JP3020129B2 - 光信号の偏光を処理するための集積光デバイス - Google Patents
光信号の偏光を処理するための集積光デバイスInfo
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- G02B6/12—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集積光デバイスの分野に
関し、さらに詳しくは、光信号の偏光を処理する−この
場合は分離し、結合し、またはフィルターにかけること
−ための集積光デバイスに関するものである。
関し、さらに詳しくは、光信号の偏光を処理する−この
場合は分離し、結合し、またはフィルターにかけること
−ための集積光デバイスに関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】偏光スプリッターのような偏
光を処理する集積光デバイスは、なかんずく、偏光多様
性にもとづいて検知するコヒーレント光レシーバーの集
積体において使われる。世界的にみると、このタイプの
2種の集積偏光スプリッターが公知になっている。その
1つは、光信号の2つの互いに直交する偏光TEおよび
TMを分離するため、偏光の基本モードと1次伝播モー
ドの間の位相差による干渉に基づいている。もう1つ
は、いわゆる「モード分類効果」に基づいている。この
場合、非対称Y接合の互いに伝播定数の異なる2つの出
力路に対し、偏光の伝播選択差を利用する。伝播選択は
2つの偏光に対する非対称が符号において異なるという
事実に基づいており、これは複屈折物質を使うことによ
って達成される。このように、文献1(J.J.G.
M.ファンジアトール、J.H.ラールイス「チタン散
乱のみを用いたニオブ酸リチウム上の偏光スプリッタ
ー」IEEE雑誌、9巻7号、1991年7月、879
−886頁)は、チタン散乱の結果、導波管内でのチタ
ン散乱によって得られるY接合に対するニオブ酸リチウ
ム上の偏光スプリッターを開示しており、その際の逆非
対称性はチタン散乱の結果として得られる屈折率の増加
に起因するものである。文献2(ヨーロッパ特許出願E
P−A−0444721)は、透明な極性ポリマーにも
とづくY接合用の導波管をもった偏光スプリッターを開
示している。この場合、分極していない極性ポリマーは
複屈折を示さず、分極したポリマーは複屈折を示し、非
分極状態に対し、分極状態は互いに符号が異なる屈折率
差を示すという事実を利用する。
光を処理する集積光デバイスは、なかんずく、偏光多様
性にもとづいて検知するコヒーレント光レシーバーの集
積体において使われる。世界的にみると、このタイプの
2種の集積偏光スプリッターが公知になっている。その
1つは、光信号の2つの互いに直交する偏光TEおよび
TMを分離するため、偏光の基本モードと1次伝播モー
ドの間の位相差による干渉に基づいている。もう1つ
は、いわゆる「モード分類効果」に基づいている。この
場合、非対称Y接合の互いに伝播定数の異なる2つの出
力路に対し、偏光の伝播選択差を利用する。伝播選択は
2つの偏光に対する非対称が符号において異なるという
事実に基づいており、これは複屈折物質を使うことによ
って達成される。このように、文献1(J.J.G.
M.ファンジアトール、J.H.ラールイス「チタン散
乱のみを用いたニオブ酸リチウム上の偏光スプリッタ
ー」IEEE雑誌、9巻7号、1991年7月、879
−886頁)は、チタン散乱の結果、導波管内でのチタ
ン散乱によって得られるY接合に対するニオブ酸リチウ
ム上の偏光スプリッターを開示しており、その際の逆非
対称性はチタン散乱の結果として得られる屈折率の増加
に起因するものである。文献2(ヨーロッパ特許出願E
P−A−0444721)は、透明な極性ポリマーにも
とづくY接合用の導波管をもった偏光スプリッターを開
示している。この場合、分極していない極性ポリマーは
複屈折を示さず、分極したポリマーは複屈折を示し、非
分極状態に対し、分極状態は互いに符号が異なる屈折率
差を示すという事実を利用する。
【0003】現在、光通信システムにおいて、近赤外に
光信号の波長を選定することが通例なので、このタイプ
の偏光スプリッターを備えた集積光レシーバーは、従来
技術によれば、インジウム−リン(InP)のような半
導体によってのみ供給され得る。InP上に作られた第
1タイプの偏光スプリッターは、たとえば文献3(P.
アルバート他「InGaAsP/InP上のTE/TM
モード・スプリッター」IEEE,光工学レター,2巻
2号,1990年2月,114−115頁)に開示され
ている。この公知の偏光スプリッターは、指向性カップ
リングにおける導波モードの伝播上の金属層の偏光依存
効果を利用する。しかし、そのような金属層をもった指
向性カップリングは、製造するのが容易でなく、かつ、
それを製造する時に更に複雑な工程を必要とする。 そ
れにもとづく偏光スプリッターにおいて、金属層がある
事により、その中を伝播する光信号を更に不必要に減衰
させる事になる。まだ公開されていない本出願人による
文献4(ヨーロッパ特許出願第92201338.8
号)は、InP上に非常に容易に作られ、かつ、文献3
で開示されている偏光スプリッターの欠点をもっていな
い偏光スプリッターを開示している。これは、上記2種
の偏光スプリッターのハイブリッドであるとみなされ得
るが、非対称Y接合と結合した周期構造をもつモード・
コンバーターからなり、モード・コンバーターは2つの
偏光の1つを異次元導波モードに変換する。しかしなが
ら、InP上に作られ得る従来の偏光スプリッターは両
方とも、強い波長依存性を示すという欠点をもってい
る。
光信号の波長を選定することが通例なので、このタイプ
の偏光スプリッターを備えた集積光レシーバーは、従来
技術によれば、インジウム−リン(InP)のような半
導体によってのみ供給され得る。InP上に作られた第
1タイプの偏光スプリッターは、たとえば文献3(P.
アルバート他「InGaAsP/InP上のTE/TM
モード・スプリッター」IEEE,光工学レター,2巻
2号,1990年2月,114−115頁)に開示され
ている。この公知の偏光スプリッターは、指向性カップ
リングにおける導波モードの伝播上の金属層の偏光依存
効果を利用する。しかし、そのような金属層をもった指
向性カップリングは、製造するのが容易でなく、かつ、
それを製造する時に更に複雑な工程を必要とする。 そ
れにもとづく偏光スプリッターにおいて、金属層がある
事により、その中を伝播する光信号を更に不必要に減衰
させる事になる。まだ公開されていない本出願人による
文献4(ヨーロッパ特許出願第92201338.8
号)は、InP上に非常に容易に作られ、かつ、文献3
で開示されている偏光スプリッターの欠点をもっていな
い偏光スプリッターを開示している。これは、上記2種
の偏光スプリッターのハイブリッドであるとみなされ得
るが、非対称Y接合と結合した周期構造をもつモード・
コンバーターからなり、モード・コンバーターは2つの
偏光の1つを異次元導波モードに変換する。しかしなが
ら、InP上に作られ得る従来の偏光スプリッターは両
方とも、強い波長依存性を示すという欠点をもってい
る。
【0004】上記した文献4に記載されているハイブリ
ッド型の第2のタイプのスプリッターは、文献1が示す
第1タイプのスプリッターに比べ、大きな利点を有して
いる。すなわち、波長依存性が小さく、製造するのが難
しくない。さらに、入力路における減衰が非常に低く、
光信号反射が非常に少ない。これは、とくに、狭帯域レ
ーザーを用いるコヒーレント検知の場合に重要なことで
ある。InPが複屈折物質でないので、ニオブ酸リチウ
ムや極性ポリマーの場合に対応する偏光スプリッターの
供給は不可能である。 しかし、非複屈折物質の導波薄
膜層において、2つの偏光に対し異なった伝播特性を持
つ導波管を形成する事は可能であり、その場合には、当
該導波管内で複屈折が発生する事になる。このタイプの
複屈折は、導波管複屈折、幾何複屈折または形状複屈折
という名で知られている。それは基板面上に形成されて
いる導波管によっている。支配している電界成分が基板
面に垂直な偏光はこの場合、TM偏光であり、基板面に
平行なそれはTE偏光である。この効果は、文献5
(J.アールニョ他「酸窒化シリコン光導波管の複屈折
制御・分散特性」エレクトロニクス・レターズ、27巻
25号、1991年12月5日、2317−2318
頁)に開示されているように、導波管の上または下にあ
る適当な層を平面の導波層にアレンジすることにより、
または、文献6(鈴木他「InGaAs/InP不規則
超格子における偏光モード選択チャネル導波管」、応用
物理レター、57巻26号、1990年12月24日、
2745−2747頁)に開示されているように、複合
層構造(「超格子」)をアレンジすることにより、影響
を与えることができ、この場合、層構造を特定選択する
ことにより、2つの偏光モードの1つに対し選択的であ
るチャネル形状導波管が得られる。文献7(ヨーロッパ
特許出願EP−A−0389172)は、適当に選定さ
れた層構造にもとづいてこのタイプの形状複屈折が加え
られる、第2タイプの偏光スプリッターを含む3ゲー
ト、および4ゲートの偏光処理デバイスを開示してい
る。偏光スプリッターのような3ゲート・デバイスは、
異なる物質のコアをもち、異なる有効屈折率をもつ2つ
の導波管からなる。第1導波部と第2導波部の間の遷移
部において、上記コアは重なり合い、導波管コアの1つ
は断熱テーパー部を有している。また、その遷移部にお
いて、2つの導波管は第2導波部の物理的に分離し、か
つ光学的に結合を解かれた導波管内に断熱発散する。し
