JPS62160405A - 分波素子 - Google Patents

分波素子

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JPS62160405A
JPS62160405A JP275686A JP275686A JPS62160405A JP S62160405 A JPS62160405 A JP S62160405A JP 275686 A JP275686 A JP 275686A JP 275686 A JP275686 A JP 275686A JP S62160405 A JPS62160405 A JP S62160405A
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Yozo Nishiura
洋三 西浦
Mitsuru Nishikawa
満 西川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1)技術分野 この発明は、波長の異なるふたつの光を分離することの
できる分波素子に関する。
光通信は光を信号に用いる。通信容量を増大するためK
、波長の異なる2以上の光信号が、同一の光ファイバの
中を伝送するようにする。これが光多重通信である。波
長の異なる光信号が光ファイバの中で干渉しあったりす
ることはない。独立の光信号として伝送される。
この場合、1本の光ファイバ又は媒質の中から、波長の
異なるふたつの光を分離するための素子が出射端に於て
必要である。これが分波素子である。
(イ)従来技術 光多重通信に於て用いられる分波素子には、(a)  
回折格子やプリズムなど角度分散素子を用いたもの、 (b)  誘電体多層膜の干渉フィルタなどの波長選択
性反射/透過膜を用いたもの、 などがある。
(a)のカテゴリーに属するものの例を第8図に示す。
1本の入力側光ファイバ30と、複数の出力側光ファイ
バ31とが並列に設けられる。端面は面一になっており
、集束性ロッドレンズ32の一端に固着されている。集
束性ロッドレンズの他端には、回折格子33が設けられ
る。入射側光ファイバ30から集束性ロッドレンズ32
に入射した光は、回折格子33に当たる。
光は回折するが、回折角は、光の波長によって異なる。
その光の波長λに対応する回折角の方向にある出射側光
ファイバ31へと回折される事になる。
回折格子としては、シリコン単結晶の選択エツチングを
利用した高回折効率のブレーズ回折格子がよく用いられ
る。
この分波素子は、回折格子を使用するので、多数の波長
の光信号を一度に分波することができる、という長所が
ある。たとえば20チヤンネルの光信号を分波、或は多
重変換することができる。
しかしながら、光ファイバの位置ぎめが難しく製作が困
難である。また挿入損失が大きいという欠点もある。
第9図には波長選択性反射/透過膜を用いた分波素子を
示している。4つの集束性ロッドレンズ35を用いる。
2つのロッドレンズの間にハ、干渉フィルタ膜36.3
7が設けである。これは誘電体多層膜によって作られた
干渉フィルタである。
ある特定の波長の光を透過し、他の波長の光を反射する
干渉フィルタ膜36.37を挾んだ2組のロッドレンズ
35は、軸と直角な方向に少しずれた位置に於て貼り合
わされている。
ロッドレンズの前後端面には、4つの光ファイバA、8
1C,Dが固着されている。
波長す、cSdの3種類の光が、光ファイバAから入射
するとする。干渉フィルタ36は、波長すの光のみを透
過し、c、dの光を反射する。cldの光は2番目の干
渉フィルタ膜37に当たる。
このフィルタ膜37はCを反射し、dを透過させる。従
って、光ファイバB、C,Dから波長b1C%dの光が
出射される。
この分波素子は2つ又は3つ程度の光信号を分波できる
だけである。しかし、挿入損失は少い、とされている。
ゆ)従来技術の問題点 いずれの分波素子も、光の波長の違いを直接に利用して
、波長の異なる光を分波するものである。
従って、次のような問題点があった。
(1)素子の製作には非常な高精度が要求され、高価に
なる。
第8図、第9図の例で、出射側光ファイバの位置は極め
て厳格に決定されなければならない。
