JPS6215405B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、包装機またはシガレツト製造機の如
き相互に類似の一連の製品を順次に操作する機械
に関するものであり、特にシガレツトパツキング
装置、及び各シガレツトパツクをセロハン包装紙
の中に封入するセロハンラツピング装置に関する
ものである。

（従来の技術） 通常、シガレツトパツカとセロハンラツピング
装置はラインとして設置され、連続操作チエーン
を成し、このチエーンの中において、処理される
製品は一方の機械から他方の機械へ、順次に一定
速度で転送される。

（発明が解決しようとする問題点） この様な機械のライン配置においては、ライン
の上流にある他方の機械から受けた製品を操作す
る一方の機械が、この上流の機械の２倍の生産速
度を有する場合がある。即ち例えば、シガレツト
パツクのセロハンラツピング装置の生産速度がパ
ツカの生産速度の二倍の場合がある。もしこの場
合、そのプラントの有効最大効率を得ようと望む
ならば、一対の並列作動パツカから出る２ライン
のパツクを集合する事によつて、セロハンラツピ
ング装置にパツクを供給する単一送りラインを形
成する様にして、同一セロハンラツピング装置に
対して一対の並列作動パツカを連結する事が望ま
しい。従つて、各装置はそれ自体の生産速度で作
動し、プラント全体を更に合理的に使用する事が
できる。

従つて、二基の並列作動パツカから出るパツク
列を、これらのパツカに連結された単一セロハン
ラツピング装置に供給される単一のパツク列に集
合するという問題が残る。

本発明は正にこの問題を解決しようとするもの
であり、その為に、２基のパツカから出るパツク
を交互に間挿操作で転送し、これらのパツクをセ
ロハンラツピング装置供給用単一横ラインに集合
する事によつてパツカの２生産列を結合するだけ
でなく、一方のパツカもしくは他方のパツカが停
止した時にセロハンラツピング装置の停止を防止
する用に作動することのできる転送装置を提供す
る。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明は、少なくとも二本の平行コンベア１，
２によつて順次搬送される製品を、上記コンベア
１，２に対して横方向にかつ下方に配置された横
コンベア８上に順次次々に送つて単一列を形成す
るようにして、上記製品の転送と集合を行なうよ
うにした装置において、上記平行コンベア１，２
の各送出端に、対応する平行コンベアから製品を
順次上記下方の横コンベア８上に転送する回転式
転送ホイール７が、上記横コンベアの搬送方向に
対してそれぞれ前後位置関係になるように配設さ
れ、上記各転送ホイール７は、この転送ホイール
に放射方向に設けられた複数の伸縮自在の係合機
素１０，１１，１２，１３を有し、また上記係合
機素が放射方向に突出して作動位置をとりまた後
退して不作動位置をとる様にその伸縮作用を制御
する装置が備えられ、上記係合機素は、平行コン
ベアの送出端に備えられた当接機素に当接した製
品と係合して、横コンベア８に達する弧状案内チ
ヤンネル４に沿つてこれらの製品を上記横コンベ
アに押し出すように構成されており、さらに横コ
ンベアの搬送方向に対して第１の転送ホイールの
後方に配設された第２の転送ホイールによつて前
記横コンベア８上に載置される製品が、上記第１
の転送ホイールによつて載置された隣接製品の間
に入るように、横コンベアの搬送速度に対応して
調時的にかつ互いに同期して両転送ホイールを駆
動する駆動機構を設けたことを特徴とする。

（作 用） 各平行コンベア１，２によつて順次搬送されて
来た製品は、その各送出端からそれぞれ転送ホイ
ール７によつて横コンベア８上に順次載置され
る。この場合第２の転送ホイールによつて横コン
ベア上に載置される製品は、その前方に配設され
た第１の転送ホイールによつて横コンベア上に順
次載置された製品間に挿入され、各平行コンベア
によつて搬送されて来た製品が互いに交互に横コ
ンベア上に一列に配列集合されて、上記横コンベ
アによつて所定個所に送給される。

（実施例） 第１図と第２図について述べれば、図示の本発
明による装置は、それぞれセロハンラツピング装
置の速度の半分の生産速度を有する一対の平行作
動パツカを同一セロハンラツピング装置に対して
作動的に結合する為に特に適当である。これらの
装置によつて操作される製品はシガレツトパツク
Ｐであつて、これらのパツクに対してセロハンラ
ツピング装置がセロハン包装紙を包装しなければ
ならない。

