JPS62158219A - ヒト由来組織型プラスミノ−ゲン活性化因子、その製造方法及びこれを有効成分とする血栓溶解剤 - Google Patents

ヒト由来組織型プラスミノ−ゲン活性化因子、その製造方法及びこれを有効成分とする血栓溶解剤

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JPS62158219A
JPS62158219A JP60298610A JP29861085A JPS62158219A JP S62158219 A JPS62158219 A JP S62158219A JP 60298610 A JP60298610 A JP 60298610A JP 29861085 A JP29861085 A JP 29861085A JP S62158219 A JPS62158219 A JP S62158219A
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human
plasminogen activator
fibrin
derived
kym
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JP60298610A
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English (en)
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Masaru Imada
今田 勝
Yoshitaka Hamaguchi
濱口 好孝
Michinori Miyahara
道則 宮原
Tadashi Mizuta
水田 正
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Meiji Dairies Corp
Original Assignee
Meiji Milk Products Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプラスミノーゲンを活性化する新規なヒト組織
型プラスミノーゲン活性化因子、その製造方法及びこれ
を有効成分として含有する血栓溶解剤に関する。詳しく
は、ヒト由来の細胞株が生産する新規なヒト組織型プラ
スミノーゲン活性化因子に関する。及びヒト横紋筋肉腫
変異株KYM−Eの浮遊細胞のクローンであるところの
変異株KYM−ESを浮遊撹はん培養により大量に培養
、またはヒト横紋筋肉腫変異株KYM−Eの接着型細胞
のクローンであるところの変異株KYM−EMを接着培
養により大量に培養し、これらの培養液から新規なヒト
)M織型プラスミノーゲン活性化因子を採取する方法及
びこれらの培養液から新規なモノクローナル抗体を用い
ることによりヒト組織型プラスミノーゲン活性化因子を
製造する方法に関する。
更にこのヒト組織型プラスミノーゲン活性化因子を有効
成分として含有する血栓溶解剤としての医薬用途に関す
る。
〔従来の技術〕
いわゆるプラスミノーゲン活性化因子は、動物の肺、腎
臓、卵巣細胞等に検出され(文献1)、ヒト由来におい
ては、血液成分、ヒト内皮細胞、ヒト子宮細胞などの正
常組繊細胞等やヒトメラノーマ、乳癌細胞などで生産が
見られるフィブリン溶解物質である(文献2〜8)。
これらのプラスミノーゲン活性化因子は、免疫学的特徴
の差に基づいてウロキナーゼ型のプラスミノーゲン活性
化因子と組織型プラスミノーゲン活性化因子の2つに分
けることができる。
ヒト組織型由来のプラスミノーゲン活性化因子(以下t
−PAと称す)は、ヒトメラノーマセルラインが正常ヒ
ト細胞から単離されたt−PAど区別出来ない性質を持
っていることが示されて以来(文献9)、急速に研究が
進んでいる。t−PAのフィブリンを溶解する性質は、
既に市販されている2種の蛋白製剤ウロキナーゼとスト
レプトキナーゼと同様であることが判明している。これ
らの蛋白製剤の効能は、心筋梗塞、冠動脈閉塞、肺塞栓
症、胸部静脈血栓症、およびその他の血栓症におよぶも
のである。これらは不活性前駆体プラスミノーゲンをプ
ラスミンに変換し、このプラスミンが前記症例の原因と
なる血栓を構成するフィブリンを溶解し得る。t−PA
は、フィブリンに対する高い親和性を有しており、溶解
