JPS62152724A - 連続延伸装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、被延伸材料を連続的に搬送しながら延伸する
連続延伸装置に関するものである。

「従来の技術」 熱収縮性物品、例えば、ケーブルの接続部を保護するた
めの熱収縮性シート等を製造する際には、金型で所定の
形状に成形した予備成形品（被延伸材料）を延伸する作
業が行なわれる。

従来、このような延伸作業に使用される延伸装置は、例
えば、対向状態に配置される一対の把持具と、これら把
持具をその対向方向に相対移動させる移動機構とを備え
、予め加熱して軟化した状態の予備成形品の両側部を把
持具でつかんで、両側に引っ張ることにより延伸するよ
うになっている。つまり、熱収縮性シートの場合には、
熱収縮性シート数枚分の短尺の予備成形品を一個ずつ延
伸するようになっている。

「発明が解決しようとする問題点」 ところで、前記熱収縮性シート等のように形状が単純な
熱収縮性物品を製造する場合には、押出成形により長尺
の予備成形品（熱収縮性シート多数枚分の帯状をなす予
備成形品）を連続的に成形して生産性を高めることが望
ましい。しかしながら、上記のような従来の延伸装置で
は、長尺の予備成形品を寸断せずにその幅方向に延伸す
ることが不可能であり、従って、延伸工程以後の製造工
程がすべて非連続的な作業となるため、このような延伸
装置が熱収縮性シートを効率よく製造するうえでのネッ
クとなっている。

本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、帯状の被延伸材料をその長手方向に連
続的に搬送しながら幅方向に延伸することができる連続
延伸装置を提供することにある。

「問題点を解決するための手段」 かかる目的を達成するために本願第１の発明は、一対の
エンドレスベルトを使用したもので、これらエンドレス
ベルトをその周回経路の一部が互いに対向するように配
置し、周回経路の対向部分にその対向間隔がエンドレス
ベルトの周回方向に向けて漸次法がる延伸部を設け、各
エンドレスベルトをその延在方向に沿って二つ折りに折
曲可能に構成するととも１こ展開方向に付勢し、さらに
、延伸部上にはエンドレスベルトを折曲させるガイド部
材を配設したことを特徴としている。

また、本願第２の発明は上記第１の発明の構成に加えて
、周回経路をその対向方向に移動自在に構成するととら
にこれを移動させる間隔調節機構を設けたことを特徴と
している。

さらに、本願第３の発明は上記第１の発明の構成に加え
て、周回経路の対向部分に延伸部の前方へ連続する対向
間隔が一定な平行部を設け、この平行部上にもガイド部
材を設け、しかも、平行部同士の間を冷却する冷却機構
を配設したことを特徴としている。

「作用　」 上記第１〜第３の発明によれば、エンドレスベルトを周
回させたときに、延伸部の後端付近においてエンドレス
ベルトがガイド部材に拘束されて折曲し、延伸部の前端
付近においてガイド部材の拘束を逃れて展開する。従っ
て、軟化させた帯状の被延伸材料の先端を両エンドレス
ベルト間に送り込むことにより、延伸部の後端付近にお
いて両エンドレスベルトがその折曲時の合わせ面間に被
延伸材料の両側縁部を把持して周回方向に搬送する。そ
して、延伸部においては周回経路同士の対向間隔が徐々
に広がるのでエンドレスベルトは被延伸材料をその長手
方向に搬送しつつその幅方向に延伸し、その後、延伸部
の前端付近において被延伸材料の把持を解放して再度延
伸部の後方へ循環する。

また、上記第２の発明によれば間隔調節機構を作動させ
ることにより、対向部分すなわち延伸部およびその前後
における周回経路同士の対向間隔が変わる。

さらに、上記第３の発明によれば延伸された直後の、し
かもエンドレスベルトに把持されたままの被延伸材料を
冷却機構が冷却する。

「実施例」 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図は、本発明の一実施例の全体構造を
概略的に示しており、図中符号１−１は一対のエンドレ
スベルトである。これらエンドレスベルトト１は、はぼ
垂直面内にループを描くように敷設された各々の周回経
路（ベルトガイド２およびプーリ３等により形成される
経路）に沿って同一方向に周回させられるようになって
おり、両周回経路の一部が第１図の如く左右に対向する
よう配置されている。両周回経路の対向部分には、その
対向間隔Ｗがエンドレスベルト１の走行方向前方（対向
部分における周回方向、すなわち第１図矢印イの方向）
に向けて徐々に広がる延伸部４と、この延伸部４の前方
に連続し対向間隔Ｗが一定な平行部５とが形成されてい
る。

