JPS62156213A - 溶銑予備精錬用樋構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、溶銑予備精錬用樋構造、特に、熱交換用配管
を内蔵した溶銑予備精錬用樋構造に関する。

（従来の技術） 高炉より出銑した溶銑は上方開放の樋を経て移動容器（
トーピード車等）に導かれ、次の工程に送られる。

近年、鋼の高級化の要求が増し、これに応じて転炉での
吹錬前に、予じめ溶銑の段階で有害なＰ、Ｓ等を除去す
る溶銑予備処理が行われるようになった。しかし、これ
らの予備精錬は、それぞれの除去成分に合わせた造滓剤
を用い、処理終了後、その都度排滓を行なわねばならず
、処理工程が増すという問題があった。

この改善方法として、溶銑が連続的に流れる、高炉出銑
樋において、連続的に前述予備精錬を行う方法が提案さ
れている。しかし、精錬に伴って生成する溶滓等は、耐
火物に対する侵食が激しいことより、簡単に予備用耐火
物と取替えのできない高炉出銑樋では、耐火物の寿命が
問題となり、樋内での予備精錬が思うようにできなかっ
た。耐火物の保護手段が望まれるところである。

ここに、樋耐火物の保護方法としては、特公昭５Ｂ−３
３２８７号などに、耐火物内に冷却用配管を内蔵する方
法が知られている。しかし、水冷または空冷にしろ使用
済の水または空気はそのまま外に放出されるだけのため
、保護に要するエネルギー（送水または送風動力）が掛
かるという問題があった。

一方、耐火物施工後、耐火物内の水分除去のための乾燥
は、通常稼動面の予熱を兼ねて、溶銑流路面にバーナ炎
等を当てて行っているが、上方開放形状のため、熱効率
は悪く、例えば、実開昭５３−２４３０８号などのよう
に内部まで熱が伝わりやすいように穴を設けるか、実開
昭５７−３５３５３号のように、耐火物内部に熱交換管
を埋設し、熱媒体により予熱する方法が提案されている
が、耐火物面の欠陥もしくは熱交換管を充分高温にでき
ない等の問題があった。

（発明が解決しようとする問題点） かくして、本発明の目的は、耐火物の冷却手段を設ける
ことにより長寿命化を図ったｍ銑予備処理精錬用樋構造
を提供することである。

さらに、本発明の目的は、単なる冷却手段でなく、使用
に先立って耐火物を予熱し、溶銑の通過時には耐火物の
冷却と精錬ガスの吹込みを兼ねることのできる溶銑予備
処理精錬用樋構造を提供することである。

（問題点を解決するための手段） 本発明者らは、このような目的を達成すべく、種に検討
したところ、本件特許出願人が先きに特願昭６０−２４
５７０１号として提案した溶銑予備処理装置のガス吹込
み手段が一部耐火物の冷却効果をも有することを知見し
、さらに検討の結果、本発明を完成したのである。

すなわち、本発明の要旨とするところは、耐火物で囲ま
れた溶銑流路から構成された樋構造であって、該耐火物
内部に実質上熱交換関係で配管を内蔵し、該配管の一端
が樋外側に、他端が前記溶銑流路内に開口していること
を特徴とする、溶銑予備精錬用樋構造である。

ここに、「実質上熱交換関係で」とは、熱交換すること
を１つの目的作用として設けられ、少なくとも１部が溶
銑流路に平行に伸びている管部を備えていることを意味
する。

また、「配管」も、適宜形状のパイプを耐火物内に埋設
してもよく、あるいは予め形成時に配管状に空間を残し
て成形し、これを配管として利用してもよい０強度的に
は前者の方がすぐれているが、熱交換効率の点からは後
者のほうが好ましい。

