JPS6215876B2 - - Google Patents

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JPS6215876B2
JPS6215876B2 JP56174945A JP17494581A JPS6215876B2 JP S6215876 B2 JPS6215876 B2 JP S6215876B2 JP 56174945 A JP56174945 A JP 56174945A JP 17494581 A JP17494581 A JP 17494581A JP S6215876 B2 JPS6215876 B2 JP S6215876B2
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Yasuji Shirai
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Roland Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は鍵盤装置を備えた電子楽器におい
て、鍵の押下速度に応じて楽器が発音する楽音の
音量を制御するためのタツチコントロール装置に
係わり、特に、唯一のタツチカウンタを用いて鍵
の跳躍時間をデイジタル量として検出記憶するよ
うにしたタツチコントロール装置における各鍵の
離鍵状態、押鍵状態、押鍵完了状態を検出するた
めのタツチレスポンサの改良に関するものであ
る。
自然楽器のピアノにより発音される楽音の振幅
は鍵の跳躍時間の2乗に反比例することが知られ
ており、演奏者はこの特性を巧みに活用した鍵操
作により、指先でもつて音高と同時に音量を調節
して音楽上の繊細な表現を行うことができるもの
である。
近年、電子楽器の分野でもピアノと同等の音楽
上の表現力を持つ電子ピアノが提案されており、
かかる電子ピアノでは、自然楽器のピアノと同様
に、鍵の跳躍時間と特定の関数関係を保つて、音
量の変化する楽音を生成することが要請されてい
る。この要請に応えるべく、従前の電子楽器で
は、鍵盤の跳躍時間と特定の関数関係を持つアナ
ログ電圧を出力するタツチセンサを各鍵に対応さ
せて鍵の数だけ配設することがしばしば行われて
いた。
しかし、このように多数のタツチセンサを配設
して成る従前のタツチコントロール装置は、各タ
ツチセンサごとにアナログ電圧を蓄積保持すのた
めのコンデンサが必要となるので、構成が複雑で
高価となり、しかも、信頼性が低下するという欠
点を伴つていた。
更に、各鍵とタツチセンサ間を結ぶ多数の配線
と、多数のタツチセンサの調整とを必要とするの
で、製造工程、調整工程が共に煩雑になるという
難点もあつた。
そこで、上記の欠点と難点を緩和すべく、特願
昭55―65664号には、唯一のタツチカウンタを時
分割で各鍵に割当てて各鍵の跳躍時間をデイジタ
ル量でもつて計数するとともに、該計数動作を後
続するキーアサイナの1マシンサイクルのうち、
バスラインが不使用状態となる基本状態サイクル
の期間に限つて間歇的に行わせることが提案され
ている。
しかるところ、上記提案の構成において、各鍵
に割当てられたキーパルスに応答して、各鍵の離
鍵状態、押鍵状態(押鍵中の状態、以下同じ)、
押鍵完了状態を検出するためのタツチレスポンサ
としては、一般的には、トランスフアー接点から
成るタツチスイツチが採用されており、各鍵に連
動する各タツチスイツチのブレーク接点は、各タ
ツチスイツチに共通のブレークバスバーに接続さ
れ、そのメーク接点は同じく各タツチスイツチに
共通のメークバスバーに接続され、そして、各タ
ツチスイツチの可動接点には、各鍵、即ち、各タ
ツチスイツチに特有のタイムスロツトにてキーパ
ルス「0」が供給され、而して、離鍵状態の検出
に際しては、各タツチスイツチはキーパルス
「0」をブレークバスバーに通過させて各タツチ
スイツチに特有のタイムスロツト中、ブレークバ
スバーを「0」に保持し、押鍵状態の検出に際し
ては、キーパルス「0」をブレーク、メークいず
れのバスバーにも通過させることなく、各タツチ
スイツチに特有のタイムスロツト中、両バスバー
を「1」に保持し、押鍵完了状態の検出に際して
は、キーパルス「0」をメークバスバーに通過さ
せて各タツチスイツチに特有のタイムスロツト
中、メークバスバーを「0」に保持するようにし
たものであつた。
しかしながら、上記タツチスイツチから成るタ
ツチレスポンサでは、タツチスイツチの作動に際
して、不可避的にチヤツタリング、即ち、接点間
の開閉振動を伴うので、チヤツタリングの生じて
いる期間中に、そのタツチスイツチに供給された
キーパルスに関しては、そのときの鍵の状態に応
じて離鍵状態、あるいは、押鍵完了状態に対応す
る「0」「1」、あるいは、「1」「0」状態をブレ
ーク、メーク両バスバーに出現させる場合もある
が、相当の確率で、押鍵状態に対応する「1」
「1」状態を上記両バスバーに出現させる可能
性、換言すれば、チヤツタリングの生じている期
間を押鍵状態の期間に繰り入れてしまう可能性が
存在するものであつた。
而して、上記構成では、押鍵状態の期間、即
ち、各鍵に連動するタツチスイツチの可動接点
が、押鍵に際して、ブレーク接点を離れてメーク
接点に接触するまでの接点跳躍時間に基づいて、
鍵の押下速度を検出し、その押下速度に応じて楽
音の音量を制御するものであるところ、上述のよ
うに、チヤツタリングの生じている期間を押鍵状
態に繰り入れるか否かが不確実なランダム現象と
して処理されてしまうばかりか、チヤツタリング
の生じている期間そのものも各タツチスイツチの
接点圧等のバラツキ、更には、接点圧、接点表面
状態等の経年変化に従つて大幅に変動するもので
あるので、押鍵状態の期間がチヤツタリングの影
響を受けて大幅に増減することとなり、鍵の押下
速度に対応して前記接点跳躍時間を一義的に特定
することが困難となり、ひいては、鍵の押下速度
に忠実な音量制御を行うことができないという欠
点があつた。
この発明の目的は、上記従来技術に基づくタツ
チレスポンサのチヤツタリングの問題点に鑑み、
離鍵状態から押鍵状態への移行の際におけるチヤ
ツタリングの生じている期間を離鍵状態と判別し
て、これを押鍵状態の期間から除外し、更に、押
鍵状態から押鍵完了状態への移行の際におけるチ
ヤツタリングの生じている期間を押鍵完了状態と
判別して、これを押鍵状態の期間から除外するこ
とにより、押鍵状態の期間がチヤツタリングの影
響を受けて増減することを防止し、而して、押鍵
状態の期間に基づいて鍵の押下速度に忠実に対応
する音量制御ができるようにした優れたタツチコ
ントロール装置を提供せんとするものである。
上記目的に沿うこの発明の構成は、鍵の跳躍状
態を検出するタツチレスポンサを各鍵に対応して
配設し、デコーダを設けて上記タツチレスポンサ
の各々にキーパルスを分配供給し、タツチデータ
メモリを設けて上記キーパルスの分配供給に同期
させて該キーパルスの供給を受けたタツチレスポ
ンサに係る鍵に割当てられたアドレスに記憶され
ているデイジタル量のタツチデータを読み出し、
更に、タツチカウンタを設けて上記タツチデータ
メモリから読み出されたタツチデータに対して前
記キーパルスの供給を受けたタツチレスポンサが
鍵の跳躍状態を検出しているときに限り、1を加
算した後これを再び上記タツチデータメモリの該
データが読み出されたアドレスに記憶させること
により、該タツチデータメモリの各アドレスに
は、各鍵が押下された際の跳躍時間をデイジタル
量で表わすタツチデータが記憶されるようにし、
更に、上記加算及び記憶更新処理を、後続するキ
ーアサイナの1マシンサイクルのうち、バスライ
ンが不使用状態となる基本状態サイクルの期間に
限つて間歇的に行わせることにより、前記加算及
び記憶更新処理の速度を犠牲にすることなく、キ
ーアサイナを接続できるようにしたタツチコント
ロール装置において、前記タツチレスポンサとし
て、メーク接点、ブレーク接点と、鍵に連動する
可動接点とから成るタツチスイツチと、第一、第
二のフリツプフロツプと、第一、第二のデイジタ
ルスイツチ、典型的には、トライステートバツフ
アを付設して、離鍵状態の検出に際しては、タツ
チスイツチの可動接点とブレーク接点間を閉成し
て、第一、第二のフリツプフロツプを「0」にロ
ツクし、各タツチレスポンサに巡盾的に割当てら
れたタイムスロツトにて供給される第一のキーパ
ルス「0」でもつて第一、第二のトライステート
バツフアを導通状態にして、このときの第一、第
二のフリツプフロツプの正相・補相出力「0」、
「1」をブレークバスバー、メークバスバーのそ
れぞれに供給し、押鍵状態の検出に際しては、タ