レンズの端面から出射する光の位置は波長によって決ま
っているからである。正規の位置から、光ファイバのコ
ア径分だけずれると、出射光が出てこない、という事に
なる。
(2)入射角の依存性が大きく調整が困難である。
レンズの中の光路は一義的に定まる。もし入射角が正規
の角度からずれると、出射端に於ける出射点の位置がズ
してしまう。
(3)空間伝搬光を分波するため、ファイバとの結合に
は基本的に適さない。
に)  目    的 量産することができ、しかも低価格にできる分波素子を
与える事が本発明の目的である。
使用時に於て調整精度のゆるやかな分波素子を与える事
が本発明の第2の目的である。
光ファイバとの結合容易な分波素子を与える事が本発明
の第3の目的である。
(イ)導波形光ビームスプリッタ 導波形光ビームスプリッタは、復原、井筒、末田1導波
形光ビームスプリッタ“輻射科学研究会1982 R5
−82−11によって初めて提案されたものである。
第3図に導波形光ビームスプリッタの平面図を示す。
これは対称Y分岐と非対称Y分岐とを組合わせたX型の
分岐をもつ素子である。
4つの単一モード光導波路が一点で結合しているような
形状をもっている。
分岐を構成する光導波路のそれぞれを、単K、分枝と呼
ぶ。左半分の分枝Iと分枝質は同一幅の単−モード光導
波路である。つまり、■、■は上下方向に対称である。
結合部Qに於て、■、■は角01をなす。
結合部より右半分の分枝WSNは非対称である角02を
なす。分枝Wの方がNよし太い。分岐角θ1、θ2は分
りやすくするため大きく書いているが、実は十分に小さ
い角度である。
光の進行方向を2軸とする。つまり分枝I、 Ifの二
等分線の方向が2軸である。
紙面に対して垂直上向きにX軸をとる。光の進行はz軸
方向に沿っているが、y軸方向成分も少し含まれる。
ある。周辺のクラッドは、より低い屈折率の媒質である
問題を単純化するためK、X軸方向には、無限に拡がっ
ており、X軸方向に屈折率は変らないと仮定する。
つまり、I、I、W、Nは無限に広い板状の導波路であ
ると仮定するのである。そうするとX方向に関する微係
数がOKなり、マックスウェル方程式が単純化される。
さらに1分岐角0. 、0.は十分小さいので、X方向
に見て、分枝I、L分枝W、Nのそれぞれの部分は五層
光導波路とみなすことができる。
五層光導波路とここでいうのは、クラッド・コア・クラ
ッド・コア・クラッドの五層である。真中のクラッドが
厚ければ、コア・コア間にはなんの相互作用も存在しな
い。
しかし、真中のクラッドが薄いと、コア・コア間に相互
作用が存在する。
これらの光導波路は単一モードである。つまり、幅は十
分狭くて、単一モード、最低次モードの光しか通さない
のである。光エネルギーに関して、ノードのないモード
である。
真中のクラッドが十分厚いときは、各コアは独立の媒質
と考えられるから、三層構造(クラッド・コア・クラッ
ド)のスラブ導波路)ζはぼ等しい。
最低次モードはエルミート函数HaO’)で表現できる
これは、コアの幅が異なっていても同じことである。た
だし、コアの幅は単一モード伝搬の条件からある値より
小さい事が要求される。
中間のクラッドが薄いと、コア・コアの間に相互作用が
生ずる。この場は五層構造のスラブ線路と考えられる。
2つのコアを伝搬する光の波動函数はHoで表現される
。しかし、位相に関して、2つのコアで同一位相の場合
と、逆位相の場合がある。
同一位相の場合、これを偶モードという。分枝11分枝
Hの最低次モード波動函数をI、Itとすると、偶モー
ドはt+aと書くことができる。
描イMM3t71mlb−−−)−&hノi%4’l’
lJ?101%’a’thAJJIIy−+れを奇モー
ドという。奇モードはl−1fと簡単に書くことができ
る。
単K、中間のクラッドが薄いというだけの五層構造であ
れば、波動函数■、■の位相差φは0と180°に限定
されない。連続的Fてランダムの値を取りうる。
しかし、分枝1,1が結合部Qに於て合一するから、よ
り厳しい条件が位相差について課されることになる。
結合部Qの導波路の幅はIと■の幅とを加えたものであ
るから、最低次モードと、2番目のモードとを通す。エ