かし、このタイプの形状複屈折が適当に選定された層構
造にもとづく集積光デバイスは、必要な製造工程の数が
多いばかりでなく、使用する材料の種類と数も多いた
め、製造するのがかなり困難であるという欠点をもって
いる。
ッド型の第2のタイプのスプリッターは、文献1が示す
第1タイプのスプリッターに比べ、大きな利点を有して
いる。すなわち、波長依存性が小さく、製造するのが難
しくない。さらに、入力路における減衰が非常に低く、
光信号反射が非常に少ない。これは、とくに、狭帯域レ
ーザーを用いるコヒーレント検知の場合に重要なことで
ある。InPが複屈折物質でないので、ニオブ酸リチウ
ムや極性ポリマーの場合に対応する偏光スプリッターの
供給は不可能である。 しかし、非複屈折物質の導波薄
膜層において、2つの偏光に対し異なった伝播特性を持
つ導波管を形成する事は可能であり、その場合には、当
該導波管内で複屈折が発生する事になる。このタイプの
複屈折は、導波管複屈折、幾何複屈折または形状複屈折
という名で知られている。それは基板面上に形成されて
いる導波管によっている。支配している電界成分が基板
面に垂直な偏光はこの場合、TM偏光であり、基板面に
平行なそれはTE偏光である。この効果は、文献5
(J.アールニョ他「酸窒化シリコン光導波管の複屈折
制御・分散特性」エレクトロニクス・レターズ、27巻
25号、1991年12月5日、2317−2318
頁)に開示されているように、導波管の上または下にあ
る適当な層を平面の導波層にアレンジすることにより、
または、文献6(鈴木他「InGaAs/InP不規則
超格子における偏光モード選択チャネル導波管」、応用
物理レター、57巻26号、1990年12月24日、
2745−2747頁)に開示されているように、複合
層構造(「超格子」)をアレンジすることにより、影響
を与えることができ、この場合、層構造を特定選択する
ことにより、2つの偏光モードの1つに対し選択的であ
るチャネル形状導波管が得られる。文献7(ヨーロッパ
特許出願EP−A−0389172)は、適当に選定さ
れた層構造にもとづいてこのタイプの形状複屈折が加え
られる、第2タイプの偏光スプリッターを含む3ゲー
ト、および4ゲートの偏光処理デバイスを開示してい
る。偏光スプリッターのような3ゲート・デバイスは、
異なる物質のコアをもち、異なる有効屈折率をもつ2つ
の導波管からなる。第1導波部と第2導波部の間の遷移
部において、上記コアは重なり合い、導波管コアの1つ
は断熱テーパー部を有している。また、その遷移部にお
いて、2つの導波管は第2導波部の物理的に分離し、か
つ光学的に結合を解かれた導波管内に断熱発散する。し
かし、このタイプの形状複屈折が適当に選定された層構
造にもとづく集積光デバイスは、必要な製造工程の数が
多いばかりでなく、使用する材料の種類と数も多いた
め、製造するのがかなり困難であるという欠点をもって
いる。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は偏光処理デバイスのため
の構造を提供することにあり、さらに詳しくは、InP
のような非複屈折物質によって作られ、前記のような欠
点をもたない、上記した第2タイプの偏光スプリット・
デバイスを提供することにある。
の構造を提供することにあり、さらに詳しくは、InP
のような非複屈折物質によって作られ、前記のような欠
点をもたない、上記した第2タイプの偏光スプリット・
デバイスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】従来技術とは対照的に、
本発明は構造的複屈折が側方向に偏光感度を影響させる
ことによって達成されるという事実を利用する。この目
的のため、いわば長手方向に分離された構造をもつ導波
管を採用する。本発明の光信号の偏光を処理するための
集積光デバイスは、基板(37)及び当該基板に支持さ
れた所定のチャネル型光導波管パターンを持つ薄い光導
波層(38/39)からなり、該パターンは、入力導波
管である第1の導波管(21;61)と、光学的に脱結
合され且つ物理的に分離さた、第1及び第2の出力導波
管(22,25、63,71,72)及び、当該第1の
導波管を第1と第2の出力導波管に分岐させる為に、該
入力導波管及び第1と第2の出力導波管とに結合され
た、偏光スプリット部(C;K)であって、当該偏光ス
プリット部は、それぞれ第1の出力導波管(28;7
1)及び第2の出力導波管(29;72)と個別に結合
される2つの互いに発散する導管分岐(25,27;6
7,69)を備えるものであり、更に当該2つの導波管
分岐はそれぞれの横偏光モード(TE,TM)に対して
異なる伝播定数をもたらす幾何学構造を持ち、1つの偏
光モードに対する2つの導波管分岐の伝播定数の差は他
方の偏光モードに対する2つの導波管分岐の伝播定数の
差に於いて異なり、2つの発散する導波管分岐の少なく
とも第1の偏光スプリット部(25;67)は、分裂導
波管である長手方向に分裂した幾何学構造を有するもの
であり、更に当該幾何学構造に於いては、当該パターン
は、当該入力導波管(21;61)と分裂せしめられた
第1と第2の導波管分岐(25,27;67,69)と
を断熱結合するための第1の結合部(22;63)と、
分裂せしめられた第1の導波管と該第1の出力導波管
(28;71)とを断熱結合するための第2の結合部
(30;74)を有する光信号を偏光処理する為の集積
光デバイスである。 なお、本明細書において偏光スプリ
ット部は、非対称Y分岐素子、或いは非対称Y接合を構
成するものであり、以下の説明では、非対称Y分岐素
子、或いは非対称Y接合、の用語を使用する場合があ
る。
本発明は構造的複屈折が側方向に偏光感度を影響させる
ことによって達成されるという事実を利用する。この目
的のため、いわば長手方向に分離された構造をもつ導波
管を採用する。本発明の光信号の偏光を処理するための
集積光デバイスは、基板(37)及び当該基板に支持さ
れた所定のチャネル型光導波管パターンを持つ薄い光導
波層(38/39)からなり、該パターンは、入力導波
管である第1の導波管(21;61)と、光学的に脱結
合され且つ物理的に分離さた、第1及び第2の出力導波
管(22,25、63,71,72)及び、当該第1の
導波管を第1と第2の出力導波管に分岐させる為に、該
入力導波管及び第1と第2の出力導波管とに結合され
た、偏光スプリット部(C;K)であって、当該偏光ス
プリット部は、それぞれ第1の出力導波管(28;7
1)及び第2の出力導波管(29;72)と個別に結合
される2つの互いに発散する導管分岐(25,27;6
7,69)を備えるものであり、更に当該2つの導波管
分岐はそれぞれの横偏光モード(TE,TM)に対して
異なる伝播定数をもたらす幾何学構造を持ち、1つの偏
光モードに対する2つの導波管分岐の伝播定数の差は他
方の偏光モードに対する2つの導波管分岐の伝播定数の
差に於いて異なり、2つの発散する導波管分岐の少なく
とも第1の偏光スプリット部(25;67)は、分裂導
波管である長手方向に分裂した幾何学構造を有するもの
であり、更に当該幾何学構造に於いては、当該パターン
は、当該入力導波管(21;61)と分裂せしめられた
第1と第2の導波管分岐(25,27;67,69)と
を断熱結合するための第1の結合部(22;63)と、
分裂せしめられた第1の導波管と該第1の出力導波管
(28;71)とを断熱結合するための第2の結合部
(30;74)を有する光信号を偏光処理する為の集積
光デバイスである。 なお、本明細書において偏光スプリ
ット部は、非対称Y分岐素子、或いは非対称Y接合を構
成するものであり、以下の説明では、非対称Y分岐素
子、或いは非対称Y接合、の用語を使用する場合があ
る。
【0007】好ましい実施態様において、本発明は前記
2つの導波管分岐(67,69)のそれぞれが分裂導波
管であり、そのうち1つ(69)が双モードであり他方
(67)が単一モードであり、入力及び出力導波管(6
1,71,72)が単一モードであり、入力導波管(6
1)と第1結合部(63)との間に、0次導波モードを
1次導波モードに及びその逆に変換するための第1偏光
非感受性モード・コンバーター(62)が設けられてお
り、双モードの導波管(69)が第2出力導波管と結合
する第2結合部(75)と第2出力導波管との間に、1
次導波モードを0次導波モードに又はその逆に変換する
ための第2の偏光非感受性モード・コンバーター(7
3)が設けられていることを特徴とする集積光デバイス
である。さらに好ましい実施態様では、デバイスの一部
を形成するすべての導波管がリッジ(隆起)タイプであ
る。
2つの導波管分岐(67,69)のそれぞれが分裂導波
管であり、そのうち1つ(69)が双モードであり他方
(67)が単一モードであり、入力及び出力導波管(6
1,71,72)が単一モードであり、入力導波管(6
1)と第1結合部(63)との間に、0次導波モードを
1次導波モードに及びその逆に変換するための第1偏光
非感受性モード・コンバーター(62)が設けられてお
り、双モードの導波管(69)が第2出力導波管と結合
する第2結合部(75)と第2出力導波管との間に、1
次導波モードを0次導波モードに又はその逆に変換する
ための第2の偏光非感受性モード・コンバーター(7
3)が設けられていることを特徴とする集積光デバイス
である。さらに好ましい実施態様では、デバイスの一部
を形成するすべての導波管がリッジ(隆起)タイプであ
る。
【0008】本発明による光デバイスは次の利点を有し
ている:デバイスの製造が、使われる集積材料の上にチ
ャネル形状導波管を作るために必要な工程以外には必要
