JPS62158910A

JPS62158910A - ガスこんろ用火口

Info

Publication number: JPS62158910A
Application number: JP29787285A
Authority: JP
Inventors: Masuhiro Takeyama; 竹山　益洋
Original assignee: FURONTEIA KK
Current assignee: FURONTEIA KK
Priority date: 1985-12-28
Filing date: 1985-12-28
Publication date: 1987-07-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、燃料ガスと空気の混合気体を、触媒の存在
の下に接触反応させて発熱させる、新規のガスこんろ用
火口（ひぐち）に関する。

従来技術都市ガス・プロパンガス等のガスを燃料とするガスこん
ろが広く普及している。而して、従来のガスこんろにお
ける火口は、直径数緬程度の小孔から、ガスと空気との
混合気体を噴出させ、これに着火するものであり、ガス
は、この孔から噴出した後、空気中で炎を伴なって燃焼
するから、火口に風が当たるときは、容易に炎が吹き消
され、不用意に消火せしめられることが多いものである
。

燃料ガスの供給が断たれずに、かかる不用意な消火が行
なわれると、その後に火口から噴出するガスは、いわゆ
るガス漏れ事故となって、重大な二次爆発災害を引き起
す原因となり得ることは、周知のとおりである。

さらに、従来のガスこんろの火口においては、被加熱物
は、ガスの燃焼による炎によって発生する熱を吸収して
加熱されるものであるから、被加熱物と火口との間には
、炎の存在を許容する大きな空間をおかざるを得ない。

この空間は、燃焼に要する二次空気の供給のための空間
でもあるが、そこには、二次空気取入れのためのみなら
ず、炎の存在に伴なう激しい上昇気流の発生が避けられ
ないから、被加熱物に有効に利用される熱の量は極めて
僅かに留まり、換言すれば、熱効率が極めて低い熱利用
形態とならざるを得なかった。

発明の目的そこでこの発明の目的は、かかる従来技術の実情に鑑み
、触媒の存在のもとに、燃料ガスと空気との混合気体を
接触反応せしめ、この接触反応によって発生する熱を有
効利用することによって、炎を伴なわないので、風によ
る不用意な消火に起因する重大災害発生のおそれが少な
く、しかも、被加熱物を熱発生源に近付けて置くことが
できるから、高い熱効率が得られる、新規のガスこんろ
用火口を提供することにある。

発明の構成かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、ハニカ
ム構造体に白金触媒を担持せしめた触媒体と、上面に、
前記触媒体を載置するための凹所を設けるとともに、下
面に、燃料ガスを噴出せしめ、且つ、該燃料ガスの噴出
によるエジェクタ作用によって燃焼用空気を取り入れる
ための凹部を形成し、しかも、この凹所と凹部とを連通
孔で連通せしめて、燃料ガスと燃焼用空気との混合気体
を触媒体の下方に導くようにした火口本体とを設けるこ
とによって、前記混合気体は、触媒体中を下から上に通
過する際に、激しく触媒反応を起して発熱するので、触
媒体の上面に何ら炎を伴なうことがない熱源となり得る
ようにしたことをその要旨とする。

実施例以下、図面を以って実施例を説明する。

ガスこんろ用火口は、触媒体１と、上面に、該触媒体１
を載置するための凹所１１．１１・・・を設けるととも
に、下面に、燃料ガス噴出用ノズル２の先端を差し込む
ための凹部１２を設けた火口本体１０とからなる（第１
図、第２図）。

触媒体１は、たとえば、耐熱性セラミックス製のハニカ
ム構造体からなる円板形であって、その隔壁１ａ、１ａ
・・・の仝表面に、白金触媒を担持せしめたものである
。ハニカム構造体の寸法としては、０．２５ｍ厚さの隔
壁１ａ、’ｌａ・・・を１履ピツチの格子状に上下方向
に配列して、隔壁１ａ。

１ａ・・・間に多数の断面正方形の空間を形成したもの
が、その構造の単純性の故に有利であるが、前記空間を
、三角形・六角形・台形・菱形等、任意の断面形状に変
更したものであってもよい。

火口本体１０は、全体として、下方の四角形平板部１０
ａの上に、円柱部１０ｂを突出せしめた形状であって、
平板部１０ａと円柱部１０ｂとは、一体に形成されてい
る。材料は、コージライトの商品名で知られるセラミッ
クス材料が、その耐熱性・寸法安定性の点で優れている
が、その他の任意の耐熱材料であってもよい。