したいフィブリンと結合しているプラスミノーゲンを優
先的に活性化させる。これに対してウロキナーゼとスト
レプトキナーゼは、優先的に活性化することがない。
この為、生成するプラスミンの多くは血栓に到達する前
に中和されてしまい、これにより有効な血栓溶解能を失
う。更にこれらの化合物は、フィブリンに結合したプラ
スミンよりも循環するプラスミンを生成する為に、循環
している他の血液凝固因子蛋白、例えばフィブリノーゲ
ン、第■因子、第■因子も活性化された蛋白により作用
を受ける。その結果内出血等の副作用の可能性を生じる
。又、ストレプトキナーゼは、強度に免疫原性であり高
抗体価を有する患者には、投与できない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この為、これらの欠点を解消し、フィブリン溶解因子と
して高い活性を有するt−PAの必要充分な量を生産す
ることが望まれるようになった。
t−PAは、フィブリンに対する高い親和性を有してい
ることによりフィブリンと結合しているプラスミノーゲ
ンを優先的に活性化させる働きを持っていることから、
血栓溶解能が高く、副作用の少ない血栓溶解剤となり得
る。 ・従来、t−PAの産生細胞としては、ヒト内皮
細胞、ヒト子宮細胞などの正常細胞やヒトメラノーマ(
黒色腫)、乳癌細胞などが知られている(文献3〜11
)。しかしながら、正常組繊細胞では継代数に限界があ
ることから大量生産には不利であるとされており、細胞
光たりのt−PA産生もごく微量である。又腫よう細胞
などからライン化した細胞株、例えばヒトメラノーマセ
ルラインなどにおいても、これまでのところごく微量に
しかt−PAは検出されていない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は、種々の細胞を求めて研究したところヒト横
絞筋肉腫から分離されたKYM  1(東京大学医科学
研究所 関口守正氏より譲受、)のクローンにプラスミ
ノーゲン活性化物質を生産する変異株があることを見い
だした。
なお、前記菌株KYM−1は(財)発酵研究所にIFO
:50058として寄託(寄託者 明治乳業株式会社)
されている。
そして本発明者は、更に研究を重ねた結果、KYM−1
にネオマイシン耐性遺伝子を持つプラスミドpSV2 
neo(文献12)とサルウィルスSV40(Simi
an Virus40)の複製オリジン欠損遺伝子であ
る9MK16 (文献13)をコトランスフエクション
(cotransfection) L、ネオマイシン
の一種であるG418 (GIBCO社)でセレクトし
て得た数多くのクローンの中からt−PAの発現レベル
が極めて高い変異株KYM−E (以下KYM−Eと称
す)を得た。I)SV2 neoと9MK16について
は図1に示す。KYM−E株は、浮遊型と接着型の性格
を併せ持っており、シャーレで培養すると浮遊状態で増
殖する細胞と底面に接着して増殖する細胞との両方が出
現する。そして更に浮遊性の強いクローン又は接着性の
強いクローンを各々採取し5〜10回継代を繰り返すと
浮遊撹はん培養に適した細胞株(以下KYM−ESと称
す)又は接着培養に適した細胞株(以下KYM−EMと
称す)が得られる。
KYM−E株、KYM  ES株及びKYM−EM株の
産生ずるt−PAとメラノーマセルライン(Rocke
feller Univ、 Dr、 D、 B、 R4
fkinより入手)(文献9.14)から精製したt−
PAとを用いて比較研究したところ、作用及び基質特異
性がよく似ていることを見いだした。しかしながらKY
M−Eの産するt−PAはSDSポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動で同じ位置に一本のバンドを示すものの、メ
ラノーマセルラインの産する1本鎖及び2本鎖のt−P
A (文献3.9)とは異なる位置にバンドを示した(
図2)。そこで本発明者はKYM−ES又ハKYM−E
Mを用いて新規なヒト組織型プラスミノーゲン活性化因
子を明らかにすると共に、大量生産に有効な培養方法及
び分離精製方法を確立し、更に医薬品として有効な血栓
溶解能を証明することにより本発明に到達した。
本発明の目的は、フィブリン親和性が高いt−PAを提
供することにある。更にt−PAを分離、精製する方法
、及び得られたt−PAを有効成分とする新規な血栓溶
