JPS62158833A - 貴金属電解回収法 - Google Patents
貴金属電解回収法Info
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- JPS62158833A JPS62158833A JP24086A JP24086A JPS62158833A JP S62158833 A JPS62158833 A JP S62158833A JP 24086 A JP24086 A JP 24086A JP 24086 A JP24086 A JP 24086A JP S62158833 A JPS62158833 A JP S62158833A
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- chlorine
- gold
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- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
- Electrolytic Production Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
白金族金属又は金のような貴金属は触媒として又は電子
機器の導体や接点のメッキ用途に広く用いられている。
機器の導体や接点のメッキ用途に広く用いられている。
しかし、これら触媒や部品を搭載した機械や器具は寿命
が来れば廃棄物として処理されるので、これら貴金属を
回収し、再生して利用をはかることは資源の有効利用上
重要な課題でアシ、この種の回収はすでに実施されてい
る。
が来れば廃棄物として処理されるので、これら貴金属を
回収し、再生して利用をはかることは資源の有効利用上
重要な課題でアシ、この種の回収はすでに実施されてい
る。
本発明はこのような貴金属を無公害性と安全性にすぐれ
、かつ経済的に回収する手段を提供するものである。
、かつ経済的に回収する手段を提供するものである。
白金族金属又は金のような貴金属を担持する物体から回
収するKは王水が最も広く用いられている。王水は硝酸
と塩酸の混酸で普通は濃硝#f11容と濃塩酸3容を混
合して用いる。この混酸は溶液中に発生機の塩素や塩化
ニトロシル(NOC2) t−含み、強力な酸化溶解性
によシ白金族金属や金を易溶性のり、ロロ錯体とする。
収するKは王水が最も広く用いられている。王水は硝酸
と塩酸の混酸で普通は濃硝#f11容と濃塩酸3容を混
合して用いる。この混酸は溶液中に発生機の塩素や塩化
ニトロシル(NOC2) t−含み、強力な酸化溶解性
によシ白金族金属や金を易溶性のり、ロロ錯体とする。
王水に溶解したクロロ錯体は、ヒドラジンあるいは水素
のような還元剤で還元するか、あるいは適当な薬剤の添
加によシネ溶性クロロ錯塩として沈澱分離し、これを加
熱して貴金属を回収する。
のような還元剤で還元するか、あるいは適当な薬剤の添
加によシネ溶性クロロ錯塩として沈澱分離し、これを加
熱して貴金属を回収する。
また、電解法を利用するには例えば王水中の易溶性クロ
ロ錯体を蒸発乾固によシ単離し、これを塩酸に溶解して
塩酸酸性クロロ錯体とした後、電気分解によシ陰極に析
出させたシ、金の場曾は、シアン化アルカリ水溶液中に
溶解してシアノ錯体水溶液とした後、電気分解により陰
極に析出させる方法がとられる。
ロ錯体を蒸発乾固によシ単離し、これを塩酸に溶解して
塩酸酸性クロロ錯体とした後、電気分解によシ陰極に析
出させたシ、金の場曾は、シアン化アルカリ水溶液中に
溶解してシアノ錯体水溶液とした後、電気分解により陰
極に析出させる方法がとられる。
貴金属の溶解に使用する王水は腐食性が強いので、加熱
王水を工業生産に使用する場合、特殊金−属やガラス機
器以外使えぬなど装置材料面で多大の制約をうける。ま
た王水成分の硝酸は人体に対する薬傷が著しい。
王水を工業生産に使用する場合、特殊金−属やガラス機
器以外使えぬなど装置材料面で多大の制約をうける。ま
た王水成分の硝酸は人体に対する薬傷が著しい。
さらに、貴金属を溶解した王水溶液から、ヒドラジンな
どの還元剤や金属亜鉛のような発生機水素の生成材を使
