JPS62164770A

JPS62164770A - 樹脂組成物

Info

Publication number: JPS62164770A
Application number: JP677386A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Tada; 裕志多田; Katsuo Murata; 佳津男村田
Original assignee: Toyo Aluminum KK
Current assignee: Toyo Aluminum KK
Priority date: 1986-01-16
Filing date: 1986-01-16
Publication date: 1987-07-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は熱交換器用アルミフィン材に親水性および防食
性を付与し得る樹脂組成物に係る。

（従来の技術）一般のルームエアコンやパッケージエアコンの熱交換器
には防食性を有するアルミフィンが用いられているが、
空調機の冷房運転時にアルミフィン表面が大気の露点以
下にまで冷却されると、フィン表面に大気中の水分が凝
縮水となって付着する。この場合フィン表面が撥水性で
あると凝縮水が水滴となってフィン間にブリッジを形成
し、空気の通風路を狭めるため、通風抵抗が増大し電力
の損失、騒音、水飛び等の問題を生ずる。

このため、フィン表面の防食性を維持しつつかつフィン
表面に付着した凝縮水が水滴となりにくいようにフィン
表面に親水性を付与する試みがなされている。例えば、
親水性および防食性を有するベーマイト皮膜、陽極酸化
皮膜等をフィン表面に形成したものや防食コート上に更
に親水性コートを施したものが提案されている。しかし
、これらの親水性・防食性皮膜は可撓性が著しく小さい
ため、得られたフィン材をカラー成型、切断等変彫加工
するとき成型部分や切断部分周辺にクラックが生じ、防
食性が低下する欠点が認められた。

一方、アルミ箔または薄板に樹脂をコートする試みもな
されているが、この皮膜は成型性、防食性に優れている
ものの表面に親水性を付与できない欠点を有していた。

（発明が解決しようとする問題点）本発明の目的は、変形加工時にクラックを生ずることな
く優れた親水性（水ヌレ性）と防食性をアルミフィン材
に付与するための新規な樹脂組成物を提供することにあ
る。

（問題点を解決するための手段）本発明により提供される樹脂組成物は、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体系塗料樹脂、アクリル系塗料樹脂およ
び金属用焼付塗料樹脂より成る群から選択された１種以
上の樹脂１００ｆｆｉ１１部とこれに対してフッ素系界
面活性剤０．５〜２０重信部とを有機溶剤に溶解または
分散させた構成を有する。

本発明の樹脂組成物を構成する樹脂成分は、アルミニウ
ムとの密着性および形成された皮膜の耐酸性、耐アルカ
リ性の点を考慮して、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
系塗料樹脂、アクリル系塗料樹脂および金属用焼付塗料
樹脂の中から選択される。

塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系塗料樹脂には、塩化
ビニル含量８６〜９１％、酢酸ビニル含量９〜１４％、
分子１１０．０００”−６０，０００（７）塩化ヒニル
ー酢酸ビニル共重合体、前記共重合体にマレイン酸０．
５〜２％を共重合させた塩化ビニル−酢酸ビニル−マレ
イン酸共重合体、および部分ケン化した塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体に可塑剤、安定剤を添加したものをト
ルエンやメチルブチルケトンに溶解させたものを指す。

アクリル系塗料樹脂とは、アクリル酸エステル等のアク
リル樹脂に適度な可撓性を付与するためにニトロセルロ
ースや塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等を混合し
酢酸メチルやメチルエチルケトンに溶解させたものを指
す。

金属用焼付塗料樹脂としては、（変性）アルキッド樹脂
−アミノ樹脂、（変性）エポキシエステル樹脂−アミノ
樹脂、アクリル樹脂−アミノ樹脂。

エポキシ樹脂−アミノ樹脂、エポキシ樹脂−フェノール
樹脂等を例示し得る。

本発明の樹脂組成物を構成するもう一方の成分であるフ
ッ素系界面活性剤成分としては、炭素数５〜３０のパー
フルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキル
エチレンオキシド例加物、パーフルオロアルキルカルボ
ン酸塩、パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム
塩及びこれらに親水性基含有オリゴマーを付与したもの
が例示されつる。

本発明の樹脂組成物では、樹脂固形分１００重量部に対
して界面活性剤０．５〜２０重伍部が配合される。界面
活性剤の割合が前記範囲より少ないと水ヌレ性、Ｉ！水
性が十分でなく、逆に前記範囲より多くなるとアルミニ
ウムとの密着性が低下し外的な力で簡単に剥れやすくな
る。

本発明の樹脂組成物は、常法に準じてアルミ薄板（箔）
の所要面に塗工される。着色塗膜が所望の場合には顔料
等の着色剤を添加してもよい。

（実施例）以下、本発明樹脂組成物の実施例を示すが、これらは非
限定的実施例にすぎず本発明の趣旨・思想を逸脱しない
限り変更可能である。

１１五ユＶＭＣＨ（ＬＪＣＣ社；塩化ビニル−酢酸ビニル−マレ
イン酸共重合体）１００重量部とメガファツク１”　−
１７７（大日本インキ化学工業：バーフルオロ基。

親水基および親油基含有オリゴマー）１０重量部との混
合物を、メチルエチルケトン−トルエン混合溶媒（１：
１）３００重量部に溶解させた後、純度９９．５％、厚
ざ　１２０Ｊｍの焼鈍したアルミ箔の両面に片面当りの
塗布量が２ｇ／Ｔｄとなるようにロールコートした。