ルミート函数でいえば、HoとHlが結合部に於て存在
しうる。
第4図に偶モード、奇モードの波動函数の変化を図式的
に示す。
分枝Iと分枝■に於て、いずれも最低次のモードが励起
されているとする。この光が僅かな分岐角θ1により、
少しずつ接近し、やがて結合部で合体する。
存在する。Ho、 H1以外のものは存在しない。
θ1は小さいので、波動函数の変化は、連続的に起る。
つまり断熱的に変化する。結合部でH0モードになるた
めには、分枝1.IIに於て波動函数が対称でなければ
ならない。つまり、I+Iで示されるような(位相差0
)波動函数が、11■に於て存在しなければならない。
第4図に於て、1,1に関し対称なものを偶モードとい
うが、これは結合部)て於けるH0モードに接続される
からである。
これに反して、結合部に於ける1次モードH1になめら
かに接続される波動函数は分枝1.IIに関してl−1
1で表現されるものである。これはHlに接続されるか
ら奇モードと呼ぶのである。
このようK、分枝I、Ifに関し単一モード函数が存在
し、その位相差は、結合部がなければランダムである。
しかし結合部があって、ここにふたつのモードしか存在
しないので、位相差はOか180゜かなのである。
さて、位相定数βは、モードを記述する固有値である。
これは光の伝搬方向1c関する波数という物理的意味を
もっている。
位相定数は、ひとつのモードについては定数である。低
次モードはど大きくなる。これが実数でないものは放射
モードであって伝搬しないから、考慮しない。
位相定数は、コア、クラッド屈折率、導波路幅の関数で
ある。
さきほどの波動函数の和1+II、差1−IIというの
は簡単化した言い方である。中間のクラッドが狭い時は
五層導波路として、ひとつの統一的な波動函数を考えな
ければならない。
分枝11…は対称であるから、結合から十分遠い点で、
偶モードも奇モードも、同じ位相定数をもつ。分岐lが
単独に存在する場合と同じだからである。
第5図シζ第4図の光導波路に於ける位相定数の変化を
示す。横軸は、光の伝搬方向2である。真中が結合部分
で、左半分が対称分岐(1,1)側、右半分が非対称分
岐側(WlN)側である。
分枝の幅の和は保存されているとする。I+1=W+N
という式で示される。ここで、Iは分枝Iの幅という事
であり、波動函数を意味しているのではない。
位相定数は、コア、クラッド屈折率が同じ、モード数が
同じである時、導波路の幅が広いほど大きい。分枝Wの
幅が最も広いとすると分枝Wに於ける位相定数Tが最も
大きい。次いで、分枝■、…に於ける共通の位相定数U
1もっとも小さいのが分枝Nに於ける位相定数Rである
。こうして2=−■と+■の位相定数βθ値が確定する
。2=±■に於て、01、θ2がいかに小さくても有限
角である限り、分枝1,1間、或はW、8間の相関は存
在しない。したがって、2=−■でUになり、+■でT
とRになる。
結合部分Qνζついて考える。
位相定数は、モード次数が高いほど小さく、導波路幅が
小さい程小さい。
結合部分において0次モードの位相定数は、どの分枝の
位相定数より大きい、幅が広いからである。これをVで
表現する。
1次モードの位相定数は、0次モードの位相定数Vより
かをや小さい。これをSとする。
偶モードの波動函数はI+lによって象徴的に表現でき
るが、分枝の間隙が狭くなるに従って、位相定数がVに
近づく。
波動函数1+Iが、結合部分Qに於ける0次モード函数
H8に連続してゆくからである。
奇モードの波動函数1−1は、間隙が狭くなるに従い、
位相定数がSに近づいてゆく。
こうして、偶モードと、奇モードの縮退がとけてゆく。
位相定数シー関しては、偶モードがUV。
奇モードがUSの曲線を描くことになる。
このような位相定数の変化は可逆的である。
反対K、結合部Qから、分枝1.lの方向へH6、H1
モードの光を伝搬させることもてきる。この場合、偶モ
ードの光は、I+Iとして、同一位相の分枝1.lに於
ける0次モードになってゆく。奇モードの光は、l−1
1として反対位相の0次モードになってゆく。位相定数
は接近してゆき2→−■に於て縮退する。
縮退するのが一般的なのではない。分枝の幅が同一であ
るから縮退するのである。