円柱部１０ｂの上面には、触媒体１を載置するだめの円
形の凹所１１．１１・・・が、同心円状に設けられてい
る。凹所１１は、その内径が、前記触媒体１の外径とほ
ぼ同一で、触媒体１は、凹所１１の中に、その厚さの約
１／２程度を没して嵌まり得る（第２図の二点鎖線）。

凹所１１の底部には、そのほぼ全周に渉る段部１１ａが
形成されていて、凹所１１に触媒体１を載置したとき、
触媒体１の下方に空隙１１ｂを形成することができる。

なお、触媒体１は、単に、凹所１１内に載置するのみで
もよいが、火口本体１０と一体に、耐熱性接着剤を以っ
て、固着してあってもよい。

火口本体１０の下面中央には、略逆円錐形の凹部１２が
形成してあり、この凹部１２の頂部付近から、前記の各
凹所１１．１１・・・のそれぞれに向って、連通孔１３
．１３・・・が設けてあり、各連通孔１３は、凹所１１
の底面隅部に開口している。

火口本体１０の下面には、ざらに、任意形状の凹み１４
．１４・・・を形成してあり、図示しないガスこんろ基
台に設けた突部と嵌合して、火口本体１０の位置決めに
使用する。

かかるガスこんろ用火口を、図示しないガスこんろ基台
の所定位置に固定すると、ガスこんろ基台から上方に突
出する燃料ガス噴出用ノズル２の先端が、凹部１２の下
方から差し込まれ、ノズル２と、凹部１２の円錐状斜面
１２ａとの間に、ギャップ３を残して、セットされる（
第２図）。

ノズル２の先端中央の小孔から、ブタン・プロパン・都
市ガス等の燃料ガスを噴出せしめれば、このガスの噴出
によるエジェクタ作用によって、ギャップ３を介して燃
焼用空気が引き込まれるから、ガスは、空気との混合気
体となって、連通孔１３．１３・・・を介して、各凹所
１１．１１・・・に配分されて到達し、そこに載置され
ている触媒体１の隔壁１ａ、１ａ・・・間の空間を通り
複けて、触媒体１の上面に噴出する。そこで、触媒体１
の上面において、このガスと空気との混合気体に着火す
ると、ガスは、そこで、炎を伴なって燃焼を開始する。

ガスの燃焼に伴なって触媒体１の全体温度が上昇し、約
１５０℃以上に昇温されるに至ると、触媒体１に担持さ
れている白金触媒が、通過中のガスと空気との接触反応
を著しく加速するに至るから、当初、触媒体１の上面で
炎を伴なって燃焼反応を起していたガスと空気との混合
気体は、徐々に触媒体１の内部空間における接触反応に
移行し、最終的には、触媒体１の全体が赤熱し、その上
面に、多量の熱を放出するようになる。この状態では、
ガスの可燃成分のすべてが、触媒体１の内部における接
触反応によって反応を終了するので、触媒体１の上面に
は、燃焼炎は全く見られず、火口全体が強風雨に曝され
ても、反応が停止することもない。そこで、触媒体１の
上面に近く、ボッ１〜・なべ等の被加熱物４を置けば、
これを効率よく加熱することができる。

前記接触反応を停止せしめるには、図示しないバルブに
よって、ノズル２に対する燃料ガスの供給を断てばよい
。

燃焼用空気の量を最適に調節するには、触媒体１の下方
に設けた空隙１１ｂの厚さを最適に選定するとともに、
ノズル２と凹部１２の円錐斜面１２ａとで作られるギャ
ップ３に供給される空気量を、図示しない空気ダンパで
調節するようにしてもよい。

なお、火口本体１０を、平板部１０ａと円柱部１０ｂと
の結合からなる全体形状としたのは、図示しないガスこ
んろ基台への固着の都合上であって、他の任意のブロッ
ク状としてもよいことは勿論である。

他の実施例火口本体１０は、その上面中央部と周側部とに、大きな
切欠き１５ａ、１５ｂｆ設けることによって、各部の断
面肉厚、殊に、触媒体１を載置するための凹所１１．１
１・・・の周囲の肉厚を、薄く、且つ、均一なものとす
ることができる（第３図、第４図）。赤熱されて高温と
なる触媒体１によって急激に加熱されても、火口本体１
０からの放熱が良好であるから、歪みが偏在することが
少なく、したがって、火口本体１０にひび割れ等が発生
するおそれを少なくすることができる。