ツチスイツチの可動接点をブレーク接点、メーク
接点間に跳躍させ、第一、第二のフリツプフロツ
プに対する前記ロツクを解除し、前記第一のキー
パルスに後続する第二のキーパルスでもつて第一
のフリツプフロツプを「1」にセツトし、一巡後
の第一のキーパルスでもつて第一、第二のトライ
ステートバツフアを導通状態にして、このときの
第一、第二のフリツプフロツプの正相・補相出力
「1」、「1」をブレークバスバー、メークバスバ
ーのそれぞれに供給し、更に、押鍵完了状態の検
出に際しては、タツチスイツチの可動接点とメー
ク接点間を閉成して、第二のフリツプフロツプを
「1」にロツクし、前記第一のキーパルスでもつ
て第一、第二のトライステートバツフアを導通状
態にして、このときの第一、第二のフリツプフロ
ツプの正相・補相出力「1」、「0」をブレークバ
スバー、メークバスバーのそれぞれに供給し、而
して、離鍵状態から押鍵状態への移行に際して、
チヤツタリングにより、タツチスイツチの可動接
点がブレーク接点を離れた直後再びこれに接触し
たときは、第一のフリツプフロツプを「0」にリ
セツトして、ブレークバスバー、メークバスバー
に「0」、「1」を供給することにより、チヤツタ
リングの生じている期間を離鍵状態の期間に繰り
入れて、これを押鍵状態の期間から除外するよう
にし、更に、押鍵状態から押鍵完了状態への移行
に際して、チヤツタリングにより、タツチスイツ
チの可動接点がメーク接点に接触した直後再びこ
れから離れたときは、最初の接触でもつて第二の
フリツプフロツプを「1」にセツトし、以後の接
触を無効にして該フリツプフロツプを「1」にと
どめ、ブレークバスバー、メークバスバーに
「1」、「0」を供給することにより、チヤツタリ
ングの生じている期間を押鍵完了状態の期間に繰
り入れて、これを押鍵状態の期間から除外するよ
うにしたことを特徴とするものである。
この発明の実施例の構成及び動作を第1図〜第
9図を参照しつつ説明すれば以下の通りである。
第1図はこの発明の一実施例であるタツチコン
トロール装置の構成を示すブロツク図である。
同図において、1は周期1μs程度の矩形波を
発振するクロツクパルスジエネレータ、2は該ジ
エネレータに接続されたデバイダ、3aは該デバ
イダの最小桁(LSB)の出力端子に接続されたク
ロツクパルス供給線、3bは該デバイダの下第2
桁の出力端子に接続されたマシンサイクル信号
線、4は該デバイダの下第3桁〜最大桁
(MSB)の出力端子の各々に接続されたアドレス
信号線、5はデコーダであり、そのアドレス端子
はアドレス信号線4に接続され、更に、該デコー
ダの出力端子の各々は各鍵の状態に応答する各タ
ツチレスポンサ20,20′……の出力制御端子
20a,20′a……、制御端子20b,20′b
……に接続される。そして、出力端子20c,2
0dはそれぞれブレークバスバー6、メークバス
バー7に接続される。
8はタツチデータメモリである。
9はタツチカウンタであり、その入出力端子
DI0〜DI6、DO0〜DO6とタツチデータメモリ8の
入出力端子DI′0〜DI′6、DO′0〜DO′6は相互に接続
される。
該タツチカウンタ9のカウントパルス端子CP
はナンドゲート10aの出力端子に接続され、該
ナンドゲートの一つの入力端子はメークバスバー
7に、他の一つの入力端子はインバータ11aを
介してナンドゲート10bの出力端子に、更に、
残りの入力端子はナンドゲート12の出力端子に
それぞれ接続される。
そして、ナンドゲート10bの二つの入力端子
はそれぞれクロツクパルス供給線3a及びマシン
サイクル信号線3bに接続され、更に、ナンドゲ
ート12の入力端子の各々はタツチカウンタ9の
入力端子DI0〜DI6にそれぞれ接続される。
該タツチカウンタ9のロード端子LDはナンド
ゲート10cの出力端子に接続され、該ゲート1
0cの一つの入力端子はインバータ11bを介し
てマシンサイクル信号線3bに、また、他の一つ
の入力端子はクロツクパルス供給線3aに接続さ
れる。
更に、該カウンタ9のクリア端子CLはブレー
クバスバー6に接続される。
前記タツチデータメモリ8の入力端子DI′7及び
ライト端子WRはそれぞれ、メークバスバー7及
びナンドゲート10bの出力端子に接続される。
更に、該メモリ8の出力端子DO′0〜DO′7には
キーアサイナ15に至るタツチデータ信号線13
及び押鍵完了信号線14が接続される。
16はデイジタルマルチプレクサであり、一つ
の入力端子群はアドレス信号線4に接続され、他
の一つの入力端子群はキーアサイナ15からの選
択アドレス信号線17に接続される。
更に、該マルチプレクサの出力端子群はタツチ
データメモリ8のアドレス信号端子に、また、切
換制御端子16aはクロツクパルス供給線3aに
それぞれ接続される。
タツチレスポンサ20は一つの鍵に連動するタ
ツチスイツチS1と、第一のフリツプフロツプ20
eと、その正相出力端子に接続された第一のトラ
イステートバツフア20fと、第二のフリツプフ
ロツプ20gと、その補相出力端子に接続された
第二のトライステートバツフア20hとから成
り、タツチスイツチS1の可動接点c1は接地され、
そのブレーク接点b1は抵抗器20iを通じて電源
に接続されるとともに、第一、第二のフリツプフ
ロツプ20e,20gのリセツト端子に接続さ
れ、そのメーク接点m1は抵抵器20jを通じて
電源に接続されるとともに、第二のフリツプフロ
ツプ20gのセツト端子に接続される。
そして、第一、第二のトライステートバツフア
20f,20hの出力端子はタツチレスポンサ2
0の出力端子20c,20dにそれぞれ接続さ
れ、該バツフア20f,20hの制御端子は、同
様に、タツチレスポンサ20の出力制御端子20
aに接続され、更に、第一のフリツプフロツプ2
0eのセツト端子はタツチレスポンサ20の制御
端子20bに接続される。
かかるタツチレスポンサ20,20′……は各
鍵に対応して配設され、その出力制御端子20
a,20′a……と、その制御端子20b,2
0′b……とはそれぞれデコーダ5の出力端子に
対して順次にシフトして接続され、その出力端子
20c,20′c……はそれぞれブレークバスバ
ー6に対して、また、その出力端子20d,2
0′d……はそれぞれメークバスバー7に対して
共通接続される。
第2図〜第4図は第1図における第一のタツチ
レスポンサ20の要部波形に関するタイムチヤー
トであり、第1番目、第2番目のキーパルスA,
Bと、第一、第二のフリツプフロツプ20e,2
0gの状態C,Dと、第一、第二のトライステー
トバツフア20f,20hの出力E,Fと、タツ
チスイツチS1の状態Gとを対比して示す。
先ず、第1図〜第4図を参照しつつタツチレス
ポンサ20の動作を説明すれば以下の通りであ
る。
いま、第1番目の鍵が押されることなく、離鍵
状態になつているときは、タツチスイツチS1の可
動接点c1はブレーク接点b1に接触しているので、
第一、第二のフリツプフロツプ20e,20gの
リセツト端子が接地され、第2図C,Dに示すよ
うに、両フリツプフロツプ20e,20gが
「0」にロツクされる。
かかる状態で、デコーダ5から出力制御端子2
0aに第1番目のキーパルス「0」が供給される
と、第一、第二のトライステートバツフア20
f,20hが導通状態となり、第2図Caに示す
ように、このとき「0」になつている第一のフリ
ツプフロツプ20eの正相出力としての「0」を
ブレークバスバー6に供給することにより、第2
図Ebに示すように、第1番目のキーパルスに割
当てられたタイムスロツト中、ブレークバスバー
6を「0」に保つ。
同様にして、第2図Dcに示すように、このと
き「0」になつている第二のフリツプフロツプ2
0gの補相出力としての「1」をメークバスバー
7に供給することにより、第2図Fdに示すよう
に、第1番目のキーパルスに割当てられたタイム
スロツト中、メークバスバー7を「1」に保つ。
かくして、ブレーク、メーク両バスバー6、7
は、第1番目のタイムスロツト中、離鍵状態を表
わす「0」、「1」の状態に保たれるものである。
そして、巡盾して周期的に供給される第1番目
のキーパルスのタイムスロツト以外のタイムスロ
ツトでは、ブレークバスバー6、メークバスバー
7の状態は第2図Ee、Ffに示すように、該バス
バーに共通接続された他のタツチレスポンサ2
0′……、換言すれば、他の鍵の状態によつて支
配されるものである。
次に、第1番目の鍵を押して、離鍵状態から押
鍵状態に移行させると、これに連動してタツチス
イツチS1の可動接点c1ブレーク接点b1を離れて跳
躍状態に移行するのであるが、このとき多くの場
合、チヤツタリングを生ずるので、第3図Gに示
すようなチヤツタリングの生じている期間Tc