このように、樋稼動時（高炉出銑時）には、樋側面もし
くは底面より溶銑中に開口したガス吹込み配管を樋耐火
物内に設け、該配管を耐火物内部にては蛇管状として、
吹込みガスにより耐火物を内部より冷却し、精錬により
局部的に溶銑温度の上昇が起こるのに対処する。また、
該配管は、樋耐火物を取替えた直後の予熱時（乾燥時）
には、吹込みガスに喚えて、バーナ炎か適宜排ガスを通
し、耐火物内部より昇温を行う、その際、耐火物内部を
加熱、昇温させた排ガスは、樋内部（溶銑流路）に向か
って放出されるため、上部の開放部に保温蓋を置いた場
合、樋稼動面側も昇温され、予熱に要するエネルギー利
用効率は大幅に向上する。

したがって、本発明はその１つの別の態様によれば、高
炉出銑用の樋耐火物内に配管を内蔵させ、該配管の一端
を樋外に、他端を溶銑流路内に開口し、該樋耐火物を昇
温させる時には該配管内にボイラーバーナー等による徘
ガスなどの高温ガスを通し、一方、該樋耐火物を冷却す
る必要のある出銑時には、冷却用ガスを通すことを特徴
とする、溶銑予備精錬角樋耐火物の保護方法である。

なお、溶鉄流路内に開いた一端をポーラスノズルで構成
すると高炉出銑時以外の溶銑停滞時には吹込み攪拌ガス
を止める事ができ、停滞溶銑の冷却を防止できる。

（作用） 添付図面は、本発明に係る樋構造を一部断面で示す略式
斜視図であり、図中、溶銑流路ＩＯを形成する樋構造１
１は耐火物１２から構成されており、該耐火物１２の内
部には配管１３がｔｌ設されており、溶銑流路１０の内
部と実質上熱交換関係で配置されている。図示例ではこ
の配管１３は蛇管１４を形成しながら埋設されている。

この配管の一端１５は溶銑流路内の適宜位置に開口して
、吹込みノズルを形成しており、他端１６は外部に開口
していて、適宜外部供給源（図示せず）に接続している
。

このように実質上熱交換関係に埋設される配管１３の具
体的形状は、多くのものが考えられるが、一端が溶銑流
路内に開いていて吹込みノズルを構成するとともに実質
上熱交換関係にある限り、いずれも本発明の範囲内であ
る。

樋耐火物の損耗の著しい部位はいわゆるスラグラインで
あって、したがって好ましくは上記冷却用の配管は特に
スラグライン近傍をよく冷却するような配置例とするの
が好ましい。

なお、吹込みガスは耐火物加熱用には適宜ボイラ排ガス
が、精錬用にはＡｒガスなど不活性ガスが攪拌用ガスと
して考えられる。その他、酸化用ガスとして酸素を含存
するガスを吹込んでもよいが、この場合は発熱による温
度上昇に気をつけなけらばならない。

（発明の効果） このように、本発明により加熱、冷却手段を設けた槽構
造とすることにより、次のような利益が得られる。

（１）　１ｌｉｔ火物を予め昇温におくことができ、そ
の昇温に要する時間も短縮できる。

（２）変更例として、蛇管の一端のノズル部をポーラス
ノズルとすることにより、一種の保温効果が利用でき、
溶銑予備処理時のみ、耐火物の冷却を行えばよく、必要
時のみの冷却で十分なため、所要冷却ガス量が少なくて
すむ。

（３）配管通過中に予熱されるため？８銑攪拌用ガスの
温度が高くなり、したがって溶銑冷却が少なくなり、そ
の分攪拌ガス世を増加できる。

（４）樋耐火物を不定形耐火物から構成した場合、製造
直後の耐火物の乾燥を配管系に適宜高温ガスを吹き込む
ことによって促進させることができる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は一部断面で示す本発明に係る槽構造の略式斜
視図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 耐火物で囲まれた溶銑流路から構成された樋構造であっ
   て、該耐火物内部に実質上熱交換関係で配管を内蔵し、
   該配管の一端が樋外側に、他端が前記溶銑流路内に開口
   していることを特徴とする、溶銑予備精錬用樋構造。