火口本体１０は、上面の凹所１１．１１・・・と、下面
の凹部１２とを連通する連通孔１３を、凹部１２から上
方へ直進する直管部１３ａと、上方の盃状凹み１３ｂと
の連結形状とするとともに、この盃状凹み１３ｂの一部
を各凹所１１．１１・・・に臨ませることによって凹所
１１．１１・・・と凹部１２との連通を達成する一方、
盃状凹み１３ｂの上方から、周囲に凹所１１．１１・・
・を避けるための切欠き１６ａ、１６ａ・・・と、その
間の突起１６ｂ、１６ｂ・・・とを形成してなる花形の
ふた１６を被せて構成することができる（第５図ないし
第７図）。連通孔１３の形状が単純であるので、全体の
製作が容易である。

火口本体１０の下面に大きな凹み１７を形成するととも
に、その凹み１７の底面に、複数の凹所１１．１１・・
・に相対応して、複数の凹部１２．１２・・・を設け、
両者のそれぞれを直管状の連通孔１３．１３・・・で連
通せしめることができろく第８図）。このときに使用す
る燃料ガス噴出用ノズル５は、たとえば、パイプを円環
状に形成するとともに、その上方の、凹部１２．１２・
・・と対向し得る位置にガス噴出のためのノズル孔５ａ
、５ａ・・・を設ける一方、円環の一部から、下方に、
ガス供給口５ｂを形成したものである（第９図）。連通
孔１３が直管状でおるから、火口本体１０の製作が一層
容易である。

火口本体１０の上面の凹所１１は、連続した溝形であっ
てもよい（第１０図）。このときは、触媒体１もこれに
嵌まる枠形とし、凹所１１の底面に設けた複数の連通孔
１３．１３・・・は、下面に設けた複数の凹部１２．１
２・・・に、それぞれ連通せしめるとともに（第１１図
）、角環状のノズル５を使用することができる。溝形の
凹所１１は、図示の角形のみならず、円形であってもよ
いものとし、ざらに、溝の幅を内側へ極限まで広げて、
火口の上面の殆んど全面を覆うものであってもよい。

このようにすることによって、触媒体１は、凹所１１に
嵌まる１枚の平板状とすることができ、その放熱面積を
任意に拡大できるので、任意の火力の火口を容易に製造
することができる。

発明の詳細な説明したように、この発明によれば触媒体と、それを
載置するための凹所と、燃料ガスを噴出すると同時に燃
焼用空気とを取り入れるための凹部と、前記凹所と凹部
とを連通する連通孔とを有してなる火口本体とを設ける
ことによって、燃料ガスと空気との混合気体が触媒体の
内部において激しく接触反応を起すことによって触媒体
の上面から放出される熱を利用することができるから、
触媒体の上面には、何ら燃焼炎を伴わず、したがって、
風による不用意な消火に起因する二次災害の発生のおそ
れがない上、被加熱物を触媒体の上面直近に位置させる
ことができるので、高い熱効率を実現することができる
という優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図は実施例を示し、第１図は全体斜視説明
図、第２図は中央断面説明図である。第３図と第４図は伯の実施例を示し、第３図は火口本体
の平面図、第４図は第３図の中央断面図である。第５図ないし第７図は別の実施例を示し、第５図と第６
図は、それぞれ第３図と第４図相当図、第７図は第５図
のｘ−Ｘ線矢視断面図である。第８図と第９図はさらに他の実施例を示し、第８図は火
口本体の要部断面説明図、第９図はノズルの斜視図であ
る。第１０図と第１１図はざらに別の実施例を示し、第１０
図は第１図相当図、第１１図は第１０図のＹ−Ｙ線矢視
拡大断面図である。１・・・触媒体１０・・・火口本体１１・・・凹所１２・・・凹部１３・・・連通孔

Claims

【特許請求の範囲】１）ハニカム構造体に白金触媒を担持せしめてなる触媒
体と、上面に、前記触媒体を載置するための凹所を設け
、下面に、燃料ガスを噴出させると同時に燃焼用空気を
取り入れるための凹部を設け、前記凹所と凹部とを連通
孔によつて連通せしめてなる火口本体とからなるガスこ
んろ用火口。２）前記凹部は、複数の前記凹所に対して共通に設けて
あることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のガス
こんろ用火口。３）前記凹部と凹所とは、それぞれ、相対応して設けて
あることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のガス
こんろ用火口。