としないこと、他のデバイスと良好な集積可能性がある
こと、リッジ・タイプの導波管を採用すると、デバイス
全体の製造にエッチング工程しか必要としないこと、非
対称Y接合において「モード分類効果」を採ることによ
って、デバイスの作動が(チャネル形状導波管の角度や
幅のような)いろいろなパラメーターに厳密に依存せ
ず、その結果デバイスが大きな製造許容性をもち、デバ
イスを広い波長範囲で使うことができ、デバイスの減衰
度と反射率が低く、デバイスがさまざまな作動条件下で
安定して作動すること。
ている:デバイスの製造が、使われる集積材料の上にチ
ャネル形状導波管を作るために必要な工程以外には必要
としないこと、他のデバイスと良好な集積可能性がある
こと、リッジ・タイプの導波管を採用すると、デバイス
全体の製造にエッチング工程しか必要としないこと、非
対称Y接合において「モード分類効果」を採ることによ
って、デバイスの作動が(チャネル形状導波管の角度や
幅のような)いろいろなパラメーターに厳密に依存せ
ず、その結果デバイスが大きな製造許容性をもち、デバ
イスを広い波長範囲で使うことができ、デバイスの減衰
度と反射率が低く、デバイスがさまざまな作動条件下で
安定して作動すること。
【0009】たとえば偏光スプリッターのような、いわ
ゆる「モード分類効果」にもとづく偏光処理デバイスに
おいて、非対称Y接合の互いに伝播定数が異なる2つの
出力チャネルに対する偏光の伝播選択差が利用される。
そのような伝播選択は2つの偏光に対する非対称は符号
が異なるという事実にもとづき、それは少なくとも1つ
の出力チャネルにおいて複屈折を用いることによって達
成される。知られているように、そのような複屈折は、
複屈折物質を選ぶことによってのみならず、導波管に対
し適当に選ばれたいくつかの非複屈折物質の特別構造、
この場合は層構造によっても達成され得る。導波管の構
造によるこのタイプの複屈折を、以後、構造複屈折また
は導波管複屈折と呼ぶ。これは薄層、たとえば基板面に
おける導波管の場合に生ずる。このタイプの薄層におけ
る光伝播は一般に偏光感受性がある。支配電界成分が面
に垂直なTM偏光は面に平行なTE偏光とは異なる伝播
をする。偏光感受性は知られているように、また上記の
ように、光伝播自身がおこる面の直上(または直下)に
ある特別な層構造によって影響され得る。この事は、当
該薄膜層内を伝播する光信号の導波モードに属する光−
電磁界のテイル(tail) 部であるエバンシェントフィー
ルド(evanescent field) (つまり時間的に振幅が単調
に減少する電磁界)が、支配的な電界成分が存在してい
る方向に作用し続ける事から可能となる。TM偏光に対
し、方向は法線、すなわち面に垂直で、一方、TE偏光
に対しては、平行方向である。従来技術においては、層
構造を適当に選ぶことにより、基板に垂直な方向に偏光
感受性に影響を与えることが目的であり、これは明らか
にそれにもとづく光デバイスの製造を複雑にする。本発
明はそれとは対照的に、偏光感受性が平行方向に影響さ
れる構造をもつ導波管を利用する。この影響効果を図1
及び2を用いて説明する。図1は、たとえば光方向性カ
プラーにおけるような2つの結合導波チャネルの断面を
示している。簡単にするため、リッジ1,2をもつチャ
ネル形状導波管が選ばれ、そのチャネル幅はリッジ幅に
よって規制されている。リッジはそれぞれ幅dをもち、
間隔gをあけて設けられているので、全幅はwである。
リッジが結合する長さはここでは重要でない。結合チャ
ネルのこのようなシステムにおいて、当該導波モード
は、体系化された複数のモード群 から構成される。これ
らの体系化された複数のモード群のさまざまな伝播定数
の振舞いを間隔gの関数として比較できるように、伝播
定数を適当に規格化する。偏光TXおよびi次導波モー
ドに対し、規格化された伝播定数βN は、次のように定
義される。 βN (TX,i,g)=(-1) i {β(TX,i,g)−βref (TX)}/
{β(TX,i,o)−βref (TX)} …(1) ここでβ(TX,i,g)は間隔gの関数としての、i
次導波モード(iは0次に対しi=0,1次に対しi=
1となる次数)における、偏光TX(すなわち、TEま
たはTM)の伝播定数、β(TX,i,o)はg=0に
対する同伝播定数、βref (TX)=β(TX,i,g
→∞)、すなわち、g→∞に対する偏光TXの伝播定数
に等しく選ばれた参照値であり、モードの次数iには依
存しない。図2は、一定リッジ幅に対するリッジ間の間
隔gの関数として、0次および1次導波モード双方にお
ける各偏光の規格化伝播定数βN の量的変化を示してい
る。図中の曲線(実線)a1 ,a2 はそれぞれ(TX=
TE,i=0)及び(TX=TE,i=1)に対する規
格化伝播定数に対応し、また曲線(破線)b1 ,b2は
それぞれ(TX=TM,i=0)及び(TX=TM,i
=1)に対する規格化伝播定数に対応する。横軸におい
て、0次および1次導波モードに対し、TE偏光とTM
偏光の間で最大差が生じる間隔gの値がそれぞれg1 ,
g2 で示されている。図2は、gの小さな値に対し、0
次・1次導波モードの規格化伝播定数の間に大きな差が
あり、gの増加する値に対しすべての規格化伝播定数が
最終値0に等しくなる、ということを示している。この
場合、非規格化伝播定数βは、単一チャネルを伝播する
モードの伝播定数に相当する値に達する。次に2つのチ
ャネルが実際に分離される。
ゆる「モード分類効果」にもとづく偏光処理デバイスに
おいて、非対称Y接合の互いに伝播定数が異なる2つの
出力チャネルに対する偏光の伝播選択差が利用される。
そのような伝播選択は2つの偏光に対する非対称は符号
が異なるという事実にもとづき、それは少なくとも1つ
の出力チャネルにおいて複屈折を用いることによって達
成される。知られているように、そのような複屈折は、
複屈折物質を選ぶことによってのみならず、導波管に対
し適当に選ばれたいくつかの非複屈折物質の特別構造、
この場合は層構造によっても達成され得る。導波管の構
造によるこのタイプの複屈折を、以後、構造複屈折また
は導波管複屈折と呼ぶ。これは薄層、たとえば基板面に
おける導波管の場合に生ずる。このタイプの薄層におけ
る光伝播は一般に偏光感受性がある。支配電界成分が面
に垂直なTM偏光は面に平行なTE偏光とは異なる伝播
をする。偏光感受性は知られているように、また上記の
ように、光伝播自身がおこる面の直上(または直下)に
ある特別な層構造によって影響され得る。この事は、当
該薄膜層内を伝播する光信号の導波モードに属する光−
電磁界のテイル(tail) 部であるエバンシェントフィー
ルド(evanescent field) (つまり時間的に振幅が単調
に減少する電磁界)が、支配的な電界成分が存在してい
る方向に作用し続ける事から可能となる。TM偏光に対
し、方向は法線、すなわち面に垂直で、一方、TE偏光
に対しては、平行方向である。従来技術においては、層
構造を適当に選ぶことにより、基板に垂直な方向に偏光
感受性に影響を与えることが目的であり、これは明らか
にそれにもとづく光デバイスの製造を複雑にする。本発
明はそれとは対照的に、偏光感受性が平行方向に影響さ
れる構造をもつ導波管を利用する。この影響効果を図1
及び2を用いて説明する。図1は、たとえば光方向性カ
プラーにおけるような2つの結合導波チャネルの断面を
示している。簡単にするため、リッジ1,2をもつチャ
ネル形状導波管が選ばれ、そのチャネル幅はリッジ幅に
よって規制されている。リッジはそれぞれ幅dをもち、
間隔gをあけて設けられているので、全幅はwである。
リッジが結合する長さはここでは重要でない。結合チャ
ネルのこのようなシステムにおいて、当該導波モード
は、体系化された複数のモード群 から構成される。これ
らの体系化された複数のモード群のさまざまな伝播定数
の振舞いを間隔gの関数として比較できるように、伝播
定数を適当に規格化する。偏光TXおよびi次導波モー
ドに対し、規格化された伝播定数βN は、次のように定
義される。 βN (TX,i,g)=(-1) i {β(TX,i,g)−βref (TX)}/
{β(TX,i,o)−βref (TX)} …(1) ここでβ(TX,i,g)は間隔gの関数としての、i
次導波モード(iは0次に対しi=0,1次に対しi=
1となる次数)における、偏光TX(すなわち、TEま
たはTM)の伝播定数、β(TX,i,o)はg=0に
対する同伝播定数、βref (TX)=β(TX,i,g
→∞)、すなわち、g→∞に対する偏光TXの伝播定数
に等しく選ばれた参照値であり、モードの次数iには依
存しない。図2は、一定リッジ幅に対するリッジ間の間
隔gの関数として、0次および1次導波モード双方にお
ける各偏光の規格化伝播定数βN の量的変化を示してい
る。図中の曲線(実線)a1 ,a2 はそれぞれ(TX=
TE,i=0)及び(TX=TE,i=1)に対する規
格化伝播定数に対応し、また曲線(破線)b1 ,b2は
それぞれ(TX=TM,i=0)及び(TX=TM,i
=1)に対する規格化伝播定数に対応する。横軸におい
て、0次および1次導波モードに対し、TE偏光とTM
偏光の間で最大差が生じる間隔gの値がそれぞれg1 ,
g2 で示されている。図2は、gの小さな値に対し、0
次・1次導波モードの規格化伝播定数の間に大きな差が
あり、gの増加する値に対しすべての規格化伝播定数が
最終値0に等しくなる、ということを示している。この
場合、非規格化伝播定数βは、単一チャネルを伝播する
モードの伝播定数に相当する値に達する。次に2つのチ
ャネルが実際に分離される。
【0010】同時に、図2は、gの増加に対しTE偏光
よりも早くTM偏光の方が0次および1次モードの双方