用して貴金属を還元析出し分離した後の母液は、公害上
問題となる亜鉛や硝酸塩を多鉦に含んだ廃棄物であるの
みならず、量的に少ない貴金属の分離には大きな手間1
を要する。
どの還元剤や金属亜鉛のような発生機水素の生成材を使
用して貴金属を還元析出し分離した後の母液は、公害上
問題となる亜鉛や硝酸塩を多鉦に含んだ廃棄物であるの
みならず、量的に少ない貴金属の分離には大きな手間1
を要する。
また、金の溶解に使用するシアン化アルカリはその毒性
が著しいので、安全対策と公害対策はとくに入念に行わ
なければならない。
が著しいので、安全対策と公害対策はとくに入念に行わ
なければならない。
このように、従来使用されてきた貴金属回収法は装置材
料、安全対策、公簀対策、操作の複雑さなど問題の多い
方法であった。
料、安全対策、公簀対策、操作の複雑さなど問題の多い
方法であった。
本発明者は既存の貴金属回収の手段についてイ重々の検
討を行った結果、電解槽において塩酸の電気分解を行い
、得られた含塩素塩酸を白金族金属又は金を担持する物
体に接触させて白金族金属又は金を溶出し、溶出液を電
解槽に循環して陰極に白金族金属又は金を析出すること
を特徴とする貴金属回収法を見出して本発F!Aを完成
した。
討を行った結果、電解槽において塩酸の電気分解を行い
、得られた含塩素塩酸を白金族金属又は金を担持する物
体に接触させて白金族金属又は金を溶出し、溶出液を電
解槽に循環して陰極に白金族金属又は金を析出すること
を特徴とする貴金属回収法を見出して本発F!Aを完成
した。
本発明に使用する酸は無機酸のうち取扱いが最も容易な
塩酸を使用する。しかし、塩酸単独では貴金属・を溶解
することが出来ないので、塩素を吸収した含塩素塩酸と
して酸化溶解性を与えるものである。塩素の供給は生成
量の調節が容易な塩酸の電気分解法による。これによシ
純塩素の生成と塩酸への溶解が可能となる。塩酸中への
塩素の溶解度は左根太きなものでないから、飽和状態に
達した後は、陰極で還元生成する責金族の析出量を律速
として電流負荷量を調節して良い。塩素の飽和は塩酸電
解によるものが最も望ましい。しかし新規運転特等−挙
に過量の塩素を飽和させたいときは、塩素酸塩のように
塩酸と反応して塩素を発生する薬剤を一時的に併用して
も差支えない。但しこの反応で生成する塩類は塩素の溶
解度を下げることがあるので、過度の使用は避けねばな
らない。
塩酸を使用する。しかし、塩酸単独では貴金属・を溶解
することが出来ないので、塩素を吸収した含塩素塩酸と
して酸化溶解性を与えるものである。塩素の供給は生成
量の調節が容易な塩酸の電気分解法による。これによシ
純塩素の生成と塩酸への溶解が可能となる。塩酸中への
塩素の溶解度は左根太きなものでないから、飽和状態に
達した後は、陰極で還元生成する責金族の析出量を律速
として電流負荷量を調節して良い。塩素の飽和は塩酸電
解によるものが最も望ましい。しかし新規運転特等−挙
に過量の塩素を飽和させたいときは、塩素酸塩のように
塩酸と反応して塩素を発生する薬剤を一時的に併用して
も差支えない。但しこの反応で生成する塩類は塩素の溶
解度を下げることがあるので、過度の使用は避けねばな
らない。
含塩素塩酸の塩酸濃度は15チ一25%を好適範囲とし
、望ましくは20±2%の濃度である。
、望ましくは20±2%の濃度である。
この濃度範囲で温度60℃以上に保てば白金族金属触媒
や金に対しては王水と同等の溶解能を示す。
や金に対しては王水と同等の溶解能を示す。
塩酸濃度が25%以上でも貴金属溶解は可能であるが、
作業の安全性と資材の節減から上記濃度範囲が好適であ
ることを見出した。
作業の安全性と資材の節減から上記濃度範囲が好適であ
ることを見出した。
含塩素塩水の貴金属溶解速度は温度が高い根太となる。
但し、沸点では塩素溶解量はOとなるので、60°−1
00℃の間で対象とする貴金属に適した温度を選べば良
い。例えば、白金族金属ではPd 、 Pt 、 Rh
の順で難溶性となる。
00℃の間で対象とする貴金属に適した温度を選べば良
い。例えば、白金族金属ではPd 、 Pt 、 Rh
の順で難溶性となる。
貴金属を溶解した含塩素塩酸は電解槽に還流して電気分
解を受け、陰極での貴金属の析出と陽極での塩素発生が