それぞれのパツカ（図示されず）から出る二列
のパツクは二本の無限コンベアベルト１と２上に
配列され、これらのベルトは相互に平行で、一定
間隔で配列され、またそれぞれのシガレツトパツ
クＰを対応の転送部３まで搬送する。

各転送部３は転送チヤンネル４の入口の前に配
置される。この転送チヤンネル４は実質的に広い
円弧に沿つて走り、実際上、垂直面に沿つて下降
する。

このチヤンネル４は二対の相互に間隔を置いた
サイドガイドによつて限定され、弧状湾曲チヤン
ネルの内側のサイドガイドは１０４で示されてい
るのに対して、外側のサイドガイドは２０４で示
されている。最後に、バツクプレート５と弧状フ
ロントガイド６によつて、各チヤンネルの限定が
完了する。チヤンネル４の入口において、このフ
ロントガイドから直線部１０６が突出し、この突
出部はベルト１（または２）で到達するパツクＰ
の当接部材の機能を有する。これに対して、チヤ
ンネル４の下出口に面するガイド６の他端は、可
撓性、長さ可調節の末端部２０６で終つている。

各チヤンネル４は、回転ホイール７に対して同
心的に、その外周に部分的に沿つて配設され、こ
のホイールの機能は、それぞれの転送部３から各
パツクＰに係合し、これをチヤンネル４に沿つて
摺動させ、横送りライン上に載置するものであ
る。この横送りラインは無限ベルト８から成り、
このベルトに対して複数のパドル１０８が直角
に、また相互に規則的間隔をもつて配備されてい
る。

回転式転送ホイール７は軸回りに回転自在に載
置されたデイスク９から成り、このデイスクは、
その外周部に、４個の係合パドル１０，１１，１
２，１３を等間隔に環状に配設されている。

これらの各係合パドルは、それぞれのバネ１４
（第３図参照）によつてその放射位置、即ちその
作動位置に保持され、またこの位置から、切線位
置、即ち不作動位置まで、それぞれのエアシリン
ダの作用で転動される。

二個の回転ホイールは同一の駆動手段によつて
調時的に駆動されるので、これら二個のホイール
の同時的回転中、一方のデイスク９のパドルの相
対位置は他方のデイスクのパドルの相対位置に対
して常に不変である。

各デイスク７上に設けられた４個のエアシリン
ダ１５，１６，１７，１８を作動する為の圧力空
気は、同一デイスクに対して、流速型回転デスト
リビユータから、それぞれのソレノイド弁１９と
２０を介して送られる。更に詳細には、ソレノイ
ド弁１９はシリンダ１５と１６に対する給気を制
御し、ソレノイド弁２０はシリンダ１７と１８に
対する給気を制御する。

各コンベアベルト１，２は、それぞれの上方走
行部の一部に沿つて、一定間隔で配置された一対
の検知器２１，２２と組合わされている。各検知
器はベルト上の１個ずつのシガレツトパツクの通
過を検知する事ができる。図示の実施態様におい
ては、これらの検知器は電磁型であつて、各パツ
クが内側金属ホイル包装を有するが故にそのパツ
クの通過を検知する事ができる。この検知器は適
当な任意型とする事ができるのは明白であつて、
例えば光電管検出器、機械的マイクロスイツチフ
イーラ、または容量式検知ユニツトとする事がで
きる。

これらの検知器２１と２２は共役的に作動し、
不連続パツク列を担持したベルトの運動に対し
て、両方の検出器が“不作動”ということは、パ
ツク列の尾部が転送部３に近い方の検出器２１の
位置によつて限定される一定最小限度以下の長を
有する事を表示し、また両方の検知器２１，２２
が同時的に“作動”していることは、パツク列の
尾部の長さが他方の検知器２２によつて限定され
る限度以下でない事を表示する。検出器２２のみ
が不作動である事は、パツク列尾部の残余長が検
知器２１と２２の位置によつて限定される範囲内
にある事を表示するのは明白である。

前項において、検知器２１と２２が“作動”ま
たは“不作動”という表現は、これらの検知ユニ
ツトが別々に出す一対の特有の“信号状態”を意
味するものとする。

実質的に、これらの検知器２１と２２の機能
は、それぞれのベルト１と２の上を前進するパツ
クＰの列の尾部を制御下に置くためのものであ
り、後述の目的からこの様な制御が必要とされる
のである。

コンベアベルト８はベルト１と２に対して横方
向に配置され、またベルト１からパツクの転送を
受けチヤンネル４の出口区域に、二枚のサイドガ
イド、即ち支承リツジ２３を備えている。