位相定数が縮退するから、Oから出発した0次モード光
のエネルギーは半分づつ、分枝■と■に分配される。Q
から出発した1次モードの光のエネルギーも半分づつ、
分枝lと■に分配される。
このように等分配側が成立するが、これは2つの分枝L
Mに於て位相定数が縮退しているからこうなるのである
。位相定数が縮退するのは、導波路幅が等しいからであ
る。
さて、結合部Qより右側にある非対称分岐側について説
明する。分枝Wの幅の方が分枝Nの幅より広いものとす
る。
必要なものは幅の不等性W)Nだけである。どちらが何
倍大きくなければならないという事はない。条件は厳し
くない。これが重要な点である。
位相定数は、同じモードの光であれば幅が広い方が大き
くなる。分枝W1Nは単一モード導波路であるから、0
次モード光しか伝搬しない。
0次モード光であっても、Wの方が広いので、Wの位相
定数の方が大きく、Tとなる。TはUより大きい。
Nの方が狭いから、Nの位相定数Rは小さい。
線路幅の広さは、W→■、■→Nの順であるから、位相
定数については、 T > U > R(1) という関係がある。
結合部分の位相定数Vは、最も広い線路に於ける0次モ
ード6ものであるから、Tより大きい。
位相定数Sは、Rより小さい。これは線路幅の和が一定
であることによる。
偶モードの光がQ点から、分枝W、Nへと進行するとす
る。第4図に於て、それぞれの地点に於て、偶モード波
動函数を右K、奇モード波動函数を左に図示しである。
Q点に於ける、右方の波動函数が偶モードの波動函数で
ある。これは結合部が無限に長いと仮定した時のH。モ
ードである。ピークがひとつあり、ノード(零点)はな
い。
偶モード位相定数はVである。これが分枝W。
Nに入ると、偶函数であるので、位相差がOの0次モー
ドになってゆく。しかし、等分配されるわけではない。
偶モードのエネルギーは次第に分枝Nから抜けだして、
分枝Wに移行してゆく。Z→(3)では、全てのエネル
ギーが分枝Wに集中する。
このような変化を第5図で見ると、VからTに至る曲線
に対応する。■からHに至る変化が起らない。
偶モード波動函数は、勾配の変化がゆるやかである。こ
のため、狭い方の分枝Nにおける、コア、クラッド境界
に於ける電場、磁場の連続条件を満たすことができず、
広い分枝Wの方へ局在してしまうのである。
02が小さければ、このような変化は断熱的に起こるか
ら、■−4Tへの変換ロスは殆ど0になる。
奇モードの光が結合部Qから右方へ伝搬する事を考える
。Qに於て(第4図)左側に図示した波動函数である。
ピークが正負2つあり、ノード(零点)がひとつある。
これは結合部Qがこの幅で無限に長いとしたときの1次
モードH1に対応する。
位相定数はSである。
分枝W、Hに入ると、180″位相の異なる0次モード
光へと変換してゆく。分枝Nでは正、Wでは負の0次モ
ード光として図示しである。もちろん逆でもよい。
1次モード光であったから、Qに於て、コア、クラッド
間境界に於ける勾配が大きい。この勾配は、狭い方の分
枝Nに於けるコア、クラッド境界に於ける勾配)ζ近い
そこで、奇モード光は、狭い分枝Nに適合し、分枝Nへ
とエネルギーを集中してゆく。
広い方の分枝Wは、幅が広いので、コア、クラッドの境
界条件を課すと、波動函数の勾配が小さくなり、本来、
勾配のきつい奇モードの波動函数は、分枝Wに入りこみ
にくい。負の0次モード波動函数が少しずつ消えてゆく
結局2→+■の極限で、奇モードの光は、全て、分枝N
に局在するという事になる。位相定数でいえばSからR
への変化が起こるという事になる。
以上の話は、全てθ2が小さく、断熱近似が成立すると
仮定している。
実際に独立の波動函数が定義できるのは、Z→±ωの極
限に於てだけである。結合部処於ても、これに近い領域
に於ても独立な波動函数が存在するというわけではない
結合部に於ては、三層構造の幅の一様なスラブ線路の近
似がなされており、これに対応するθ次モードH0,1
次モードH1が存在するとしている。
これ以外の領域では、平行なりラッドが無限に連続する
五層構造スラブ線路の近似がなされている。それぞれの
コアに対して、これを隔てる幅が一定のクラッドが介在
するという近似である。この場合、奇モード、偶モード