は、可動接点c1はブレーク接点b1を離れた直後、
再びこれに接触する動作を何回か繰り返した後、
やがて、安定な跳躍状態に移行し、ブレーク接点
b1を離れたままの状態に至るものである。
そして、第3図Ggに示すように、可動接点c1
がブレーク接点b1を離れている期間中では、第一
のフリツプフロツプ20eの「0」へのロツクが
解除されるので、該期間中に第2番目のキーパル
ス「0」が第一のフリツプフロツプ20eのセツ
ト端子に供給されると、第3図Chに示すよう
に、該フリツプフロツプ20eが「1」にセツト
される。
このとき、第二のフリツプフロツプ20gは
「0」にとどまる。
しかしながら、チヤツタリングの生じている期
間Tcでは、第3図Giに示すように、可動接点c1
が再びブレーク接点b1に接触するので、再び第一
のフリツプフロツプ20eのリセツト端子が接地
され、而して、第3図Cjに示すように、該フリ
ツプフロツプ20eは「0」にリセツトされる。
而して、かかるチヤツタリングの生じている期
間Tcが存在するときは、第3図Akに示すよう
に、該期間Tcの終了後、巡盾して最初に供給さ
れる第1番目のキーパルスのタイムスロツトで
は、第3図C1に示すように、第一のフリツプフ
ロツプ20eが「0」に戻されているので、第3
図Emに示すように、ブレークバスバー6も
「0」にとどまり、結局、ブレーク、メーク両バ
スバー6,7は離鍵状態を表わす「0」、「1」の
状態のままにとどまる。
そして、第3図Gnに示すように、可動接点c1
が再びブレーク接点b1から離れている状態下で、
後続する第2番目のキーパルスをセツト端子に受
けると、第3図Cに示すように、第一のフリツ
プフロツプ20eが再び「1」にセツトされ、し
かる後、第3図Apに示すような、更に一巡後の
第1番目のキーパルスのタイムスロツトまで、可
動接点c1がブレーク接点b1から離れたままになつ
ているときは、第一のフリツプフロツプ20eが
第3図Cqに示すように、「1」にとどまり、而し
て、ブレークバスバー6、メークバスバー7は第
3図Er、同図Fsに示すように、第1番目のキー
パルスpのタイムスロツトにて、双方とも「1」
に保たれる。
かくして、第2番目のキーパルスのタイムスロ
ツトにて、セツトされた第一のフリツプフロツプ
20eが一巡後の第1番目のキーパルスのタイム
スロツトまでの期間中、リセツトされることな
く、継続して「1」にとどまつている場合に限
り、ブレーク、メーク両バスバー6,7は第1番
目のタイムスロツト中、押鍵状態を表わす
「1」、「1」の状態に保たれるものであり、而し
て、チヤツタリングの生じている期間Tcは離鍵
状態の期間に繰り入れられることとなり、押鍵状
態の期間からは除外される。
続いて、第1番目の鍵を押し切ると、押鍵完了
状態に移行し、タイムスイツチS1の可動接点c1
跳躍状態を経てメーク接点m1に接触するに至る
のであるが、このとき、前記同様に、チヤツタリ
ングを生ずるので、第4図Gに示すように、チヤ
ツタリングの生じている期間T′cが存在し、可動
接点c1がメーク接点m1に対して接触・離脱を繰
り返しながら、やがて安定な接触状態に至るもの
である。
そして、第4図Gtに示すように、可動接点c1
最初にメーク接点m1に接触した時点でキーパル
スのタイムスロツトに係わりなく、第二のフリツ
プフロツプ20gのセツト端子が接地され、第4
図Duに示すように、該フリツプフロツプ20g
がセツトされる。
このとき、可動接点c1がブレーク接点b1に接触
することはないので、上記フリツプフロツプ20
gのセツト動作には支障がなく、しかも、チヤツ
タリングを生じても、可動接点c1がブレーク接点
b1に接触しない以上、第二のフリツプフロツプ2
0gは一旦セツトされた後リセツトされることは
ない。
即ち、第4図Gt′に示すように、可動接点c1
再度メーク接点m1に接触しても、第二フリツプ
フロツプ20gはこれに応答することはない。
そして、該フリツプフロツプ20gは鍵が離鍵
状態に戻されて、可動接点c1が再びブレーク接点
b1に接触するまで「1」にとどまる。
而して、セツトされた第二のフリツプフロツプ
20gは第4図Dvに示すように、一巡後の第1
番目のキーパルスのタイムスロツト中も「1」に
とどまり、一方、第一のフリツプフロツプ20e
は、前述のように、押鍵状態に移行した際、すで
に、セツトされていて第4図Cwに示すように、
「1」にとどまつているので、ブレーク、メーク
両バスバー6,7は第4図Ex、同図Fyに示すよ
うに、後続する第1番目のキーパルスのタイムス
ロツトにてそれぞれ「1」、「0」に保たれる。
かくして、可動接点c1がメーク接点m1に最初
に接触した時点で第二のフリツプフロツプ20g
をセツトして、これが継続的に「1」にとどまつ
ている場合に、ブレーク、メーク両バスバー6,
7は第1番目のタイムスロツト中、押鍵完了状態
を表わす「1」、「0」の状態に保たれるものであ
り、而して、チヤツタリングの生じている期間
T′cは、押鍵完了状態に繰り入れられることとな
り、押鍵状態の期間からは除外される。
なお、上記説明は第1番目の鍵に対応して配設
され、第1番目と第2番目のキーパルスが供給さ
れる第1番目のタツチレスポンサ20に関するも
のであるが、ブレーク、メーク両バスバー6,7
に共通接続された、鍵の数に等しい数の各タツチ
レススポンサは、同様に作動し、第N番目のタツ
チレスポンサには、第N番目と第N+1番目のキ
ーパルスが供給されるものであり、而して、各タ
ツチレスポンサはそれぞれ個有のタイムスロツト
にて、ブレーク、メーク両バスバー6,7の状態
を支配することにより、該バスバー6,7を時分
割で使用するものである。
さて、全体的な動作説明へと進んで、先ず、す
べての鍵が離鍵されている状態の動作を第1図と
第5図を参照しつつ説明すれば以下の通りであ
る。
第5図〜第8図は第1図に示す構成における要
部波形のタイムチヤートであり、図中左端の符号
で指示される波形は第1図において該符号と同一
の符号が矢印とともに付された部位の波形を示す
ものである。
第1図の構成において、クロツクパルスジエネ
レータ1からパルス列の供給を受けて、デバイダ
2はクロツクパルス供給線3aに対して第5図B
に示すようなクロツクパルスを供給するととも
に、これを分周し、マシンサイクル信号線3bに
は、第5図Cに示すようなマシンサイクル信号を
供給する。
更に、上記デバイダ2はアドレス信号線4の
各々に対して64鍵を6ビツトの2進数で表わし
たアドレス信号を供給する。
而して、最小桁(LSB)のアドレス信号が第5
図Aに示す波形となるようなアドレス信号がアド
レス信号線4を通じてデコーダ5及びタツチデー
タメモリ8のアドレス端子に対して同時的に供給
される。
該アドレス信号に応答して、デコーダ5は各鍵
に対応して配設された各タツチレスポンサ20,
20′……の各出力制御端子20a,20′a……
と各制御端子20b,20′b……に対して順次
に、且つ、択一的にキーパルス「0」を分配供給
する。
いま、すべての鍵が離鍵状態であると、各タツ
チレスポンサ20,20′……が前述のように作
動し、ブレークバスバー6には、「0」が連続的
に供給され、これがタツチカウンタ9のクリア端
子CLにも供給される。
而して、該カウンタ9のクリア端子CLは第5
図Hに示すように、連続的に接地電位に保たれ
る。
このとき、前述のタツチレスポンサ20,2
0′……の作動により、メークバスバー7には、
第5図Fに示すように、「1」が連続的に供給さ
れ、これがナンドゲート10aの一つの入力端子
にも供給される。
一方、タツチデータ信号線13を通じてナンド
ゲート12のすべての入力端子に「1」が供給さ
れない限り、該ナンドゲート12は第5図Eに示
すように、「1」を出力し、該「1」はナンドゲ
ート10aの他の一つの入力端子に供給される。
而して、該ナンドゲート10aの出力はインバ
ータ11aの出力、即ち、ナンドゲート10bの
出力により支配されることとなる。
ところで、該ナンドゲート10bは二つの入力
端子のそれぞれに第5図B及びCに示すようなク
ロツクパルスとマシンサイクル信号の供給を受け
てc0*c1で規定されるパルス列を出力し、該パル
ス列をインバータ11aでもつて反転して得られ
るパルス列により支配されるナンドゲート10a
の出力は、結局、c0*c1で規定されることとな
り、第5図Gに示すようなカウントパルスがタツ
チカウンタ9のカウントパルス端子CPに供給さ
れる。
更に、該タツチカウンタ9のロード端子LDに
は、ナンドゲート10cの出力端子から第5図D
に示すように、c0*c1で規定されるロードパルス
が供給される。
一方、上記の動作に際して、タツチデータメモ