解剤を提供することにある。
1、 新規なヒト由来組織型プラスミノーゲン活性化因
子 本発明のt−PAは、コトランスフエクションしたヒト
横紋筋肉腫変異株KYM−E、KYMES及びKYM 
 EMを用いて研究したものであるが、SDSポリアク
リルアミド電気泳動を用いてKYM−E、KYM−BS
及びKYM−EM各々を由来とするt−PAを比較した
ところ、産生じているt−PAは同じ位置にバンドがあ
られれること(図10)から同一物質と考えられる。そ
の理化学的性質は、従来報告されているヒ+−m繊細胞
や細胞株のt−PAとよく似た物質であり、これ以外の
ヒト由来の細胞からも産生され得る。既に知られている
かずおおくの細胞株を調べたところ、ヒトフィブロサル
コーマMB8387(Univ、 of Co1ora
do Dr、 F。
T、KAOより入手)にも同様のt−PAが検出されて
いる。KYM−E由来のt−PAの分量は、62.00
0〜73.000の間にバンドを示すが・、従来報告さ
れているt−PA、とくにメラノーマ由来のt−PA 
(文献9に記載のもの及び図2)とは、同一条件の5D
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動を用いた比較にお
いて明瞭な差が認められる。
2、 ヒト由来の細胞株 本発明にもちいるヒト横紋筋肉腫変異株KYM−E、K
YM−ES及びKYM−EMの性質は次の通りである。
1)KYM−Eの浮遊状態にある細胞もしくはKYM−
BSは、屈折性に冨む球形を呈している。
2)KYM−ESをシャーレで培養した場合、またはフ
ラスコもしくはタンクで攪はん培養した場合、大部分の
細胞が浮遊状態で分裂増殖することができる。
3)KYM−ESは、浮遊撹はん培養によって継代培養
ができる。
4)KYM−Eの接着状態にある細胞もしくはKYM−
EMは、上皮細胞の形態を呈している。
5)KYM  EMはシャーレで培養した場合、または
マイクロキャリアもしくはローラーボトルで培養した場
合、接着状態で分裂増殖をすることができる。
6)KYM−EMは接着培養によって継代培養できる。
7 )1,000,000個のKYM−E細胞をヌード
マウス皮下またはALS投与ハムスター類のうに移植す
ると腫粒を形成する。
8)染色体 KYM−E、KYM−ESSKYM−EMの染色体数を
細胞遺伝学の常法に従って決定したところ最頻染色体数
は46.47でその付近に多少の幅を持つ分布をしめす
9)KYM−E、、KYM−ES、KYM−EMは、t
−PAを著量生産する。
10)KYM−B、KYM−ES、KYM−EMの産生
ずるt−PAの理化学的性質は同一である。
3、培 養 t−PA生産のために、変異株KYM  ESをシャー
レで培養し適当な細胞数に達した時点で、スピナーフラ
スコまたはタンク(ファーメンタ−)による浮遊撹はん
培養を行なう。変異株KYM−EMを用いる場合は、シ
ャレーで培養し適当な細胞数に達した時点で、ローラー
ボトル、マイクロキャリア等による接着培養を行なう。
又t−PAを効率よく生産する為には、KYM−ESS
KYM−EMいずれの細胞も血清添加培地で培養し、細
胞の増殖が定常期に入る時点で無血清培地に交換するの
が望ましい。
使用する培地の例をあげると、血清添加培地としては、
RP’M I  (Flo−社)等にヒトトランスフェ
リン、モノエタノールアミン、亜セレン酸を添加したも
の牛胎児血清0.2%1以上添加したもの、無血清培地
としてはRPMI、F12 (Flo−社)等やその混
合培地にヒトトランスフェリン、モノエタノールアミン
、亜セレン酸等を添加したものをあげることができる。
培養温度、気相条件は、厳密に規定されるものではない
が36.5±1℃前後、5%程度の炭酸ガスを含有する
空気が適当である。
培養は、細胞が十分生育すれば、培地を連続的に交換す
るか、もしくは5日以内の間隔で培地を交換して約1ケ
月以上にわたってt−PAを含有する培地を連続的に取
得する方法が効率的である。又培地供給は栄養条件を充
分にするために、循環方式を用いてもよい。
4、精 製 t−PAの精製には、塩析、アフィニティークロマトグ
ラフィー、分子ふるい等の組み合わせを用いるが、この
うちアフィニティクロマトグラフィーにモノクローナル
抗体を用いるとt−PAが非常に高い純度でかつ高い回
収率で得られる。