において最終値0、すなわち分離段階に達することを示
している。これは、一方のチャネルのTM導波モードの
電磁界がTE導波モードの電磁界よりも小さな値の間隔
gで、他方のチャネルの存在を感じるのを止め、2つの
偏光に対する微小界のテール・オフにおいて上記差に完
全に一致することを示唆している。これは、互いに平行
に伸びる2つの単一チャネルが二重構造の導波管になり
得、2つの偏光の間の伝播差がそれらの間隔の関数とし
てのみ生ずることを意味している。それはどのgの値で
最大差が生ずるかを図2が示している。0次導波モード
に対し、これはg=g1 で、1次導波モードに対しては
関連する微小界がそれほど早くなく減衰するのでg1 よ
りも大きなg=g2 で生ずる。さらに、符号も反対にあ
る(矢印p1 とp2 の向きが逆)。図2に示すような規
格化伝播定数の変化は、基板面上のどんな現行タイプ
(たとえば、「リッジ」タイプ、「埋込み」タイプ、
「紐状」タイプ)の結合チャネル形状導波管の各ペアに
対しても特徴的である。
よりも早くTM偏光の方が0次および1次モードの双方
において最終値0、すなわち分離段階に達することを示
している。これは、一方のチャネルのTM導波モードの
電磁界がTE導波モードの電磁界よりも小さな値の間隔
gで、他方のチャネルの存在を感じるのを止め、2つの
偏光に対する微小界のテール・オフにおいて上記差に完
全に一致することを示唆している。これは、互いに平行
に伸びる2つの単一チャネルが二重構造の導波管になり
得、2つの偏光の間の伝播差がそれらの間隔の関数とし
てのみ生ずることを意味している。それはどのgの値で
最大差が生ずるかを図2が示している。0次導波モード
に対し、これはg=g1 で、1次導波モードに対しては
関連する微小界がそれほど早くなく減衰するのでg1 よ
りも大きなg=g2 で生ずる。さらに、符号も反対にあ
る(矢印p1 とp2 の向きが逆)。図2に示すような規
格化伝播定数の変化は、基板面上のどんな現行タイプ
(たとえば、「リッジ」タイプ、「埋込み」タイプ、
「紐状」タイプ)の結合チャネル形状導波管の各ペアに
対しても特徴的である。
【0011】さらに一般的には、互いに平行に走り適当
な幅で相互適当に間隔をあけられたいくつか(2または
それ以上)の単一チャネル構造物が一緒になって、多重
構造の1つのチャネル形状導波管を構成し、そこでは光
信号のTE・TM偏光が異なる伝播定数をもって、伝播
し、したがって複屈折が生じることが見いだされてい
る。全幅Wに依存して、その導波管は単一モード、双モ
ードまたは3モードとなる。互いに平行に走るいくつか
の構造体からなるこのようなタイプのチャネル形状導波
管を、以後、分裂導波管(fragmented waveguide)と呼
ぶ。さらに、分裂の大きさに依存して、すなわち分裂導
波管の一定全幅Wに対して単一構造体の数が大きい程、
複屈折がさらに強く影響されることが見いだされてい
る。
な幅で相互適当に間隔をあけられたいくつか(2または
それ以上)の単一チャネル構造物が一緒になって、多重
構造の1つのチャネル形状導波管を構成し、そこでは光
信号のTE・TM偏光が異なる伝播定数をもって、伝播
し、したがって複屈折が生じることが見いだされてい
る。全幅Wに依存して、その導波管は単一モード、双モ
ードまたは3モードとなる。互いに平行に走るいくつか
の構造体からなるこのようなタイプのチャネル形状導波
管を、以後、分裂導波管(fragmented waveguide)と呼
ぶ。さらに、分裂の大きさに依存して、すなわち分裂導
波管の一定全幅Wに対して単一構造体の数が大きい程、
複屈折がさらに強く影響されることが見いだされてい
る。
【0012】本発明による偏光処理デバイスは、少なく
とも1つの分岐チャネルが、同次の2つの偏光の伝播定
数|βN (TE,i,g)−βN (TM,i,g)|
(ここで、i=0,1それぞれ0次,1次に対する)が
好ましくは最大限異なるような大きさをもつ分裂導波管
である非対称Y接合にもとづいている。これはたとえ
ば、分裂導波管を構成する単一チャネル構造体に対し、
図2の矢印p1,p2で示される状況の1つに相当する
ような、ある与えられた幅に対し適当な相互距離(間
隔)を選定することによって達成される。次に、他方の
分岐チャネルに対し、単一チャネル構造のすなわち非分
裂導波管か、あるいは分裂導波管かを選ぶことができ
る。
とも1つの分岐チャネルが、同次の2つの偏光の伝播定
数|βN (TE,i,g)−βN (TM,i,g)|
(ここで、i=0,1それぞれ0次,1次に対する)が
好ましくは最大限異なるような大きさをもつ分裂導波管
である非対称Y接合にもとづいている。これはたとえ
ば、分裂導波管を構成する単一チャネル構造体に対し、
図2の矢印p1,p2で示される状況の1つに相当する
ような、ある与えられた幅に対し適当な相互距離(間
隔)を選定することによって達成される。次に、他方の
分岐チャネルに対し、単一チャネル構造のすなわち非分
裂導波管か、あるいは分裂導波管かを選ぶことができ
る。
【0013】以後、この両者の場合について説明する。
分裂導波管は、集積光デバイスにおける現行のどんなチ
ャネル構造タイプ(たとえば「リッジ」タイプ、「埋込
み」タイプ、「紐状」タイプ)によっても、非複屈折物
質にもとづいて、基板面上に作られ得る。「リッジ」タ
イプのチャネル構造体は、作るのが簡単なので一般に好
ましい。以後の説明は、InPにもとづく「リッジ」タ
イプ・チャネル構造体の例にのみ限定して行う。
分裂導波管は、集積光デバイスにおける現行のどんなチ
ャネル構造タイプ(たとえば「リッジ」タイプ、「埋込
み」タイプ、「紐状」タイプ)によっても、非複屈折物
質にもとづいて、基板面上に作られ得る。「リッジ」タ
イプのチャネル構造体は、作るのが簡単なので一般に好
ましい。以後の説明は、InPにもとづく「リッジ」タ
イプ・チャネル構造体の例にのみ限定して行う。
【0014】図3は本発明による偏光スプリッターの第
1実施例の導波管パターンの上面図であり、図4のa〜
dはそれぞれ図3中のIII.1−III.1〜III.4−III.4
における断面図を示している。なお以下に「導波管」を
「ガイド」と記すことがある。この導波管パターンは
(InP)基板37,(InGaAsP)導波層38お
よび(InP)上層39からなる積層体上のリッジ形状
パターンとして具現化されている。このパターンは、そ
れぞれ断熱接続している導波部A−Eからなる。入力部
Aは入力光信号Iに対する1つの非分裂単一モード入力
ガイド21からなる。第1結合部Bは、単一モードから
双モード導波管構造へ、また同時に非分裂構造から分裂
構造へと断熱遷移するためのテーパー片22からなる。
このため、Bは2つの直接つながっているサブセクショ
ンB1,B2からなる。B1において、テーパー片22
は単一の漸広リッジ22.1からなる。B2において、
テーパー片22は点23からスプリットし、漸広ギャッ
プ24を間にはさんだ広リッジ22.2と狭リッジ2
2.3に分かれる。テーパー片22がサプセクションB
1で広がる角度は、図3のようにサプセクションB2で
広がる角度に等しく選ぶことができるが、それよりも大
きい方が好ましい。偏光スプリット部Cは、2つの分裂
する導波管すなわちギャップ26をはさんで互いに平行
に伸びる2つのリッジ25.1と25.2をもつ分裂導
波管25と、非分裂導波管27からなる。この配置で、
導波管25と27は完全に脱結合し、ギャップ24はギ
ャップ26と融合する。出力部Eは、それぞれ出力光信
号01,02に対する2つの単一の非分裂出力ガイド2
8,29からなる。第2結合部Dは、導波管25の分裂
導波構造から導波管28の単一モード非分裂導波構造ま
で断熱接合するための、図3に示す様なテーパー片30
からなり、当該テーパー片30はDとEとの接合点32
で幅がゼロになるギャップ31をはさんだ2つの分岐リ
ッジ30.1と30.2からなる。尚、導波管27は出
力導波管29に接続されている。
1実施例の導波管パターンの上面図であり、図4のa〜
dはそれぞれ図3中のIII.1−III.1〜III.4−III.4
における断面図を示している。なお以下に「導波管」を
「ガイド」と記すことがある。この導波管パターンは
(InP)基板37,(InGaAsP)導波層38お
よび(InP)上層39からなる積層体上のリッジ形状
パターンとして具現化されている。このパターンは、そ
れぞれ断熱接続している導波部A−Eからなる。入力部
Aは入力光信号Iに対する1つの非分裂単一モード入力
ガイド21からなる。第1結合部Bは、単一モードから
双モード導波管構造へ、また同時に非分裂構造から分裂
構造へと断熱遷移するためのテーパー片22からなる。
このため、Bは2つの直接つながっているサブセクショ
ンB1,B2からなる。B1において、テーパー片22
は単一の漸広リッジ22.1からなる。B2において、
テーパー片22は点23からスプリットし、漸広ギャッ
プ24を間にはさんだ広リッジ22.2と狭リッジ2
2.3に分かれる。テーパー片22がサプセクションB
1で広がる角度は、図3のようにサプセクションB2で
広がる角度に等しく選ぶことができるが、それよりも大
きい方が好ましい。偏光スプリット部Cは、2つの分裂
する導波管すなわちギャップ26をはさんで互いに平行
に伸びる2つのリッジ25.1と25.2をもつ分裂導
波管25と、非分裂導波管27からなる。この配置で、
導波管25と27は完全に脱結合し、ギャップ24はギ
ャップ26と融合する。出力部Eは、それぞれ出力光信
号01,02に対する2つの単一の非分裂出力ガイド2
8,29からなる。第2結合部Dは、導波管25の分裂