リ8のアドレス端子には、デコーダ5のアドレス
端子に供給されているアドレス信号と全く同一の
アドレス信号が供給されるので、該メモリ8は、
該デコーダ5から各タツチレスポンサ20,2
0′……に対するキーパルス「0」の分配供給に
同期して、各タツチレスポンサ20,20′……
に係わる各鍵に固定的に割当てられたアドレスを
選択する。
更に、該メモリのライト端子WRには、ナンド
ゲート10bを通じて第5図に示すようなライ
トパルスが供給される。
例えば、先ず、第5図aに示すCのアドレス信
号により、第一の鍵(以下、Cの鍵という)に対
応する第一のタツチレスポンサ20の出力制御端
子20aにキーパルス「0」が供給されると同時
に、同図bに示すように、アドレス信号を4等分
するクロツクパルスの第2拍目の期間でタツチカ
ウンタ9は、同図cに示すようなロードパルスを
受けて、タツチデータメモリ8から読み出される
データをロードする。
そして、デイジタルマルチプレクサ16の切換
制御端子16aには、第5図Bに示すようなクロ
ツクパルスが供給されており、該パルスが「1」
となる第2拍目と第4拍目の期間では、デバイダ
2からアドレス信号線4を通じてタツチデータメ
モリ8に対してアドレス信号が供給され、一方、
クロツクパルスが「0」となる第1拍目と第3拍
目の期間では、キーアサイナ15から選択アドレ
ス信号線17を通じて該メモリ8に対して選択ア
ドレス信号が供給される。
而して、前述のようにCのアドレス信号の期間
であつて、しかも、タツチカウンタ9がロードパ
ルスの供給を受ける期間では、タツチデータメモ
リ8にはCの鍵に割当てられたアドレス信号が供
給されることとなるので、該メモリ8からはCの
鍵に関するタツチデータが読み出されて、タツチ
カウンタ9にロードされる。
続いて、第5図dに示すように、Cの鍵に割当
てられたアドレスの期間中の第4拍目の期間で、
該タツチカウンタ9はカウントパルスの供給を受
けて、すでにロードされているCの鍵に関するタ
ツチデータに1を加算するわけであるが、上記の
動作状態では、第5図eに示すように、該カウン
タ9のクリア端子CLにクリアパルスが連続的に
供給されているので、ロードされたタツチデータ
はクリアされて0となり、結果的に加算処理は行
われない。
そして、このとき同時に、第5図fに示すよう
に、Cのアドレス信号の期間中の第4拍目の期間
でタツチデータメモリ8にライトパルスが供給さ
れるので、該メモリ8はタツチカウンタ9にロー
ドされ、クリアされて0となつたCの鍵に関する
タツチデータを該鍵に割当てられたアドレスに再
び記憶する。
而して、アドレス信号により選択されたタツチ
レスポンサに係わる鍵が離鍵状態である場合に
は、タツチカウンタ9にクリアパルスが供給され
るので、タツチデータはクリアされ、タツチデー
タメモリ8の該鍵に割当てられたアドレスには、
タツチデータとして0が記憶されるものである。
以下同様の動作を各鍵について順次、且つ、択
一的に繰り返しつつ唯一のタツチカウンタ9を時
分割で各鍵に割当て、各タツチレスポンサに含ま
れるタツチスイツチの跳躍時間を計数することに
より、タツチデータメモリ8の各アドレスには、
該アドレスの各々に対応する鍵に関するタツチデ
ータが記憶されるのであるが、上記の動作例で
は、すべての鍵が離鍵されているので、第5図J
に示すように、各鍵に割当てられたアドレス信号
の期間中の第2拍目と第4拍目の期間におけるタ
ツチカウンタ9の動作モードはクリアモードとな
り、すべてのタツチデータは0となる。
次に、Cの鍵のみが押鍵されている状態の動作
を第1図と第6図を参照しつつ説明すれば以下の
通りである。
第6図A〜Gに示す波形は第5図A〜Gに示し
た波形と同一である。
いま、Cの鍵が押されているときに、デコーダ
5がCの鍵に割当てられたアドレス信号を受けて
「0」をCの鍵に対応する第一のタツチレスポン
サ20の出力制御端子20aに分配供給すると、
タツチレスポンサ20が前述のように作動してC
の鍵に割当てられたアドレス信号の期間でブレー
クバスバー6が「1」となり、第6図gに示すよ
うに、タツチカウンタ9のクリア端子CLに
「1」が供給される。
而して、該期間では、該カウンタ9はクリアさ
れることなく加算処理を行う。
即ち、第6図cに示すようなCの鍵に割当てら
れたアドレス信号の期間を4等分するクロツクパ
ルスの第2拍目の期間で、タツチカウンタ9は、
タツチデータメモリ8からCの鍵に関するタツチ
データを読み出してロードし、更に、ナンドゲー
ト10aの前記同様の動作により、カウントパル
ス端子CPに第6図dに示すように、Cの鍵に割
当てられたアドレス信号の期間中の第4拍目の期
間でカウントパルスを受けて、該カウンタにロー
ドされたCの鍵に関するタツチデータに1を加算
するものである。
このようにして、タツチカウンタ9は、第6図
hに示すように、アドレス期間中の第4拍目の期
間でインクリメントモードで動作する。
続いて、タツチデータメモリ8が第6図fに示
すようなライトパルスを受けて、1を加算された
Cの鍵に関するタツチデータを再度記憶する動作
は前記0のタツチデータを記憶する場合と同様で
ある。
更に、後続する他のタツチレスポンサに対する
デコーダ5による「0」の分配供給に際しては、
他の鍵がすべて離鍵されているので、タツチカウ
ンタ9がクリアされることとなり、タツチカウン
タ9はクリアモードで動作する。
そして、第6図iに示すように、デコーダ5に
よる「0」の分配供給が一巡して、再度、タツチ
レスポンサ20に「0」が供給されると、全く同
様の動作により、第6図jに示すように、タツチ
カウンタ9はインクリメントモードで動作し、C
の鍵に関するタツチデータに再度1を加算する。
このようなインクリメントモードの動作がタツ
チレスポンサ20に含まれるタツチスイツチS1
可動接点c1の跳躍期間について繰り返し行われる
ことにより、タツチデータメモリ8のCの鍵に割
当てられたアドレスには、該鍵の跳躍時間を表わ
すタツチデータがデイジタル符号として記憶され
るものである。
続いて、Cの鍵の押鍵が完了した状態の動作を
第1図と第7図を参照しつつ説明すれば以下の通
りである。
第7図A〜Eに示す波形は第5図A〜Eに示し
た波形と同一である。
Cの鍵の押鍵が完了した状態では、可動接点c1
が跳躍を完了してメーク接点m1に接触する。
而して、タツチレスポンサ20が前述のように
作動してメークバスバー7に供給される「0」
は、ナンドゲート10aの一つの入力端子に供給
されるので、Cの鍵に割当てられたアドレス信号
の期間では、第7図kに示すように、該ナンドゲ
ート10aの一つの入力端子が「0」となり、同
図1に示すように、タツチカウンタ9のカウント
パルス端子CPには「1」が継続的に供給され
る。
一方、このとき、ブレークバスバー6は「1」
に保たれているので、第7図gに示すように、タ
ツチカウンタ9のクリア端子CLには「1」が供
給されている。
したがつて、タツチカウンタ9は前記同様に第
7図cに示すロードパルスを受けて、タツチデー
タメモリ8からCの鍵に関するタツチデータを読
み出してロードするのであるが、カウントパルス
を受けることがなく、しかも、クリアパルスも受
けていないので、ロードされたタツチデータに1
を加算することなく、そのまま保持する。
そして、前記同様に、タツチデータメモリ8は
第7図fに示すライトパルスを受けてタツチカウ
ンタ9に保持されたタツチデータを再度記憶す
る。
このとき同時に、メークバスバー7に供給され
ている「0」はタツチデータメモリ8の入力端子
DI′7にも供給されているので、ライトパルスを受
けた該メモリ8はCの鍵に割当てられたアドレス
の第8ビツトに押鍵完了状態を表わすフラグ
「0」を記憶する。
Cの鍵が離鍵されることなく、押鍵完了状態が
継続している場合には、第7図mに示すように、
一巡後のCの鍵に割当てられたアドレス信号の期
間で前記同様の動作が繰り返される。
このようにして、押鍵が完了すると、カウント
パルスの供給が断たれ、しかも、クリアされるこ
ともないので、タツチカウンタ9はアドレス期間
中の第4拍目の期間で、第7図n、oに示すよう
にノーチエンジモードで動作し、タツチデータを
そのまま通過させて、タツチデータメモリ8に記
憶させる。
かくして、例えば、Cの鍵の押鍵が開始される
と、タツチカウンタ9はインクリメントモードで
動作し、Cの鍵に関するタツチデータに対してC
の鍵に割当てられたアドレス信号の期間ごとに、
1を加算して、タツチデータメモリ8の該鍵に割
当てられたアドレスに記憶させることにより、タ
ツチレスポンサ20の可動接点c1の跳躍時間に応
じて該鍵に関するタツチデータを増加させ、更
