JPS6216262B2 - - Google Patents

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JPS6216262B2
JPS6216262B2 JP58063437A JP6343783A JPS6216262B2 JP S6216262 B2 JPS6216262 B2 JP S6216262B2 JP 58063437 A JP58063437 A JP 58063437A JP 6343783 A JP6343783 A JP 6343783A JP S6216262 B2 JPS6216262 B2 JP S6216262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fin
materials
corrosion resistance
fin material
alloy
Prior art date
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Expired
Application number
JP58063437A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59190347A (ja
Inventor
Ken Toma
Hajime Kudo
Isao Takeuchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Aluminum Co Ltd filed Critical Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority to JP6343783A priority Critical patent/JPS59190347A/ja
Publication of JPS59190347A publication Critical patent/JPS59190347A/ja
Publication of JPS6216262B2 publication Critical patent/JPS6216262B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、真空ろう付けによりアルミニウム
製熱交換器を製造するに際して用いられる耐食性
および犠牲陽極効果のすぐれたフイン材に関する
ものである。 従来、一般に、例えば自動車のラジエータや、
空調機器などには、アルミニウム製熱交換器が広
く使用されている。この熱交換器は、通常、フイ
ン材として、純度:99.70%以上のAl(JIS1070
材)または純度:99.80%以上のAl(JIS1080材)
の薄板、あるいはこれらの薄板を芯材とし、この
芯材の両面にAl−Si系合金のろう材をクラツドし
たものからなるフレージングシートのいずれかを
用い、また管材としては、いずれもろう付けまた
は押出加工による形成された、Al−Mn系合金製
管材、あるいはAl−Mn系合金を芯材とし、この
芯材の表側にAl−Si系合金のろう材をクラツドし
てなる複合管材を用い、これらフイン材と管材と
を、必ずろう材が存在する状態で組合せて、熱交
換器形状に組立て、この状態で、真空ろう付けす
ることによつて製造されている。 しかし、この従来熱交換器においては、フイン
材の耐食性が劣り、かつフイン材の管材に対する
犠牲陽極効果も十分満足するものでないため、比
較的短時間で使用寿命に至るものであつた。 そこで、本発明者等は、上述のような観点か
ら、すぐれた耐食性を有すると共に、犠牲陽極効
果にもすぐれ、すなわち管材に比して電気化学的
に卑なフイン材を開発すべく研究を行なつた結
果、重量%で、 In:0.01〜0.15%、 Zn:0.03〜0.15%、 を含有し、 Zr:0.02〜0.2%、 Cr:0.02〜0.3%、 のうちの1種または2種を含有し、さらに必要に
応じて、 Mg:0.05〜1%、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組
成を有するAl合金は、1070材や1080材などの純
Alに比して、すぐれた耐食性および電気化学的
に卑な特性を有し、したがつて、このAl合金を
熱交換器のフイン材として用いた場合には、すぐ
れた犠牲陽極効果によつて管材をよく防食するこ
とから、フイン材自体のもつすぐれた耐食性と相
まつて、熱交換器の著しく長期に亘る使用が可能
になるという知見を得たのである。 したがつて、この発明は、上記知見にもとづい
てなされたものであつて、以下に成分組成を上記
の通りに限定した理由を説明する。 (a) In In成分には、フイン材を電気化学的に卑に
し、もつて管材に対してすぐれた犠牲陽極効果
を発揮する作用があるが、その含有量が0.01%
未満では前記作用に所望の効果が得られず、一
方0.15%を越えて含有させても前記作用により
一層の向上効果が現われないばかりでなく、む
しろ耐食性が劣化するようになることから、そ
の含有量を0.01〜0.15%と定めた。 (b) Zn Zn成分には、フイン材の耐食性を著しく向
上させる作用があるが、その含有量が0.03%未
満では所望のすぐれた耐食性を確保することが
できず、一方0.15%を越えて含有させてもより
一層の耐食性向上効果が見られないばかりでな
く、真空ろう付け時におけるZn蒸発が著しく
なつて、炉汚染などの問題が発生するようにな
ることから、その含有量を0.03〜0.15%と定め
た。 (c) Mg Mg成分には、フイン材のもつ犠牲陽極効果
を損なうことなく、さらに一段と耐食性を向上
させる作用があるので、より一層すぐれた耐食
性が要求される場合に必要に応じて含有される
が、その含有量が0.05%未満では所望の耐食性
向上効果が得られず、一方1%を越えて含有さ
せても耐食性向上効果が飽和するばかりでな
く、むしろ加工性や高温耐垂下性が低下するよ
うになることから、その含有量を0.05〜1%と
定めた。 (d) Cr、およびZr これらの成分には、特に高温強度を向上さ
せ、もつて真空ろう付け時に要求されるフイン
材の耐垂下性をより一段と向上させる作用があ
るが、その含有量が、それぞれCr:0.02%未
満、およびZr:0.02%未満では所望の高温強度
改善効果が得られず、一方Cr:0.3%、および
Zr:0.2%をそれぞれ越えて含有させてもより
一層の高温強度改善効果が現われないばかりで