導波構造から導波管28の単一モード非分裂導波構造ま
で断熱接合するための、図3に示す様なテーパー片30
からなり、当該テーパー片30はDとEとの接合点32
で幅がゼロになるギャップ31をはさんだ2つの分岐リ
ッジ30.1と30.2からなる。尚、導波管27は出
力導波管29に接続されている。
【0015】導波管25,27は次のような大きさであ
る。分裂導波管25は、リッジ25.1と25.2の幅
が適当に決められ、その間のギャップ26の幅は図2で
矢印p1で示されているように、できるだけg=g1に
なるように選定され、単一導波管27は、次式を満たす
ようにリッジ幅が選定される。 β25(TM,0,g1 )<β27(TM,0,0) …(2) かつ β27(TE,0,0)<β25(TE,0,g1 ) ここでβ25(TX,0,g1 )とβ27(TX,0,0)
はそれぞれ、前記定義による導波管25,27の偏光T
X(TE,TM)に対する伝播定数を表している。
る。分裂導波管25は、リッジ25.1と25.2の幅
が適当に決められ、その間のギャップ26の幅は図2で
矢印p1で示されているように、できるだけg=g1に
なるように選定され、単一導波管27は、次式を満たす
ようにリッジ幅が選定される。 β25(TM,0,g1 )<β27(TM,0,0) …(2) かつ β27(TE,0,0)<β25(TE,0,g1 ) ここでβ25(TX,0,g1 )とβ27(TX,0,0)
はそれぞれ、前記定義による導波管25,27の偏光T
X(TE,TM)に対する伝播定数を表している。
【0016】図3による導波管パターンをもつ偏光スプ
リッターは、次のように作動する。入力ガイド21を通
ってIのように入力してきた0次モードのTE偏光、す
なわちTE00信号は、テーパー片22の断熱遷移を通っ
て、偏光スプリット部Cの接合分岐に影響されず到達す
る。そこでTE00信号は(2)式によって、そのモード
に対する最も高い伝播定数をもつチャネル、すなわち導
波管25を選択する。そこからさらに、影響されずに、
D部のテーパー片とE部の出力ガイド28の断熱遷移を
通って、出力光信号01のように伝播する。同様に入力
ガイドとテーパー片22を通って伝播する0次モードの
TM偏光(TM00)も、B部からC部への接合分岐に到
達し、さらにそのモードに対する最高の伝播定数をもつ
チャネルを通って伝播する。しかし今度は、このチャネ
ルは(2)式によれば単一管27となる。したがって、
単一モードの入力導波管21を通り、一般に任意の相対
強度と位相をもつTE00成分とTM00成分を含む未知の
偏光をもつ入力光信号Iは、実質的にTE00成分のみ含
み出力ガイド28から出ていく信号O1 と、実質的にT
M00成分のみ含み出力ガイド29から出ていく信号O2
とにスプリットする。
リッターは、次のように作動する。入力ガイド21を通
ってIのように入力してきた0次モードのTE偏光、す
なわちTE00信号は、テーパー片22の断熱遷移を通っ
て、偏光スプリット部Cの接合分岐に影響されず到達す
る。そこでTE00信号は(2)式によって、そのモード
に対する最も高い伝播定数をもつチャネル、すなわち導
波管25を選択する。そこからさらに、影響されずに、
D部のテーパー片とE部の出力ガイド28の断熱遷移を
通って、出力光信号01のように伝播する。同様に入力
ガイドとテーパー片22を通って伝播する0次モードの
TM偏光(TM00)も、B部からC部への接合分岐に到
達し、さらにそのモードに対する最高の伝播定数をもつ
チャネルを通って伝播する。しかし今度は、このチャネ
ルは(2)式によれば単一管27となる。したがって、
単一モードの入力導波管21を通り、一般に任意の相対
強度と位相をもつTE00成分とTM00成分を含む未知の
偏光をもつ入力光信号Iは、実質的にTE00成分のみ含
み出力ガイド28から出ていく信号O1 と、実質的にT
M00成分のみ含み出力ガイド29から出ていく信号O2
とにスプリットする。
【0017】
実施例1 図5は、図3と図4の構造体の寸法を示す上面図であ
る。この構造体の長さはZ軸に沿ってmm単位で、また
その幅はX軸に沿ってμm単位で表されている。対応す
る各導波部はそれぞれA〜Eで示されている。この構造
体の偏光スプリットの様子は、ビーム伝播法という名で
一般に知られている方法をつかってシミュレーションさ
れた。次のデータがそのシミュレーションに使われた。 光信号の波長:1.5μm 屈折率:InPは3.1754 InGaAsPは3.
4116 導光層(InGaAsP)の厚さ:460nm 上層(InP)の厚さ:250nm 上層上方のリッジ高さ:750nm A部:長さ100μm、リッジ(21)幅3.1μm サブセクションB1:長さ372μm,リッジ(22.
1)幅3.1μm〜6.35μm サブセクションB2:長さ2,865μm(幅6.35
μm〜8.85μm)、狭リッジ(22.3)幅2.0
μm、広リッジ(22.2)幅4.35μm、ギャップ
(24)幅0〜2.5μm C部:長さ5,730μm(幅8.85μm〜14.8
5μm)、リッジ(25.1と25.2)幅 2.0μ
m、ギャップ(26)幅2.5μm、リッジ(27)幅
2.35μm、リッジ(25.2と27)間隔0〜1
0.0μm、 D部:長さ390μm(幅6.5〜3.1μm)、ギャ
ップ(31)幅は286μmにおいて、0μmとなる、
リッジ(30.1と30.2)幅2.0μm E部:リッジ(28)幅3.1μm、リッジ(24)幅
2.35μm
る。この構造体の長さはZ軸に沿ってmm単位で、また
その幅はX軸に沿ってμm単位で表されている。対応す
る各導波部はそれぞれA〜Eで示されている。この構造
体の偏光スプリットの様子は、ビーム伝播法という名で
一般に知られている方法をつかってシミュレーションさ
れた。次のデータがそのシミュレーションに使われた。 光信号の波長:1.5μm 屈折率:InPは3.1754 InGaAsPは3.
4116 導光層(InGaAsP)の厚さ:460nm 上層(InP)の厚さ:250nm 上層上方のリッジ高さ:750nm A部:長さ100μm、リッジ(21)幅3.1μm サブセクションB1:長さ372μm,リッジ(22.
1)幅3.1μm〜6.35μm サブセクションB2:長さ2,865μm(幅6.35
μm〜8.85μm)、狭リッジ(22.3)幅2.0
μm、広リッジ(22.2)幅4.35μm、ギャップ
(24)幅0〜2.5μm C部:長さ5,730μm(幅8.85μm〜14.8
5μm)、リッジ(25.1と25.2)幅 2.0μ
m、ギャップ(26)幅2.5μm、リッジ(27)幅
2.35μm、リッジ(25.2と27)間隔0〜1
0.0μm、 D部:長さ390μm(幅6.5〜3.1μm)、ギャ
ップ(31)幅は286μmにおいて、0μmとなる、
リッジ(30.1と30.2)幅2.0μm E部:リッジ(28)幅3.1μm、リッジ(24)幅
2.35μm
【0018】図6は、A部に入力した光信号IがTE偏
光のみを含む信号の場合の伝播コースを示している。シ
ミュレーションの結果、TE信号の81.5%が出力光
信号01、また17%が出力光信号02となって出力
し、損失は−0.07dB、(振動)抑制は−7.6d
Bであった。図7は入力光信号IがTM偏光のみを含ん
でいる場合で、シミュレーションの結果、TM信号の8
2.5%が光信号02、17%が光信号01となって出
力し、損失は−0.02dB、抑制は−7.6dBであ
った。
光のみを含む信号の場合の伝播コースを示している。シ
ミュレーションの結果、TE信号の81.5%が出力光
信号01、また17%が出力光信号02となって出力
し、損失は−0.07dB、(振動)抑制は−7.6d
Bであった。図7は入力光信号IがTM偏光のみを含ん
でいる場合で、シミュレーションの結果、TM信号の8
2.5%が光信号02、17%が光信号01となって出
力し、損失は−0.02dB、抑制は−7.6dBであ
った。
【0019】実施例2 図8は、図3と図4の構造体の寸法を示しているが、今
度は、C部がそれぞれ等幅のギャップ26.1と26.
2をはさんだ3本の平行なリッジ25.3〜25.5か
らなる分裂導波管からなっている。ここで、B部とD部
はそれに応じて分裂している。サブセクションB2はギ
ャップ24.1をはさむ等幅の2つのリッジ22.5と
22.6、およびギャップ24.2を介した広リッジ2
2.4からなる。D部は最後はゼロに狭まるギャップ3
1.1と31.2を間にはさんだ3本の収束するリッジ
30.3〜30.5からなる。この構造体の長さはZ軸
に沿ってmm単位で、またその幅はX軸に沿ってμm単
位で表されている。この構造体の偏光スプリットの様子
もシミュレートした。このシミュレーションで次のデー
タを使った。 A部:長さ100μm、リッジ(21)幅3.1μm サブセクションB1:長さ206μm,リッジ(22.1)幅3.1μm〜8 .5μm サブセクションB2:長さ2,865μm(幅8.5μm〜13.5μm)、 狭リッジ(22.5と22.6)幅2.0μm、広リッ ジ(22.4)幅4.5μm、 ギャップ(24.1と24.2)幅0〜2.5μm C部:長さ4,011μm(幅13.5μm〜20.5μm)、 リッジ(25.3〜25.5)幅 2.0μm、 ギャップ(26.1と26.2)幅2.5μm、 リッジ(27)幅2.5μm、リッジ(25.5と27)間隔0〜20 μm、 D部:長さ611μm(幅11.0μm〜3.1μm)、 ギャップ31.1と31.2の幅は463μmにおいて0μmに減じる 、リッジ(30.3〜30.5)幅2.0μm E部:リッジ(28)幅3.1μm、リッジ(29)幅2.5μm
度は、C部がそれぞれ等幅のギャップ26.1と26.