起こる。本発明の最も大きな特徴は、酸化溶解性をもっ
た電解液中から貴金属を析出させうることを見出し九こ
とである。これによって、貴金属析出後の含塩素塩酸は
、貴金属溶解剤としての性質を何ら損われることなく貴
金属溶出系に送シ込まれ、第1図に示したような電解と
貴金属溶解の循環系が完成するものである。
解を受け、陰極での貴金属の析出と陽極での塩素発生が
起こる。本発明の最も大きな特徴は、酸化溶解性をもっ
た電解液中から貴金属を析出させうることを見出し九こ
とである。これによって、貴金属析出後の含塩素塩酸は
、貴金属溶解剤としての性質を何ら損われることなく貴
金属溶出系に送シ込まれ、第1図に示したような電解と
貴金属溶解の循環系が完成するものである。
第1図を参照して説明すれば、陰極はチタン板、陽極は
酸化イリジ9ム板のような塩酸に耐性を有する電極を装
備した電解槽1で生成した含塩素塩酸6は、加熱器3で
加熱され、白金族金属又は金の担持物体5を充填する充
填44を通過して貴金属を溶出し、電解槽lに還流して
陰極に貴金属を析出すると共に、陽極から発生する塩素
を溶解して充填塔4に送出セれるものである。貴金属を
溶解し尽された担持物体5は充填塔から排出でれ、新し
い貴金属担持物体が送入される。第1図は本発明の概念
を与えるものであシ、これに拘束されるものでない。例
えは、充填塔排出液に冷却器を設けたシ、気化した水蒸
気、塩化水素、塩素を回収する凝縮器を設は九り、また
電解槽や充填塔の排出液を一時的に貯槽にため、電解と
溶出の操作を独立して実施することもできる。
酸化イリジ9ム板のような塩酸に耐性を有する電極を装
備した電解槽1で生成した含塩素塩酸6は、加熱器3で
加熱され、白金族金属又は金の担持物体5を充填する充
填44を通過して貴金属を溶出し、電解槽lに還流して
陰極に貴金属を析出すると共に、陽極から発生する塩素
を溶解して充填塔4に送出セれるものである。貴金属を
溶解し尽された担持物体5は充填塔から排出でれ、新し
い貴金属担持物体が送入される。第1図は本発明の概念
を与えるものであシ、これに拘束されるものでない。例
えは、充填塔排出液に冷却器を設けたシ、気化した水蒸
気、塩化水素、塩素を回収する凝縮器を設は九り、また
電解槽や充填塔の排出液を一時的に貯槽にため、電解と
溶出の操作を独立して実施することもできる。
本発明においては貴金属を溶解するのに含塩素塩酸を使
用する。塩素は水又は塩酸に溶解すれば次亜塩素酸を生
成する。白金族金属又は金の溶解は次亜塩素酸による酸
化溶解であシ、温度の上昇と共に反応速度が増加するも
のと考えられる。
用する。塩素は水又は塩酸に溶解すれば次亜塩素酸を生
成する。白金族金属又は金の溶解は次亜塩素酸による酸
化溶解であシ、温度の上昇と共に反応速度が増加するも
のと考えられる。
C12+ H2O7Hczo + HC1塩酸は揮発性
の酸であ)、薬傷の懸念の少ない取シ扱いの容易な安全
性の高い酸である。塩素の吸入は粘膜を犯すが、カセイ
アルカリや亜硫酸ナトリウムに容易に吸収されるもので
あル、本発明による塩素供給は謂節自在な電解法による
ので安全性は高い。
の酸であ)、薬傷の懸念の少ない取シ扱いの容易な安全
性の高い酸である。塩素の吸入は粘膜を犯すが、カセイ
アルカリや亜硫酸ナトリウムに容易に吸収されるもので
あル、本発明による塩素供給は謂節自在な電解法による
ので安全性は高い。
塩酸濃度は15%−25%を好適範囲とし、望ましくは
20±2チとしている。塩酸濃度25%以上では、沸点
が低下し塩化水素の揮発が多くなシ腐食環境となる。加
熱によシ気相中に散逸する塩化水素は水蒸気よシ多くな
シ、濃度20%の共沸塩酸まで濃度を減じ塩化水素損失
が多くなる。
20±2チとしている。塩酸濃度25%以上では、沸点
が低下し塩化水素の揮発が多くなシ腐食環境となる。加
熱によシ気相中に散逸する塩化水素は水蒸気よシ多くな
シ、濃度20%の共沸塩酸まで濃度を減じ塩化水素損失
が多くなる。
濃度15チ以下では、含塩素塩酸の酸化溶解力は弱くな
るのみならず、気化し九本蒸気と塩化水素′f!:凝縮
しても濃度が薄く再使用出来ぬ欠点がある。
るのみならず、気化し九本蒸気と塩化水素′f!:凝縮
しても濃度が薄く再使用出来ぬ欠点がある。
