けば、
原理的には散乱線のみの画像が得られる筈であるが、実
際には、コリメータ４を装着した場合は感度が格段に落
ちるので、第２図から第５図を差し引くことは無意味で
ある。そこで、コリメータ４を装着した場合に投与薬剤
を増すことや、測定時間を増すこと等が考えられるが、
感度の隔たりはこれらによっても埋まるものでなく、実
用的でない。そのため、両画像が同程度の感度で得られ
たと同じになるようにスムージングを行なうとともにレ
ベルをそろえるのである。しかる後、つまり第３図の画
像から第６図の画像を差し引くことによって散乱線分布
イメージが得られる。

こうして散乱線分布イメージが得られれば、この散乱線
分布イメージを第２図の画像から差し引くことによって
、散乱線の影響を除去した画像を作成することができる
。

ここで、画像間の差し引き演算を行なう際に、レベル合
せの問題が生じるが、コリメータを装着した場合と装着
しない場合についてキャリブレーションおよび放射性同
位体（Ｒ１）の減衰補正を行っておき、第３図、第６図
に示すイメージがＲ工儂度（ｃｐｓ／ｃｃ）を示すよう
にすれば解決する。

なお、平行多孔コリメータ４は、１８０°反対方向に放
出されたγ線のみを通過させるよう互いに対向していれ
ばよいので、第４図に示すような４辺形として形成する
必要はなく、円形などに形成しておいてもよい。

また、上記では、データのスムージングおよびデータ間
の差し引き演算を画像の段階で行なったが、投影データ
の段階で行なうようにしてもよい。

発明の効果 この発明によれば、実際にＰＥＴイメージ画像を得る被
検体のスライス面についての散乱線を測定し、これによ
り散乱線の補正を行なっているので、散乱線の補正を精
度良く行なうことができる。そのため、ＰＥＴイメージ
の画質を向上させ、あるいは定量性を高めることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図はこの発明の一実施例の方法を説明す
るためのもので、第１図および第４図は被検体と検出器
リング状配列との位鐙関係を示す模式図、第２図および
第５図はスムージング前のＰＥＴイメージを示す図、第
３図および第６図はスムージング後のＰＥＴイメージを
示す図、第７図は散乱線の影響を説明するための模式図
である。 １・・・患者　　　　　　　２・・・検出器３・・・リ
ング状配列　　　４・・・平行多孔コリメータ寡１合 リンク−に自己列 、３ 簿２３目　　　　算３甜 写ｑ山 鐘租器 箋５頂　　　　　そＣ目

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）被検体の周囲にリング状に配列された多数の検出
   器を有するリング型ポジトロンＥＣＴ装置において、該
   検出器のリング状配列の内側に、互いに反対方向に放出
   された放射線だけを検出器に入射させるような対向する
   平行多孔コリメータを装着し、このコリメータを回転さ
   せてデータ収集を行ない、このデータを、上記のコリメ
   ータを装着しない通常の撮影時に収集された補正前のデ
   ータから差し引いて散乱線データを得、該散乱線データ
   を補正前のデータから差し引くことを特徴とするリング
   型ポジトロンＥＣＴ装置の散乱線補正法。