2をはさんだ3本の平行なリッジ25.3〜25.5か
らなる分裂導波管からなっている。ここで、B部とD部
はそれに応じて分裂している。サブセクションB2はギ
ャップ24.1をはさむ等幅の2つのリッジ22.5と
22.6、およびギャップ24.2を介した広リッジ2
2.4からなる。D部は最後はゼロに狭まるギャップ3
1.1と31.2を間にはさんだ3本の収束するリッジ
30.3〜30.5からなる。この構造体の長さはZ軸
に沿ってmm単位で、またその幅はX軸に沿ってμm単
位で表されている。この構造体の偏光スプリットの様子
もシミュレートした。このシミュレーションで次のデー
タを使った。 A部:長さ100μm、リッジ(21)幅3.1μm サブセクションB1:長さ206μm,リッジ(22.1)幅3.1μm〜8 .5μm サブセクションB2:長さ2,865μm(幅8.5μm〜13.5μm)、 狭リッジ(22.5と22.6)幅2.0μm、広リッ ジ(22.4)幅4.5μm、 ギャップ(24.1と24.2)幅0〜2.5μm C部:長さ4,011μm(幅13.5μm〜20.5μm)、 リッジ(25.3〜25.5)幅 2.0μm、 ギャップ(26.1と26.2)幅2.5μm、 リッジ(27)幅2.5μm、リッジ(25.5と27)間隔0〜20 μm、 D部:長さ611μm(幅11.0μm〜3.1μm)、 ギャップ31.1と31.2の幅は463μmにおいて0μmに減じる 、リッジ(30.3〜30.5)幅2.0μm E部:リッジ(28)幅3.1μm、リッジ(29)幅2.5μm
【0020】図9はA部に入力する光信号IがTE偏光
のみを含む信号の場合の、図8の構造体における信号伝
播のシミュレーション結果を示している。その結果はT
E信号の87%が光信号01、10.5%が光信号02
となって出力し、損失は−0.11dB、抑制は−9.
7dBであった。
のみを含む信号の場合の、図8の構造体における信号伝
播のシミュレーション結果を示している。その結果はT
E信号の87%が光信号01、10.5%が光信号02
となって出力し、損失は−0.11dB、抑制は−9.
7dBであった。
【0021】図10は入力光信号IがTM偏光のみを含
む場合の結果を示し、TM信号の92%が光信号02、
6%が光信号01となって出力し、損失は−0.09d
B、抑制は−12.1dBであった。
む場合の結果を示し、TM信号の92%が光信号02、
6%が光信号01となって出力し、損失は−0.09d
B、抑制は−12.1dBであった。
【0022】実施例1と2は、その1つの分岐出力チャ
ネルが分裂導波管でもう1つが単一管である非対称Y接
合が偏光スプリット効果を現し、この効果は分裂が増大
するにつれ増大するということを示している。しかし、
抑制はまだ非常に小さい。導波管パターンの寸法を最適
化することにより、より良い結果にすることができる。
しかし、構造的により良い結果は、双方の偏光に対し、
一方のチャネルを単一モードに、他方のチャネルを双モ
ードに分裂するようにチャネルを分岐させる設計によっ
て達成される。この場合、非対称分岐デバイスの始まり
に現れた信号は、もはや0次モードでなく、1次モード
である。このタイプの非対称分岐デバイスそれ自身は、
光信号が0次モードで現れ、0次モードとして扱われる
ので、直接偏光スプリッターとして使うことはできな
い。このため、適当なモード変換を入力部および出力部
で行うことができなければならない。
ネルが分裂導波管でもう1つが単一管である非対称Y接
合が偏光スプリット効果を現し、この効果は分裂が増大
するにつれ増大するということを示している。しかし、
抑制はまだ非常に小さい。導波管パターンの寸法を最適
化することにより、より良い結果にすることができる。
しかし、構造的により良い結果は、双方の偏光に対し、
一方のチャネルを単一モードに、他方のチャネルを双モ
ードに分裂するようにチャネルを分岐させる設計によっ
て達成される。この場合、非対称分岐デバイスの始まり
に現れた信号は、もはや0次モードでなく、1次モード
である。このタイプの非対称分岐デバイスそれ自身は、
光信号が0次モードで現れ、0次モードとして扱われる
ので、直接偏光スプリッターとして使うことはできな
い。このため、適当なモード変換を入力部および出力部
で行うことができなければならない。
【0023】図11(上面図)において、分岐チャネル
双方が分裂導波管である非対称分岐デバイスにもとづく
偏光スプリッターの導波管パターンが示されている。導
波管パターンは図4と同様にして、リッジ形状パターン
として作られており、それゆえ図11のパターンに対し
詳細は特定しない。このパターンは断熱接続されている
導波部G,H,K,L,Mからなり、Gは入力部、Hは
第1結合部、Kは偏光スプリット部、Lは第2結合部、
およびMは出力部である。入力部Gは、脱結合されてい
ると考えられ得る領域の外側からH部の入力の双モード
を持つ幹部まで収束してTE・TM両偏光に対しともに
単一モードである2つの単一ガイド61,62をもつ、
非対称Y接合によるモード・コンバーターからなる。こ
の配列で、ガイド62はガイド61よりも幅が広いので
61よりも大きな伝播定数をもち、ガイド61は入力光
信号Iに対する真正の入力ガイドとなるが、ガイド62
はダミーである。結合部Hは、非分裂双モード・ガイド
から、K部の入口での分裂構造までの断熱遷移に対する
テーパー片63からなり、2つの直接つながっているサ
ブセクションH1とH2からなる。サブセクションH1
において、テーパー片63は1つの漸広リッジ63.1
からなり、H2においては、点64,65から各間に漸
広ギャップ66.1と66.2をはさんで3つのリッジ
63.2〜63.4にスプリットする。H1においてテ
ーパー片63が広がる角度は、図11のようにH2にお
けるその角度に等しく選るが、より大きい方が好まし
い。偏光スプリット部Kは2つの発散する分岐導波管か
らなり、第1の分裂単一モード導波管67はギャップ6
8をはさんで平行に伸びる2つのリッジ67.1と6
7.2を有し、第2の分裂双モード導波管69はギャッ
プ70をはさんで平行に伸びる2つのリッジ69.1と
69.2を有する。導波管67と69は、完全に脱結合
するように発散し、ギャップ66.1と66.2はそれ
ぞれギャップ68と70に融合している。出力部Mは、
それぞれ出力光信号01,02に対する2つの単一(す
なわち非分裂)の単一モード出力ガイド71と72から
なり、出力ガイド72ともう1つの単一モード・ガイド
73はともに、双モード・トランクをもつ非対称Y接合
の発散する分岐を形成する。この配列にガイド73はガ
イド72の幅よりも広いので、両偏光に対し、ガイド7
2よりも大きな伝播定数をもつ。ガイド73はガイド7
2からある距離のところで終了するダミーのガイドで、
そこでガイド72と73は脱結合したとみなし得る。結
合部Lは、導波管67の分裂導波構造から導波管71の
単一モード非分裂導波構造まで断熱遷移するためのテー
パー片74、および、導波管69の分裂導波構造から出
力部Mの非対称Y接合の非分裂双モード・トランク構造
まで断熱遷移するためのテーパー片75からなる。テー
パー片74はL部からM部への接合点77でゼロに終端
するギャップ76をはさむ2つの収束する分岐リッジ7
4.1と74.2からなり、テーパー片75はL部から
M部への接合点79でゼロに終端するギャップ78をは
さむ2つの収束する分岐リッジ75.1と75.2から
なる。本具体例に於いては、いずれの場合でも、入力部
及び出力部に設けられる非対称Y接合に設けられるべき
当該双モードを持つ幹部の長さはゼロになる様に選択さ
れている事に注意すべきである。
双方が分裂導波管である非対称分岐デバイスにもとづく
偏光スプリッターの導波管パターンが示されている。導
波管パターンは図4と同様にして、リッジ形状パターン
として作られており、それゆえ図11のパターンに対し
詳細は特定しない。このパターンは断熱接続されている
導波部G,H,K,L,Mからなり、Gは入力部、Hは
第1結合部、Kは偏光スプリット部、Lは第2結合部、
およびMは出力部である。入力部Gは、脱結合されてい
ると考えられ得る領域の外側からH部の入力の双モード
を持つ幹部まで収束してTE・TM両偏光に対しともに
単一モードである2つの単一ガイド61,62をもつ、
非対称Y接合によるモード・コンバーターからなる。こ
の配列で、ガイド62はガイド61よりも幅が広いので
61よりも大きな伝播定数をもち、ガイド61は入力光
信号Iに対する真正の入力ガイドとなるが、ガイド62
はダミーである。結合部Hは、非分裂双モード・ガイド
から、K部の入口での分裂構造までの断熱遷移に対する
テーパー片63からなり、2つの直接つながっているサ
ブセクションH1とH2からなる。サブセクションH1
において、テーパー片63は1つの漸広リッジ63.1
からなり、H2においては、点64,65から各間に漸
広ギャップ66.1と66.2をはさんで3つのリッジ
63.2〜63.4にスプリットする。H1においてテ
ーパー片63が広がる角度は、図11のようにH2にお
けるその角度に等しく選るが、より大きい方が好まし
い。偏光スプリット部Kは2つの発散する分岐導波管か
らなり、第1の分裂単一モード導波管67はギャップ6
8をはさんで平行に伸びる2つのリッジ67.1と6
7.2を有し、第2の分裂双モード導波管69はギャッ
プ70をはさんで平行に伸びる2つのリッジ69.1と
69.2を有する。導波管67と69は、完全に脱結合