精製の手順は次の通りである。t−PA含有培養液を亜
鉛キレートアガロースカラムに負荷し、緩衝液とをもち
いグラジェント溶出する。
活性分画を新規な抗t−PAモノクローナル抗体を結合
したカラムに負荷する。新規な抗を−PAモノクローナ
ル抗体の結合カラムは、Miyaharaらの方法(文
献15.16)を用いて調製したヒト横紋筋肉腫変異株
KYM−Bが産生するt−PAに結合する新規なt−P
Aモノクローナル抗体のrgG分画を、セファロース4
BにCNBr活性化法で結合させたカラムに充填するこ
とによって得られる。
その後リン酸緩衝液とチオシアン酸カリウムを含む同緩
衝液でグラジェント溶出する。活性分画を濃縮し、セフ
ァクリールS  200 (Pharmacia社)で
展開するとt−PA活性を含む分画が得られる。
そのほかの分離、精製の方法例としては、C。
11enらの用いた一般的な方法(文献9)が使用でき
る。培養して得たt−PA含有無血清培地をPara 
thらの方法(文献17)で調製した亜鉛キレートアガ
ロースカラムに負荷する。その後NaCL  Twee
n80含有トリス緩衝液とイミダゾールを1然加した緩
衝液とをもちいグラジェント溶出する。t−PA活性は
、イミダゾールのグラジェント部分に認められる。活性
分画を濃縮、透析を行なった後、コンカナバリンAセフ
ァロースカラム(Pharmacia社)に負荷する。
続いてカリウムチオシアネート及び、α−メチルマンノ
シドを添加したリン酸緩衝液とをもちいグラジェント溶
出する。t−PA活性は、カリウムチオシアネート及び
α−メチルマンノシドのグラジェント溶出部分に認めら
れる。活性分画を濃縮し、生理食塩水で透析をする。そ
の後透析内液中に白濁沈澱を生じる。t−PA活性は主
に沈澱部分に認められる。
この沈澱をカリウムチオシアネートを含むリン酸緩衝液
にて溶解し上清液を得る。こうして得られた上清液をセ
ファデックスG−200カラム(Pharmacia社
)で展開するとt−PA活性を含有する分画が得られる
5、活性測定 合成基質S−2288(第1化学薬品)、フィブリンプ
レート法(Astrupらの方法(文献21)〕、フフ
ィブリンクロット解時間法(Rijkenらの方法(文
献22)〕の改良法を必要に応じて使用した。フィブリ
ンクロット溶解時間改良法を代表例として示す。
フィブリンクロットは、2.4■/dヒトフイブリノ一
ゲン500μg、0.3■/−ヒトプラスミノーゲン5
0#g 、  4ONIHQ位/ ml ) o 7ヒ
7を順次添加して形成した。尚、すべての試薬は、0、
1 MNaC1,0,25%ゼラチン含有50mMリン
酸緩衝液pH7,75で希釈した。トロンビンの添加直
後よりストップウォッチを始動し、37℃で2分間イン
キュベートし、フィブリンクロットを完成させた後、ナ
イロンボール(φ3.2B)をフィブリンクロットの上
に静置し、t−、PA溶液を加え、ナイロンボールが、
試験管の底面に到達するまでの時間を測定した。
一方、コントロールとして標準ウロキナーゼ〔国立衛生
試験所より入手(1,0001,U、/mO)を用いて
検量線を作成、t−PA活性は、ウロキナーゼの国際単
位(I、U、)で表示した。
総酵素活性量は検量線から求めたt−PA活性値で表わ
し、総蛋白量はローリ−法により測定した。比活性は総
酵素活性量/総蛋白量で蛋白1可当たりのt−PA活性
で示した。精製度は培養上清を1として精製毎の比活性
の割合で示した。
6、基質特異性試験 Rijiken et、 al、の方法(文献9)の改
良法により行なった。t−PAとウロキナーゼ液を各々
トロンビンと反応させ、フィブリン塊を形成させた後、
フィブリンに結合もしくは結合しなかったものを各々フ
ィブリンクロット溶解法を用いて測定した。結果を表−
1に示した。
表−1 本発明物質  ウロキナーゼ 結合率 82.2%  8% 7、分子量及び純度検定 精製t−PA標品をLaemliらの方法(文献23)
に準じて10%アクリルアミドを含むSDSポリアクリ
ルアミド電気泳動によって分離した。このようにして得
られたゲルを0akleyらの方法(文献23)に準じ
て銀染色を行なった。対象として、KYM−E由来のt
−PAとメラノーマ由来のt−PAも同時に流した結果
を第2図に示す。
第2図において、■、(E)は分子量測定に用いた標準
蛋白で、分子量の高い方からウシ血清アルブミン(66