なく、巨大晶出物などが形成されるようになつ
て加工性が劣化するようになることから、その
含有量を、それぞれCr:0.02〜0.3%、および
Zr:0.02〜0.2%と定めた。 なお、この発明のフイン材は、不可避不純物と
して、Fe:0.5%以下、Si:0.3%以下、Cu:0.03
%以下、またはTi:0.03%以下を含有する場合が
あるが、これらの許容値を越えない限りフイン材
のもつ特性が何ら損なわれるものではない。 つぎに、この発明のフイン材を実施例により具
体的に説明する。 実施例 通常の溶解法により、それぞれ第1表に示され
る成分組成をもつた本発明フイン材用Al合金1
〜15、比較フイン材用Al合金1〜3、管材用Al
合金、およびろう材用Al合金の溶湯を調製し、
鋳造した後、均質化熱処理を施し、さらに面削の
後、熱間圧延を施して板厚:8mmの熱延板とし、
つぎにこの本発明フイン材用Al合金1〜15およ
び比較フイン材用Al合金1〜3の熱延板の一部
に冷間圧延を施して板厚:0.2mmの冷延板からな
る本発明フイン材1〜15および比較フイン材1〜
3を製造した。 また、上記管材用Al合金の熱延板の一部およ
びろう材用Al合金の熱延板には冷間圧延を施し
て板厚
【表】 :1mmの冷延板(以下前者を管材用薄板という)
とした。ついで、残りの上記本発明フイン材用
Al合金1〜15と比較フイン材用Al合金1〜3の
熱延板のそれぞれの両面に、上記ろう材用Al合
金の冷延板を重ね合わせ、この状態で熱間圧延を
施してクラツドし、引続いて冷間圧延を施すこと
によつて板厚:0.2mmの本発明複合フイン材1〜
15および比較複合フイン材1〜3をそれぞれ製造
した。さらに上記管材用Al合金の残りの熱延板
については、その片側面に上記ろう材用Al合金
の冷延板を重ね合わせ、この状態で熱間圧延を施
してクラツドし、さらに冷間圧延を施すことによ
つて板厚:1mmの管材用複合薄板を製造した。 つぎに、この結果得られた本発明フイン材1〜
15、比較フイン材1〜3、本発明複合フイン材1
〜15、および比較複合フイン材1〜3のそれぞれ
から試験片を切出し、この試験片に、真空中、温
度:600℃に10分間保持後、強制冷却の熱処理を
施した後、その一部を5.5%濃度の食塩水中に浸
漬し、1mA/cm2のアノード電流を印加した状態
で溶解電位を測定し、また残りの試験片について
は、PH3に調整した食塩水中に20時間浸漬の試験
を行ない、試験後の腐食減量を測定した。 また、本発明フイン材1〜15および比較フイン
材1〜3と管材用複合薄板、並びに本発明複合フ
イン材1〜15および比較複合フイン材1〜3と管
材用薄板とを、それぞれフイン材寸法:30mm×80
mm、管材用薄板および複合薄板寸法:50mm×80mm
とした状態で、水平に置いた管材用薄板の長手方
向中心線にそつてフイン材を立設した状態に組立
て、この状態で、10-4torrの真空中、温度:600
℃に10分間保持の条件で真空ろう付けし、真空ろ
う付け後の試験片について500時間のCASS試験
を行ない、管材用薄板または複合薄板の孔食数お
よび最大孔食深さを測定すると共に、フイン材の
侵食状態を観察した。なお、侵食状態は、腐食が
きわめて軽微のもの:◎印、腐食が普通のもの:
〇印、腐食の比較的多いもの:△印、腐食の著し
いもの:×印、フイン材自体の残存がわずかのも
の:××印でそれぞれ評価した。これらの結果を
第2表に示した。
【表】
【表】 第2表に示される結果から、本発明フイン材1
〜15および本発明複合フイン材1〜15は、いずれ
もすぐれた耐食性を有し、かつ電気化学的に卑な
特性をもつので、すぐれた犠牲陽極効果を発揮
し、管材を十分満足した状態で防食するのに対し
て、InおよびZnのいずれか、または両方を含有
しない比較フイン材1〜3および比較複合フイン
材1〜3においては、耐食性および犠牲陽極効果
のうちの少なくともいずれかが劣つたものになつ
ていることが明らかである。 上述のように、この発明のフイン材は、すぐれ
た耐食性を有し、かつ犠牲陽極効果にもすぐれて
いるので、これを実用に供した場合には管材をよ
く防食することから、フイン材自体のもつすぐれ
た耐食性と相まつて熱交換器の著しく長期に亘る
使用を可能とするなど工業上有用な特性を有する
のである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 In:0.01〜0.15%、 Zn:0.03〜0.15%、 を含有し、さらに、 Zr:0.02〜0.2%、 Cr:0.02〜0.3%、 のうちの1種または2種を含有し、残りがAlと
    不可避不純物からなる組成(以上重量%)を有す
    るAl合金で構成したことを特徴とする真空ろう
    付けにより製造されるアルミニウム製熱交換器の
    フイン材。 2 In:0.01〜0.15%、 Zn:0.03〜0.15%、 を含有し、 Zr:0.02〜0.2%、 Cr:0.02〜0.3%、 のうちの1種または2種を含有し、さらに、 Mg:0.05〜1%、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組
    成(以上重量%)を有するAl合金で構成したこ
    とを特徴とする真空ろう付けにより製造されるア
    ルミニウム製熱交換器のフイン材。
JP6343783A 1983-04-11 1983-04-11 真空ろう付けにより製造されるアルミニウム製熱交換器のフイン材 Granted JPS59190347A (ja)

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JP6343783A JPS59190347A (ja) 1983-04-11 1983-04-11 真空ろう付けにより製造されるアルミニウム製熱交換器のフイン材

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JPS59190347A JPS59190347A (ja) 1984-10-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4762806B2 (ja) * 2006-07-05 2011-08-31 株式会社下西製作所 管式マグネットセパレータ

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