に、該鍵が押鍵完了状態になると、タツチカウン
タ9はノーチエンジモードで動作し、前記可動接
点c1の跳躍時間の終了時点におけるCの鍵に関す
るタツチデータをタツチデータメモリ8の該鍵に
割当てられたアドレスに記憶させるとともに、該
アドレスに押鍵完了信号をも記憶させることがで
きるものである。
次に、Cの鍵を極めて緩速度で押下した場合の
動作を第1図と第8図を参照しつつ説明すれば以
下の通りである。
第8図において、左半面はCの鍵が押鍵状態に
ある場合の要部波形を示しており、第6図に示す
波形とEG以外は同一である。
第6図を参照して説明したようにCの鍵が押鍵
状態にあるときは、タツチカウンタ9は第8図h
に示すように、インクリメントモードで動作し、
Cの鍵に関するタツチデータは該鍵の跳躍期間中
直線的に増加する。
しかるに、タツチカウンタ9及びタツチデータ
メモリ8は接点跳躍時間の実用的分解能の観点と
回路素子の標準化の観点から、通常、一つのアド
レスに対する記憶内容が8ビツトとなるように構
成されており、そのうち1ビツトDI′7,DO′7は押
鍵完了信号に割当てられるので、鍵の跳躍時間を
表わすタツチデータは7ビツトで構成されること
となり、タツチカウンタ9も最大7ビツトの2進
数を計数することになる。
而して、例えば、Cの鍵が緩速度で押下され
て、タツチカウンタ9が長時間、インクリメント
モードに保たれると、アドレス信号が127巡し、
第8図aに示すCの鍵に割当てられたアドレス信
号の期間中に、同図pに示すような127番目のカ
ウントパルスを受けてタツチカウンタ9の内容が
127、即ち、7ビツトがすべて「1」になる。
そして、第8図qに示すようなライトパルスに
より、7ビツトがすべて「1」になつたタツチデ
ータがタツチデータメモリ8に読み込まれる。
このとき、該メモリ8には、まだ、Cの鍵に割
当てられたアドレス信号が供給されているので、
該メモリ8の出力端子DO′0〜DO′6の各々には
「1」が出力される。該「1」をすべての入力端
子に受けて、ナンドゲート12は第8図rに示す
ように「0」を出力するので、ナンドゲート10
aは、他の一つの入力端子にインバータ11aか
ら供給される信号に係わりなく、同図sに示すよ
うに「1」に保持される。
この状態でアドレス信号が再び一巡して第8図
mに示すようにCの鍵に割当てられた128巡目
のアドレス信号を受けると、該アドレス信号の期
間中の第2、4拍目の期間でタツチデータメモリ
8は出力端子DO′0〜DO′6のすべてに「1」を出
力するので、第8図t、t′に示すように、ナンド
ゲートは、該アドレス信号の期間中の第2、4拍
目で「0」を出力する。
而して、タツチカウンタ9は第8図uに示すロ
ードパルスを受けてすべてのビツトが「1」であ
るタツチデータをロードするのであるが、このと
き、同図t′に示すように、ナンドゲート12が
「0」を出力しているので、同図vに示すよう
に、アドレス信号の第4拍目の期間で、該カウン
タにはカウントパルスが供給されることがなく、
しかも、同図wに示すように、クリアパルスも供
給されない。
したがつて、該カウンタにロードされたすべて
のビツトが「1」であるタツチデータは1の加算
を伴うことなく、そのまま保持され、同図xに示
すライトパルスにより、再度、タツチデータメモ
リ8に戻されて記憶される。
このようにして、第8図yに示すノーチエンジ
モードの動作がCの鍵の離鍵まで繰り返し続行さ
れて、該鍵に関するタツチデータは7ビツトがす
べて「1」である最大値に保持されるので、押下
速度が極めて緩やかであり、鍵の跳躍時間が極め
て長い場合でも、タツチデータが一巡して0に戻
る不都合を回避できるものである。
次に、第1図〜第8図を参照しつつキーアサイ
ナ15及びデイジタルマルチプレクサ16の動作
を説明すれば以下の通りである。
デイジタルマルチプレクサ16はその切換制御
端子16aに供給される第5図Bから第8図Bに
示すようなクロツクパルスに応答して、該パルス
が「1」の期間には、前記動作説明のように、ア
ドレス信号線4を通じてアドレス信号をタツチデ
ータメモリ8に対して供給し、クロツクパルスが
「0」の期間には、キーアサイナ15から選択ア
ドレス信号線17を通じて選択アドレス信号を該
メモリ8に供給する。
一方、第5図〜第8図においてAに示されるよ
うに、デバイダ2の下第3桁の信号が特定の状態
に留つている期間、即ち、アドレス信号が特定の
アドレスを表わしている期間中に該デバイダ2の
最小桁(LSB)の信号、即ち、クロツクパルスの
状態が4回変化することにより、上記アドレスを
表わしている期間を4等分するように4拍の基準
状態期間が特定される。
而して、上記基準状態期間のうち、第1拍目と
第3拍目の期間では、キーアサイナ15から選択
アドレス信号が、そして、第2拍目と第4拍目の
期間では、デバイダ2からアドレス信号がそれぞ
れタツチデータメモリ8に対して交互に供給され
るものである。
ところで、キーアサイナ15にはマイクロプロ
セツサの適用が好適であり、該マイクロプロセツ
サは、命令の種類に応じていくつかのマシンサイ
クルを経て演算処理を実行し、多くの場合、1つ
のマシンサイクルは4つの基本状態期間から成
る。
そして、近年、バスラインの時分割多重使用に
よる処理の高速化を目的として第1拍目と第3拍
目の基本状態期間中にデータバス、アドレスバ
ス、コントロールバス等のバスラインを使用して
ポートあるいはメモリとマイクロプロセツサ間の
データ転送を実行し、第2拍目と第4拍目の基本
状態期間では、マイクロプロセツサ内部で演算処
理を行うとともに、バスラインとマイクロプロセ
ツサの接続を断つことにより、該バスラインの外
部装置あるいは他のマイクロプロセツサによる使
用が可能となるように構成したマイクロプロセツ
サが多用されている。
そこで、第1図に示す構成では、各マシンサイ
クルのうち、第2拍目と第4拍目の基準状態期
間、即ち、キーアサイナ15を構成するマイクロ
プロセツサが内部で演算処理を行つており、バス
ラインを使用していない期間を利用して、第5図
〜第8図を参照して説明したようなタツチデータ
の計数演算処理を該キーアサイナ15の外部にて
行い、更に、各マシンサイクルのうち第1拍目と
第3拍目の基準状態期間、即ち、マイクロプロセ
ツサがバスラインを使用する期間では、上記タツ
チデータの計数演算処理を停止させ、キーアサイ
ナ15から供給される選択アドレス信号により指
定されるタツチデータメモリ8のアドレスに記憶
されているタツチデータと押鍵完了信号とを該キ
ーアサイナ15に対して入力するようにしたもの
である。
続いて、キーアサイナ15の動作を説明すれば
以下の通りである。
キーアサイナ15は内蔵されるRAMに記憶さ
れた命令群を前記第1拍目と第3拍目の基準状態
期間にバスラインを使用して逐次内蔵されるマイ
クロプロセツサに転送し、第4拍目の基準状態期
間に上記転送された命令をデコードする命令取り
出しサイクルと、前記同様に第1拍目と第3拍目
の基準状態期間にバスラインを使用して、該転送
された命令を実行するために上記命令取り出しサ
イクルに後続するいくつかの実行サイクルとに従
つて作動することにより、押鍵された鍵を表わす
キーコードと該鍵に関するタツチデータと該鍵の
押鍵完了信号に基づくゲート信号とを鍵の数より
も相当に少ない数のシンセサイザモジユールに対
して割当てるようにしたハイトラフイツク機能を
奏するものである。
先ず、タツチデータの計数演算処理が行われて
いない基準状態期間に選択アドレス信号用出力ポ
ート15aから64鍵の各鍵に割当てられた選択
アドレス信号を選択アドレス信号線17に供給
し、タツチデータメモリ8の該選択アドレス信号
により指定されるアドレスの記憶内容をタツチデ
ータ信号線14を通じてタツチデータ用入力ポー
ト15bに転送する。このようなタツチデータの
キーアサイナへの転送はデバイダ2からアドレス
信号線4を通じてタツチデータメモリ8に供給さ
れるアドレス信号によるアドレス指定順序には関
係なく、キーアサイナ15内の割当演算処理の順
序に従つて行われるものである。
更に、上記転送に際してのアドレス指定の歩進
速度はタツチデータの計数演算処理に際してのア
ドレス指定の歩進速度と同一ではなく、キーアサ
イナ15内の割当演算処理の完了を待つて逐次に
選択アドレス信号が歩進されるものであるが、上
記転送が必ずタツチデータの計数演算処理の行わ
れていない基準状態期間内に行われるべく、キー
アサイナ15のクロツクパルス端子15cに対し
て上記タツチデータの計数演算処理のためのクロ
ツクパルスを供給することにより、両動作の同期
が確保される。
次に、キーアサイナ15はタツチデータ用入力