二個の回転式転送機素７（第３図参照）の一方
を作動する軸２４に対して、相互に180゜片寄ら
された２個のウイングストローブ２５，２６が固
着され、これらのストローブはそれぞれ、２個の
いわゆる近接スイツチから成る２個の検知ユニツ
ト２７，２８に対して組合わされている。１個の
ストローブと対応の近接スイツチから成る各対は
ストローブ制御装置を成している。更に詳細に述
べれば、ウイングストローブ２５と検知ユニツト
２７はシリンダ１５，１６に対する圧力空気の給
気を制御し、ウイングストローブ２６と検知ユニ
ツト２８はシリンダ１７，１８に対する圧力空気
の給気を制御する。

上述の装置の作動は下記の通りである。

それぞれのパツカ（図示されず）によつて送ら
れたベルト１と２上のパツクＰの列が各ベルト上
の少なくとも検知器２１の制御下に入る長さを有
するなら、これはそのベルト上のパツクＰの列の
尾部が所定の最小限度より短くない長さを有する
事を意味する。この状態において、装置は規則的
に、特に第２図に示す様に作動する。この規則的
作動状態においては、ベルト１と２上のパツクＰ
の列は共に、それぞれの検知器２１の制御下にあ
る。また係合パドル１０，１１，１２，１３はそ
れぞれの位置づけバネ１４の作用を受ける。これ
らのバネの作用で、各転送デイスク９の係合パド
ル１０，１１，１２，１３は放射方向位置の作動
状態に保持されているので、転送部３の中に次々
に到着して当接部材１０６に当接するパツクと順
次に係合し、対応の転送チヤンネル４に沿つて摺
動させて横ベルト８の上に転送する。更に詳しく
は、ベルト１に組合されたデイスク９の係合パド
ルは、対応のチヤンネル４の出口区域においてベ
ルト８の両縁を限定する支承リツジ２３の上に各
パツクを送る。このパツクはベルト８のパドル１
０８によつて係合されて、このパドル１０８がこ
のリツジ２３上をパツクを摺動させ、最後にベル
ト８上に載置する。

ベルト２に対応するデイスク９の係合パドルは
パツクを直接にベルト８の上に載置する。２個の
デイスク９の間をベルト８の速度に対応して適当
に調時してこの様にパツクを送る事により、ベル
ト８上の隣接パドル１０８の間隔を二個のシガレ
ツトパツクＰが占める配置が得られる。

リツジ２３の目的は、ベルト８上の二個のパツ
クの間隔を確保するにある。

上述の様に本装置の正常な作動中は、二基のパ
ツカの２生産量の結合によつて１本の送りライン
が横ベルト８の上に構成され、各パツカは、上記
の結合送りラインからパツクを受けるセロハンラ
ツピング装置の生産速度の半分の速度で作動す
る。

もし一方のパツクの生産速度が他方のパツクの
生産速度に比較して減少すれば、対応のパツク列
の尾部の長さが最小限値以下に減少する場合があ
りうる。この最小限値は検知器２１の下の尾端パ
ツクの存在に対応している。この状態において、
対応のデイスク９の係合パドルが死なされる。即
ち、係合パドル１０，１１，１２，１３は放射方
向位置から切線方向位置へ揺動される。これは、
ソレノイド弁１９と２０によつてエアシリンダ１
５，１６，１７，１８が対を成して作動されて介
入する事によつて実施される。これらのシリンダ
の介入は、ウイングストローブと検知ユニツトの
対２５，２７と２６，２８によつて制御される。
先に述べた様に、ウイングストローブと検知ユニ
ツトの対２５，２７はソレノイド弁１９を介し
て、シリンダ１５と１６に対する圧力空気の給気
を制御し、これに対してウイングストローブと検
知ユニツトの対２６，２８はソレノイド弁２０を
介して、シリンダ１７と１８に対する圧力空気の
給気を制御する。

更に詳細に述べれば、最初にチヤンネル４から
出た２隣接パドルが切線方向に配置され、残余の
２パドルにそれらの機能を完了させた後に、これ
らの２パドルを切線位置にもたらして死なせる様
にウイングストローブと検知ユニツトの対２５，
２７と２６，２８が介入する。即ち、図示の実施
例においては、まずパドル１０と１１が切線方向
位置に配向され、次にパドル１２と１３がこの切
線方向位置に配向される。この様な一方の転送デ
イスクの係合パドルの遮断は、対応のベルト上の
パツク列の長さが正常に戻るまで継続される。そ
の後、パドルは再び、二個づつ放射方向位置に配
向される。