000)、卵白アルブミン(45000)、カルボニッ
クアンヒドラーゼ(29000)である。
■はKYM−E由来t−PA、0はメラノーマ由来1本
鎖t −P A、■はメラノーマ由来2本tJf t 
−P Aを示す。この図から、KYM−E由来t−PA
のバンド0は前記メラノーマ由来のt−PAのバンド0
および0のそれと比較して上方にシフトしており、この
点でKYM−E由来のt−PAとメラノーマ由来のt−
PAとの間に明瞭な差異がか認められる。
第3図に還元型のKYM−E由来t−PA、メラノーマ
由来1本474 t −P Aおよび2末鎖t−PAを
同様に電気泳動にかけた結果を示す。
囚′および(E)′は分子量測定に用いた標準蛋白で、
分子量の高い方からホスホリラーゼb(97400)、
ウシ血清アルブミン(66000)、卵白アルブミン(
45000)、カルボニックアンヒドラーゼ(2900
0)である。■′はKYM−E由来t−PAを還元した
もの、0′はメラノーマ由来1木鎖t−PAを還元した
もの、0′はメラノーマ由来2本鎖t−PAを還元した
ものを示す。
この図から、KYM−E由来t−PAを還元したものの
バンド■′は前記メラノーマ由来のむ−PAを還元した
もののバンド0′および0′のそれと比較して対応部分
の濃度が著しく相違し、この点でもKYM−E由来のt
−PAとメラノーマ由来のt−PAとの間に明瞭な差異
ががあることが認められる。
第10図にKYM−E、KYM−ES、、KYM−8M
由来のt−PAを同時に流した図を示す。
王者は同一の位置にバンドを示した。
8、新規なヒト由来組織型プラスミノーゲン活性化因子
の理化学的性質 次に本発明のt−PAの理化学的物質を示す。
a)分子量 第2図に示すように、KYM−8M由来のt−PAはS
DSポリアクリルアミド電気泳動で分子量62.000
〜73,000の間にバンドを示す。一方、KYM−8
M由来のt−PA同時に電気泳動にかけたメラノーマ由
来の一本鎖t−PAと2末鎖t−PAのバンドはKYM
−8M由来のt−PAのそれと異なっており、KYM−
8M由来のt−PAとメラノーマ由来のt−PAとが異
なる分子量を有することを示す。第3図にKYM−E由
来t−PA、メラノーマ由来の一本鎖t−PAおよび2
末鎖t−PA還元型を同時に電気泳動にかけたものを示
す。
還元型においてもKYM−E由来t−PAはメラノーマ
由来のt−PAと明らかに異なるバンドを示す。
b)作用及び基質特異性 不活性前駆体プラスミノーゲンをプラスミンに変換し、
フィブリンを溶屏する。
Rijken et、al、の方法(文献9)の改良法
により、フィブリンに対する親和性の検討を行ったとこ
ろ、市販の酵素製剤ウロキナーゼと比ベフィブリンに対
する強い親和性を示す。
ウロキナーゼは8%とわずかにフィブリンに結合するに
過ぎないが、本発明物質は89.2%と殆どが結合し、
ウロキナーゼと比べ高い親和性を示す(表4参照)。
またS−2288で酵素活性を測定したところ表−2の
値かえられる。
表−2 S−2288でのLineweaver−Bulk p
lotは第4図で示される。
C)至適pH 至適pHは、約7〜11で作用曲線は第5図で示される
d)pH安定性 37℃、90分インキュベートする条件でのpH安定性
は4.5〜11で、残存活性%は第6図で示される。
e)作用適温の範囲 30〜40℃で作用温度曲線は、第7図で示される。
f)温度耐性 90分間の加熱処理で50℃まではほとんど失活しない
。残存活性は第8図で示される。
g)紫外線吸収スペクトル 第9図に示す通りである。
h)溶剤に対する溶解度 水・リン酸緩衝液などの塩類溶液に対する溶解度は、約
50μg/m!でそれ以上を調整する場合、溶解促進剤
例えばI.6Mのカリウムチオシアネート等が必要であ
る。
エタノール、エーテルなどの有機溶媒には不?容である
i)物質の性状 凍結乾燥品は白色粉末である。
j)呈色反応 5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行ったのち
、PAS反応を行うと、糖蛋白質に特有なピンク色の呈
色を示す。また本物質はコンカナバリンA−アガロース
樹脂に親和性を示すことからも糖蛋白質であることが示
唆される。
k)等電点 本物質を8M尿素の存在下でクロマトフオーカシング法
で分析したところ、主成分の等電点はpH7,5〜8.