ポート15bに転送されて一時的に記憶されたタ
ツチデータと押鍵完了信号の割当演算処理を行
い、押鍵完了信号のフラグが「0」であることを
検知したときには、該フラグを伴うタツチデータ
と、その時点で選択アドレス信号用出力ポート1
5aに一時的に記憶されている選択アドレス信
号、即ち、64鍵の各々の音高を表わすキーコー
ドと、更に、上記フラグに基づいて生成される発
音指令としてのゲート信号とを特定のシンセサイ
ザモジユールに割当てる。
かかる割当てのための論理に関しては種々のも
のが提案されており、例えば、特開昭55―25078
号には発音状態からの解放が最も古く行われたシ
ンセサイザモジユールを新たな押鍵に際して発音
状態に捕捉することにより、解放されたシンセサ
イザモジユールが解放直前に発音していた楽音を
完全に減衰するまで継続して発音できる確率を増
大させるようにした割当論理に基づくキーアサイ
ナが開示されている。
上記割当演算処理の結果として、キーコード用
出力ポート15d及びタツチデータ・ゲート信号
用出力ポート15eからはそれぞれ、キーコー
ド、タツチデータ及び発音指令に際して「1」と
なるゲート信号が出力され、更に、シンセサイザ
モジユールアドレス信号用出力ポート15fから
は上記キーコード、タツチデータ及びゲート信号
を割当てるべきシンセサイザモジユールを指定す
るためのシンセサイザモジユールアドレス信号が
出力される。
続いて、第9図を参照しつつ上記キーアサイナ
に接続されるデータ処理部と楽音信号生成部の構
成及び動作を説明すれば以下の通りである。
第9図において、データ処理部18はキーコー
ド用出力ポート15dに接続されたキーコード用
デイジタル・アナログコンバータ18aと、該コ
ンバータ18aに接続されたキー電圧用アナログ
マルチプレクサ18bと、該マルチプレクサ18
bに接続されたキー電圧用サンプリングホールド
回路18cと、タツチデータ・ゲート信号用出力
ポート15eのタツチデータ出力端子に接続され
たタツチデータコンバータ18dと、該コンバー
タ18dに接続されたタツチコード用デイジタ
ル・アナログコンバータ18eと、該コンバータ
18eに接続されたタツチ電圧用アナログマルチ
プレクサ18fと、該マルチプレクサ18fに接
続されたタツチ電圧用サンプリングホールド回路
18gと、タツチデータ・ゲート信号用出力ポー
ト15eのゲート信号出力端子に接続されたゲー
ト信号用デイジタルマルチプレクサ18hと、該
マルチプレクサ18hに接続されたラツチ回路1
8iとから成り、マルチプレクサ18b,18
f,18hのそれぞれのアドレス端子にはシンセ
サイザモジユールアドレス信号用出力ポート15
fからのシンセサイザモジユールアドレス信号線
18jが接続される。
更に、楽音信号生成部19は1組のキー電圧用
サンプリングホールド回路18c、タツチ電圧用
サンプリングホールド回路18g及びラツチ回路
18iとに接続された鍵の数より相当に少ない数
のシンセサイザモジユール群19aと、該モジユ
ールの各々の楽音信号出力端子19bに接続され
たミキサ19cとから成る。
上記構成において、キーコード用出力ポート1
5dから出力されたキーコードはキーコード用デ
イジタル・アナログコンバータ18aに供給され
て64鍵のうち特定の鍵を表わすキーコードに対
応するアナログ量のキー電圧に変換され、キー電
圧用アナログマルチプレクサ18bに供給され
る。
同時に、上記キーコードで表わされる特定の鍵
に関するタツチデータがタツチデータ・ゲート信
号用出力ポート15eからタツチデータコンバー
タ18dに供給される。
該コンバータ18dは鍵の跳躍時間に比例して
直線的に増大するタツチデータを、例えば、自然
楽器のピアノにおける付勢感覚を模疑すべく、鍵
の跳躍時間の2乗に反比例するタツチコードに変
換するものである。
このようにして、特定のタツチデータに対応し
て得られるタツチコードは、タツチコード用デイ
ジタル・アナログコンバータ18eに供給され
て、該タツチコードに対応するアナログ量のタツ
チ電圧に変換され、タツチ電圧用アナログマルチ
プレクサ18fに供給される。
更に、タツチデータ・ゲート信号用出力ポート
15eから出力されるゲート信号も同時にデイジ
タルマルチプレクサ18hに供給される。
そして、このとき、キーアサイナ15によるシ
ンセサイザモジユールの割当て論理に基づく割当
演算処理の結果、発音すべきシンセサイザモジユ
ールが特定され、該モジユールを指定するための
シンセサイザモジユールアドレス信号がシンセサ
イザモジユールアドレス信号用出力ポート15f
から前記マルチプレクサ18b,18f,18h
の各々に供給され、該マルチプレクサの各々は上
記シンセサイザモジユールアドレス信号により指
定された特定の出力端子に対して、入力されたキ
ー電圧、タツチ電圧及びゲート信号を分配供給す
る。
このようにして、特定の出力端子に分配供給さ
れたキー電圧、タツチ電圧、ゲート信号の各々は
前記シンセサイザモジユールアドレス信号によつ
て指定される特定のシンセサイザモジユール19
aに対応して配設されたキー電圧用サンプリング
ホールド回路18c、タツチ電圧用サンプリング
ホールド回路18g、ラツチ回路18iの各々に
一旦記憶され、継続的に該特定のシンセサイザモ
ジユール19aに供給される。
該特定のシンセサイザモジユール19aは継続
的に供給されるキー電圧により特定される音高
と、タツチ電圧により特定される付勢パタンとを
有する楽音信号を、ゲート信号が供給されている
期間中、楽音信号出力端子19bから出力する。
そして、同時に多数の鍵が押されている場合に
は、シンセサイザモジユールの配設数の範囲内で
多数のシンセサイザモジユールの楽音信号出力端
子から多数の楽音信号が同時にミキサ19cに対
して供給され、該ミキサにより混合されて発音す
べき楽音信号が得られるものである。
かくして、楽音信号生成部19から得られる楽
音信号の振幅を押鍵速度と特定の関数関係にある
タツチ電圧に応じて変化させることにより、鍵の
押下速度に応じて楽音の音量を調整できるもので
ある。
この発明に牽連する第二の発明の構成は、この
発明の構成中のタツチレスポンサにおいて、第
一、第二のフリツプフロツプに接続されたデイジ
タルスイツチ、典型的には、第一、第二のトライ
ステートバツフアを廃止し、これに代えて、加算
器とそれに後続するアナログスイツチとを設け、
第一、第二のフリツプフロツプの各状態の組み合
せに対応する多元信号を唯一のバスバーに供給す
るとともに、唯一のバスバーには、唯一のウイン
ドコンパレータを付設して、該バスバーに供給さ
れた多元信号を前記第一、第二のフリツプフロツ
プの各状態の組み合せに対応する2ビツトのデイ
ジタル信号に変換し、その各ビツトに基づくブレ
ーク信号、メーク信号をブレーク、メーク両バス
バーに相当するブレーク信号線、メーク信号線の
それぞれに供給するようにしたことを特徴とする
ものである。
この発明に牽連する第二の発明の一実施例の構
成及び動作を第10図をも参照しつつ説明すれば
以下の通りである。
第10図は上記第二の発明の一実施例の構成の
うち、タツチレスポンサとその周辺部分を抽出し
て示すブロツク図であり、タツチレスポンサ20
は、タツチスイツチS1と、第一、第二のフリツプ
フロツプ20e,20gと、加算器20k、典型
的には、抵抗器20p,20qから成る抵抗加算
器と、アナログスイツチ20sとを含み、該加算
器20kの二つの入力端子は、それぞれ、第一、
第二のフリツプフロツプ20e,20gの正相出
力端子に接続され、該加算器20kの出力端子
は、アナログスイツチ20sを通じて出力端子2
0tに接続され、更に、該出力端子20tには、
唯一のバスバー21が接続される。
他の構成要素は第1図において、同一の符号が
示す構成要素とそれぞれ同一である。
そして、バスバー21には、各鍵に対応する各
タツチレスポンサ20,20′……の出力端子2
0t,20′t……が接続されるとともに、唯一
のウインドコンパレータ22の入力端子が接続さ
れる。
該ウインドコンパレータ22の第一の出力端子
22aはブレークバスバー6に相当するブレーク
信号線6′を通じて、第1図に示すように、タツ
チカウンタ9のクリア端子CLに接続され、一
方、該ウインドコンパレータ22の第二の出力端
子22bはインバータ23を通じて、メークバス
バー7に相当するメーク信号線7′に接続され、
更に、該信号線7′は、第1図に示すように、ナ
ンドゲート10aの一つの入力端子を経てタツチ
データメモリ8の一つの入力端子に接続される。
上記構成において、離鍵状態を検出するに際し
ては、タツチレスポンサ20の第一、第二のフリ