するように発散し、ギャップ66.1と66.2はそれ
ぞれギャップ68と70に融合している。出力部Mは、
それぞれ出力光信号01,02に対する2つの単一(す
なわち非分裂)の単一モード出力ガイド71と72から
なり、出力ガイド72ともう1つの単一モード・ガイド
73はともに、双モード・トランクをもつ非対称Y接合
の発散する分岐を形成する。この配列にガイド73はガ
イド72の幅よりも広いので、両偏光に対し、ガイド7
2よりも大きな伝播定数をもつ。ガイド73はガイド7
2からある距離のところで終了するダミーのガイドで、
そこでガイド72と73は脱結合したとみなし得る。結
合部Lは、導波管67の分裂導波構造から導波管71の
単一モード非分裂導波構造まで断熱遷移するためのテー
パー片74、および、導波管69の分裂導波構造から出
力部Mの非対称Y接合の非分裂双モード・トランク構造
まで断熱遷移するためのテーパー片75からなる。テー
パー片74はL部からM部への接合点77でゼロに終端
するギャップ76をはさむ2つの収束する分岐リッジ7
4.1と74.2からなり、テーパー片75はL部から
M部への接合点79でゼロに終端するギャップ78をは
さむ2つの収束する分岐リッジ75.1と75.2から
なる。本具体例に於いては、いずれの場合でも、入力部
及び出力部に設けられる非対称Y接合に設けられるべき
当該双モードを持つ幹部の長さはゼロになる様に選択さ
れている事に注意すべきである。
【0024】リッジ67.1と67.2に対し適当なリ
ッジ幅が与えられ、単一モード・ガイド67に対し分岐
管の大きさを決めるとき、リッジ間のギャップ68の幅
は図2の矢印p1に示されているようにg=g1に選ば
れ、双モード・ガイド69に対し、適当に選ばれたリッ
ジ67.1と67.2の幅に対し、図2の矢印p2(g
=g2)に相当するギャップ70の幅にもとづき、より
広いリッジ幅がガイド67,69の伝播定数に対し次式
(3.1),(3.2)が成立するように選ばれた。 β67(TM,0,g1)<β69(TM,1,g2)<β69(TM,0, g2) …(3. 1) かつ β69(TE,1,g2)<β67(TE,0,g1)<β69(TE,0, g2) …(3. 2)
ッジ幅が与えられ、単一モード・ガイド67に対し分岐
管の大きさを決めるとき、リッジ間のギャップ68の幅
は図2の矢印p1に示されているようにg=g1に選ば
れ、双モード・ガイド69に対し、適当に選ばれたリッ
ジ67.1と67.2の幅に対し、図2の矢印p2(g
=g2)に相当するギャップ70の幅にもとづき、より
広いリッジ幅がガイド67,69の伝播定数に対し次式
(3.1),(3.2)が成立するように選ばれた。 β67(TM,0,g1)<β69(TM,1,g2)<β69(TM,0, g2) …(3. 1) かつ β69(TE,1,g2)<β67(TE,0,g1)<β69(TE,0, g2) …(3. 2)
【0025】図11による導波管パターンをもつ偏光ス
プリッターは、次のように作動する。0次モードのTE
偏光すなわち入力ガイド61を通って入力する(I)T
E00信号は、ダミー・ガイド62に近接しているので、
1次モードのTE偏光、すなわちTE01信号に変換さ
れ、テーパー片63の断熱遷移を経て伝播し、擾乱なし
にH部からK部に移行するスプリットに達する。そこで
TE01信号は最高の伝播定数をもつチャネル、これは
(3.2)式によればガイド67を選択する。ガイド6
7は単一モードなので、信号はTE00信号としてガイド
67を通ってさらに伝播し、L部のテーパー片74から
断熱遷移を通り、M部の出力ガイド71を通って矢印O
1 の向きに出力する。また、入力ガイド61を経て伝播
する0次モードのTM偏光、すなわちTM00信号も、初
めは同様に1次モードのTM01信号に変換され、テーパ
ー片63を通って伝播し、M部からK部へのスプリット
に到達し、その偏光に対する最高の伝播定数をもつチャ
ネルを通ってさらに伝播する。今度は、(3.1)式に
よってそのチャネルは双モード・ガイド69である。そ
れゆえTM01信号は、1次モードとしてガイド69、及
びL部のテーパー片75を通ってさらに伝播する。M部
の非対称Y接合の分岐ガイド72,73において、1次
モード信号は0次モード信号に変換されながら、最低の
伝播定数をもつチャネル(この場合は、単一モード・ガ
イド72の中をさらに伝播する。
プリッターは、次のように作動する。0次モードのTE
偏光すなわち入力ガイド61を通って入力する(I)T
E00信号は、ダミー・ガイド62に近接しているので、
1次モードのTE偏光、すなわちTE01信号に変換さ
れ、テーパー片63の断熱遷移を経て伝播し、擾乱なし
にH部からK部に移行するスプリットに達する。そこで
TE01信号は最高の伝播定数をもつチャネル、これは
(3.2)式によればガイド67を選択する。ガイド6
7は単一モードなので、信号はTE00信号としてガイド
67を通ってさらに伝播し、L部のテーパー片74から
断熱遷移を通り、M部の出力ガイド71を通って矢印O
1 の向きに出力する。また、入力ガイド61を経て伝播
する0次モードのTM偏光、すなわちTM00信号も、初
めは同様に1次モードのTM01信号に変換され、テーパ
ー片63を通って伝播し、M部からK部へのスプリット
に到達し、その偏光に対する最高の伝播定数をもつチャ
ネルを通ってさらに伝播する。今度は、(3.1)式に
よってそのチャネルは双モード・ガイド69である。そ
れゆえTM01信号は、1次モードとしてガイド69、及
びL部のテーパー片75を通ってさらに伝播する。M部
の非対称Y接合の分岐ガイド72,73において、1次
モード信号は0次モード信号に変換されながら、最低の
伝播定数をもつチャネル(この場合は、単一モード・ガ
イド72の中をさらに伝播する。
【0026】それゆえ、単一モード入力ガイド61に進
入し、一般に任意相対強度・位相のTE00・TM00
成分を含む入力光信号Iは、実質的にTE00成分のみ
含んでガイド71を通って出力する光信号01と、実質
的にTM00信号のみ含んでガイド72を通って出力す
る光信号02とにスプリットする。
入し、一般に任意相対強度・位相のTE00・TM00
成分を含む入力光信号Iは、実質的にTE00成分のみ
含んでガイド71を通って出力する光信号01と、実質
的にTM00信号のみ含んでガイド72を通って出力す
る光信号02とにスプリットする。
【0027】実施例3 図11に、上記構造体の寸法はすでに示されている。そ
の長さはZ軸に沿ってmm単位で、また幅はX軸に沿っ
てμm単位で示されている。この構造体の偏光スプリッ
トの様子も、次のデータを使ってシミュレートされた。 光信号の波長:1.5μm 屈折率:InPは3.1754 InGaAsPは3.
4116 導光層38(InGaAsP)の厚さ:473nm 上層39(InP)の厚さ:190nm 上層上方のリッジ高さ:200nm G部:長さ873μm、リッジ(61)幅2.0μm、
リッジ(62)幅4.0μm、リッジ61,62間のア
プローチ角5.7mrad サブセクションH1:長さ1,070μm,リッジ(6
3.1)幅6.0〜9.0μm サブセクションH2:長さ1,430μm(幅9.0〜
13.0μm)、リッジ(63.2)幅2.0μm、リ
ッジ(63.3)幅4.0μm、リッジ(63.4)幅
3.0μm、ギャップ(66.1)幅0〜1.0μm、
ギャップ(66.2)幅0〜2.0μm K部:長さ2,865μm(幅13.0〜18.0μ
m)、リッジ(67.1と67.2)幅2.0μm、ギ
ャップ(68)幅1.0μm、リッジ(69.1と6
9.2)幅3.0μm、ギャップ(70)幅2.0μ
m、リッジ67.2と69.2の間隔0〜5.0μm L部:テーパー片(74,75)長さ212μm、テー
パー片(74)幅5.0〜4.0μm、テーパー片(7
5)幅8.0〜6.0μm、リッジ(74.1と74.
2)幅2.0μm、リッジ(75.1と75.2)幅
3.0μm M部:リッジ(71,73)幅4.0μm、リッジ17
の幅2.0μm
の長さはZ軸に沿ってmm単位で、また幅はX軸に沿っ
てμm単位で示されている。この構造体の偏光スプリッ
トの様子も、次のデータを使ってシミュレートされた。 光信号の波長:1.5μm 屈折率:InPは3.1754 InGaAsPは3.
4116 導光層38(InGaAsP)の厚さ:473nm 上層39(InP)の厚さ:190nm 上層上方のリッジ高さ:200nm G部:長さ873μm、リッジ(61)幅2.0μm、
リッジ(62)幅4.0μm、リッジ61,62間のア
プローチ角5.7mrad サブセクションH1:長さ1,070μm,リッジ(6
3.1)幅6.0〜9.0μm サブセクションH2:長さ1,430μm(幅9.0〜
13.0μm)、リッジ(63.2)幅2.0μm、リ
ッジ(63.3)幅4.0μm、リッジ(63.4)幅
3.0μm、ギャップ(66.1)幅0〜1.0μm、
ギャップ(66.2)幅0〜2.0μm K部:長さ2,865μm(幅13.0〜18.0μ
m)、リッジ(67.1と67.2)幅2.0μm、ギ
ャップ(68)幅1.0μm、リッジ(69.1と6
9.2)幅3.0μm、ギャップ(70)幅2.0μ
m、リッジ67.2と69.2の間隔0〜5.0μm L部:テーパー片(74,75)長さ212μm、テー
パー片(74)幅5.0〜4.0μm、テーパー片(7
5)幅8.0〜6.0μm、リッジ(74.1と74.