20±2チを最適とするのは、この濃度で沸点は108
℃と最も高く、酸化溶解を律速する温度を高く保持する
ことができるのみならず、蒸発した塩化水素と水蒸気を
凝縮すれば、再利用可能な濃度20%の共沸塩酸を取得
することができるので、塩酸の損失は最小となる。15
−25%の塩酸濃度は前記共沸塩酸と類似の利点を有す
る他、塩化水素の揮発が少ない安全環境を与えるもので
ある。
℃と最も高く、酸化溶解を律速する温度を高く保持する
ことができるのみならず、蒸発した塩化水素と水蒸気を
凝縮すれば、再利用可能な濃度20%の共沸塩酸を取得
することができるので、塩酸の損失は最小となる。15
−25%の塩酸濃度は前記共沸塩酸と類似の利点を有す
る他、塩化水素の揮発が少ない安全環境を与えるもので
ある。
含塩素塩酸から貴金属を析出しうろことを見出したこと
は、本発明の経済性と無公害性をとくに顕著なものとし
た。貴金属を酸化溶解するのに王水を使用すれば、これ
を電気分解しても貴金属は析出しない。これは陰極の還
元領域においても王水又は含塩素王水の酸化力が強く、
析出すべき金属の溶解が優先するからと考えられる。そ
れ故、貴金属を含有する該王水をカセイアルカリで中和
する等の手段で酸化力を弱めれば、陰極への析出は可能
であるが析出後の母液は廃液となるものである。電解法
によらぬ場合はヒドラジンや金属亜鉛で貴金属を還元す
るが王水は矢張廃液となる。
は、本発明の経済性と無公害性をとくに顕著なものとし
た。貴金属を酸化溶解するのに王水を使用すれば、これ
を電気分解しても貴金属は析出しない。これは陰極の還
元領域においても王水又は含塩素王水の酸化力が強く、
析出すべき金属の溶解が優先するからと考えられる。そ
れ故、貴金属を含有する該王水をカセイアルカリで中和
する等の手段で酸化力を弱めれば、陰極への析出は可能
であるが析出後の母液は廃液となるものである。電解法
によらぬ場合はヒドラジンや金属亜鉛で貴金属を還元す
るが王水は矢張廃液となる。
含塩素塩酸は酸化溶解力を有しながらもなお電解還元に
おいて貴金属を析出する。それ故、含塩素塩酸は活性を
何ら失うことなく貴金属の溶解に循環できるので、原材
料の節減や産業廃棄物対策を著しく軽減できる製法であ
る。
おいて貴金属を析出する。それ故、含塩素塩酸は活性を
何ら失うことなく貴金属の溶解に循環できるので、原材
料の節減や産業廃棄物対策を著しく軽減できる製法であ
る。
1実施例1
濃度10%、15%、20%、25%、30%塩酸10
0ccを円筒管に入れ、これに試薬特級塩素酸す) I
Jウムをそれぞれ0.5g添加し、発生する塩素を密栓
して塩素を塩酸に飽和させた後、コージェライト系セラ
ミックを担体とする白金担持自動車触媒を破砕した細片
1fIt−投入した。白金は担体表面に黒色を呈して担
持され、含有量は2700ppmであり九。各円筒管を
湯浴中で75°−80℃の温度を保ち、白金黒の溶解に
よる退色を目視によシ観察し溶解速度を判定した。溶解
速度実施例2 電解回収装置は陰極チタン板、陽極酸化イリジウム板を
有するガラス製電解槽と貴金属担体を詰めたガラス製の
充填塔および塩酸循環ポンプと塩酸加熱装置で構成した
。回収実験は電解槽流填塔共にl/容量のものを使用し
た。
0ccを円筒管に入れ、これに試薬特級塩素酸す) I
Jウムをそれぞれ0.5g添加し、発生する塩素を密栓
して塩素を塩酸に飽和させた後、コージェライト系セラ
ミックを担体とする白金担持自動車触媒を破砕した細片
1fIt−投入した。白金は担体表面に黒色を呈して担
持され、含有量は2700ppmであり九。各円筒管を
湯浴中で75°−80℃の温度を保ち、白金黒の溶解に
よる退色を目視によシ観察し溶解速度を判定した。溶解
速度実施例2 電解回収装置は陰極チタン板、陽極酸化イリジウム板を
有するガラス製電解槽と貴金属担体を詰めたガラス製の
充填塔および塩酸循環ポンプと塩酸加熱装置で構成した
。回収実験は電解槽流填塔共にl/容量のものを使用し
た。
まず、20係塩酸を電解槽中で陽極電流密度C0人)=
IA/dm、陰極電流密度(DK) = 0.5A/
dm、負荷電流0.2人、常温5時間の予備電解で含塩
素塩酸を調製したが、陰極と陽極は溶解せず無変化であ
った。充填塔は実施例1で使用した自動車触媒破砕体が