ベルト１，２のいずれか一方のパツク列の長さ
が対応の検知器２２を超えた場合、この検知器２
２は上流の対応のパツカの停止を生じる制御信号
を発生する。

本発明は上記の説明のみに限定されるものでな
く、その主旨の範囲内において任意に変更実施で
きる。

〔発明の効果〕

本発明は上述のように構成したので、並列作動
するコンベアによつて搬送されて来た製品を、こ
の各コンベアに連接された単一の横コンベアに一
列に集めて所定個所に搬送することができ、互い
に生産速度が異なる機械を順次ライン配置する場
合等においても、プラントの有効最大効率を向上
せしめることができて、プラント全体を合理的に
使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は２ラインの製品から一本の送りライン
を得る転送及び結合装置の略示的斜視図、第２図
は第１図の装置の細部を示す正面図、第３図は第
１図の装置の一方の転送ホイールの機能及び制御
装置を示す側面図、また第４図は本発明の装置の
一方のベルトとホイールの交差部を示す部分平面
図である。 １，２…ベルト、３…転送部、４…転送チヤン
ネル、７…転送ホイール、８…横ベルト、９…デ
イスク、１０，１１，１２，１３…係合パドル、
１４…バネ、１５，１６，１７，１８…エアシリ
ンダ、１９，２０…ソレノイド弁、２１，２２…
検知器、２５，２６…ストローブ、２７，２８…
検知器、２３…リツジ、１０８…パドル、１０６
…当接部分、Ｐ…パツク。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少なくとも二本の平行コンベア１，２によつ
   て順次搬送される製品を、上記コンベア１，２に
   対して横方向にかつ下方に配置された横コンベア
   ８上に順次次々に送つて単一列を形成するように
   して、上記製品の転送と集合を行なうようにした
   装置において、上記平行コンベア１，２の各送出
   端に、対応する平行コンベアから製品を順次上記
   下方の横コンベア８上に転送する回転式転送ホイ
   ール７が、上記横コンベアの搬送方向に対してそ
   れぞれ前後位置関係になるように配設され、上記
   各転送ホイール７は、この転送ホイールに放射方
   向に設けられた複数の伸縮自在の係合機素１０，
   １１，１２，１３を有し、また上記係合機素が放
   射方向に突出して作動位置をとりまた後退して不
   作動位置をとる様にその伸縮作用を制御する装置
   が備えられ、上記係合機素は、平行コンベアの送
   出端に備えられた当接機素に当接した製品と係合
   して、横コンベア８に達する弧状案内チヤンネル
   ４に沿つてこれらの製品を上記横コンベアに押し
   出すように構成されており、さらに横コンベアの
   搬送方向に対して第１の転送ホイールの後方に配
   設された第２の転送ホイールによつて前記横コン
   ベア８上に載置される製品が、上記第１の転送ホ
   イールによつて載置された隣接製品の間に入るよ
   うに、横コンベアの搬送速度に対応して調時的に
   かつ互いに同期して両転送ホイールを駆動する駆
   動機構を設けたことを特徴とする製品転送装置。 ２ 上記第２の転送ホイール、即ち横コンベアの
   搬送方向において他方の第１の転送ホイールの後
   方に配設された転送ホイールは、製品を直接に上
   記の横コンベアの上に配置するのに対して、第１
   の転送ホイールは、横コンベア８の両側に配置さ
   れた一対の支承リツジ２３の上に製品を載置し、
   これらの製品は、横コンベア８そのものの上に設
   けられたパドルによつて、上記リツジから上記横
   コンベアの上に押出されることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の転送装置。 ３ 上記伸縮自在係合機素の放射方向伸縮作用を
   制御する装置は、それぞれの平行コンベア上に形
   成されている製品列の長さを検知する検知装置２
   １を有し、この検知装置は、適当な回路配置を介
   して、上記係合機素をそれぞれ作動位置または不
   作動位置に伸縮させる作動装置に作動的に接続さ
   れ、この様にして上記の係合機素は、平行コンベ
   ア上の製品の長さが所定の最小限度に達しない場
   合常に順次に不作動位置に後退させられることに
   よつて、上記平行コンベアから上記横コンベアへ
   の上記製品の転送を停止させることを特徴とする
   特許請求の範囲第２項記載の転送装置。