2)幅2.0μm、リッジ(75.1と75.2)幅
3.0μm M部:リッジ(71,73)幅4.0μm、リッジ17
の幅2.0μm
【0028】図12は、G部に入力する光信号IがTE
偏光のみを含む信号の場合の伝播コースを表している。
その結果はTE信号の96.6%が光信号01、1.3
%が光信号02となって出力し、損失は0.17dB以
下、抑制は−19dBであった。
偏光のみを含む信号の場合の伝播コースを表している。
その結果はTE信号の96.6%が光信号01、1.3
%が光信号02となって出力し、損失は0.17dB以
下、抑制は−19dBであった。
【0029】図13は入力光信号IがTM偏光のみ含む
場合の伝播コースを表し、結果はTM信号の96.0%
が光信号01、1.0%が光信号02となって出力し、
損失は0.13dB、抑制は−20dBであった。
場合の伝播コースを表し、結果はTM信号の96.0%
が光信号01、1.0%が光信号02となって出力し、
損失は0.13dB、抑制は−20dBであった。
【0030】上記偏光スプリッターにおいて、構成要素
である導波部は、時間非可逆原理にもとづき、逆向きに
伝播する光信号に対し、反対に作用する。したがって、
スプリッターは逆向きの信号に対し、偏光結合器(すな
わち、マルチプレクサー)、または偏光フィルターとし
て作用する。純粋偏光(すなわち、矢印O 1 に従う純粋
TE信号と矢印O 2 に従う純粋TM信号)を持つ信号
が、矢印O 1 と従う純粋TE信号と矢印O 2 と逆向きに
出力ガイドに入力すると、当該出力ガイドと合わない偏
光成分(すなわち、矢印O 1 の出力ガイドに対するTM
と、矢印O 2 の出力ガイドに対するTE)はフィルター
にかけられて除かれるので、純粋なTEまたはTM信号
が入力ガイドに現れる。
である導波部は、時間非可逆原理にもとづき、逆向きに
伝播する光信号に対し、反対に作用する。したがって、
スプリッターは逆向きの信号に対し、偏光結合器(すな
わち、マルチプレクサー)、または偏光フィルターとし
て作用する。純粋偏光(すなわち、矢印O 1 に従う純粋
TE信号と矢印O 2 に従う純粋TM信号)を持つ信号
が、矢印O 1 と従う純粋TE信号と矢印O 2 と逆向きに
出力ガイドに入力すると、当該出力ガイドと合わない偏
光成分(すなわち、矢印O 1 の出力ガイドに対するTM
と、矢印O 2 の出力ガイドに対するTE)はフィルター
にかけられて除かれるので、純粋なTEまたはTM信号
が入力ガイドに現れる。
【図1】リッジ・タイプの2つの結合導波管の断面図。
【図2】0次・1次の各偏光の伝播定数の間隔に対する
関係を表す図。
関係を表す図。
【図3】本発明による偏光スプリッターの第1実施例の
上面図。
上面図。
【図4】それぞれa〜dは図3のIII.1−III.
1〜III.4〜III.4矢視断面図。
1〜III.4〜III.4矢視断面図。
【図5】図3の偏光スプリッターの導波管構造体の寸法
を入れた上面図。
を入れた上面図。
【図6】図5の導波管構造体を通り抜けるTE信号の伝
播コースを表す図。
播コースを表す図。
【図7】図5の導波管構造体を通り抜けるTM信号の伝
播コースを表す図。
播コースを表す図。
【図8】図3の変形よりなる偏光スプリッターの導波管
構造体の寸法を入れた上面図。
構造体の寸法を入れた上面図。
【図9】図8の導波管構造体を通り抜けるTE信号の伝
播コースを表す図。
播コースを表す図。
【図10】図8の導波管構造体を通り抜けるTM信号の
伝播コースを表す図。
伝播コースを表す図。
【図11】本発明による偏光スプリッターの第2実施例
の上面図。
の上面図。
【図12】図11の導波管構造体を通り抜けるTE信号
の伝播コースを表す図。
の伝播コースを表す図。
【図13】図11の導波管構造体を通り抜けるTM信号
の伝播コースを表す図。
の伝播コースを表す図。
1,2 リッジ 21 入力ガイド 22 テーパー片 25,27 導波管(ガイド) 28,29 出力ガイド 37 基板 38 導光層 39 上層 61 入力ガイド 63 テーパー片 67,69 導波管(ガイド) 71,72 出力ガイド A 入力部 B 第1結合部 C 偏光スプリット部 D 第2結合部 E 出力部 G 入力部 H 第1結合部 K 偏光スプリット部 L 第2結合部 M 出力部 I 入力光信号 01,02 出力光信号 g 間隔(リッジ間相互距離)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−239503(JP,A) 特開 平2−275402(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/12
Claims (5)
- 【請求項1】 基板(37)及び当該基板に支持された
所定のチャネル型光導波管パターンを持つ薄い光導波層
(38/39)からなり、該パターンは、入力導波管で
ある第1の導波管(21;61)と、 光学的に脱結合され且つ物理的に分離された、第1及び
第2の出力導波管(28,29、71,72)及び、 当該第1の導波管を第1と第2の出力導波管に分岐させ
る為に、該入力導波管及び第1と第2の出力導波管とに
結合された、偏光スプリット部(C;K)であって、 当該偏光スプリット部は、それぞれ第1の出力導波管
(28;71)及び第2の出力導波管(29;72)と
個別に結合された2つの互いに発散する導管分岐(2
5,27;67,69)を備えるものであり、 更に当該2つの導波管分岐はそれぞれの横偏光モード
(TE,TM)に対して異なる伝播定数をもたらす幾何
学構造を持ち、1つの偏光モードに対する2つの導波管
分岐の伝播定数の差は他方の偏光モードに対する2つの
導波管分岐の伝播定数の差とは異なっており、 2つの発散する導波管分岐の少なくとも第1の導波管分
岐(25;67)は、長手方向に分割された幾何学構造
を有する分裂導波管であり、更に当該幾何学構造に於い
ては、当該パターンは、当該入力導波管(21;61)
と分割せしめられた第1と第2の導波管分岐(25−
1,25−2、67−1、67−2)とを断熱結合する
ための第1の結合部(22;63)と、分割せしめられ
た第1の導波管分岐(25−1,25−2、67−1、
67−2)と該第1の出力導波管(28;71)とを断
熱結合するための第2の結合部(30;74)を有する
ものである事を特徴とする光信号を偏光処理する為の集
積光デバイス。 - 【請求項2】 当該第2の導波管分岐(69)は、同様
に分裂せしめられた導波管分岐であり、且つ分裂せしめ
られた第1の導波管分岐(67)は単一モードであり且
つ分裂せしめられた第2の導波管分岐(69)は双モー
ドであり、更に入力導波管と出力導波管(61,71,
72)は単一モードであり、又、当該入力導波管(6
1)と当該第1の結合部(63)との間に、0次導波モ
ードを一 次導波モードに、或いはその逆に変換する為
に、第1偏光非感受性モード・コンバーター(62)が
設けられており、双モードに分裂せしめられた第2の導
波管(69)が第2の出力導波管と結合されている構成
による第2の結合部(75)と第2の出力導波管(7
2)との間に、1次導波モードを0次導波モードに、或
いはその逆に変換する為に第2の偏光非感受性モード・
コンバーター(73)が設けられている事を特徴とする
請求項1記載の集積光デバイス。 - 【請求項3】 当該第1の偏光非感受性モード・コンバ
ーターは、単一モードの入力導波管(61)と互いに収
斂しあって、双モードの幹部(63.1)を有する非対
称Y分岐素子を形成する第1の結合部(63)に接続さ
れている単一モードのダミー導波管(62)を含んでお
り、且つチャネルを形成している当該2個の単一モード
の分岐した導波管(61、62)は、互いに異なる伝播
定数を持っており、当該入力導波管(61)が、最も低
い伝播定数を持つ様に構成されたものであり、又当該第
2の偏光非感受性モード・コンバーターは、単一モード
の第2の出力導波管(72)と共に、双モードを有する
非対称Y分岐素子を形成する第2の結合部(75)から
互いに発散しあう、単一モードのダミー導波管(73)
を含んでおり、且つチャネルを形成している当該2個の
単一モードの分岐した導波管(72、73)は、互いに
異なる伝播定数を持っており、当該第2の出力導波管
(72)が、最も低い伝播定数を持つ様に構成されたも
のである事を特徴とする請求項2記載の集積光デバイ
ス。 - 【請求項4】 当該分裂せしめられた導波管と結合部は
リッジタイプを有しており、それぞれの分裂せしめられ
た導波管(24、67、69)は互いに平行に伸びてい
る複数個のリッジ部(25.1、25.2;67.1、
67.2;69.1、69.2)を有しており、且つそ
れぞれの結合部(22、63)は、当該分裂せしめられ
た導波管が設けられている当該結合部側の方向に向けて
拡大される様な単一のリッジ部(22.1、63.1)
を持つと共に、当該分裂せしめられた導波管のリッジ部
と断熱接続している複数個のリッジ部(22.2、2
2.3;63.2、63.3、63.4)に分割されて
いるリッジパターンを含む事を特徴とする請求項1乃至
3の何れかに記載の集積光デバイス。 - 【請求項5】 当該分裂せしめられた導波管(24、6
7、69)のそれぞれに於けるリッジタイプは、適切に
選択された高さ、幅(d)及び間隔(g)を有する2つ
のリッジを含んでいる事を特徴とする請求項4記載の集
積光デバイス。
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