前記延伸部４の後方位置から平行部５にかけての周回経
路上には、エンドレスベルトをその延在方向に沿って二
つ折りに折曲させるためのガイド部材６が配設されてい
る。このガイド部材６は、例えば第３図に示すように一
枚の帯状板をその長手方向に沿って二つ折りに折り曲げ
て形成したもので、その延在する範囲においては前記ベ
ルトガイド２を兼ねている。さらに詳述すれば、ガイド
部材６は、延伸部４より後側の部分（第３図ハ９範囲の
部分）が前方に向けて徐々にその曲げ角度（曲げない状
態における曲げ角度を１８０度とする　）を小さくして
いく形状をなし、延伸部４から平行部５にかけての前側
の部分（第３図ハの範囲外の部分）がその曲げ角度をほ
ぼ０度とする形状をなしている。

そして、このガイド部材６を含む周回経路（すなわち、
ベルトガイド２およびプーリ３等）はその対向方向（第
１図矢印口の方向）に移動しうるように構成されており
、これらを移動させて前記対向間隔Ｗを調節する間隔調
節機構７が両周回経路に連設されている。

また、前記平行部５の上下位置には平行部５同士の間の
空間に冷媒（例えば冷気や冷却ガス等）を吹き付ける冷
却機構８（第２図参照）が配設されている。

一方、各エンドレスベルト１は例えばゴみ等の弾性変形
可能（折曲可能であり、かつ、自刃により回復可能）な
材料により形成されており、その幅方向の一側部の外周
面には第４図に示す如く前記延在方向に沿う係合ＷＩＩ
９が形成されている。

次いで、このように構成された連続延伸装置を使用して
、熱収縮性シートの予備成形品（図中符号Ａ）を延伸す
る際の装置の操作方法およびその動作について説明する
。ただし、予備成形品Ａは、例えば連続的に押出成形さ
れた帯状のプラスチック成形品であり、その両側縁部に
は第４図鎖線の如くその一方の面から突出する突条ａ’
ａが形成されているものとする。

まず、間隔調節機構７を作動させてベルトガイド２、プ
ーリ３等を前記対向方向に移動させ、周回経路同士の対
向間隔Ｗを所望の間隔に設定する。

つまり、延伸部４の後端付近における対向間隔Ｗを予備
成形品Ａの幅寸法に合わせるとともに、平行部５におけ
る対向間隔Ｗを延伸後の幅寸法（所望の延伸倍率によっ
て決まる幅寸法）に合わせる。

そして、冷却機構８を作動させるとともに、プーリ３を
駆動してエンドレスベルトトｌを連続的に周回させる。

このとき、エンドレスベルト１は、第４図鎖線の如く展
開した状態で周回経路沿いに走行しようとする。しかし
、周回経路の対向部分にさしかかると、ガイド部材６が
エンドレスベルト１の一側部の下側からこの一側部を徐
々に持ちあげ、延伸部４の後端に達するまでの間にエン
ドレスベルト１の上に第４図の如く覆い被さってこれを
その延在方向に沿って二つ折りに折曲させる。