ツプフロツプ20e,20gが、第2図C,Dに
示すように、「0」「0」の状態となるので、抵抗
加算器20kの両抵抗器20p,20qの一端が
接地電位となり、該加算器20kは接地電位の多
元信号を出力する。
そして、タツチレスポンサ20に割当てられた
キーパルス「0」を出力制御端子20aに受ける
と、アナログスイツチ20sが導通状態となり、
該キーパルスのタイムスロツト中、上記加算器2
0kからの接地電位の多元信号を出力端子20t
を通じてバスバー21に供給する。
他のタツチレスポンサ20′……も同様に作動
して、各タツチレスポンサに割当てられたタイム
スロツト中に多元信号を出力することにより、バ
スバー21を時分割で使用するものである。
次に、押鍵状態を検出するに際しては、第一、
第二のフリツプフロツプ20e,20gは、第3
図C,Dに示すように、「1」、「0」の状態とな
るので、抵抗加算器20kの抵抗器20pの一端
は電源電位Eに保たれ、一方、抵抗器20qの一
端は接地電位に保たれる。
而して、該加算器20kは、例えば、両抵抗器
20p,20qの抵抗値を等しく選定しておく
と、 電位E/2の多元信号を出力することとなる。
そして、タツチレスポンサ20は前記同様に作
動して、割当てられたキーパルスのタイムスロツ
ト中、該多元信号をバスバー21に供給する。
更に、押鍵完了状態を検出するに際しては、、
第一、第二のフリツプフロツプ20e,20g
は、第4図C,Dに示すように、「1」、「1」の
状態となるので、抵抗加算器20kの両抵抗器2
0p,20qの一端は共に電源電位Eに保たれ
る。
而して、該加算器20kは電位Eの多元信号を
出力し、タツチレスポンサ20は割当てられたキ
ーパルスのタイムスロツト中、該多元信号をバス
バー21に供給する。
このようにして、バスバー21には、各鍵に割
当てられたタイムスロツトにて、各鍵の離鍵状
態、押鍵状態、押鍵完了状態のそれぞれを、該状
態(元)に対応する電位0、E/2、Eでもつて表
わして成る多元信号が順次に、且つ、択一的に供
給されるものである。
かかる多元信号はウインドコンパレータ22に
供給されて、該信号の電位0、E/2、Eで表わさ
れる三つの状態(元)は、該コンパレータにより
2ビツトで表わして成るジイジタル信号に変換さ
れる。
即ち、ウインドコンパレータ22は、1/4E、
3/4Eなる二つのスレシヨルドレベルを備えてお
り、入力端子に供給される多元信号がE/2に到達
すべく1/4Eを越えたときは、第一の出力端子2
2aから出力されるデイジタル信号を「0」から
「1」に反転させ、更に、該多元信号がEに到達
すべく3/4Eを越えたときは、第二の出力端子2
2bから出力されるデイジタル信号を「0」から
「1」に反転させるものである。
而して、離鍵状態に対しては、バスバー21に
供給される多元信号が接地電位であるので、ウイ
ンドコンパレータ22の第一、第二の出力端子2
2a,22bには、それぞれ「0」、「0」が出力
され、結局、第1図に示す構成におけるブレー
ク、メーク両バスバー6,7に相当するブレー
ク、メーク両信号線6′,7′には、それぞれブレ
ーク信号「0」、メーク信号「1」が出力され
る。
また、押鍵状態に対しては、上記多元信号の電
位がE/2であるので、ウインドコンパレータ22
の第一、第二の出力端子22a,22bには、そ
れぞれ「1」、「0」が出力され、結局、ブレー
ク、メーク両信号線6′,7′には、それぞれブレ
ーク信号「1」、メーク信号「1」が出力され
る。
更に、押鍵完了状態に対しては、上記多元信号
の電位がEであるので、ウインドコンパレータ2
2の第一、第二の出力端子22a,22bには、
それぞれ「1」、「1」が出力され、結局、ブレー
ク、メーク両信号線6′,7′には、それぞれブレ
ーク信号「1」、メーク信号「0」が出力され
る。
このようにして、ブレーク、メーク両信号線
6′,7′に出力されるブレーク信号とメーク信号
の状態は、第1図に示す構成において、離鍵状
態、押鍵状態、押鍵完了状態の各々に対応するブ
レーク、メーク両バスバー6,7の状態と同一で
あり、而して、後続する信号処理の諸動作も第1
図の構成の場合と全く同一である。
以上のように、この発明は、離鍵状態から押鍵
状態への移行の際におけるチヤツタリングの生じ
ている期間を離鍵状態の期間に繰り入れて、これ
を押鍵状態の期間から除外し、更に、押鍵状態か
ら押鍵完了状態への移行の際におけるチヤツタリ
ングの生じている期間を押鍵完了状態の期間に繰
り入れて、これを押鍵状態の期間から除外するよ
うに構成されているので、この発明によれば、鍵
の押下速度を、鍵に連動するタツチスイツチの可
動接点の跳躍時間に基づいて検出するという簡単
な構成であるにも係わらず、上記タツチスイツチ
のチヤツタリングに起因する押鍵状態の期間の変
動、即ち、上記タツチスイツチの可動接点の跳躍
時間の変動を除去し、鍵の押下速度に忠実に対応
する押鍵状態の期間の計測を可能とし、ひいて
は、鍵の押下速度に忠実に対応する音量制御を行
うことができるという優れた効果がある。
その上、この発明は、各鍵に対応するタツチレ
スポンサが、各タツチレスポンサに割当てられた
タイムスロツトにて供給されるキーパルスに応答
して、該キーパルスのタイムスロツト中に限り、
唯一組みのブレーク、メーク両バスバーの状態を
支配し、離鍵状態に対しては、ブレーク、メーク
両バスバーをそれぞれ「0」、「1」に、押鍵状態
に対しては、これらをそれぞれ「1」、「1」に、
そして、押鍵完了状態に対しては、これらをそれ
ぞれ「1」、「0」に保つようにして、ブレーク、
メーク両バスバーを時分割で使用するように構成
されているので、この発明によれば、各鍵に連動
するタツチスイツチの可動接点に対して、各鍵に
割当てられたタイムスロツトにてキーパルス
「0」を供給して、これをタツチスイツチを通じ
てブレーク、メーク両バスバーに分配供給するよ
うにした従前のタツチレスポンサの場合と、出力
状態が共通となり、而して、既存のタツチコント
ロール装置に対する設計変更、あるいは、改造等
が極めて容易であるとともに、各鍵の状態が時間
に対しての直列信号でもつて表わされるので、前
掲の特願昭55―65664号にて提案されているよう
な、唯一のタツチカウンタを時分割で各鍵に割当
てて、各鍵の跳躍時間をデイジタル量でもつて計
数するように構成されたタツチコントロール装置
に対しては、特に、後続の信号処理に好都合な信
号形態でもつて鍵の状態を表わした信号を供給す
ることができ、適合性が極めて良好であるという
効果もある。
更に、この発明に牽連する第二の発明は、この
発明の構成において、各鍵の状態、即ち、離鍵状
態、押鍵状態、押鍵完了状態を上記各状態に対応
する電位の多元信号に変換してから、これをアナ
ログスイツチを通じて、各タツチレスポンサに対
して割当てられたタイムスロツトにて、バスバー
に供給し、しかる後、ウインドコンパレータでも
つて、上記多元信号を、前記鍵の各状態を表わす
2ビツトのデイジタル信号に再度変換し、上記デ
イジタル信号の各ビツトに基づくブレーク、メー
ク両信号を、ブレーク、メーク両バスバーに相当
するブレーク、メーク両信号線に供給するように
構成されているので、上記第二の発明によれば、
この発明の前記諸効果に加えて、前記この発明の
構成では鍵の数だけ配設される各タツチレスポン
サに2個づつ必要であつたデイジタルスイツチ、
典型的には、トライステートバツフアを1個のア
ナログスイツチに置き代えることができ、而し
て、タツチレスポンサに使用される電子スイツチ
の総量を半減できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第9図はこの発明の実施例に関するも
のであり、第1図はその構成を示すブロツク図、
第2図〜第4図はタツチレスポンサ20の要部波
形のタイムチヤートであり、第2図は離鍵状態
を、第3図は押鍵状態を、第4図は押鍵完了状態
をそれぞれ示す。第5図〜第8図は、第1図の構
成の要部波形のタイムチヤートであり、第5図は
離鍵状態を、第6図は押鍵状態を、第7図は押鍵
完了状態を、第8図は緩速度の押鍵状態をそれぞ
れ示す。第9図はデータ処理部と楽音再成部の構
成を示すブロツク図である。第10図はこの発明
に牽連する第二の発明の構成におけるタツチレス
ポンサの構成を抽出して示すブロツク図である。 1……クロツクパルスジエネレータ、2……デ
バイダ、3a……クロツクパルス供給線、3b…
…マシンサイクル信号線、4……アドレス信号
線、5……デコーダ、6……ブレークバスバー、
7……メークバスバー、8……タツチデータメモ
リ、9……タツチカウンタ、13……タツチデー
タ信号線、14……押鍵完了信号線、15……キ
