JPS6216424Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、面板を積上げ台上に整列させ積上げ
うる面板整列装置に関する。

〔背景技術〕

建物の壁面、天井面等に添設する例えば建築用
等の面板は、工場等において、成形時の搬送、或
いは裁断後の保管の為に端面を揃えて正しく積み
上げることが必要となる。

従来このような面板を積上げるには、例えばパ
レツト等の平らな載置台上に面板を単数づつクレ
ーン等を用いて手動操作により逐次積上げてい
た。

しかし、このような方法では積上げられた各面
板の端部が不揃いとなりがちであり、面板の取り
出し、或は後加工に支障が生じる。

従つて面板の端面を整一にするため、積上げた
後さらに面材を横移動させることがしばしば行な
われてはいる。しかし積上げた後に横移動させた
場合、隣合う面板間に全面に亘り擦れが生じ面板
の表面を損傷させるという問題がある。なお面板
表面に化粧シートを貼着している時には、化粧シ
ートの剥離が生じるなど特に損傷が著しい。

従つて面板を損傷させることなく正しく積み上
げうる装置が要請されていた。

〔考案の目的〕

本考案は、積上げ台に隣接した整列台を具え、
前記要請に適合しうる面板整列装置の提供を目的
としている。

〔考案の開示〕

以下本考案の面板整列装置１が、第２図に示す
ごとく、基板ｃに化粧シートｂを端部を張り出し
貼着してなる面板ａを積上げるのに使用された場
合を例にとり、その一実施例を図面に基づき説明
する。

図において面板整列装置１は、移送具２と、積
上げ台３と、整列台４とを具えている。

移送具２は、天井下方に架設したレール１１を
駆動機Ｍにより被動し走行する台車１２を具え、
該台車１２に倒設したシリンダ１３のロツド下端
に支持具５を設けている。支持具５は、ロツドが
取付きかつ適宜廻り止めされる矩形の基板１５の
両側各端部に支持片１６，１６…を突設し、該支
持片１６…により、下端が内向きに湾曲するアー
ム１７，１７，１９，１９を揺動可能に枢支して
いる。なお基板１５の各側縁に位置するアーム１
７，１７、アーム１９，１９には、その下端の内
向き突出部を跨りスライド板２１，２２を取付け
るとともに、その上端を、シリンダ２６，２７が
取付く連結杆２４，２５により結合する。従つて
シリンダ２６，２７の伸長により、スライド板２
１，２２は互いに向き合う側に傾動でき、又縮小
により開きうる。なお基板１５にはその両側縁に
スライド板２１，２２と衝合することなく、その
上面の面板ａのみを巾決めしうる案内片２９…を
下設している。なお支持具５は、シリンダ１３の
伸縮により昇降できかつ台車１２の走行により、
積上げ台３と、支持具５に面板ａを供給する供給
位置（図示せず）との間を往復動できる。

積上げ台３は交叉リンク３１を具えその開閉に
より天板３２を昇降する昇降テーブルであり、そ
の近傍には積上げ台３上で積上げる面板ａの端縁
に当接しうる当台３４を、整列台４と対向する側
に設けている。

前記整列台４は、積上げ台３の近傍に配され
る。

該整列台４には、保持片６と、押出し片７とが
設けられる。保持片６は、基台３６から積上げ台
３にのびる水平板３７であり、その先端は、積上
げ台３に積み上げる面板ａの近傍まで延長され
る。又該水平板３７の両側近傍に設ける、先端が
開放した条溝４１，４１内に押出し片７を挿着し
ている。押出し片７は水平板３７下面に取付く押
出しシリンダ４３のロツドに固定した継ぎ板４４
の両端部に固定され、前記のごとく条溝４１を挿
通し保持片６上面から突出する。押出し片７は保
持片６に一端を載置される面板ａの、前記化粧シ
ートｂの張出し部を押圧することなく基板ｃのみ
と当接しうるよう、その突出高さｈ１は基板ｃの
厚さｈ２よりも小に、さらに好ましくは基板ｃの
厚さｈ２から化粧シートｂの張出し長さｈ３との
差長さ以下に設定される。

然して面板供給位置において前記スライド板２
１，２２上に面板ａを供給された台車１２は、積
上げ台３をやや越えた、面板ａが整列台４の保持
片６に一端が保持される、積上げ台３からずれた
位置まで移動した後、シリンダ１３を伸長し下降
するとともに、シリンダ２６，２７の縮小により
アーム１７，１９を跳ね上げ案内片２９により両
側縁をガイドされる面板ａを落下させる。なお積
上げ台３は、落下した面板ａが、保持片６側がや
や上向きに傾斜するごとく、その高さを予め調整
される。しかる後押出しシリンダ４３を伸長し、
その押出し片７を突出させ、該押出し片７により
面板ａのはみ出し端を押出し、予め先行して積上
げた面板ａに整列させる。なお当台３４が面板ａ
の対向縁を位置決めし、従つて面板ａは積上げ台
３上に正しく積上げうる。なおシリンダ１３を縮
小し支持具５を引上げるとともに、台車１２を移
動し、又押出しシリンダ４３を縮小した上、積上
げ台３が面板ａの一枚厚さ分下降することによつ
て一工程を終える。

第３図は本考案の他の実施例を示す。本実施例
では整列台４は、基台３９に取付けられ、積上げ
台３に向け斜め上方に傾くシリンダ４６の上端
に、水平板３７からなる保持片６を設けており、
又水平板３７の後端に設ける立上げ片４９に取付
けた押出しシリンダ４３によつて押出し片７を進
退させうる。なお押出し片７は保持片６上面から
突出した位置に、段差部５１を設け、該段差部５
１によつて、基板ｃのみを押圧するごとく形成さ
れる。なおシリンダ４６は、面板ａの落下後に該
面板ａを持上げることもでき、又予め伸長させる
ことにより、落下に際してその一端縁を持上げる
こともできる。なお本実施例では、保持片６が下
降することにより、積上げられた面板ａの持ちだ
し等の作業が便宜となる。

〔考案の効果〕

叙上のごとく本考案の面板整列装置は、面板の
移送、積上げが自動化でき、又整列台によつて積
上げ台上に正しく積上げうる。又保持片が一端部
を保持するため、面板整列に伴う押出し時に、そ
の下段の面板と全面でこすれるのが防止でき、面
板の損傷を防ぐ。さらに前記実施例のごとく面板
の基板のみを押圧するごとく構成することによ
り、面板に化粧シートが貼着されているときも、
該化粧シートの剥離を防止でき、その損傷を防止
できる等多くの効果を奏しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図はその作用を示す側面図、第３図は他の実施例
を示す側面図である。 ２……移送具、３……積上げ台、４……整列
台、５……支持具、６……保持片、７……押出し
片、ａ……面板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 面板を支持しかつ落下させうる支持具を具えた
   移動可能な移送具と、面板の積上げ台と、その近
   傍に配されかつ移送具から落下する面板の一端を
   保持する保持片および保持された面板の一端を押
   出し前記積上げ台に面板を整列させうる押出し片
   を具えた整列台とからなる面板整列装置。