そして、平行部５を通過し終わると、ガイド部材６の拘
束を逃れるのでエンドレスベルトＩはその弾性力により
再び展開する。

このような運転状態において、予め加熱して軟化した状
態の予備成形品Ａをほぼ水平にしてその先端を延伸部４
の後方から両エンドレスベルトト１間に送り込むと、ま
ず延伸部４の後方位置で折曲させられたエンドレスベル
ト１がその折曲時の合わせ面間に予備成形品Ａの両側縁
部を把持する。このときエンドレスベルト１の係合溝９
が第４図鎖線の如く予備成形品Ａの突条ａ’ａに係合す
る。そして、予備成形品Ａの先端を把持したエンドレス
ベルト１の一部が前記先端を走行方向に搬送するのにと
もない、エンドレスベルトｌの後続の部分が次々に予備
成形品Ａを把持してこれを協同で搬送する。次いで、こ
れらエンドレスベルト１の把持状態の部分（折曲部分）
が延伸部４にさしかかると、両周回経路の対向間隔Ｗが
徐々に広がるので、両エンドレスベルトＩは互いの間隔
を徐々に広げていき、従って、把持している予備成形品
Ａをその長手方向（第１図イの方向）に搬送しつつこれ
を幅方向（第１図口の方向）に延伸する。このとき、予
備成形品Ａには延伸時の張力に対する反力が生じ、この
反力が両側縁部をエンドレスベルト１の把持から外そう
とするが、前記係合溝９と突条ａとの係合がこれを防止
する。続いて、エンドレスベルト１が平行部５にさしか
かると、冷却機構８が延伸直後の予備成形品Ａを上下か
ら冷却する。この冷却作用により延伸後の予備成形品Ａ
は、その両側縁部を把持された状態（張力により張り詰
めた状１ｔ３）で硬化するので、把持解放後に生じがち
なシートの波打ち現象等が起こりにくい。その後、エン
ドレスベルト１は平行部５の後端に到達して展開し、延
伸後の予備成形品Ａを解放して再度延伸部４の後方位置
へ循環する。

従って、解放された予備成形品Ａをそのまま次の工程に
連続的に搬送するか、または、ボビン等に巻き取るよう
にする。

一方、第５図は本発明の他の実施例を示している。この
図においてエンドレスベルト１０は、ベルト本体１工の
一側縁部にその延在方向に沿って多数の折曲片１２・・
・をヒンジ結合し、各折曲片１２をバネ（図示路）等に
より展開方向（第５図矢印二の方向）に付勢した構成と
なっている。この場合、ベルト本体１１および折曲片１
２は弾性材料により形成する必要はなく、ベルト本体１
１は一般的なベルト用材料により、また、折曲片１２は
例えば金属やプラスチック等適当な剛性を有する材料に
より形成される。このようなエンドレスベルト１０を用
いた延伸装置においては、係合溝９を剛体上に形成でき
るから、係合溝９と突条ａとの係合がより確実なものと
なる。

なお、上記実施例においては両周回経路を左右に対向さ
せたが、例えば上下あるいは斜め等、どのような方向に
対向させてもよい。また、一実施例においてはエンドレ
スベルト１の一側部にエンドレスベルト１の幅方向に延
びる多数のスリットを入れてもよい。

「発明の効果」 以上説明したように、本願第１の発明によれば、一対の
エンドレスベルトを用意し、これらエンドレスベルトを
その周回経路の一部が互いに対向するように配置し、周
回経路の対向部分にその対向間隔がエンドレスベルトの
周回方向に向けて漸次法がる延伸部を設け、各エンドレ
スベルトをその延在方向に沿って二つ折りに折曲可能に
構成するとともに展開方向に付勢し、延伸部上にはエン
ドレスベルトを折曲させるガイド部材を配設したので、
次のような効果を得ることができる。

エンドレスベルトを周回させたときに、延伸部の後端付
近においてエンドレスベルトがガイド部材に拘束されて
折曲し、延伸部の前端付近においてガイド部材の拘束を
逃れて展開する。従って、帯状の被延伸材料の先端を両
エンドレスベルト間に送り込むと、延伸部の後端付近で
両エンドレスベルトがその折曲時の合わせ面間に被延伸
材料の両側縁部を把持して周回方向に搬送し、延伸部に
おいては被延伸材料を搬送しつつこれを幅方向に延伸し
、その後、延伸部の前端付近において被延伸材料の把持
を解放して再度延伸部の後方へ循環する。すなわち、帯
状の被延伸材料をその長手方向に連続的に搬送しつつ自
動的に幅方向に延伸することができ、熱収縮性物品の生
産性を著しく高めることが可能である。