の位相定数は計算できるし、波動函数も計算できる。
第5図の位相定数は、中間のクラッド幅の函数として、
各モードの位相定数を求め、z軸方向の距離とクラッド
幅dの関係(d = 22−θ2/2)を使って、変数
を2に書き換えたものにすぎない。
従って、vlSを含め、中間の位相定数は明確に定義さ
れる量ではない。
しかしながら、01.02が十分小さければ、平行スラ
ブ線路の仮定が十分成り立ち、断熱的に位相定数が変化
してゆくことになる。
このような断熱近似の仮定は、θ1.0□が小さい限り
妥当である。
非対称分枝に於ける変化も可逆的である。分枝Nから結
合部Qへ向けて伝搬する光は、分枝Nが狭いので、コア
、クラッドの境界で勾配が大きくなる。このため、分枝
Wが接近してくると、分枝Wのコアの中へ負の波動函数
を要求する。位相差が180°の0次モードが分枝Wに
於て成長してゆく。結合部)ζ至ると、これは1次モー
ド、つまり奇モード光になる。
これだけであれば、単なるビームスプリッタとかわらな
い。
分枝Iから入った光は、結合部に於いて、0次モード、
1次モード光の両方を励起する。したがって、これらの
光のエネルギーは、分枝WへもNへもほぼ等量大ってゆ
く。
分枝■から入った光も同様で、分枝WとNの両方へ入る
いずれの分枝■、■から入った光も2分されて出射され
る。
反対にζ、分枝Wから入った光は、結合部の0次モード
へ変化する。0次モード光は2等分されて分枝1、II
に出射される。2分されることには変わりない。
分枝Nから入った光は、結合部)て於て1次モードに変
化する。1次モード光は2等分されて分枝I% 1に入
り、ここから出射される。
このようK、ひとつの分枝から光を入射すると、対向分
枝から2分された光が出射されるだけで、単純なビーム
スプリッタと変わるところがない。
しかし、対称分岐側のふたつの分枝11■へ、同時K、
位相差が01又は180°の光を入射することができれ
ば、結合部Qでは、0次モードか1次モードかいずれか
のモードしか存在しないようkすることができる。
入射光は2本必要で、しかも同時でなければならず、さ
らに位相差が0か1800でなければならない。
第6図は同位相の光を分枝11mへ同時に入射したもの
を示す。波動函数はl+1で示すことができる。結合部
の0次モードになり、以後側モードになるから、広い方
の分枝Wへと集中する。
第7図は逆位相の光を分枝11■へ同時に入射したもの
を示す。波動函数はl−11で示すことができる。結合
部の1次モードになる。奇モードになるので、狭い方の
分枝Nへと集中する。
第6図と第7図とを比較すると、これが選択性をもつ分
波素子になっていることが分る。
選択性といっても波長選択性ではなく位相の選択性であ
る。第6図では同位相で分枝Wへ、第7図では逆位相で
分枝Nへと光が分離される。
(2)発明の構成 以上の説明に於ては、光の波長は一定だとしてきた。
分枝に課される条件は、 (1)分枝11■、WlNは単一モード導波路である。
1次モード以上のモードは存在しない。
(2)結合部Qに於て、0次モード、1次モードの2モ
ードが存在しうろこと。
である。従って、この2条件を満足できる波長の光に対
しては、同じ作用があるわけである。
本発明者は、このような導波形光ビームスプリッタを用
いて、分波素子を作ることができるという事に気付いた
ある波長λ、の光Σに対しては分枝I、Ifに入力する
位相が同相になるようにし、ある波長λ2の光■に対し
ては分枝1.IIに入力する位相が逆相になるようにす
る。
こうすれば、光Σは分枝Wへ、光■は分枝Nへと分割さ
れる。
それでは同相の光を2つ作り出すにはどうすればよいか
という事である。位相差が変化してはならないから、ひ
とつの光源を使わなければならない0 波長が一定でなければならないから、レーザが光源とな
る。そうするとレーザ光を2つに分け、後に分枝11…
を通し結合点で合体する、という事になる。2つのパス
について光路差が一定であるという事と、光路差が波長
の整数倍であるという事が要求される。
逆相の光を2つ作り出すにはどうすればよいかという事
もある。位相差、波長が一定でなければならないから、
レーザを光源とし、これを2つシζ分けた後に分枝1.