詰めてあシ、含塩素塩酸流入後浴内の温度を変化して白
金を溶解させると共に、各温度毎に新しい破砕小試片を
投入して溶解速度を白金黒の退色によシ観察した。自動
車触媒投入量は200gであり、充填層を循環する電解
液の空間速度は23h ’であった。電解槽と充填塔を
循環する含塩素塩酸総量は21であり、電解槽は販=0
.5A/dm2、DA=IA/dm2.30°−40℃
で0.2A、7時間の運転で陰極は重量が増し、陽極は
無変化であった。
IA/dm、陰極電流密度(DK) = 0.5A/
dm、負荷電流0.2人、常温5時間の予備電解で含塩
素塩酸を調製したが、陰極と陽極は溶解せず無変化であ
った。充填塔は実施例1で使用した自動車触媒破砕体が
詰めてあシ、含塩素塩酸流入後浴内の温度を変化して白
金を溶解させると共に、各温度毎に新しい破砕小試片を
投入して溶解速度を白金黒の退色によシ観察した。自動
車触媒投入量は200gであり、充填層を循環する電解
液の空間速度は23h ’であった。電解槽と充填塔を
循環する含塩素塩酸総量は21であり、電解槽は販=0
.5A/dm2、DA=IA/dm2.30°−40℃
で0.2A、7時間の運転で陰極は重量が増し、陽極は
無変化であった。
白金の温度による溶解状況と電解終了後の白金収支を次
表に示す。
表に示す。
対象例1
実施例2で使用したと同じ電解槽および自動車触媒を詰
めた充填塔において、白金を溶かす電解液は35チ濃塩
酸(5) : 63チ濃硝酸(1)の王水を2倍希釈し
た希王水を使用した。この希王水の塩化水素量は19チ
塩酸の塩化水素量に相轟する。
めた充填塔において、白金を溶かす電解液は35チ濃塩
酸(5) : 63チ濃硝酸(1)の王水を2倍希釈し
た希王水を使用した。この希王水の塩化水素量は19チ
塩酸の塩化水素量に相轟する。
電解槽と充填塔を循環する希王水の総量は1.82であ
る他は実施例2と全く同じ条件で運転した。
る他は実施例2と全く同じ条件で運転した。
白金の温度による溶解状況は実施例2の含塩素塩酸の場
合と殆んど変らなかった。
合と殆んど変らなかった。
電解槽においてはDK=0.5A/dm2、DA=IA
/ dm2.30°−42℃で0.2A、7時間の電解
の間白金の陰極への析出は全く起こらずかえって実診例
2で析出した白金の溶解が起こった。陽極は無変化であ
った。′FL解終了後の白金の収支を次表に示す。
/ dm2.30°−42℃で0.2A、7時間の電解
の間白金の陰極への析出は全く起こらずかえって実診例
2で析出した白金の溶解が起こった。陽極は無変化であ
った。′FL解終了後の白金の収支を次表に示す。
さらに陰極電流密度(DK)=IVdm2と2倍にあげ
て電解しても、析出は起こらなかった。
て電解しても、析出は起こらなかった。
対象例2゜
対象例1で使用した希王水を用い、実施例1および2で
使用した自動車触媒細粒から80°−90℃で白金を溶
出して、含白金希王水を得た。これに°濃厚カセイソー
ダ溶液を加えてpi−10,5の酸性食塩・硝酸ソーダ
溶液とした。該溶液中の白金濃度は400rIL9/l
であった。この溶液1ノを実施例2で使用した電解槽に
入れ、DK=0.5 A/dm2、DA=lA/dm2
.30−35℃で0.2A、8時間の電解を行った。
使用した自動車触媒細粒から80°−90℃で白金を溶
出して、含白金希王水を得た。これに°濃厚カセイソー
ダ溶液を加えてpi−10,5の酸性食塩・硝酸ソーダ
溶液とした。該溶液中の白金濃度は400rIL9/l
であった。この溶液1ノを実施例2で使用した電解槽に
入れ、DK=0.5 A/dm2、DA=lA/dm2
.30−35℃で0.2A、8時間の電解を行った。
電解液中の白金量は205m9/lまで濃度を減じ、白
金は陰極に析出した。白金濃度を減じた電解液は自動車
触媒から白金を溶解することが出来ず廃棄した。
金は陰極に析出した。白金濃度を減じた電解液は自動車
触媒から白金を溶解することが出来ず廃棄した。
実施例3
コージェライト系セラミックに担持されたパラジウム自
動車触媒で74ラジウム含有量2000 ppmのもの
を破砕し、実施例2の予備電解と同じ方法で調製した2
2チ含塩素塩酸に浸漬し、浸漬槽温度を80°−90℃
に保りてパラジウムを溶解した。