また、本願第２の発明によれば第１の発明の構成に加え
て、周回経路をその対向方向に移動自在に構成するとと
もにこれを移動させる間隔調節機構を設けたので、上記
効果に加えて次のような効果を得ることができる。

間隔調節機構を作動させて周回経路を対向方向に移動さ
せることにより、延伸部の後端付近における対向間隔を
自由に調節して、種々の予備成形品の幅寸法に合わせる
ことができ、かつ、平行部における対向間隔を自由に調
節して、所望の延伸倍率を設定することができる。

さらに、本願第３の発明によれば、第１の発明の構成に
加えて、周回経路の対向部分に延伸部の前方へ連続する
対向間隔の一定な平行部を設け、この平行部上にもガイ
ド部材を設け、しかも、平行部同士の間を冷却する冷却
機構を配設したので、上記第１の発明の効果に加えて次
のような効果を得ることができる。

延伸された直後の、しかも把持具で把持されたままの被
延伸材料を冷却機構が冷却する。従って、延伸後の予備
成形品が延伸時の張力で張り詰めた状態のまま硬化する
から、把持解放後に生じがちなシートの波打ち現象等が
起こりにくい。つまり、優れた品質の熱収縮性物品を得
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図はげ本発明の一実施例を示し、第１図は
概略平面図、第２図は第１図の■−■線矢視図、第３図
はガイド部材の拡大斜視図、第４図は第２図のＩＶ−Ｉ
Ｖ線矢、視図、第５図は本発明の他の実施例を示す要部
の斜視図である。 ■、ｌＯ・・・・・・エンドレスベルト、４・・・・・
・延伸部、５・・・・・・平行部、６・・・・・・ガイ
ド部材、７・・・・・・間隔調節機構、８・・・・・・
冷却機構、９・・・・・・係合溝、１１・・・・・・ベ
ルト本体、Ｉ２・・・・・・折曲片、Ａ・・・・・・予
備成形品、ａ・・・・・・突条、Ｗ・・・・・・対向間
隔。 第　　１　　図 弓 一ヱ 第２図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）一対のエンドレスベルト（１）をその周回経路の一
   部が互いに対向するように配置し、前記周回経路の対向
   部分にその対向間隔（Ｗ）がエンドレスベルトの周回方
   向に向けて漸次広がる延伸部（４）を設け、前記エンド
   レスベルトをその延在方向に沿って二つ折りに折曲可能
   に構成するとともに展開方向に付勢し、さらに、前記延
   伸部上にはエンドレスベルトを折曲させるガイド部材（
   ６）を配設したことを特徴とする連続延伸装置。 ２）一対のエンドレスベルト（１）をその周回経路の一
   部が互いに対向するように配置し、前記周回経路の対向
   部分にその対向間隔（Ｗ）がエンドレスベルトの周回方
   向に向けて漸次広がる延伸部（４）を設け、しかも、前
   記周回経路をその対向方向に移動自在に構成するととも
   にこれを移動させる間隔調節機構（７）を設け、前記エ
   ンドレスベルトをその延在方向に沿って二つ折りに折曲
   可能に構成するとともに展開方向に付勢し、さらに、前
   記延伸部上にはエンドレスベルトを折曲させるガイド部
   材（６）を配設したことを特徴とする連続延伸装置。 ３）一対のエンドレスベルト（１）をその周回経路の一
   部が互いに対向するように配置し、前記周回経路の対向
   部分に、その対向間隔（Ｗ）がエンドレスベルトの周回
   方向前方に向けて漸次広がる延伸部（４）と、この延伸
   部の前方に連続し対向間隔が一定な平行部（５）とを設
   け、前記エンドレスベルトをその延在方向に沿って二つ
   折りに折曲可能に構成するとともに展開方向に付勢し、
   さらに、前記延伸部から平行部にかけての周回経路上に
   はエンドレスベルトを折曲させるガイド部材（６）を配
   設し、しかも、前記平行部同士の間を冷却する冷却機構
   （８）を設けたことを特徴とする連続延伸装置。