ーアサイナ、18……データ処理部、19……楽
音信号生成部、20,20′……タツチレスポン
サ、20e,20g……フリツプフロツプ、20
f,20h……トライステートバツフア、S1……
タツチスイツチ、20k……加算器、20s……
アナログスイツチ、21……バスバー、22……
ウインドコンパレータ、23……インバータ、
6′……ブレーク信号線、7′……メーク信号線。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 各鍵に対応して配設され、キーパルスに応答
    して各鍵の離鍵状態、押鍵状態、押鍵完了状態を
    検出し、上記各状態に対応する信号をブレークバ
    スバー、メークバスバーの各々に出力するタツチ
    レスポンサと、上記タツチレスポンサの各々に対
    してキーパルスを分配供給するデコーダと、各鍵
    に関するタツチデータを記憶し、上記キーパルス
    の分配供給に同期して該タツチデータを遂次に出
    力するタツチデータメモリと、上記タツチデータ
    の供給を受けて前記タツチレスポンサが離鍵状態
    を表わす信号をブレークバスバー、メークバスバ
    ーの各々に出力している場合には、該タツチデー
    タをクリアし、該タツチレスポンサが押鍵状態を
    表わす信号をブレークバスバー、メークバスバー
    の各々に出力している場合には該タツチデータに
    対して特定の数値を加算し、更に、該タツチレス
    ポンサが押鍵完了状態を表わす信号をブレークバ
    スバー、メークバスバーの各々に出力している場
    合には該タツチデータをそのまま保持するような
    計数演算処理を行い、演算結果を前記タツチデー
    タメモリの各鍵に割当てられたアドレスに記憶さ
    せるような記憶更新処理を行うタツチカウンタ
    と、送出した選択アドレス信号により指定される
    タツチデータメモリのアドレスに記憶されている
    タツチデータを読み取り、該タツチデータを上記
    選択アドレス信号に基づくキーコードとともに鍵
    の数よりも相当に少ない数のシンセサイザモジユ
    ールに対して割当てるための割当演算処理を行う
    キーアサイナと、上記キーアサイナがバスライン
    を使用することなく内部で割当演算処理を行う基
    本状態サイクルの期間に限つて前記計数演算処理
    及び記憶更新処理を間歇的に行わせるように、上
    記割当演算処理及び計数演算処理と記憶更新処理
    とを切換える動作切換手段とを備えた電子楽器の
    タツチコントロール装置において、前記タツチレ
    スポンサは、鍵に連動して、該鍵が離鍵状態のと
    きブレーク接点に接触し、該鍵が押鍵状態のとき
    ブレーク接点とメーク接点間を跳躍し、該鍵が押
    鍵完了状態のときメーク接点に接触する可動接点
    を有するタツチスイツチと、該タツチスイツチの
    可動接点がブレーク接点に接触しているときは、
    「0」の状態にロツクされ、該ロツクが解除され
    ているときに限り、各タツチレスポンサに割当て
    られたキーパルスに後続するキーパルスに応答し
    て、「1」の状態にセツトされる第一のフリツプ
    フロツプと、該タツチスイツチの可動接点がブレ
    ーク接点に接触しているときは、「0」の状態に
    ロツクされ、該可動接点がブレーク接点からメー
    ク接点に向つて跳躍しているときは、「0」の状
    態にとどまり、該可動接点がメーク接点に接触し
    たとき、「1」の状態にセツトされ、該可動接点
    がメーク接点からブレーク接点に向つて跳躍して
    いるときは、「1」の状態にとどまる第二のフリ
    ツプフロツプと、各タツチレスポンサに割当てら
    れたキーパルスに応答して、上記第一のフリツプ
    フロツプからの出力を該キーパルスのタイムスロ
    ツト中、ブレークバスバーに通ずる第一のデイジ
    タルスイツチと、各タツチレスポンサに割当てら
    れたキーパルスに応答して、前記第二のフリツプ
    フロツプからの出力を該キーパルスのタイムスロ
    ツト中、メークバスバーに通ずる第二のデイジタ
    ルスイツチとから成ることを特徴とする電子楽器
    のタツチコントロール装置。 2 各鍵に対応して配設され、キーパルスに応答
    して各鍵の離鍵状態、押鍵状態、押鍵完了状態を
    検出し、上記各状態に対応する信号をブレーク信
    号線、メーク信号線の各々に出力するタツチレス
    ポンサと、上記タツチレスポンサの各々に対して
    キーパルスを分配供給するデコーダと、各鍵に関
    するタツチデータを記憶し、上記キーパルスの分
    配供給に同期して該タツチデータを逐次に出力す
    るタツチデータメモリと、上記タツチデータの供
    給を受けて前記タツチレスポンサが離鍵状態を表
    わす信号をブレーク信号線、メーク信号線の各々
    に出力している場合には、該タツチデータをクリ
    アし、該タツチレスポンサが押鍵状態を表わす信
    号をブレーク信号線、メーク信号線の各々に出力
    している場合には該タツチデータに対して特定の
    数値を加算し、更に、該タツチレスポンサが押鍵
    完了状態を表わす信号をブレーク信号線、メーク
    信号線の各々に出力している場合には該タツチデ
    ータをそのまま保持するような計数演算処理を行
    い、演算結果を前記タツチデータメモリの各鍵に
    割当てられたアドレスに記憶させるような記憶更
    新処理を行うタツチカウンタと、送出した選択ア
    ドレス信号により指定されるタツチデータメモリ
    のアドレスに記憶されているタツチデータを読み
    取り、該タツチデータを上記選択アドレス信号に
    基づくキーコードとともに鍵の数よりも相当に少
    ない数のシンセサイザモジユールに対して割当て
    るための割当演算処理を行うキーアサイナと、上
    記キーアサイナがバスラインを使用することなく
    内部で割当演算処理を行う基本状態サイクルの期
    間に限つて前記計数演算処理及び記憶更新処理を
    間歇的に行わせるように、上記割当演算処理及び
    計数演算処理と記憶更新処理とを切換える動作切
    換手段とを備えた電子楽器のタツチコントロール
    装置において、前記タツチレスポンサは、鍵に連
    動して、該鍵が離鍵状態のときブレーク接点に接
    触し、該鍵が押鍵状態のときブレーク接点とメー
    ク接点間を跳躍し、該鍵が押鍵完了状態のときメ
    ーク接点に接触する可動接点を有するタツチスイ
    ツチと、該タツチスイツチの可動接点がブレーク
    接点に接触しているときは、「0」の状態にロツ
    クされ、該ロツクが解除されているときに限り、
    各タツチレスポンサに割当てられたキーパルスに
    後続するキーパルスに応答して、「1」の状態に
    セツトされる第一のフリツプフロツプと、該タツ
    チスイツチの可動接点がブレーク接点に接触して
    いるときは、「0」の状態にロツクされ、該可動
    接点がブレーク接点からメーク接点に向つて跳躍
    しているときは、「0」の状態にとどまり、該可
    動接点がメーク接点に接触したとき、「1」の状
    態にセツトされ、該可動接点がメーク接点からブ
    レーク接点に向つて跳躍しているときは「1」の
    状態にとどまる第二のフリツプフロツプと、上記
    第一、第二のフリツプフロツプの出力を加算し
    て、両フリツプフロツプの各状態の組み合せに対
    応する電位の多元信号を出力する加算器と、各タ
    ツチレスポンサに割当てられたキーパルスに応答
    して、上記加算器が出力する多元信号を該キーパ
    ルスのタイムスロツト中、バスバーに通ずるアナ
    ログスイツチとから成り、更に、上記バスバーに
    は、上記多元信号に応答して、該多元信号の電位
    を前記第一、第二のフリツプフロツプの各状態の
    組み合せに対応する2ビツトのデイジタル信号に
    変換し、該デイジタル信号に基づくブレーク信号
    とメーク信号のそれぞれをブレーク信号線とメー
    ク信号線に出力するウインドコンパレータを付設
    して成ることを特徴とする電子楽器のタツチコン
    トロール装置。
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