JPS62154376A - 磁気デイスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、磁気ディスク装置に関し、特に機械振動特性
が良好な位置決め機構を備えた磁気ディスク装置に関す
るものである。

〔発明の背景〕

従来、磁気ディスク装置の磁気ヘッド位置決め機構にお
いては、できる限り短時間のうちに正確に所望する位置
に磁気ヘッドを位置付ける（つまり、シーク動作の実行
）ことが最も重要であって、そのために駆動機構やマグ
ネットの固定機構には種々の方法が提案され、実用に供
されている。これまで多く使用されてきた駆動機構は、
油圧式のものとパルスモータ式のものであり、最近では
ボイスコイル式（リニアモータ式）のものが多い。また
、この中には、磁気ヘッドを回動させることにより、位
置決めする揺動型のものもある。

第４図および第５図は、従来の揺動型の磁気ヘッド位置
決め機構の側断面図と上面図である。第４図、第５図に
おいて、７はハウジング、１１は揺動体、１９はボイス
コイルモータである。すなわち、磁気ヘッド１０が支持
された揺動体１１が軸受４を介してハウジング７の上下
位研に取付けられ、このハウジング７および揺動体１１
に配設されたマグネット６およびボイスコイル５の磁気
作用により、揺動体１１を＠３の回りに回動させ、これ
により磁気ヘッド１０が磁気ディスク（図示せず）の所
望位置に位置決めされるようになっている。なお、２は
軸３および揺動体１１を支持する支持部、８はハウジン
グ７をベースに固定するためのボルト、９はスラスト予
圧用のバネである。

このような構造において、位置決め機構の機械的共振を
減衰させ、磁気ヘッドの位置決め精度の向上および高速
位置決めを実現する方法として、例えば特開昭５９−２
２２６５号公報に示されるように、ボイスコイルモータ
を構成するマグネットをハウジングに微動可能に保持し
、マグネットとハウジングとの摩擦減衰効果を利用する
方法がある。しかし、このような構造では、マグネット
とアルミニウムのハウジングが直接摩擦面となり、通常
アルミニウムのハウジングは洗浄して用いるので、摩擦
面が無潤滑となるため、摩擦面の摩擦係数が大きくなり
、小さな力では滑べらないか。

あるいは摩擦面がかじる（噛み付く）等、安定した摩擦
減衰効果が得られないという問題がある。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、このような従来の問題を改善し１位置
決め機構の機械的共振を減衰させ、磁気ヘッドの位置決
め精度の向上および高速位置決めを計ることが可能な磁
気ディスク装置を提供することにある。

〔発明の概要〕

上記目的を達成するため、本発明の磁気ディスク装置は
、磁気ヘッドを支持する揺動体と、該揺動体を軸受を介
して支持するハウジングと、該ハウジングに対して上記
揺動体を回動させるマグネットおよびボイスコイルから
なるボイスコイルモータと、上記マグネットが上記ハウ
ジングに微動可能に保持される機構とを備えた磁気ヘッ
ド位置決め機構において、上記マグネットと上記ハウジ
ングの間の摩擦面に、摩擦低減用のカラーを挿入して構
成することに特徴がある。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例を、図面により詳細に説明する。

第１図および第２図は、本発明の一実施例を示す磁気ヘ
ッド位置決め機構の側断面図および上面図である。第１
図、第２図において、１８は支持機構、１７はマグネッ
トおさえ、１６は防塵シール用パツキン、１４はバネ、
１３はスリーブ、１２はボルト、２２は支柱であり、そ
の他の記号は第４図、第５図に示したものと同一のもの
を表わしている１本実施例では、マグネット６をハウジ
ング７に微動可能に保持する際に、マグネット６とハウ
ジング７の摩擦面、つまり支持機構１８内のスリーブ１
３の上方に、カラーを挿入するとともに、さらにシムを
挿入することにより、摩擦減衰効果を安定して得られる
ようにしている。

すなわち、この磁気ヘッド位置決め機構は、従来と同じ
く、磁気ヘッド１０を支持する揺動体１１と、この揺動
体１１を軸受４を介して支持するハウジング７と、この
ハウジング７に対して揺動体１１を回動させるボイスコ
イルモータ１９とを備えている。さらに具体的には、揺
動体１１が。

回転軸３と、この回転軸３の外周に固定された支持部２
と、この支持部２の両端に連結されたボイスコイル５と
複数本のアーム１とからなり、各々のアーム１に磁気ヘ
ッド１０が支持されている。