IIを通す、という事も同じである。結合部で合体する
が2つのパスについて光格差があり、光路差が波長の(
整数+−)倍でなければならない。
合計4つのパスが必要だという事になる。しかし4つの
パスを通すということ自体が難しいし、位相差の変動な
どが起こりやすいので望ましくない。
そこでパスを共通にし、2つのパスだけを使うようにす
る。
このパスをKとLとする。K、Lが、波長λ、の光Σに
対しては同位相で、波長λ2の光nk対しては逆位相で
、光を出力するようにする。K、 Lの光路差が、光Σ
に対しては波長の整数倍で、光Hに対しては波長の半整
数倍であるようにすればよい。
図面によって説明する。
第1図は本発明の分波素子の構成を示す平面図である。
スラブ線路の仮定があるから、X方向に屈折率は変らな
いものとする。
分波素子は、分枝1.L結合部Q1分枝W1Nを一部に
含む光導波路群よりなっている。
分枝i 1の前段K、同一の光を入射させ、分割するな
めの、入射路10、分岐路11.12、分岐路13.1
4などが形成されている。入射路10と分岐路11.1
3とはY分岐を構成している。交角03は十分小さな角
度である。Y分岐11.13の終端には平行分岐路12
.14が続いている。平行分岐路12.14につづいて
、前述の分枝I、分枝田が存在する。
分枝1、…は小さい交角0□で、結合部Qに於て交わる
結合部Qから狭い角θ2をなすようK、広い分枝Wと、
狭い分枝Nとが形成されている。
分枝W1分枝Nには出射路15.16が連続している。
Y分岐10、ICl3の分岐点をPとする。
PからQへ至るパスが2つ存在する。ひとつは分岐路1
1.12、分枝■よりなるパスである。これを光路にと
呼ぶ。
もうひとつは、分岐路13.14分分枝上りなるパスで
ある。これを光路りと呼ぶ。
コアの屈折率をn1光路にと光路りの長さの差をΔlと
する。光路の差はnΔlである。波長λの光が光路にと
光路りとを通ってP点からQ点に至る場合、位相差Δφ
は ^ によって表わされる。
波長λ1の光Σに対し、位相差は2πの整数倍とする。
波長λ2の光Hに対し、位相差は2πの半整数倍とする
iすなわち、m、sを整数として、nΔl = λ1 
m       (3)nΔl = 1g(S+)  
  (4)となるようにすればよい。ここで、ス1、λ
、に対する屈折率nを同一としているが、λ1とλ、の
差があまり大きくない場合はほぼ同一である。また屈折
率n1、n2を区別してもあまり困難はない。
(3)、(4)の条件が成立したとすると、光Σは、結
合部Qの直前で分枝1.Iに対して同相の光になる。こ
れは、結合部で偶モードを励起する。従って、非対称分
岐の内、分枝Wへと進行し、出射端15から出射する。
光■は、結合部の直前で、分枝1.Hに於て反対位相の
光になる。これは結合部で奇モードを励起する。従って
、非対称分枝Nへと進行し、出射端16から出射する。
”1 、’2の値がまず決まったとすると、(3)、(
4)長の差Δlである。これは、波長のオーダーの精度
で正確に与えなければならない。
より簡単にΔlを制御することができる。
光路K、Lのいずれか一方、又は両方に電気光学効果を
有する位相遅延素子を設ける。第2図はそのものの例を
示す。
光路の一部又は全部が電気光学効果をもつ結晶で作られ
ているとする。ここへ長さl、の電極を貼りつけて、電
極間に電圧Vを印加する。電極17.18.19.20
を図示している。以下は、位相遅延素子がひとつである
場合の説明である。ふたつあっても同じことである。
これにより、この部分の屈折率を変化させることができ
る。光路長の増分は、屈折率の増分をΔnとして、11
Δnによって表わすことができる。
(3)、(4)式のかわりK、 nΔ11  +−t11Δn = 11m   (5)
nΔl  +  11Δn  =  λ、(s−1−一