動車触媒で74ラジウム含有量2000 ppmのもの
を破砕し、実施例2の予備電解と同じ方法で調製した2
2チ含塩素塩酸に浸漬し、浸漬槽温度を80°−90℃
に保りてパラジウムを溶解した。
パラジウムは急速に溶解してノやラジウム含有量380
m9/lの含塩素塩酸溶液となった。この溶液11を実
施例2で使用した電解槽に入れ、DK=0.5 A/d
m2DA”IA/dm230°−35℃で0.2A、8
時間の電解を行った。I?パラジウム陰極に析出すると
共に、電解液中のパラジウムは240m9/lまで濃度
が低下した。
m9/lの含塩素塩酸溶液となった。この溶液11を実
施例2で使用した電解槽に入れ、DK=0.5 A/d
m2DA”IA/dm230°−35℃で0.2A、8
時間の電解を行った。I?パラジウム陰極に析出すると
共に、電解液中のパラジウムは240m9/lまで濃度
が低下した。
実施例4゜
金被覆電気部品廃材を実施例3と同様に浸漬槽に入れ、
実施例2の予備電解と同じ方法で調製した20チ含塩素
塩酸に浸漬し、浸漬・温度80°−85℃で金を溶解し
た。目視により生地の露出を認めた後廃材を排出し、全
担持廃材の再投入と塩酸への塩素補給を行いつつ溶出を
続け、金含有量2809’1の含塩素塩酸を得た。この
溶液11を実施例2で使用した電解槽に入れ、DK”0
.5 A/dm 、 DA −IA/dm230°−3
5℃で0.2A、8時間の電解を行った。
実施例2の予備電解と同じ方法で調製した20チ含塩素
塩酸に浸漬し、浸漬・温度80°−85℃で金を溶解し
た。目視により生地の露出を認めた後廃材を排出し、全
担持廃材の再投入と塩酸への塩素補給を行いつつ溶出を
続け、金含有量2809’1の含塩素塩酸を得た。この
溶液11を実施例2で使用した電解槽に入れ、DK”0
.5 A/dm 、 DA −IA/dm230°−3
5℃で0.2A、8時間の電解を行った。
金は陰極に析出すると共に、電解液中の全濃度は減少し
95m9/lとなった。
95m9/lとなった。
本発明における貴金属の溶解薬剤は含塩素塩酸であり、
塩酸濃度20チを中心として使用するので、装置材料の
選択性と生体安全性が著しく向上する。
塩酸濃度20チを中心として使用するので、装置材料の
選択性と生体安全性が著しく向上する。
本発明の公害対策で重要なものは塩素と塩化水素の除害
であるが、これらは吸収が容易であるため、王水に基づ
く酸化窒素やシアン化アルカIJ K基づくシアン対策
よりはるかに緩和される。
であるが、これらは吸収が容易であるため、王水に基づ
く酸化窒素やシアン化アルカIJ K基づくシアン対策
よりはるかに緩和される。
本発明の電解法では、含塩素塩酸から貴金属を陰極に析
出するので、電解母液は活性を損うことなく直ちに貴金
属溶解に再使用出来る。これは王水を使用するとき、貴
金属取得後溶解母液をすべて廃液とせねばならぬ方法と
比較すれば、原材料の節減においても公害対策において
もすぐれた方法といえる。
出するので、電解母液は活性を損うことなく直ちに貴金
属溶解に再使用出来る。これは王水を使用するとき、貴
金属取得後溶解母液をすべて廃液とせねばならぬ方法と
比較すれば、原材料の節減においても公害対策において
もすぐれた方法といえる。
また、20%塩酸の気化凝縮液は共沸塩酸として20チ
濃度を有するので、そのまま再使用して原材料損失を防
ぐ利点がある。
濃度を有するので、そのまま再使用して原材料損失を防
ぐ利点がある。
このように本発明は、装置材料の選択性、生体への安全
性、公害対策の容易性、原材料の経済性において極めて
すぐれた回収法である。
性、公害対策の容易性、原材料の経済性において極めて
すぐれた回収法である。
第1図は本発明の電解槽と充填塔間の循環径路と付帯設
備を示し要因である。 1・・・電解槽、2・・・ポンプ、3・・・加熱器、4
・・・充填塔、5・・・貴金属担持物体、6・・・含塩
素塩酸。
備を示し要因である。 1・・・電解槽、2・・・ポンプ、3・・・加熱器、4
・・・充填塔、5・・・貴金属担持物体、6・・・含塩
素塩酸。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、電解槽において塩酸の電気分解を行い、得られた含
塩素塩酸を白金族金属又は金を担持する物体に接触させ