0である。
6、新規なヒト由来組織型プラスミノーゲン活性化因子
の血栓溶解能 最近t−PAに関する研究が進み組換えDNA法をもち
いたt−PAについて動物実験の他、一部臨床試験の結
果も報告されている(文献17〜19)。これによると
t−PAは、コントロールである他の血栓溶解剤に較べ
て有意な治療効果が得られている。本発明のt−PAも
また血液中に生した血栓を溶解するのに極めて有効であ
る。
血栓溶解能についてヒトフィブリン塊を50%溶解させ
るのに必要な濃度(L、C:、50)であられすと本発
明物質はウロキナーゼと比較して約5.5倍の効果をも
つ(実施例2参照)。
本発明のt−PAは、血管内、特に血栓を生した部位に
投与することもできるが、通常は静脈内投与するのが適
切である。
組成物の添加物としては、マンニット、アルブミン、ゼ
ラチン、亜硫酸水素ナトリウム等の安定剤、塩化ナトリ
ウム、マンニット、ブドウ糖等の等張引剤が適当である
投与量は、患者の体重、年齢、症状、経過等の状態によ
るが、50μg〜500■の範囲で投与ができる。静脈
内投与の方法としては、注射による投与が望ましいが、
点滴静注、点滴注射も可能である。
〔実施例〕
実施例1 代表例として、浮遊型変異株KYM−ESを用いた培養
の例を示す。培地には、11当たり重炭酸ナトリウム2
.0g、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N′−
2−エタンスルホン酸I.192g、硫酸カナマイシン
90mg、ヒトトランスフェリン(Sig+na社)1
■、エタノールアミン4.6■、亜セレン酸13μgを
含み更に熱不活性化した牛胎児血清(GIBCO社)最
終濃度0.25%を加えたR P M T−1640培
地(Flo−社)・を用いた。
KYM−ES細胞はφ10c+nのプラスチックシャー
レに接種して、増殖の結果プラスチックシャーレ7枚分
約100 InIの細胞懸濁液が得られた時点で、スピ
ナーフラスコを用いた浮遊培養を開始した。スピナーフ
ラスコのサイズを500m/。
21及び81とし、順次容量を増した。スピナーフラス
コは、浮遊撹はん培養が可能である。
各段階の接種密度は5X10’細胞/d程度であって、
5X105細胞/−を超えた時点で植え継ぎをした。無
血清培地への交換は、細胞密度が81スピナーフラスコ
で8X10”細胞/dに達した時に行った。その時の培
地は、17!当たり重炭酸ナトリウム2゜Og、N−ヒ
ドロキシエチルピペラジン−N′−2−エタンスルホン
酸I.192g、硫酸カナマイシン60■、ヒトトラン
スフェリン1■、エタノールアミン4.6■、亜セレン
酸13μgを含むRP M I −1640培地である
この無血清培地中で浮遊撹はん培養を4日間行ない、こ
れを8回操り返して、ろ過し回収液を得た。
この回収液にTween 80、NaN5を各々0.0
1%、0.02%になるよう添加した。Parathら
の方法で調整した亜鉛キレートアガロースカラム(φ9
cmX8cm)をI MNaCe 、0.01%Twe
en80.0.02%NaNz含有20mM )リス塩
酸緩衝液pH7,4で平衡化した後、0.1%塩酸グア
ニジン、20+nMε−アミノカプロン酸を添加した回
収液を負荷した。
その後、同緩衝液で洗浄し、続いて、同緩衝液と100
mMイミダゾールを含む緩衝液pH7,4とでグラジェ
ント溶出を行ないt−PA活性分画をプールした。
モノクローナル抗体カラムの調整は、Miyahara
らの方法を用いて、変異株KYM−Eが産生する新規な
t−PAに特異的に結合する新規なモノクローナル抗体
のIgG分画をセファロース4BにCNBr活性化法で
結合させ、この新規な抗t−PAモノクローナル抗体セ
ファロース4Bをカラム(φ5cmX2.7cm)に充
填した。なお、モノクロナール抗体の調整方法は次の通
りである。BALB/Cマウスの腹腔内にKYM−E由
来のt−PA抗原を2〜3週間の間隔で3回注射するこ
とによっり免疫したひ臓細胞と、コルセミド処理したミ
エローマ細胞との融合を行った。
得られた細胞コロニーの中から新規なt−PAに対する
抗体活性の高いものをセレクトした。
この融合細胞によって新規なモノクロナール抗体が産生
される。
次いでI MNaC1,0,01%Tween80.0
.02%NaN3含10mM’Jン酸緩衝液pH7,5
で平衡化し、プールしたt−PA活性分画を負荷した。
負荷終了後同緩衝液で洗浄し、続いて同緩衝液とI.6
Mチオシアン酸カリウムを含む緩衝液で溶出した。
活性分画は、限外口過膜(Amicon社)で濃縮した
その後、I.6Mチオシアン酸カリウム、0.01%T
ween80含有10mMリン酸緩衝液で平衡化したセ
ファクリールS −200(Pharmacia社)の
カラムで展開した。プールされた活性過分画は、透析チ
ューブに集められ、0.3 MNaCI! 、0.01
%Tween80含有10mMリン酸緩衝液pl+6.