)  (6)となる。
Δnは、印加電圧Vに比例するから制御可能な変数であ
る。(5)、(6)式はより一層満足されやすいことに
なる。
(3)、(4)式に於て、まず波長λ1、λ2が決まる
奇数(2$+1)  の比になるようにする。こうして
、mと3とを同時に決定する。コア屈折率は、不純物ド
ープ量によって決まることもあり、変数であることもあ
る。しかし、多くの場合nは定数と考えられ、結局、m
Ssに対して、適当な光路差Δlを決定する。
(3)、(4)からnΔlの誤差は波長の174以下で
なければならないことは明らかである。
IIsΔnによる制御可能量はΔnの最大値と41の積
で示される。Δnの最大値がたとえ小さくても、llが
長ければ、制御可能量は大きくなる。11Δnの変域を
δ(A?1Δn)で示すとする。これは最大値といって
もよい。
δ(右Δn)’;   ””    (7)2(λl−
ス、) 程度であれば、Δlの誤差があっても(5)、(6)式
を満足するようにΔnf与えることができる。
注意すべき事がある。
第3図〜第7図、第1図は全てX方向にはコア、クラッ
ドが同一断面で連続するというスラブ線路の仮定を置い
ている。
しかし、第2図はX方向に無限に続くのではなく、X方
向には薄い薄膜誘電体線路になっている。
実際には、X方向に変化がないという仮定は非現実的で
ある。そうではなく、X方向には浅い誘電体分枝とする
のである。スラブ線路仮定は計算を単純化するためのも
のである。
実際にX方向への拡がりがなくyz平面上に2次元的な
誘電体分岐線路を作る。
このようにすると、位相定数が少し小さくなるが、これ
まで説明したものと同じようK、分枝I。
■、分枝W1Nに於て、偶モード、奇モードを励起する
ようにできる。
平面上に形成したY分岐内の波動函数を、X軸(紙面に
直角)方法には同一の媒質が存在すると仮定してこれを
求める事はしばしばなされる。
第1図は従って、紙面直角に同一媒質が連続しているも
のと考えても、yz平面だけに拡がる薄いものと考えて
もよい。
第2図は電極を設ける必要があり、当然、薄い平面的な
、素子となる。
(イ)作 用 波長λ、の光Σと、波長λ2の光■とが入射路10から
入射したとする。いずれの光も分岐点Pで半分に分かれ
る。パワーはいずれも2等分される。
光Σは、光路K、Lの位相差が2πの整数倍であるから
、分枝■、…に於て同位相の最低次モード光であってか
つ位相の等しい光になる。
これは結合部で0次モード光になる。非対称分枝W、N
へ進むと偶モード光となり、太い分枝Wへと進行する。
光■は、光路K、Lの位相差が2πの半整数倍であるか
ら、分枝L lに於ては、逆位相の組合わせになる。こ
れは結合部で1次モード光になる。
非対称分枝W1Nへ進むと、奇モード光となり、細い分
枝Nへと進行する。
結局、光Σは、分枝Wへ、光■は分枝Nへと分波された
ことになる。
(2)効 果 (1)精度の要求が厳しくないので、大量生産が容易で
、低価格となりうる。
波長の相違する光を分離するため角度分散素子などを用
いないから、幾何学的な配置について厳しい条件はない
(2)使用時の調整精度がゆるやかである。
(3)光ファイバとの結合が容易である。コアとクラッ
ドとよりなる誘電体線路を用いているからである。
(4)光波長多重通信の分波素子として用いる事ができ
る。
(ト)数値例 電気光学効果を有する位相遅延素子として、LiNb0
.結晶を用いるとする。
電極間隔をd、電圧をVとすると、屈折率変化Δnは によって与えられる。γは電気光学係数である。
n  =  2.26 であるから 電極の長さ11と、間隔dを、それぞれel: 5 X
 10  m d=10X10m と仮定すると、 l□Δn  =  9.8X10  V   (10)
となる。λ1= 1.3μm(Σ光)、λ、 = 1.