て白金族金属又は金を溶出し、溶出液を電解槽に循環し
て陰極に白金族金属又は金を析出することを特徴とする
貴金属回収法。 2、前記塩酸が濃度15%から25%である特許請求範
囲第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24086A JPS62158833A (ja) | 1986-01-07 | 1986-01-07 | 貴金属電解回収法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24086A JPS62158833A (ja) | 1986-01-07 | 1986-01-07 | 貴金属電解回収法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62158833A true JPS62158833A (ja) | 1987-07-14 |
Family
ID=11468444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24086A Pending JPS62158833A (ja) | 1986-01-07 | 1986-01-07 | 貴金属電解回収法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62158833A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010007183A (ja) * | 2008-06-24 | 2010-01-14 | Korea Inst Of Geoscience & Mineral Resources | 貴金属溶解装置 |
JP2010504423A (ja) * | 2006-09-21 | 2010-02-12 | キュイテ−フェル エ チタン インコーポレイティド | 鉄分の豊富な金属塩化物の廃棄物からの金属鉄および塩素価値の回収のための電気化学的方法 |
JP2011131282A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | 白金の電解溶出方法及び電解処理装置 |
US8784639B2 (en) | 2008-03-20 | 2014-07-22 | Rio Tinto Fer Et Titane Inc. | Electrochemical process for the recovery of metallic iron and chlorine values from iron-rich metal chloride wastes |
-
1986
- 1986-01-07 JP JP24086A patent/JPS62158833A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010504423A (ja) * | 2006-09-21 | 2010-02-12 | キュイテ−フェル エ チタン インコーポレイティド | 鉄分の豊富な金属塩化物の廃棄物からの金属鉄および塩素価値の回収のための電気化学的方法 |
US8784639B2 (en) | 2008-03-20 | 2014-07-22 | Rio Tinto Fer Et Titane Inc. | Electrochemical process for the recovery of metallic iron and chlorine values from iron-rich metal chloride wastes |
JP2010007183A (ja) * | 2008-06-24 | 2010-01-14 | Korea Inst Of Geoscience & Mineral Resources | 貴金属溶解装置 |
JP2011131282A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | 白金の電解溶出方法及び電解処理装置 |
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