5で48時間、透析を行った。
以上のようにして、4段階の方法でt−PAの精製標品
がえられるが各段階での精製度を、表−3にしめす。総
酵素活性量の定量は、先の基質特異性試験法によった。
尚、初期の新規な抗t−PAモノクローナル抗体の抗原
となるt−PAは、本発明者が確立した変異株KYM−
Eを由来として、一般的な方法である亜塩キレートカラ
ム、イミダゾール緩衝液による溶出、ポリエチレングリ
コールによる透析、フィブリンセファロースカラム(P
harmacia社)、カリウムチオシアネートを含む
緩衝液による溶出、ポリエチレングリコールによる透析
、ゲル口過を連続的に行なうことにより精製した。尚、
総酵素活性量が精製過程で増減しているのは、活性阻害
物質(インヒビター)の存在による影響であ、る。表3
の活性測定は、先の活性測定法によった。
表−3・ 総酵素活性量 総蛋白量 比活性 収率 精製度S−2
00177,5492,7365036,395336
9,8実施例2 ヒト塩しょうに1%メチレンブルーおよび1ONIB単
位のトロンビンを順次添加し、メチレンブルーで染色さ
れたヒト・フィブリンを形成させた後、フィブリンを生
理食塩にて充分に洗浄し、未結合のメチレンブルーを除
去する。こうして得られたメチレンブルー染色ヒトフィ
ブリン塊を種々のウロキナーゼもしくは、本発明物質が
添加されたヒト血しょうに各々加え、37℃の恒温槽で
1時間インキュベートする。ウロキナーゼ(国立衛生試
験所より入手)及び本発明物質によって溶解されたフィ
ブリンの重量、あるいは、上清に遊離したメチレンブル
ーの660nmの吸光度を測定することによって血栓溶
解能を測定した。上記の測定系においてヒトフィブリン
塊を50%溶解させるのに必要な酵素濃度(L。
C,50)を測定し、ウロキナーゼとの血栓溶解能を比
較した。表−4にその結果を示す。この試験方法におい
て、本発明物質はウロキナーゼにくらべ約5.5倍の血
栓溶解能を有していた。
表−4 L、C,50Rati。
本発明物質   29I.U、/d     lウロキ
ナーゼ 160I.U、/mZ     5.5〔発明
の効果〕 この発明によりフィブリン親和性の高い新規なヒト由来
組織型プラスミノーゲン活性化因子が得られ、そして、
このヒト由来組織型プラスミノーゲン活性化因子をヒト
横縦筋肉腫変異株の培養により高収率で製造することが
でき、更に、このヒト由来組織型プラスミノーゲン活性
化因子を血栓溶解能の優れた副作用の少ない血栓溶解剤
として提供することができた。
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 0akley et、  al。
Anal、Biochem、105361(1980)
【図面の簡単な説明】
第1図は、pSV2 neoとpMK 16を示す。第
2図は、本発明のt−PAとメラノーマ由来の1−PA
を5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動にかけた結
果を示す。分子量マーカーとしては、ウシ血清アルブミ
ン、卵白アルブミン、カルボニックアンヒドラーゼを使
用している。第。 3図は本発明のt−PAのメラノーマ由来のt−PAの
還元型を電気泳動にかけた結果を示す。 分子量マーカーとしては、ホスホリラーゼb1ウシ血清
アルブミン、卵白アルブミン、カルボニックアンヒドラ
ーゼを使用している。第4図は、本発明のt−PAのS
−2288におけるLineweaver−Burk 
plotを示す。第5図は、各pt+の作用曲線を示す
。第6図は、各pHの残存活性を示す。第7図は、作用
温度曲線を示す。第8図は、各温度に於ける残存活性を
示す。第9図は、紫外線吸収スペクトルをしめす。第1
0図は、KYM−E、KYM−ES、KYM−EM由来
のt−PAを5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
にかけた結果を示す。 代理人 弁理士 平 木 祐 輔 第1 図p S V2neo及び9MK16(P、5o
uthern、P、Berg   J、MoI.App
l、Gent、19823(M、  B、  Smal
l  et、  al、    Nature   1
982)穿2図 シ:’=” ”’ m     (C)’ J’ 6ン
)   (F〕′−rA  を口へ tP八 質3図 ′   ■゛ ■′0′  Φ)′ 缶)′第e図pH
安定性 B素活性(%) H 第7図作用温度曲線 温度(0c) 卿□□□

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒト由来の細胞株より産生した下記の理化学的性
    質を有する新規なヒト組織型プラスミノーゲン活性化因
    子。 a)分子量 62,000から73,000の間にバンドを有する。 b)作用及び基質特異性不活性前駆体プラスミノーゲン
    をプラスミンに変換しフィブリンを溶解する。市販の酵
    素製剤ウロキナーゼとくらべフイブリンに対する強い親