55μm(■光)と仮定する。これは光通信に於て、よ
く用いられる波長である。
Σ、rl )n対して、 λ216.67 トナリ、(5)、(6)式でl=0とした場合v=42
(ボルト)として、 λ2 を得る。m=3、s=2に当たる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の分波素子の基本形を示す平面図。 第2図は電気光学素子を用いた本発明の分波素子の平面
図。 第3図は井筒ら)Cよって輻射科学研究会1982、R
9−82−11%導波形光ビームスプリッタ〃に於て提
案された導波形光ビームスプリッタの平面図。 第4図は導波形光ビームスプリッタに於ける偶モード、
奇モードの分枝1、l、WlNに伝わる波動函数の変化
を示す図。 第5図は位相定数の変化を導波形光ビームスプリッタの
全体にわたって図示したグラフ。 第6図は同位相の光を分枝1.I)ζ導くことにより、
分枝Wへ光を分離できることを示す図。 第7図は逆位相の光を分枝1.I)ζ導くことにより、
分枝Nへ光を分離できることを示す図。 第8図は回折格子を用いた公知の分波素子の側面図。 第9図は干渉フィルタを用いた公知の分波素子の側面図
。 ■ ・・・・・・対称分枝のひとつ l ・・・・・・対称分枝のひとつ W ・・・・・・ 非対称分枝の広い方の分校N ・・
・・・・ 非対称分枝の狭い方の分枝Q・・・・・・結
合部 P・・・・・・分岐点 Σ ・・・・・・波長λ1の光 ■・・・・・・波長λ2の光 17〜20・・電 極 発 明 者          西  浦  洋  三
西  川      満

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)波長λ_1の光Σと、波長λ_2の光Πとを入射
    する入射路と、入射路の終端の分岐点Pに於て対称に分
    岐し、結合部Qに於て対称に結合する光路長の異なる単
    一モード光路K、単一モード光路Lと、0次モードと1
    次モードが存在しうる結合部Qから分岐し、幅の広い単
    一モード分枝Wと幅の狭い単一モード分枝Nとよりなる
    非対称分岐路とよりなり、光Σに対する光路K、Lの光
    路差が波長λ_1の整数倍であり、光Πに対する光路K
    、Lの光路差が波長λ_2の半整数倍であるようにした
    事を特徴とする分波素子。
  2. (2)光路K、Lの光路差が、分岐光路K、Lの導波路
    の実際の長さの相違Δlによって生ずることとした特許
    請求の範囲第(1)項記載の分波素子。
  3. (3)光路K、Lの光路差が分岐光路K、Lの導波路の
    屈折率の、ある長さl_1に於ける差Δnによって生ず
    る事とした特許請求の範囲第(1)項記載の分波素子。
  4. (4)光路K、Lの全部又は一部を電気光学効果を有す
    る結晶によって作り、電圧を印加する事によって、屈折
    率の差Δnを変化させるようにした特許請求の範囲第(
    3)項記載の分波素子。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02126205A (ja) * 1988-11-07 1990-05-15 Hitachi Ltd 光分岐回路
JPH02204728A (ja) * 1989-02-03 1990-08-14 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 偏光無依存性光スイッチ
EP0449202A1 (fr) * 1990-03-28 1991-10-02 Alcatel Fibres Optiques Coupleur bidirectionnel en optique intégrée monomode
JPH05241116A (ja) * 1991-11-01 1993-09-21 Koninkl Ptt Nederland Nv 集積光学コンポーネント
US5611007A (en) * 1994-08-03 1997-03-11 Iot Integrierte Optil Gmbh Asymmetric integrated optical Mach-Zehnder interferometer

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