ハウジング７は、互いに対向配置された上板２０と下板
２１との間に架装された２本の支柱２２を有し、上板２
０および下板２１に軸受４を介して揺動体１１の回転軸
３を支持している。第２図に示す支柱２２は、回転軸３
に沿って配置されている。また、ハウジング７の下板２
１は、ボルト８により図示していないベースに固定され
ている。

ボイスコイルモータ１９は、支持部２の他端側に取付け
られたボイスコイル５と、ハウジング７の下板２１に支
持機構１８により支持され、かつボイスコイル５の周方
向に配置されたマグネット６とからなっている。そして
、マグネット６およびボイスコイル５によって磁気作用
が生ずることにより、ハウジング７に対して揺動体１１
が軸回りに回転され、これによって磁気ヘッド１０が磁
気ディスク（図示省略）の所望位置に位置決めされる。

第３図は、第１図における支持機構の詳細側断面図であ
る。支持機構１８は、ボルト１２とスリーブ１３とバネ
１４により、マグネット６を下板２１に引き込むような
力を発生させる部分と、マグネット６を支持し、かつ摩
擦面となるカラー１５と、さらにこのカラー１５の下に
敷かれたシム２５とから構成されている。この支持機構
１８により、マグネット６はカラー１５上を微動できる
ように支持されることになるが、カラー１５の材質を選
ぶことにより、摩擦面の摩擦係数を小さくして滑り良く
し、安定した摩擦減衰効果が得られるようにしている。

これにより、従来のように、小さな力では滑べらない問
題点や、摩擦面がかじる（噛み合う）という問題点は解
消される。また、これによって、位置決め機構の機械的
共振を減衰させ、磁気ヘッド１０の位置決め精度の向上
、および高速位置決めを可能にする。また、摩擦面の摩
擦係数が小さくなることにより、バネ１４による引き込
み力を大きくすることができ、安定性のあるマグネット
の支持を与えることができる。カラー１５の材質は、例
えば、テフロン、デルリン等が良い、さらに、カラー１
５の下にシム２５を挿入することにより、摩擦減衰効果
の安定性にマージンを得ることができ、有効である。シ
ム２５の材質は、例えば、ＳＵＳ材、厚さは例えば０．
１ｍｍが良い。シム２５は、２枚以上でも効果は同じで
ある。

第１図に示すように、支持機構１８は、マグネット６を
ハウジング７の下板２１に引き込む構造、マグネット６
とカラー１５とシム２５と下板２１の摩擦面を１箇所に
まとめたコンパクトな構造にしているため、実用的であ
る。また、マグネット６に大きな力が作用したときや、
装置自体の落下等により衡激が与えられたときに、マグ
ネット６がはねないように、マグネットおさえ１７を設
けておけば、きわめて有効であり、信頼性が高められる
が、マグネット６の微動を妨げるものであってはならな
いのは勿論である。第２図から明らかなように、支持機
構１８は、Ａ、Ｂ、Ｃの３つの位置に独立に配置されて
いる、これは、摩擦面の当りを安定させ、それにより摩
擦減衰効果を安定させるためであって、４個以上であっ
てもよい。

なお、第１図、第２図の実施例では、摩擦面が円環状で
あるが、その他の形状でもよいことは勿論である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、マグネットをダ
ンピングマスとして作用させるための摩擦面に、カラー
を挿入したので、摩擦減衰効果を安定して得ることがで
き、その結果、位置決め機構の機械的共振を減衰させ、
磁気ヘッドの位置決め精度の向上と位に決めの高速化を
計ることが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す磁気ヘッド位置決め機
構の側断面図、第２図は第１図の上面図、第３図は第２
図における支持ＩａＭ！ｔの詳細な側断面図、第４図は
従来の磁気ヘッド位置決め機端の側断面図、第５図は第
４図の上面図である。 ５：ボイスコイル、６：マグネット、１２：ボルト、１
３ニスリーブ、１４；バネ、１５：カラ−，１６：防塵
シール用パツキン、１７：マグネットおさえ、１８；支
持機構、１９：ボイスコイルモータ、２５：シム。 第　　　　　１　　　　　図 第　　　　　２　　　　　図 第　　　　　３　　　　　図 第４図 第　　　　　５　　　　　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁気ヘッドを支持する揺動体と、該揺動体を軸受
   を介して支持するハウジングと、該ハウジングに対して
   上記揺動体を回動させるマグネットおよびボイスコイル
   からなるボイスコイルモータと、上記マグネットが上記
   ハウジングに微動可能に保持される機構とを備えた磁気
   ヘッド位置決め機構において、上記マグネットと上記ハ
   ウジングの間の摩擦面に、摩擦低減用のカラーを挿入し
   て構成することを特徴とする磁気ディスク装置。