    和性を示す。合成基質S−2288でのkmは3.6×
    10^−^4M、Vmax116pmol/min・I
    .U.である。 c)至適pH pH7−11 d)安定pH pH4.5−11 e)作用適温 30−45℃ f)温度耐性 90分の加熱処理で50℃までは、殆ど
    失活しない。 g)紫外線吸収スペクトル 280nmに極大吸収あり。 h)溶剤に対する溶解度水あるいはリン酸緩衝液などの
    塩類溶液に対する溶解度 約50μg/ml。 それ以上の場合は溶解促進剤等が必要。有機溶媒には不
    溶。 i)物質の性状 凍結乾燥品は白色粉末。 j)呈色反応 PAS反応で糖蛋白に特有なピンク色を
    呈す。 k)等電点 pH7.5−8.0
  2. (2)ヒト由来の細胞株がヒト横紋筋肉腫変異株由来の
    細胞であることを特徴とする特許請求範囲第1項記載の
    新規なヒト組織型プラスミノーゲン活性化因子。
  3. (3)ヒト由来の細胞株を培養した後、得られた培養液
    から採取・精製することを特徴とする下記の理化学的性
    質を有する新規なヒト組織型プラスミノーゲン活性化因
    子の製造方法。 a)分子量 62,000から73,000の間にバンドを有する。 b)作用及び基質特異性不活性前駆体プラスミノーゲン
    をプラスミンに変換しフィブリンを溶解する。市販の酵
    素製剤ウロキナーゼとくらべフィブリンに対する強い親
    和性を示す。合成基質S−2288でのkmは3.6×
    10^−^4M、Vmax116pmol/min・I
    .U.である。 c)至適pH pH7−11 d)安定pH pH4.5−11 e)作用適温 30−45℃ f)温度耐性 90分の加熱処理で50℃までは、殆ど
    失活しない。 g)紫外線吸収スペクトル 280nmに極大吸収あり。 h)溶剤に対する溶解度水あるいはリン酸緩衝液などの
    塩類溶液に対する溶解度 約50μg/ml。それ以上
    の場合には溶解促進剤等が必要。有機溶媒には不溶。 i)物質の性状 凍結乾燥品は白色粉末。 j)呈色反応 PAS反応で糖蛋白に特有なピンク色を
    呈す。 k)等電点 pH7.5−8.0
  4. (4)ヒト由来の細胞株が、ヒト横紋筋肉腫変異株KY
    M−Eの浮遊型細胞のクローンの変異株KYM−ESで
    あり、それを浮遊撹はん培養することを特徴とする特許
    請求範囲第3項記載のヒト組織型プラスミノーゲン活性
    化因子の製造方法。
  5. (5)ヒト由来の細胞株が、ヒト横紋筋肉腫変異株KY
    M−Eの接着型細胞のクローンの変異株KYM−EMで
    あり、それを接着培養することを特徴とする特許請求範
    囲第3項記載のヒト組織型プラスミノーゲン活性化因子
    の製造方法。
  6. (6)ヒト由来の細胞株の培養液から新規なヒト組織型
    プラスミノーゲン活性化因子を含む区分を分取し精製す
    るため、新規のヒト組織型プラスミノーゲン活性化因子
    に特異的に結合する新規なモノクローナル抗体を用いる
    ことを特徴とする特許請求範囲第3項記載のヒト組織型
    プラスミノーゲン活性化因子の製造方法。
  7. (7)下記の理化学的性質を有する新規なヒト組織型プ
    ラスミノーゲン活性化因子の有効量を含有する血栓溶解
    剤。 a)分子量62,000から73,000の間にバンド
    を有する。 b)作用及び基質特異性不活性前駆体プラスミノーゲン
    をプラスミンに変換しフィブリンを溶解する。市販の酵
    素製剤ウロキナーゼとくらべフィブリンに対する高い親
    和性を示す、合成基質S−2288でのkmは3.6×
    10^−^4M、Vmax116pmol/min・I
    .U.である。 c)至適pH pH7−11 d)安定pH pH4.5−11 e)作用適温 30−45℃ f)温度耐性 90分の加熱処理で50℃までは、殆ど
    失活しない。 g)紫外線吸収スペクトル280nmに極大吸収あり。 h)溶剤に対する溶解度水あるいはリン酸緩衝液などの
    塩類溶液に対する溶解度 約50μg/ml。それ以上
    の場合は溶解促進剤等が必要。有機溶媒には不溶。 i)物質の性状 凍結乾燥品は白色粉末。 j)呈色反応 PAS反応で糖蛋白に特有なピンク色を
    呈す。 k)等電点 pH7.5−8.0
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5139939A (en) * 1987-07-21 1992-08-18 Meiji Milk Products Co., Ltd. Process for the production of human tissue plasminogen activator and cell strain useful therefor

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