友ｌ■１デュラク０ンＲＥ　−１ｅｓｏ　（三菱レイヨン：熱硬
化性アクリル樹脂）１００１ｆｆｉ部とフタロシアニン
ブルー４重量部とメガフッツクＦ−１４２Ｄ（大日本イ
ンキ化学工業：バーフルオロアルキルエチレンオキシド
付加物＞１０ｍｆｆ１部との混合物を、エチレン−セロ
ソルブアセテート混合溶媒（１：１）３００重量部に溶
解９分散させた後、純９９９．５％、厚さ　１２０ＩＩ
Ｒの焼鈍したアルミ箔の両面に片面当りの塗布量が２ｇ
／ｄとなるようにロールコートした。

宋１１旦ベッコゾールＪ　−５２２（大日本インキ化学工業；樹
脂分６０％のアルキッド樹脂）１００５ｊｌｌｄ部と二
カラツクＭＳ−００１（三相ケミカル；樹脂分５０％の
メラミン樹脂）２０重量部とメガフッツクＦ　−１７１
（大日本インキ化学工業；パーフルオロアルキル塁およ
び親水基含有オリゴマー）１５重量部との混合物を、キ
シロ−ルーＭＥＢＫ混合溶媒（８：２）２００重量部に
溶解１分散させた優、純度９９．５％、厚さ１２Ｇ４１
の焼鈍したアルミ箔の両面に片面当りの塗布量が２　ｙ
／７ｄとなるようにロールコートした。

実施例４Ｂｅｃｋｏｐｏｘ　ＥＭ−４４１（ヘキストジャバン；
樹脂分６０％の変性エポキシ樹脂）１００！！！ｆｆｉ
部と３　ｅｃｋｏｐｏｘ　Ｅ　Ｍ　−４４０（ヘキスト
ジャバン；樹脂分２０％の変性エポキシ樹脂）３ＯＬ１
部とメガフッツクＦ−１４４０（大日本インキ化学工業
；パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物）１５
ｆｆｉｆｆｉ部との混合物を、メチルエチルケトン１５
０ｆｆｉ盟部に溶解させた後、純度９９．５％、厚さ１
２０ｕＩＲの焼鈍したアルミ箔の両面に片面当りの塗布
量が２ｇ／尻となるようにロールコートした。

皿狡■ユ実施例１を繰返した。ただし、フッ素系界面活性剤を添
加しなかった。

え狡■ユ実施例２を繰返した。ただし、フッ素系樹脂を添加しな
かった。

比較例３純度９９．５％、厚さ１２０虜の焼鈍したアルミ箔をア
ルカリで脱脂した後、ポジテライト＃　７１３（日本パ
ー力ライジング）の濃度７２ｇ／ρ、５０℃の液中に浸
漬してクロメート皮膜を作成し、その上にざらにシリカ
系コーティング剤Ｔｏ５２８Ｇ（日本バー力ライジング
）の濃Ｉｌｌ　１００Ｇ／ｌ！　、２５℃の液中に浸漬
、乾燥させて親水性塗膜を形成した。

上記実施例および比較例で得られたアルミフィン材の各
種性能を試験した。

試験　目および　験　゛下記試験１〜３においては成型前のアルミ箔をサンプル
として用いた。

１：耐煮沸水性試験サンプルを煮沸水（温度９５℃以上の純水）中で１時間
処理後、サンプル塗膜の外観および密着性の変化を調べ
た。

塗膜の外観に変化が認められなかったものを○、若干の
変化が認められたものをΔ、著しい変化が認められたも
のをＸで示した。また塗膜の密着性は、付着されたセロ
ハンテープを剥離するとき塗膜のはがれが認められなか
ったものを０、はがれの認められたものを×で示した。

２：耐酸性試験クロスカットしたサンプルを３０℃の１０％塩酸中に２
０分間浸漬後の塗膜の変化を調べた。

０・・・・・・変化なし Δ・・・・・・若干変化あり ×・・・・・・著しい変化あり３、耐アルカリ性試験サンプルを３０℃の０．１％カセイソーダ水溶液中に１
０分間浸漬後の塗膜の変化を調べた。

０・・・・・・変化なし Δ・・・・・・若干変化あり ×・・・・・・著しい変化あり４：親水性試験塗膜形成直後、塗膜形成後２５℃の室内で５００時間放
置後および塗膜形成後流水（水道水）に５００時間接触
させ水分を除去した後の塗膜の接触角（単位一度）を調
べた。

５：塩水噴霧試験東洋理化工業のＣａ５ｓｅｒ　−Ｉ型キャス試験機を用
いて、プレス成型前のアルミ箔および絞り比Ｄ／２ｒ＝
１．１ら（サンプル直径５８麿）でプレス成型した成型
体に塩水を５００時間噴霧して、腐食発生の有無を調べ
た。

○・・・・・・全く腐食が認められず Δ・・・・・・若干部分的に腐食が認められる×・・・
・・・腐食がかなり認められる上記した各試験の結果を
次表に示す。

（効果）本発明の樹脂組成物を使用すると、アルミフィン材に要
求される下記の性能を満足する塗膜を形成することがで
きる。

ａ）優れた水ヌレ性（親水性）：ｂ）優れた耐酸性、耐アルカリ性、耐食性；Ｃ）少々の
外的な機械的力が作１１１シても容易に剥離しない強い
密着性：本発明の樹脂組成物を使用すると、従来の陽極酸化処理
、りＯメート処理等の皮膜を形成する際には不可欠であ
った脱脂・洗浄工程を省略することができ、コストダウ
ンが図られうる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系塗料樹脂、ア
クリル系塗料樹脂および金属用焼付塗料樹脂より成る群
から選択された１種以上の樹脂１００重量部とこれに対
してフッ素系界面活性剤０．５〜２０重量部とを有機溶
剤に溶解または分散させてなるアルミフィン材に親水性
および防食性を付与するための樹脂組成物。